1.通信ネットワークの使命・役割...モマ第4回181012...
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1Ⓒ増田 2018流通経済大学モマ第4回181012 ソーシャルメディアの進展
1.通信ネットワークの使命・役割
●情報の伝達(通信手段の提供)・・・・・・1985頃~・通信のための時間や費用を削減・サービス:電話(音声)や文書(文字)の伝達・情報・ネットワーク=>電話網(固定端末→移動端末)/パケット交換網、固定/携帯電話やPC
●生活支援(消費者など)/業務支援(企業など)・・・・・1995頃~・意思決定の容易化・効率化、業務の効率化・サービス:情報検索(サイト、店、宿泊、路線、地図、・・)、情報収集・蓄積・提供、e-コマース
・情報ネットワーク=>インターネット(Web1.0)、携帯電話やPC
●価値創造の支援・・・・・・2005頃~・個人や企業の新たな価値の創造・サービス:ソーシャルメディア(ブログ、SNSなど)・情報ネットワーク=>インターネット(Web2.0)&無線ブロードバンド、多機能端末
●超スマート社会実現の支援・・・・・・2015頃~・IoT、センサー・ロボット・車などがつながる社会、ビッグデータ、AI ==>Web3.0
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http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/pdf/28honpen.pdf
ここ
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2.Webの新潮流(1/2)
(1)Web2.0:ティム・オライリー氏(オライリーメディア社)、双方向、集合知、グーグル
(2)ブログ:情報発信、ナレッジデータベース、Vlog、Blogger(グーグル)、アソブログ
(NHNジャパン)
(3)SNS(Social Networking Service):ミクシィ(MIXI)、グリー(GREE)、
facebook、EZ GREE(イージーグリー)、コミュニティ、Webサービス
(4)ソーシャル・ブックマーク・サービス(SBS):はてなブックマ-ク、ニフティクリップ、
livedoorクリップ、del.icio.us(デリシャス)
(5)動画共有・検索サービス:YouTube、ニコニコ動画、Google Video、Yahoo! Video
(6)地図検索サービス:グーグル・マップ(Google)、ヤフー・マップス(Yahoo)、ウインド
ウズ・ライブ・ローカル(マイクロソフト)、Ajax
(7)Wiki(ウィキ):ホームページ、ソフトウェア、Wikipedia、ウォード・カニンガム
(8)ブログ検索サービス:テクノラティ、Ask.jp、BlogPeople、gooブログ
(9)RSSリーダー:livedoor Reader、はてなRSS
※RSS:RDF Site Summary、Rich Site Summaryなど、Webサイト関連情報(メタデータ)を記述するフォーマット
(10)Ajax(エイジャックス):Javascript、Ajaxライブラリ、Webデスクトップ、Google Docs
&SpreadSheets
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3.Webの新潮流(2/2)
(11)マッシュアップ:Qooqle、HATENA-TUBE、Googleマップ、ブクログ
(12)CMS(Content Management System):データベース、Xoops、Zope、
Open CMS、Wiki、blog
(13)CGM(Consumer Generated Media):ブログ、SNS、2チャンネル、YouTube
(14)データ保管サービス:cocoaギガストレージfor OCN、Yahoo!フォト、Yahoo!ブ
リーフケース
(15)know-who(ノウフー):ナレッジ・マネジメント、ブログ、SNS
(16)ソーシャル・レーティング(Social Rating):通販サイト、情報サイト
(17)WOMM(ウォム):口コミ(Word Of Mouse)マーケティング、インフルエンサー・マー
ケティング、バイラル・マーケティング
(18)ドロップシッピング(DS):ASPサービス、インターネット販売、
在庫、「もしもドロップシッピング」
(19)ロングテール:ニッチ、インターネット通販、クリス・アンダーソン
2006年9月出版
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4.Web2.0の特徴
日経産業(2007.3.29)を基に作成
従来
新潮流
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※ Web2.0の提唱者
日経産業 080108
ティム・オライリー(Tim O‘Reilly, 1954年 - )
・Web 2.0 を提唱
・アイルランドのコーク生まれ。高校卒業後、文学に興味を持ち、ハー
バード大学で西洋古典学を専攻、1975年に 卒業。
・1978年、オライリーメディア(旧・O‘Reilly & Associates)を設
立。多くの関連書籍を出版し、インターネットの普及を促進。
・2004年より、Web2.0を提唱し、インターネット革命の再来に尽力
日経産業 070315
https://www.youtube.com/watch?v=CQibri7gpLM
■Tim O'Reilly on What is Web 2.0?(0:50)
https://vimeo.com/3438933
■Tim O’Reilly: Was ist Web 2.0?(2:05、
0:17~)
http://www.youtube.com/watch?v=7BAXvFdMBWw&feature=related(0:11~、1:04~、1:13~、2:10~、3:26~、ノッチンガム大准教授) Web2.0の説明
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5.集合知とは
英語の、collective intelligence(集団的知性)、collective
knowledge(集団的知識)、wisdom of crowds(群衆の知恵)
などに対応している。・・・wikipedia
■インターネットを介した極めて多数の主張が作り出す知性
■多数の人の知識が蓄積され、有用で利用しやすい形に体系
付けられて知識ベース化されたもの
■多くの情報から一般化によって知識が生成され、その妥当性
の評価もまた多数の人々によって自然発生的になされる。
・・・志村正道:集合知とウェブ、http://www.yc.tcu.ac.jp/~kiyou/no10/1-04.pdf
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6.ソーシャルメディアとは
❒ソーシャルメディアとは・CGM(Consumer Generated Media、消費者発信型メディア)とも呼ばれる。
・インターネットを利用する個人が情報発信や情報交換(交流)を行えるメディア。
・個人が不特定多数に情報発信し、閲覧した個人がレスポンスを返すような形態。
・膨大な情報から必要なものを探し出す「検索」という形態ではなく、気の合う人同
士が情報を交換・共有し合い、信頼関係が築けるような利用形態
❒ソーシャルメディアの例・SNS(Social Networking Service;mixi、GREE、モバゲー、facebookなど)
・ミニブログ(twitterなど)やブログ
・口コミサイト
・動画共有サイト(YouTubeやニコニコ動画など)
・ソーシャルブックマーク
・掲示板
など。
What is Web 2.0? What is Social Media? What comes next?? - YouTube (分かりやすい、2:55~でまとめ)
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※ 我が国で利用されているソーシャルメディア
http://tech.nikkeibp.co.jp/it/atcl/column/15/110300254/110400001/?SS=imgview&FD=1153259116
【ソーシャルメディア活用支援】 | ITマーケティング支援 | フィンテック革命で人々を幸せに!http://www.pluscome.com/
ソーシャルメディアとSNSの関係
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※ 主要なソーシャルメディアの状況
(注)MAU:月間のアクティブユーザー数
http://fukuemon.me/sns-user-2017june/
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7.SNSとは
❒登録した人のみ参加可能なインターネットの情報交換サービス。
❒日記を公開したり、掲示板での情報交換により、交友の輪を広げられる。
❒プロフィールや会員内の友人を登録するため、匿名性の掲示板で多い
トラブルも起こりにくい。
❒3タイプに分類
(1)総合型 目的を絞らず多数の会員を集めるタイプ。
・例:Facebook、mixi(ミクシー)、gree(グリー)、CURURU(クルル)、他
(2)対象限定型 女性や学生など参加者を限定するタイプ。
・例:オンナダイエットSNS、ガクコミ!SNS、ドラゴンズSNS、うたスキ、他
(3)顧客囲い込み型 主にネット通販サイトなどが運営するタイプ。アルコー
ル、ペット用品、旅行など同じ商品やサービスに関心を持つ人たちが
掲示板や日記で交流。
・例:ANAフレンドパーク、とりあえずビール、BEAT-kun(愛犬家)、他
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8.ブログとは
❒日記風の簡易型ホームページ。個人や数人のグループで運営され、日々更
新される。
❒記述される内容は多岐にわたる。例えば、
●ソーシャルニュース系
●技術情報系 例.「気になるキーワードや製品のコレクション」(増田)
●雑学・ライフハック(lifehack,、仕事の効率・クオリティを挙げる工夫)系
●日記系
❒分類
●ミニブログ、マイクロブログ、つぶやきブログ
短文(例えば、140字以内など)の投稿を中心としたブログ
●モブログ (moblog)
モバイル通信端末を用いるタイプ
●フォトログ (photolog、fotolog)
写真画像を主体に扱う
●ブイログ(ないしヴログとも)(Vlog)
ビデオコンテンツの配信を主に扱う
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(出典)総務省「IoT時代における新たなICTへの各国ユーザーの意識の分析等に関する調査研究」(平成28年)及びみずほ情報総研提供資料(インド及びオーストラリアの調査結果)
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2015年末
16Ⓒ増田 2018流通経済大学
図表6-2-5-4 主なコミュニケーション手段の利用時間と行為者率
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図表6-2-5-4 主なコミュニケーション手段の利用時間と行為者率(続)
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※ ネットマーケティング戦略と3つのメディア
アーンドメディア(Earned media)とも呼ばれる。対象は「ファン層」
Owned media。自社所有のメディア。対象は「顧客層」
Paid media。広告掲載のメディア。
対象は「一般層」
トリプルメディア・マーケティング
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9.企業対個人の関係で見てみると・・・
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/1501/22/news001.html
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10.グランズウェルの5つの戦略とは
❒グランズウェル(groundswell)とは
・ 元々は、(あらしなどによる)巨大なうねり 。ここでは、企業が
「ネットを通じた消費者の発信から逃れられない状態」のこと。
❒5つの戦略とは
・提唱者 シャーリーン・リー氏&ジョシュ・バーノフ氏
・ソーシャルメディアのうねりに対し、企業がどう対処すべきかを
5段階に整理。
第1=>耳を傾ける(傾聴)
第2=>話をする(会話)
第3=>活気づける(活性化)
第4=>支援する(支援)
第5=>統合する(統合)
出所 グランズウェル、翔泳社(2010年)
http://www.youtube.com/watch?v=qkE2Tc_icic■ad:techtokyo2009での講演(一部、4:03)
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11.5つの戦略の内容
対処法の段階
内容 具体的には従来業務と
の対応
1:傾聴 顧客の会話をフォロー、顧客の意向を理解する
ブログ、SNSなどを閲覧。商品名や評価の言葉(ひどい、素晴らしい、など)で検索
リサーチ
2:会話 顧客の会話に参加し、自社のメッセージを広める
幹部や社員がブログを公開したり、SNSへ参加したり、動画を投稿したりして顧客と会話
マーケティング
3:活性化
熱心な顧客を支援し、他の顧客への口コミを促したりする
インセンティブを与え、商品利用者の感想などを公開
セールス
4:支援 顧客同士が情報を提供し合い、助け合うのを支援する
Q&Aシステムなどにより、参考となる情報をネットで提供
サポート
5:統合 多くの顧客を自社ファンとして取り込み、その声を次の商品開発につなげる
顧客の意見を顧客自身に評価させるなどして優れた意見を抽出
開発
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参考 「アラブの春」とソーシャルメディア
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h24/pdf/n2010000.pdf(H24情通白書)