20170124 web公開資料全部門中間アンケート概要

32
1 製品バーコード利用実態調査アンケート 中間報告 概要 資料NO:J170124-01 Ver1.1 2017124病院・薬局医療トレーサビリティWG 検証実験プロジェクトチーム 日本ユーザビリティ医療情報化推進協議会(JUMP) 取扱注意 本書の全部または一部の無断転載を禁じます。 バーコード利用による医療安全・業務効率化の実態調査

Upload: jump-slide

Post on 09-Feb-2017

101 views

Category:

Government & Nonprofit


0 download

TRANSCRIPT

1

製品バーコード利用実態調査アンケート 中間報告 概要

資料NO:J170124-01

Ver1.1 2017年1月24日

病院・薬局医療トレーサビリティWG

検証実験プロジェクトチーム

日本ユーザビリティ医療情報化推進協議会(JUMP)

取扱注意

本書の全部または一部の無断転載を禁じます。

バーコード利用による医療安全・業務効率化の実態調査

2 取扱注意

■目的 :製品トレーサビリティによる医療安全向上と 業務効率化のために製品バーコード利用実態を調査する

■調査方法:インターネットによる回答方式 ■調査期間:2016年12月10日~2017年1月13日時点までの 中間集計結果(約1ヶ月) ■調査対象:全日本病院協会様と日本病院会様の協力を得て、 全国の病院4,101件に依頼し、医薬品、医療材料 医療機器を扱う複数部門より回答を頂く ■回答状況:回答総数 723部門 内訳 薬剤部門 184 医材管理部門 168 機器管理部門 130 看護部門:外来 117 看護部門:病棟 124

製品バーコード利用実態調査アンケート 中間報告概要

3 取扱注意

医薬品

医療材料

<対象製品>

医療機器

①薬剤部門

②医材管理部門

③機器管理部門

④看護部門

医療安全確認 ・どの業務シーンが重要か

その業務でのバーコード利用状況

業務効率が悪い作業とは

バーコード表示規制 /GS1コード知っていたか

対策としてのSPD業者と契約状況 等

対策としての医療IT導入の状況

<アンケート対象>

具体的な利用イメージ

<アンケート内容> <施設基本情報>

病床数

形態

人員

・注1

注1: 部門名称は医療機関によって異なるため主に対象製品を管理している部門のみ。 例:医材ー>用度課または施設課 *機器ー>中央臨床工学部門 など 各施設判断とする。

・注1

・外来 ・病棟

■アンケート全体構成は下図のように医薬品、医療材料、医療機器の主部門および 利用部門である看護部門(外来、病棟)単位に実施

その業務でのバーコード利用状況

質問は15項目以内

クロス集計で 傾向分析

アンケートの全体構成

4

有効回答数分布

5 取扱注意

2 1 2 1 5

7 3

6 4

1 1 2 5

1 1 1 3

1 5 8

3 3

9

2

10

6

4 2

1 2 5

1

8 7 4

4

3 5 8

1

7 1 3 2

6 10

1

2

2

2

14 3

4

9

4 4

7

5

3

4

1 7

1

5

4 1

5

7 1

5 1

1

8

5

8 2

2

18

4

4

29

7

1 5

5

5

2 4

2

2

1

8

5

2

2

5

6

7

6

5

1

4

5

2 4

5

1 3

5

3

6

5 2

5

1

11

12

1

5

5

2

11 1

8

37

10

6

5

3

5

12

36

3

4

25

1

2

3

1

1 5

8

2

6

0

10

20

30

40

50

60

70

80

北海道

青森県

岩手県

宮城県

秋田県

山形県

福島県

茨城県

栃木県

群馬県

埼玉県

千葉県

東京都

神奈川県

新潟県

富山県

石川県

福井県

山梨県

長野県

岐阜県

静岡県

愛知県

三重県

滋賀県

京都府

大阪府

兵庫県

奈良県

和歌山県

鳥取県

島根県

岡山県

広島県

山口県

徳島県

香川県

愛媛県

高知県

福岡県

佐賀県

長崎県

熊本県

大分県

宮崎県

鹿児島県

沖縄県

所在地・施設規模別回答数(単位:回答数)

20床~99床以下 100床~199床以下 200床~299床以下 300床~399床以下 400床~499床以下 500床以上

全体 723

20床~99床以下 42

100床~199床以下 136

200床~299床以下 82

300床~399床以下 131

400床~499床以下 112

500床以上 220

■中間集計のため回答数はまだ少ないが、全国より施設規模別の回答を頂きました

施設規模別 有効回答分布状況

未回答施設の方へ ご協力の程お願いたします。

6

全部門共通質問 回答結果

バーコード表示義務 およびGS1コードの認知度に関する 全部門共通の集計結果を示す

7 取扱注意

■バーコード表示義務とGS1の認知度 Q1:貴部門では、製品バーコード表示義務と「GS1コード」についてご存知でしたか。

医療現場で使われる医薬品、医療機器(医療材料)は、

厚生労働省通知により、国際標準のGS1(ジーエスワン)

コード表示がメーカに対して義務づけられています。

■製品バーコードが義務化された背景

医療安全: 製品バーコード利用により医薬品および

医療材料の取り違い防止対策

医療機器のシリアル番号管理により定期保守を

確実にし、機能性能を維持

業務効率化:製品バーコード利用により院内在庫管理

(入荷・払出・棚卸)の効率化

適正在庫把握により過剰購入、在庫不足の防止

トレーサビリティ(履歴追跡)の確保:

不具合品が発生した時に迅速、正確に特定し、

患者への誤使用を防止

全部門共通の質問事項

8 取扱注意

薬剤部の認知度は約96%と高い。医療材料・機器の主要部門では“知らなかった”との回答が30%近くあった。看護部門に関してはGS1などは意識して使用していないと考えられるため想定内の回答結果であった。

薬剤部門の認知率が高いのは、厚労省/各団体により毎年バーコード利用調査が

継続されているからと推察。ー>今後も継続的な啓蒙活動は重要。

96.7

74.4 79.2

55.6 54.7

3.3

25.6

20.8

44.4 45.3

0

20

40

60

80

100

薬剤部門 医材部門 機器部門 看護:病棟 看護:外来

表示義務の認知度(部門別 単位:%)

知っていた 知らなかった

96.2

67.9 71.5

33.1 33.3

3.8

32.1 28.5

66.9 66.9

0

20

40

60

80

100

薬剤部門 医材部門 機器部門 看護:病棟 看護:外来

GS1コードの認知度(部門別 単位:%)

知っていた 知らなかった

全部門共通アンケート集計結果

n=184 n=168 n=130 n=124 n=117 n=184 n=168 n=130 n=124 n=117

9 取扱注意

■病床数クロス集計結果:製品バーコード表示義務 認知

96.4

75.6 80.5

43.9 54.1

3.6 24.4 19.5 56.1 45.9

0

20

40

60

80

100

薬剤部門 医材部門 機器部門 看護:病棟 看護:外来

500床以上(単位:%) 100.0

83.3 82.6

50.0 55.6

0.0 16.7 17.4 50.0

44.4 0

20

40

60

80

100

薬剤部門 医材部門 機器部門 看護:病棟 看護:外来

400床~499床以下(単位:%)

100.0

85.7

66.7 66.7 68.2

0.0 14.3 33.3 33.3 31.8 0

20

40

60

80

100

薬剤部門 医材部門 機器部門 看護:病棟 看護:外来

300床~399床以下(単位:%)

83.3

66.7

88.2

64.3 66.7

16.7 33.3 11.8 35.7 33.3 0

20

40

60

80

100

薬剤部門 医材部門 機器部門 看護:病棟 看護:外来

200床~299床以下(単位:%)

全部門共通アンケート集計結果(病床数クロス集計)

10 取扱注意

■病床数クロス集計結果:製品バーコード表示義務 認知

97.3

69.4

82.4

56.5

34.8

2.7 30.6 17.6 43.5 65.2 0

20

40

60

80

100

薬剤部門 医材部門 機器部門 看護:病棟 看護:外来

100床~199床以下(単位:%) 100.0

57.1

80.0 85.7

60.0

0.0 42.9 20.0 14.3 40.0 0

20

40

60

80

100

薬剤部門 医材部門 機器部門 看護:病棟 看護:外来

20床~99床以下(単位:%)

全部門共通アンケート集計結果(病床数クロス集計)

11

各部門別 回答結果

今回のサマリーは、各部門別の下記質問集計のみを示す ・医療安全のために特に注意している業務? ・業務効率が悪く改善したい業務? ・業務での製品バーコード利用状況? ・利用が進まない理由? ・製品バーコード読んだ時の業務利活用イメージ?

12 取扱注意

1.1

2.7

1.6

5.4

10.9

33.7

44.6

その他

払出業務

検品業務

混注業務

麻薬等の管理

調剤業務

処方監査業務

0 10 20 30 40 50

医療安全の為に特に注意している業務 (単位:%)

注:麻薬等(麻薬、向精神薬、毒物、劇物)および生物由来等の管理

3.8

9.2

10.3

15.8

60.9

その他

院内消費/投与実績の記録

製品発注受入や請求業務

院内の搬送業務

不動在庫、期限切れの在庫管理

0 20 40 60 80

業務効率が悪く特に改善したい業務 (単位:%)

薬剤部安全業務では“処方監査業務”がTOP(45%の方が選択)。

業務効率が悪く特に改善したい業務では“不動在庫、期限切れ在庫の管理”(61%)

薬剤部門:医療安全重要業務と最も改善したい業務は (n=184)

薬剤部門

13 取扱注意

15.8

16.8

17.4

18.8

21.2

26.1

42.9

49.5

60.3

84.2

83.2

82.6

81.3

78.8

73.9

57.1

50.5

39.7

処方監査業務

混注業務

院内払出/搬送業務

その他 (病棟定数配置 等)

院内消費/投与実績の記録業務

麻薬等および生物由来等の管理

薬品在庫管理

調剤業務

製品発注受入や請求業務

製品バーコード利用ランキング(薬剤業務別 単位:%)

使用している 使用していない

メーカ/卸との製品発注受入や請求業務が中心に使用されている(利用率60%)

医療安全重要業務1位の処方監査業務での製品バーコード利用率は最下位(15.8%)

*本アンケートでの製品バーコードとは、

メーカが製品に印字したバーコードとします。

処方監査以外の混注業務、麻薬等の管理でも利用率は低い

薬剤部門:製品バーコードの業務別利用状況は

(n=184)

薬剤部門

14 取扱注意

120

26

30

37

11

34

利用したいが設備やシステム等の制約で利用できない

緊急時の読取などが面倒なため利用が進まない

現在の運用方法で特に問題はない (病院内独自バーコードで十分)

まだ利用を検討していない

活用方法がわからない

その他

0 20 40 60 80 100 120 140

製品バーコード利用が進まない理由(単位:回答数)

利用が進まない理由

“利用したいが設備やシステム等の制約で利用できない”との回答がTOPで120件

(n=184 約65%)。 (注:本設問は複数回答可)

薬剤部で製品バーコード利用が進まない理由は

薬剤部門においては“現在の運用方法で特に問題ない(院内バーコードで十分)”という

回答は思ったより少なく、何らかの改善を望んでいることが推察できる。

薬剤部門

15 取扱注意

■薬剤部で製品バーコードを読んだ時、どんな情報がほしいか?何に使いたいか?

利活用シーンを5つに分けて質問した結果 処方との照合(処方監査や混注業務等)でのニーズが高い(90.7%)

製品バーコードを読んだ時に安全情報、副作用情報の表示(約81%)などのニーズも高い

39.1

39.7

58.7

55.4

75.5

26.1

38.0

20.1

25.5

15.2

14.1

5.4

4.3

4.9

2.7

7.1

3.8

2.2

3.3

0.5

13.6

10.3

4.9

10.9

3.8

2.7

9.8

2.2

後発品から先発品が表示

空き時間を利用して、製品に関する教育・研修

製品バーコードを利用した在庫管理等

安全情報や副作用情報も同時に表示

処方情報と現物情報の間違いを発見するアシスト

(単位:%)

使用したい やや使用したい あまり利用したくない 利用したくない 分からない すでに利用

90.7%

80.9%

薬剤部:製品バーコード利活用イメージについて

薬剤部では安全情報などは情報共有されていて利用ニーズが低いのではと想定していたが “常時使用する医薬品は限られており、最新情報は各人がその都度調べている”との現場の声を頂いた

薬剤部門

16 取扱注意

4.2

0.6

1.2

3.0

3.0

8.9

36.3

42.9

その他

滅菌セット/組立業務

滅菌実施記録業務

使用済み品滅菌・消毒・洗浄業務

院内消費/使用実績の記録業務

院内払出/搬送業務

製品発注受入や請求業務

物品在庫管理(棚卸、期限切れ)

0 10 20 30 40 50

医療安全の為に特に注意している業務 (単位:%)

9.5

1.2

1.8

3.0

11.9

18.5

18.5

35.7

その他

滅菌実施記録業務

使用済み品滅菌・消毒・洗浄業務

滅菌セット/組立業務

院内払出/搬送業務

院内消費/使用実績の記録業務

製品発注受入や請求業務

物品在庫管理(棚卸、期限切れ)

0 20 40 60

業務効率が悪く特に改善したい業務 (単位:%)

医療安全業務、業務効率ともに“物品在庫管理(棚卸、期限切れ)”がTOP

(安全42.9%、業務効率が悪い35.7%の方が選択)。

医材管理部門:医療安全重要業務と最も改善したい業務は (n=168)

業務効率でのその他の回答には“ハード面(倉庫等の不足・同線の悪さ)”、“医療材料以外の物品管理“ などがあり、医材部門の管理対象の広さからくる課題背景もあると推察

医材部門

17 取扱注意

8.2

5.4

6.0

6.5

26.8

31.5

38.1

38.1

91.8

94.6

94.0

93.5

73.2

68.5

61.9

61.9

その他

使用済み品滅菌・消毒・洗浄業務

滅菌セット/組立業務

滅菌実施記録業務

院内消費/使用実績の記録業務

院内払出/搬送業務

物品在庫管理(棚卸、期限切れ)

製品発注受入や請求業務

製品バーコード利用ランキング(薬剤業務別 単位:%)

使用している 使用していない

メーカ/卸との製品発注受入や請求業務、そして在庫管理業務を中心に使用されている

(利用率はともに38.1%)

*本アンケートでの製品バーコードとは、

メーカが製品に印字したバーコードとします。

医材管理部門:製品バーコードの業務別利用状況は

(n=168)

医薬品(薬剤部)での利用率60%に対して医材部門は38%と低い。管理対象品目数の多さも

影響していると推察。その対策として医材部門での業務委託率が高い。

*院内の物品管理や搬送を代行するSPD事業者との契約率 64.3%(n=168)

医材部門

18 取扱注意

49

6

67

49

15

23

利用したいが設備やシステム等の制約で利用できない

緊急時の読取などが面倒なため利用が進まない

現在の運用方法で特に問題はない (病院内独自バーコードで十分)

まだ利用を検討していない

活用方法がわからない

その他

0 10 20 30 40 50 60 70 80

製品バーコード利用が進まない理由(単位:回答数)

利用が進まない理由

“現在の運用方法で特に問題はない(病院内独自バーコードで十分)”との回答がTOPで67件

(約40% n=67件)。 (注:本設問は複数回答可)

医材管理部門で製品バーコード利用が進まない理由は

その他の回答には、“業務委託(SPD)をしているので一任している“、”SPD管理の材料の中には医薬部外品や用品も含まれているので一元化しづらいところがある”、“各メーカーの表示方法にバラつきがあるため”、

“そこまでの必要性がない”などの回答あり。

(n=168)

T O P

医材部門

19 取扱注意

■医材部門で製品バーコードを読んだ時、どんな情報がほしいか?何に使いたいか?

利活用シーンを5つに分けて質問した結果 “償還価格の有無やクラス分類を知りたい“のニーズが高い(利用したい58.3%、やや利用したい17.3%)

“メーカリコール品などの安全情報も同時に表示”も高い(利用したい50%、やや利用したい21.4%)

30.4

34.5

50.0

51.8

58.3

29.8

19.6

21.4

25.6

17.3

10.1

3.0

3.0

1.8

2.4

4.2

4.8

3.6

1.8

3.0

23.2

26.8

19.6

14.9

14.9

2.4

11.3

2.4

4.2

4.2

製品に関する教育・研修の仕組み

製品バーコードを利用した在庫管理等

メーカリコール品などの安全情報も同時に表示

ピッキング情報と現物情報の間違いを発見するアシスト

償還価格の有無やクラス分類が表示

(単位:%)

利用したい やや利用したい あまり利用したくない 利用したくない 分からない すでに利用している

75.6%

77.4%

医材管理部門:製品バーコード利活用イメージについて

アンケート結果から全品目在庫管理には課題が残るが、償還対象品の判定やリスクの高い品目での利活用ニーズが高いことが推察される。“償還材料は医事システム・経理システムと連動し、作業の統一化ができれば有用であると思う”との医療現場の声も多数頂きました。

71.4%

医材部門

20 取扱注意

8.5

0.0

3.8

6.2

8.5

9.2

13.1

50.8

その他

メーカよりの機器情報収集管理

機器の貸出/返却/台帳管理業務

機器使用方法の院内研修業務

臨床技術提供業務(手術室 他)

臨床技術提供業務(血液浄化)

臨床技術提供業務(呼吸管理)

機器の保守管理(点検・修理)

0 20 40 60

医療安全の為に特に注意している業務 (単位:%)

7.7

3.8

7.7

10.0

13.1

13.1

22.3

22.3

その他

臨床技術提供業務(呼吸管理)

臨床技術提供業務(血液浄化)

メーカよりの機器情報収集管理

臨床技術提供業務(手術室 他)

機器の貸出/返却/台帳管理業務

機器の保守管理(点検・修理)

機器使用方法の院内研修業務

0 10 20 30 40

業務効率が悪く特に改善したい業務 (単位:%)

医療安全業務では“機器の保守管理(点検・修理)”がTOP(50.8%の方が選択)。

業務効率が悪く特に改善したい業務では“機器の保守管理”と同率で“機器使用方法の院内研修業務”(22.3%)がTOP

医療機器部門:医療安全重要業務と最も改善したい業務は

(n=130)

その他の回答には「機器の貸出/返却/台帳管理、保守管理、機器使用方法の院内研修業務の全て」 「使用中点検の簡素化」「輸液・シリンジポンプの中央管理化」など

機器部門

21 取扱注意

20.0

6.9

7.7

15.4

17.7

19.2

24.6

24.6

80.0

93.1

92.3

84.6

82.3

80.8

75.4

75.4

その他

機器使用方法の院内研修業務

メーカよりの機器情報収集管理

.臨床技術提供業務(血液浄化)

臨床技術提供業務(呼吸管理)

臨床技術提供業務(手術室他)

機器の貸出/返却/台帳管理業務

機器の保守管理(点検・修理)

製品バーコード利用ランキング(薬剤業務別 単位:%)

使用している 使用していない

医薬品や医材と違い機器での製品バーコード利用率は低く、機器の保守管理(点検、修理)、貸出管理業務での利用率は24.6%

*本アンケートでの製品バーコードとは、

メーカが製品に印字したバーコードとします。

医療機器部門:製品バーコードの業務別利用状況は

(n=130)

その他の回答には「心カテ室」「ダイアライザー準備検品」「医療機器管理業務」「在庫管理」「医療機器

ICタグ管理」「循環器」など

機器部門

22 取扱注意

42

9

75

39

19

13

利用したいが設備やシステム等の制約で利用できない

緊急時の読取などが面倒なため利用が進まない

現在の運用方法で特に問題はない (病院内独自バーコードで十分)

まだ利用を検討していない

活用方法がわからない

その他

0 10 20 30 40 50 60 70 80

製品バーコード利用が進まない理由(単位:回答数)

利用が進まない理由

“現在の運用方法で特に問題はない(病院内独自バーコードで十分)”との回答がTOPで75件

(約57% n=75件)。 (注:本設問は複数回答可)

医療機器部門で製品バーコード利用が進まない理由は

その他の回答には、“費用対効果”、“製品バーコードを知らない。説明を受けたこともない。”、

“機器に関してのマスターがない”、“進んでいるすべての医療機器にバーコードがない”、

“印字部が製品によって違う。又、1製品や箱単位と統一されていない。”、“説明不足 PR不足”など

T O P

(n=130)

機器部門

23 取扱注意

35.4

50.8

58.5

61.5

62.3

25.4

16.9

22.3

28.5

18.5

12.3

5.4

5.4

4.6

6.9

4.6

3.8

3.8

0.8

3.1

16.9

22.3

10.0

4.6

7.7

5.4

0.8

1.5

医薬品や医療機器の在庫管理を製品バーコードで管理

処方情報を照合確認

製品に関する教育・研修の仕組み

添付文書や安全情報も同時に表示

院内使用履歴が表示

(単位:%)

利用したい やや利用したい あまり利用したくない 利用したくない 分からない すでに利用している

80.8%

90.0%

医療機器部門:製品バーコード利活用イメージについて ■機器部門で製品バーコードを読んだ時、どんな情報がほしいか?何に使いたいか?

利活用シーンを5つに分けて質問した結果 “院内使用履歴の表示“のニーズが高い(利用したい62.3%、やや利用したい18.5%)

“添付文書や安全情報も同時に表示”も高い(利用したい61.5%、やや利用したい28.5%)

アンケート結果から利活用ニーズが高い。ただし機器は医薬品・医材のように実消化されるものではないため、バーコードがない古い機器への配慮やバーコード表示位置(設置機器の裏についていても運用できない)等の配慮・工夫が必要であると現場の声を頂く。

機器部門

24 取扱注意

29.9 33.3

75.2

9.4

1.7

18.8

7.7

44.4

0.9 0.9

7.7 12.8

48.7

3.4 0.0

17.7

45.2

85.5

6.5 0.8 7.3 9.7

37.1

0.8 0.0 4.0 15.3

44.4

2.4 0.8 0

20

40

60

80

100

【投薬】オーダー

【投薬】準備

【投薬】実施

【投薬】記録

【投薬】請求管理

【検査】オーダー

【検査】準備

【検査】実施

【検査】記録

【検査】請求管理

【処置】オーダー

【処置】準備

【処置】実施

【処置】記録

【処置】請求管理

看護部門(外来) 看護部門(病棟)

看護部業務は、①投薬(注射、内服含む)、②検査、③処置(手術含む)、④ケア(入浴、食事、排泄等)と幅広いが、安全上最も注意している業務は医薬品に関わる投薬業務である

ことがアンケート結果より分かる。

看護部門での医療安全重要業務とは

処置(手術含む)実施と同じくらい投薬準備には気をつけていることが推察できる

(外来n=117)

(病棟n=124)

(単位:%)

看護部門

25 取扱注意

35

45

38

62

27

32

16

21

32

23

オーダー(外来)

オーダー(病棟)

準備(外来)

準備(病棟)

実施(外来)

実施(病棟)

記録(外来)

記録(病棟)

請求管理(外来)

請求管理(病棟)

0 10 20 30 40 50 60 70

業務効率が悪く特に改善したい業務

投与(注射・内服含む)(単位:回答数)

35

22

39

56

88

106

11

8

2

1

オーダー(外来)

オーダー(病棟)

準備(外来)

準備(病棟)

実施(外来)

実施(病棟)

記録(外来)

記録(病棟)

請求管理(外来)

請求管理(病棟)

0 20 40 60 80 100 120

医療安全の為に特に注意している業務

投与(注射・内服含む)(単位:回答数)

*投薬以外の検査業務/処置(手術含む)/ケア(入浴・食事・排泄等)は別紙参照

・病棟・外来別に看護部門業務の流れにそって下記に示す。

・投与業務の安全重要業務は病棟・外来ともに実施業務であるが、業務ルーチンの違いにより

病棟での準備業務にも注意していることが分かる。

・効率が悪く特に改善したい業務は、実施ではなく準備業務とオーダ確認業務という結果だった。

T O P 3 T

O P 3

看護部門:投薬業務の安全重要業務と最も改善したい業務は

(外来n=117)

(病棟n=124)

看護部門

26 取扱注意

2.6%

5.6%

6.0%

10.5%

12.0%

17.7%

4.3%

4.8%

8.5%

5.6%

97.4%

94.4%

94.0%

89.5%

88.0%

82.3%

95.7%

95.2%

91.5%

94.4%

オーダー(外来)

準備(外来)

実施(外来)

記録(外来)

請求管理(外来)

看護部投与業務別 製品バーコード利用率 (単位:%)

使用している 使用していない

どの業務でも医薬品バーコードを全く使用していないが80.5%(内訳:病棟79%、外来82%)

看護部安全最重要業務の投与実施(三点照合等)であっても製品バーコード利用率は低い (利用率:病棟17.7%、外来12%)

19.5%

80.5%

どの業務でも全く

使用していない

患者リストバンドなどのバーコードを対象にしていないため利用率が低い可能性もあるが 看護部門での利用率は低い結果となった

利用してない

利用してる

看護部門:製品(医薬品)バーコードの業務別利用状況は

(外来n=117)

(病棟n=124)

看護部門

27 取扱注意

36

36

9

9

37

43

65

52

32

27

7

8

利用したいが設備やシステム等の制約で利用できない : 病棟

: 外来

緊急時の読取などが面倒なため利用が進まない : 病棟

: 外来

現行運用方法で問題なし (病院内独自バーコード利用) : 病棟

: 外来

まだ利用を検討していない : 病棟

: 外来

活用方法がわからない : 病棟

: 外来

その他 : 病棟

: 外来

0 10 20 30 40 50 60 70

(単位:回答数)

看護部門では“まだ利用を検討していない”との回答も最も多い。(病棟65、外来52)

次いで”現行運用で問題なし” (病棟37、外来43)

看護部で製品バーコード利用が進まない理由は

T O P

(外来n=117)

(病棟n=124)

看護部門

28 取扱注意

30.3

41.1

54.8

56.0

70.1

21.6

37.3

28.6

26.1

14.9

5.0

5.0

3.3

2.5

1.2

2.5

1.7

0.4

1.7

1.2

36.9

12.0

12.4

13.7

11.6

3.7

2.9

0.4

0.8

製品バーコードを利用した在庫管理等

空き時間を利用して、製品に関する教育・研修

安全情報や副作用情報も同時に表示

商品名から一般名が表示

処方情報と現物情報の間違いを発見するアシスト

単位:%

使用したい やや使用したい あまり利用したくない 利用したくない 分からない すでに利用

■製品バーコードを読んだ時、どんな情報がほしいか?何に使いたいか? 製品バーコードを読んだ時に欲しい情報は、安全情報(83.4%)、製品情報(82.1%)

処方と現物情報の間違い発見(85.0%)などのニーズは高い。

85.0%

82.1%

83.4%

あまり製品バーコードを利用していない看護部でもジェネリックなどの持参薬の判定などに時間をとれている等の 理由で、“必要な時に必要な情報提供のニーズは高い”と現場の声を頂いた

看護部門:製品バーコード利活用イメージについて (外来n=117)

(病棟n=124)

看護部門

29 取扱注意

アンケート最後に1/4の方より貴重なご意見・ご要望を頂きました。

■積極的なご意見も多く、具体的には

・人為的ミスを防ぐ事を最大の目的としたい。(100-199床薬剤部)

・他施設で実施されている方法など知る機会を得たいです。(500床以上看護部)

・コストをかけず利便性向上が望ましい。ジェネリックが多すぎて、患者の持参薬が 抗血栓薬かどうか調べることにすごく時間がかかっているのでかわるとうれしい(100-199床看護部)

・医薬品自体に印字されたバーコードを認証するという行為も当たり前となるようにしてほしい。 医療安全の面などから現場ではバーコードを広く活用していきたい希望がある。 (300-399床薬剤部)

・バーコードを読んだ時、医療機器の添付文書の閲覧したい(400床-499床以上機器部門)

・医薬品・医療材料などそれぞれのシステムなので、トータルに管理できるシステムを導入したい(400-499床 医材部門)

・償還材料は医事システム・経理システムと連動し、作業の統一化ができれば有用であると思う(500床以上医材部門)

・バーコード表示に関して、表示(印字)されるのはよいが、それを活用するシステムを統一・ 導入する。そういったハード面の整備が遅れているように思います。(500床以上薬剤部)

■逆に問題点/課題としての声には ・医療安全のため使いたいが、新たな業務負荷への懸念の声も頂きました。 具体的には ①医療ITシステム(電子カルテ、調剤支援、薬品管理、SPDシステム・・)維持管理の負担 ②マスターデータ管理業務の増加 たとえば同じ薬品でも医療ITシステム別にコードが違うための負担 ③作業性/操作性への懸念 ・導入コスト/費用対効果の課題

利活用拡大の為に解決すべき課題

アンケート医療現場の声

30

中間アンケート まとめ

31 取扱注意

3 3 108

1 2 64

3

低 現状の認知度/BC利用率 中

医薬品 薬剤部門

低 現状の認知度/BC利用率 中

看護部門

業務有効活用意識

低 現状の認知度/BC利用率 中

機器 部門 高

業務有効活用意識

低 現状の認知度/BC利用率 中

医材 部門

業務有効活用意識

業務有効活用意識

■アンケート結果を認知度・BC利用率(横軸)と業務利活用意欲(縦軸)に自動集計しマップ化した。 薬剤部は認知度・BC利用率・業務利活用意欲ともに高い傾向。看護部門は認知度・利用率が低くとも積極的。

アンケート傾向分析:利活用ポジションニングマップ 部門別

BC:製品バーコード

43 51 38

40 31 23

10 1 4

5 19 47

9 8 36

4 1 1

10 19 61

12 8 35

11 4 8

積 極 的 な グ ル ー プ

模 索 中 の グ ル ー プ

消 極 的 な グ ル ー プ

医療機器・医材は対象製品に幅があるためか回答もバラツキがあるが、積極利用ニーズも高い。

32 取扱注意

61 92 254

62 49 158

25 6 16

低 現状の認知度/BC利用率 高

業務有効活用意識

■医療製品(医薬品、医療機器、医療材料)を扱う全部門のマップを下記に示す ・製品バーコードを業務に積極利用したいグループが407部門と高いことが分かった。(56% n=723)

・業務にどのように活用するかのイメージを模索中のグループも268部門 37%と多い。

医療安全/トレーサビリティは部分的に進めても効果が低いため、現状のポジショニングに応じたアプローチを

展開し、業界全体最適化を推進していく。

積極的なグループ 4 0 7部門

模索中のグループ 2 6 9部門

消極的なグループ 47部門

業務有効利用のため 検証実験等による効果測定

利活用イメージの共有 利活用課題の明確化

利用においての問題点の深堀 継続的な啓蒙活動

<全体最適化へのアプローチ案>

BC:製品バーコード

利活用ポジショニングマップ(全部門)

製品バーコード利用実態調査アンケート 中間報告(総括)