助成金の活用2014 セミナー資料

88
Copyright by CANPAN × 今こそ、 リアルな助成金の活用 FRAGMETS(=断片、かけら) を通して社会をとらえ直す日本財団CANPAN 山田泰久 Twitter:@canpan2009 http://www.facebook.com/yamadamay 2014年度

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Page 1: 助成金の活用2014 セミナー資料

Copyright by CANPAN

×今こそ、

リアルな助成金の活用

~FRAGMETS(=断片、かけら)

を通して社会をとらえ直す~

日本財団CANPAN 山田泰久Twitter:@canpan2009http://www.facebook.com/yamadamay

2014年度

Page 2: 助成金の活用2014 セミナー資料

×プロフィール

山田泰久(やまだやすひさ)

NPO法人CANPANセンター 常務理事

群馬県高崎市出身、慶應義塾大学文学部卒(フランス文学専攻)。

1996年日本財団に入会。2014年4月、日本財団からNPO法人CANPANセンターに出向。

日本財団とCANPANセンターが合同で実施する、市民、NPO、企業などの活

動を支援し、連携を促進することで、民間主体のより豊かな社会づくりに貢献することを目指すソーシャルプロジェクト「日本財団CANPANプロジェクト」の企画責任者。

主に、NPO×情報発信、ソーシャルメディア、オンライン寄付、助成金、IT・Web、ノウハウ、ネットワーク、出身地などの文脈でセミナー開催、セミナー講師、プロジェクト、情報発信などを行っている。

twitter:@canpan2009 Facebook→http://www.facebook.com/yamadamay

ブログ:CANPAN講座 http://blog.canpan.info/c-koza/

Shop人にやさしく http://blog.canpan.info/p-shop/

CANPAN・NPOフォーラム http://blog.canpan.info/cpforum/

2

Page 3: 助成金の活用2014 セミナー資料

×日本財団とは?

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• 1962年設立の民間の助成財団

• 2011年4月に財団法人日本船舶振興会から、公益財団

法人日本財団に

• ボートレース(競艇)の売上金(2.5%)と一般・企業から

の寄付金をもとに活動

• 国(官)ではできないことや、施策が行き届かない問題

の解決のために、「公の心」をもちながら「民の視点」で

取組んでいます。

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×

4

CANPANについてhttp://fields.canpan.info/

公益団体のための情報発信サイト

• NPOの情報発信プラットフォーム

• 全国規模の助成制度のデータベース

• 助成金申請のための団体情報

• オンライン寄付決済システム

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本日お話しすること

リアルな助成金の活用

→実際の助成プログラムの状況、リアルな助成金申請、助成金を本当に活用するということをお話します

なぜ、この内容なのか?

→CANPAN助成金データベース、助成機関同士の勉強会(CANPAN関連)、NPOの情報発信支援、助成業務担当(日本財団福祉チーム)の経験からのまとめです

★NPOのための助成金に関する新基準を提案

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お話しをする前に・・・

助成金に関する基礎知識は、こちらのブログ記事に掲載している資料をご覧ください。

http://blog.canpan.info/c-koza/archive/455

◆助成金の基礎を知るためのプレゼン資料(日本財団・荻上)

◆助成金活用マニュアル(日本財団・荻上)

◆助成金の攻め方~NPOを対象にしたリアルな助成金の活用(日本財団・山田)

◆助成金申請をご検討中のNPOのみなさまへ(2013年10月に山田がFacebookに投稿した申請に関わるヒント集をまとめたもの)

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7

助成金クイズ

全国規模の助成プログラムについてお聞きします。

みなさんが持っているイメージを余白に書き込んでください。

Q1.助成金の締切が一番多い月は何月?

Q2.助成金の申請上限額で、一番多い金額帯は?

Q3.助成金の採択率の平均は?

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1.助成金の活用

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9

寄付と助成金

あるプロジェクトの活動資金100万円。

あなたの団体はどちらの方法で資金調達したいですか?

A. 一般の人からの寄付で100万円

B. 助成金で100万円

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外部の資金源の付加価値

お金の付加価値

→「誰からもらっているか」(評判・信頼)という付加価値

ネットワークの付加価値

→資金源が持っているネットワークを活用できるという付加価値

事業づくりの付加価値

→資金源が持っているノウハウを提供してもらえるという付加価値

事業成果の付加価値

→成果を団体内で活用し、団体外に提供するという付加価値

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助成金の付加価値

お金の付加価値

→助成機関からもらっていることによる信頼度向上、実績作り

ネットワークの付加価値

→助成機関が持っている活動分野間のネットワーク

事業づくりの付加価値

→助成プログラムを通じて助成機関に蓄積された、持続的で波及性のある事業づくりのノウハウや視点

事業成果の付加価値

→成果を自団体の発展のために活用することと、公益事業として地域や社会に成果の価値を還元していく実践

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あらためて獲得ではなく、活用

助成金獲得セミナーではなく、活用セミナーということ

「助成金を活用する」という考えから始める

「活用」とは、助成金のお金以外の付加価値を考える

○助成金を活用して、自団体や活動の発展を目指し、その成果を広く地域や社会に還元していくこと

○助成金申請や助成事業実施を通じて、公益活動に関する別の視点を学ぶ

Page 13: 助成金の活用2014 セミナー資料

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助成金のPDCAサイクル

PLAN事業計画を考える資金計画を考える

DO助成金申請を行う事業を実施する

ACTION事業成果を活用する実績を公開する

CHECK事業の成果をまとめる事業の評価をする

申請から考える事業のヒント助成プログラムの統計データ

申請の要点助成事業を行う意義

次につなげる助成事業団体の発展に活用広く社会や地域に還元

Page 14: 助成金の活用2014 セミナー資料

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助成金を活用して事業を、団体を、社会をどう変えたいか?

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2.申請と審査

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×

助成金はホップ、ステップ、ジャンプ!

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助成金申請のイメージ

ホップ ステップ ジャンプ

ホップ、ステップという助走を経て、助成金でジャンプ。遠くまで飛ぶ、段差を乗り越え次のステージに移るためのジャンプ。距離ではなく、高さを求めるジャンプは、距離という成果は今までと変わらないので、助成の対象になりくにくい。

民明書房刊『世界公益大全ー助成金よもや話』より

助成金

高さは一瞬、事業後は同じ距離

事業が終わった後にステップ以上の距離を飛んでいるか

ホップ、ステップと同じ距離

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助成金はいつ活用すべきか

現場、団体、事業の三つの立場で考える

○現場は、緊急的ニーズ、社会環境の変化

○団体は、立ち上げ期、発展期、基盤強化期

○事業は、新規事業の実施、既存事業の発展

助成金を活用して、どうなりたいかを考える

Page 19: 助成金の活用2014 セミナー資料

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団体としての視点で考えた時

立ち上げ期 発展期 基盤強化期

団体を立ち上げた時に活用

・立ち上げ団体支援の助成金を活用(助成金50万円以下)

・助成金で団体の基礎となる「事業」を整備する

団体を発展させたい時に活用

・団体支援を行う助成金は少ないので、事業を中心として助成金を活用

・助成金で団体の核となる事業の構築やブラシュアップ

Page 20: 助成金の活用2014 セミナー資料

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団体としての視点で考えた時

立ち上げ期 発展期 基盤強化期

活動実績がある団体が基盤を強化したい時に活用

・持続的に事業費をねん出できる事業の構築

・団体や事業を支える人材の養成や、ファンドレイジングなどの基盤強化

・既存事業のスケールアウトを事業化することもあり

・数少ないが、団体基盤強化の助成プログラムを活用

・事業を中心にした助成金(200万円以上)を活用するが、団体だけではなく、社会に還元するという視点が重要

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事業としての視点で考えた時

新規事業の実施 既存事業の発展

新規事業を行う時に活用

・継続して実施していきたい新規事業を立ち上げる時に活用し、その基盤を作る

・立ち上げ初期にかかるコストを助成金で賄う

・通常の事業とは違う、単発のものの事業を行う時に活用し、その事業の成果で地域や社会に、「持続的な価値」を提供する

Page 22: 助成金の活用2014 セミナー資料

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事業としての視点で考えた時

新規事業の実施 既存事業の発展

既存事業の発展形で事業を行う時に活用

・既存事業を拡大・進化させる時、あるいは既存事業から発展させた形で事業を展開させる時に活用

・「変化」「違い」が明確な事業であることが大事

・その「変化」「違い」に納得性と説得性を持たせる

・「変化」「違い」から、今までにない価値を提供する

・他の助成金からの振り替えの場合は特に説得性が必要になる

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既存事業の発展形の場合

◇今まで実施してきた事業との違い

◇新たに助成金が必要になった環境の変化

◇事業の中の新しい視点や工夫

◇これまでの事業は「○○」期、申請事業は「××期」というステージの変化

(例)

・これまでは実験的に自主財源で実施していたが、助成金で事業の基盤を構築する

・自分たちの地域で成果が出た事業なので、他の地域に横展開、あるいは他の団体にノウハウを伝える

・これまで実施してきた事業のターゲット層からさなるターゲット層にサービスを提供する(地域や対象者)

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×

申請には「時間軸」を意識する

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申請者の視点、審査担当者の視点のギャップ

現在の状況や課題 事業実施 その後

申請者

審査担当者

申請書

申請者は現在の状況や課題から出発して事業を計画し、事業の実施までを

イメージする

審査担当者は申請書から出発して計画を審査し、事業の実施とその後までをイメージする

民明書房刊『世界公益大全-助成金よもや話」より

Page 26: 助成金の活用2014 セミナー資料

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助成金申請書に必要な「時間軸」

分野の背景

地域の背景

団体の背景

現在

課題

解決手法(or予防手法)

事業の成果

今 半年後からの1年間 1年半後からの3年間過去2年間

・事業内容

・スケジュール・予算

事業の目的事業

の目標

期待される成果

事業の目的

社会への還元

10月 翌4月 翌々3月

Page 27: 助成金の活用2014 セミナー資料

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申請書の前にやるべき事業づくり「人」を中心にして考える

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Page 28: 助成金の活用2014 セミナー資料

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事業づくりのための6つの問い

1. どのような「人」のための事業か

2. その「人」はどのような状況にいるか

3. その「人」に直接働きかけたほうがよいか、あるいはその「人」を支える人に働きかけたほうがよいか

4. その「人」にどのような価値を提供できるか

5. その「人」に、あるいは将来にわたって同じような「人」に持続的に価値を提供する仕組みができるか

6. 全国の同じような「人」に価値を提供する仕掛けやきっかけを生み出すことができるか

Page 29: 助成金の活用2014 セミナー資料

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事業づくりのための6つの問い

1. 受益者はだれか?

2. 事業のニーズは?

3. 効果を最大限にするための事業の工夫は?

4. 事業の直接的な成果は?

5. 事業を持続していく工夫は?

6. 事業の成果を広く社会に還元していく工夫は?

Page 30: 助成金の活用2014 セミナー資料

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×

助成金申請には、二つの事業計画が必要である

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Page 31: 助成金の活用2014 セミナー資料

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二つの事業計画とは?

PLAN事業計画を考える資金計画を考える

DO助成金申請を行う事業を実施する

ACTION事業成果を活用する実績を公開する

CHECK事業の成果をまとめる事業の評価をする

もう一つの事業計画→事業の成果をいかに団体に、活動に、社会に活用するか

Page 32: 助成金の活用2014 セミナー資料

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審査する立場の視点

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Page 33: 助成金の活用2014 セミナー資料

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申請書の読み方

団体名と事業名からイメージを膨らませる

目的と事業内容とお金の使い方の関係性をわかりやすく書く

具体的に何がしたいかを読み込むためには予算とスケジュールから見る

⇒予算とスケジュールと事業内容の整合性を確認する。

ネットで調べれば意味がわかる用語はもはや専門用語ではない

申請書で事業の意義を伝えないと、参考資料までは辿りつかない

Page 34: 助成金の活用2014 セミナー資料

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審査は後ろから考える

助成事業が終わった後に、何が残るか?何が変わるか?

-団体にとって

-受益者にとって

-その業界として

-その地域として

-社会として

(※)助成プログラムの目的によって重要視するポイントは変わる

その「成果」が出せる事業内容か、団体として実現可能な実績があるかを審査する

Page 35: 助成金の活用2014 セミナー資料

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なぜ審査担当者は質問するのか

質問は不採択にするための質問ではなく、採択するための理由を見つけるため

申請者は、なぜ助成しないといけないのかの理由を提供する

申請者は、数字的な証拠を用意しておく

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審査担当者が思わず聞きたくなる質問

助成する意義や、事業の価値を見つけるために

• 助成金の波及的効果は?

• 団体、地域、社会、分野にどういう効果を生みだすのか?

• 助成事業終了後はどうするのか?

事業の新規性と団体の調査度合を確認するために

• 他の団体ではやっていないのか?

• 他の地域ではやっていないのか?

• 団体として初めてなのか、その分野として初めてなのか?

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助成金申請額から考える審査のポイント

「この申請額で、この○○○なら・・・」という判断

①団体の規模感との比較

⇒前年度決算額、スタッフ数

②事業の対象と金額について他の事業との比較

⇒事業目的、事業内容、対象者、対象地域

③成果のコストパフォーマンスと投資効果

⇒成果物、事業のインパクト

Page 38: 助成金の活用2014 セミナー資料

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申請書の注意

募集要項の書類の提出の仕方は、必ず守る

⇒「形式審査」で落とされることも十分にある

⇒助成審査は、残念ながら慈善事業ではないので・・・

助成機関がその申請書をどのように使うかをイメージする

⇒申請書はコピーされて複数の人に審査される

(最近はPDF化されてPC上で読まれるケースも)

⇒申請書の内容は要約されて、審査資料にされる

Page 39: 助成金の活用2014 セミナー資料

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申請者による証明

申請者が申請書で証明すべき4つのこと

1.事業のニーズがあるか

2.実施可能な事業であるか

3.成果を出せるか

4.事業の成果を広げることができるか

※事業の内容によっては、2あるいは3まででもOK

助成機関が審査の中で検証すべき2つのこと

1.公益性があるか

2.その助成プログラムの審査の基準に合致しているか

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不採択の理由より採択の理由を聞く

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採択の理由

1件あたりにかける審査時間について、不採択事業より採択事業にかける時間のほうが多い(それだけ深い理由になる)

採択の理由を聞いたほうがいい理由

• 助成機関が団体や事業のどんなところを評価してくれたかを確認する

• 審査上で危なかった点を確認する

• 自分たちでは気づかなかった価値や弱点を再発見し、次の申請の参考にする

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不採択の理由

不採択の理由の問い合わせに応じていない助成機関も多い

ボーダーラインの申請ほど、不採択の理由を伝えにくい

不採択の理由

○条件に合致していない

○対象とする事業の趣旨や規模感とあっていない

△団体、事業、予算のどこかでマイナスポイントがある

×ボーダーラインの申請で、予算の関係で不採択なった

×審査員の評価が分かれた

Page 43: 助成金の活用2014 セミナー資料

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助成金もインターネットが当たり前

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Page 44: 助成金の活用2014 セミナー資料

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10年前と今

10年前は・・・

助成機関は電話で自治体やNPOセンターに確認する

申請書に添付されていた新聞記事が信頼を高める

NPOは電話やFAXで資料請求を行ったり、NPOセンターにある募集要項の資料を見る

今は・・・

助成機関はネットで団体を調べる

NPOはネットで助成情報を調べる

ネットで申請をしたり、報告書を公開したり

★助成金業務自体、ネットが中心になってきている

Page 45: 助成金の活用2014 セミナー資料

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申請する前に情報の整理を

・ホームページ上で、団体概要がわかりやすく掲載されている

・計画書と報告書、予算と決算がちゃんと掲載されている

・今の活動の様子がわかる

・外部のどういった人と連携しているのかがわかる

・これまでに助成金でどういう成果を出してきたのかがわかる

・ソーシャルメディアの活用状況がわかる

★ホームページやブログなどが、団体や活動、実績をアピールする素材に

★ネットでの情報発信力も審査のポイントになりつつある

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申請する前に情報の整理を

情報発信の整理

→助成機関の担当者がネットで検索をした時に、魅力的な団体と感じてもらえるように

→更新されていないサイトやブログがあれば、そのサイトがクローズしたこと、移転したことを明確に表示する

→社会変革のためには、単独で行うのではなく、様々なセクターの関係者といかに協働で行うかが大事な時代になってきているので、そういった点もアピールポイントになる

Page 47: 助成金の活用2014 セミナー資料

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47

申請する前に情報の収集を

どんな助成制度があるのかネットで調べる

→見方を変えて、活用できるかどうか、想像を膨らませる

様々な助成制度の募集要項や申請書の書き方を読む

→考え方や視点を学んで、自団体の事業計画に役立てる

助成実績を調べる

→その助成プログラムの規模感、対象団体の種別、内容(事業名から推測)を感じ取る

→助成金額の規模から、どういった目的を持った助成金かを推測

Page 48: 助成金の活用2014 セミナー資料

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おススメの助成制度データベース

CANPAN助成制度データベース全国規模の助成プログラム約300を厳選して掲載

助成財団データベース/助成プログラム検索(助成財団センター)アンケート調査の回答、約1,000団体のうち公募および限定公募をしている制度

NPOWEB 助成金情報(シーズ・市民活動を支える制度をつくる会)ニュース形式で掲載された各助成プログラム

NOPODAS 助成を受け付けている法人の一覧(公益法人協会)現在助成を受け付けている法人の一覧

公益信託データベース(公益信託協会)信託銀行等が受託している公益信託のデータベース

助成金情報一覧(NPO法人地星社)助成金情報(主にNPO向け、全国または岩手・宮城・福島を対象)をエクセルで

Page 49: 助成金の活用2014 セミナー資料

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おススメの助成制度データベース

【分野別の助成制度データベース】芸術・文化助成金情報(トヨタ・アートマネジメント/ネットTAM)毎月、ブログに芸術・文化に関する助成金情報をまとめて掲載

芸術文化振興基金 助成団体・助成事業情報一覧(日本芸術文化振興会)データベース形式の芸術・文化に関する助成制度の一覧

環境らしんばん 助成金(地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)等)データベース形式の環境に関する助成制度の一覧

助成金情報(国際協力NGOセンター(JANIC))

ニュース形式の国際協力に関する助成制度の一覧。

Page 50: 助成金の活用2014 セミナー資料

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助成とネット

助成金そのものはネットの活用を考慮せずに設計されている。

が、時代の変化とともに助成金とネットのあり方が変わっている。

→募集要項、申請募集、助成決定事業一覧、事業報告、事業成果物など、インターネットを活用して行う時代に

一方で、申請団体のネット・リテラシィも求められている。

→助成事業の成果として、同じような団体であれば、ネットでの情報発信力が高い団体のほうがより効果的な事業ができると判断されることも出てくる

Page 51: 助成金の活用2014 セミナー資料

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3.リアルな事業づくり

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Page 52: 助成金の活用2014 セミナー資料

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社会に貢献する

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超訳・助成機関進化論

困っている人を支援したい

文化・生活水準をよりよくしたい

社会を担う人材を支援したい

課題の解決

団体の支援

トップ支援

底辺拡大

団体の支援

奨学金の提供

研究支援

事業を行う

助成を行う団体を作る社会に役立ちたい

助成機関

普及振興

分野を発展させたい

課題の解決

研究支援

団体の支援

研究支援

Page 53: 助成金の活用2014 セミナー資料

×

53

助成プログラムのチェックポイント

募集要項に記載されていること

対象分野

対象事業

事業実施の体制

審査基準

募集要項から読み込むこと

事業の構成(プロセスとフォローアップ)

事業の規模感(アウトプット=結果→地域の広さや人数)

事業のレベル感(アウトカム=成果→現状対応、予防、解決、提案)

Page 54: 助成金の活用2014 セミナー資料

Copyright by CANPAN

×

助成プログラムに内包している事業のフレームワークを考える

54

Page 55: 助成金の活用2014 セミナー資料

×

55

事業のフレームワーク

長年、助成業務を実施している経験やそこから得られた知見によって考えられた、公益活動としての事業のフレームワークが、各助成プログラムごとにある。

よい申請書とは、書き方やわかりやすさではなく、事業内容にこのフレームワークが盛り込まれている。

• ニーズのとらえ方

• 事業の推進とその体制

• 成果の出し方

• 成果の活用の仕方

Page 56: 助成金の活用2014 セミナー資料

事業のアイデア

全国の状況・課題

地域の状況・課題

団体の状況・課題

どこの?

誰のために?

誰のために事業を行うのか?

真の受益者

事業のアイデアに関する状況や課題

状況・課題から見えてくる事業を必要としている人たち

1.事業の型を確認する

Page 57: 助成金の活用2014 セミナー資料

彼らのためにやりたいことは?

A.課題型

B.提供型

C.組織型

困難を抱えている生活を改善するために

・課題対応・・・現在起こっている課題に対して対症療法的に対応するもの

・課題解決・・・課題の原因を特定し、課題を根本から解決するもの

・課題予防・・・これから起きる可能性のある課題を事前に予防するもの

よりよい社会、よりよい人生にするために

・機会提供・・・既にあるものだが、これまでに参加の機会がなかった人に参加の機会を提供するもの

・価値提供・・・これまでにない価値を創出し、事業を通じて社会をよりよくしていくもの

⇒社会に貢献するために、自らの団体が強くなる・組織基盤強化・・・団体の組織マネジメントの基盤を強化するもの

・組織成長・・・事業を通じて、団体としての実績や経験を積んでいくもの

この分類に基づき、助成プログラムを選ぶ

Page 58: 助成金の活用2014 セミナー資料

A.課題型 B.提供型 C.組織型

課題課題を生み出す環境

理想の状況

対応方法

解決方法

予防方法

現在の状況不足しているもの

団体の実績・ノウハウ

機会提供方法

価値提供方法

現在の状況 団体の現況

団体強化ポイント

基盤強化計画

経験蓄積方法

団体のミッション、活動のニーズ

直接的受益者(どこの?誰?母数は?)

間接的受益者(どこの?誰?母数は?)

社会益・地域益(社会や地域の何によい影響を与えるか?)

団体の目的

事業の目的

事業内容

事業の目標直接的・間接的受益者の受益(どんな変化が生じるか?)

2.事業の型に基づき、事業を計画する

Page 59: 助成金の活用2014 セミナー資料

事業による変化 事業の成果事業の結果

→事業を実施して、どのような数値的な事実・結果が生じるのか(セミナー○回、参加者○○人など)

→事業の未実施と実施を想定した時の差異(0→1になった部分)を表現

→事業を実施して、事業の進捗と事業の結果から、受益者、地域、社会、団体にどのような変化が生じるのか

→現状と事業実施後の状況の差異を表現

→左記の結果と変化を踏まえて、事業の分類である「課題型」「提供型」「組織型」の観点から、どのような成果が見込まれるのか

→設定した事業のニーズに対して、事業実施後とその後の3年間で事業がもたらす効果を表現

事業実施の経験やノウハウを提供 → 地域や全国へ公益事業として成果を還元 → 公益から広益へ

ノウハウを共有するためのアウトプットの作成や企画(成果物や成果報告会)

3.事業の成果を整理する

Page 60: 助成金の活用2014 セミナー資料

Copyright by CANPAN

×

受益者数の最大化社会への還元

60

Page 61: 助成金の活用2014 セミナー資料

×

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受益者について考える

直接的受益者

事業地域的受益者

受益者負担コスト減

行政コスト減

経済メリット創出

経験・知見・ノウハウによる他地域・他団体、社会への還元(さらなる公益性→広益性)

民明書房刊『世界公益大全ー助成金よもや話』より

事業後に見込まれる受益者

間接的受益者

Page 62: 助成金の活用2014 セミナー資料

×

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受益者について考える

直接的、間接的、地域的、事業後の受益者を整理する

直接的受益者→事業の対象者

間接的受益者→直接的受益者の変化によって益を受ける人

地域的受益者→事業によって間接的に益を受ける地域住民

事業後の受益者→事業終了後3年間で生じる見込みの受益者

Page 63: 助成金の活用2014 セミナー資料

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期待される成果の分解

成果は4段階で考える

①事業の結果 ②事業による変化 ③事業の成果 ④成果の普及

①事業の結果

→事業を実施して、どのような数値的な事実・結果が生じるのか(セミナー○回、参加者○○人など)

→事業を実施した場合としない場合を想定し、その差異を表現(実施しなければ~の状況だが、実施することで~になるなど)

②事業による変化

→事業の進捗と事業の結果から、受益者、地域、社会、団体にどのような変化が生じるのか

→現状と事業実施後の状況の差異を表現

Page 64: 助成金の活用2014 セミナー資料

×

64

期待される成果の分解

③事業の成果

→前述の事業の結果と変化を踏まえて、事業の分類である「課題型」「提供型」「組織型」の観点から、どのような成果が見込まれるのか

→設定した事業のニーズに対して、事業実施後とその後の3年間で事業がもたらす効果を表現

④成果の普及

→公益事業としての助成金の役割として、助成事業による事業実施の経験やノウハウを、地域や社会に積極的に提供することが必要

→その成果を一団体のものではなく、広く社会に還元していく仕組みを意識し、「公益」から「広益」への考えを盛り込む

Page 65: 助成金の活用2014 セミナー資料

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65

公益性の実現

公益=「不特定多数の益」

事業実施地域における、不特定多数の益を実現する

助成事業を実施した時のノウハウや経験、知恵、あるいは成果としてのノウハウや知恵を他団体にも共有し、活用してもらうことで、事業実施地域以外の不特定多数の益を実現する

個々の助成事業で公益性を追求しつつ、ノウハウや知恵を共有することで、一地域の「公益」から全国的な「広益」を意識する

助成事業の計画の中に、事業のノウハウや成果の普及という取り組みを盛り込むことで、より魅力的な申請へ

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事業実施のレベル

助成金の規模によって、団体が求められる助成事業の実施レベルが違う

レベル1 ~50万円

→計画通り、事業を実施する

レベル2 ~100万円

→目的・目標に基づいた成果を出す

レベル3 100万円~

→事業のノウハウや成果を公開、共有、還元する

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4.助成金、どう攻める?~CANPAN助成プログラム白書(速報版)~

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CANPAN助成制度データベース

・全国規模、もしくは複数県で申請募集を行っている助成プログラムで、任意団体を含む公益団体が活用出来るものを掲載

・300を超える助成プログラムのリストをもとに、毎週、助成機関のWebサイトを確認し、募集要項が発表された助成プログラムの最新情報を随時更新

・データベース形式なので、募集時期や助成金の上限額などの条件で詳細検索を行うことができる

→「CANPAN助成プログラム白書」とは、これらの助成プログラムのデータを分析し、今すぐ活用出来るリアルな助成金の姿をまとめた調査報告書(速報値)

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助成プログラムの三大系統

1.芸術文化やスポーツなどの振興

2.社会課題の解決

3.市民団体・ボランティア団体の支援

★多くの助成金に関するセミナーや解説は、「2.社会課題の解決」をイメージしたもの

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助成プログラムの分類

分野が設定されている ⇒福祉、環境、教育、芸術、など

活動者で区分けする ⇒勤労者、シニア、社会起業家、大学生

受益者で区分けする ⇒高齢者、障害者、子ども

その他 ⇒地域コミュニティや街づくりで包括しているもの

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この図は、民明書房刊『世界公益大全-助成金よもや話』の第3章

「助成プログラムの分類」の内容をまとめたものです。

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福祉環境

復興

子ども

助成プログラムの分類

地域社会街づくり

個人の職業支援につながる事業も公益系助成制度の対象になりつつある(介護ヘルパー養成や農業支援など)

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CANPAN助成プログラム白書(速報版)

全国規模で助成金申請募集を行っている助成プログラム305件を対象に分析。

対象となる助成プログラムは以下のものも含む。

・助成金に近い形で、副賞として資金援助がなされる表彰制度

・パソコン提供やサービス提供を行う支援プログラム

・公益活動団体だけではなく、個人や学校、企業なども対象となる助成プログラム

※白書は別途配布

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助成プログラムのWebサイト

情報の宝庫

・各助成プログラムのWebサイトから、事業のヒントを探る

・省庁の公募対象事業、独立行政法人の助成プログラムの募集要項から、事業の組み立て方や助成金申請書の書き方を学ぶ

・各助成プログラムの助成金申請書のフォーマットと申請書作成の手引きをよい参考書になる

・申請する助成金が公益財団法人なら、その財団の事業報告書をチェックする

・申請の方法は助成プログラムによってルールが違うので要注意(書類の作り方、提出方法)

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5.「助成金」の価値~お金だけではない助成金の意義を有効に活用する~

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あらためて助成金を考える

お金以外の助成金の価値、助成金の意義

• 自分たちの団体・事業が他人に認められたということ

• 助成金は単なるきっかけ、このきっかけをどう活かすか

• 団体内のモチベーションアップ、スキルアップに

• 「助成事業」という名のキャンペーンを通じて、自治体関係者、公益分野関係者、助成機関関係者等に、団体の周知を図る

★助成金を情報として活用する

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インターネットによる変化

誰もが情報発信出来る時代になり、情報開示が当たり前

→助成機関のアカウンタビリティ(説明責任)として、助成先団体による情報開示も求められている

リアルタイムの情報発信に

→Webで事業の進捗段階から情報発信する形へ

情報発信も量から質の時代へ

→質のよい情報発信が必要、助成機関も助成先団体も

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助成金という情報

助成金を「情報」として捉え、その情報をどう活用するか?

そのために何をすればよいか?

①助成金が決定したら

②事業の準備を始める時に

③事業の進行中は

④もしイベントをするなら

⑤事業が完了したら

⑥次の助成金申請に向けて

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①助成金が決定したら

・助成金が決定したことを発信する

◆ホームページ、会報誌、メルマガに掲載する

◆ソーシャルメディアで発信する

◆CANPANなどの団体情報データベースの実績欄を更新する

→周囲への宣言になる

→内部のモチベーションアップ

→オープンなところに、人が集まる

→助成機関スタッフも意識してくれる

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②事業の準備を始める時に

・広報・情報発信計画を策定する(体制、内容、スケジュール、情報公開の範囲など)

・進捗報告を行うためのブログを用意する(もしくはブログでカテゴリー設定を行う)

・事業の中で大きなイベントを行う計画がある時は、この時点からソーシャルメディアのアカウントをあたためておく

・関連分野の情報収集のためのRSSなどにキーワード登録を行う

・Twitterのキーワード検索を登録する

→情報収集と発信の準備をする

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③事業の進行中は

・組織内で積極的に情報共有を行う

・オープンにできることはオープンに

・進捗をブログで報告(内部の情報共有にも活用)

・マスコミに取材してもらいやすいきっかけを作り、プレスリリースを発行する

→事業の進捗時から積極的に情報発信することによって、事業と団体に関して認知度を高める

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③事業の進行中は(ブログ編)

ブログ活用

→ブログに活動実績を蓄積していく

→キーワード検索を意識した記事作成を心がける

→ブログは助成機関関係者も含めた状況報告として活用する

→途中からプロジェクトに関わった人の情報共有のツールとする

→助成事業の事業報告書の元ネタとなることを意識して、ブログ記事を作成する

→ブログに掲載することを意識した写真撮影を行う(特に写真は後の事業報告書作成に活用出来る)

→ブログそのものが事業の成果となることを意識する

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③事業の進行中は(その他編)

その他のツール活用

→ネットでの情報収集は、「NAVERまとめ」にして、プロジェクト担当者の情報共有ツールとするとともに、団体の専門性をアピールする

→インターネットやマスコミで情報流通しやすい成果物、あるいは成果発表会の形を検討する

→成果物は「○○市の子育て白書」というようなイメージしやすいものにする(マスコミで取り上げられることを意識して)

→事業と団体の周知のために、事業の成果を伝える報告会を開催することも視野に

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④もしイベントをするなら(告知編)

・集客周知にソーシャルメディアを活用する

・メルマガでも、しっかり告知する

・NPO系のイベント告知サイトを活用する(例えば、CANPANのトピックスに掲載すれば、自動連携でYahoo!ボランティアに掲載される)

・NPOセンターやボラセンの掲示板、メルマガに掲載してもらう

・マスコミへのプレスリリースを発信する(取材と告知の依頼を使い分ける)

・助成機関にダメもとで周知を依頼してみる

・助成機関のスタッフもしっかりお誘いする(参加してもらって活動をより深く理解してもらえるチャンス)

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④もしイベントをするなら(報告編)

・イベントは集客、中継、報告の3回の情報発信チャンスを活用する

・ノウハウ的なセミナーや活動報告会であれば、ブログに報告記事をしっかり書く(実績作り)

・楽しみながらのイベントであれば、写真を中心とした報告をブログに行う

・どちらのイベントにしても、Facebookでは、当日中に写真を中心に開催報告と参加のお礼を写真中心で行う(参加者にシェアされやすい)

・参加者にメールでブログの報告記事をお知らせする

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⑤事業が完了したら

・事業報告書を作成し、公開できるものは公開する

・特に助成金でどのような成果が出たかをしっかり掲載する

・事業のノウハウを成果物としてまとめ、公開する

・成果物や報告書は抜粋版も用意してより広く知ってもらう

・自社メディア、ソーシャルメディア、マスコミへの露出・告知を図る

・公式サイト、ブログで事業の成果をアピールする

・事業報告会のようなイベントを開催する

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⑥次の助成金申請に向けて

事業の途中で次の助成金申請の時期になってしまう

・進捗報告でしっかりアピールする必要がある

・特に継続事業で申請する場合はそれまでの進捗をしっかりWebに掲載する

(例えば、4月に助成金が決定して、10月には来年の助成金申請をするので、半年分の進捗と成果をしっかり発表する。)

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助成金申請のゴールデンルール

20世紀の格言か・・・書くき・・・期待するく・・・来る(通知が)け・・・決定するこ・・・志があれば大丈夫

21世紀の格言

か・・・課題に基づく目的を作成する

き・・・気づきを目的に盛り込む

く・・・工夫した手法による計画を立てる

け・・・検証可能な目標を設定する

こ・・・行動力をアピールする

民明書房刊「世界公益大全~助成金よもや話」より

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助成金とは・・・

樹木は育成することのない無数の芽を生み、

根をはり、枝や葉を拡げて個体と種の保存にはあまりあるほどの

養分を吸収する。

樹木は、この溢れんばかりのの過剰を使うことも、享受することもなく自然に還すが

動物はこの溢れる養分を、自由で嬉々としたみずからの運動に使用する。

このように自然は、その初源からの生命の無限の展開にむけての秩序を奏でている。

物質としての束縛を少しずつ断ちきり、やがて自らの姿を自由に変えていくのである。

“デンマーク王子アウグステンブルク公にあてた美学的なことに関する書簡第27号より一部を抜粋“

フリードリヒ・フォン・シラー

横浜/ランドマークタワー