1.  切削工具（刃物）の働き 2.  切削力とその構成要素

3.  切削力の成分

4.  切削力の解析

力

（切屑）

（被削材の変形）

P

y

x

r 1

A B P

r O y

x

θ a

b σx

σy

Py = P/π

σr θ

(Timoshenko and Goodier, 1951)

力

（切屑）

（被削材の変形）

（切屑）

（母材）

切屑の分離

切屑

切屑の変形

破壊

排除

切屑の変形 力

（切削力）

切屑の分離

（切屑の排除） すくい面

摩　擦

切削力（切削の継続に必要な力）

＝ 分離力 ＋ 変形力 ＋ 摩擦力（ ＋ 排出力 ）

金属切削：　変形力が主

木材切削：　分離力が無視できない

F

F：切削力 F1：切削力の主分力（水平分力）

F2：　〃　　背分力（垂直分力）

F3：　〃　　横分力

F1

F2 F

F2

F1

F3

F1 > 0， F2 0 > = <

臨界切削角 （ F2 = 0）

F

F1

F2 θ

N, T：切削力のすくい面垂直成分と平行成分

N

T

ρ

（切削抵抗）

ρ：摩擦角

θ：切削角

N T

1.  切屑の分離と変形 2.  切削型（切屑型）

3.  切削条件と切削型

力 切屑

①切れ刃による切屑の分離

②くさび作用による切屑の分離と破壊

開き破壊 （先割れ）

曲げ破壊

l

③圧縮力による切屑の破壊

せん断破壊（繊維の座屈）

流れ型（Type 0）

90-0 切削

マカンバ、切削角30°、切込量0.05mm

（岩井　2012）

折れ型（Type I）

曲げ破壊

先割れ

（順 目）

90-0 切削

マカンバ、切削角40°、切込量0.30mm

（岩井　2012）

90-0 切削 逆目ぼれ

（逆 目）

折れ型（Type I）

曲げ破壊

先割れ

マカンバ、切削角50°、切込量0.30mm

（岩井　2012）

0-90 切削

単板

折れ型（Type I）

曲げ破壊

先割れ

縮み型（Type II）

せん断破壊

90-0 切削

マカンバ、切削角70°、切込量0.05mm

（岩井　2012）

X-ray CT image of Type-II chip

0.1 mm

Hinoki Depth of cut: 0.1 mm Cutting angle: 70°

(Kuriyama et al, 2003)

0.3 mm

Late wood

Early wood

X-ray CT image of Type-II chip

Hinoki Depth of cut: 0.3 mm Cutting angle: 70°

(Kuriyama et al, 2003)

（毛羽立ち）

縮み型（Type III）

90-0 切削 （切れ刃の摩耗）

マカンバ、切削角90°、切込量0.20mm

（岩井　2012）

むしれ型

（切れ刃の摩耗）

せん断型

15～ 25mm

4

チップ

90-45 切削 90-90 切削

流れ型（Type 0） 縮み型（Type II）

せん断破壊

折れ型（Type I）

曲げ破壊

先割れ

（順 目）

逆目ぼれ

（逆 目）

（ミズメ縦切削、切削幅：5 mm）

Type 0 Type I Type II

ヒノキ、柾目面縦切削

切込量

切削角

流れ型（Type 0） 折れ型（Type I） 縮み型（Type II） 縮み型（Type III）

折れ型

流れ型 縮み型

90°

d

0.5d ～ 1.0d

裏刃（裏金）

d

刃口（屑返し）

刃口間隔

（単板切削：0.14d ～ 0.22d）