10, no. december, 2013 題字 故一萬田尚登氏 · ⑤『火の道』agneepath...

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Monthly Journal of the Japan-India Association 公益財団法人 会 (日 印 間 の 政 治 ・ 経 済 ・ 文 化 交 流 に 貢 献 し て 110年) Vol. 110, No. 10 December, 2013 題字 故 一萬田 尚登氏 1. インド映画 2012・2013 年の話題 ·······································P. 3 2. 内閣府 外交に関する世論調査 ········································P. 6 3. インドニュース(2013 年 11 月)········································P. 7 4. イベント紹介 ·······················································P.11 5. Archives ··························································· P.14 6. 掲示板 ····························································· P.15 <大統領官邸の歓迎行事における、天皇皇后両陛下、ムカルジー大統領、シン首相夫妻 2013 年 12 月 2 日> インド首相府ホームページより

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Page 1: 10, No. December, 2013 題字 故一萬田尚登氏 · ⑤『火の道』Agneepath (1990年のアミターブ・バッチャン主演作のリメイクで復讐譚。 ... 2012年は、どの作品も興行収入が10億ルピーを超えるという、映画業界全体としても好調な年でした。

Monthly Journal of the Japan-India Association

公益財団法人 日 印 協 会 (日印間の政治・経済・文化交流に貢献して 110 年 )

Vol. 110, No. 10 December, 2013 題字 故 一萬田 尚登氏

月 刊

1. インド映画 2012・2013年の話題 ······································· P. 3

2. 内閣府 外交に関する世論調査 ········································ P. 6

3. インドニュース(2013年 11月) ········································ P. 7

4. イベント紹介 ······················································· P.11

5. Archives ··························································· P.14

6. 掲示板 ····························································· P.15

<大統領官邸の歓迎行事における、天皇皇后両陛下、ムカルジー大統領、シン首相夫妻

2013年 12月 2日>

インド首相府ホームページより

Page 2: 10, No. December, 2013 題字 故一萬田尚登氏 · ⑤『火の道』Agneepath (1990年のアミターブ・バッチャン主演作のリメイクで復讐譚。 ... 2012年は、どの作品も興行収入が10億ルピーを超えるという、映画業界全体としても好調な年でした。

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アジア映画研究者 松岡 環

毎年<ナマステ・インディア>の折にさせていただいていた私の講演「インド映画○○○○年・秋の話題」が、

2013年は会場の関係で中止となったため、何人かの方から「映画のデータや情報だけでもほしい」というリ

クエストをいただきました。というわけで、いつもお配りしているレジュメの形式に準じて、以下にまと

めてみました。

1. 2012年の製作本数

インド映画の製作本数を把握する中央映画検定局(Central Board of Film Certification)は毎年データ

公表が遅く、2012 年の統計は現在も HP に上がっていません。検定局よりずっと早く公表してくれるのが

南インド映画商業会議所(The South Indian Film Chamber of Commerce)で、以下のデータは機関誌"Journal

of the Film Chamber"2013年 4月号に掲載されたものです。

タミル語(Tamil) 262本 ボージプリー語(Bhojpuri) 87本

テルグ語(Telugu) 256本 グジャラーティー語(Gujarati) 72本

ヒンディー語(Hindi) 221本 オリヤー語(Oriya) 30本

マラヤーラム語(Malayalam) 185本 パンジャービー語(Punjabi) 26本

カンナダ語(Kannada) 128本 チャッティースガリー語(Chattisgarhi) 20本

ベンガル語(Bengali) 123本 アッサム語(Assamese) 11本

マラーティー語(Marathi) 123本 英語(English) 10本

(他の言語の製作本数は1桁) 計35言語 合計 1,602本

製作本数は 2011年の 1,255本から大幅増となり、記録を更新。アメリカの 817本(2011年、公開本数)

を抜いて、ダントツの世界一です。

2. 2012年のヒット作

①『タイガー 伝説のスパイ』Ek Tha Tiger (日本公開済。DVD発売中)

監督: カビール・カーン

主演:サルマーン・カーン、カトリーナ・カイフ

②『肝っ玉男2』Dabangg 2

(2010年大ヒット作の続編。家庭人チュルブル・パーンデー警部の活躍)

監督: アルバーズ・カーン / 主演: サルマーン・カーン、ソーナークシー・シンハー

③『乱暴者ラートール』Rowdy Rathore (元はテルグ語映画。アクシャイ・クマールが警部と泥棒の二役)

監督: プラブ・デーヴァ / 主演: アクシャイ・クマール、ソーナークシー・シンハー

④『命ある限り』Jab Tak Hai Jaan(日本公開済。DVD 1月発売予定)

監督: ヤシュ・ チョプラ / 主演: シャー・ルク・カーン、カトリーナ・カイフ

⑤『火の道』Agneepath (1990年のアミターブ・バッチャン主演作のリメイクで復讐譚。TIFF2012ⅰで上映)

監督: カラン・マルホートラー / 主演: リティク・ローシャン、サンジャイ・ダット

⑥『ハウスフル 2』Houseful 2 (前作とは別物で結婚を巡るドタバタ・コメディ。IFFJ2013ⅱで上映)

監督: サージド・カーン / 主演: アクシャイ・クマール、ジョン・アブラハム

1. インド映画 2012・2013年の話題 Topics of Indian Cinema 2012, 2013

<Ⓒ2012 YASH RAJ FILMS PVT. LTD.>

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⑦『バルフィ!』Barfi! (言葉が不自由なバルフィーと障害を持つジルミルの恋。沖縄 IFFⅲで上映)

監督: アヌラーグ・バス / 主演: ランビール・カプール、イリヤナ・デクルーズ

⑧『捜査』Talaash (謎の交通事故を捜査する警部の前に現れる美しい娼婦。サスペンス作品)

監督: リーマー・カーグティー / 主演: アーミル・カーン、カリーナー・カプール

⑨『ターバン魂』Son of Sardar (海外在住青年が家同士の対立に直面。IFFJ2013ⅱで上映)

監督: アシュヴニ・ディル / 主演: アジャイ・デーウガン、ソーナークシー・シンハー

⑩『話せよ、バッチャン』Bol Bachchan (Uターンした兄妹が地元のボスに翻弄されるコメディ)

監督: ローヒト・シェーッティー / 主演: アビシェーク・バッチャン、アーシン

(順位は、Wiki “List of Bollywood films of 2012”による)

2012年は、どの作品も興行収入が 10億ルピーを超えるという、映画業界全体としても好調な年でした。

興行収入全体で見ても前年比 23%増となり、映画の人気は衰えていません。

ⅰ TOKYO INTERNATIONALFILM FESTIVAL ⅱ Indian Film Festival Japan 2013 ⅲ OKINAWA INTERNATIONAL MOVIE FESTIVAL

3. 2013年 11月までのヒット作 (順位は 11月 14日現在)

①『チェンナイ・エクスプレス』Chennai Express

(南インド娘とムンバイ男の愛と冒険)

監督: ローヒト・シェーッティー

主演: シャー・ルク・カーン、ディーピカー・パードゥコーン

②『この青春は狂おしい』Yeh Jawaani Hai Deewani

(学生時代から卒業後へと続く恋愛)

監督: アヤン・ムケルジー/

主演: ランビール・カプール、ディーピカー・パードゥコーン

③『クリシュ 3』Krrish 3 (仮面のヒーローもの作品で、シリーズ第 3作)

監督: ラーケーシュ・ローシャン / 主演: リティク・ローシャン

④『走れ、ミルカー・シン』Bhag Milka Bhag (実在のシク教徒アスリートの自伝的物語)

監督: R・ O・ メーヘラー /主演: ファルハーン・アクタル、ソーナム・カプール

⑤『大いなる陶酔』Grand Masti (男性 3人組のドタバタをきわどい表現も入れて描くコメディ)

監督: インドラ・クマール / 主演: ヴィヴェーク・オベロイ、リテーシュ・デーシュムク

⑥『レース 2』Race 2 (2008年のヒット作の続編。裏社会を舞台に、欺し欺されるサスペンス劇)

監督: アッバース=マスターン / 主演: サイフ・アリー・カーン、ジョン・アブラハム

一応、11月半ばまでに興行収入が 10億ルピーを超えた作品をリストアップしました。上記の他、11月

15日に公開された『ラームとリーラー』も人気を呼んでいます。さらに 12月 20日には、アーミル・カー

ン主演作『ドゥーム(騒ぎ)3』の公開も予定されており、上記のリストも順位が変更になる可能性大です。

4. 日本での公開について

2013年は久々にインド映画がたくさん公開され、興行収入 2億円近くに迫った『きっと、うまくいく』

(2009)のようなヒット作が出た年となりました。まず 3 月 16 日に公開されたのが『恋する輪廻 オーム・

シャンティ・オーム』(2007)で、マサラ上映という、ライブ感覚で映画を楽しむ鑑賞方法が話題になりまし

た。

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4月 20日からは<ボリウッド 4>と銘打って、『タイガー 伝説のスパイ』(2012)、『命ある限り』(2012)、

『闇の帝王 DON ベルリン強奪作戦』(2011)が、そして 5月 18日には『きっと、うまくいく』が公開され

ました。配給は日活で、大手がインド映画配給に参入したと注目され、『きっと、うまくいく』は観客の口

コミ効果もあって上映館が拡大、ヒットとなりました。

このほか、10月 26日には CGを多用した作品『マッキー』(2012)も公開されました。本作は元々テルグ

語で作られた作品ですが、ヒンディー語吹替版での公開となりました。

今後の公開予定作としては、2014年2月 15日から、タミル語映画『神さまがくれた娘』(2011)の公開

が決定しています。また、公開日等は不明であるものの、『デリーへ行こう』『イングリッシュ・ヴィングリ

ッシュ』、そしてまだ配給会社からの公表がないためタイトルは挙げられませんが、数作品が公開に向けて

スタンバイしています。2014年もたくさんのインド映画を楽しめそうですので、ぜひご期待下さい。

筆者略歴 松岡 環 (まつおか たまき)

1949年生まれ。

大阪外国語大学(現大阪大学)卒。

アジア映画研究者。

インド映画の字幕翻訳も担当。

麗澤大学、専修大学、国士舘大学、慶應義塾大学等非常勤講師。

「日印協会110周年記念バッチ」 頒布致します。

会員の方に優先的に、実費(600円)にて頒布致します。

価格、受け取り方法(郵送の場合は送料がかかります)等は、日印協会事務局までお問い合わせ下さい。

E-mail [email protected] FAX 03-5640-1576

30mm

16mm 表 裏

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ご存知のように、内閣府では毎年全国から統計的に選ばれた数千人を対象に、世論調査を行っています。今

年も、『外交に関する世論調査』が10月に行われ、11月25日に発表されました。

『日本と諸外国との関係』のなかで、「日本とインド (ア)インドに対する親近感 / (イ)現在の日本とインド

の関係」、の調査結果も発表されました。

昨年が『日印国交樹立60周年』ということで多くの関連イベントが開催され、またメディアにも紹介された

ことで、大幅に改善された昨年の水準が、引き続きで維持されていることが明らかになりました。

(ア) インドに対する親近感

親しみを感じる 46.3% (「親しみを感じる」 7.6%+「どちらかというと親しみを感じる」 38.7%)

親しみを感じない 47.5% (「どちらかというと親しみを感じない」 29.8%+「親しみを感じない」 17.6%)

(イ) 現在の日本とインドとの関係

良好だと思う 63.6% (「良好だと思う」 8.0%+「まあ良好だと思う」 55.6%)

良好だと思わない 27.5% (「あまり良好だと思わない」 22.3%+「良好だと思わない」 5.1%)

反面、インドに対して「親しみを感じない」という人は地方の中小都市を中心に高く、年齢別では20歳台~40

歳台で高くなっています。インドに関する情報提供や催しを通じて、インドに対する理解や関心を高める、更

なる活動が必要なことが読み取れます。

今年は、日印協会が設立されて110年の節目の年です。また、11月30日からは天皇皇后両陛下が53年振り

にご訪印され、再びニューデリーを、そして初めてのチェンナイにも足を運ばれました。インド側では両陛下

のご訪問時に、多くの歓迎行事を行いました。両陛下のご訪問が、メディアで広く報道される事を通じて、親

日国インドに対する関心と理解が深まることを期待します。

なお、内閣府の世論調査については、下記URLにてご覧頂けます。

内閣府

『外交に関する世論調査』

URL http://www8.cao.go.jp/survey/h25/h25-gaiko/index.html

『日本と諸外国との関係』の調査結果の概要

URL http://www8.cao.go.jp/survey/h25/h25-gaiko/2-1.html

2. 内閣府 外交に関する世論調査 Public Opinion Survey on the Diplomacy

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Ⅰ. 内政

11月8日

8日付メール・トゥデー紙は、近く実施予定の各州議会選挙に関する世論調査結果を発表し、12月1日に行わ

れるラジャスタン州の州議会選挙について、州議会与党のコングレス党と野党インド人民党(BJP)の互角の戦

いとなるも、BJP が政権を奪回する見通しと論じた。また、デリー準州については、最も州首相にふさわし

い人物としてディクシット準州首相の名が挙がりながらも、コングレス党は、15年間続いた政権をBJPに明

け渡す見通しと論じた。

11月9日

10 日付ヒンドゥスタン・タイムズ(HT)紙によれば、大衆社会党(BSP)のマヤワティ党首は、9 日、同党が、今

年の州議会選挙においても来年の総選挙においても、如何なる連立にも与しない旨述べた。

メモ:

同記事によれば、マヤワティ党首は、BSP は独立して選挙を戦い、国政政治における無視し得ない勢力としての台頭

を試みる旨、また、コングレス党に対する閣外協力は、コミューナルな勢力を権力から遠ざけるためであり、コングレ

ス党との連立として解釈されるべきではない旨、BSPのイデオロギーは、コングレス党とは異なる旨、述べた。

11月14日

これまでの報道によれば、モディ BJP 首相候補は、次期総選挙においてグジャラート州の選挙区の他、ウッ

タル・プラデシュ(UP)州の選挙区からも立候補するとの憶測が流れてきた。14日付HT紙は、BJPのUP州支部

が、モディ首相候補の UP州選挙区として、4つの選挙区(バラナシ、ラクナウ(州都)、カンプール、ゴータ

ム・ブッダ・ナガル)を提案した。

メモ:

人口約2億人を擁し、下院において州単位で最大数となる 80議席を配分されているUP州は、インドの国政において

最も重要視されてきた。1980 年代まではコングレス党の地盤であったが、同党の勢力は、1980 年代末から低下した。

現在は、勢力の低下したコングレス党に加え、BJP、社会主義党(SP)、BSPの4党が競合している。州政権は、2012年

3月よりSP政権となっている。

報道によれば、BJPの UP州支部は、モディ候補が同州で争うことにより、有権者を熱狂させ、同党の得票数を拡大さ

せると見込んでいる。BJPのタンドン議員(UP州都ラクナウ選出)は、ラクナウがヴァジパイ元首相(BJP)の選挙区(1989

年から 2009年まで)として有名であるとして、モディ候補がラクナウから立候補することを望んでいる。

11月11日及び19日

12日及び20日付HT紙によれば、チャッティースガル州の州議会選挙が、同州南側で11日、北側で19日に

それぞれ行われた。開票は、12月 8日行われる予定。同州は反政府武装勢力のマオイストが活動しており、

今回の選挙においても、投票所に対する攻撃により警察官が 1名死亡した。そうした中にあっても、投票率

は最終的に77%程度となる見込み。

メモ:

チャッティースガル州は、2000年 11月、マディヤ・プラデシュ州東部の丘陵地域であったチャッティースガル地域が分

離し、設立された新州。部族民も多く、新州創設の要求の高まりを受けての動きであった。

メモ:

BJPは、2003年、2008年と過去2回の州議会選挙において、過半数を獲得し、単独政権として安定的な政権を築いて

おり、今回、3期目を目指す。ラーマン・シン州首相は、過去 6年間で平均約 9%の経済成長を達成してきた。一方、有

権者からは物価上昇や汚職に関する関心も示されている。8日付メール・トゥデー紙の世論調査結果では、全 90議席

中、BJP46議席、コングレス党42議席と予想される等、BJPの優勢が伝えられる中、開票結果が注目される。

3. インドニュース(2013年 11月) News from India

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11月25日

25日付HT紙は、25日に行われるマディヤ・プラデシュ州の州議会選挙について、コングレス党は、反現職感

情が有利に働くことを期待する一方、続投を目指すチョーハン州首相(BJP)は、BJPの勝利に自信を見せてい

る旨報じた。

メモ:

マディヤ・プラデシュ州は、コングレス党と BJPによる二大政党制。1993年及び 1998年の州議会選挙ではコングレス

党が勝利したが、2003年及び2008年の州議会選挙ではBJPが勝利を収め、チョーハン州首相率いるBJP政権は、3

期目の続投を目指す。

Ⅱ. 経済

11月2日

2日付デイリー・ニュース・アナリシス紙(ムンバイ)社説は、モディ・グジャラート州首相が、同州の産業

発展振りをアピールしているが、実際はマハーラーシュトラ(MH)州が海外直接投資(FDI)額で全国首位

となっており、MH州の統計によると、2000年~2012年間の対インドFDIのうち、33%(約610億ドル)がMH

州向けであった一方、グジャラート州は海外からの投資誘致では全体の6位だと論じた。なお、インド

へのFDI最高額709億ドルは、モーリシャスからであり、次いでシンガポール(184億ドル)、英国(170億

ドル)、日本(138億ドル)、アメリカ(108億ドル)の順となっている。

11月13日

13日、ラジャン・インド準備銀行(RBI)総裁は、11月第二週後半以降、ルピー安が継続したことを受け、

緊急記者会見を行った。

11月14日

インド商工省経済諮問局は、卸売物価指数(WPI)に基づく10月のインフレ率を発表した。全体として、

7.00%(前年同月比)となり、前月(9月)の6.46%より上昇。一次品目では、食料品18.19%、非食料品6.79%

となった。食料品は、昨年10月の6.72%より大幅に増加している一方、本年9月からはほぼ横ばいとなっ

ており、依然として食料品インフレが高止まっている。その他、燃料・電力は10.33%、製造業品目は、

2.50%となっている。

メモ:

食料品では、特に、タマネギは8月以降高インフレにあり、278.21%(9月時点では322.94%)と高騰、タマネギとジャガイ

モを除くと、その他の野菜も78.38%(9月時点では89.37%)となっている。

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Ⅲ. 外交

11月5日-11日

5日付インド海軍プレスリリースは、米国とのマラバール演習につき発表し、各紙が報じた。同演習は、5日

から11日まで実施され、水上戦闘群(Surface Action Group)、砲撃演習、対潜水艦戦演習等が行われた。

11月6-14日

チャールズ英国皇太子及びカミラ夫人は、6 日から 14日の 9日間の日程でインドを訪問したことについて、

タイムズ・オブ・インディア紙他各紙が報じている。デヘラ・ドゥン、ニューデリー、ムンバイ、プネ及びコチ

を訪問し、孤児院等を視察した他、経済界及び映画界関係者と会談を行った。

11月14日

15 日付インディアン・エクスプレス他各紙は、キャメロン

英首相のインド訪問につき報じている。キャメロン首相は、

スリランカでの英連邦首脳会議出席の前にインドに立ち寄

った。キャメロン首相にとっては 3 度目のインド訪問であ

るが、今回は特に貿易分野の二国間関係の強化に焦点をあ

てた訪問と報じられている。メージャー首相(当時)以来、

英国首相としては16年振りとなった西ベンガル州コルカタ

訪問の際には、ママタ・バナジー州首相とも会談した。

メモ:

バナジー西ベンガル州首相との会談の際、共同記者会見の場は設けられなかったが、会談後、バナジー州首相は、

教育、文化、観光、技術開発、製造業、河岸開発等の分野における英国と西ベンガル州間での協力の余地が十分にあ

るとし、会談は前向きかつ有益なものであったと発言した。かねてより、コルカタをロンドンにしたいと話していたバナ

ジー州首相は、キャメロン首相との会談を喜んでおり、キャメロン英国首相は、バナジー州首相をロンドンに招待した

とも言われる。また、関係者の話では、会談では西ベンガル州に対する英国からの投資についても詳細な議論が行

われたとされる。

11月21日

21日、インド外務省は、19日から22日までのチョン・ベトナム共産党書記長(国賓)の訪印の際に発出された

共同声明を発表した。防衛協力や南シナ海の海上安全保障、インドによるベトナムの石油・天然ガスへの投資

等について言及された。

Ⅳ. 日印関係

11月12日

13日付ヒンドゥー他各紙は、岸田外務大臣とのクルシード外相の日インド外相会談につき報じた。両国政府

は、タミル・ナド州投資プログラムとして130億円、インド工科大学ハイデラバード校整備計画として177億

の円借款交換公文に署名した。また、日本政府は、洪水水害に遭ったウッタラカンド州の復興支援として 150

億円をプレッジした。

メモ:

デリーメトロ公社の関係者によれば、岸田大臣は、要人との会談の他、デリーメトロを視察。デリーメトロは日本とインド

の協力の象徴とも言われ、11月6日には、デリーメトロ公社のスリダラン前総裁が日本政府より、旭日重光章が授与さ

れている。

11月30日

30日付ヒンドゥー紙は、天皇皇后両陛下のインド御訪問につき報じている。両陛下は、30日、デリーに御到

<写真1; キャメロン首相とシン首相>

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着になり、シン首相夫妻に出迎えられた。シン首相が空

港で出迎えを行うのは、2006年のブッシュ米国大統領及

び2010年オバマ同国大統領に次いで3度目の非常に珍し

いことである。両陛下の(公式)行事にインド政府から同

行するのはクルシード外務大臣。同大臣は、7才の頃に、

ビハール州ブッダガヤを皇太子同妃両殿下が御訪問にな

り、同州知事であった祖父のフセイン州知事にお会いに

なった際の様子を見ている。

今月の注目点: 州議会選挙

12月8日に選挙管理委員会により発表された州議会選挙の結果によれば、11月11日及び19日に

実施されたチャッティースガル州(計90議席)の州議会選挙については、州与党のBJPが、過半数の

49議席(前回50議席)を獲得し、ラーマン・シン州首相は、BJP政権の3期目続投を実現した。コン

グレス党は、39議席(前回38議席)に止まった。

また、11月25日に実施されたマディヤ・プラデシュ州(計230議席)については、州与党のBJPが、

前回から更に議席を伸ばし、165議席(前回143議席)獲得し、チョーハン州首相率いるBJP政権は

3期目の続投となった。コングレス党は、58議席(前回71議席)へと前回よりも議席を減らした。

選挙前の報道でも、上記2州の現BJP政権の優勢が伝えられていたが、支持の高さの理由として、

チャッティースガル州では、開発や極左過激派への対応が挙げられ、マディヤ・プラデシュ州では、グ

ッド・ガバナンス、開発、道路インフラや電力供給の改善などが挙げられていた。今回の上記2州の選

挙結果は、このような両州の現BJP政権の開発への取り組みが一定の評価を得ていること、また、

相次ぐ汚職への批判に晒されたシン政権下、コングレス党への期待が高まらず、反現職感情も働かな

かったことを表していると言えよう。こうした中で、モディBJP首相候補人気の効果もBJPの得

票を押し上げたのかもしれない。 <文中の写真について>

写真1;

The Prime Minister of United Kingdom, Mr. David Cameron meeting the Prime Minister, Dr. Manmohan

Singh, in New Delhi on November 14, 2013.

写真2;

The Emperor of Japan, His Majesty Akihito and the Empress of Japan, Her Majesty Michiko being

received by the Prime Minister, Dr. Manmohan Singh and his wife Smt. Gursharan Kaur, on their arrival,

at Air Force Station, Palam, in New Delhi on November 30, 2013.

<表紙の写真について>

The President, Shri Pranab Mukherjee, the Prime Minister, Dr. Manmohan Singh and his wife Smt.

Gursharan Kaur with Emperor of Japan, His Majesty Akihito and the Empress of Japan, Her Majesty

Michiko at the Ceremonial Reception at Rashtrapati Bhavan, in New Delhi on December 02, 2013.

文中の写真1、2、表紙ともに、出所; PRIME MINISER OF INDIA ホームページ

URR http://www.pmindia.nic.in/index.html

来月号では、天皇皇后両陛下のご訪印について、詳しくご紹介致します。

【お知らせ】

本年4月から、協会事務局のメンバーとして110周年行事にもご尽力頂いた前ムンバイ総領事の持田多聞氏

が、残念ながらご家庭の事情により、11月末日を以て、退職致しました。ここにご報告致します。

<写真2; 天皇皇后両陛下とシン首相夫妻>

Page 11: 10, No. December, 2013 題字 故一萬田尚登氏 · ⑤『火の道』Agneepath (1990年のアミターブ・バッチャン主演作のリメイクで復讐譚。 ... 2012年は、どの作品も興行収入が10億ルピーを超えるという、映画業界全体としても好調な年でした。

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=◇ 最近のイベント ◇=

◆第14回ディワリフェスタ西葛西

本年は開催予定日が生憎の台風接近のため、日程及び会場

を変更して11月9日(土)に開催致しました。諸条件変更にも

かかわらず皆様のお蔭をもちまして多数(推定3,000人以上)

のご来場者をお迎えできましたこと心から感謝申し上げてお

ります。

ここ西葛西は江戸川区の南、東京方面から荒川を渡ったと

ころに位置し、インド人のIT技術者の方も多く住んでおりま

す。小さな日印交流の場として、毎年インドの模擬店やイン

ドのダンスのステージを中心に、賑やかにくりひろげられて

います。今回は病院のご協力も得られ、簡単な健康チェック

のテントも設けることができました。

狭い地域社会で、生活習慣の違う民族が少しでもお互いを

理解しあい、肩を寄せ合って快適に過ごせるよう、コミュニケーションをとりやすい環境ができればと思いま

す。

日印の交流ははるか古より続いております。これからも末永く続いていきますことを祈っております。

文・写真; ディワリフェスタ西葛西実行委員会 代表ジャグモハン S. チャンドラニ(写真右上の左)

※第 14回ディワリフェスタ西葛西は、10月 23日(土)、新田 6号公園にて開催予定のところ、台風の影響により、

11月9日(土)、子どもの広場に変更して開催されました。

◆第34回 様々なインド『現代インドの作家達、現代インドを映す鏡への道』

11月 29日(金)の夕刻、中央区日本橋茅場町の

日印協会事務所において第 34 回「様々なインド」

が開催されました。講師は、ニルマラ純子さん(監

査法人トーマツ インドビジネスアドバイザリーマ

ネージャー)で、13年前に日本にITの講師として

来日して以来、日印のビジネス交流の仕事で活躍

されています。

流暢な日本語で、ヴェーダの時代から現代までの作家を取り上げて、著作で何を言おうとしているのか、イ

ンドのノーベル文学賞作家、世界的に権威あるイギリスの文学賞であるブッカー賞の受賞者とその作品、イン

ドの大統領や首相等の指導者の著作について話をされました。

抄録は下記の通りです。

古代のヴェーダ、ラーマーヤナ、マハバーラタと言ったインド文学は、道徳、哲学、精神性にその本質があ

り、また、これらの文学の他にプラーナ、ジャータカ、パンチャタントラ、おとぎ話、幽霊の物語は、インド

を文学の宝庫にしています。

時代が下って、イスラム教徒がインドに侵入し、また、大航海時代にインドがグローバラザイゼーションの

4. イベント紹介 Japan-India Events

<中央は講師のニルマラ純子さん>

Page 12: 10, No. December, 2013 題字 故一萬田尚登氏 · ⑤『火の道』Agneepath (1990年のアミターブ・バッチャン主演作のリメイクで復讐譚。 ... 2012年は、どの作品も興行収入が10億ルピーを超えるという、映画業界全体としても好調な年でした。

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洗礼を受けると、バクティ運動が起こりました。神や道徳的な精神性が取り上げられ、また、人々が分かる言

語で自分達の歴史を残すべきだとして、それまでサンスクリット語だけで書かれていたものが、カンナダ語、

ヒンディー語、パンジャブ語等で書かれるようになりました。その時代の詩人として、カビール・ダス、スール

ダース等がいます。

イギリスの支配下にあった19世紀には、独立を目指してナショナリズムが起こります。この時代にはラビン

ドラナート・タゴール、バンキム・チャンドラ・チャタルジー、マハトマ・ガンディー、ジャワハルラル・ネール等

著名な人々が、すぐれた著作を発表しています。一方、独立後、食糧や資金の不足等に悩まされ、州には独立

を模索する動きもあり、この時代、インドを纏め、人々の気持ちを明るくすることが作家の使命となり、R. K.

ナラヤンが精力的に著作を発表し、その文学への貢献からパドマ・ブーシャン勲章を受賞しました。サタジット・

レイが自分の本を映画化し、ナショナリズムも取りあげ、また、インドを残さないといけないとの思いを訴え

ました。

ラビンドラナート・タゴール、V. S. ナイポウル、アマルティア・センの3人のノーベル賞受賞者の著作の紹

介、並びにブッカー賞を受けた作家のサルマン・ラシュディ、アルンダティ・ロイ、キラン・デサイ等の考え方や

著作を紹介しました。これらの作家の他にも、チェタン・バガット、アメリカ育ちで映画“The Namasake”の原

作者のジュンパ・ラヒリ、インドの第11代代大統領でロケットの父といわれる科学者であるアブドゥル・カラー

ム元大統領も本を出していること、煌びやかなボリウッドの映画スターやファッション誌を創刊したショバー・

デ、についても話をされました。

当日は、「様々なインド」に常連の熱心な協会の会員の方の他に、インドとのビジネスを担当することになっ

たのを機会に協会に加入されたビジネス関係者や、インドの会員の方も来られ、盛会でした。懇親会にも多く

の方が参加して下さり、ニルマラさんを囲んで、話が弾みました。ありがとうございました。

※ <様々なインド>で使用した資料は、協会での閲覧が可能です。ご希望の方は事務局までお問合せ下さい。

◆第17期日本インド学生会議本会議報告会が開催

「学生の学生による国際社会の将来のための会議」をモ

ットーとして活動している「日本インド学生会議」の本会

議報告会が12月1日文京シビックホールで行われました。

下記内容が報告されました。

今年は、8月 6日から 9月 3日にかけて、デリー、コ

ルカタ、バンガロール、チェンナイに行き、現地の日本

関係機関、日系企業及びインド企業を訪問しました。更

に現地の学生との本会議を開催し、有益な意見交換がで

きたようです。更に現地ではホームステイを行うなどで学生ならでは貴重な交流体験ができました。

誌面の都合で報告の内容を詳しくはご紹介は出来ませんが、学生会議のホームページをご覧頂ければ、報告

書の全てをご覧になることができます。また、協会事務所に於も『第17期 日本インド学生会議 活動報告書』

をご覧頂く事ができます。

尚、日本インド学生会議では来年度18期の実行委員メンバーを募集しています。来期は日本で会議を開催す

るとのことで、この記事を見て興味をお持ちになった方は学生会議のホームページか下記のメールアドレスま

でご連絡下さい。多くの方の参加をお待ちしています、とのことです。

インド学生会議ホームページ URL http://jisc17th.jimdo.com/

連絡先 E-mail [email protected]

資料・写真提供; 第17期 日本インド学生会議 実行委員長 永田 光央

<コルカタ本会議中の一コマ>

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=◇ 今後のイベント ◇=

◆インド古典舞踊バラタナティヤムの世界 in 広島市

レクチャーデモンストレーション、体験ワークショップ、ダンスパフォーマンスを行い、南インドの古典舞

踊バラタナティヤム・カンチプラムスタイルの魅力を紹介します。

日 時: 2014年1月19日(日)

16:45~18:15 (開場16:30)

会 場: 広島市未来都市創造財団 アステールプラザ 小練習室 ☎ 082-244-8000

広島県広島市中区加古町4-17 JR広島駅より市内電車江波行 舟入町下車

チケット: 1,500円

主催・予約・問合: インド舞踊研究所ナーティヤ・マンジャリ・ジャパン NMJ [email protected]

◆The Sixth Mother Ganga Exhibition of Oil Painting by Tatsuko Hiraoka

日印交流を願い、第6回目の絵画展を開催します。

日 時: 2014年2月10日(月)~2月15日(土) 11:00~18:00

10日 14:00 開場 / 15日 17:00 閉場

会 場: TENSHIN OKAKURA GALLERY OF THE JAPAN FOUNDATION, NEW DELHI

5-A, Ring Road, Lajipat Nagar-Ⅳ, New Delhi 110024, INDIA

☎ +91-11-26442967 FAX +91-11-26442969

入 場: 無料

主 催: 平岡 達子

◆交流会開催のお知らせ

インドにご関心のある方、インドをお好きな方なら、どなたでもご参加頂けます。皆様お誘い合わせの上、

ご参加下さい。参加ご希望のかたは、1月31日(金)までに、同封の申込用紙にご記入の上、ファクスをお送り

頂くか、事務局宛にメールでお申込下さい。

日 時: 2014年2月14日(金) 18:00~20:00

会 場:インド料理レストラン“マハラジャ 丸の内店” 明治安田生命ビル 地下2階

東京メトロ千代田線「二重橋前」駅 3番出口1分 ☎03-5221-8271

参加費: 一般 4,000円 / 学生 2,000円 (参加費は事前のお振込みをお願いしております)

定 員: 60名(先着順)

締切り: 2014年1月31日(金)

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1960年に、皇太子同妃としてご訪印された時のご様子をご覧下さい。

5. Archives

The Crown Prince and Princess of Japan

inspecting a Guard of Honour by members of

the National Discipline, in New Delhi, on

November 30, 1960.

<写真提供; インド政府>

The Commissioner of Agra, presenting Indian

Brocade to Their Imperial Highness the

Crown Prince Akihito and Princess Michiko of

Japan, during their visit to Agra on December

4, 1960.

The Crown Prince and Princess of Japan

visited Bodh Gaya on December 5, 1960.

Bodhi Tree Sapling being presented to the

Royal Visitors, at Bodh Gaya, Temple.

Her Imperial the Crown Princess of Japan

photographed prior to her departure from

Patna airport, on December 5, 1960.

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入会随時受付中

1903 年、大隈重信、澁澤榮一らによって創設された日印協会は、これまで日印の相互理解の促進を

目的として、両国の友好親善に関する事業を行ってきました。今年は、日印協会設立 110 周年という

記念すべき年であり、昨年に引き続き両国の友好関係を更に深める為にも、協会会員の獲得は重要な

課題であると考えています。

インドに興味のあるお知り合いの方がいらっしゃいましたら、是非日印協会をアピールして下さい。

ご希望により、当協会の活動に関する諸資料をお送りいたします。日印協会の活動に賛同して頂ける

多くの法人会員・個人会員のご入会をお待ちしております。

☆年会費:個人 6,000 円/口 ☆入会金 個人 2,000 円

学生 3,000円/口 学生 1,000 円

一般法人会員 100,000 円/口 法人 5,000 円

特別法人会員 150,000 円/口 (一般法人、特別法人会員共に)

<次回の『月刊インド』の発送日>

次回発送は、2014年 1月 17日(金)の発送となります。催事チラシの封入をお考えの方は、日程

をご確認のうえ事務局までご連絡下さい。チラシを封入する際には、当該催事の協会会員に対する

割引等特典の配慮をお願いしております。チラシ印刷の前にご一考下さい。

<年末年始の休暇について>

日印協会事務局では、2013年 12月 27 日(金)午後より 2014年 1月 3日(金)までを年末年始休業と

させて頂きます。1月 6日(月)より、通常通りの業務となります。

お問合せ・ご連絡等は、休業期間を避けて下さいますよう、お願い申し上げます。

<編集後記>

天皇皇后両陛下のご訪印に合わせて、マスコミ各社では特集を組んだりしたようですが、当協会

にお問い合わせを頂いたり、両陛下のご訪印についてコメント求められたりもしました。電話に応

える某氏のコメント聞くともなく聞いていましたら、「天皇皇后としてのご訪印は初めての事で、当

協会としてもこれを機に日印関係の友好が更に深まることを望んでいます。今、インドへの関心が

高まっていますが、これが線香花火の様に一時的な事として終わることなく~」と。編集子は、“ん

っ? センコーハナビ? …線香花火。線香花火!!”と気が付き、電話を終えた某氏に、「あの、こうい

う時は、打ち上げ花火って言いませんか? 」と尋ねました。某氏も、「あっ! 」と気が付いたのですが、

普段から地味な事務局の雰囲気に、喩も思わず地味になってしまったようです。来年の安倍首相訪

印の際にコメントを求められましたら、今度こそは「打ち上げ花火」と応えて下さるでしょう。

今年も皆様のご支援を賜り、活動を続ける事が出来ました。御礼申し上げます。

皆様が、益々ご健勝で良き年をお迎えになられますことを、祈念申し上げます。 (記 渡邊恭子)

本誌に掲載致します投稿等は、執筆者のご見解・ご意見であり、

当協会の見解を反映するものではありませんので、念のため申し添えます。

月刊インド Vol.110 No.10 (2013年12月13日発行) 発行者 平林 博 編集者 青山 鑛一 発行所 公益財団法人 日印協会

〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町2-1-14 スズコービル2階 Tel: 03-5640-7604 Fax: 03-5640-1576 E-mail: [email protected] ホームページ: http://www.japan-india.com/

6. 掲示板 Notice

Page 16: 10, No. December, 2013 題字 故一萬田尚登氏 · ⑤『火の道』Agneepath (1990年のアミターブ・バッチャン主演作のリメイクで復讐譚。 ... 2012年は、どの作品も興行収入が10億ルピーを超えるという、映画業界全体としても好調な年でした。