椿油を採取する - yossey4 1.5kg分の殻を破砕するのに延々2時間か...

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1 立秋を過ぎた頃、通りがかりの小公園で椿の実が成っているのを見つけた。何気なく摘 み取り机の上に並べて置いたら、忘れた頃に実が弾け種が出てきた。 種の並び方が栗のイガが割れた状態にそっくりなので興味をそそられ、公園の側を通る度 に椿の実を採取して殻の弾ける様を観察しているうちに、椿油を採取しようと思い立った。 WEB上で先人の採取方法を検索すると、個人では道具立てが大掛かりで大変そう。俄然ファ イトが出てきて小生も仲間入りすることにした。 まずは椿の木を捜しに行く。拙宅の周りは県立・市立の公園に囲まれ緑は豊富なので、す ぐに集まるだろうと思ったがこれが当て外れ。自転車で4〜5ヶ所廻ったが大きな公園で は何故か椿は植えられていない。住宅街の小公園に数本ずつ見つけた。葉緑樹で植栽に手 間がかからないので小公園向きなのだろうと推測する。数ヶ所を巡り、手提げ袋一杯採取 出来た。ようやく椿油の採取に取りかかる。 ■種を取り出す 1.乾燥 これは簡単。風通しの良いところで乾燥させるだけ。 これで 3Kg。 椿油を採取する

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Page 1: 椿油を採取する - Yossey4 1.5Kg分の殻を破砕するのに延々2時間か かった。このまま蒸し器で蒸してもよいが、 椿油の抽出率を上げるため手作業で一つづつ

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 立秋を過ぎた頃、通りがかりの小公園で椿の実が成っているのを見つけた。何気なく摘

み取り机の上に並べて置いたら、忘れた頃に実が弾け種が出てきた。

種の並び方が栗のイガが割れた状態にそっくりなので興味をそそられ、公園の側を通る度

に椿の実を採取して殻の弾ける様を観察しているうちに、椿油を採取しようと思い立った。

WEB上で先人の採取方法を検索すると、個人では道具立てが大掛かりで大変そう。俄然ファ

イトが出てきて小生も仲間入りすることにした。

 まずは椿の木を捜しに行く。拙宅の周りは県立・市立の公園に囲まれ緑は豊富なので、す

ぐに集まるだろうと思ったがこれが当て外れ。自転車で4〜5ヶ所廻ったが大きな公園で

は何故か椿は植えられていない。住宅街の小公園に数本ずつ見つけた。葉緑樹で植栽に手

間がかからないので小公園向きなのだろうと推測する。数ヶ所を巡り、手提げ袋一杯採取

出来た。ようやく椿油の採取に取りかかる。

■種を取り出す1.乾燥 これは簡単。風通しの良いところで乾燥させるだけ。

   これで3Kg。

椿油を採取する

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 乾燥させるとこのように弾けてきます。

1.種を集める弾けた実から種だけを取り出した。

この時点で1.5Kg。いろんなサイトを見ると

殻のついたまま「臼でつぶして蒸篭で蒸す」と

云う方法が多かったが拙宅はアパート暮ら

し、ベランダや庭で杵を柘くことは出来ず、臼

も杵もない。殻外しは既存の道具で室内でで

きる方法を模索した。

2.殻を破砕し種を取り出す①クルミ割り

加圧は充分で完璧に殻を破砕する。

但し、殻の破片を部屋中に撒き散らす。

②ポテトマッシャー

1合ぐらい入る。但しこれを破砕するの

は人力では不可能。底に10粒程度並べれ

ば何とかなる。10回も破砕すると手の平

が赤くなる。あまり奨められない。

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③にんにく搾り

これは小さな種だと2〜3個一気に破砕する

但し、破砕の具合が均一ではなく、再度破砕す

ることになる。1粒ずつ破砕すれば破片を撒

き散らさずにすむ。

 以上3種の中ではにんにく搾りが一番簡単。破片も飛び散らないので慣れれば、

1合程度は3分で破砕出来る。以後、小生はこれを愛用する.

大きめの種がようやく一つはいる。

「パッキッ!」と音がして割れるまで軽く砕

く。力を入れ過ぎると種がつぶれてしまう。

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1.5Kg分の殻を破砕するのに延々2時間か

かった。このまま蒸し器で蒸してもよいが、

椿油の抽出率を上げるため手作業で一つづつ

殻を外した。これが一番大変。マイナスドラ

イバーで抉りながら外してゆく。途中で指先

が痛くなり中断。二日がかり、3時間も取ら

れた。この作業を簡素化しないと量産は難し

い。今後の課題。

殻から種だけを取り出した画像。約500g。

これを蒸して搾れば椿油が抽出できるはず。

20分間蒸し、日本手拭いに包んで手で絞って

みた。一滴も絞れない。上記③ポテトマッ

シャーに入れ絞ると僅かに滲み出る程度。

握力不足は否めず、手作業では不可能と思い

知らされる。圧搾機を探さねばならない。

 かっぱ橋の道具屋で探すと、手動のもので

3万円前後、動力式だと30万円もする。とて

もじゃないが手も足も出ない。止むなく自作

となる。どうせ作るなら椿搾りだけでなく、

スジ押し、ビク抜き、圧着プレスにも流用出来

るものを作ろうと構想を錬る。閑話休題。

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■圧搾機(プレスマシン)を造る 前述の通り、非力な小生にとって抽出は人力では無理と諦め、手動式圧搾機の制作

にかかる。以下に手順を紹介します。我と思われん方はご利用下さい。

 機 能: 手動式家庭用プレスマシン

 用 途: 椿・菜種等の果樹搾り。紙・皮等のスジ押し、ビク抜き、圧着等。

 材 料: 15mm厚 3×6支那合板×1枚。200×300mm3mm厚アルミ板×2枚

  200×300mm1.5mm厚アルミ板×4枚。1/4W1M寸切りボルト×2本。

  8mmφ1Mアルミパイプ×2本。

  1/4W平ワッシャー、スプリングワッシャー、六角ナット20組以上。

  2屯車用ボトルジャッキ×1台。

 <完成予想図(仕上寸法:300W×270D×510H/mm)>

           前 面

   俯瞰図

※黄色の部分はアルミ。寸切りボルトをパイプで隠した。

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■板取り

 1.支那合板 3×6合板から切り出します。

斜線部分は余材になります。

 ①440×270×2枚

 ②510×270×2枚

 ③510×100×2枚

 ④270×270×4枚

 ⑤230×270×1枚

 2.補強板

  300×200アルミ板から切り出します。

斜線部分は余材になります。

  3mmは天地アンコ用=2枚

  1.5mmは加圧面補強用=3枚

  内、1枚に加圧ユニット取り付け孔が

  必要(赤◎)

 3.補強ボルト、保護用アルミパイプ

 1Mの寸切りボルトとアルミパイプを夫々500mmに切った。板取図①の側板サイズ

440mmはこの高さに上下天板と補強アル

  ミ板の厚さ64mmとワッシャー、スプリン

  グワッシャー、ナットの高さ8mmを加算

  すると481mmとなり、更にボルトの上下に

 9.5mmの余裕が出来るよう寸法出しをしてある。この計算を間違えると、板が2枚に

 なったり、ボルトが4本必要にになったりして、廃材の山を築くことになり不経済。

900

5101800

440 270

270 270 230

270

270

100

100

③③

④ ④ ⑤

①440×270×2枚 ②510×270×2枚 ③510×100×2枚④270×270×4枚 ⑤230×270×1枚

15 1585 85100

200

300

100

1515

8585

100

200

100

A

B B

A

A

A

A = 10mmφ×4ヶ所  B = 4mmφ×4ヶ所

55

55

5

5

5

5

BB

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■筐体組立

1.天板下部に①1.5mm補強板+ジャッキ

受けを取り付け、上部に3mmの補強板を

  取り付ける。

2.底板上部に②1.5mmの受台を取り付け、

  下部に3mmの補強板を取り付ける。

3.440mmHの左右側板に上記①、②をバカ

  組みで取り付ける。

4.天・底板の上に補強材を重ね、アルミ板を

  アンコにする。隙間を3mmの薄板で埋

  めてアルミ板が見えないように隠す。

5.後部板にはメンテ用にスリットを開けた。

6.ジャッキの伸張力に耐えられるよう、左

  右側面に補強板を取り付ける。これで天

  地・左右共にに2重箱になった。

◀ジャッキ受け補強 鉄製、排水口のカバーを使用

◀底部補強 位置決めの簡便さを画しアタリを引いた。

⑥⑥

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■加圧板組立

7.箱内で上下に稼働させるため天板・底板

  より間口40mm、奥行20mm詰めてある。

  用途により加圧ユニットを交換出来るよ

  う、両サイド中央に2ヶ所の鬼目ナット

  を埋め込んだ(赤丸部分)。

8.今回の椿油抽出用の加圧ベース。

  60m丸棒に77mmの排水孔キャップを

  取り付けた

9.丸棒の反対側に1.5mm厚、200×120mm

  のアルミ板を取り付け、左右に上記(7)

  用のボルト孔を開けた。ここに下からボ

  ルトを通し加圧板に埋め込んだ鬼目ナッ

  トに固定する。

逆さに見た図。

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天板を上から見た画像(底板も同じ)。アンコ

にしたアルミ板が見える。この4ヶ所の穴に

アルミパイプに入れた寸切りボルトをジャッ

キの加圧板を通し固定する。同時に耐圧性能

を高める耐張ボルトとしての機能を持たす。

    完 成 図常備している塗料は白、グレー、黒とモノ

トーンだけなので、思い切って派手な色を

塗ってみた。重いジャッキを扱うので注

意力喚起のためには目立ってよい。中側

は水分が飛散するため、ウレタン塗装とし

た。

四隅のアルミパイプで隠された補強ボル

トに加圧板(赤●)を通し天地のボルトを

締めて完了。

 加圧板の上にジャッキを載せる。

 

 両サイドの板は、材料取り出し時の加圧板

 保持板 

×

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加圧板の上にジャッキをのせ、下側に受皿用

に5合桝を載せた。

一度に圧搾出来る量が2合程度と少ない為、

頻繁にジャッキの上げ下げが必要となった。

このジャッキの油圧リリースバルブはジャッ

キハンドルと兼用で、毎回ハンドルを外さね

ばならない。これはとても不便なので屋外水

栓の開栓キーのような簡単なバルブハンドル

を作った。

材料は38sq用の圧着端子。ケーブル挿入部分を切り裂き、上から0.8mmのIVで補強して

半田上げした。圧着端子もIVも良導体なので気持ちよく半田が延びる。錫の色も美しい。

これで作業時間が大分短縮される。

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■圧搾を始めるようやく圧搾機が完成したのでいよいよ椿油の抽出に取りかかる。計算上は2屯の

圧力で快適に抽出できるはずだが、やってみないことには判断ができない。まずは

抽出に取りかかる。

種を割るときに使用して強く搾り過ぎたため

ハンドルの接合部に入っているハトメピンが

歪んでしまい煩わしいので取り外した。

パンチングメタルの柄杓のようになりとても

扱いやすい。(呼称=圧搾筒)

圧搾筒が直接桝を押し下げると桝が破損しそ

うなので、緩衝材として角棒とアルミ板で簀

を作って桝の底に敷いた。

蒸し上がった種、約5勺をふきんに包み上記

圧搾筒に入れ圧搾してみた。

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みごに失敗!

①ふきんの目が荒く椿油が抽出されず、種が

 トコロテン状態で押し出された。

②簀が荷重に耐え切れず壊れてしまった。

③圧力が強過ぎるのだと思いミキサーで粉砕

 してから搾ってみた。ミキサーでは油は出

 なかった。細くなっただけ。

④圧搾しても油は出ない。ハンバーグ状に固

 まっただけ。

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⑤ふきんを日本タオルに、5合桝を鋳物灰皿

 に交換して圧搾。日本タルが破けて椿油が

 抽出されない。タオルが洗い過ぎて繊維が

 疲労していたのかも知れない。

⑥日本タオルを晒に換えて圧搾。

⑦灰皿が浅く、煙草置きの切り込みがあるの

 で油が溢れ出すがようやく抽出に成功。

 もう少し深いボールを探さねばならない。

⑧5勺の種を3回に分けて圧搾。

 約3ccの椿油を抽出した。5勺=90gと

 して換算すると30%の抽出率となった。

 これは殻を外して蒸したので効率が高く

 なったのだろうと推測される。

 まずは目出度し、めでたし。

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⑨ネルでストレーナーを作り、抽出した原油

 をコーヒーをドリップする要領で濾す。

 ビーカーのような円筒はCD-Rのスピンド

 ルケースを再利用した。

⑩今回のテストでは、最終的に500gの種から

 70ccの油の抽出に成功。抽出率は14%で、

 あれこれ試行錯誤の繰り返したことを勘案

 すれば満足のおける結果となった。

 後は精製する方法を模索せねばならない。

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■ジャッキを下に移動これまでの作業で気付いたのは、使用回数が

上がると、ジャッキが加圧板の上にあると抽

出後に圧搾筒を取り出す度に、加圧板保持板

を入れのジャッキの下降を止める必要があり

この作業がとても煩わしかった。

そこでジャッキを下に降ろし、下から加圧板

を押し上げるジャッキ本来の使用方法に変更

することにした。

そのためには加圧板を天地入れ替える必要が

あるが、四隅の補強ボルトを抜くことで簡単

に反転させることが出来た。これには我なが

ら大満足。これで上下いづれの方向にも自由

自在に加圧が可能になった。

ジャッキを取り外して発見したがジャッキの

圧力で天板に取り付けた排水皿(9頁参照)が

僅か5〜60回の加圧で、無残にも窪んでしま

い、天板の補強アルミ板に食い込んでいた。

写真左は予備の新品。右が凹んだ排水皿。

今回ジャッキを上下入れ替えるに際し、排水

皿を使用せず、3mmの鉄板を加圧板の下側、

ジャッキの圧力のかかる部分に取り付けた。

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■追加圧搾と精製 圧搾機の改良テストを兼ね、追加で圧搾した。加圧にムラがなくなった性か抽出

率が少し上がった。

1.初回の抽出

  深い受皿(100円ショップで購入したス

  テンレスのペット用食器)を使用したの

  でこぼれることがなくなった。

  これで約2cc。

2.搾りかすを再度蒸しなおし、二度抽出を

  試した。初回と遜色のない約1.5ccが抽

  出された。二度の抽出で4cc弱となり、

  抽出率が上がったのが確認された。

  今回の抽出では約200ccが得られた。

  これで精製すれば70%ぐらいは残るだ

  ろう。

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 前回抽出分の70ccと会わせて300ccで精製を試みた。Web情報ではこの精製方

法が明確に記載されていない。どうやら精製が企業秘密らしい。取り敢ず思いつく

ままに色々試してみた。

1.ドリップ 14頁のネルのストレーナーで濾すと、300ccを落し切るのに6時間かかった。一度目は

全く変化がない。出勤前・帰宅後の二度にわたり3日間、都合6回濾したが、量が減っただ

けで少しも透明にならない。コーヒーの紙製フィルターに換えても濾過時間が少し早く

なっただけで、透明度は全く変わらない。

2.煮沸

                  ▶

      ①煮沸前              ②5分間煮沸後

 煮沸すると水分が蒸発して油の濃度が上り、グリース状になった。この油を再度

ドリップで落とそうとしても、今度は何日経っても落ちない。精製不能に陥る。

唯一利用できるのは、お好み焼きの鉄板に敷くラードの代用ぐらい。(没法子)