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糖尿病
1.概要
2.診断
3.治療
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1.概要
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糖尿病とは
インスリンの作用不足による慢性の高血糖状態を主徴とする代謝疾患群である。
生活習慣遺伝的要因
インスリン作用不足
慢性的な
高血糖
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症状
急激な血糖の上昇
ケトアシドーシス
高度脱水
高血糖性昏睡
慢性的な血糖の上昇
網膜症
腎障害
神経障害
動脈硬化・白内障
三大合併症
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糖尿病の指標
平均血糖を反映HbA1c(グリコヘモグロビン)GA(グリコアルブミン)1,5-AG(1,5-アンヒドログルシトール)
インスリン分泌能
インスリン抵抗性
脂質代謝に関する指標
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平均血糖値を反映する指標①
HbA1c(グリコヘモグロビン)
• 基準値:4.6~6.2%
• 過去1,2か月の平均血糖を反映(≒赤血球の寿命)
• 診断、血糖コントロールの指標
• 出血、溶血性疾患、肝硬変等で低値
• 鉄欠乏状態では高値
• NGSP(国際基準)=JDS(国内基準)+0.4%
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平均血糖値を反映する指標②
GA(グリコアルブミン)
•基準値:11~16%
•過去約二週間の平均血糖値を反映する
•糖尿病腎症やネフローゼでは低値になり、平均血糖値と乖離
1,5-AG(1,5-アンヒドログルシトール)
•基準値:14.0μg/ml以上
•糖代謝状況の急激な変化を反映
•尿糖の排泄量と相関して減少(悪化→低値)
• アカルボース、SGLT2阻害薬服用中は異常低値をとる
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その他の指標
インスリン分泌能
• インスリン分泌→基礎分泌と追加分泌
• 1型糖尿病→両者とも低下・消失
• 2型糖尿病→主に追加分泌の遅延・低下
インスリン抵抗性
• 血中のインスリン濃度に見合ったインスリン作用が得られない状態
• インスリン拮抗物質の存在
• インスリン受容体の減少
• 細胞内への情報伝達能力の低下
脂質代謝指標
• インスリン作用不足によって、遊離脂肪酸の放出が増加
• 中性脂肪は肝での産生亢進、末梢での利用低下により血中濃度が上昇する
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インスリン分泌能
75gOGTTによる測定
• 以下の式を用いる
•インスリン分泌指数 =∆血中インスリン値(30分値―0分値)(𝜇𝑙/ml)
∆血糖値(30分値―0分値)(mg/dl)
• 基準値:糖尿病患者で0.4以下になる
Cペプチド値による測定
• Cペプチドとは、プロインスリンが切断された時に、インスリンと等モルで生産されるペプチド
• 基準:空腹時血中Cペプチド≦0.5ng/ml 24時間尿中Cペプチド≦20μg/Day でインスリン依存状態
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インスリン抵抗性
早朝空腹時血中インスリン値
•基準値:15μU/ml以上→インスリン抵抗性の存在
HOMA-IR
• インスリン抵抗性の簡便な指標(特に空腹時血糖が140以下の場合によく相関がみられる)
•以下の式を用いる
•基準値:1.6以下で正常、2.5以上でインスリン抵抗性
HOMA−IR=空腹時インスリン値(𝜇𝑈/ml) ×空腹時血糖値(mg/dl)/405
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糖尿病の分類
•膵β細胞の破壊によるインスリン欠乏
•自己免疫性と特発性がある1型
•インスリンの分泌低下主体
•インスリン抵抗性主体2型
•遺伝子異常(β細胞機能やインスリン伝達機構)
•疾患や薬物の副作用その他
•妊娠中に初めて発見または発症した、糖尿病に至っていない糖代謝異常妊娠糖尿病
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2.診断
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判定基準
①早朝空腹時血糖値 126mg/dl以上②75gOGTTで2時間値 200mg/dl以上③随時血糖値 200mg/dl以上④HbA1cが6.5%以上
糖尿病型
日本糖尿病学会 糖尿病治療ガイド2012-2013 より引用 13
日本糖尿病学会 糖尿病治療ガイド2012-2013 より引用14
75gOGTT負荷試験
10時間以上の絶食
空腹時採血
ブドウ糖の服用
30分後採血
60分後採血
120分後採血
無水ブドウ糖75gを
水に溶かしたもの、でんぷん分解産物(トレーランG)
GG
I
G
I
G検査項目
G
I :インスリン
:血糖値
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境界型について
• 境界型は75gOGTTで糖尿病型にも正常型にも属さない血糖値を示す群
インスリン分泌障害
インスリン抵抗性の増大
メタボリックシンドローム
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メタボリックシンドローム
• 腹腔内脂肪蓄積とインスリン抵抗性を基盤
日本糖尿病学会 糖尿病治療ガイド2014-2015 より引用17
3.治療
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治療目標
良好なコントロールの維持
合併症・動脈硬化の予防
QOLの維持
寿命の確保
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コントロール目標
目標血糖の正常化を目指す
合併症予防のための目
標
治療強化が困難な際の目標
HbA1c(%) 6.0未満 7.0未満 8.0未満
TC<200㎎/dlLDL<120㎎/dlHDL<40㎎/dlTG<150㎎/dl最高血圧<
130mmHg
最低血圧<80mmHg
BMI≦22
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2型糖尿病の治療
日本糖尿病学会 糖尿病治療ガイド2012-2013 より引用
運動療法や食事療法→薬物治療
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1型糖尿病の治療
日本糖尿病学会 糖尿病治療ガイド2014-2015 より引用22