s412d775991350da7.jimcontent.com...created date: 10/9/2011 12:28:14 pm

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時代 は大きく転換 しようとしています。 “地方分権 "“ 規制緩和 "“ 構造改革 "。 日本も戦後半世紀以上民主主義を積 み重 ねる中で、国家 の新 しいグランドデザインがようやくかたち くられてきた感 があります。共通するキーワードは 権から分権 官から民 」。同時 に私たちの 目の前 には課題も山積 してお ります。景気 回復 、社会保 障、少子化 、 教育 環境問題等 これら新 しい 社会 の構 築 と課題 の 解決 は、政治や行 政 が行 つてくれるものでもありません。まし てや 時の流れ が解決するものではありませ ん。 自分たちのまちは 自分たちで護 る」 地域 の課題 は地域で解決する」。私たちは、地域 主権を暮 らしに生かすため、 また課題 に立ち向かうため、新 しい一 歩を踏 み 出さなけれ ばなりませ ん。地域社会 はひとりひとりの区民がかたちづ っています。であるならば、山積 する地域課題も一人 ひとりの参加 が実現してこそ解決できるものと考えます。 いま、それらの 目的実現 のため、区民、議員 、行 政職員 の“ 協働 "が 求 められてお ります。 協働 の前提 となるのは、 それぞれの 意識改革と意志の 疎通です。昨年 に続き、今年も立場や役割 行動原理の違 いを超 え、学習 対話 共感 する場 として、ボランティアによる市民事業『 板橋フォーラム 』を開催 いたします。 今年 は、区民の想いが通じ、 ニュース 23』 でお馴染 みの筑紫哲也 さんにおこしいただくことも、当フォ ーラムの大き ポックです。板橋 の新しいものがたりが、 いまここから始まろうとしているのです ¨ ●開催趣意ならびに主催者からのメッセージ 特別講演 講師 筑紫哲也 (ジャーナリ スト)憔院で sギ T Ch蒻 S農 《第2部シンポジスト紹介》 ■福嶋浩彦(千 葉県我孫子市長 ) ●プロフィール 1935年 大分県生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、1959年 朝 日新聞社入社。支 局勤務を経て東京本社政治部記者。米軍統治下の沖縄特派員(1968~ 1970年 )、 ワシントン特派員(1971~ 1974年 )、 外報部次長、『朝 日ジャーナル』編集長を経て編 集委員。1989年 より『筑紫哲也 ニュース23』 キャスター編集長。 その他、大分県 日田市『 自由の森大学』 (市 民大学)学 長。富山県魚津市『夢の森市 民大学』 (市 民大学)学 長等。今年4月 より早稲田大学大学院公共経営研究科教授。 ●主な著書 『総理大臣の犯罪』 (サ マル出版会 1976年 ) 若者たちの神 (朝日新聞社 1984年 ) 乱生を生きよ !』(日本経済新聞社1998年 ) (政 治参加)す 7つ の方法』 (講 談社現代新書 2001年 ) ニュースキャ スター (集 英社新書2002年 ) 饒ン 肘餃 1956年 鳥取県米子市出身。 1981年 筑波大学 中退後、社会新報記者として各地の市民活動を追いかける。 1983年 、我孫子市議 会議員に当選。市議3期目の途中で市長選に出馬し 市民派」市長として初 当選。現在3期目。全 国市長会理事、全 国青年市長会 顧 間、福祉 自治体 ユニ ット代表幹事。 ●福嶋市長と我孫子市の取組み 先進地代表でおこしいただく福嶋市長 の我孫子市 は水質汚濁ワースト記録 を続 けてきた手賀 沼で有名 であり、人 口13万 人を抱え る首都 圏の ットタウン 。近年 は、手賀 沼水質浄化も進 み 、昨年ワースト記録 を返上。また、 市民 自治J「自治体改革Jの 実現をめざ し、着実な取 り組 みを続 け注 目を浴 びています。 介護保 険制度 の導入 にあたつては、要介護認 定 について市の「 独 自指針 」を打ち出し、厚 生省 に一 歩も引くことなくこれを認 知さ せ 、また1996年 、全国で初めて市職員採用の試験委員に民間人を参加させる 民間試験委員制度」を条例化。 1999年 には市単独 補助金をいつたんす て廃上し、改めて補助金の申請団体を公募 した上で市民による検討委員会で審査を実施。その他 市民手 づくり公 園事業J「 入札等監視委員会J「市民活動サポー トセンター Jの 設立等 。これらの施策を貫く土台 は、市長 自身 がもともと市 民活動出身であり生協活動や障害者の 作業所 、環境 問題 等さまざまな活動 に参加する中で、まちづ くりは決して行政の施策だけで 進むのではなく 市民ひとリー人の毎 日の活動こそまちをつくる」とい う信念。 地方分権 モデル 都 市をめざし市民とともに 自治を拓い ていきたい 」と語る福 嶋市長から、現在構想 中の新 しい政策や 、まちづくりのヒントを聴 くことができると思います。 ■松島道昌(板 橋区議会議員 ) ■橋本正彦(板 橋区役所政策経営部財政課長) 1955年 群馬県生まれ。板橋区議会議員、現在3期目(無 1954年 広島県生まれ。 1975年 板橋区役所入区。厚生 )。 学習塾 志学ゼミ」経 営。前野高齢 者在宅サービスセンタ 部、舟渡出張所、赤塚福祉事務所、区議会事務局 (次 )、 一で、おとしよりの家庭にお弁 当を届ける配 食ボランティアの活 企画部企画調整課 (課 )等 を経て2003年 より現職。財政 動を通じて地域がかかえる問題に関心を持 つようになる。 1995 課長として財源不足の難局を乗り切 りる く奮闘 中であり、次 年、区議会議員に当選。議員定数の削減、公園の里親制度、 代の区役所を担う人材。 住民提案による自転車道網整備等を実現。住民参加のまちづ くりを提 唱し積極 的に活動を展 開中。

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  • 時代は大きく転換しようとしています。“地方分権"“規制緩和"“構造改革 "。 日本も戦後半世紀以上民主主義を積

    み重ねる中で、国家の新しいグランドデザインがようやくかたちづくられてきた感があります。共通するキーワードは「集

    権から分権へ」「官から民へ」。同時に私たちの目の前には課題も山積しております。景気回復、社会保障、少子化、

    教育・環境問題等々。これら新しい社会の構築と課題の解決は、政治や行政が行つてくれるものでもありません。まし

    てや時の流れが解決するものではありません。「自分たちのまちは自分たちで護る」「地域の課題は地域で解決する」。私たちは、地域主権を暮らしに生かすため、

    また課題に立ち向かうため、新しい一歩を踏み出さなければなりません。地域社会はひとりひとりの区民がかたちづく

    っています。であるならば、山積する地域課題も一人ひとりの参加が実現してこそ解決できるものと考えます。

    いま、それらの目的実現のため、区民、議員、行政職員の“協働"が求められております。″協働

    ″の前提となるのは、

    それぞれの意識改革と意志の疎通です。昨年に続き、今年も立場や役割・行動原理の違いを超え、学習。対話・共感

    する場として、ボランティアによる市民事業『板橋フォーラム』を開催いたします。

    今年は、区民の想いが通じ、『ニュース23』でお馴染みの筑紫哲也さんにおこしいただくことも、当フォーラムの大き

    なエポックです。板橋の新しいものがたりが、いまここから始まろうとしているのです ・̈。

    ●開催趣意ならびに主催者からのメッセージ

    特別講演 講師

    筑紫哲也 (ジ ャーナリスト)憔院でsギT Ch蒻 醸S農∫

    《第2部シンポジスト紹介》

    ■福嶋浩彦(千葉県我孫子市長)

    ●プロフィール1935年 大分県生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、1959年朝日新聞社入社。支

    局勤務を経て東京本社政治部記者。米軍統治下の沖縄特派員(1968~ 1970年 )、ワシントン特派員(1971~ 1974年 )、 外報部次長、『朝日ジャーナル』編集長を経て編

    集委員。1989年 より『筑紫哲也ニュース23』キャスター編集長。その他、大分県日田市『自由の森大学』(市民大学)学長。富山県魚津市『夢の森市

    民大学』(市民大学)学長等。今年4月 より早稲田大学大学院公共経営研究科教授。

    ●主な著書

    『総理大臣の犯罪』(サイマル出版会 1976年 )

    『若者たちの神々』(朝 日新聞社 1984年 )

    『乱生を生きよ !』 (日 本経済新聞社1998年 )

    『 (政治参加)する7つの方法』(講談社現代新書 2001年 )

    『ニュースキャスター』(集英社新書2002年 )

    饒ン『

    肘餃1956年 鳥取県米子市出身。1981年 筑波大学中退後、社会新報記者として各地の市民活動を追いかける。1983年、我孫子市議

    会議員に当選。市議3期 目の途中で市長選に出馬し「市民派」市長として初当選。現在3期 目。全国市長会理事、全国青年市長会

    顧間、福祉自治体ユニット代表幹事。

    ●福嶋市長と我孫子市の取組み

    先進地代表でおこしいただく福嶋市長の我孫子市は水質汚濁ワースト記録を続けてきた手賀沼で有名であり、人口13万人を抱え

    る首都圏のベットタウン。近年は、手賀沼水質浄化も進み、昨年ワースト記録を返上。また、「市民自治J「 自治体改革Jの実現をめざ

    し、着実な取り組みを続け注目を浴びています。

    介護保険制度の導入にあたつては、要介護認定について市の「独 自指針」を打ち出し、厚生省に一歩も引くことなくこれを認知さ

    せ、また1996年、全国で初めて市職員採用の試験委員に民間人を参加させる「民間試験委員制度」を条例化。1999年には市単独

    補助金をいつたんすべて廃上し、改めて補助金の申請団体を公募した上で市民による検討委員会で審査を実施。その他「市民手づくり公園事業J「入札等監視委員会J「市民活動サポートセンターJの設立等々。これらの施策を貫く土台は、市長自身がもともと市

    民活動出身であり生協活動や障害者の作業所、環境問題等さまざまな活動に参加する中で、まちづくりは決して行政の施策だけで

    進むのではなく「市民ひとリー人の毎日の活動こそまちをつくる」という信念。「地方分権モデル都市をめざし市民とともに自治を拓い

    ていきたい」と語る福嶋市長から、現在構想中の新しい政策や、まちづくりのヒントを聴くことができると思います。

    ■松島道昌(板橋区議会議員) ■橋本正彦(板橋区役所政策経営部財政課長)

    1955年 群馬県生まれ。板橋区議会議員、現在3期 目(無所 1954年 広島県生まれ。1975年 板橋区役所入区。厚生属 )。 学習塾「志学ゼミ」経営。前野高齢者在宅サービスセンタ 部、舟渡出張所、赤塚福祉事務所、区議会事務局(次長 )、一で、おとしよりの家庭にお弁当を届ける配食ボランティアの活 企画部企画調整課 (課長)等を経て2003年より現職。財政動を通じて地域がかかえる問題に関心を持つようになる。1995 課長として財源不足の難局を乗り切りるべく奮闘中であり、次年、区議会議員に当選。議員定数の削減、公園の里親制度、 代の区役所を担う人材。住民提案による自転車道網整備等を実現。住民参加のまちづ

    くりを提唱し積極的に活動を展開中。