大成企業株式会社 環境事業部

〒 183-0016 東京都府中市八幡町 2 － 7 － 2 TEL:042-352-6868 　 FAX:042-352-6872

新活性汚泥技術研究会会員

１ ) 自然界に普遍的に存在するグラム陽性桿菌であ る２ ) 生息環境が悪化しても芽胞を形成することによっ て生き残る３ ) バチルス菌の基準種となっているのは枯草菌であ る４ ) 枯草菌は、人に対する病原性を持たない５ ) ある種の枯草菌が納豆の製造に用いられている６ ) ある種の枯草菌が作るタンパク質分解酵素が洗剤 に利用されている７ ) 枯草菌は 分子生物学分野でグラム陽性桿菌のモ､ デル生物として扱われている

バチルス菌

バチルス菌 バチルス菌の主な機能と特徴

１ ) タンパク質、デンプンを分解する菌は少な いなかで、それらを分解する ( アミラーゼ、プロテアーゼ等の分解酵素を産生する )２ ) 硫化水素、アンモニア、アミン類を分解する３ ) 脱窒能を持つ４ ) 細胞壁は粘着物質に覆われているため吸着 性があり、固液分離が容易である５ ) 温度変化に強い６ ) 高塩濃度の汚水を処理する能力を持つ

バチルス菌の優占化による　　　 汚水処理の効果

１ ) 排水処理場、浄化槽等で発生する悪臭を除去す る ( 硫化水素、アンモニア、アミン類等 )２ ) 擬似嫌気・好気活性汚泥法を採用することによ り、脱窒・脱りん ( 高度処理 ) に優れた効果をあら わす３ ) 発生汚泥量が減少する４ ) 沈殿槽の汚泥沈降性が向上する５ ) 低水温での処理が可能である６ ) 高塩濃度汚水の処理が可能である７ ) 標準活性汚泥法等の施設を改造することなく、安 定した高度処理並みの放流水質が確保できる

バチルス菌の優占化による汚水処理

概説１ ) バチルス菌を反応槽にシーディンクし、優 占化させて汚水を処理する方法である２ ) 優占化とは、標準活性汚泥法等の活性汚泥 には、バチルス菌の菌体が 104 ～ 106 個 / mL 存在しているのに対し、 107 ～ 109 個 / mL まで、菌体濃度を上げることをいう３ ) 優占化を保持するために 活性剤 ､ ( ミネラル 粉体 ) を流入ＢＯＤ負荷量 kg に対して、１ kg を反応槽に投入する

バチルス菌の優占化による嫌気・好気活性汚泥法を採用

◎ 悪臭発生が抑制される。◎ 汚水の負荷変動に強く、安定した処理が できる。◎ 嫌気・好気活性汚泥法の採用により、窒 素及びリンの除去率が向上する。◎ 糸状菌によるバルキングの発生を抑制 する。◎ 固液分離と脱水性が向上する。

・硫化水素・アンモニア・アミン類の分解能を持っている。・細胞壁は粘着物質で覆われているため、吸着性があり、吸着・凝集性がある。・バチルス菌が主体とする細菌の濃度が上昇して難分解性ＢＯＤ成分が可溶化する。・増殖したバチルス菌は処理水の浄化にともなって胞子化して自己消化し、栄養細 胞に比べて体積が減少する。・脱窒能を持っている。・ケイ酸は、胞子形成に必要であり、マグネシウムは増殖速度を速くする。・汚泥にケイ酸が含まれることにより、比重が重くなる。

バチルス菌の優占化による　　　　擬似嫌気 好気活性汚泥法による効果･

バチルス菌の優占化による 擬似嫌気 好気活性汚泥法･

市販微生物資材等の堆肥化過程での臭気軽減効果

2002

/03/

1920

02/0

5/14

2002

/07/

0920

02/0

9/03

2002

/10/

2920

02/1

2/24

2003

/02/

1820

03/0

4/15

2003

/06/

1020

03/0

8/05

2003

/09/

3020

03/1

1/25

2004

/01/

2020

04/0

3/16

2004

/05/

1120

04/0

7/06

2004

/08/

3120

04/1

0/26

2004

/12/

2120

05/0

2/15

2005

/04/

1220

05/0

6/07

2005

/08/

0220

05/0

9/27

2005

/11/

2220

06/0

1/17

2006

/03/

1420

06/0

5/09

2006

/07/

0420

06/0

8/29

2006

/10/

2420

06/1

2/19

2007

/02/

1320

07/0

4/10

2007

/06/

0520

07/0

7/31

2007

/09/

2520

07/1

1/20

2008

/01/

1520

08/0

3/11

2008

/05/

0620

08/0

7/01

2008

/08/

2620

08/1

0/21

2008

/12/

1620

09/0

2/10

2009

/04/

0720

09/0

6/02

2009

/07/

2820

09/0

9/22

2009

/11/

17

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

12.0

14.0

16.0

18.0

全窒素

性窒素

硝酸性窒素

亜硝酸性窒素

T-N

Kj-N,NH4-N NO3-N

NO2-N

②

①

0

50

100

150

200

250

300

350

2002年～ 2007年　　 SVI　経月推移

バチルス菌の優占化による擬似嫌気・好気法開始

硝化促進運転　 管理開始

凝集性向上、水質安定化

V０ V1 V2 V5 V9 V12 V160

5

10

15

20

25

30

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

12.0

14.0

16.0

18.0

反応槽機能試験

バルブ位置

mg/L C-BOD, ＣＯＤ

嫌気ゾーン 好気ゾーン

度ｱﾙｶﾘT-P

T-N

C-BOD

NH4-N

NO3-N

NO2-N

COD

DO

2007.11.14　　

COD BOD SS T-N T-P0

20

40

60

80

100

120

140

160

180

111

170 173

33.84.286.4

2.8 3.0 6.8 0.37.1 2.3 2.6 7.30.4

流入

放流 2006 放流 2007

２００６２００７9８．３9８．６除去率２００６２００７9８．３9８．６除去率２００６２００７７９．９７８．４除去率２００６２００７７９．９７８．４除去率２００６２００７７９．９７８．４除去率２００６２００７７９．９７８．４除去率

流入、放流水質及び除去率

2006 200794.2 93.6

除去率

2006 200798.3 98.6

除去率 2006 200798.3 98.5

除去率

2006 200779.9 78.4

除去率

2006 200794.2 93.6

除去率

2002 2003 2004 2005 2006 20070.0

1.0

2.0

3.0

4.0

5.0

6.0

7.0

8.0

9.0

10.0

11.0

12.0

0.0

0.1

0.2

0.3

0.4

0.5

0.6

0.7

0.8

0.9

1.0 各態窒素及びリン経年推移ｍｇ／Ｌ

T-P

T-P

T-N

Kj-N,NH4-N

NO2-N

*国土交通省文書 事 務 連 絡2008年6月17日( 処理方法の考え方につい

て )

標準活性汚泥法施設の運用

1.循環式硝化脱窒法2.嫌気好気活性汚泥法3.嫌気無酸素好気法

①同様の処理原理

高度処理を行っているとして取り扱う

窒素除去硝化･脱窒反応の原理りん除去活性汚泥の過剰摂取の原理

攪拌機を備えなくても良い

計画放流水質に適合

BBS (2005 )処理と下水道統計による高度処理対応処理場との比較 年版下水道統計より　 　 　 　

種別事業名 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　処 理 法 ＢＯＤ ＣＯＤ 　　Ｓ Ｓ Ｔ－ＮＴ－Ｐ水処理電力使用量／総電力使用量

（％）

凝集剤添加等

高度処理対象の有無

空気倍率

　 　流 入 210 99.2 200 41.4 5.7　　　　　　流 出 3 7.7 3 8.1 0.6

除去率％ 98.8 92.2 98.7 80.4 89.5　 　　　流 入 287 165 248 46.7 6.2　　　　　　流 出 4 11.4 5 22.0 0.7

除去率％ 98.5 93.1 98.0 52.9 88.7　 　流 入 130 67 110 28 3.6　　　　　　流 出 1 5.3 1 9.0 0.5

除去率％ 99.3 92.1 99.1 67.9 86.1　 　　　流 入 139 81 137 30 3.3　　　　　　流 出 2 7.3 3 4.3 0.3

除去率％ 98.3 91.0 97.8 85.7 90.9　 　　　流 入 160 96 169 26 3.7　　　　　　流 出 4 8.6 1 6.1 0.9

除去率％ 97.6 91.0 --- 76.5 75.7　 　　　流 入 200 62 160 35 3.8　　　　　　流 出 1 4.3 2 3.7 0.2

除去率％ 99.5 93.1 98.8 89.4 94.7　 　 　流 入 128 76.3 129 29.2 3.6　　　　　　流 出 5 9.8 2 17.5 0.3

除去率％ 96.1 87.2 98.4 40.1 91.7　 　　　流 入 151 58.5 92 28.5 3.44　　　　　　流 出 3 7.7 3 6.6 0.32

除去率％ 97.7 86.8 96.7 76.8 90.7

対象 9.1

公共 単独 BBS高度生物処理（ ）※2006年度ﾃ ﾞー ﾀ 37.7 無 対象外 4.5

Ｇ 公共 単独 嫌気好気活性汚泥法 65.7 無

対象 3.6

Ｆ 公共 単独 硝化内生脱窒法 96.7凝集剤添加及び急速濾過

対象 2.5

Ｅ 流域 流域 循環式硝化脱窒法 81.5凝集剤添加及び急速濾過

対象 5.8

Ｄ 流域 流域 ステップ流入式多段硝化脱窒法 67.8 凝集剤添加

対象 7.3

Ｃ 流域 流域 ステップ流入式多段硝化脱窒法 59.4凝集剤添加及び急速濾過

対象 2.6

Ｂ 公共 単独 嫌気無酸素好気活性汚泥法（Ａ２Ｏ） 35.7 無 対象外 3.2

Ａ 公共 単独 嫌気無酸素好気活性汚泥法（Ａ２Ｏ） 55.3 凝集剤添加

ご静聴ありがとうございました