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1MM，1MP 機械製図ⅠCAD演習 ６回目

６．寸法記入の基礎

2021年度版

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6.1 寸法記入の方法6.1.1 寸法の示し方 ・・・36.1.2 寸法線の引き方 ・・・46.1.3 寸法の記入法 ・・・56.1.4 狭い箇所での寸法記入 ・・・66.1.5 寸法記入に当たっての注意 ・・・7

6.2 いろいろな寸法記入6.2.1 寸法補助記号 ・・・96.2.2 直径の表し方 ・・・106.2.3 半径の表し方 ・・・116.2.4 面取りの表し方 ・・・12

6.3 寸法記入の位置 ・・・13

6.4 AutoCADによる寸法記入6.4.1 寸法線用の画層を設定する ・・・146.4.2 寸法用の文字スタイルを設定する ・・・156.4.3 寸法スタイルを設定する ・・・16-176.4.3 長さ寸法の記入 ・・・18-196.4.4 複数の長さ寸法の一括記入 ・・・20-216.4.5 直径寸法の記入 ・・・226.4.6 半径寸法の記入 ・・・236.4.7 半径寸法の記入 (角丸め） ・・・24-256.4.8 面取り寸法の記入 ・・・266.4.9 角度寸法の記入 ・・・276.4.10線の優先順位 ・・・28

目次

演習課題601

演習課題602

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６．１ 寸法記入の方法

6.1.1 寸法の示し方

・下図のように，寸法線，寸法補助線，引出線，寸法補助記号などを用いて寸法数値をかく・記入する寸法は、外形の寸法とは限らない．特に穴は直径と中心の位置が重要．

図6.1-1 寸法の示し方

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６．１ 寸法記入の方法

6.1.2 寸法線の引き方

・中心線，外形線およびこれらの延長線を寸法線としてはならない．ただし図形の中に寸法線を引いてもよい．

図6.1-2 寸法線の引き方 図6.1-3 図形の中の寸法線

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６．１ 寸法記入の方法

6.1.3 寸法の記入法

・水平方向の寸法線に対しては図面の下辺から，垂直方向の寸法線に対しては右辺から読めるようにかく．斜めの場合はこれに準ずる（基本的には図面の下辺から見て寸法値は上を向く）．

図6.1-4 寸法の記入法

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６．１ 寸法記入の方法

6.1.4 狭い箇所での寸法記入

・記入箇所のスペースによっては以下のように寸法を記入してもよい．

図6.1-5 狭い箇所での寸法記入

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６．１ 寸法記入の方法

6.1.5 寸法記入にあたっての注意

・重複寸法は避ける．

図6.1-6 重複寸法の例

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６．１ 寸法記入の方法

6.1.5 寸法記入にあたっての注意（つづき）

・寸法数値は，他の線で分割されたり，線に重ならないようにかく．・寸法線はできるだけ交差しないようにする．寸法線と寸法補助線の交差はやむを得ない．

図6.1-7 寸法値を中央からずらして他の線と重ならないようにした例

図6.1-8 寸法線（矢印のついた線）どおしの交差は避ける

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６．２ いろいろな寸法記入法

6.2.1 寸法補助記号

・寸法数値の前につけて，寸法の意味を明らかにする．

図6.2-1 寸法補助記号とその使用例

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６．２ いろいろな寸法記入法

6.2.2 直径の表し方

・断面が円形であるとき，直径の記号 Φ を寸法数値の前につける．・円形の図に直径の寸法を記入するときは，記号 Φはつけない．ただし，引出線を用いて寸法を記入する場合には記号 Φ をつける．

図6.2-2 直径の表し方

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６．２ いろいろな寸法記入法

6.2.3 半径の表し方

[比較的半径が大きな場合]・寸法線は円弧の中心方向から引き，円弧の側にだけ矢印をつける．また半径の記号 R を寸法数値の前につける．寸法線の起点は中心でなくてもよい．・円弧の中心から寸法線を書いた場合には，記号 Rは省略してもよい．

[比較的半径が小さな場合（角丸めの場合）]・寸法線は円弧の中心を起点にして引く．また半径の記号 R を寸法数値の前につける．・記入箇所のスペースに応じて下図(c)のようにして寸法を記入する ．

図6.2-3 半径の表し方

半径が大きな場合 半径が小さな場合

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６．２ いろいろな寸法記入法

図6.2-4 面取りの表し方

6.2.4 面取りの表し方

・角を斜めに切り取ることを面取りという．面取りの寸法記入は以下のようにする．特に４５度で切り取る場合には，記号 C をつけ，斜面に垂直に外側から寸法線をひく．

図6.2-5 ４５度の場合の面取りの表し方

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６．３ 寸法記入の位置

図6.3 寸法線の記入例と寸法の原則的な記入位置（正面図，平面図，側面図のまわりのハッチングされていない領域にも寸法は書いてよい．ただしハッチング領域に書いたほうが対照が容易である．）

・なるべく正面図に集中して記入する．・原則的な寸法記入位置は下図のようである．・寸法線の位置はそろえる．

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６．４ AutoCADによる寸法記入

6.4.1 寸法線用の画層を設定する

演習課題501のファイルを開く↓

「画層プロパティ」から，下図のように寸法線画層を作成する

線種は「Continuous」，線の太さは「0.25mm」

図6.4.1 寸法画層設定

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6.4.2 寸法用の文字スタイルを設定する

図6.4.2 寸法スタイル設定

① ホームの「注釈」パネルのパネル名をクリック

し、「文字スタイル管理」をクリック

② 「文字スタイル管理」ダイアログボックスが開く

ので，「新規作成」をクリック

③ 文字スタイル名を入力し，「OK」

④ フォント名のリストから「MSゴシック」を選択．

⑤ 「高さ」が0になっていることを確認し，「適用」

①

②

③

６．４ AutoCADによる寸法記入

④ ⑤

※文字スタイルは，図面データと同じファイルに

保存される

6.4.3 寸法スタイルを設定する

６．４ AutoCADによる寸法記入

① ホームの「注釈」パネルのパネル名をクリック

し、「寸法スタイル管理」をクリック

② 「寸法スタイル管理」ダイアログボックスが開く

ので，「新規作成」をクリック

③ 寸法スタイル名を入力し，「続ける」

①

②

③

※寸法スタイルは，図面データと同じファイル

に保存される

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6.4.3 寸法スタイルを設定する

６．４ AutoCADによる寸法記入

④ 下図に示すようにそれぞれJIS規定に合わせて設定し，「OK」

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6.4.3 長さ寸法の記入メニューから「作図(S)」， 「寸法線(M)」を選択する．記入したい寸法に応じたコマンドを選択する． 以下，代表的なコマンドの説明をする．

「距離寸法(D)」 ： ２点間の長さを記入する「水平寸法(H)」 ： ２点間の水平方向の長さを記入する「垂直寸法(V)」 ： ２点間の垂直方向の長さを記入する

上記はコマンドは，コマンド選択ののち，以下の要領で寸法を記入する．

①始点を指定 ②終点を指定 ③寸法線までの距離を指定

④寸法値などを確認，入力

⑤寸法値を記入する位置を決定

６．４ AutoCADによる寸法記入

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6.4.3 長さ寸法の記入（つづき）

練習601-1 下図のように寸法を記入せよ．

６．４ AutoCADによる寸法記入

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6.4.4 複数の長さ寸法の一括記入

６．４ AutoCADによる寸法記入

① 寸法を引く．

② 「注釈」リボンから，記入したい寸法に応じて以下のコマンドを選択する．

「連続寸法(I)」 ： 直線状に連続した寸法を記入する

「並列寸法(S)」 ： 基準点からの寸法を並列に記入する

③ 基準にする寸法補助線をクリックし，寸法を記入したい点を順に指定

④ Enterキーで終了

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6.4.4 複数の長さ寸法の一括記入（つづき）

練習601-2 下図のように寸法を記入せよ．

６．４ AutoCADによる寸法記入

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6.4.5 直径寸法の記入

・断面が円形の場合・長さ寸法と同じ要領で寸法値を記入する．ただし付加記号Φ を寸法数値の前につける．(寸法値をダブルクリックで編集可能)

・図形が円形の場合・ 「注釈」リボンから「直径寸法」選択・以下，表示される指示に従って操作する．ただし，通過点は円の中心を指定し，記号Φはつけない．

練習602 下図のように寸法を記入せよ．[注意] これは寸法記入の練習である．実際の場合には重複寸法となるので注意すること

６．４ AutoCADによる寸法記入

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6.4.6 半径寸法の記入

「注釈」リボンから「半径寸法」選択．

円弧をクリックし，以下，表示される指示に従って操作する．ただし，「終点」は寸法線（矢印）の起点を意味するので注意すること ．また「終点」を円弧の中心とする場合は記号 R はつけなくてもよい．

練習603 下図のように寸法を記入せよ

６．４ AutoCADによる寸法記入

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6.4.7 半径寸法の記入

６．４ AutoCADによる寸法記入

・「オブジェクトスナップ」の「中点」を用いて，円弧の中点を起点に寸法線を引く

練習604 下図のように寸法を記入せよ

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6.4.7 半径寸法の記入

６．４ AutoCADによる寸法記入

ヒント①寸法線を選択した状態で右クリックし，「オブジェクトプロパティ管理」を開く．「フィット」内の「寸法値を移動、引き出し線を追加」を選択．これにより，寸法文字を移動した際に寸法補助線がついてくる．

ヒント②矢印をクリックし，矢印の先端にマウスを合わせると，矢印の反転ができる．

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6.4.8 面取り寸法の記入

・練習605 下図のように長方形をかいて角を面取りし，その寸法を記入せよ．

（面取りの方法は，「修正」 → 「面取り」を選び，画面指示に従えばよい．）

６．４ AutoCADによる寸法記入

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6.4.9 角度寸法の記入

「注釈」リボンから「角度寸法(A) 」を選択する．

以下，表示される指示に従って操作する．このコマンドは特に，線の優先順位に注意すること．

練習606 下図のように折れ線をかいて，その角度寸法を記入せよ

６．４ AutoCADによる寸法記入

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6.4.10 線の優先順位

第４回のCAD演習で説明したように，線の優先順位は以下のとおりである．寸法補助線の優先順位は低いので，寸法補助線が他の線と重なった場合は背面へ移動させること．

６．４ AutoCADによる寸法記入

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演習課題６０１

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演習課題６０２

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