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みちのくコカ コーラボトリング株式会社 CSRレポート2012

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Page 1: 1 みちのくコカ コーラボトリング株式会社 2 CSRレ …...Michinoku Coca-Cola Bottling Co., Ltd. 設立 1962年(昭和37年)11月6日 資本金 9億8,000万円 従業員数

岩手県  盛岡営業部・チェーンストア岩手営業所 盛岡物流センター 〒020-0891 紫波郡矢巾町流通センター南三丁目6-3

1

西根営業所 〒028-7405 八幡平市平舘25-1422

花北営業所 〒024-0014 北上市流通センター19-425

水沢営業所 〒023-0001 奥州市水沢区卸町1-46

一関営業所 〒029-0132 一関市滝沢字鶴ケ沢7-547

久慈営業所 〒028-0041 久慈市長内町37-17-74

釜石営業所 〒026-0001 釜石市大字平田1-68

大船渡営業所 〒022-0006 大船渡市立根町字萱中210-39

みちのくコカ・コーラプロダクツ㈱花巻工場 〒025-0037 花巻市太田29-200-110

  青森営業所 〒038-0001 青森市新田三丁目11-1511

  五所川原営業所 〒037-0093 五所川原市大字一野坪字朝日田20513

  黒石営業所 〒036-0514 黒石市富田13214

  弘前営業所 〒038-0243 南津軽郡大鰐町大字八幡館字山下17-615

  八戸営業所 〒039-1121 八戸市卸センター一丁目15-2016

  十和田・三沢営業所 〒033-0074 上北郡六戸町小松ヶ丘四丁目77-72017

  むつ営業所 〒035-0043 むつ市南赤川町1-3318

  野辺地営業所 〒039-3154 上北郡野辺地町字上小中野25-2119

  みちのくコカ・コーラプロダクツ㈱青森工場 〒038-1303 青森市浪岡大字徳才子字山本17120

  チェーンストア青森営業所・青森物流センター 〒030-0113 青森市第二問屋町三丁目4-1212

  チェーンストア秋田営業所・秋田物流センター 〒010-1417 秋田市四ツ小屋字与左衛門川原385-122

秋田営業所 〒011-0901 秋田市寺内字神屋敷295-4921

横手・湯沢営業所 〒013-0102 横手市平鹿町醍醐字当面町7323

大仙営業所 〒014-0072 大仙市大曲西根字仁応治500-124

本荘営業所 〒015-0852 由利本荘市一番堰2525

能代営業所 〒016-0883 能代市字五雲岱16-826

秋北営業所 〒018-3501 大館市岩瀬字羽貫谷地山下10-127

みちのくコカ・コーラプロダクツ㈱秋田工場 〒019-2601 秋田市河辺和田字坂本北56028

宮古営業所 〒027-0036 宮古市田鎖第9地割60-63

青森県

秋田県

みちのくコカ・コーラボトリング株式会社

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みちのくコカ・コーラボトリング株式会社(コカ・コーラ指定会社)〒028-3621 岩手県紫波郡矢巾町広宮沢1-279TEL.019-698-3111(代表) [管理部 総務・人事課 広報環境グループ]

http://www.michinoku.ccbc.co.jp

岩手県

青森県

秋田県

Page 2: 1 みちのくコカ コーラボトリング株式会社 2 CSRレ …...Michinoku Coca-Cola Bottling Co., Ltd. 設立 1962年(昭和37年)11月6日 資本金 9億8,000万円 従業員数

目次

p1    会社概要・編集方針

p2    トップコミットメント

p3~6   特集1 東日本大震災の対応について

p7 ~8  Live Positively      - 世界をプラスにまわそう -

★市場

p9 ~10  「安心」「安全」な商品をお届けするために

p11~12  特集2      環境に配慮した自動販売機

★環境

p13~14  水資源保護

p15~16  環境負荷軽減の取り組み

p17~18  サスティナブル・パッケージ(持続可能な容器)

p19~20 再資源化への取り組み

p21~22 環境保全活動

★社会

p23~24 スポーツ支援事業

p25~26 持続的な社会実現に向けて

★職場

p27 ~28 企業としての社会的責任

p29    自動販売機の取り組み

p30    会社沿革

会社概要社名    みちのくコカ・コーラボトリング株式会社〈コカ・コーラ指定会社〉      Michinoku Coca-Cola Bottling Co., Ltd.設立    1962年(昭和37年)11月6日資本金   9億8,000万円従業員数  718名(グループ1,239名)(2012年9月1日現在)代表者   代表取締役社長 谷村 邦久(やむら くにひさ)

本社所在地 〒028-3621 岩手県紫波郡矢巾町広宮沢 1-279             (いわてけんしわぐんやはばちょうひろみやさわ)

      TEL (019)698-3111 FAX(019)698-3220事業内容  コカ・コーラ社製品の販売事業所   本社、26営業所、3物流センター

関連会社みちのくコカ・コーラプロダクツ株式会社(コカ・コーラ社製品の製造)みちのくキヤンテイーン株式会社(自動販売機による清涼飲料、食品の販売)みちのく自動販売機サービス株式会社(自動販売機の設備・修理・保守)

事業エリア 当社は日本コカ・コーラ(株)より原液を購入し、製品の製造および販売を行っています。また、日本には事業地域別に12のボトラー社があり、当社は岩手県、青森県、秋田県を事業地域としています。

編集方針 本年の CSR レポートは、当社の理念に基づく取り組みや、「お客様」「お得意先様」「従業員」「地域社会」のみなさまとの関わり、社会貢献活動への取り組みを紹介しています。見やすく、わかりやすく、ありのままにお伝えするというコンセプトのもと、ステークホルダーのみなさまとともに考え、成長していくことを願い作成いたしました。データ集計期間/2011年1月1日~2011年12月31日    (活動事例は2012年8月までを対象とします)対 象 範 囲/原則的にみちのくコカ・コーラボトリング(株)およびグループ会社 3 社        を対象としています。作 成 部 署/みちのくコカ・コーラボトリング株式会社        管理部 総務・人事課 広報環境グループ        TEL:019-698-3111(代表)        FAX:019-698-3220※ホームページでもCSR関連の情報および本レポートをご覧いただけます。

indexCorporate Social Responsibility Report 2012

Top Commitment

みちのくコカ・コーラボトリング株式会社

四国コカ・コーラボトリング株式会社

沖縄コカ・コーラボトリング株式会社

コカ・コーラ セントラル ジャパン株式会社東京コカ・コーラボトリング株式会社

利根コカ・コーラボトリング株式会社

仙台コカ・コーラボトリング株式会社

北海道コカ・コーラボトリング株式会社

南九州コカ・コーラボトリング株式会社

コカ・コーラウエスト株式会社

三国コカ・コーラボトリング株式会社

北陸コカ・コーラボトリング株式会社

青森県

秋田県岩手県

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みちのくコカ・コーラボトリング株式会社ホームページ

http://www.michinoku.ccbc.co.jp

経営理念1.消費者に高品質で安全な商品を提供し、消費  生活の充実に貢献する

2.企業市民としての責任を自覚し、地域社会の  人々と共に発展する

3.企業価値の増大につとめる

4.社員の生きがいと豊かな人生を築くための場を  提供する

ト ッ プ コ ミ ット メ ン ト

 2011年3月11日に発生した東日本大震災で被

災された、すべての方 に々心よりお見舞い申し上げ

ます。この出来事は、日本だけでなく世界中に大

きな衝撃を与え、当社の販売エリアである岩手県

沿岸にも甚大な被害をもたらしました。

 震災発生後、当社はいち早く製品を提供しまし

た。コカ・コーラシステムからも多くの製品提供をい

ただき、日本コカ・コーラ㈱やボトラー各社との強

い絆を感じました。

 引き続き、事業活動を通して、一日も早い復興に

向けてできる限りのお手伝いをさせていただきます。

 当社は、2012年に『創立50周年』を迎えまし

た。1962年11月6日、北斗飲料株式会社が設立、

1966年に商号を「みちのくコカ・コーラボトリング

株式会社」としてスタートしました。以来、当社は、

みちのくコカ・コーラボトリング株式会社

代表取締役社長  谷村 邦久

岩手県・青森県・秋田県を販売地域として、多彩

な清涼飲料の製造・販売を通じて、地域のみなさ

まに「さわやか」で「おいしい」商品をお届けしており

ます。

 コカ・コーラシステムには、「Live Positively

(リブ・ポジティブリー)- 世界をプラスにまわそう-」

という事業指針と4 つの領域「市場」「環境」「社会」

「職場」の具体的な取り組みがあります。

 本レポートをお読みいただいて、当社グループ

の「Live Positively - 世界をプラスにまわそう-」

の考え方や活動を多くの方々にご理解いただけれ

ば幸いです。

 これからも持続的な地域社会の実現に向けて、

さまざまな事業活動を通じて、地域のみなさまとと

もに発展していきます。

●Ⓡ

工場内の様子

旧岩手工場で製造していた製品

旧岩手工場竣工

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特集 .1

 コカ・コーラシステムは、東日本大震災発生直後から被災した工場、倉庫、営業所などの施設復旧に全力をあげると同時に、安全で安心できる製品を市場に供給するという清涼飲料メーカーの使命を果たすため、全国のボトラー社や関連会社が協力して事業継続に最大限努めました。飲料製品や義援金の供出といった緊急支援を経て、現在は震災後に設立された「コカ・コーラ復興支援基金」を通じて、長期的な被災地域の支援活動に取り組んでいます。

東日本大震災の 対応について

 東日本大震災後、当社では被災された方々に対し全国のコカ・コーラシステムと協力し、自治体を通じて飲料提供をしました。 これまでに、当社およびコカ・コーラシステム支援分含め、岩手県沿岸の自治体を中心に約8万4千ケース174万本(500ml 換算)の飲料を供給しております。(2011年12月末日現在) また、地震直後には災害救援自動販売機25台が稼働し、3,690本の飲料を無償提供しました。その他、自衛隊や警察、病院、取引先へ飲料の緊急供給や生活用品の提供を実施しております。

コカ・コーラシステムと当社の災害支援活動について

岩手県災害対策本部へ飲料水提供 救援物資として保管される当社飲料水 災害救援自動販売機

みちのくコカ・コーラボトリング

支援先名 ケース数 500mlペット換算(本数)災 害 対 策 本 部 47、491  863、784 そ の 他 自 治 体 32、607  782、640 自   衛   隊 1、601  38、424 消 防 ・ 警 察 383  8、976 医   療   機   関 226  5、568 取 引 先 ・ 販 売 店 1、675  37、338 災害救援自動販売機 132  3、690 合       計 84、115  1、740、420 

自衛隊への飲料支援 震災復旧作業に従事する自衛隊のベースキャンプへ自動販売機を設置して、飲料の提供を行いました。

備蓄用飲料水を無償提供 東日本大震災の経験から、将来の「災害時の備え」として備蓄用飲料水を無償で提供しました。 岩手・青森・秋田県内全98市町村に対して「い・ろ・は・す555mlペットボトル」を358,488本、岩手・青森・秋田県内全高校・特別支援学校275校に対して「森の水だより2L ペットボトル」99,000本を提供しました。

仮設住宅の建設用地提供 宮古営業所の敷地の一部を震災で被災された方々のための仮設住宅の建設用地として提供しております。現在27棟が建設されています。

自動販売機の節電 東日本大震災の影響により夏季の電力供給不足が社会的な懸念となった際には、使用電力を削減するため、自動販売機の冷却を輪番停止する節電施策を実施しました。2012年夏季も引き続き、7月2日〜9月30日まで電力使用ピーク時間帯(9時〜 20時)において自主的な自動販売機の消費電力削減に取り組みました。

■飲料提供支援先一覧

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特集 .1  みちのくコカ・コーラボトリング 東日本大震災の対応について

公立小中学校への太陽光発電設備設置費用の助成 総額約25億円の「コカ・コーラ復興支援基金」の支援金のうち15億円を拠出し、被災した公立小中学校に防災対応機能を備えた太陽光発電設備および蓄電池の設置に関する費用を助成しています。2011年9月の第1期募集から2014年3月までの3期にわたって50校を予定しており、第1期は岩手県4校、宮城県2校、福島県5校の合計11校が選ばれました。

〈岩手県内の支援先一覧(第 1 期)〉・野田村立野田小学校・野田村立野田中学校

・田野畑村立田野畑小学校・田野畑村立田野畑中学校

 コカ・コーラシステムでは、ザ コカ・コーラ カンパニーが総額約25億円を拠出して公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団内に設立した「コカ・コーラ復興支援基金」の活動を通じて東日本大震災の復興支援を行っています。当基金は、公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団の理念に基づき、教育施設をはじめとする被災した子どもたちの生活復興に必要とされる公共施設等に役立てることを目的としています。 2012年10月現在、岩手、宮城、福島の3県で活動を展開しています。

コカ・コーラ復興支援基金

中・高校生の海外ホームステイ研修プログラム 日米両国政府と米日カウンシル(米国の非営利公益法人)が主導する、被災地の教育支援プログラム

『TOMODACHI』(ともだち)の趣旨に賛同し、アメリカ政府・アメリカ大使館と協働で高校生を対象に米国でのホームステイプログラムを提供しています。プログラム参加者が、国際社会において求められる他国の文化・社会を理解する力を身につけることを支援するもので、2012年から2014年までの3年にわたり、計300名の応募受け入れを予定しています。また、中学生についても、コカ・コーラシステムが長年支援している、高円宮杯全日本中学校英語弁論大会の運営団体である日本学生協会基金と財団法人国際青少年研修協会の協力を得て、2012年夏季に英国へのホームステイプログラムを実施しました。

岩手県沿岸被災地域の県立高校および特別支援学校にバス5台を贈呈 東日本大震災により甚大な被害を受けた岩手県沿岸地域で、水産業の将来を担う後継者の育成を支援したいという岩手県からの要望に応じ、バス5台を贈呈しました。県立高校のバスは、学校から実習先(沿岸の施設等)への移動手段として活用、また、特別支援学校のバスは車椅子での乗り降りが可能なリフト付となっております。

〈バス提供先高等学校および特別支援学校一覧〉■県立高校 岩手県立種市高等学校 岩手県立久慈東高等学校 岩手県立大船渡東高等学校

■特別支援学校 岩手県立宮古恵風支援学校 岩手県立気仙光陵支援学校

田野畑小学校

太陽光パネルと生徒たち(野田中学校)

田野畑小学校 太陽光発電システム設置完成を祝う会

バス贈呈セレモニー(左より谷村社長、菅野岩手県教育長)

生徒デザインのオリジナルバス(大船渡東高校) バスに初乗車する生徒たち(種市高校) 特別支援学校へ贈呈されたリフト付き大型バス

ホワイトハウス前で記念写真

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TM

[職場]Workplace私たちのビジネスに関わるすべての人が多様で開かれた環境のもとで働けるような職場を目指します。一人ひとりが力を発揮するのに最適な環境づくりに取り組みます。

[地域社会]Community私たちは、それぞれの地域社会でつながりを大切にし、地域のニーズに応える必要があります。その地域社会が健全でない限り、私たちのビジネスの成長は得られません。

[水資源保護]Water Stewardship製品を生産する時の水の使用量を削減し、製造時に使用した水をリサイクルして安全に元の環境に戻します。私たちのゴールは、製品に使用した水と同等量の水を還元することです。

[サスティナブル・パッケージ(持続可能な容器)]Sustainable Packaging革新的な技術を追求し続け、必要最小限の自然資源でパッケージをつくることを目指します。またパッケージ素材を製造過程に戻して再利用するシステムの構築にも取り組んでいます。

[活動的/健康的な生活習慣]Active Healthy Living心身の健康や健全なライフスタイルを提案する清涼飲料メーカーとして、飲料製品に関する情報提供、飲料を通じた正しい水分補給や食育に関する啓発活動、ならびに活動的で健康的な生活習慣づくりを支援するためのさまざまなスポーツ事業への協賛などを通じて、人々が運動やスポーツに親しむ機会を幅広く提供します。

[温暖化防止・エネルギー削減]Energy and ClimateCO₂ をはじめとする温室効果ガスの排出を抑え、その影響を軽減することに努め、飲料業界のリーダーとなることを目指します。

[飲料価値]Beverage Benefitsお客様のあらゆるライフスタイルやニーズに合う製品をお客様が信頼できる品質でご提供することに努めます。

職場

社会

環境

市場

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TM

TM

TM

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「Live Positively‐世界をプラスにまわそう‐」4つの領域と7つの重点分野

■日本コカ・コーラ(株) ■ボトラー各社・関連会社

企画物流・輸送

販売 回収 リサイクル研究開発

原液製造

製品製造

(株)コカ・コーラ東京研究開発センター

コカ・コーラビジネスサービス(株)

コカ・コーラ カスタマーマーケティング(株)

(株)エフ・ヴィ・コーポレーション

製品・パッケージの研究開発

情報システムの開発およびその保守運用、資材等の調達業務

自動販売機の広域カスタマーへの営業

全国規模のコンビニエンスストアやスーパーマーケット等に対する商談、窓口機能

 コカ・コーラシステムでは、持続可能な社会の実現に取り組むことは、事業を行う上で欠かせない要件であると考えています。 「Live Positively(リブ・ポジティブリー)–世界をプラスにまわそう–」は、世界各国で事業を展開するコカ・コーラシステムが日々の業務を通じて、人や社会への貢献とビジネスの成長を両立させることにより、持続可能な社会の実現を目指して設定した世界共通の事業指針です。事業活動を「市場」「環境」「社会」「職場」の4つの領域に分け、その中で7つの重点分野を設定しています。また、ザ コカ・コーラカンパニーの長期成長戦略「Vision2020※」を達成する上で大切な指針ともなっています。

※「Vision2020」は、ザ コカ・コーラ カンパニーの長期成長戦略で、2010年を基点に2020年までに世界全体でビジネスを2倍に成長させることを目指すものです。目標達成のた めの優先事項として職場、取引先、収益、製品、環境、業務効率に関わる目標を掲げ、日本においても日本コカ・コーラ(株)と協力して「Vision2020」の達成を目指し取り組みを 進めています。

 コカ・コーラシステムは、日本コカ・コーラ(株)、システム各社との強いパートナーシップのもと事業活動における取り組みを推進し、生産の効率化、徹底した消費者志向、市場への迅速対応、顧客サービスの強化、厳格な品質管理など、コカ・コーラシステムの全体最適を図り、さらなる成長を目指し協働しています。

 世界中で親しまれているコカ・コーラは、1886年5月、米国ジョージア州アトランタで誕生し、いまでは世界200以上の国で販売され、1日に約18億杯以上のコカ・コーラ社製品が愛飲されています。当社においては、コカ・コーラ、コカ・コーラ ゼロ、ファンタ、アクエリアス、爽健美茶、綾鷹、い・ろ・は・す(I LOHAS)、ジョージアなどの主要ブランドを展開し、地域のみなさまに高品質で安全な製品をお届けしています。

日本のコカ・コーラシステムについて

主要製品紹介

■各領域で重点的に取り組むべき分野

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市場での取り組み

「安心」「安全」な商品をお届けするためにTM TM

「製造~販売~お客様の声」までのプロセスを、徹底した管理で行っています。

市場

■「KORE」マネジメントシステムフレームワーク図

■「ISO10002(JISQ10002)」のPDCAサイクル

 みちのくコカ・コーラボトリング(株)は「KORE(Coca-Cola Operating Requirements)」と呼ばれるコカ・コーラシステムが全世界共通で導入している独自のマネジメントシステムでオペレーション管理を行っています。「KORE」は原材料の調達から製造、物流・輸送、販売を経てお客様に製品が届くまでの過程における「品質」「食品安全」「環境」および「労働安全衛生」に関する基準を網羅したシステムで、国際規格である ISOや各種法令の要求事項を満たしつつ、さらに厳しい基準を自らに課す内容となっています。 各項目の要求事項に対して実際のパフォーマンス状況の測定が審査登録機関によって少なくとも年1回行われています。社外第三者からの客観的評価が加わることで、コカ・コーラシステムにおけるマネジメントシステムの公明・公正な運用が保証されています。

 みちのくコカ・コーラボトリング(株)は、より多くのお客様にさわやかなひとときをお届けしたいと考えております。 お客様とのコミュニケーションを大切にし、お客様へ安全で安心できる商品やサービスを提供するとともに、お客様の声を積極的に企業活動に活かし、お客様から信頼される企業を目指してまいります。

 「KORE」は、「品質」「食品安全」「環境」および「労働安全衛生」の4つの側面について、それぞれ「方針」「基準」「規格」「要求事項/検査方法」「作業手順および参照文書(手引き)」の5つの階層に分けた体系で構成されています。「方針」から「要求事項」まで上位4つの階層においては、4側面で達成すべきゴール(「目的」)を示し、すべてをクリアすることが求められます。また、「作業手順および参照文書(手引き)」の階層では、ゴールに到達するための「方法」を示しており、世界のコカ・コーラシステムで実施されているベストプラクティスも共有されています。

 みちのくコカ・コーラボトリング(株)では、お客様の声を積極的に企業経営に活かし、安全で安心できる商品やサービス、お客様対応を通じてお客様満足の向上に取り組んでいます。2007年8月には、私たちのお客様対応プロセスおよびマネジメントシステムがご指摘対応の国際規格

「ISO10002(JISQ10002)」に適合していることを第三者の評価をもって確認し、自己適合宣言を行いました。

マネジメントシステム「KORE」 お客様満足のための基本方針

「KORE」の全体構造

お客様満足向上への取り組み

品質参照文書

食品安全参照文書

環境参照文書

労働安全衛生参照文書

品質作業手順書

食品安全作業手順書

環境作業手順書

労働安全衛生作業手順書

品質要求事項

食品安全要求事項

環境要求事項

労働安全衛生要求事項

品質規格 食品安全規格 環境規格 労働安全衛生

規格

品質 環境食品安全 労働安全衛生

品質基準/法令

食品安全基準/法令

環境基準/法令

労働安全衛生基準/法令

ISO9001 FSSC22000 ISO14001 OHSAS18001

LEVEL5

LEVEL4

LEVEL3

LEVEL2

LEVEL1

References参照文書(手引き)

HOW

方法

WHAT

目的

Procedures作業手順

Requirements/Method要求事項/検査方法

Specifications規格

Policies方針

Standards基準

【行動指針】◎お客様からの声を真摯に受け止め、迅速かつ適切に誠意をもって対応いたします。

◎お客様からのご指摘・問合せを重要なコミュニケーションの機会ととらえ、正確な情報収集と積極的な情報提供に努めます。

◎お客様からの貴重なご意見は、社内で共有し、商品・サービスの向上に反映させます。

◎お客様の権利を保護するため、関連する法規および社内の自主基準を遵守いたします。

『ISO10002(JISQ10002)』 ISO10002 とは、お客様満足の向上のために、製品・サービス品質やご指摘(苦情)対応プロセスの継続的な改善を図ることを目的とした国際規格で、PDCA サイクル《Plan(計画)→ Do

(実施)→ Check(監視・監査)→ Action(見直し)》によるマネジメントシステムの運用を規定しています。この規格には、第三者機関が認証を行う審査登録制度がないため、企業はこの規格への適合を自ら確認し自己適合宣言を行うことができますが、コカ・コーラシステムでは第三者による適合性評価(第三者意見書)を受けた上で自己適合宣言を行っております。

Check(監査・監視)監査・満足度調査

Do(実施)お客様対応の実施

Action(見直し)お客様対応プロセスの改善

Plan(計画)基本方針・体制構築

トップマネジメント

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特集 .2

 全事業プロセスの50%以上のエネルギー消費を占める自動販売機部門においては、2011年より新規購入の缶・PETボトルの自動販売機を、全台ノンフロン化し、一部の特殊機材を除いてヒートポンプを採用します。それによりコカ・コーラシステム全体でCO₂排出量 46%削減(2004年比)を目指します。なお、カップ自動販売機に関しても、2012年より新規購入の全台をノンフロン化にしています。

環境に配慮した自動販売機

 「eco る(エコる)/ ソーラー自動販売機」は、上部に設置したソーラーパネルの発電により、夜間照明に使用する消費電力量ゼロを実現した自動販売機で、2010 年より導入を進めています。より高い環境性能を実現するために、これまでの「eco る」自動販売機の特徴であるヒートポンプ機能やノンフロン冷媒の使用に加え、最新の真空断熱材を使用しています。また、製品ディスプレイに人感センサーと組み合わせた LED 照明も採用しており、省エネ性能を実現しています。

 「3D VIS(スリーディー・ヴイアイエス)」は、ひと目でコカ・コーラの自動販売機だとわかる画期的なデザインに加え、機能やエコの面にも配慮した、新しいコンセプトの自動販売機です。コカ・コーラのコンツアーボトルと同じように、立体的で象徴的なデザインを採用した曲線が特徴です。製品を販売する箱から、ハピネスを提供する販売チャネルへと大きく進化しています。 また、エコへの対応を推し進めるためにヒートポンプなど環境にやさしい機能を搭載し、ノンフロン化も図られています。

コカ・コーラシステムが展開する自動販売機

環境にやさしい、進化した自動販売機

宮古営業所 所長 三浦 勇一郎 東日本大震災以降、全国で電力不足が叫ばれている中、環境負荷の低減は必須事項となっています。コカ・コーラシステムは、環境配慮型自動販売機

「3D VIS」や「eco る/ソーラー」をいち早く展開したことで、被災地の自動販売機の設置需要に応えることができました。 今後は、自動販売機がお客様の環境配慮の意識を高めるシンボルとなることを期待しております。

財団法人 グリーンピア田老グリーンピア三陸みやこ 支配人 船

ふ な

越こ し

博ひ ろ

之ゆ き

 東日本大震災では、宮古市田老地区も甚大な被害に遭い、現在、敷地内には、岩手県最大407棟の仮設住宅が建設され、約1,000名の被災者が生活しております。 今回、仮設住宅団地の方々の利便性向上のため自動販売機の設置を検討するのにあたり、みちのくコカ・コーラボトリング社から「eco る / ソーラー」自動販売機を提案いただきました。創業時からソーラーパネル(温水パネル)を有し、省エネに積極的に取り組んでいた当館のニーズにも合い、採用させていただくこととなりました。 仮設住宅に住む子どもたちも身近な太陽光パネルに興味を示しており、今後、このような自動販売機が増えることで、被災地が“環境配慮型の街”になっていくことを願っています。

●ソーラーパネル

●製品ディスプレイ部分には  LED 照明を使用、人感セン サーで販売時のみ全点灯 

●ノンフロン・ヒートポンプ機 能の搭載 最新の真空断熱材の使用

●ヒートポンプ廃熱利用シス テムと、真空断熱材・LED 照明・ピークカット機能の 採用により当社従来機の約 50%の省エネルギー化を 実現

●環境にやさしいノンフロン 冷媒の使用 ●コカ・コーラのコンツアーボ トルをイメージした、立体 的で象徴的なデザイン

ecoる/ソーラーecoる/3D VIS

エネルギー環境問題に対して、さらに積極的な取り組みができてうれしく思います。

■展開事例

敷地内に 40 棟の仮設住宅が建設されている 創業時から設置されているソーラーパネル

三浦所長㊧と船越支配人㊨

11 12

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O₂酸素

排水へ

工場

微生物

CO₂水

工場から出た有機物

沈殿させて、上澄みを川へ流す。

環境への取り組み

水資源保護豊かな水資源環境を守るため、私たちは循環型社会の実現を目指していきます。

環境

 コカ・コーラシステムでは、清涼飲料を製造・販売する企業の社会的責任として水資源の持続的な活用に向けた、水資源管理プロジェクト Water Stewardship(ウォーター・ステュワードシップ)に世界各地で取り組んでいます。製造過程における水使用量削減(Reduce リデュース)、製造過程で使用する水の循環

(Recycle リサイクル)、地域の水源保護(Replenish リプレニッシュ)の3つの要素を戦略的に推し進めることにより、2020年までに製品および製造で使用した量と同等量の水を自然に還元し、水資源の持続可能性におけるグローバルリーダーとなることを目指します。

 みちのくコカ・コーラプロダクツの3工場では、再利用する水も含めて工場排水、冷却水、汚水などの排水処理について微生物を使った「活性汚泥法」などで工場敷地内で浄化し、国内法で定められた水質基準(水質汚濁防止法など)を上回るコカ・コーラシステム独自のマネジメントシステム

「KORE」の基準を適用して管理しています。

 コカ・コーラシステムでは、水資源管理プロジェクト Water Stewardship(ウォーター・ステュワードシップ)の一環として、工場の水源エリアを特定し、その脆

ぜ い

弱じゃく

性を評価した上で保護計画を策定する Source Water Protection(ソース・ウォーター・プロテクション)に取り組んでいます。水資源保護計画は工場周辺のステークホルダーとの協調・協働を前提として策定され、各地の自然環境特性に合った保護活動を行うことを目的としています。みちのくコカ・コーラボトリング株式会社では 2012年にエリアの3工場(花巻・青森・秋田)の水源特定・脆

ぜ い

弱じゃく

性調査を実施し、地域の水資源保護計画に役立てていきます。

 宮沢賢治の愛した郷土の川である花巻市豊沢川で「豊沢川漁業協同組合」と共同で毎年2月には「鮭稚魚放流会」、6月には「ヤマメ稚魚放流会」、8月には「豊沢川クリーン活動」へ支援しております。

 みちのくコカ・コーラプロダクツの3工場では、世界共通のマネジメントシステム「KORE」の品質基準を順守しながら、製造時に使用する水の効率化を進めています。2011年の製造における水使用量は 91.2 万㎥となり、前年と比較して9.4%の削減となりました。水は主にお茶やコーヒーなどの抽出、容器やラインの洗浄・殺菌工程などで使用されます。使用した水は一部工場内で回収し、工場の床やリターナブルビンケースの洗浄水として循環利用しています。

コカ・コーラシステムの水資源保護の取り組み RECYCLE―工場における排水管理

REPLENISH―水資源保護の取り組み

花巻工場の水源域「豊沢川」での活動

REDUCE―工場における水使用量の削減リデュース

リサイクル

リプレニッシュ

TM TMTM

豊沢川(岩手県花巻市)

豊沢川クリーン活動ヤマメ稚魚放流会

■ Water Stewardship(ウォーター・ステュワードシップ)イメージ図

 豊沢川は奥羽山脈に源を発し、花巻市内で北上川に合流する全長約30キロメートルの川です。その流域には多くの温泉があり、豊かな田園風景が広がっています。この川の水は、花巻市の水田にかんがい用として用いられるほか、花巻市民の飲料水としても使われており市民にとって命の川ともいえます。豊沢川漁業協同組合では、豊沢川の水辺の環境を守るためにさまざまな活動を行っています。「サケの稚魚放流」で放流された稚魚は、約4年後に産卵のために産まれた豊沢川にもどってきます。水産資源を守ることも大切な役目です。

豊沢川漁業協同組合

代表理事 組合長 佐藤 寛治さん

製造に使用する水の削減

Reduce

使用した水を適切に処理

Recycle

水源涵養の促進

Replenish

取得する水 自然へ還元する水

製品になる水

従来 改良

容器洗浄 容器洗浄回収

排水

取水

回収タンク

洗浄水タンク

洗浄水タンク

処理

補給水

再利用

13 14

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環境への取り組み

環境負荷軽減の取り組み事業活動の環境負荷を検証し、資源やエネルギーの保護に取り組んでいます。

環境

 全事業プロセスの約20%のエネルギー消費を構成する製造部門では、各種生産性の向上施策によりシステム全体で10%(2004 年比)のCO₂削減を目指します。

 販売部門における使用エネルギー削減策として、自動販売機の環境性能向上を推進しており、2020年までに市場すべての自動販売機を100%ノンフロン型にすることを目指しています。 全事業プロセスの50%以上のエネルギー消費を占める自動販売機部門では、2011年より新規購入する缶・PETボトルの自動販売機を、すべて地球温暖化係数の低いノンフロン冷媒を使用したものとし、一部の特殊機材を除いてヒートポンプを採用しています。これにより、システム全体でCO₂排出量45.5%削減(2004 年比)を目指します。なお、カップ自動販売機に関しても、一部の特殊機材を除いて2012年より新規購入の全台をノンフロン化します。

 オフィスでは、電気やガスなどのエネルギー使用量の管理、ノー残業の設定、クールビズの推進、廃棄物の分別徹底によるリサイクル率の管理を行っています。また、本社屋上へ太陽光パネルと温水パネルを設置し、発電および太陽熱の利用を行っています。

 物流・輸送では、供給ネットワークの見直し(配送ルートの見直し)などによる輸送の効率化、エコドライブの推進・徹底を行っています。また、ハイブリッドルートカーを 16 台(全体の 6.4%)導入するなど、低燃費車両への入替を促進することで、システム全体の目標 CO₂5%の削減(2004 年比)に取り組んでいます。また、エコドライブによる燃費向上にも取り組み、全車両に“エコドライブ宣言”ステッカーを貼付し、啓発活動を行っております。

 CO₂排出削減にむけてコカ・コーラシステムでは 2015 年を目標年とする中期目標・計画を策定しました。 これにより、製造から販売まであらゆるCO₂ 削減の見直しを行い、2015年までの中期目標達成に向けて取り組みをさらに本格化し、業界No.1を目指します。

2011年度環境負荷(マテリアルバランス) 温暖化防止・エネルギー削減の取り組み

みちのくコカ・コーラグループのCO₂ 総排出量

TM TMTM

●空気圧縮機台数制御装置の考案 コンプレッサー(空気圧縮機)が製造ラインの運転に連動する自動制御装置を考案し、省エネ(水・電力)と機械効率向上をはかりました。この考案により、花巻工場の渡邉健一さん(写真)は、平成24年度文部科学省創意工夫功労者賞を受賞しました。

省エネ自動販売機については、日本コカ・コーラ(株)ホームページをご覧ください。http://www.cocacola.co.jp/vending/environment/自動販売機設置に関するお問合せは、お近くの営業所(本レポート裏表紙参照)か、当社ホームページ(http://www.michinoku.ccbc.co.jp/)までお願いします。

●工場照明のLED化 工場で使用している水銀灯の一部を LED 照明化しました。 電気使用量が使用前と比べ約12%削減されました。

日本コカ・コーラ(株)とボトラー社12社などで構成される日本のコカ・コーラシステムでは、製造工程から物流・輸送、販売に至るまでのサプライチェーン全体の環境負荷削減に向けた総合的な中期環境パフォーマンス目標を、新たに策定しました。2015年を目標年に、清涼飲料事業での主な環境負荷である「エネルギー」「容器」「水」「廃棄物」の4つが対象領域として設定されます。当社では、このパフォーマンス目標に沿った自社環境目標を設定しています。このたびの中期環境パフォーマンス目標に日本のコカ・コーラシステムが一体となって取り組むことは、現在、全世界のコカ・コーラシステムで展開している事業指針「Live Positively - 世界をプラスにまわそう-」を環境分野において実践するものでもあります。この事業指針は、清涼飲料の製造・販売を通じて、プラスの循環を生み出し、企業として社会とともに持続的に成長していくことを目指していくもので、市場や環境などの4つが重点領域として設定されています。日本のコカ・コーラシステムでは、2015年の中期環境パフォーマンス目標達成に向けて2012年より施策への取り組みを本格化し、環境パフォーマンス面における清涼飲料業界でのリーダーとしての地位の確立を目指してまいります。

●環境負荷データの開示範囲は、製造活動、物流・輸送活動、オフィスおよび販売活動としています。●販売時の環境負荷については、自動販売機の消費電力分の発電にともなうCO₂ 排出量を集計しています。●物流・輸送におけるエネルギーの使用量は、製品製造から自動販売機・販売店への輸送までのプロセスにともなうエネルギー使用量を集計したものです。● J(ジュール)とは熱量を表す世界共通の計量単位です。1J=約 0.24cal(カロリー)、GJ(ギガジュール)=J×10⁹

開示データについて

●販売部門(自動販売機)……………………………… 約 60%削減●製造部門………………………………………………… 約 20%削減●物流部門…………………………………………………約5%削減●オフィス部門………………………………………………約5%削減

大気排出10千-CO₂

原材料30千t

原液、コーヒー豆、茶葉、容器など

エネルギー192千GJ

電力、重油、LNGなど

水912千㎥井水

INPUT INPUT INPUTINPUT

廃棄物3千t

コーヒーかす、茶かす、汚泥など

大気排出11千t-CO₂

水673千㎥排水

製造 物流・輸送

OUTPUT OUTPUT OUTPUTOUTPUT

水11千㎥排水

エネルギー31千GJ電力、LGPなど

INPUT INPUT

大気排出1.5千t-CO₂

オフィス

OUTPUT OUTPUT

エネルギー147千GJ

軽油、ガソリンなど

大気排出34千-CO₂

INPUT

販売

OUTPUT

再資源化量空容器 0.9千tダンボール 0.4千t

販売

OUTPUT

エネルギー802千GJ

自動販売機消費電力

水11千㎥井水・上水

リサイクル資材の再循環

2009年

2010年

2011年

0 10,000 20,000 30,000 40,000

自販機 工場 物流 オフィス

50,000 60,000 (kg)

34,362 11,454 10,088 1,538

40,915 11,918 10,073

38,227 11,986 10,076

1,787

1,790

合計 64,693(t)

合計 62,080(t)

合計 57,441(t)

■ CO₂ 低減実績推移(みちのくコカ・コーラ社)

■コカ・コーラシステム中期パフォーマンス目標(2015 年目標)

■製造部門 ■販売部門

■オフィス部門■物流部門

当社のCO₂削減目標(2004年比)2015 年までに 2004 年比で CO₂ 総排出量

約40%削減

発電システムパネル

ハイブリッドルートカー 太陽光パネル(左)と温水パネル(右)

● 2009 年  4台● 2010 年 10 台

2011年16台

ハイブリッドカー導入推移

最新の eco る/ソーラー自動販売機

15 16

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環境への取り組み

サスティナブル・パッケージ(持続可能な容器)「地球と人にやさしい」を目指して、使いやすく楽しいパッケージづくりを推進してます。

環境 TM TMTM

 コカ・コーラシステムでは、資源の有効利用を中心とする世界共通の容器開発・流通戦略のもとに取り組みを推進しています。資源利用の観点での環境配慮に加え、お客様にとって使いやすく安全なものであること、ブランドの世界観をお届けすることを基本要件として製品パッケージの開発に取り組んでおり、これを「サスティナブル・パッケージ

(持続可能な容器)」と呼んでいます。

 コカ・コーラシステムでは、容器の軽量化に取り組んでおり、ウォーターブランドの「い・ろ・は・す

(I LOHAS)」では、国内最軽量※1の PET ボトルで飲んだ後につぶしやすい「eco る(エコる)ボトル しぼる」を導入しております。 また、2LサイズのPETボトルも国内最軽量クラス※2の35gに軽量化され、持ちやすさも考慮した

「eco るボトル ラク持ち」が導入されております。※1 280mlPETボトル:12g、555ml PETボトル:12g、1020ml PET:18g   (2012年4月末現在/日本コカ・コーラ社調べ)※2 2LクラスPETボトル(2012年4月末現在/日本コカ・コーラ社調べ) ※ 555mlPETボトルは2010年12月末時点(日本コカ・コーラ(株)調べ)

 ボトルに使用する樹脂の一部を植物由来の素材にすることで、非再生資源である石油への依存を減らすことができます。ボトルの軽量化だけではなく、素材にも配慮することで、より環境にやさしいボトルになりました。

 「森の水だより」「綾鷹」などの2L 製品にも国内最軽量クラスの35gのPETボトルを採用しています。「ecoるボトル ラク持ち」と呼ばれるこの容器は、軽いばかりでなく、持ちやすく注ぎやすいデザインが特長です。

サスティナブル・パッケージ(持続可能な容器)

容器の軽量化

植物由来のプラントボトル

ecoるボトル ラク持ち

■地球と人にやさしい容器コカ・コーラシステムらしさ

ユニバーサルデザイン

リデュースリユースリサイクル

楽しさ

使いやすさ環境対応

(  )(  )(  )(  )

現在

26g現在

16g現在

12g

減量率

30%

スチール缶1968年比190ml

アルミ缶1968年比350ml

PETボトル1996年比水555ml

PETボトル1982年比炭酸1.5L

減量率

20% 減量率

62%

減量率

36%

現在

48g

サトウキビ 砂 糖

糖 蜜

副産物

5~30%

■植物由来のプラントボトルの導入

■サスティナブル・パッケージの紹介

 「コカ・コーラ」に採用されている「グリップボトル」は、移動中の飲用にも便利な持ち運びやすさを意識した設計で、ボトル中央のくぼみおよび独特の表面加工を施した、握りやすいパッケージです。

 2010 年、「アクエリアス」の500mlPET ボトルに採用された

「エアーボトル」は、人間工学に基づく設計で、握りやすくエアークッションのように弾力のある握り心地を実現した、スタイリッシュなボトルです。

 「爽健美茶」に採用されている「フィットボトル」は、ボトルの握りやすさを考慮した設計で、ボトルの中央部のくびれが特徴のパッケージです。

 「バブルボトル」とは炭酸の“泡の形”をデザインしたパッケージです。今までにない個性的な形状で、「ファンタ」の“ポップ”で

“はじける楽しさ”を表現しています。

グリップボトル エアーボトルフィットボトル バブルボトル

17 18

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環境への取り組み

再資源化への取り組み限りある資源を有効利用するとともに、循環型社会の実現を目指します。

環境 TM TMTM

 当社では、容器の回収・リサイクルについて、資源の循環利用の鍵となる取り組みを積極的に推進しております。花巻・青森・秋田の各工場に併設しているリサイクルセンターでは、事業所で回収した空容器を分別後、一定量にプレスし、処理業者へ搬出します。 2011年は約1,348トンの空容器の回収・処理が行われ、再資源化されました。

 長期間の使用や故障した自動販売機・クーラーは、グループ会社である、みちのく自動販売機サービス

(株)にて再使用可能な部品が取り除かれた後、フロンガスの回収や乾電池・蛍光灯に含まれる有害物質が適正に廃棄され、リサイクルが行われます。

 工場では再利用などによる減量化を含めた適正処理・リサイクルを推進しています。特に事業活動で発生する廃棄物を最大限再資源化し、中間処理後の残さを含めた最終処分量をゼロに近づけていくことにより、環境への負荷を最小限にするゼロエミッション(再資源化率 99.5%以上)に取り組んでいます。

空容器回収とリサイクル 自動販売機のリサイクル

工場廃棄物のリサイクル

ボトリング工場

PETボトル

砕かれた片(フレーク)となり

アルミ缶 スチール缶 ガラスびん(ワンウェイ) 段ボール

ガラスびん(リターナブル)

コカ・コーラ営業所

ファストフード店飲食店

コカ・コーラ回収

自治体回収

分別リサイクルセンター

(当社)

ボトリング工場(洗浄再利用)

分別リサイクルセンター(自治体・民間)

小売店・スーパーコンビニエンスストア

衣料・カーペットプラスチック加工品

アルミ鋼材・缶自動車部品

建築用鉄材製鉄材料

ガラス原料・飲料ビン断熱材・砂材 段ボール

コカ・コーラの工場で洗浄・検査・再利用

アルミ地金になって 溶解されて 砕かれた片

(カレット)となり製紙工場で再処理されて

■空容器回収と リサイクルの流れ

■グリーン購入

■ 2011年工場廃棄物の内訳

■再資源化の推移

■工場廃棄物量とリサイクル率の推移

■処理台数とフロンガス回収量の推移

■リサイクルの流れ

 当社では、環境に配慮した製品の優先的な購入・活用に努めています。ユニフォームや空容器回収ボックスなどの販売資材のほか、ノートやボールペンなどの事務用品まで、資源再生によって作られたさまざまな製品を使用しています。

2009 2010 2011 (年)

3,259.6

4,000

3,000

2,000

1,000

0

100

90

80

70

60

50

40

30

20

3,134.4 3,172.9

(t) (%)99.4 98.9 99.1

工場廃棄物発生量

リサイクル率

2009 2010 2011 (年)

4,590

6,000

5,000

4,000

3,000

2,000

1,000

0

1.50

2.00

1.00

0.50

0.00

3,141

5,030

(台) (t)

1.19

0.72

1.15

処理台数

フロン回収量(t)

種類

コーヒー

茶 か す

汚  泥

プラスチック類

ガラス類

金 属 類

廃  油

紙  類

そ の 他

全体

排出量(t) リサイクル率(%)

100.0

100.0

100.0

77.3

99.9

99.6

75.0

95.3

87.0

99.1

2201.6

88.9

519.8

61.9

86.7

45.3

2.9

82.9

82.0

3172.0

再生利用用途

肥  料

肥  料

肥  料

プラスチック加工品

ガラス原料・断熱材・砂材

アルミ缶・鉄材

再生重油・再生燃料

ダンボール・再生紙

バイオマスエネルギー

コーヒーかすの収集運搬

➡分別回収 処

分業者(委託)廃棄自動販売機

フロンガス 蛍光灯 ニカド電池

分別

鉄 銅

ステンレス

ガラス

プラスチックアルミニウム➡ ➡

電炉メーカーへ 最終処分場

ユニフォーム

●リサイクルボックス「リサボ」 お客様に親しみをもってリサイクルに取り組んでもらえるようにデザインされた新型の空容器回収ボックスもグリーン購入の一つです。

5 5

3

2009 2010

594

265

153

468

1,596

111

630

253

164115

486

1,653

495

185121111

444

1,359 ダンボール

アルミ

PETボトルビン

スチール

プラスチック

2011 (年)

(単位:t)

ボールペン

19 20

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環境への取り組み

環境保全活動北東北の豊かな自然を守る活動と、地域で取り組む人々を応援しています。

環境

 「心豊かでたくましい人づくり(Healthy Active Live)」を基本理念とし、3つの事業(1.環境教育、2.奨学支援、3.スポーツ教育)を柱とした活動を企画・提供することで、国際社会が求める青少年の育成と彼らを取り巻く地域社会を支える人材の育成に貢献することを目指しています。

 コカ・コーラシステムでは、環境省、林野庁後援のもと、次世代を担う子どもを中心とした環境教育プロジェクトとして、コカ・コーラ「森に学ぼう」プロジェクトを全国12のボトラーで2006年より実施しています。

公益財団法人 コカ・コーラ教育・環境財団 コカ・コーラ「森に学ぼう」プロジェクト

TM TMTM

■コカ・コーラ環境教育賞■みちのくコカ・コーラ「森に学ぼう」プロジェクト

■奨学支援事業

■雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス

■清掃活動 ■環境イベントへの参加

 1994年の創立以来18年にわたり、環境保全活動に積極的に取り組み、環境教育を行っている団体や個人を表彰しています。 2009年より、小中学生を対象に地域社会の環境教育に関する活動実績を表彰する「活動表彰部門」と、高校生・大学生を対象とした環境保全・環境啓発に寄与する新しい企画を支援する「次世代支援部門」の2部門制へと発展しました。 2011年は、青森県立名久井(なくい)農業高校(青森県南部町)が次世代支援部門で大賞に輝きました。同校は、東日本大震災の被害を受けた種差海岸(八戸市)のサクラソウの保護活動や塩害を受けた花壇の早期再生への取り組みが評価されました。 また、活動表彰部門では、南部町立名久井小学校が優秀賞に選ばれ、青森県南部町から2校が受賞となりました。

 当社では、花巻工場の水源域を流れる豊沢川の保全活動を通じた、森に学ぼうプロジェクトを継続的に行っております。 2011 年に開催された「水生いきものについて学習しよう in豊沢川」では約30名の家族連れに参加頂きました。秋晴れの下、豊沢川漁業協同組合の方に指導をうけ、清流 豊沢川の水生生物を調査し、多様な生物が住んでいることを学びました。

●稚魚の放流 子どもたち自らが稚魚の放流をすることで、生命の大切さと生物たちを支える水資源の大切さを学びます。豊沢川では、季節に応じてサケやヤマメの稚魚を放流しています。●植樹 水資源保護の観点から、豊沢ダム上流での植樹を実施。森の果たす役割について学びました。

 経済的理由で進学困難な優秀な学生を地域社会に貢献できる人材に育てることを目的に「コカ・コーラ教育・環境財団」を通じて、大学在学期間中奨学金を授与しています。 1966年にスタートして2012年で発足46年を迎え、当社では毎年3名の学生を支援しております。

 北海道夕張郡栗山町で廃校になった小学校が、環境教育などを体験学習する宿泊型施設「雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス」として再生されました。 毎年8月に開催されるコカ・コーラ環境フォーラムには、全国から多くの児童・学生が参加し、自然環境について学び、交流を深めています。

 「きれいなまちづくり」の実現に向けて、本社や事業所周辺の環境美化に努めるほか、企業市民として各地域で開催される清掃活動にも従業員がボランティア参加しております。

 各種環境イベントにおいて、当社とコカ・コーラシステムが行っている環境への取り組みについて、積極的に紹介しています。

第18回コカ・コーラ環境教育賞

次世代支援部門 大賞青森県立名久井農業高校

活動表彰部門 優秀賞南部町立名久井小学校

雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス

46年間で

133名の支援

地域に根ざした活動

捕獲した水生生物を観察

小さな親切運動「青森県 春のクリーン大作戦」 いわて県民情報交流センター(アイーナ)での環境展示

植樹の様子

水生いきものについて学習しようin 豊沢川

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社会での取り組み

スポーツ支援事業スポーツを通した、活動的で健康的なライフスタイルを応援しています。

社会

 全国の高校生アスリートたちが集うスポーツの祭典「インターハイ」。コカ・コーラシステムでは次世代育成の一環として、1993年からインターハイの正式協賛企業を務めてきました。 2011年は当社販売エリアである北東北が舞台でしたが、3月11日に東日本大震災が発生し、一時は開催そのものが危ぶまれました。しかし、私たちはそうした困難な時期だからこそ高校生たちにスポーツを通じて一体になる喜びを味わってもらいたいと考え、開催地や実行委員会など関係者と連携し、開催に向け準備を進めました。そして、一部の競技場の変更を余儀なくされたものの、例年どおり無事に大会を開催することができました。 本大会では、選手や監督・大会関係者5万8千人へ 81万本の大規模なサンプリングを実施。一部会場ではPRブースを設置し、コカ・コーラの歴史や環境への取り組みについて紹介しました。 これからも、地域の方々と手を携えてさまざまな場面で若きアスリートの成長を応援していきます。

 コカ・コーラシステムでは、未来の J リーガーや日本代表を目指し、世界で活躍するサッカープレイヤーになりたいという子どもたちの夢を応援するため、30年以上の歴史を誇る「全日本少年サッカー大会」へ第1回大会より特別協賛しています。 当社では、販売エリアの岩手・青森・秋田各県大会で子どもたちへ飲料提供などの支援を実施しています。

 スペシャルオリンピックス(SO)とは、知的発達障害のある人たちにさまざまなスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を提供している国際的なスポーツ組織です。コカ・コーラシステムは、1998年よりスペシャルオリンピックス日本のプレミアムスポンサーとして支援しています。 2011年8月には、当社販売エリアの岩手県で活動するSO アスリートの復興支援を目的に

「がんばれ SO!スポーツキャラバン in 岩手」が開催され、参加者の水分補給をサポートしました。

インターハイ若手アスリートを地域と共に応援

全日本少年サッカー大会

スペシャルオリンピックス

TM

ボート競技男子バレーボール

女子ソフトボール

陸上競技

自転車競技(ロード)

自転車競技(トラック)

フェンシング

開会式(選手宣誓) 試合の様子

参加者とふれあう有森裕子理事長

正しい走り方を練習

23 24

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社会での取り組み

持続的な社会実現に向けて地域とともに歩む企業として、地域に根ざした社会貢献活動に取り組んでいます。

社会 TM

 コカ・コーラシステムでは、「国際性豊かな青少年を育てるために英語教育の普及を図り、日本文化の発展と国際親善に寄与する」という理念に賛同し、1963年から49年にわたり本大会の協賛を続けています。 当社では、販売エリアの岩手・青森・秋田各県大会での飲料提供や表彰、全国大会出場への支援をしています。

 コカ・コーラシステムでは、青少年の創造的・個性的な育成を目的として、1988年より公益社団法人日本一輪車協会を通じて一輪車事業を支援しています。 当社では、全日本一輪車舞台演技大会(弘前市)やさわやか一輪車指導者研修会(岩手県)、さわやか岩手県一輪車競技大会など、小学生から指導者まで幅広く支援しています。

 コカ・コーラシステムでは、1980 年より社団法人全国肢体不自由児・者父母の会連合会(通称:全肢連)の支援のため、ステッカー付の自動販売機を設置しております。当社販売エリア内にもグループ会社含め 15 台が設置され、売上金の一部が全肢連の福祉活動資金に役立てられます。 さらに、全肢連東北ブロック大会では協賛企業として飲料の提供およびコカ・コーラブースを開設し、大会を盛り上げています。

 日本赤十字社には、これまでに血液輸送車や寄付金を寄贈したほか、阪神大震災や新潟県中越沖地震、スマトラ沖地震の際には、日本赤十字社を通じて被災地へ募金や飲料水の提供を行いました。また、本社では定期的に献血の協力も行っております。

高円宮杯全日本中学校英語弁論大会への支援

公益社団法人日本一輪車協会への支援

全国肢体不自由児・者父母の会連合会(全肢連)への支援

日本赤十字社への支援

 当社販売エリア内の自治体と「災害時における飲料水の供給に関する協定」を締結し、各自治体が定めた災害時において飲料などの提供ができる体制を整えています。

 みちのくコカ・コーラプロダクツ(株)は、岩手・青森・秋田の3県に製造工場を持ち、地域のみなさまにコカ・コーラ社製品を身近に感じていただくために工場見学を実施しております。 各工場は、品質と安全性を守るコカ・コーラ社 独 自 の マネジメントシステム「KORE」やISO9001/14001 を はじめ、FSSC22000、OHSAS18001を認証取得しており、コカ・コーラ社製品は、厳しい品質管理のもとで生まれています。 この厳しい基準をクリアした“おいしく”“さわやか”な製品ができあがるまでを見学できます。

災害協定締結

工場見学

2007年2007年2007年2007年2007年2009年2011年2012年2012年

1月7月8月9月11月6月9月10月10月

岩手県秋田県大仙市秋田県青森県岩手県奥州市青森県むつ市青森県弘前市青森県七戸町岩手県警察本部

年 月協定締結

自治体名

青森県弘前市との災害協定締結(葛西市長(左)・当社谷村社長(右))

工場見学をする高校生

●身近なコカ・コーラが地元の水で作られていることに感動 しました。

●細かな所まで、手間がかかるのに驚いた。

●大好きなファンタグレープを作っている様子を見学できて よかった。

●夏休みの自由研究の研究材料に使います。

●やさしく、ていねいに教えてもらい、子どもたちが楽し んでいました。

■ご来場者さまの声 ■ご来場者数の内訳(2011年)幼稚園児 449人

中学生 283人高校生 303人

小学生3,085人

その他学生111人

一般(大人)2,350人

計6,581人

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職場での取り組み

企業としての社会的責任お客様満足向上のため、従業員一人ひとりが力を発揮できる職場づくりを推進しています。

職場

 企業にとって、法令や社会的規範を遵守することはもちろん、高い倫理観を保持しながら企業活動を行うことが重要です。 当社では、コンプライアンスプログラムによって誠実性と倫理的な行動を尊重する企業文化の醸成に努めております。

 経営幹部で構成される経営会議が開催され、経営に関わる課題の検討と意思決定が行われています。また、内部統制システムの基本方針が定められており、業務の適性を確保する体制が整備されております。

 規律・基礎・基本を学ぶ集合教育や専門分野に特化した学習会の実施を通して、社員の能力開発に注力しています。また、階層別の研修や通信教育への助成制度など、社員のキャリアプランに合わせた教育体系が確立されております。

 当社では、天災や製品事故によるリスクに対応するべく「危機管理マニュアル(災害発生版)」と「製品危機管理マニュアル」を制定し、それぞれ災害対策本部と品質危機対策委員会による、危機管理体制を構築しております。 また、世界のコカ・コーラシステム共通の危機管理プログラム(IMCR ※)との連携や社内研修などを通して、リスクへの対応力の向上に全社で取り組んでいます。※ Incident Management & Crisis Resolution

コンプライアンスプログラム

コーポレート・ガバナンス

社内研修

危機管理体制

東日本大震災時 ミーティングの様子

■コンプライアンス 憲章

■コーポレート・ ガバナンス組織図

TM

(1)私たちは、高い倫理観を持ち、法令を順守します。(2)私たちは、お得意様に対し安全な商品とサービスを提供します。(3)私たちは、消費者の満足と安心が得られるよう、努力します。(4)私たちは、「よき企業市民」として、社会貢献活動を行います。(5)私たちは、環境保全活動の推進と維持向上につとめます。(6)私たちは、安全で働きやすい職場環境の確保につとめます。

■災害対策本部の情報伝達ルート

■主な社内研修

新入社員研修

●新入社員研修

● FT(フレッシャーズトレーナー)研修

●入社3・4年目研修

●新任監督者研修

●職場活性化研修

●キャリア開発支援研修

●危機管理研修

災害対策本部

営業所 工場みちのくコカ・コーラプロダクツ㈱

自動販売機みちのく自動販売機サービス㈱

報告

報告指示

報告指示

指示

報告指示

報告指示

報告

指示

報告

指示

本部長(社長)

副本部長(専務・常務取締役)

事務局長(管理部長)

他グループ会社関連施設本社

株主総会

取締役会

代表取締役

経営会議

コンプライアンス体制

リスク管理体制

監査室

社内部門

グループ会社

コンプライアンス委員会

製品危機管理

災害危機管理

個人情報保護委員会

会計監査人

監査役会

監査監査

監査

監査

監査

監査

連携

連携

報告

報告

選任選任

選任

選任

corporategovernance

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みちのくコカ・コーラボトリング株式会社

会社沿革

北斗飲料株式会社(資本金 2,500 万円)設立

「コカ・コーラ」と「ファンタ」の販売を開始

北斗コカ・コーラボトリング株式会社に商号変更

岩手工場(花巻市城内)竣工。本社を同工場2階へ移転。

みちのくコカ・コーラボトリング株式会社に商号変更

❶岩手工場オープニングセレモニー

自動販売機が初めて設置される

ポストミックスシロップディスペンサーを導入

青森工場(青森市浪岡)竣工

❷秋田工場(秋田市河辺)竣工

❸さわやか少年野球教室を開催

花巻工場(花巻市太田)竣工

岩手工場、製造終了

グループ会社 みちのくキヤンテイーン株式会社を設立

グループ会社 みちのく自動販売機サービス株式会社を設立

❹'92FIS アルペンスキー世界選手権が雫石で開催

❺三陸・海の博覧会「コカ・コーラ館」の出展

資本金4億8,000万円に増資

'97WSF スノーボード・ワールドカップ盛岡・雫石大会が開催

❻岩手インターハイ開催

❼第6回ワールドゲームズが秋田県で開催

新本社(矢巾町広宮沢)竣工

みちのくコカ・コーラ健康保険組合介護老人保健施設「シェーンハイムやはば」を開設

❽第5回アジア冬季競技大会青森 2003 が開幕

キャッシュレス自動販売機の導入

みちのくコカ・コーラプロダクツ株式会社を設立

資本金9億8千万円に増資

【東日本大震災が発生】

北東北インターハイ開催

創立 50 周年

年号昭和37年

昭和38年

昭和40年

昭和41年

昭和43年

昭和45年

昭和57年

昭和61年

昭和63年

平成元年

平成 2年

平成 4年

平成 5年

平成 9年

平成11年

平成13年

平成14年

平成15年

平成16年

平成19年

平成21年

平成23年

平成24年

西暦1962年

1963年

1965年

1966年

1968年

1970 年

1982年

1986年

1988年

1989年

1990年

1992年

1993 年

1997年

1999年

2001年

2002年

2003年

2004年

2007年

2009年

2011年

2012 年

自動販売機の取り組み環境への負荷を軽減し、社会に貢献する自動販売機。最新鋭の技術と地域への想いが集結しております。

 災害時に、専用のキースイッチにより自動販売機内の製品を無償で提供することができ、緊急時の飲料水確保に貢献しています。 また、停電時でも内蔵バッテリーで飲料を提供できるので安心です。

 支援型自動販売機は、売上金の一部が地域の社会事業やスポーツ団体などの活動資金として役立てられています。環境・地域振興・医療・福祉などさまざまな分野へ支援型自動販売機の設置を展開しております。

 ルーフ緑化自動販売機は、日本コカ・コーラ(株)が開発を進めていたもので、自動販売機のルーフ部分をスナゴケで緑化し表面部の温度上昇を抑制と、さらに機器内部にも最新の省エネルギー技術を導入して、自社従来機に比べて年間消費電力量を削減できる仕様になっています。

災害時に活躍する「災害救援自動販売機」

お客様とともに地域社会を支援する「支援型自動販売機」

環境に配慮した「ルーフ緑化自動販売機」

自動販売機名

防犯支援自動販売機水難支援自動販売機緑の募金自動販売機犯罪被害者支援自動販売機赤い羽根共同募金支援自動販売機秋田ノーザンハピネッツ応援自動販売機岩手ビッグブルズ応援自動販売機

支援先

防犯協会連合会(各自治体)公益財団法人 日本水難救援会公益財団法人 国土緑化推進機構公益財団法人 被害者支援センター(各自治体)社会福祉法人 共同募金会(各自治体)秋田プロバスケットボールクラブ株式会社株式会社岩手スポーツプロモーション

■主な支援型自動販売機

お客様

売上発生

みちのくコカ・コーラボトリング

株式会社

支援型自動販売機の売上

支援分

支援型自動販売機でご購入

売上の一部を活動資金として提供

◎支援型自動販売機による地域支援活動の仕組み

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岩手県  盛岡営業部・チェーンストア岩手営業所 盛岡物流センター 〒020-0891 紫波郡矢巾町流通センター南三丁目6-3

1

西根営業所 〒028-7405 八幡平市平舘25-1422

花北営業所 〒024-0014 北上市流通センター19-425

水沢営業所 〒023-0001 奥州市水沢区卸町1-46

一関営業所 〒029-0132 一関市滝沢字鶴ケ沢7-547

久慈営業所 〒028-0041 久慈市長内町37-17-74

釜石営業所 〒026-0001 釜石市大字平田1-68

大船渡営業所 〒022-0006 大船渡市立根町字萱中210-39

みちのくコカ・コーラプロダクツ㈱花巻工場 〒025-0037 花巻市太田29-200-110

  青森営業所 〒038-0001 青森市新田三丁目11-1511

  五所川原営業所 〒037-0093 五所川原市大字一野坪字朝日田20513

  黒石営業所 〒036-0514 黒石市富田13214

  弘前営業所 〒038-0243 南津軽郡大鰐町大字八幡館字山下17-615

  八戸営業所 〒039-1121 八戸市卸センター一丁目15-2016

  十和田・三沢営業所 〒033-0074 上北郡六戸町小松ヶ丘四丁目77-72017

  むつ営業所 〒035-0043 むつ市南赤川町1-3318

  野辺地営業所 〒039-3154 上北郡野辺地町字上小中野25-2119

  みちのくコカ・コーラプロダクツ㈱青森工場 〒038-1303 青森市浪岡大字徳才子字山本17120

  チェーンストア青森営業所・青森物流センター 〒030-0113 青森市第二問屋町三丁目4-1212

  チェーンストア秋田営業所・秋田物流センター 〒010-1417 秋田市四ツ小屋字与左衛門川原385-122

秋田営業所 〒011-0901 秋田市寺内字神屋敷295-4921

横手・湯沢営業所 〒013-0102 横手市平鹿町醍醐字当面町7323

大仙営業所 〒014-0072 大仙市大曲西根字仁応治500-124

本荘営業所 〒015-0852 由利本荘市一番堰2525

能代営業所 〒016-0883 能代市字五雲岱16-826

秋北営業所 〒018-3501 大館市岩瀬字羽貫谷地山下10-127

みちのくコカ・コーラプロダクツ㈱秋田工場 〒019-2601 秋田市河辺和田字坂本北56028

宮古営業所 〒027-0036 宮古市田鎖第9地割60-63

青森県

秋田県

みちのくコカ・コーラボトリング株式会社

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みちのくコカ・コーラボトリング株式会社(コカ・コーラ指定会社)〒028-3621 岩手県紫波郡矢巾町広宮沢1-279TEL.019-698-3111(代表) [管理部 総務・人事課 広報環境グループ]

http://www.michinoku.ccbc.co.jp

岩手県

青森県

秋田県