アクセス解析による サイト改善の進め方
Post on 11-Apr-2017
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© 2017 ITCA. WEBKATU Project
講師プロフィール紹介
約15年間にわたり、IT業界にて新規開拓営業に従事した後、経営コンサルタントとして独立。現在、認定経営革新等支援機関として活動中。
新規開拓営業に従事した経験を生かし、Webマーケティングを含むマーケティング戦略の立案から営業支援まで、顧客企業の売上拡大に向けた取組みを幅広く支援。
統計分析/データ活用の分野での経験が多く、顧客企業の意思決定システムやマーケティング自動化システムの構築支援を実施。
2016年4月より、東京商工会議所のWEB戦略パートナーとして選抜され、活動中。
認定コンサルタント
松本 年史(まつもととしふみ)KFSコンサルティング 代表
※ITコーディネータ、中小企業診断士、上級ウェブ解析士、GAIQ
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改善とは
・悪いところを改めてよくすること。・物事をよい方に改めること。
問題解決により、あるべき姿とのギャップを埋める
より高いゴールに向けて継続的に取り組む
最初の話
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Season4シーズン4Webサイトの目的と目標を設定する
運営しているサイトの目的を確認する
サイトの種類 サイトの目的 サイト上での目標例
ECサイト※サイト上で決済が可能
• 商品・サービスの売上を上げる
プロモーションサイト※サイト上では決済不可
• 商品・サービスの認知度を向上する• 「資料請求」や「お問合せ」により見込顧客を獲得する
ポータルサイトや情報提供サイト
• 広告収入を得る
リクルートサイト • 優秀な人材のエントリーを得る
店舗サイト • 実店舗への来店客を増やす
サポートサイト• コールセンターへの問い合わせ数を減らす
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Season4シーズン4Webサイトの目的と目標を設定する
サイトにおける目標を具体的に設定する
サイトの種類 サイトの目的 サイト上での目標例
ECサイト※サイト上で決済が可能
• 商品・サービスの売上を上げる • 売上高 1,200万円/月
プロモーションサイト※サイト上では決済不可
• 商品・サービスの認知度を向上する• 「資料請求」や「お問合せ」により見込顧客を獲得する
• 訪問数 9,000/月• お問合せ件数 70件/月
ポータルサイトや情報提供サイト
• 広告収入を得る• ページビュー数50,000PV/月
(広告収入 800万円/月)
リクルートサイト • 優秀な人材のエントリーを得る• 説明会へのエントリー数700名
店舗サイト • 実店舗への来店客を増やす• クーポンのダウンロード/利用数 150件/月
• 来店予約数 50件/月
サポートサイト• コールセンターへの問い合わせ数を減らす
• 問合受付件数 100件/月• 問題解決件数 80件/月
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EC専業の場合(例)
CV率3%
売上高1,200万円/月
ECサイト
訪問数8,000/月
ビジネス上の目標=
Webサイト上の目標
サイトの目標を設定する
商品平均単価5万円
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EC専業の場合(例)
売上高1,200万円/月
ECサイト
訪問数6,000/月
サイトの目標を設定する
Webサイト上の目標
ビジネス上の目標
サイト上の売上高
900万円/月
ショッピングモール上の売上高
300万円/月商品平均単価5万円
CV率3%
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BtoBの場合(例)
受注確率50%
商談化率4%
商談化率7.5%
CV率0.5%
商談化率20%
商談化率5%
受注件数25件/月
受注金額5億円/月
商談数
50件/月
お問合せ数
70件/月
展示会名刺交換数
150名
セミナー開催4回/参加者数
200名
企業サイト/プロモーション
サイト
訪問数14,000/月
既存顧客
300社
Webサイト上の目標 ビジネス上
の目標
サイトの目標を設定する
受注平均単価2,000万円
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現状を把握し課題を抽出する
STEP1
課題毎に改善策を具体化する
STEP2
効果測定が可能な指標に落とし込む
STEP3
改善策を実施する
STEP4
サイト改善の進め方とアクセス解析の位置づけ
アクセス解析による取組
改善策の効果を検証する
STEP5
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Season4シーズン4データ分析の基本:データを見る視点
変化をみるデータを時系列などで並べ、数値の変動に表れる一定の傾向を把握する。
以下の視点で、データから情報を読み取ります
相関をみる2つの変数の間に、関係性があるかどうかを把握する。
分類するデータを何らかの基準によって分類し、各分類の特徴や違いを把握する。
比較する前月/前年同期や業界平均など、何らかの共通軸をもった数値と比べて、違いを把握する。
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データ分析の基本:仮説を立てて分析する
「データを見ていると答えが分かる。」
「仮説を立てて、それが正しいかどうかをデータで確認する。」
データ分析に関するよくある誤解
✖
〇
標準レポートをただな~んとなく眺めていても時間の無駄だよ~。
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仮説の例例:ECサイト専業
目標:サイトからの売上1,200万円/月
現状:サイトからの売上900万円/月
• サイトへの訪問数が減少しており、目標売上を達成する為の訪問数を確保できていないのではいか?
• SEO対策している検索キーワードでちゃんと上位表示されているのか?そもそも対策キーワードの選定が間違っていのではないか?
• モバイルからのアクセスは、 PCからのアクセスと比べて直帰率や離脱率が高いのではないか?
• 離脱が多くボトルネックとなっているページがあるのではないか?
• 購入ボタンが目立たず見逃されてしまっているのではないか?
• 表示速度が遅いページがあり、それが原因で離脱されてしまっているのではないか?
• カート決済のプロセスの中で離脱が多く発生しているページがあるのではないか?
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自然検索
Web広告
SNS
メルマガ
流入 閲覧・回遊 コンバージョン
現状を把握し課題を抽出する
STEP1
仮説をもとにアクセス解析を行い、サイトの現状把握とともに、課題を明らかにします。
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表示する期間と“時間/日/週/月”を変更するとともに、前年等と比較しながら、現在のアクセス状況を把握する。
流入:サイト訪問の主な特徴や傾向を分析
ユーザーサマリー“ユーザー > 概要”
※期間を1年間で設定、前年と比較して訪問数やセッション数がどのような状況にあるかを把握
※1日の時間別の訪問数の増減傾向を把握
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流入:年齢×性別×デバイスの分析
年代や性別によるサイト訪問者の特徴を把握する。また、アクセスに利用されているデバイスに特徴があるかも把握する。
ユーザー属性:年齢“ユーザー > ユーザー属性> 年齢“
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流入:デバイス別の流入状況を分析
PC、モバイル、タブレット毎の訪問状況を把握する。特に、モバイルからの訪問数の増減と直帰率の増減に注意する。
モバイル サマリー“ユーザー > モバイル> 概要”
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流入:参照元/メディア別の流入状況を分析
サイトへの流入経路を把握する。自然検索の流入状況の変化に着目するとともに、有効な被リンク先があるかを把握する。
すべてのトラフィック“集客 > すべてのトラフィック > 参照元/メディア”
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流入:検索キーワードの分析 ①
サイトへの訪問の際に使用されている検索キーワードと検索エンジンを把握する。サイト訪問者のニーズを分析する。
オーガニック検索トラフィック“集客 > オーガニック検索キーワード”
セカンダリディメンションで“参照元/メディアを選択
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Google検索上で自社サイトが何位で表示され、クリックされたのかを把握する。SEO対策の効果があったのかを確認する。
検索クエリ“集客 > Search Console > 検索クエリ”
流入:検索キーワードの分析 ②
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閲覧・回遊:直帰率×入口ページの分析
ランディングページ“行動 > サイトコンテンツ> ランディングページ”
サイト全体よりも直帰率が高い入口ページを特定し、その理由を検討するとともに、改善出来ないかを考える。
並べ替えの種類で“加重”を選択
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閲覧・回遊:各ページの離脱率を分析
サイト全体よりも離脱率が高いページを特定し、その理由を検討するとともに、改善出来ないかを考える。
離脱ページ“行動 > サイトコンテンツ> 離脱ページ”
“ページビュー数”、“離脱率を選択し「サイト平均との比較」を」表示
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閲覧・回遊:主要なページの導線を分析
主要ページの前後の遷移を把握し、想定しているサイト内の導線と一致しているかどうかを確認する。
ページ“行動 > サイトコンテンツ> すべてのページ”
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コンバージョン:目標到達のプロセスを分析
目標到達プロセスの中で、離脱率の高いページを特定する。特に、入力フォームページで離脱率が高くないかを確認する。
目標到達プロセス“コンバージョン > 目標> 目標到達プロセス”
1,870の内、64%が離脱
687の内、19%が離脱
560の内、17%が離脱
470の内、7%が離脱
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コンバージョン:検索キーワードの分析 ③
コンバージョンが達成されたセッションで使用された検索キーワードを把握する。SEO対策への反映が必要か検討する。
検索クエリ“集客 > Search Console > 検索クエリ”
カスタムセグメントで“コンバージョンが達成されたセッション”を選択
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コンバージョン:目標到達までの経路を分析
コンバージョンに至るまでに、訪問者がどのような経路で訪問していたかを確認する。チャネルの有効性を把握する。
コンバージョン経路“コンバージョン > マルチチャネル > コンバージョン経路”
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得られた情報から課題を抽出する
例:アクセス解析から得られた情報• 訪問数、訪問者数ともに昨年より20~25%減少している。
• 訪問数が多い時間帯は10時、14時、20時で、平日・休日ともにほぼ変わらない。
• 訪問者の年代は“18~34才”で約60%であり、顧客ターゲットと一致している。
• モバイルからのアクセスが2年前より15%以上増加し、直帰率も高くなっている。
• 主要ページ「△△△」での離脱率が約80%と非常に高い。
• 訪問者の主要導線は、想定していたものとほぼ一致している。
• 想定外の「○○○」というワードでの検索による訪問からの購入が多い。
• 購入申込入力フォームでの離脱が64%を超えている。
アクセス解析以外から得られた情報
• 既存顧客のリピート購入が昨年より約60%低下している。
課題:・アクセス数を増やす。・途中離脱を低下させる。・既存顧客のリピート購入を増やす。
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課題毎に改善策を具体化する
STEP2 例:目標:サイトからの売上1,200万円/月
現状:サイトからの売上700万円/月
課題:・アクセス数を増やす。・途中離脱を低下させる。・既存顧客のリピート購入を増やす。
アクセス数を増やす途中離脱を低下させる
既存顧客のリピート購入を増やす
• 検索ワード「〇〇〇」のSEO対策を強化する。
• リスティング広告の出稿費用を×××円増やす。
• 取引先のサイトからリンクを貼ってもらう。
• Facebook広告を出稿しサイトへ誘導する。
• 離脱率の高いページの内、“△△△”の改修を行う。
• スマホ向けサイトのリニューアルを行う。
• 購入申込フォームの入力項目を減らす。
• CTAボタンを分かりやすい配色に変更する。
• メルマガにSale情報を記載し配信する。
• 特別優待の案内ページを作成しリンクを知らせる。
• 顧客毎にリコメンドを記載したメールを送付する。
• 優良客だけのオンラインコミュニティを用意する。
・・・・・・
・・・
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自然検索
Web広告
SNS
メルマガ
流入 閲覧・回遊 コンバージョン
操作性・閲覧性の向上
CTAの最適化
入力フォームの最適化
段階的アプローチ
SEO対策 Web広告
SNS活用 ブログ活用
コンテンツの改善・更新
改善策を具体化する
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コンテンツの改善・更新
SEO対策
操作性・閲覧性の向上
CTAの最適化
入力フォームの最適化
段階的アプローチ
これまでに開催したビジネスWEB活用セミナーの資料を、是非ご参考にして下さい。
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効果測定が可能な指標に落とし込む
STEP3 例:目標:サイトからの売上1,200万円/月
現状:サイトからの売上700万円/月
課題:・アクセス数を増やす。・途中離脱を低下させる。・既存顧客のリピート購入を増やす。
検索ワード「〇〇〇」のSEO対策を強化する。
購入申込フォームの入力項目を減らす。
特別優待の案内ページを作成しリンクを知らせる。
• 特別優待メールからの案内ページへのセッション数
• 特別優待メールからのコンバージョン数
• オーガニック検索からのセッション数
• (「〇〇〇」による検索からのセッション数)
• 購入申込ページの離脱率
• “目標到達プロセス”における確認ページへの遷移数
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改善策を実施する
STEP4
改善策の効果を検証する
STEP5
マイレポートで各指標の推移を計測
http://www.saple.com
こんにちは、○○様。今回は○○様への特別な・・
成約
改善策を実施
購入申込み 購入申込み
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改善策のテスト方法
Webページの一部分、またはページそのものをAとBの2パターン用意し、どちらの方がより効果の高い結果が得られるかを実験する方法
A/Bテスト
A B
GoogleアナリティクスにはA/Bテストを行う機能が備わっており、無料で使用することが可能です。(Googleアナリティクスでは、“ウェブテスト”と呼びます。)
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1.課題抽出、改善策の実施
どうやってテストするのか?サイト改善を継続的に実施
より高い成果を上げるために、更にできることは?
3.疑問
次に目指すべき目標は何か?
4.目標設定
改善はうまくいったか?目標は達成されたか?
2.結果
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Webサイトを継続的に改善・成長させることで、より高い成果獲得につなげましょう!!
この取り組みを行っているのと行っていないのとでは、大きな差が生まれることは想像できますよね。
いかがでしたか?
アクセス解析によるサイト改善の進め方