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長期にわたる被災と、解決の方向性について 南相馬 但野 謙介

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Government & Nonprofit


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長期にわたる被災と、解決の方向性について

南相馬但野 謙介

お話すること

• 被災するということ(タダノ目線)• 数字で見る原子力被災地の現状• 僕たちが解決しようとしている課題とその取り組み

1982南相馬市生まれ

2005-2008記者(NHK)

2010-南相馬市議会議員

2008-2010コンサルタント(GR, Public Affairs)(GR、世論と関わる仕事)

1

Minami-Soma人口:7万1000人面積:398㎢高齢化率:26%産業:農業、電力業

VTR

1088,

2%

4532,

19%

2722,

32%

人的被害(人)

住宅被害(世帯)

農地被害(km2)

2011/3/11 14:46 震度6弱の地震発生15:35頃 津波到達

3/12 半径10㎞圏内の避難指示半径20㎞圏内の避難指示

3/15 半径20㎞以上30㎞圏内屋内退避指示

3/15-17 バスによる市外避難(1,939人)3/18-20 バスによる集団避難(2,725人)3/25 バスによる集団避難( 142人)4/21 半径20㎞圏内を警戒区域に指示4/22 半径20㎞-30㎞に屋内退避解除

緊急時避難準備区域の設定7/21 特定避難勧奨地点の設定

57地点(59世帯)8/3 特定避難勧奨地点を追加設定

65地点(72世帯)を追加設定9/30 緊急時避難準備区域解除11/25 特定避難勧奨地点を追加設定

20地点(22世帯)2012/4/16 警戒区域解除、帰還困難区域・

居住制限区域・避難指示解除準備区域に設定

死亡・行方不明者3,217人

市外避難者

13,465人

現在の人口

60,603人

転出者7,719人

市内避難者

11,895人

4%

11%

85% 2

0%

22%

26/6/2014 南相馬市HP 避難の状況と市内居住の状況 より作成

※仮設住宅や借り上げ住宅に居住

南相馬市から多くの人が避難している

市内居住

35,243人58%

02000400060008000

0-4

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15-19

20-24

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90-

2011.3

0 2000 4000 6000 8000

2014.3

26% 30%

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0-4

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20-24

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85-89

90-

2011.3

0 2000 4000 6000 8000

2014.3

26% 40%

2014 人口 48000 高齢化率 38%

0

10000

20000

30000

40000

50000

60000

70000

80000

市内居住者

市外居住者

2011.3.11 2011.6 2011.9 2011.12

「除染」と「賠償」が被災地の未来を形づくることはない

長期にわたる復興の道のりから明らかになったこと

10

• 就業機会の提供• 次の世代の教育環境の整備

「除染」と「賠償」が被災地の未来を形づくることはない

長期にわたる復興の道のりから明らかになったこと

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私たちは20年後の未来を生きている

2014 と “2035” 人口の比較

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

0-4 5-9 10-14 15-19 20-24 25-29 30-34 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69 70-74 75-79 80-84 85-

2035

2014

y/o

13

プログラミング ワークショップ

南相馬ITコンソーシアム(2012年10月~)

職を失った若者たちに、ソフトウェア開発の教育エンジニアたちが、子ども向け教室を開催

11

人材育成の新たなスクール

南相馬ソーラー・アグリパーク(2013年4月~)

2000名以上の小中学生が、再生可能エネルギーなどを題材にした体験学習高校生には社会課題解決のためのスクールを継続

12

小高区(2016年4月に避難指示解除予定)でのコワーキングスペース(共同事務所事業)

小高ワーカーズベース

南相馬市の課題である文化の消失と急速な高齢化は、将来日本が直面する課題である。南相馬での課題解決事業は、日本の将来の課題解決へと繋がる。

16

企業も社員研修として課題解決に協力

南相馬ソーラー・アグリパーク(2014年6月~)

企業の社員研修が32日間も開催され、400名の参加者が南相馬復興の事業を提案した。2015年は倍増の見込み。(三菱商事、凸版印刷、東芝)

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