20160526 ku-librarians勉強会 #202 :海外研修報告 :...
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海外研修報告:パンケーキとシガールと図書館
安原 通代 (工学研究科総務課図書掛)
小野 恵理子 (法学研究科図書掛)
第202回 ku-librarians勉強会
2016年5月26日(木) @京都大学附属図書館 共同研究室5
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研修の目的
•オープンサイエンスに向けた特色のある取り組みを行う北米の大学等高等教育機関の動向調査
• 研究者支援体制
• 他機関、他部局との協力体制
• 支援ツール
• 研究者支援を行うスタッフのトレーニングプログラム
• その他 各機関の取り組み
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訪問機関
1. UC Berkeley
2. CDL
3. Stanford Univ.
1. カリフォルニア大学バークレー校 (UC Berkeley)2. カリフォルニア大学デジタルライブラリー (CDL)3. スタンフォード大学 (Stanford University)4. パデュー大学 (Purdue University)5. ピッツバーグ大学 (University of Pittsburgh)6. ジョンズ・ホプキンズ大学 (JHU)
5. Univ. of Pittsburgh
4. Purdue Univ. 6. JHU
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研修日程:2016年1月31日(日)~2月11日(木・祝)
Center for Interdisciplinary Digital Research
• 設立 2014年
• 人文・社会科学分野への図書館を通じた研究支援が目的
• 決まったオフィスは持たないグループとしての組織
• スタッフ構成 11名(10の部局の所属)• Librarian → 3名
• Academic Technology Specialist(ATS) → 5名
• Research Developer → 3名
• Associate Director for Digital Strategy
• ※Librarian1名がCo-lead of the CIDRを兼任
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Center for Interdisciplinary Digital Researchのサービス
• 各部局の専門家による研究支援
• 社会科学分野のデータおよびソフトウェアのサポート
• 人文学分野のテキストの提供と分析のサポート
• 教員の研究プロジェクトにおけるソフトウェア開発の技術的支援
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Distributed Data Curation Center
• データ管理支援ツール、ソフトウェアの開発・保守を担う
• 図書館の研究部門に属し、技術者とライブラリアンが協働
• 開発専門のスタッフによるプロジェクト• Databib
分野や機関ごとにリポジトリを検索できるサイト
• HUBzero
オープンソースのソフトウェア。データ共有・公開を行える研究支援のプラットフォーム
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Purdue University Research Repository
• 2013年に公開されたデータリポジトリ
• 研究者間のデータ共有とスムーズなデータの公開を促す
• DDCCが開発したソフト、HUBzeroを用いる
• 多様な部署の教員・職員・ライブラリアンのグループが開発に参加
• データの保存から公開をスムーズに行える仕組み
• 利用者対象者:学内の教職員、院生、
共同研究を行う学外の研究者
• 「プロジェクト」の立ち上げ・管理を通じてデータマネジメントプランの作成、データの公開を支援する
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Purdue University Research Repository
1. 研究資金獲得のためのデータマネジメントプランの作成
2. 「プロジェクト」をサイト内で作成
3. 自動的にプロジェクト推進のためのツールとデータストレージが付与される
※追加の容量は1GBごとに購入可能。
助成金を得たプロジェクトのデータ容量は拡大される
4. プロジェクト内で同意を得たデータの公開が可能
5. データ公開時に、DOIが付与
6. プロジェクト終了後もデータは10年間保管される
(10年後、データの保管の可否が検討される)
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Digital Scholarship Commons
• メインライブラリーであるHillman Libraryを改装し、2015年オープン
• データ主導の研究・教育活動の支援が目的
• 新入生向けの情報リテラシーの授業の会場
• 研究者同士の交流の場を提供
→Digital Scholarship Commonsの存在を知ってもらうこと
→存在を知ってもらうことで、不可視のサービスを認知するきっかけになる
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ULS Office of Scholarly Communication
and Publishing (OSCP) • 大学図書館の1部門として、電子出版事業を主催
• 査読付き電子ジャーナルの立ち上げ、編集、発行を行う
• 外部の研究者と共同して、出版活動を行う
• 出版されたジャーナルは、機関リポジトリD-Scholarship@Pitt
に登録される
• 電子出版を大学が主催する意義:• 商業出版に対するひとつの選択肢を研究者にもたらすこと
• 研究者間の交流を促すこと
• 大学の名前のもとに出版することで得られる信頼性
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RDMサービスの研修プランについて
• データマネジメントに関して、3つのレベルに分けて、研修のためのコースを用意
• Basic RDM Service Providers
• → 各部局において、RDMの案内が出来る
• Advanced RDM Service Providers
• → 各部局において、RDMに関する質問に答え、
• 専門に応じた提案することができる
• Specialist RDM Service Providers
• → RDMのプログラムを責任をもって統括し、
• DMPの関連の業務を担当する
☆data management のコースは毎年開講される
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IDeATe
• 正式名称 Integrative Design, Arts and Technology
• メインライブラリーであるHunt Libraryを改装し、2014年にオープン
• テクノロジーとアートが融合した分野の研究を支援
• ラボ、工具、3Dプリンター、スタジオを図書室の地下に備える
• スタッフが各工具の使い方などを指導
• 学生の自主的な研究の場
• 学部の垣根を越えた、教育プログラムを実施
• 院生、学部生向け、専攻を問わないプログラム...etc.
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