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く論 文〉 〔学生の糟神衛生礎究班〕 の運動・スポーツ経験が身体・健康意識に 及ぼす影響 品㐮 L 事ノゃん 良広 I ネナ G ㄱㄠ みどり ネし 本研究では,中央大学の学生㤳3 入を対象に質需紙諜査を実施し,小学校から大学ま での正規の授業以外における運動・スポーツ経験が健康意織や健廉状態,食生活や生活 全般に及i ます影響を検討した⺓뺂 좌級쪂춁䎈좉몂첒쪂 얂ꂂ 1 に,運 動・スポ…ツ経験の長い者ほど,スポーツに対して楽しい思い出を持ち,強い興味を持 つだけでなく,スポ…ツ観戦に対しでも積極的で,健康維持に選動が必要だと認識する 程度が高いことが明らかになった⺑ 2に,睡眠・食事・連動・体畿の 4つの活動の重 要度配分を指標としたクラスタ分析から 4 つのタイプ⢐⊥뀀 金事麓視群,活動バラ e ンス群,勝甑援を視群,睡眠・体養重視群⦂ꪕꪏ뎂 봮接続・食事議聾群と活動バラ ンス群において,鍵撰管理や日常的な運動,食生活への書記憲,議期的な生議饗護がなさ れていることが明らかになった⺂놂 첂놂욂 䎉库꺁䖃境粁它掌澌놂ꪑ 瞐뚂첌 棄や生活に及i ます舞定的な影響が示されるとともに,運動・スポ…ツを経験してこなか った学金に対する教響的支接が震要な課題となると考えられた⸀ 1 ⺕厓I 大学生にとって,運動やスポ…ツは手軽に楽しむことのできる活動であり,心身のリフレッ シュや体力・健康増強に役立つものである⺌뮍ン 中央大学には 体育連盟に鳴する運動部の 他に,非常に多くの運動系のサ…クルが存在している⺂뮂첒蚂즂춁䎑 盾첃咁掃亃汲 れば,それ以外の未公認サ…クルもある⺕뚉뮌溃咁它亃汲욕삂얁䎉库꺌溃喁掃亃汲즂춑붂ュ の学生が所麗し,日々活動している⺂놂첂 ꒂ즊瞐뚂즂욂솂쒉库꺂 境粁掃掐䂐枋 즊뒂뚂ç

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く論 文〉

〔学生の糟神衛生礎究班〕

の運動・スポーツ経験が身体・健康意識に

及ぼす影響

一舟品4.L事ノゃん� 者日 十 檎 良広� )¥ 島 健 司 平 JlI宏 子

ネナ 井 持G 阜� 111 みどり

半 津 ネし 之

要 約

本研究では,中央大学の学生933入を対象に質需紙諜査を実施し,小学校から大学ま

での正規の授業以外における運動・スポーツ経験が健康意織や健廉状態,食生活や生活

全般に及iます影響を検討した.得られた主な結果は,以下の通りである.第� 1に,運

動・スポ…ツ経験の長い者ほど,スポーツに対して楽しい思い出を持ち,強い興味を持

つだけでなく,スポ…ツ観戦に対しでも積極的で,健康維持に選動が必要だと認識する

程度が高いことが明らかになった.第� 2に,睡眠・食事・連動・体畿の� 4つの活動の重

要度配分を指標としたクラスタ分析から� 4つのタイプ(睡眠� 金事麓視群,活動バラe

ンス群,勝甑援を視群,睡眠・体養重視群)が分譲された.接続・食事議聾群と活動バラ

ンス群において,鍵撰管理や日常的な運動,食生活への書記憲,議期的な生議饗護がなさ

れていることが明らかになった.これらのことから,運動・スポーツ経験が大学生の建

棄や生活に及iます舞定的な影響が示されるとともに,運動・スポ…ツを経験してこなか

った学金に対する教響的支接が震要な課題となると考えられた.�

1.百的

大学生にとって,運動やスポ…ツは手軽に楽しむことのできる活動であり,心身のリフレッ

シュや体力・健康増強に役立つものである.現在 中央大学には 体育連盟に鳴する運動部の

他に,非常に多くの運動系のサ…クルが存在している.その中には,大学会誌のサ…クルもあ

れば,それ以外の未公認サ…クルもある.文化系サークルと並んで,運動系ザ…クルには多く

の学生が所麗し,日々活動している.このように学生にとって運動やスポ…ツ拭身近に感じら

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2 中央大学保健体育研究揖紀要 第27号

れるものとして親しまれている.その一方で,運動やスポーツが嫌いな学生や苦手な学生も一

定数いることもよく知られている事実である.各学部の体育の授業では,体育実技の履習が国

難な学生のために� RHクラスが設置されており,学生の実情に合わせた授業がおこなわれてい

る.

従来,大学生を対象として,スポーツ・運動仔動についての意識(地野・大呼・富永,� 2∞12)

や犠療・非力・運動に関する意識(小原,� 1的9) を検討した研究はあるが,運動やスポーツの

経験と生活実態・寿体意識などとの関連を総合的に検討した研究は見られない.そこで,本続

究班では,� 2:∞ 7年度lこ,予犠的な調査として,中央大学の学生約5∞入を対象として,運動経

験や運動に関する興味・関心,身体・体力,健康に対する認識について検討する予備調査を実

施した.持られた結果からは,中学・高校や大学において運動経験がある学生の方が,身非認

など)が高い韻向にあることj邑分は韓康だと患うJr自分の体撃を知っているrま,iえu識(多�

がわかった.また,運動の掛さ嫌いと体力・健康に対する認識(例えば,� r 建豪護れやすいJrには自稽がある」など)との関には,運動が好きなほど体力・鍵壌に対する認識が高い関係が

あることもわかった.

本研究では,上記のような予構競支援の結果をふまえて,連動・スポ…ツ経験が大学生の鍵紫

意識や鷺褒状態,食生活や生活全般に及iます影響を明らかにすることを目的として資問紙調査

を実施する.その際に,次の� 2点からアブローチしていくこととする.

第 lに,小学校・中学校・高校・大学における正規の授業以外の機会での運動・スポ…ツ経

験が,健康意識や健葉状態,食生活や生活全般に及ぼす影響を検討する.

第2に,生活の中での議要な� 4つの活動(鶴瓶・食事・運動・体養〉の中で,それぞれが占

める重要度の割合に著話して,活動の葉犠パターンの違いが,鍵康意識や健康状態,食生活や

生活全般に及認す影響を検討する.�

2.方法

(1)調査対象者

中央大学の学生933人(男子日告人,女子364人,性関不明日人).学年の内訳は l年572入

(男子329入,女子243人入� 2年159人(男子105入,女子54人),� 3年114人(男子64入,女

子50入),� 4年74入{男子57人,女子17人入学年不明日入だった.学部の内訳は法学部401

人(男子236入,女子165人入経諸学部� 151人{男子122人,女子29人入商学部213入(男子�

134入,女子79人),文学部� 102人(男子47入,女子55人入総合政策学部56入{男子20人,

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筑渇9 大学生の運動・スポーツ経験が身体・憶襲意識にまiまサ彰響(都筑,舟構,1¥島卒)11,村井,早JII,半j撃� 3

女子36人入学部不明詩人だった.�

(2)調査手紙き

体育実技・講義の授業の中で一斉に紫問紙調査を実撞した.調査に緊しては,調査のお騒い

の中で,欝査に参加するかどうかは個人が決める接手IJを持っていることを明記して,質問紙へ

の由答iま桂怠であることを怯えた.�

(3)講査内容

賓聞紙の構成は,以下の通りだった.

フェースシート

性別,学年,年齢, 住まい,通学時間,通学方法を尋ねる 自.

@運動・スポーツ経験や趣味を尋ねる費問項目

f小学校時代から,学校の体育以外でスポーツを始めたjなど7項目� (2持法入� fスポー

ツで身体を動かすのが好きだJなど,池野・大坪・富永� (2002),小鹿(1999) を参考にし

て作成した� 16項目� (5件法λ

③健藤意識を尋ねる質問壌自

「穫壌には興味関心がある方だJなど,辰己・荒木・ (1998),折原� (2∞6) を参考に

して作成した� 18項信(5件法).

穂康と生活との関採を蒋ねる葉関現住�

睡眠,食事,運動,休養の鍵療のための重要度について,合計がl∞号告になるように盟答

する.震巴・荒木・大野(1998) を参考にして作成した.

⑤食事や生活の様子を尋ねる質問項目�

f朝食を食べないことがある」など,法記・荒木・大野(1鱗),五島� (2∞4),地問� (2∞4)

して作或した� 12環日� (5得法上

⑥最近し� 2カ月の身体状態、を尋ねる質問項自

「頭が重くなる(痛くなる〉など,長弘ら� (2001) して作成した8唄目� (5存法).

①身体の状況を尋ねる建問項目

予繍調査を参考に作成した,� r高校・大学の体育の授業中にケガをしたことがあるJなど�

8項目� (2件法入および「風邪をきiきやすい方だJなど10項目� (5件法).

⑧健康に鴎する意見を尋ねる質問項目

「定期的に運動することJなどの大切さを評定する� 8頃目白件法〉

(4)諜査期間

2008年7月

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4 中央大学保憧体響研究所紀饗 第27号�

3.結果�

(1)調査対象者の特徴

住まいは,岳宅518人� (55.5%入自宅外401人� (43.0%),不明 14人(1.5%)だ、った.通学

方法は,バイク(原付)・自動車部人� (8.9%入告転車98人(10.5%),パス・電車657人�

(70.4%),徒捗79人� (8.5%),不明 16人(1.7%) だ‘った.

通学時間の平均は,島宅1時間21分,告宅外25分,バイク〈境付)・自動車19分,自転車16

分,パス・電車1時間� 12分,徒歩17分だった.

表lに訴したように,男女ともに告宅からの通学者が単数を超えていたが,女子は男子よち

も自宅通学者の割合が有意に多かった� (x2 (1) 16.∞ 1).= I p<.∞

費1 性別と設まいとの関連

住まい

議宅 自宅外 合 計

男認4(51.1%) 272(48.9 %) 556

女� 234(64.5%) 129 (35.5%) 363

表 2,こ示したように通学方法には宥意な性差が見られた� (x2(1) 55.34Pく.001).残口 ,�

薬分析の結果,男子ではバイク(牒付)・自動車と自転車の通学者が多く,パス・電車による

通学者が少ないことがわかった.それとは逆に 女子で誌バイク(原付)・自動車と自転車の

通学者が少なく,パス・篭車による通学者が多かった

袈2 性別と通学方法との関連

通学方法

パイク(原付)・

き動車臨戦車 パス・篭車 徒歩 合 計

努� 71 02.8%) 82 04.8%) 355 (64.0%) 47 (8.5 %) 555

女� 12 ( 3.3%) 16 ( 4.4%) 302 (83.4 %) 32 (8.8 %) 362

表� 3には,性別と住まいと通学方法の関連を示しておいた.自宅通学者は男女ともにパス・

電車の利用による通学が多く,畠宅外通学者は男女ともに自転車と徒歩による通学が多く,男

子ではバイク〈原付)・自動車による通学も多かった#

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2∞9 大学生の運動費スポ}ツ経験が穿体ー繁華意議に表認す彰響{事藁,寿番,八島平JII,村井手JII,学薄) ち

袈3 1主裂と住まいと通学方法の関連

一住まい

通学方法 性別 自宅 自宅外 合計

バイク 努� 19 (27.1 %) 51 (72.9%) 70

自動車 女� 6 (50.0%) 6 (50.0%) 12

持� 2 ( 2.4%) 80 (97.6%) 82 自転車

女� 2 02.5%) 14 (87.5%) 16

興� 257 (72.4%) 98 (27.6%) 355 パス・電車

女� 223 (74.1 %) 78 (25.9%) 301

徒捗5時� 4 ( 8.7%) 42 (91.3 %) 46

3231 (96.9%) %) .11 ( 3 女�

(2)尺度の構成

(①憧棄意識

主因子法・プロマックス罷転をおこない躍有様� l以上の� s国子を描出し,どの器子にも� .35

以下の負帯量しか示さなかった事自や� 2つ以上の関子に高い負帯援を示した項目� 1つの冨

子に� 1項呂しか高い急荷を示さなかった壌話を接いて関子分析を繰ち返して,表4に示した

ような� 5菌子を語出した.

第� 11芸子は.r 欝康に関する靖報を集めるように建棄綾持・増進のために努力しているJ rしているJr 鍵康のために灘疫の運動をするようにしてい健康には興味関心があるほうだJrるjの4項目に負荷が高く,自分の健康を管理するための行動に関係する点で共通していた

ので.r震豪管理j因子と命名した.

第� 2菌子は,� rもっとやせたいと思う� J r自分の体裂を気に入っていないjの2項目に負荷

が高く,岳分の身体への不満という点で共通していたので,� r身体不満j因子と命名した.

第� 3因子は.� r なるべくょにレベータ…を時聞があれば,できるだけ歩くようにしているJr使わないようにしているjの2項目に負荷が高く,日常的に運動しているという点で共通し

ていたので,� r日常的運動実践j悶子と命名した.

第� 4悶子は.� r 自分は健康だと思うjの2項自に自分が重大な病気になるとは思わ会いJr負荷が高く,自分が健棄であると考えている点で共通しているので,� r機嫌感覚j国子と命

名した.

第� 5国子は.� r 将来の自分の人生健棄など気にせず,好きをことをしたい{逆転項目)Jrのためζ鍵康でいたいjの2項呂に員荷が高く,建療を襲むという点で共通していたので,

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6 中央大学保健体育研究所紀要 第27号

「健康希求」因子と命名した.

表4 健康意識の因子分析結果

因子 l 因子 2 因子 3 因子 4 因子 5

健康維持・増進のために努力している .872 一 .047 一 .021 .060 一 .044健康に関する情報を集めるようにしている .796 081 .011 -.156 -.116 健康には興味関心があるほうだ .559 .070 ー.013 -.020 .253 健康のために適度の運動をするようにしている .507 -.123 .016 .138 .071

もっとやせたいと思う 一 .042 .738 .018 .067 .075 自分の体型を気に入っていない .047 .689 一 .012 一 .008 -.014

時聞があれば,できるだけ歩くようにしている .110 ー.006 .667 005 -.033 なるべくエレベーターを使わないようにしている 一 .085 .011 .657 一 .001 034

自分が重大な病気になるとは思わない -.021 .094 -.005 700 -.268 自分は健康だと思う .006 ー.066 .011 .568 229

健康など気にせず,好きなことをしたい .032 -.018 -.014 .186 一 .650将来の自分の人生のために健康でいたい .114 .064 ー.016 .131 .402

因子間相関 因子 l .039 .459 .332 .564 因子 2 .293 -.081 -.124 因子 3 .202 248 因子 4 .245

②食事や生活行動

主因子法・プロマックス回転をおこない固有値 1以上の 4因子を抽出し,どの因子にも.40

以下の負荷量しか示さなかった項目や 2つ以上の因子に高い負荷量を示した項目を除いて因

子分析をして,表 5に示したような 4因子を抽出した.

第 1因子は, r 朝食を食べないことがある」の 2項目への一日 3食とらないことがある Jr負荷が高く,食事が不規則であることで共通していたので, r不規則な食生活」因子と名づ

けた.

第 2因子は, r 規則的な食生活をしバランスのとれた食事をするように気をつけているJrている」の 2項目への負荷が高く,食生活への配慮という点で共通していたので, r食事へ

の配慮」因子と名づけた.

第 3因子は, r 夜遅くまで起きている」の 2項目への負荷が高朝なかなか起きられないJrく,生活リズムが夜型である点で共通していたので, r夜型の生活」因子と名づけた.

第 4因子は, rダイエットのために食事を抜くことがある Jrサプリメントをよく使ってい

る」の 2項目への負荷が高く,食事の省略や簡素化という点で共通していたので, r食事の

省略」因子と名づけた.

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7 2伎)9 大学生の運動・スポーツ経験が身体・韓藁意識に&,ます影響(都筑舟議八島,早川,村井,卒/11,学謬)

表5 食事や生活持動の因子分析結果

因子 l 器子 2 因子 3 因子 4

話3金とらないことがある .824 -.014 -.050 .021 騎食を食べないことがある .765 .022 β48� … .037

バランスのとれた食事をするように気をつけている .076 .826 .039 .046 規則的な食生活をしている -.142 .608 -.068 -.020

朝なかなか起きられない -.012 .070 .688 -.024 喪遅くまでおきている .014 -.107 .457 .041

ダイエットのために食事を抜くことがある .016 -.064 一郎9 .儲

サプワメントをよく使っている 一.033 .114 .015 .490

因子関相関 因子 1 -.553 .481 .363 因子 2 … .230 .011 因子 3 .111

③身棒状態の不調

主因子法・プロマックス部粧をおこなったところ,表 6に示したような l因子しか描出さ

れなかったので. r身体不調j盟子と命名したー

表6 ~棒状態の不調の昌子分析結果

菌子 l

めまいがすること会宝ある ‘748

動博や胸が苦しくなる .726 立ちくらみがする .705 頭が重くなる(痛くなる .675お援が癌くなる .609 胸焼けがする .602 便秘をする .543 食欲がない .526

e身 体感

主関子法・ブロマックス呂転をおこない題審笹 1以上の 3開予を揺出し,どの因子にも .40

以下の負荷量しか示さなかった項自や lつの菌子に l項目しか高い負荷を示さなかった境自

を除いて因子分析を繰り返して,表 7に示したような 2国子を抽出した.

第 1因子は. r 健康には自信があるJr欝襲管理には気をつけている Jr 授業中に背筋を伸

ばして駆っていられる jの 3項目の魚袴が高く,体力があ与韓農であることへの自告という

点で共通していたので. r体力への自信j菌子と命名した.

第 2菌子は. r 風邪をひきやすい i疲れやすいJ r まうだJの 2項吾への負荷か鳴く,体力が

ないことが共通していたので. rK霊 ij~J 岡子と命名した.

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8 中央大学保健体管研究所紀要 第 27号

袈 7 身体状況の岡子分析結果

民子 l 因子 2

健康管理には気をつけている .709 .231 健療には自信がある .624 -.257 授業中に背筋を伸ばして駆っていられる .401 一.059

疲れやすい .019 .654 風邪をひきやすいほうだ .052 .544

題子関相関 因子 l -.392

@震棄のため iこ必要なこと

主昌子法・プロマックス自転会おこない器有種 1以上の 2菌子を描出し,どの関子にも.40

以下の負荷量しか示さなかった議問を詮いて忠子分析し,表 sに示したような 2臨予を抽出

した.

第 1I君子は, r超床・就寝時期など生活ワズムを整えることJr定期的に運動することJr朝食をきちんと食べること Jの 3項目に負荷が高く,規則的な生活を送るという して

いたので, r規則的な生活習慣j悶子と名づけた.

第 2因子は, r飲酒を適度におさえること J r体重を適正に保つこと J r間食をしないこと J

fタバコを吸わないこと Jの4項目に負荷が高く,晴好品や間食を押さえて節制することで

共通していたので, r生活の節制j関子と名づけた.

襲 8 健販のために必要なことの因子分析結果

悶子 l 露子 2

結球場就寝持関など生活リズムを整えること .921 -.105 定期的に運動すること .756 .035 朝食をきちんと食べること 613 .099

欽灘会瀧変におさえること -.075 .837 体議会適正に保つこと .228 .591 関食をし,zいこと -.063 .568 タバコを吸わないこと .181 .441

顕子鰐報開 題子 l .635

(3)運動・スポーツ経験

表 9に示されているよっに 小学校から大学まで一貫して運動・スポーツをしていたことの

ある経験者は 32.0%であり, 3人に l人の割合に遣していた.次に多かったのは,小学校から

高校まで運動・スポ…ツ経験がある者の 17.5%であった.

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2∞9 大学生の運動・スポーツ経験が身体・健康意識に業認す馨響(都筑,舟識,八島亭111,村井,阜JlI,半樺� 9

男女加に見ると,男子は女子よりも,小学校から大学までの運動・スポーツ経験者や小学校

から高校までの運動ースポーツ経験者が多いのに対して,女子は男子よりも,小学校だけ,あ

るいは中学校だけの運動・スポーツ経験者や全く経験のない者が多かった.

務9 学校での運動・スポーツ経験

全 体 男 子 女 子

度数� % 度数� % 護数� %

小中高大� 294 32.0% 220 40.0% 70 19.4% 小中高� 161 17.5% 120 21.8% 41 11.4% 小中大� 50 5.49会� 30 5.5% 19 5.3% 高大� 10 1.1% 4 0.7% 6 1.7% 小中� 86 9.3% 53 9.6% 32 8.9% 小高�

小大�

11 §

1.2% 1.0%

4 5

0.7% 0.9%

? 4

1.9% 1 % .1

40 4.39ら� 13 2.4% 27 7.5% 中高大� 53 5.8% 28 5.1% 24 6.7% 中隅� 51 5.5% 24 4.49ら� 27 7.5% 中大�

高大� 22 4

2.4% 0.4%

8 2

1.5% 0.4%

12 2

3.3% 0.6%

中� 39 4.2% 1き� 3.5% 20 5.6% 高�

大�

9 9

1.0% 1.0%

4 l

0.7% 0.2%

4 8

1.1% 2.2%

会く経験なし� 72 7.8% 15 2.7% 57 15.8%

ぷ口』 言十� 920 100.0% 550 100β% 360 100.09ら

(注}全体には性別不明の10入も含まれている.

このように運動・スポーツ経験に関して性惹が見られたので,男女別に分析をおこなうこと

にし,男女あわせて49ら以上の頻度があった� 9群を取り上げて検討した.

表10に示したのは,男子における運動・スポ…ツ経験ごとの連動・スポーツに対する興味・

関心についての項自の平均f重である.群間の差異を検討するために一要盟の分散分析を?おこな

い,業効果が有意だったときには,� LSDi誌による多量比較をおこなった.その結果,� rスポー

ツについて嫌な思い出があるJ以外の項目において は下に訴したような宥窓金主効果が見ら

れた.� rスポ…ツで身体を動かすのが好きだJ(F (8,513) = 12.85,pく.001), r子どもの頃,親

と外で遊んだJ(F (8,512) = 4.59,p<.001). rスポーツについて楽しい思い出があるJ(F

8,5ω06 1Gι4,紛) 叩=出立 pく.β0∞01υ) •但F((但J子どもの頃から運動は嫌いだつたr,.001)くp,= 8.82506),(8

f運動i 8,也F((伊Jは立疲れるからイヤだ� 510) 5.74,口� 九� pく

5日,8(倍

「スポーツでは楽しむことが大切だJ(F (8,5U) = 2.41,pく.001),r子どもの頃から,身体を動

かすのが好きだったjぽ(8,512)= 11.78,pく.001),rスポーツでは耐えることが大切だJ(F

pく.∞1υ),r子どもの頃から,体育が得意だったJ(F (8,512) 13.10,pく.∞1),山10ω)=9.61,臼�

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10 中央大学部種体育研究所紀要 第271予�

口 口� ,8.19508),(8(FJ子どもの頃から,麗外での遊びが静きだったr), < .001也事 p7.512),(8

pく.∞1).� rスポ…ツを見るのが好きだJ(F(8,� p <β01). r513) = 4.21, 繋康のために連動は必

要だと思う� J(F(8,511)ココ� 3.14,� 運動は苦手会方だJ(F(8,� 11.26,pく.001),pく.01), r 512)

「スポ…ツの試合を見に仔く方だJ(F(8,513) = 5.63,pく.001).

表11に示したのは,女子における運動・スポーツ経験ごとの運動・スポーツに対する興味・

関心についての瑛自の平均謹である.群問の差異を検討するために一要因の分散分析をおこな

い,主効果が有意だったときには� LSD法による多麓比較をおこなった.その結果,以下に示

したように,全ての費問項目で群の主効果が有意だった.� rスポーツで身体を動かすのが静き

だJ (F(8,307)ロ� 30.25,pく.001), r (伺J子とど守もの頃,親と外で遊んだ� 307の)=2F(惨8,�

(伊Jスポ一ヅについて楽しい思い出があるf

は嫌いだったJ (F(8,304) = 18.79,p< .00 r運動は疲れるからイヤだJ (F(8,308) 10.88,= 1),

pくβ01),rスポ…ツには興味がないJ (F(8,306) = 18.96,pく.001),r子どもの噴から,体育

が得意だったJげ� (8,307)= 12.79,pく.001), rスポーツ1:"ま楽しむことが大切だjげ�

(8,ぬ8)=6.28,pく.001), r 306)= 22.27,子どもの頃から,身体を動かすのが好きだったj仔(8,�

p<.001),rスポーツで辻耐えることが大切だJ (F(8,306) = 7.41,p< .001),rスポーヅについ

て嫌な思い出があるJ(F(8,308) pく.∞1),r誌は� 3.77,� 子どもの壌から,題外での遊びが野きだ

ったJ (F(8,306) = 10.74,pく.001), rスポーツを見るのが妻子きだJ (F(8,308) = 5.36,p< .001),

f健農のために運動は必要だと豆、う� J(F(8,307) = 3.86,pく.001), r運動は苦手な方だJ(F

(8,307) = 18.16,p < .001) スポーツの試合を見に行く方だJ(F (8,308) = 7.78,pく.∞1),r ー�

10と11には,行の上から下にかけて,学校における連動・スポーアの経験年数が長い方

から短い方になるように並べてある.表10と11ならびに多重比較の結果によると,運動・ス

ポ…ツの経験が長いはど,子どもの頃から身体を動かすのが野きで,運動が得意だった者が多

い傾向が克られた.大学でも運動・スポーツ経験のある者は 高校までしか運動・スポーツ経

験のない者より得点が高かった.小学校あるいは中学技のときだけ運動・スポーツ経験をして

いた者や全く経験のない者は,子どもの頃から身体を動かすのが嫌いで,運動は不得意だった

傾向が見られた.このような差異は,スポーツについての思い出やスポーツに対する興味に関

しでも同じように見られただけで会く,スポーツ椴戦という実勢の行動や鷺康のための運動の

必要性の認識における差異としてもあらわれていた.学校での運動・スポーツ経験の長い者ほ

ど,スポーツに対して楽しい思い出を持ち,興味も強いだけでなく,スポーツ観戦に対しでも

積極鵠で,健農維持に運動が必要だと認識する程度が高かった.これらの結果は,男女に共通

して見られていた.

,r子どもの頃から運動F(姶307η)ロ� 持� pく.怠� 1υ)8,� 19.58,� 9合引�

Page 11: ュ カr - Chuo U

運動・スポーツ経験によるスポーツへの興味・関心{男子)務10

スボ…ツ子どもの子どもの子どもの運動は若子どもの子どもの スポーツスポーツ 運動iま疲スポーツスポ ツスポーツ スボ…ツスポーツ 健康のた

学校マの で身体を頃から体咲から身頃から漣手な方だ頃から緩頃,裁と についてについて れるからには興味では楽しでは耐え� t.Jまるのの試合を めに運動

が好きだ 見に行く は必要悪だイヤだ がない むことがることが楽しい恩嫌な窓、いス;f-…ツ 動かすの資が得意体会動か動i主主義い 外での滋外で遂んと思うカだ大切だ 大切だが好きだ だった すのが好だった ぴが好きだ いiliがあ砲がある経験

るきだった だった

小中高大� Sx D 4.63 0.84

3.88 1.15

4.42

0.95 1.59 1.06

2.03 1.10

4.30

0.95

4.02

1.15

小中大� x SD

4.30

容7。“�

3.17 1.23

3.拘�

1.21 1.97 1.24

2.77 1.17

3.87 1.14

3.43 1.22

中海大� x SD

4.29 0.71

2.96

96。‘�

3.鵠�

O.哲4 2.14 0.85

2.82 0.98

3‘54 1.∞

3.61 1.03

小中高� x SD

4.45 0.82

3.61 1.13

4.29 0.89

1.63 0.94

2.36 1.14

4.12

1.∞

3.75 1.27

4.62 3.34 O.制� 1.38

4.却� 3.57 1.13 1.19

4.15 3.64 0.82 1.偶

4.43 3.27 0.96 1.32

1.78 1.28 4.53 4.05 1.07 0.74 087 1.04

2.03 1.57 4.30 3冷却�

1.21 O.宮7 0.88 1.25

2.39 1.64 4.54 3.71 0.99 0.91 0.64 O.拘�

1.91 1.53 4.53 3制�

1.12 0.98 0.71 1.03

4.34 3.07

l∞ 1.33

4.13 3.17 1.14 1.56

4.11 2.64

1.13 1.28

4.11 2.73 119 1.30

4.55 0部

4.47 0.63

4.63 O ω

4.61

0.58

x 4.29 2.79 3.67 2開� 3.04 3.48 3.46 2.13 1.71 4.25 3.33 4.504.29 2.96 3.92 2.∞中高� SD 0.75 1.10 1.09 1‘ 1.12 1.04 。降曾3 。.99 0.91 0.61 1.050.81 1.12 0.97 0.88 0.5916

片山判出刊

δ版関轡

斗内

蹴柵湯浅将棋・醐輔副搾欝打出向日

判明輔(耕簿

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X 4.2渇� 3.404.∞ 4.04 1.88 2.62 3.77 3.73 2.11 1.77 4.28 3.70 3.66 2.45 4.433‘28小中� SD 1.01 。。詩51.09 1.21 O.倒� 1.02 1.師 1.09 1.12 1∞ 1.23 0.77O.斜� 0.87 1.41 1.19

x 3.∞ 2.42 4.05 3.05 3.47 1.793.58 2.53 3.26 3.05 3.53 3 ∞ 3.843.53 3.213“32中� SD 1.39 0.851.35 1.17 1.15 1.27 1.11 0.90 1.33 1.25 1.22 1.08 1.08 1.121.35 1.13

w

x 2.4品� 2.08 3.77 3.083.62 2.54 3.31 2.38 3.15 3.54 3.15 3.85 3.77 4.23 2.85 4.23 87 1.13 0.85 1.26 1.28 1.05 1.21 。、� SD 0.99 1.09 1.13 1.26 1.01 0.64 0.83 0.80 0.60

w

x 3叩� 2市87 3.87 2.672‘ 1.73 2.73 3.40 3.93 2.79 2.鮒� 3.20 1.93 4.133.∞ 3.4080なし� SD 58。禽� 0.96061.0.96郎O.011.

市中蔀・〉脚

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沈淋

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M1倒� 0.931.07 1.40 1.36 1.30 1.05 1.57 1.10 0.74

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蜘"“

Page 12: ュ カr - Chuo U

初幽d

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褒11 運動・スポ…ツ経験によるスポーツへの興味・関心{女子)

J

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小中高大� x 4.84 3.67 4.印� 1.51 2.10 4.23 4.∞ 4.81 3.10 1.76 1.1 3 4下0 3.87 4.51 3.50 4.75 SD 0.37 1.1 9 0.86 O.朗� 0.98 0.93 1. 23 0.52 1.24 1.∞ 0.34 0.52 0.88 0.74 1.34 0時� 43

Jスで動が

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子頃噛円だ

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もれ特荊諦害時期司湖国司書端

Fx 4.68 3.79 4.58 1.32 2.26 4.37 4.26 4.89 2.58 1.63 1. 26 4.74 3.58 3.95 2.79 4.68

0.58 0.98 0.61 0.58 0.87 1.01 0.99 0白� 32 1.17 O.削� 0.56 0.56 0.77 1.18 1.51 0.48

4.54 3.71 4.33 1.63 2.29 4.30 3.92 4.邸� 3.00 1.79 1.26 4.58 3.88 4.50 3.54 4.75

0.78 1.04 0.87 O.綿� 0.95 O.鵠� 1.21 0.65 1.41 0、98 0.54 0.88 O.開� 0.78 1.32 0.44

4.44 3.71 4.29 1.74 2.22 3.80 3.71 4.65 3.34 4.41 3.83 O.脅5 1.27 O.鈴� 1.02 1.21 1.23 1.10 0.77 1. 24 0.87 1.1 2

中高話� x 4.22 3.44 4.04 2.00 2‘56 3鮪� 3.70 4.41 3.00 4.48 4.04 4.15 3.19 4.52 SD 1.1 2 1. 25 1.1 3 1.18 1.28 1.02 1.07 0.8'号� 1.1 1 0.58 0.81 O.的� 1.36 0.58

小中� X 3.87 3.1 9 3.66 2部� 2.97 3.鉛� 3.84 3.97 2.91 2.22 1.94 4.22 3.16 3.88 2.59 4.4 1 SD 0.96 1.15 1.12 1.02 1.09 1.08 1.25 1.00 O.詰3 1.1 3 0.95 0.75 1.05 1.24 1.27 0.67

X 3.∞ 3.55 3.75 2.1 5 2.10 3.40 4∞ 2加� 4.60 中�

SD 3.75

0.91 2.40

1.05

3.30

0.98

2.45

1.05 1.12 1.05 3.70 1.13 1.16 0.75

3.35

1.14 Ll 7 1.05

4.20 1.01 0.92 1.44 0.50

X 3.1宮� 2.30 2.93 2.78 3.85 3.04 3.33 3.56 3.26 3.∞ 2.74 4.∞ 3.11 38お� 2禽� 44 4.41‘

SD 1.33 1.27 1.33 1.31 1.1 3 1. 29 1.33 1.34 1.23 1.21 1.23 1.21 1.05 1.38 1.34 0.69

x 2.61 2.11 2.55 3.41 3.96 2.82 3.23 3.1 2 3‘88 3.1 8 2.93 3.86 2.85 3.35 1.98 4.26なし SD Ll 3 1.14 1.05 1.1 9 1.04 1∞ 1.25 1.21 0.93 1.02 1.1 4 0.81 1.03 1.26 1.16 0.72

ib

学校での

スポーツ

小中大� SD

経験

満 吋山叩

N

Page 13: ュ カr - Chuo U

2∞9 大学生の運動・スポーツ経験が身非・健勝意識に友iます審響(都筑,舟橋,八島,卒111,村井,早)11,半j事� 13

以上の結果にもとづいて,運動・スポーツ経験を� φ小学校(中学校)から大学までの長期

間の運動軽験,。小学校(中学校)から高校までの中期間の運動経験,小学校と申学校,

小学授のみ,中学校のみの短期間の運動経験.運動経験なしの� 4タイプに分察した.表� 12

には,� 4タイプごとの健康意識者どの平均値を示しておいた.� 4タイプ揮に差異が見られるか

どうか検討するために 運動・スポーツ経験の� 4タイプを独立変数鍵康意識などの下位尺度

得点を従属変数として,一要因の分散分析をおこなった.その結果,詰常的運動実践� (F

(3,837)口2.11,n.s.),健療希求� (F(3,840)口1.73,n.s.),不規期会食生活� (F(3,834)ぉ1.07,

n.s.) ,食事への配護仔(3,829)= 1.92,n.s.),夜製の生活� (F(3,832)口� 0.383,n.s.) ,食事の省

略� (F(3,833)口� 2.14,n.s.),規期的な生活留噴� (F(3,824) 2=ロ .46,n.s.)では主効果が存意でな

かったをその一方,建東管理� (F(3,833)= 5.13,p<.∞1),身体不満� (F(3,838)= 4.81,pく.01),

韓康感覚� (F(3,837)= 5.07,pく.01),身体不調� (F(3,825)= 4.93,pく.01),体力への自信仔

(3,823)ココ� 6.83,p <.001),議弱� (F(3,833)= 4.82,pく.01),生活の節制� (F(3,820)口� 2.94,

p<.05) では主効果が有意だった.LSD法による多重詑較の結果,長期.I=t窮の運動経験群誌

短期の運動経験群および運動経験なし群よちも,鷺康管理,鰭康惑覚,体力へ自信の得点が高

かった.運動経験なし群は,他の� 3群よりも身体不溝の得点が有意に高かった.運動経験なし

群は,長期群・中期群よりも身体不調と虚詩の持点が有意に高かった.短期群は長期群より

も,身体不欄と� m拐の存点が有意に高かった.中期群は長期群と短期群よりも,生活の節制の

得点が有意ι高かった.

袈� 12 運動・スポーツ経験の� 4タイプのよと較�

L大学まで長期間� 2.高校まで中期間� 3.小中のみ簸諮問� 4.灘動経験なし N=397 N=212 N 165 N 72

運動経験4タイプ� X SD X SD X SD X SD

健棄響理� 3.40 0.86 3.29 0.87 3.∞ 0.85 2.叩� 0.81 1 2>3=4 身体不満� 3‘ 1.21 3.49 1.12 3.49 1.12 3.99 Iβ2 1 2 3<442日常的連動実践� 2.90 1.08 3.11 1.07 3.07 1.01 2.99 0.98 健康感覚� 3.20 0.92 3.16 0;91 2.92 0.93 2.90 0.91 1=2>3 4 鍵康希求� 3.81 0.74 3.89 0.77 3.72 0.86 3.73 0.72

不規則な食生活� 2.80 1.31 2.72 1.40 2.83 1.32 2.53 1.26 食事への配意� 3.∞ 1.02 3.01 1.10 2.87 1.∞ 3.60 0.87 夜型の主主活� 3.63 1.00 3.68 1.06 3.71 0.96 3.22 1.06 食事の議略� 1.83 1.65 0.84 1.80 0.87 1.87 l.鵠93。‘� 身体不調� 2.25 0.91 2.29 0.87 2.46 0.94 2.64 0.92 1<3 4 2<4

体力への島信� 2.99 0.76 2.97 0.81 2.73 0.73 2.70 0.72 1=2>3=4 E設弱� 2.89 0.93 2.95 0.89 3.13 3.24 1.01 1<3 4 2<4

裁鎖的な生活習慣� 4.54 0.67 4.55 0.59 4.40 0.65 4.43 0.64 生活の節制� 3.99 0.76 4.13 0.73 3.98 0.65 4.17 0.59 1=3<2

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14 中央大学保健体育研究所紀要� 第27号

(4)鍵療生活の重要痩

難艇,食事,運動,休養の活動の重要度を� 4つの合計が100%になるように配分してもらっ

ているかを検討するたたヂータにもとづいて,� 4つの活動の重要性をどのように配分

めに� Wardi.去によるクラスタ分析をおこなった. 3 るクラスタ� し 4クラスタ

が最も違切であると考えられた.圏� 1には,苔クラスタにおける� 4つの活動の重要度の配分割

合を来しておいた.

っていた.第� lクラスタ (303入〉は,事季最と食事がお誌を結えておち,

運動や体養よりも種患や食事を重要視しているといえる.

第2クラスタ (313人〉は,露設,金事,運動,徐養の� 4 会誌ぽ均等に重要である�

と考えていた.

第3クラスタ (190入)は, 4つのクラスタの中で,鰭賎� る軽震が最も高かった.�

睡眠を最重要提しているといえる.

第4クラスタ (87入)は,睡眠と く,運動の割合が4クラスタの中�

で最も低かった.�

以上のことから,第� lクラスタを睡眠・ 2クラスタを活動バランス重複群,

第3クラスタを睡眠重視群,第� 4クラスタを婚蹴・休義援提群と名づけた.

表13には,� これらの� 4クラスタの男女別の割合 しておいた.各クラスタの出現頻度に

~ 60

50

40 阻睡眠

図食事30

国運動

20 図体饗�

10

G

韓援・体養重義群

題鼠重視群

活動バランス重視群

縫践・金事議説群

関1 クラスタ分事?の結果

Page 15: ュ カr - Chuo U

2009 大学生の運動・スポーツ経験が身体・健康意識に及ぼす影響(都筑,舟橋,八島,早川,村井,早川1,半津� 15

表 13 男女別における 4活動の配分重視パターンの割合

男� 女� 合計�

睡眠・食事重視群 171 (32.1 %) 131 (37.2%) 302 活動バランス重視群 193 (36.3 %) 118 (33.5%) 311 睡眠重視群 121 (22.7%) 38(10.8%) 159 睡眠・休養重視群 47 ( 8.8%) 65(18.5%) 112

性差が見られないかどうか� X2検定をおこなった. X2検定をおこなったところ,有意な性

差は見られなかった� ( X2(3)= 4.73,n.s.).

表14には,活動重視の� 4タイプにおける健康意識などの平均値を示しておいた.これらの�

4タイプ間の得点に差が見られるかどうか検討するために 一要因の分散分析をおこなったと

ころ,身体不満� (F(3,877)= 0.87,n.sJ,健康感覚� (F(3,877)= 2.31,n.s.),夜型の生活� (F

(3,873)= 1.26,n.s.),食事の省略� (F(3,874)= 0.21,n.s.),身体不調� (F(3,865)= 1.07,n.s.),

虚弱� (F(3,874)= 1.15,n.s.)においては有意な群の主効果は見られなかった.その一方で、,健

康管理� (F(3,872)= 10.01,p<.001),日常的運動実践� (F(3,875)= 3.61,p<.05),健康希求�

(F (3,880)= 6.07,p <.001),不規則な食生活� (F(3,875)= 3.75,p <.05),食事への配慮� (F

(3,869)= 4.09,p<.01),体力への自信� (F(3,864)= 3.60,p<.05),規則的な生活習慣� (F

(3,868)=11.59,p<.001),生活の節制� (F(3,863)=6.06,p<.001) では群の主効果が有意だ

った.

表14 活動重視の 4タイプにおける健康意識などの平均値

睡眠・食事重視群 活動バランス重視群 睡眠重視群 睡眠・休養重視群� N=302 N=311 N= 186 N=85

X SD X SD X SD X SD

健康管理� 3.31 0.88 3.33 0.84 3.18 0.87 2.79 0.80 1=2>3>4 身体不満� 3伺� 1.07 3.48 1.21 3.46 1.15 3.52 1.23 日常的運動実践� 3.02 1.07 3.02 1.03 3.06 1.03 2.63 1.03 1=2=3>4 健康感覚� 3.19 0.88 3.01 0.89 3.13 0.93 3.05 0.93 健康希求� 3.88 0.77 3.88 0.76 3.70 0.76 3.59 0.67 1=2>3=4

不規則な食生活� 2.65 1.36 2.67 1.27 2.82 1.30 3.20 1.35 食事への配慮� 3.11 1.01 3.03 0.98 2.84 O.鈎� 2.79 1.03

1=2=3<4

夜型の生活� 3.伺� O.鈎� 3.61 1.03 3.65 1.∞ 3.84 0.88 1>3=4 2>3

食事の省略� 1.78 0.92 1.75 0.89 1.78 0.88 1.83 0.94

身体不調� 2.35 0.92 2.31 0.85 2.37 0.95 2.53 0.87

体力への自信� 2.95 0.76 2.94 0.74 2.79 0.79 2.71 0.74 1=2>3=4 虚弱� 2.91 0.89 3.∞ 0.89 3.01 0.95 3.13 0.98

規則的な生活習慣� 4.53 0.59 4.62 0.55 4.40 0.73 4.19 0.81 1=2>3>4 生活の節制� 4.03 0.69 4.17 0.67 3.93 0.77 3.89 0.76 1=3=4<2

(注)1.睡眠・食事重視群 2.活動バランス重視群� 3.睡眠重視群� 4.睡眠・休養重視群

Page 16: ュ カr - Chuo U

16 中央大学保健体背研究所紀饗 第27号�

LSD法による多重比較の結果,勝畿・食事重視群と活動バランス重視群は,膳寵重視群や睡

眠・休養重視群よりも健康管理の得点が有意に高く� (pく.05),睡眠葉視群は睡眼・休養護規

群よちも鍵膜管理の得点が有意に高かった匂く.05).

勝眠・食事重視群,活動バランス重視群,睡眠重課群は睡眠・休養重視群よりも日常的運動

実践の得点が荷意に高かった� (p<.05).

睡眠・食事重視群と活動バランス重視群は,腫韓議読群や雌眠・休養護視群よりも健康肴求

の得点が有意に高かった� (pく.05).

睡眠・休養護視群は,他の3群よりも不規則な食生活の樽点が存意に高かった� (pく.05).

態践・食事撒視群iま,睡眠重視群や腫賎・休養強視群よちも食事への配慮の得点が有意に高

かった� (pく.05).活動バランス葉視群は,睡眠葉視群よりも食事への配患の得点が省意に高

かった� (pく.05).

蹄眠・食事重視群と活動バランス重視群は,欝援重視群や睡眠・休養護規群よりも体力への

自信の得点が帯意に高かった� (pく.05).

睡眠・食事重課群と活動バランス群は,勝眠重視群や睡眠・休養重複群よりも規則的な生語

審壌の簿点が有意に高かった� (p<.05).騒践重視群は,語践.f本養重視群よちも規期的な生

活習慣の樽点が有意に高かったやく.05).

活動バランス重視群は,他の� 3群よちも生活の節告Ijの得点が有意に高かった� (pく.05).

以上のことから,睡眠・食事葉視群と活動バランス重視群は,健康管理により気をつけ,自

常的に運動をおこない,穣療であることをより強く願っていることがわかった.食生活を規則

的にして,艶君、した食事をするようにし,規則的な生活習慣をしていた.体力への自信もよち

強かった.活動バランス重規群では,生活の節制がよりなされていた.睡眠・休養護視群で

は,不規裂な食生活や食事への寵患の低きが特数的にあらわれていた.

表15には,活動重視の吾タイプと運動経験の� 4タイプとの関連を示しておいた.同者の関

務� 15 4活動の配分譲読パタ ンと運動経験4タイプの関連

運動経験4タイプ

大学まで長期間 高校まで中期隣 小中のみ短期間 運動経験なし 合 計

睡眠・食事重提群� 134 (49.1 %) 66 (24.29ら〉 47 (17.29ら〉 26 ( 9.5%) 273 活艶バランス重視群� 133 (46.5%) 76 (26.6%) 57 (19.9%) 20 ( 7.09ら}� 286 錘眠重視群� 86 (49 %) .1 40 (22.9%) 34 (19.4%) 15 ( 8.6%) 175 睡眠・休養重読群� 31 (39.7%) 18 (23.19ら)� 19 (24.4%) 10 (12.8%) 78

合 計� 384 京泊� 157 71 812

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2∞9 大学生の運動・スポーツ経験が身体・健康意識に及ぼす影響(都筑,舟橋,八島,早川,村井,早川,半津� 17

連は有意ではなかった� ( X 2 (9)= 6.44,n.s.).運動を重視する程度が最も低い睡眠・休養重視

群において,大学までの長期間の運動経験を持つ割合が最も低く,小中学校のみの短期間の運

動経験を持つ者や運動経験がない者の割合が最も高かった.このことから,睡眠・休養重視群

には,運動に対する忌避的な感情があって,運動やスポーツには積極的でない者が一定程度含

まれていると考えられるだろう.�

4.考察

本研究の目的は,運動・スポーツ経験が大学生の健康意識や健康状態,食生活や生活全般に

及ぼす影響を明らかにすることであった.具体的には 以下の� 2点を検討することを目的とし

た.第� lは,小学校から大学までの学校における正規の授業以外の機会での運動・スポーツ経

験が,健康意識や健康状態,食生活や生活全般に及ぼす影響を検討することであった.第� 2

は,生活の中での主要な� 4つの活動(睡眠・食事・運動・休養)の重視パターンの違いが,健

康意識や健康状態,食生活や生活全般に及ぼす影響を検討することであった.そのために,中

央大学の学生933人を対象に質問紙調査を実施した.得られた結果から,以下のようなことが

明らかになった.

第� lに,運動経験の長短,あるいは有無によって,健康管理や身体意識について大きな差異

が見られた.小学校から大学までの運動経験が長いほど,小さい頃から身体を動かすのが好き

な子どもであったというだけでなく スポーツに対するより強い興味や関心を持ち,スポーツ

を観戦するなどの実際の行動レベルでも積極的であって 健康維持にとっての運動の必要性も

より強く感じる傾向を示していた.それに加えて,運動経験が長いほど,健康管理に気を使

い,自分が健康であるという感覚を持ち,体力に自信を持つという傾向があった.それとは対

照的に,小学校から大学までの聞に運動経験のない学生は,身体的な不調を訴える傾向が強か

った.このような傾向は 予備調査の結果とも類似していた.これらのことから,子どもの頃

から身体を動かし運動するのが好きな者は,学校外での運動・スポーツ活動に参加していくこ

とで,興味や関心を発展させていくだけでなく,身体鍛錬の機会が多いことによって,健康に

なっていくという関係性が示唆される.他方で,運動嫌いな子どもは,小さい頃から運動やス

ポーツから遠ざかり,興味・関心を育む機会や身体鍛錬の機会を失っていくという関係性が示

唆される.

第2に,生活における主要な活動の中で,どれを重視するかによって,健康管理や運動につ

いて違いが見られた.日常生活の中での睡眠・食事・運動・休養という� 4つの活動の重要度配

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18 中央大学保鍵体育研究務紀要 第 27号

分のタイプには,睡践・食事議視群,活動バランス重視群,謡蹴重視群,睡設・休養護視群の

4つあることがわかった.麗甑・食事重視群や活動バランス重視群は 鵠康管理や運動に自頃

十分に気をつけていて,食生活のバランスやリスムに対しても配慮していることが示された.

他方で,欝戴・休養護視群は,運動を重要であると考える程度が 4タイプの中で最も器く,

動が苦手で避けたいと思う学生が一定韓度合まれていると考えられた.韓設・休養重視群は,

食行動や食生活をコントロールするという点での意識が低いことも示された.運動をあまりし

ないだけでなく,身体・健康維持のために必要な食生活を自己統制しないために,睡眠や棒養

をよち多く必要とするという楯環関係になっているのではないかと考えられる.

以上のことから,本研究で得られた結果は,運動をすることの意義を設めて確認するもので

あるといえるだろう.地野・大坪・富永 (2∞2)の調査と比較すると,運動やスポーツ活動に

参加する学生は,本学においては高い割合となっている.本研究では,運動・スポーツに犠義

的に取り組む学生において憶康増進がなされる一方で,運動経験のない学生は身体不調を訴え

る傾向を京しており,後者のような学生に対する教育的支援が実践的な課題として浮かび上が

ってきたといえるだろう.今後,上記の点を合めて,連艶・スポーツ経験が,大学生の健康意

識や生活管理などに及ぼす影響について,さらに群しく検討を進めていきたいと考える.

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授弘千恵・趨留香・馬場みちえ,克玉尚子・属探良子・寄永一彦・畝博(泣泊。看護大学生の生活習機

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訴麗蔑樹 (2∞6)大学生の髄康生活留費知識・憧康意識に対する整境変化の研究 近畿大学医学雑誌

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