減災ソフトウェア開発に関わる一日会議2016 hatayama

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Page 1: 減災ソフトウェア開発に関わる一日会議2016 hatayama

畑山 満則京都大学防災研究所巨大災害研究センターIT DART 理事 

減災ソフトウェア開発に関わる一日会議 2016ソラシティ / カンファレンスセンター 会議室 B

2016 年 10 月 1 日

災害支援と IT DART

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自己紹介畑山 満則 (京都大学防災研究所巨大災害研究センター 教授)略 歴平成 6 年 大阪大学大学院修士前期課程修了(制御工学)平成 6 年 ~ 平成 8 年 (株)日立システムテクノロジー 日立中央研究所にて次世代型地理情報システムの開発と防災応用に関する研究に従事平成 7 年 阪神・淡路大震災 神戸市長田区役所において GIS を用いた倒壊家屋解体撤去受付支援活動に参加 その後,区の総合防災訓練を通して,災害時に利用する 情報システムの要件に関して研究平成 12 年 京都大学防災研究所 中核的研究機関研究員平成 14 年 京都大学防災研究所 総合防災研究部門 自然・社会環境防災分野 助手平成 17 年 京都大学防災研究所 社会防災研究部門 防災社会システム分野 助教授(平成 19 年~准教授)平成 28 年 京都大学防災研究所 巨大災害研究センター 災害情報システム研究領域

時空間地理情報システムの開発→ 時空間データフォーマット KIWI+ の開発, DRM 標準フォーマット 21 の策定, ISO/TC203/WG3 への提案GIS を用いた災害対応システムの研究→ 市町村レベルの災害対応システムの開発と社会実装,災害直後から計測技術の開発 【災害対応】 阪神・淡路大震災(神戸市長田区),トルコ地震,中越地震(川口町,山古志村,十日町)  能登半島地震(穴水町),東日本大震災(那須烏山市,亘理町,南三陸町,気仙沼市)GIS をベースとする災害時の避難シミュレーションシステムの開発→ ネットワーク均衡配分を用いた大規模避難計画,エージェント技術を用いた避難シミュレーション地域防災活動への情報システムの導入→ 各地の地域防災コミュニティでの実践的な活動 【防災活動】 呉田地区(神戸市東灘区),真陽地区,長田小学校区(神戸市長田区),婦中町(現富山市),清須市(愛知県新川流域),虎姫町(現長浜市,滋賀県),高島市,甲賀市(滋賀県),那須烏山市(栃木県),遠軽町(北海道),黒潮町(高知県)

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http://itdart.itxsaigai.org/ を参照JVOAD 参加団体

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情報支援レスキュー隊( IT DART )設立趣意

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現代の社会では、私たちの生活は情報サービスやネットワークなどの情報活用の仕組みなくしては成り立ちません。しかし、大規模な災害が起きると情報ネットワークが十分に機能せず、「情報の空白地帯」が発生します。そして、そのことによって緊急支援が滞り、被災者はきわめて不自由な生活を余儀なくされることが東日本大震災の経験からわかってきました。 現在、各地で地震・津波・水害・噴火等の災害発生が想定されている今、災害時に人々の生命・財産・安全を守り、一日も早い復旧・復興に向かうためには、被害の状況や被災者のニーズに関する正確な情報の収集と発信が必要です。このような課題に対処するためには、災害時に自発的に活動する有志を組織し、トレーニングを行い、緊急時に被災地からの情報発信・収集を最大限に可能とする平時からの取り組みが必要と考えます。そこで、私たちは、自らの IT に関する専門知識と技能、経験、資源を持ち寄り、「情報支援レスキュー隊( IT Disaster Assistance and Response Team  略称: IT DART )」を設立いたします。 IT DART のミッション 発災後即座に活動を開始し災害急性期から本格的な復興事業が始まるまでを活動期間として情報の収集・活用・発信に関わる支援活動を機動的に行うこと。 情報収集:発災時、直ちに被災地に赴き、現地における情報支援ニーズを継続的に収集する。情報活用:時々の情報支援ニーズに基づき必要な人材、機材、サービス、プログラム開発を調達・提供するコーディネートを行う。情報発信:被災地の状況やニーズを継続的に発信し、被災地の時々の生の現状を広く知らせる。 

2015 年 8 月 情報支援レスキュー隊( IT DART)

設立者 一同

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情報支援レスキュー隊IT DART (IT Disaster Assistance and Response Team)

平成 27年 9月関東東北豪雨対応

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茨城県守谷市( 2016/9/13 )

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守谷市の状況• 水害による被災なし• 行政情報ネットワークの障害のため HP の更新ができず、 Facebook/Twitter で情報発信を継続していた

IT DART の対応• 守谷市在住の隊員が市役所と良好な関係を持っていたため、

災害対策本部に入り、 HP回復までの暫定用のウェブサイトを後方支援チームが Jimdo で制作、WiMAX のルーターを設置。

• 暫定サイトのアップとほぼ同タイミングでネットワーク障害が解決したため実際には活用されなかった。

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茨城県常総市( 2016/9/13 )

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常総市の状況• 甚大な水害被害• 交通状況も一切不明:守谷市在住の隊員宅から自転車で常総

市へ移動

IT DART の対応• 市内の状況を視察。• 常総市役所を訪問したが、担当職員がかなり忙しくされており、名刺を渡して今後お手伝いできることがあれば教えて欲しいと伝えただけに終わる。

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情報支援レスキュー隊IT DART (IT Disaster Assistance and Response Team)

一般社団法人情報支援レスキュー隊

熊本地震対応

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Keyword支援団体支援

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支援活動

情報流通の支援 情報システムの開発 通信環境整備の支援 情報作成の支援

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情報流通の支援

災害対応を行う組織や個人に対して、情報の収集と利用そして発信という運用を支援する活動 災害ボランティアセンター募集状況一覧作成 自治体 HP レスキュープロジェクト詐欺注意喚起チラシの作成と配布 HP 代行作成

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情報システムの開発

災害対応を行う組織や個人が情報の収集や利用に活用するためのツールを提供する活動 ExcelGeo マークシートを用いた災害ボランティア登録システムの開

発 kintone を使用した物資管理帳システム 避難所環境調査

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入庫時の写真 出庫時

に追加される写真

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通信環境整備の支援

災害対応を行う組織に対する、必要なIT 環境の提供および設定支援 PCやWiFi ルータなどの貸与・支援 現地での環境構築サポート

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情報作成の支援

紙情報の電子化、テキスト情報の地図化に関する活動 避難所情報の地図化と統合 応急危険度判定情報の電子化(企業マッチング)

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Page 15: 減災ソフトウェア開発に関わる一日会議2016 hatayama

情報支援レスキュー隊IT DART (IT Disaster Assistance and Response Team)

一般社団法人情報支援レスキュー隊

岩泉水害対応平成 28 年台風 10号

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情報通信環境整備の支援

現地活動9 月 22 日

畑山9 月 25 日

宮川藤井

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畑山の経験から

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神戸市長田区での倒壊家屋解体撤去受付支援

阪神・淡路大震災時,神戸市長田区役所において地理情報システム( GIS )を用いた倒壊家屋解体撤去受付支援活動に参加(システム開発)建物被害が神戸市の中でもっとも激しかった長田区において、神戸市による公費建物解体の受付業務の効率化を目指し、京都大学防災研究所をはじめとする研究グループが行った支援活動

Intel DX4HDD: 500MB

災害対応についての知見がない状態で行政を支援してみた事例

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那須烏山市での自治体支援活動

被災地の自治体職員は事務作業に時間をとられ、本来なすべき仕事に時間をかけられなくなっている

情報処理技術を用いてこれらの事務作業を軽減することにより自治体職員に被災者とのコミュニケーションをとることができる時間を確保することが目的

災害対応についての知見を得てから行政を支援してみた事例

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これまでの活動経過

データについて航空写真家屋・地番形状

税務課の許可を得て,地元業者より提供データ形式変換は震災支援チームの手でゼンリンよりシステム提供あり

システム設計について

3 月 24 日相談の連絡を受ける4 月 4 日 那須烏山市訪問4 月 6 日 データ提供をうける4 月 8 日 那須烏山市での活動開始4 月 17 日栃木県庁にて県下の被災自治体への説明会5 月 23 日罹災証明に係るワンストップサービス 

シーケンス図の作成クラス図の作成

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中越地震ではどうだったのか?

東日本大震災での不安

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kintone を使用した物資管理帳システム

支援団体からの依頼を受け、支援物資管理システムの構築および運用を行った

現地チームで物資管理票を撮影した画像をアップロード。後方支援チームが画像の情報をデータベースに入力することで物資管理を行った

サイボウズ協力

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入庫時の写真 出庫時

に追加される写真

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畑山

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物資管理帳システムの管理画面

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畑山

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入庫時の写真

出庫時に追加される写真

物資管理システム

物資管理の粒度が変化していく物資対応の記録がとれるかも物資の動きのデータもとれるかも

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アジャイル開発

クラウド 環境構築

災害時に支援するならソフトウエア使い捨て

人材確保

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今後の活動の広がりに向けて

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先遣隊はいち早く、その後の支援につながる「人のつながり」を確保すること→  地元との連携協力なくして IT 支援は実現しない 発災早期での現地活動拠点確保 被災地地元の人のつながりの拡大 後方との連携・協力体制

発災直後

IT 支援のニーズは不明!

十分な予測と先遣隊の活動

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http://itdart.org/wanted/team/

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