各構造物の詳細点検結果 (津波)

31
各各各各各各各各各各各 各各各 () 平平 平平 平平 平 平 26717 平平 26 平 7 平 17 平 平平 () 15:30 平8平 平平平平平平平平平平平平平平平平平平平平平平 各各-3

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資料-3. 平成 26 年 7 月 17 日( 木 ) 15:30 ~ 第 8 回 南海 トラフ巨大地震土木構造物耐震対策検討部会. 各構造物の詳細点検結果 (津波). 平成26年7月 17 日. 施設点検目次( 津波 ) 3 -1  道路 施設(橋梁)の詳細点検結果. 3-1  道路施設の詳細耐震点検について   ( 過去の部会 振り返り ). 【 対象橋梁 】 浸水区域内の広域緊急交通路に架かる橋 大阪臨海線・泉佐野岩出線 ⇒  24橋. 拡大. ■1次照査(浸水橋梁の抽出 広域地盤沈降考慮). - PowerPoint PPT Presentation

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Page 1: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

各構造物の詳細点検結果(津波)

平成26年7月17日

平成 26 年 7 月 17 日(木) 15:30 ~第 8 回 南海トラフ巨大地震土木構造物耐震対策検討部会

資料-3

Page 2: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

施設点検目次(津波)

3 -1  道路施設(橋梁)の詳細点検結果

Page 3: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

拡大

【対象橋梁】 浸水区域内の広域緊急交通路に架かる橋

大阪臨海線・泉佐野岩出線 ⇒ 24橋

1

3-1 道路施設の詳細耐震点検について    (過去の部会 振り返り)

Page 4: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

■ 1次照査(浸水橋梁の抽出 広域地盤沈降考慮)各種諸元 構造形式

橋梁名称 上部工1 高石大橋 3鋼 径間連続箱桁 4. 289 4. 070

2 助松橋 PC T単純ポステン 桁 3. 376 4. 010(北行)

3 助松橋 PC T単純ポステン 桁 3. 376 4. 000(南行)

4 緑川橋 PC単純プレテン床版 2. 248 3. 620

5 堅川橋 PC T単純プレテン 桁 2. 045 3. 650

6 新川大橋 PC T単純ポステン 桁 3. 080 3. 670(北行)

7 新川大橋 PC T単純ポステン 桁 3. 080 3. 670(南行)

8 大津川大橋 PC T単純ポステン 桁 3. 511 3. 800(北行)

9 大津川大橋 PC T単純ポステン 桁 3. 511 3. 800(南行)

10 大道橋 PC T単純ポステン 桁 0. 582 2. 030(北行)

11 大道橋 PC T単純ポステン 桁 0. 582 2. 030(南行)

12 松風橋 PC T単純プレテン 桁 2. 003 2. 310(北行)

13 松風橋 PC T単純プレテン 桁 1. 999 2. 310(南行)

14 新春木橋 鋼単純鈑桁 3. 684 3. 840(北行)

15 新春木橋 鋼単純鈑桁 3. 987 3. 840(南行)

×

桁下標高(TPm)

津波標高(TPm)

スクリーニング結果○×

×××××××××××

各種諸元 構造形式橋梁名称 上部工

16 新津田川橋 PC T単純ポステン 桁 3. 900 3. 420(北行)

17 新津田川橋 鋼単純鋼床版箱桁 4. 263 3. 420(南行)

18 貝塚 PC6径間連続箱桁 5. 210 3. 030近木川大橋

19 臨海 鋼単純鋼床版箱桁 3. 787 2. 930見出川大橋 PC連続中空床版

20 芽渟大橋 鋼単純鋼床版箱桁 4. 185 3. 460(北行)

21 芽渟大橋 鋼単純鋼床版箱 4. 089 3. 460(南行) +PC単純プレテン床版

22 田尻スカイブリッジ PC連続中空床版 5. 315 2. 740(北行) PC斜張橋

23 田尻スカイブリッジ PC連続中空床版 5. 315 2. 740(南行) PC斜張橋

24 泉南マリンブリッジ 鋼連続箱桁、鋼床版箱桁 5. 950 2. 6004鋼 径間連続鈑桁 ○

桁下標高(TPm)

津波標高(TPm)

スクリーニング結果

○○○○○○○○

 対象橋梁24橋中、 13橋が津波の影響を受ける。

(過去の部会 振り返り)

2

3-1 道路施設の詳細耐震点検について    (過去の部会 振り返り)

【イメージ図】

Page 5: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

■ 三次元解析手法( CADMAS-SURF/3D と OpenFOAM )の比較

3-1 道路施設の詳細耐震点検について    (過去の部会 振り返り)

3

Page 6: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

■ 助 松 橋

(過去の部会 振り返り)

4

3-1 道路施設の詳細耐震点検について    (過去の部会 振り返り)

Page 7: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

3-1 道路施設の詳細耐震点検について大阪臨海線

三次元解析の結果【助松橋】 水門閉鎖

海側 (P1) 陸側

(P2)

【助松橋】

水門閉時

水門閉時

水門閉時

水門閉時

5

Page 8: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

大阪臨海線

三次元解析による流出判定【助松橋】 水門閉鎖

■ 橋梁上部構造重量【Wd】

 ・海側(北行): 9,843 kN /橋 ・陸側(南行): 9,746 kN /橋■ 上揚力による浮上り判定【Wd/Fz】

 ・海側(北行): 9,843 / 11,713  = 0.84  <1 ・・・ NG ・陸側(南行): 9,746 / 10,528  = 0.93  <1 ・・・ NG

■ 水平波力による流出判定【(Wd-Fz) μ /Fx】

 ・海側(北行):( 9,843 - 11,713 ) ×0.6 / 173  = -6.49  <1 ・・・ NG ・陸側(南行):( 9,746 - 10,528 ) ×0.6 / 78  = -6.02  <1 ・・・ NG

橋梁重量

6

3-1 道路施設の詳細耐震点検について    (過去の部会 振り返り)

Page 9: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

3-1 道路施設の詳細耐震点検について大阪臨海線

三次元解析の結果【助松橋】 水門開放

海側 (P1) 陸側

(P2)

【助松橋】

7

Page 10: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

橋梁に作用する上揚力(助松橋)水門開時

- 20000

2000400060008000

100001200014000

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15Time( )分

kN)

上揚

力(

海側

陸側

=5488kN海側最大

=4552kN陸側最大

三次元解析による流出判定【助松橋】 水門開放

■ 橋梁上部構造重量【Wd】

 ・海側(北行): 9,843 kN /橋 ・陸側(南行): 9,746 kN /橋■ 上揚力による浮上り判定【Wd/Fz】

 ・海側(北行): 9,843 / 5,488  = 1.79  >1 ・・・ OK ・陸側(南行): 9,746 / 4,552  = 2.14  >1 ・・・ OK

■ 水平波力による流出判定【(Wd-Fz) μ /Fx】

 ・海側(北行):( 9,843 - 5,488 ) ×0.6 / 25  = 104.5  >1 ・・・ OK ・陸側(南行):( 9,746 - 4,552 ) ×0.6 / 45  = 69.3  >1 ・・・ OK

橋梁重量

8

3-1 道路施設の詳細耐震点検について    (過去の部会 振り返り)

Page 11: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

大阪臨海線三次元解析の結果

■ 津波流速は 0.6 ~ 1.9m/s と緩やかであり、上部構造に 作用する水平波力は 43 ~ 173kN と軽微である。

■ 浮力ならびに水位上昇に伴う上揚力が 3,509 ~11,713kN と大きく、上部構造重量を上回る橋梁が1橋(助松橋)ある ことが判った。

■ 三次元解析結果を基に試算した結果、それ以外の橋梁に 浮上りは生じないことが判った。 

(過去の部会 振り返り)

9

3-1 道路施設の詳細耐震点検について    (過去の部会 振り返り)

Page 12: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

■ 助松橋の考察・上部構造の浮上り量=津波水位( 4.99m )-浸水深( 1.170m )               -浮上り前桁下高さ( 3.376m )= 0.444m

浮上

り量

(過去の部会 振り返り)

10

3-1 道路施設の詳細耐震点検について    (過去の部会 振り返り)

Page 13: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

■ 助松橋の考察・下図のとおり、耐震補強(落橋防止工事)を予定しており、 アンカーバー( 0.60m )>桁浮上り量( 0.444m ) となり、 上部構造は浮上がるものの、流出しないことが確認された。

根入

れ長

600m

m

(過去の部会 振り返り)

11

3-1 道路施設の詳細耐震点検について    (過去の部会 振り返り)

Page 14: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

照 査 結 果■津波流速は 0.6~1.9m/ s と緩やかであり、上部構造に作用する 43 173kN水平波力は ~ と軽微である。

■浮力ならびに水位上昇に伴う上揚力が3,509~11,713kNと大きく、上部構造重量を上回る橋梁がある。

■上揚力>上部構造重量となる橋梁の流出検討を行った結果、上部構造は浮上るもののアンカーバーにより流出が抑止されることを確認。

■二次元解析結果による水位 及び 橋梁に作用する力が支配的な上揚力に着目して、三次元解析結果より上揚力を推定。

■一部の橋梁は完全に水没するが、浮上りは生じない。

■安全率が低い橋梁の現場条件を確認し、上部構造の流出を抑止する構造であることを確認。

三次元解析

実施橋梁

6橋

三次元解析

未実施橋梁

7橋

これまでの部会検討結果まとめ(道路橋津波照査)

(過去の部会 振り返り)

12

3-1 道路施設の詳細耐震点検について    (過去の部会 振り返り)

Page 15: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

3-1 道路施設の詳細耐震点検について

■漂流物の影響照査 【 H25.12.25  第6回 検討部会資料より】

13

Page 16: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

3-1 道路施設の詳細耐震点検について

■ 漂流物の影響照査・対象漂流物は「 300 トンはしけ」相当の船舶とする。

14

Page 17: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

3-1 道路施設の詳細耐震点検について

■ 対象漂流物①

※ ここで、河川幅>対象漂流物なので、  10m 未満の河川に架かる橋梁は別途対象漂流物を設定。

300トンはしけ相当の標準的な寸法(船長 L=27m 船幅 B=10m )

船長  27m

喫水線 1.2m

橋 

 梁

河川幅 船幅

B

1.8m

15

Page 18: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

3-1 道路施設の詳細耐震点検について

5.4 トン漁船相当の標準的な寸法 (船長 L=11m 船幅 B=2.8m )

船長  11m

喫水線

1.8m

計算式の参照文献 p(kN/m) 対象物① 松富 (1999) 11.0 流木

② 池野ら (2003) 1.0 流木③ 有川ら (2010) 13.0 流木

④ FEMA (2008) 7.9 流木⑤ 道路橋示方書・同解説Ⅰ共通編    (H24)

0.1 流木

⑥ 津波漂流物対策施設設計ガイドライン ( 案 )(H21)

6.0 流木

⑥ 津波漂流物対策施設設計 ガイドライン ( 案 )(H21)

16.0 漁船( 5.4t)

⑦ 港湾構造物設計基準・岩手県基準 20.0 流木

 2-2 海岸構造物(防潮堤)の詳細点検結果■ 対象漂流物②

・河川幅 10m 未満の 対象漂流物は、 「 5.4 トン漁船」相当の 船舶とする。【 H25.12.25  第6回 検討部会資料より】

0.8m

16

Page 19: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

3-1 道路施設の詳細耐震点検について

喫水線からの

長さ(m) 幅(m) 高さ(m)

300トンはしけ 27.0 10.0 1.2 4,906 ≧ 10河川幅 m

5.4トン漁船 11.0 2.8 1.8 250 10河川幅< m

対象船舶大きさ N重量(k ) 対象とする河川幅

■ 対象漂流物(まとめ)

300 トンはしけ相当の標準的な寸法

5.4 トン漁船相当の標準的な寸法 ~~~ ~~~~~ ~~~~~~~~~

【イメージ図】

(最大津波高+喫水線からの高さ)  >桁下高さ となる橋梁について照査を実施する。

17

Page 20: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

■ 照査橋梁の確認(漂流物の上部構造への影響)

 対象橋梁24橋中、 20橋が漂流物の影響を受ける。

a b c=a+b d c<d各種諸元 漂流物

影響高橋梁名称 (TPm)

1 高石大橋 200. 000 300トン 1. 200 4. 070 5. 270 4. 289はしけ

2 助松橋 39. 000 300トン 1. 200 4. 010 5. 210 3. 376(北行) はしけ

3 助松橋 39. 000 300トン 1. 200 4. 000 5. 200 3. 376(南行) はしけ

4 緑川橋 4. 000 5. 4トン 1. 800 3. 620 5. 420 2. 248漁船

5 堅川橋 8. 000 5. 4トン 1. 800 3. 650 5. 450 2. 045漁船

6 新川大橋 13. 000 300トン 1. 200 3. 670 4. 870 3. 080(北行) はしけ

7 新川大橋 13. 000 300トン 1. 200 3. 670 4. 870 3. 080(南行) はしけ

8 大津川大橋 144. 000 300トン 1. 200 3. 800 5. 000 3. 511(北行) はしけ

9 大津川大橋 144. 000 300トン 1. 200 3. 800 5. 000 3. 511(南行) はしけ

10 大道橋 18. 000 300トン 1. 200 2. 030 3. 230 0. 582(北行) はしけ

11 大道橋 18. 000 300トン 1. 200 2. 030 3. 230 0. 582(南行) はしけ

12 松風橋 13. 000 300トン 1. 200 2. 310 3. 510 2. 003(北行) はしけ

13 松風橋 13. 000 300トン 1. 200 2. 310 3. 510 1. 999(南行) はしけ

14 新春木橋 34. 000 300トン 1. 200 3. 840 5. 040 3. 684(北行) はしけ

15 新春木橋 34. 000 300トン 1. 200 3. 840 5. 040 3. 987(南行) はしけ

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

喫水線からの高さ(TPm)

津波標高(TPm) 判定

×

×

桁下標高(TPm)

河川幅(m) 漂流物

×

×

×

a b c=a+b d c<d各種諸元 漂流物

影響高橋梁名称 (TPm)

16 新津田川橋 57. 000 300トン 1. 200 3. 420 4. 620 3. 900(北行) はしけ

17 新津田川橋 57. 000 300トン 1. 200 3. 420 4. 620 4. 263(南行) はしけ

18 貝塚 46. 000 300トン 1. 200 3. 030 4. 230 5. 210近木川大橋 はしけ

19 臨海 40. 000 300トン 1. 200 2. 930 4. 130 3. 787見出川大橋 はしけ

20茅渟大橋 56. 000 300トン 1. 200 3. 460 4. 660 4. 185(北行) はしけ

21茅渟大橋 56. 000 300トン 1. 200 3. 460 4. 660 4. 089(南行) はしけ

22 Br田尻スカイ 118. 000 300トン 1. 200 2. 740 3. 940 5. 315(北行) はしけ

23 Br田尻スカイ 118. 000 300トン 1. 200 2. 740 3. 940 5. 315(南行) はしけ

24 Br泉南マリン 82. 000 300トン 1. 200 2. 600 3. 800 5. 950はしけ

桁下標高(TPm) 判定河川幅

(m) 漂流物喫水線からの高さ(TPm)

津波標高(TPm)

×

×

×

×

×

18

3-1 道路施設の詳細耐震点検について

Page 21: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

3-1 道路施設の詳細耐震点検について

橋梁上部構造

橋梁上部構造

■ 漂流物の照査条件① 漂流物は、径間の中央に衝突するものとし、 両側の沓座面が抵抗するものとして照査する。② 多径間橋梁は、1径間あたりで照査する。③ 下部構造については、漂流物が橋脚に衝突 するものとして照査する。

橋脚

19

Page 22: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

3-1 道路施設の詳細耐震点検について

■ 漂流物の衝突荷重・橋梁に対する衝突力の評価は、 道路橋示方書Ⅰ 2.2.17  「衝突荷重」により算定。

20

Page 23: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

3-1 道路施設の詳細耐震点検について

■ 漂流物の衝突荷重衝突力  P = 0.1×W (重量) ×v

(流速)・ここに、 W (重量)およびv(流速)は以下のとおりとする。

長さ(m) 幅(m)300トンはしけ 27.0 10.0 4,906 ≧ 10河川幅 m

5.4トン漁船 11.0 2.8 250 10河川幅< m

対象船舶 大きさ N重量(k ) 対象とする河川幅

【漂流物重量】

【流速】①三次元解析実施橋梁は解析値を用いる。②三次元解析未実施橋梁は解析値の最大値 2.0m/s を用いる。

三次元解析結果(最大値)流速 /(m s)

助松橋(水門閉鎖) 1.99助松橋(水門開放) 0.62

新川大橋 1.64 大 道 橋 0.64

橋梁名

21

Page 24: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

3-1 道路施設の詳細耐震点検について

■ 安全性の判定(上部構造の流出判定)判定式 (Wd-Fz) μ /Fx >

1.0 以上  ここに、Wd :上部構造重量(kN)       Fz  :津波による上揚力(kN)       μ    :摩擦係数= 0.6      Fx  :水平作用力(水平波力+衝突力)

水平波力(kN) 単位面積当たり水平波力 / 2(kNm )

助松橋(水門閉鎖) 173 2.33助松橋(水門開放) 87 1.17

新川大橋 87 1.68 大 道 橋 43 1.75

橋梁名 三次元解析結果(最大値)

22

  なお、水平波力は三次元解析結果の最大値を      単位面積当たり(橋長 × 浸水深)に換算して算出。

Page 25: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

3-1 道路施設の詳細耐震点検について

■ 安全性の判定結果①a b c d e f g h i j k l

橋長 径間数 河川幅 浸水深 流速1径間当り上部構造重

1径間当り想定上揚力

1径間当り想定水平

波力

想定漂流船W舶

衝突力0. 1*h*d

想定水平力g+i

安全率e- f( )

*0. 6/ j流出判定

橋梁名称 (m) (m) (m) /(m s) kN( ) kN( ) kN( ) kN( ) kN( ) kN( )1 高石大橋 199. 4 3 200. 0 0. 00 2. 00 21, 948 0 0 4906 981 981 13. 42 OK

( )非浸水 (b)2 助松橋 46. 0 2 39. 0 1. 61 0. 62 4, 922 5, 857 87 4906 304 391 -1. 44 NG

(北行) (a)3 助松橋 46. 0 2 39. 0 1. 61 0. 50 4, 873 5, 264 39 4906 245 284 -0. 83 NG

(南行) (a)4 緑川橋 7. 3 1 4. 0 0. 66 2. 00 3, 790 3, 539 11 250 50 61 2. 46 OK

(b)5 堅川橋 11. 5 1 8. 0 1. 04 2. 00 6, 207 5, 436 28 250 50 78 5. 94 OK

(b)6 新川大橋 35. 0 1 13. 0 1. 48 1. 64 9, 066 5, 428 87 4906 805 892 2. 45 OK

(北行) (a)7 新川大橋 35. 0 1 13. 0 1. 41 0. 93 9, 066 5, 772 68 4906 456 524 3. 77 OK

(南行) (a)8 大津川大橋 165. 4 5 144. 0 0. 29 2. 00 8, 905 1, 452 22 4906 981 1, 004 4. 46 OK

(北行) (b)9 大津川大橋 165. 4 5 144. 0 0. 29 2. 00 8, 905 1, 452 22 4906 981 1, 004 4. 46 OK

(南行) (b)10 大道橋 19. 7 1 18. 0 1. 25 0. 64 3, 582 3, 092 37 4906 314 351 0. 84 NG

(北行) (a)11 大道橋 19. 7 1 18. 0 1. 25 0. 42 3, 582 3, 509 43 4906 206 249 0. 18 NG

(南行) (a)

23

Page 26: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

3-1 道路施設の詳細耐震点検について

■ 安全性の判定結果②a b c d e f g h i j k l

橋長 径間数 河川幅 浸水深 流速1径間当り上部構造重

1径間当り想定上揚力

1径間当り想定水平波

想定漂流船W舶

衝突力0. 1*h*d

想定水平力g+i

安全率e- f( )

*0. 6/ j流出判定

橋梁名称 (m) (m) (m) /(m s) kN( ) kN( ) kN( ) kN( ) kN( ) kN( )12 松風橋 16. 2 1 13. 0 1. 20 2. 00 5, 210 3, 254 45 4906 981 1, 026 1. 14 OK

(北行) (b)13 松風橋 16. 2 1 13. 0 1. 20 2. 00 5, 210 3, 254 45 4906 981 1, 026 1. 14 OK

(南行) (b)14 新春木橋(北行) 47. 0 2 34. 0 0. 16 2. 00 3, 175 643 9 4906 981 990 1. 53 OK

(b)15 新春木橋(南行) 47. 0 2 34. 0 0. 00 2. 00 3, 175 0 0 4906 981 981 1. 94 OK

( )非浸水 (b)16 新津田川橋(北行) 74. 9 3 57. 0 0. 00 2. 00 4, 381 0 0 4906 981 981 2. 68 OK

( )非浸水 (b)17 新津田川橋(南行) 78. 0 1 57. 0 0. 00 2. 00 5, 900 0 0 4906 981 981 3. 61 OK

( )非浸水 (b)18 臨海 300. 0 9 40. 0 0. 00 2. 00 10, 752 0 0 4906 981 981 6. 57 OK

見出川大橋 ( )非浸水 (b)19茅渟大橋 83. 5 1 56. 0 0. 00 2. 00 6, 773 0 0 4906 981 981 4. 14 OK

(北行) ( )非浸水 (b)20茅渟大橋 83. 5 2 56. 0 0. 00 2. 00 6, 052 0 0 4906 981 981 3. 70 OK

(南行) ( )非浸水 (b)

照査対象橋梁20橋中、4橋(助松橋・大道橋)がNGとなる。

24

Page 27: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

3-1 道路施設の詳細耐震点検について

■ 個別橋梁の検討【助松橋】

アンカーバー φ60(S35CN)

アンカーバー( S35CN )

1本当り耐力 (kN)

本数 全耐力Pa(kN)

水平力 H(kN)

判定Pa>H

φ60×600 18.627 32 596.06 391 OK

・助松橋は耐震対策工事で設置するアンカーバーの耐力が 水平作用力(水平波力 +漂流物)を上回ることを確認。

・アンカーバーの設置により、上部構造の流出が防止される。

>25

Page 28: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

4-1 道路施設の詳細耐震点検について

■ 個別橋梁の検討【大道橋】・大道橋は過年度に設置済みの変位制限装置の耐力が 水平作用力(水平波力 +漂流物)を上回ることを確認。

・変位制限装置により、上部構造の流出が防止される。

変位制限装置の設計水平耐力 (kN)

水平力 H(kN)

判定Pa>H

Hs = 3×kh×ΣRd / 2  = 3×0.30×3582 / 2 = 1611.9

351 OK> 26

Page 29: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

3-1 道路施設の詳細耐震点検について

■ 下部構造の影響照査・橋脚に対して漂流物が衝突することを想定し、 地震時橋脚直角方向の設計水平力と水平作用力を比較。

判定式  He /Fx > 1.0 以上

ここに、   He  : L1 橋軸直角方向の設計水平力=( Rd+Wp/2 )・ Kh         ※基部の曲げに着目し、橋脚自重を 1/2 とする

   Rd  :1径間当り上部構造重量(kN)   Wp  :橋脚自重(kN)   Kh   : L1 設計水平震度= 0.30 (Ⅲ種地盤)  Fx  :水平作用力(水平波力+衝突力) 27

Page 30: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

・照査の結果、すべての橋梁において 橋脚設計水平力>水平作用力(水平波力+漂流物)となり、 安全性を確認した。

3-1 道路施設の詳細耐震点検について

■ 下部構造の影響照査a b c d e f g h i j k l

橋長 径間数 河川幅 浸水深 流速1径間当り上部構造重

量橋脚自重 1径間当り

想定上揚力

1径間当り想定水平波力

想定漂流W船舶

衝突力0. 1*h*d

想定水平力

h+j

橋脚設計He水平力

(e+f / 2) *Kh安全率

k/ j橋梁名称 (m) (m) (m) /(m s) kN( ) kN( ) kN( ) kN( ) kN( ) kN( ) kN( ) kN( )

高石大橋 199. 4 3 200. 0 0. 00 2. 00 21, 948 7, 938 0 0 4906 981 981 7, 775 7. 9( )非浸水

助松橋 46. 0 2 39. 0 1. 61 0. 62 4, 922 1, 195 5, 857 87 4906 304 391 1, 656 4. 2(北行)助松橋 46. 0 2 39. 0 1. 61 0. 50 4, 873 1, 040 5, 264 39 4906 245 284 1, 618 5. 7(南行)大津川大橋 165. 4 5 144. 0 0. 29 2. 00 8, 905 4, 311 1, 452 22 4906 981 1, 004 3, 318 3. 3(北行)大津川大橋 165. 4 5 144. 0 0. 29 2. 00 8, 905 4, 311 1, 452 22 4906 981 1, 004 3, 318 3. 3(南行)新春木橋 47. 0 2 34. 0 0. 16 2. 00 3, 175 2, 646 643 9 4906 981 990 1, 349 1. 4(北行)新春木橋 47. 0 2 34. 0 0. 00 2. 00 3, 175 2, 646 0 0 4906 981 981 1, 349 1. 4(南行) ( )非浸水

新津田川橋 74. 9 3 57. 0 0. 00 2. 00 4, 381 5, 008 0 0 4906 981 981 2, 066 2. 1(北行) ( )非浸水

臨海 300. 0 9 40. 0 0. 00 2. 00 10, 752 7, 449 0 0 4906 981 981 4, 343 4. 4見出川大橋 ( )非浸水

茅渟大橋 83. 5 2 56. 0 0. 00 2. 00 6, 052 941 0 0 4906 981 981 1, 957 2. 0(南行) ( )非浸水

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Page 31: 各構造物の詳細点検結果 (津波)

3-1 道路施設の詳細耐震点検について

■ 漂流物は、「300トンはしけ」「 5.4 トン漁船」を想定し照査を行った。■ 上部構造の照査の結果、「助松橋」「大道橋」がNGとなるが、  耐震補強工事により設置する構造(アンカーバー、変位制限装置)  により、上部構造の流出を防止できることを確認。■ 下部構造の照査の結果、すべての橋梁において安全性を確認。

漂流物を考慮した津波照査結果(まとめ)

浸水区域内の広域緊急交通路における津波影響照査の結果、 漂流物を考慮しても計画されている耐震対策工事を実施する ことで、安全性を確保でき、新たな対策は必要ないことを確認 した。

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