2020年 2020 springwaseda university institute for business and finance 2020年 春季日程...

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トフォリオ・マネジメント業務 特別編 2020年 春季日程 資産運用会社の実務を身につける 2020 SPRING リニューアル 運用会社を内と外の両サイドからみた資産運用ビジネスの現状・課題、 さらにプロダクトの特徴と差別化のポイントについて解説します。 早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センタ トフォリオ・マネジメント業務 特別編 プライベ エクイティ ファンド 基 礎・導入 外国籍投信 関連業務 プライベ エクイティ ファンド 基 礎・導入 オルタナティブ投資関連業務 春季限定企画 投資スキーム、投資形態、GP/LPの役割、 事務フロー上の留意点、最新のトレンド等々 包括的な情報の把握と実務への理解を得ます。 設立地やスキーム、目論見書の作成、商品開発に あたっての規制やオペレーション等の基礎、 UCITSやARFPの概要について学びます。 外国籍投信 関連業務

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Page 1: 2020年 2020 SPRINGWASEDA University Institute for Business and Finance 2020年 春季日程 カリキュラム 詳細はWebサイトをご覧ください 38,000円(税込み)

ポートフォリオ・マネジメント業務特別編

2020年 春季日程

資産運用会社の実務を身につける

2020SPRING

リニューアル

運用会社を内と外の両サイドからみた資産運用ビジネスの現状・課題、さらにプロダクトの特徴と差別化のポイントについて解説します。

早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター

ポートフォリオ・マネジメント業務特別編

プライベート・エクイティ・ファンド編

基礎・導入編外国籍投信関連業務

プライベート・エクイティ・ファンド編

基礎・導入編

オルタナティブ投資関連業務春季限定企画

投資スキーム、投資形態、GP/LPの役割、事務フロー上の留意点、最新のトレンド等々包括的な情報の把握と実務への理解を得ます。

設立地やスキーム、目論見書の作成、商品開発にあたっての規制やオペレーション等の基礎、UCITSやARFPの概要について学びます。

外国籍投信関連業務

Page 2: 2020年 2020 SPRINGWASEDA University Institute for Business and Finance 2020年 春季日程 カリキュラム 詳細はWebサイトをご覧ください 38,000円(税込み)

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詳細はP11をご覧ください  38,000 円(税込み)

3/19(木)

10:00 〜12:00 投資信託のしくみと委託者の役割:ファンドの形態と関係法人/日々の業務の流れ、他 120 分

東中川13:00 〜15:00 計理仕訳:(基準価額の計算、株式約定、債券約定、追加・解約約定)+ ミニ演習 120 分15:00 〜16:30 決算関連業務(分配原資の計算)、外国投信を組入れたファンド・オブ・ファンズの留意点 90 分16:30 〜17:00 投信業界における最近の話題と今後の課題 : SINGLE NAV/ARFP/バーゼルⅢ/ラップ型ファンド、他 30 分

投資信託委託会社における管理業務を体系的に学習します。最初にオペレーションの全体像を把握し、日々の業務である、①約定・受渡しに関する業務、②追加・解約に関する業務、③基準価額の計算に関する業務、から、④決算に関する業務、までを一通り理解した上で、今後の業界課題として認識しておくべき点を明確化します。

バックオフィス業務【投信編】

※ このご案内は2020年1月1日時点での予定です。日程・講師・内容等は都合により変更させていただく場合がございます。※ 本講座は日本ファイナンシャル・プランナーズ協会の継続教育対象講座です。※ ファンドマネジメント講座はオリジナルテキストを使用します。テキスト代は受講料に含まれます。

■場所: 日本橋キャンパス で開講します(裏面MAPをご参照ください)■時間: 10:00〜17:00(6時間/4セッション)  ■定員:30名早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター

◇ アセットマネジメント会社( 投信・投資顧問会社)を中心とした資産運用ビジネスの実務全般について学ぶ講座です。◇ 年4回(四半期ごと)の定期開講なので、ご自身の長期スケジュールに沿って受講できます。◇ 運用会社の業務を網羅的に理解したい方、各種の専門実務をピンポイントでスキルアップしたい方、双方のニーズに応える実践的なプログラムです。

WASEDA University Institute for Business and Finance

2020年春季日程カリキュラム

詳細は Web サイトをご覧ください  38,000 円(税込み)

2/26(水)

10:00 〜12:00 資産運用業界の概観と資産運用業務〜フロント業務を中心として 120 分 出水12:00 〜13:00 コンプライアンス業務の基礎/業務概観 60 分14:00 〜15:30 バックオフィス業務の基礎/業務概観 90 分 今成15:30 〜17:00 ミドルオフィス業務の基礎/業務概観 90 分 工藤

アセットマネジメント会社の主な部門について、その概観と基本的な業務内容をわかりやすく解説します。それぞれの役割や組織全体での位置づけ、一連のオペレーションプロセスが把握できます。なお、本講義のみ、業務経験が比較的浅く、まずは必要となる基礎知識を固めておきたい、という方を対象にしています。

総合基礎

詳細はP4 をご覧ください  38,000 円(税込み)

3/2(月)

10:00 〜11:30 資産運用会社の取扱商品とその特徴 90 分

柏原11:30 〜13:00 人生100年時代の家計の資産運用:運用会社の課題と変化/販売会社の課題と変化/当局の動きと変化の方向性、他 90 分14:00 〜15:30 運用手法の勘所:パッシブ運用/アクティブ運用/クォンツ運用 〜 各運用手法と実践における留意点 90 分15:30 〜17:00 オルタナティブ投資:ヘッジファンド/国内株ロングショート/REIT 〜 代替投資の投資判断とリスクコントロール 90 分

人生 100 年時代を迎え、家計における資産運用ニーズの新たな方向性を掴むことが重要になってきています。本講義では、運用会社の中での経験、運用会社の取引相手として外からみた双方の視点から、資産運用ビジネスの現状・課題および、プロダクトの特徴と差別化のポイントについて解説します。

ポートフォリオマネジメント業務【特別編】~ 運用会社のプロダクトと差別化のポイント

詳細はP 3 をご覧ください  38,000 円(税込み)

2/27(木)

10:00 〜11:30 バイサイドトレーディングの概要: 基本イメージ/業務の流れとミッション/執行環境の高度化と内外金融法制・規制見直し、他 90 分

西野11:30 〜13:00 エクイティトレーディング : 取引・執行方法の種類/電子取引の活用事例/代替執行市場/外国株式取引の実務、他 90 分14:00 〜15:00 債券、外国為替トレーディング : 国内債券および外国債券の売買の流れと留意点/カバー為替/ヘッジ為替、他 60 分15:00 〜17:00 執行コンプライアンスとトレーディング関連事項 : グローバル潮流の変化/ブローカー選定・評価/システム・インフラ、他 120 分

バイサイドのトレーディング業務について網羅的に解説します。組織内での位置づけと役割、業務の流れなど概観から、執行コストの抑制方法、資産別売買における特徴やシステムの活用術および、組み合わせの具体例、実務上の留意点、コンプライアンスを含めた組織運営など実践面に至るまで詳しく紹介します。

トレーディング業務

資産運用業界の第一線で活躍するスペシャリストが講師を担当します。

詳細はP 5 をご覧ください  38,000 円(税込み)

3/5(木)

10:00 〜11:30 リーガル&コンプライアンスの共通スキル: 規制の構成と特徴/代表的な義務(善管注意義務、忠実義務、説明責任) 90 分

村岡 11:30 〜13:00 コンプライアンスの基本スキル: 受託者責任/コンプライアンスの基礎/投資運用業におけるコンプライアンスの特殊性 90 分14:00 〜15:30 リーガルの基本スキル: リーガルの役割/法務リスクの把握と対応/防衛法務と戦略法務 90 分15:30 〜17:00 スキルの応用 (事例研究): 目論見書のチェック/過失自認文書/投資判断/リンク債の組入れ 90 分

資産運用業務の本質や法理論、リスクコントロールの基礎を解説します。リーガルおよびコンプライアンス・オフィサーにとって必要となる基本スキルが習得でき、運用・発注・営業・商品開発・計理・開示・外部委託部門等の方々も、ご自身によるコンプライアンス・チェックが可能となる具体的な技術が身につきます。

リーガル&コンプライアンス【基本スキル編】

柏原 延行丸三証券 執行役員 投資信託部長 チーフ・グローバル・ストラテジスト

■ポートフォリオ マネジメント業務 【特別編】

西野 俊介ピクテ投信投資顧問 常務理事シニア・コンプライアンス・オフィサー

(執行コンプライアンス)

■トレーディング業務

出水 里香野村アセットマネジメント  総合企画部 シニア・マネージャー

■総合基礎

工藤 協一アセットマネジメントOne リスク管理統括グループ長

■総合基礎

エックスネット  シニアコンサルタント

小田 康治

■バックオフィス業務 【投資顧問・投資一任編】

村岡 佳紀アセットマネジメントOne 法務グループ長

■リーガル & コンプライアンス 【基本スキル編】

東中川 教明ゴールドマン・サックス・アセットマネジメント ファンド・コントローラーズ部長

■バックオフィス業務 【投信編】

協力:日経メディアマーケティング株式会社

詳細はP 8 をご覧ください  38,000 円(税込み)

3/11(水)

10:00 〜11:30 運用評価で必要な基礎知識:リスクリターンから要因分析まで 90 分

右田11:30 〜13:00 パフォーマンス測定の実務Ⅰ:残高・取引明細表/キャッシュフローによる収益の調整/GIPS準拠、他 90 分14:00 〜15:30 パフォーマンス測定の実務Ⅱ:日次厳密法と修正ディーツ法、複合効果/要因分析の誤差項/プレアデス累積方式、他 90 分15:30 〜17:00 パフォーマンス測定の実務Ⅲ:個別銘柄別寄与度/多段階要因分析/オルタナティブ運用の要因分析、他 90 分

運用評価業務、主に定量評価について学びます。 リターンとその要因分析、およびリスクについての基本概念を把握した上で、プロが実際に行っているパフォーマンス測定の実務を、さまざまな計算事例に沿って、ひとつひとつ丁寧に、詳しく解説します。計算式入りのエクセルファイルをお持ち帰りいただきますので、後日あらためての復習も可能です。

ミドルオフィス業務

右田 徹イボットソン・アソシエイツ・ジャパンデータ管理部長

■ミドルオフィス業務

詳細はP10 をご覧ください  38,000 円(税込み)

3/17(火)

10:00 〜12:00 バックオフィス業務の概観: ファンド属性設定と銘柄属性設定/ファンド管理の日次・月次業務の流れ、法定帳簿等の電子化、他 120 分 小田12:00 〜13:00 約定処理と株式議決権行使の実際: 約定処理( 国内資産 )/ 約定処理( 海外資産 )/為替紐付/株式の議決権行使 60 分14:00 〜15:30 ブッキングと信託報告書との照合手順: ファンドの報告概要/ファンドの照合実務/決算処理/データ・ブッキングの方法 90 分 和村15:30 〜17:00 ディスクローズ資料と運用報告の実際: 運用報告書の種類/ 運用報告の目的/法定書面/運用報告の実際/投資顧問料業務 90 分

総合基礎で学んだバックオフィスの役割を果たすため、実際どのように実務を行っているか、日々のファンド管理を概観し、約定 ⇒ 受渡 ⇒ 残高作成 ⇒ 権利配当付与 ⇒ 時価評価 ⇒ レポート作成、の流れに沿って、豊富なサンプルを用いながら詳しく説明します。

バックオフィス業務【投資顧問・投資一任編】

詳細はP 6 をご覧ください  38,000 円(税込み)

3/6(金)

10:00 〜11:00 最新の行動ファイナンス概要: 業界環境変化と新たな課題/様々なバイアスとアノマリー/理論との整合性 60 分 中村11:00 〜12:30 ポートフォリオ運用への応用期待:心理的アプローチを組み込んだ運用戦略/ 認知、臨床心理学における最新研究 90 分13:30 〜15:00 モメンタム・リバーサル効果と投資実務: エンハンストモメンタム戦略/ AI とのモメンタムファクター融合、他 90 分 高野15:00 〜17:00 アノマリーを活用した学術的投資戦略: AI により合成したアノマリー/ AI の活用が期待されるテーマ、他 120 分 中川

資産運用業界を取り巻く環境が大きく変化する中、アセットマネジメント業界には、AI やフィンテックによって新たなαの源泉やリスク低減の手法を生み出すことが求められています。新技術はどのようなアノマリーを発掘することができるのか、最新の研究成果の紹介を踏まえながら、さまざまな視点で深く考察していきます。

AI・フィンテック最新事情 【アノマリー研究編】

詳細はP 7 をご覧ください  38,000 円(税込み)

3/10(火)

10:00 〜11:30 資産運用システムの機能構成:フロントシステム/バックオフィスシステム/ミドルオフィスシステム/全体俯瞰/その他の重要なシステム 90 分

兼松11:30 〜13:00 システムの実装における要点: EUCとデータ・ウェアハウス/IT機能の水平統合と垂直分業/システム管理における重要事項 90 分14:00 〜15:30 変化への対応 : 新たな投資対象とリスク管理/新たな視点 IBORと ABOR /インターネットとクラウドによるシステム構成の変化 90 分15:30 〜17:00 構築戦略立案における要点:効率化投資・戦略投資/アウトソーシングとIT/システムライフサイクルと人材育成 90 分

資産運用システムに関して網羅的に学習します。前半では標準的な機能やデータの配置・構成を概観し、実際に構築・導入する際の留意点を解説します。後半はこれまでの変遷と現状から、今後トレンドがどのように変化していくのか、また、システム投資を行うにあたり、コストや効果の測定、大規模なシステム刷新のタイミングなど、重要ポイントについて説明します。

資産運用システム構築戦略

詳細はP 9 をご覧ください  38,000 円(税込み)

3/13(金)

10:00 〜11:00 金融工学への導入としての確率・統計: リターンの確率分布とリスクの関係/リスクの推定方法/相関係数と回帰分析 60 分

外尾11:00 〜13:00 ファイナンス理論と実務の接点 : ポートフォリオ理論/アクティブ(ウェイト・リターン・リスク)/トラッキングエラーの推定 120 分14:00 〜16:30 ファクターモデルの活用 : ファクターモデルとは/シングルファクターモデル/ベータの求め方/マルチファクターモデルの詳細 150 分16:30 〜17:00 アルファの獲得とクオンツ運用 : アノマリーのアルファへの変換/クオンツファンド/ポートフォリオ最適化/データインフラ構築 30 分

実務で使われる金融工学について、数式が大の苦手といった方にもわかるよう、 基礎の基礎から噛み砕いて体系的に解説します。非常にポピュラーな存在でありながら、 なかなか実感が伴った理解を得にくいマルチファクターモデルについては、スプレッドシートのデモを通じて、キーとなるポイントを挙げながら具体的に説明します。

実務で使われる金融工学の基礎

詳細はP12 をご覧ください  38,000 円(税込み)

3/23(月)

10:00 〜12:00 プライベート・エクイティに関する基本知識 : プライベート・エクイティの定義/PEファンドの特徴/様々な投資戦略 120 分

佐村12:00 〜13:00 プライベート・エクイティ・ファンドの仕組み: リーガル・ストラクチャー/基本的な投資条件/年金基金が投資を行う仕組み 60 分14:00 〜16:00 投資実務 : 形態の違い/投資方針策定とポートフォリオ構築/デュー・デリジェンス/モニタリングとリスク管理/事務フロー 120 分16:00 〜17:00 プライベート・エクイティ市場の将来像 : 注目すべき新しい投資戦略/業界動向とトピックス/日本のPE市場の可能性 60 分

プライベート・エクイティの全容を体系的に理解することを目的に、投資家、およびプライベート・エクイティ運用者としてのキャリア豊富な講師が、その経験を踏まえて、基礎知識や仕組みの解説から実務上の観点での具体例まで幅広く紹介。近年関心が高まりつつあるプライベート・エクイティの市場動向、将来性についても解説します。

オルタナティブ投資関連業務 【プライベート・エクイティ・ファンド編】春季限定企画

詳細はP13 をご覧ください  38,000 円(税込み)

3/25(水)

10:00 〜11:30 投資信託におけるディスクロージャー : 投信ディスクロージャーの歴史/制度の概要/文書の根拠法/文書の記載事項 90 分

犬伏11:30 〜13:00 実務Ⅰ 有価証券届出書等: 作成・提出タイミング/開示方法/記載内容 90 分14:00 〜15:30 実務Ⅱ 目論見書: 作成・改版タイミング/交付方法/記載内容/その他 90 分15:30 〜17:00 実務Ⅲ 運用報告書/印刷関連: 作成タイミング/交付方法/記載内容/制作、印刷、納品/印刷用紙/印刷会社の管理 90 分

目論見書や運用報告書等、投資信託のディスクロージャー文書について、基礎知識から作成に必要な応用知識まで、実例を交えて解説いたします。近年、アセットマネジメント会社においては、ディスクロージャーなどバックオフィス業務を外部の専門企業にアウトソーシングする傾向にあるため、社内でのこれら業務のノウハウ維持・継承にも役立つ内容となっています。

投信ディスクロージャー

詳細はP14 をご覧ください  38,000 円(税込み)

3/27(金)

10:00 〜11:30 外国籍投資信託に関する基礎知識 : 主要ファンドの変遷/外国籍投信とは/法的位置づけ/基本用語解説/関係法人の役割と責任 90 分

長岡 11:30 〜13:00 主要設立地とスキーム : SICAVとFCP /ユニットトラスト/アンブレラ形態/サブファンドとシェアクラス/マスターフィーダー 90 分14:00 〜15:30 国内投信との違い : 目論見書の構成、内容の違い/開示制度の違い/会計基準の違い/税務関係の違い/ オペレーション上の違い 90 分15:30 〜17:00 商品企画 : 外国投信の選別基準/規制・制度上の留意点/再委託(直投)ファンドのメリット/設立値の検討プロセス/最新トピック 90 分

外国籍投信は国内私募と公募用のファンドだけではなく、FOF 's の投資対象としてもその重要性は近年益々高まっています。本講座では基礎、導入編として、業務で使われる基本用語、目論見書解説を国内投信と比較しながら行い、様々な条件に応じて適切なスキーム、設立地の検討ができるだけの力を身に付けていきます。

外国籍投信関連業務【基礎・導入編】春季限定企画

今成 昭彦エックスネット  シニアコンサルタント SO推進室長

■総合基礎

中村 貴司東海東京調査センター シニアストラテジスト

■AI・フィンテック最新事情 【アノマリー研究編】

高野 幸太 ニッセイアセットマネジメント 運用企画部 投資工学開発室 シニアアナリスト

■AI・フィンテック最新事情 【アノマリー研究編】

中川 慧野村アセットマネジメント 資産運用先端技術研究部 クオンツアナリスト

■AI・フィンテック最新事情 【アノマリー研究編】

兼松 敏野村総合研究所 資産運用サービス事業推進部 上席システムコンサルタント

■資産運用システム 構築戦略

外尾 光法大和証券投資信託委託 調査部 チーフ・クウォンツ・アナリスト

■実務で使われる 金融工学の基礎

ロボット投信 シニア・ディレクター

和村 雅義

■バックオフィス業務 【投資顧問・投資一任編】

佐村 礼二郎エー・アイ・キャピタル 代表取締役社長 CIO

■オルタナティブ投資関連業務 【プライベート・エクイティ・ファンド編】

犬伏 貴民NRIプロセスイノベーション  ディスクロージャーサービス1部長

■投信ディスクロージャー

長岡 弘寿 ピクテ投信投資顧問 マーケティング本部 シニア・アドバイザー

■外国籍投信関連業務 【基礎・導入編】

講師プロフィール

Page 3: 2020年 2020 SPRINGWASEDA University Institute for Business and Finance 2020年 春季日程 カリキュラム 詳細はWebサイトをご覧ください 38,000円(税込み)

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講師 全セッション 西野 俊介 ピクテ投信投資顧問 常務理事 シニア・コンプライアンス・オフィサー (執行コンプライアンス)

日々巨額の売買発注を行っている資産運用会社のトレーディング業務内容は意外に知られていません。本講義ではバイサイドトレーディングについて網羅的に解説します。主に執行コンプライアンスの視点で、組織内での位置づ

け役割、業務の流れ等の概観から、執行コストの抑制方法、資産別の売買における特徴やシステム、実務上の留意点、コンプライアンスを含めた組織運営など実践に至るまで詳しく紹介します。 この分野で起こっている最新情報を得る上での貴重な機会として、売買実務者はもちろん、監査法人、金融市場関連の情報ベンダーやフロント系システム開発会社にお勤めの方、証券会社のトレーディング部門の方にもお勧めするプログラムです。

2/27(木)

6h トレーディング業務株式取引

債券取引

外国為替取引

執行コンプライアンス

1. トレーディング業務の基本イメージ ・ トレーディング業務の流れ ・ トレーディング部門の位置づけ 2. バイサイドトレーディング部門のミッション ・ ファンドマネージャーとの役割分担と連携 ・ バイサイドにおける最良執行の定義 ~ 価格の妥当性判断、説明責任等 ・ 狭義の執行コストと広義の執行コストの認識 ・ 執行コスト・ベンチマーク対比と削減への取組 ~ 執行コスト分析ツールの活用3. 執行環境の高度化と内外金融法制・規制見直し、及び “手数料ゼロ化” の波にさらされるセルサイド、バイサイド両翼の業容変革 ・ 取引所売買システムのバージョンアップと HFT(高速・高頻度売買主体)の 台頭がもたらす変化 ・ EUのMiFID2(2018 年 1 月施行)でフォーカスされる資産運用ビジネスの本質 ・ フェアディスクロージャールール(2018 年 4 月施行)が問う “リサーチ情報” の “質” と最近の行政処分事例 ・ セルサイドトレーディングの実際と役割の変化  ~ 証券会社のエクイティビジネス収益構造の変化 ・ 米・日で進む個人向け手数料( 投信・株式 )ゼロ化の流れと機関投資家への影響4. 金融行政の基本目標・方針 ~“ 最良執行 ” に関する諸外国との対比 ・ 「 金融検査・監督の考え方と進め方 」( 検査・監督基本方針 ) ・ 「コンプライアンス ・ リスク管理に関する検査・監督の考え方と進め方」  ~ コンプライアンス ・ リスク管理基本方針 ・ 金商法改正とそれに係わる政令・内閣府令の概要と改正の背景 ・ 「ダークプール」の実態把握に向けた対応策と、欧米当局による規制比較 ・ 日、 米、欧の関連法制との対比で見るバイサイドの最良執行義務

1.取引の概略2.国内債券取引 ・ 債券売買業務の流れと実務上の留意点 ・ セカンダリー売買のポイント( 国債、事業債 ) ・ 新発債取引の実務3.外国債券取引 ・ 取引時の留意点( 時差、決済サイクル、為替の手当て等 )4.外国為替取引 ・ 実需為替( カバー為替 )における留意事項 ・ ヘッジ為替における留意事項 ・ その他の留意事項 ・ NDF取引5.短期資金取引 ・ マイナス金利下における運用会社の余資運用

Session1( 90 分 ) バイサイドトレーディングの概要

1. 取引の種類と執行方法 ・ エクイティ取引の種類 ~ ハイタッチ執行とロータッチ執行の分類 ・ 多様化する執行手法( AIの活用領域等 )とそれぞれのメリット比較2.取引の実際 ・ 執行プラン立案 ・ 実際の発注と執行プロセスのモニタリング ~ 株価急変時の実例を基にした執行実務者の判断、行動例とブローカー側のスタンス ・ ポートフォリオのリバランスとバスケット取引執行時の留意点3.電子取引の活用事例 ・ DMA、DSA ・ アルゴリズム取引 ( AIアルゴの現状 )4.取引所外流動性( 代替執行市場 )へのアクセス ・ PTSとダークプール、及びこれらを活かすSOR( Smart Order Routing )5.外国株式取引の実務 ・ 時差のある市場における発注、約定処理のタイミングと取引手法 ・ 各国市場毎に異なるルールの把握と取引時留意事項 ・ 外国株運用の3形態 ・ 取引コスト ・ 外国為替の手当て ・ 欧米運用会社におけるグローバル資産トレーディング手法の傾向 ・ アジア株取引におけるブローカー評価

Session2( 90 分 ) エクイティトレーディング実務

Session3( 60 分 ) 債券、外国為替トレーディング実務

1. グローバル潮流の変化、及び政府の成長戦略の一環としての改革がもたらす影響 ・ MiFID2に端を発する 『 株式委託手数料問題 』 のグローバルベースでの 拡がり(米 SEC のスタンス等含む)と国内バイサイド・セルサイドへのインパクト ・ アベノミクス成長戦略の一環としての「 スチュワードシップ・コード 」、 「 コーポレートガバナンス・コード 」に続く、「 フィデュ―シャリ―・ デューティ規制 」の位置づけと影響2. 国内市場における執行コンプライアンス関連共通課題と最良執行への取り組み ・ ファンド間対当取引( 運用財産相互間取引 ・ クロス取引 )禁止規則適用除外例の解釈 ・ プレゼンスを拡大するHFT( 高頻度 ・ 高速取引 )への欧米当局の規制と日本国内の対応 ・ 空売り規制見直しへの対応 ・ PTSの現状と存続への課題  ~ PTSによる信用取引認可(2019 年8月)後の関係各社の対応状況と シェア拡大期待を受けた HFT 等の動向 ・ 欧米におけるコミッションアンバンドリングと日本版 CSA 導入への壁3. 執行コンプライアンスと社内牽制機能の実際 ・ 牽制・監視機能と売買監査の基本項目 ・ 執行コンプライアンス・チェックのポイント ~ 特に MiFID2 後の変化と留意点 ・ 株式IPO、新発債応募ルールのポイント4. ブローカー選定・評価ポリシーと実務 ・ ブローカー選定規則の枠組みと選定委員会の設置ポリシー ・ 評価項目と評価実務、及び関連部門間の評価ウエイトの考え方 ~ 悩ましいリサーチ評価の対応等 ・ 評価結果レビューの考え方と留意点 ・ 債券、為替取引ブローカーの評価と選定 ・ 発注停止・発注先リスト除外措置の考え方と一般的なルール5. トレーディングシステム・インフラ( 各種ツールの主要機能の違い、特徴等も解説 ) ・ OMSとEMS ・ 電子取引ツールと執行分析ツール ・ 執行コンプライアンス関連ツール ・ “AIトレーディング ” の期待と現実

Session4( 120 分 ) 執行コンプライアンスとトレーディング関連事項

アクティブ運用

パッシブ運用

クオンツ運用

ヘッジファンド投資

REIT投資

講師 全セッション 柏原 延行 丸三証券 執行役員 投資信託部長 チーフ・グローバル・ストラテジスト

人生100年時代の中で家計の資産運用の重要性が高まっており、この視点からの現状・課題認識や変化の方向性を掴むことは必須となってきています。

本講義では、みずほフィナンシャルグループの資産運用会社(運用部門)で株式運用部長、企業調査部長、運用戦略部長、執行役員など30年近く勤務し、現在は販売会社の商品選定部門で様々な運用会社と接点を持つ講師が、「 運用会社の中での経験 」 および、「運用会社の取引相手として運用会社を外からみた視点」から、資産運用ビジネスの現状・課題、運用会社のプロダクトの特徴と差別化のポイントについて解説します。

3/2(月)

6h

1. 資産運用業界の現状と今後の見通し ・ 2つの箱( 投資顧問と投資信託 )とその特徴 ・ 顧客属性別、商品別、販社別の運用業界の現状 ・ 資産運用会社の経営戦略 ~ 本当に成長産業なのか?2. 商品の特徴を理解するための基礎知識 ~ モダン・ポートフォリオ・セオリー( M.P.T ) ・ マーコビッツのポートフォリオセレクション ・ 効率的市場仮説  ・ シャープによるベータ値の導入 ・ CAPM ・ アノマリーの存在 ・ 行動ファイナンス理論 ~ 心理学との類似性?3. 取扱商品の概要 ~ メリット、デメリットに注目、どのような批判があるか? ・ パッシブ運用  ・ アクティブ運用 ~ ベンチマークに勝てるのか? ・ パッシブとアクティブの関係は? ・ クォンツ運用 ~ 伝統的なファンドマネジメントとの相違点 ・ デリバティブの利用  ・ オルタナティブ運用 ~ 最も注目を集める投資手法?

Session1( 90 分 ) 資産運用会社の取扱商品とその特徴

1.パッシブ運用 : パッシブ運用に必要な基礎的スキル  ・ 株式ポートフォリオの構築( 完全法、準完全法、最適化法 ) ・ コーポレートアクションへの対応 ・ 信用リスクの管理、ベンチマーク変更時の対応 ~ ベンチマーク至上主義の盲点? ・ パッシブ運用の評価方法 ・ トラッキング・エラーの算出方法 ~ ファンド間の差異が小さいため、評価において調整が必要 ・ スマートベータ2.アクティブ運用 : アクティブ運用に必要な基礎的スキル  ~ 勝てる仕組みの作り込み ・ 運用スタイル、哲学、プロダクトの差別化 ・ 運用プロセス確立の重要性 ・ 成長性分析( 経営戦略:5フォース、バリューチェーン等 ) ・ バリュエーション分析( マルチプル、キャッシュフロー等 ) ・ その他の投資判断の材料 ~ マクロ、セミマクロの環境を理解することの重要性 ・ リスクモデルによるリスクコントロール( ベータ、ファクター ) ・ アクティブ運用の評価方法 ・ 超過リターン、インフォメーションレシオ ・ 要因分析( 業種、個別銘柄、ファクターモデル ) ~ 自己分析に必須のスキル3.クォンツ運用 : クォンツ運用の代表的な分析手法 ・ 市場の効率性の発見 ・ ファクター効果、分位別ポートフォリオ ~ ファクター・エクスポジャー、ファクター・リターンの求め方 ・ 勝ちやすいクォンツ運用とは? ~ 伝統的なファンドマネジメントと比較した優位点

Session3( 90 分 ) 運用手法の勘所

1. ヘッジファンド投資 ~ 絶対収益重視型運用 ・ ヘッジファンドのパフォーマンス ~ パフォーマンスから受ける印象は? ・ ヘッジファンドのタイプ別運用手法 ・ ファンド・オブ・ヘッジファンズ ・ ゲートキーパーの役割 2. 国内株ロングショートプロダクト ・ 全体的な構造 ~ だれがどのような役割をはたすのか? ・ プライムブローカーの役割 ・ 規模の制約と成功報酬制 ・ 投資判断の方法 ~ 伝統的なポートフォリオとの比較、売却に必要なコスト ・ パフォーマンス評価、リスクコントロール  ~ ドローダウンとは ・ ロングショートとマーケットニュートラルの違い3. REIT ~ 不動産関連商品の急拡大 ・ 不動産市場の現況と構造変化 ~ ビルの空室率と賃料 ・ REIT、及び不動産株のパフォーマンス ・ 上場 REIT の仕組み( 特徴、種類、運営方法 ) ・ 投資判断に必要な情報 ~ 銘柄毎の格差が大きくなる局面へ ・ キャップ・レートとは ・ リスクコントロール ( 価格変動リスク、流動性リスク、地震の影響、ガバナンスリスク )

Session4( 90 分 ) オルタナティブ投資

1.家計の資産運用の現状 ・ 100年安心年金の仕組み ~ 年金制度自体は持続可能、しかし… ・ 米・独と比較しても限定的な家計の資産運用 ~ 預金への偏重 ・ 預金へ偏重しても問題なかった? ~ 重要なことは購買力の維持 ・ インフレでなくても失われた購買力 ・ インフレになると ~ 不動産がインフレヘッジ機能を喪失

2.家計の資産運用が定着しない理由 ・ 仮説 ~ 金融リテラシー or 株式市場の不振 or 円高 or 金融サービスの問題点 or… ・ 金融リテラシー  ・ 株式市場の不振 ~ 円高とのダブルパンチ? 景気敏感株? 発行会社に有利な市場? ・ 円高 ・ 金融サービスの担い手の課題

3.運用会社の課題と変化 ・ 機関投資家ビジネスと家計向けビジネス ・ 多すぎるプロダクトと旗艦ファンドの不存在 ・ 販売会社との関係 ~ 販売会社の課題を受ける? ・ 分配ストレッチのための通貨選択型ファンド ・ パッシブとアクティブ ~ 新しいバランス型ファンドの興隆 ・ 情報提供力と商品開発力 ~ 成功事例か

4.販売会社の課題と変化 ・ 販売の容易性 ・ マイナス金利 ・ 預金代替の発想 ・ 販売報酬と代行報酬 ・ ラップ・サービス ・ ゴールベースアプローチとネット

Session2( 90 分 ) 人生 100 年時代の家計の資産運用

ポートフォリオ・マネジメント業務【 特別編 】~運用会社のプロダクトと差別化のポイント

5.当局の動きと変化の方向性 ・ 顧客本位の業務運営 ・ 変革を促す仕組み ~ KPI ・ 第三者評価

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講師 全セッション 村岡 佳紀 アセットマネジメント One 法務グループ長

 資産運用会社は、単に法令を遵守するだけでなく、社会的責任、時に道徳的責任までもが問われ、これらを果たすための高度なコンプライアンス態勢が求められています。しかしながら、適用される法規制や運用手法・投資対象資産の変化・高度化・多様化は著しく、かつ英米法の概念である受託者責任なども課されるため、対応は容易ではありません。 本講義では、資産運用業務の本質や法理論、リスクコントロールの基礎をわかりやすく解説します。リーガル&コンプライアンス・オフィサーが必要とする基本スキルを習得するとともに、運用・発注・営業・商品開発・計理・開示・外部委託部門等の方々も、ご自身でコンプライアンス・チェックできるための必要な知識、具体的なチェック方法が身につきます。

1. 法規制の構成と特徴 ・ 投資運用業に係る法規制の構成と範囲 ・ 監督指針、検査マニュアル、協会ルール2. 違反した場合の影響3. 代表的な義務 ・ 善管注意義務 ~ 投資運用業者における注意義務とは ・ 忠実義務 ~ 善管注意義務と忠実義務の関係 ・ 説明責任 ~ 金融における説明責任とは何か

1. リーガルの役割 ・ 3つの法務 ・ リーガルチェックとは ・ コンプライアンスとの違い2. 法務リスクの把握と対応 ・ 2つの視点  ・ 「 把握・判断・軽減・対処 」の方法とポイント ~ リスクの取り方・減らし方 ・ 弁護士の活用方法 3. 防衛法務と戦略法務 ・ 企業収益の貢献 ~ 時代の先読み ・ 訴訟等対応

3/5(木)

6h

Session1( 90 分 ) 共通のスキル Session3

( 90 分 ) リーガルの基本スキル

1. 目論見書のチェック ・ 何をチェックするのか ・ 「 分かりにくい 」 とはどういうことか ・ コンプライアンスの視点 ・ リーガルの視点2. 過失自認文書 ・ 何をチェックするのか ・ 過失自認文書以外の文書等3. 投資判断 ・ 投資判断における善管注意義務とは何か ・ ファンドマネージャーの善管注意義務違反 ・ トレーダーの善管注意義務違反4. リンク債の組入れ ・ スキームチェックとは何か ・ 商品開発におけるコンプライアンス ・ 販売会社への説明等

Session4( 90 分 ) スキルの応用 < 事例研究 >1. 受託者責任の基本

・ 受託者責任とは ・ なぜ受託者責任が生じるのか ~ 発生のメカニズムが分かれば対処も分かる ・ 開示の目標と効果2. コンプライアンスの基礎 ・ コンプライアンスとは何か ・ 歴史的背景 ~ 米国との対比  ・ 企業倫理 ~ 倫理≠モラル ・ コンプライアンス体制の構築 ・ コンプライアンスに係る環境変化 ~ 金融ADR制度の増設3. コンプライアンス態勢 ・ 態勢構築の目的 ・ 態勢構築の手順 ・ 連携体制の構築4. 投資運用業におけるコンプライアンスの特殊性 ・ 企業収益の追求 ・ 忠実義務の存在 ・ 活用ツールと姿勢 ~ なぜブレーキになりがちなのか

Session2( 90 分 ) コンプライアンスの基本スキル

リーガル&コンプライアンス 【 基本スキル編 】法務(リーガル)

コンプライアンス

〜 早稲田ラウンジ案内 〜 PR会場となる COREDO 日本橋 5 階「WASEDA NEO」でラウンジサービスを提供しています

「WASEDA NEO」では未来志向の人々が集い交流できる会員制ラウンジ、みらい学びラウンジ「パイオニア・コミュニティ」を運営しています。ラウンジサービス他、ビジネスセンター、ロッカーサービスがご利用できます。また、未来志向のパイオニア達と学び合うパイオニアセミナーの開催、最先端の情報・プロダクトに触れられるキュレーションイベントの開催など、「パイオニア・コミュニティ」会員向けの様々なサービスを提供しています。

特別会員SPECIAL MEMBERイノベーション拠点入居者プログラム修了者早稲田大学校友会員のみ

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資産運用業界を取り巻く環境が著しく進化する中、アセットマネジメント会社には新たなαの源泉の発見やリスク低減手法の開発がますます求められていきます。

本講義では、最先端の行動ファイナンス(心理的な歪みやバイアスが市場に与える影響)の視点を踏まえ、従来の運用手法に大きな変革をもたらすといわれるAIを使った新技術によって、これまで埋もれていたアノマリーを発掘し、運用実務に取り込んでいくためのアプローチ方法を最新の研究成果を紹介しながら探っていきます。

受講対象は、アセットマネジメントをはじめとする機関投資家のフロント部門を中心として、マーケット情報ベンダーやIT企業の方々にとっても企画等においての参考となるプログラムになっています。

3/6(金)

6h

1. 業界環境の変化と新たな課題2. 人間の行動が引き起こす様々なバイアスとアノマリー3. 理論との整合性

Session1( 60 分 ) 最新の行動ファイナンス概要

1. 代表的なアノマリーとしてのモメンタム・リバーサル効果 · スキップの意義 · モメンタムとリバーサル現象の研究と発展 · なぜモメンタムとリバーサル現象は存在するのか? · モメンタム・リバーサル効果の算出2. 欧米におけるモメンタム・リバーサル効果3. 日本市場の検証 ・ モメンタム・リバーサルファクターは日本に存在するか? ・ イベントの事前・事後におけるファクターへの影響 ・ 外国人投資家の動向によるモメンタム効果の説明 ・ エンハンストモメンタム戦略 ・ サイズ、EPR、ROE、BPR との3×3分位 ・ マーケットベータとモメンタムの関連性 ・ モメンタムクラッシュ ・ 実現分散( ボラティリティ )による調整モメンタム ・ VIX とモメンタムの関連性4. AI とモメンタムファクターの融合可能性( 実例 ) ・ データ構造と機械学習モデル ~ 何も考えずに学習 & 予測をすると ・ アンサンブル学習としてのバギングの導入 ・ データ加工とバギング決定木 ~ バギングによる押し上げ効果 ・ 金融市場のデータノイズ ・ 株価モメンタムと離散化の効果 ~ 外れ値への対処と自由度の低下 ・ 他のファクターとの組合せを AI/ 機械学習に応用する ~ サイズによるモメンタムエンハンスト ・ CNNモデルによるモメンタムパス効果の取り込み ・ 異なるデータ形式と機械学習( 画像認識 ) ・ モメンタムのクオリティー( プライスパス )についての先行研究 ・ 入力系列を複数にした機械学習モデルの構築と検証 ・ モデル予想値の分布から分かること

Session3( 90 分 )

モメンタム・リバーサル効果の研究と投資実務への活用法

1. AI・テクニカル・クオンツを活用したアノマリー戦略の学術研究と実証分析 ・ アノマリーの源泉 ⇨ 効率的市場仮説 ⇨ アノマリー獲得のための方法論 ~ 時系列予測とクロスセクション予測 ⇨ 学術的に有名なアノマリー ・ オルタナティブ・データを活用したアノマリーとデータマイニングにより 抽出したアノマリー ⇨ 時系列予測 × テクニカル × ノンパラメトリック ~ IDTW + k*NN ⇨ インプライド・ボラティリティとの類似性  ⇨ クロスセクション予測 × オルタナティブ × パラメトリック ~ 企業ブランド評価/企業理念 ⇨ 時系列予測 × オルタナティブ × パラメトリック ~ 感情値/ダークネット ・ AI により合成したアノマリー ~ 「複雑さ」 の必要性 ⇨ 時系列決定木 ⇨ 勾配ブースティング木 ⇨ 時系列勾配ブースティング木 ⇨ 深層学習 ~ 組織構造になぞらえて理解すると直感的に把握しやすい ⇨ ファクター抽出と相対魅力度算出 ⇨ 機械学習とクロスセクション予測  ⇨ 深層学習を用いた株式マルチファクター運用の実証分析2. 総括 ~ 運用現場での今後のアノマリーの活用と見通し ・ 展望 ~ アノマリーの発見と活用によるその先には? ・ 今後の AI の活用が期待されるテーマ ⇨ 深層学習の最先端 ⇨ GAN の応用 ⇨ 層の連続化 ⇨ 幅の連続化 ~ カーネル法 ⇨ ベイズ推論化 ~ ガウス過程で表現するアプローチ ⇨ 転移学習/事前学習 ⇨ AI(深層学習)の課題 ⇨ AI の解釈性、説明責任 ⇨ 深層学習の解釈性と解釈手法 ⇨ LRP とは何か? ~ 回帰問題での妥当性の検証 ⇨ Deep Factor Model ~ マルチファクター・モデルを深層学習によって非線形化 ⇨ 要因分解例 ・ AI の進歩と資本市場における論点 ⇨ 世界の機械学習と人工知能分野の主戦場は? ⇨ 資産運用への AI 活用の課題 ~ AI が有効に利用されるためのポイント

Session4( 120 分 ) アノマリーを活用した学術的投資戦略

1. 心理的アプローチを組み込んだポートフォリオ運用とは? ・ 心理学との接点 ・ 認知の歪みと防衛メカニズム ・ 心理的側面でみる行動ファイナンス ~ トレンドと方向性2. 運用実務への応用 ~ 認知、臨床心理学おける最新研究 ・ 相場サイクルの存在とモメンタム・クラッシュの発生 ・ パフォーマンスの阻害要因となる組織・体制バイアス ・ 心理学的アプローチによる対応 ・ ポートフォリオ運用業務とAI ~ 共存関係をどう築いていくか

Session2( 90 分 ) 運用戦略への応用期待

AI・フィンテック最新事情【 アノマリー研究編 】 株式運用

AI運用

クオンツ運用

講師Session 1&2 中村 貴司 東海東京調査センター シニアストラテジストSession 3 高野 幸太 ニッセイアセットマネジメント 運用企画部 投資工学開発室 シニアアナリストSession 4 中川 慧 野村アセットマネジメント 資産運用先端技術研究部 クオンツアナリスト

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講師 全セッション 兼松 敏 野村総合研究所 資産運用サービス事業推進部 上席システムコンサルタント

金融業界における IT の進化はめざましく、グローバル化の進展に伴い高度化、複雑化しています。とりわけ専門性の高い資産運用業界においては、あらゆる部門で多種多様な IT が利用されており、資産運用会社の総合的な

IT 環境に関する見識を高めていくことが経営の課題、業界の課題として浮上しています。本講義では資産運用会社のシステムの全体像を概観したうえで、IT システムの実装時のポイントや IT 戦略立案上のポイントを

紹介していきます。IT 業務従事者、IT ベンダーの方のみならず、経営サイドの方にも参考にしていただけるプログラムです。

3/10(火)

6h 資産運用システム構築戦略

資産運用システムに関する基本的な構成要素を理解していただくためのセッションです。先ず、運用会社の資産運用システムの標準的な機能やデータの配置・構成を、具体的な事例を交えて説明します。次に、信託銀行やグローバル・カストディにおける資産管理システムや、機関投資家における運用成果管理システムの構成を概観し、運用会社のシステムとの役割分担を解説します。

1. フロント・オフィス・システム ・ 機能構成概要 ・ 期待効果 ・ システム化の期待効果 ・ 機能イメージ2. バック・オフィス・システム ・ 機能構成概要 ・ 投資信託と投資顧問の違い ・ 機能範囲と構造の変化3. ミドル・オフィス・システム · コンプライアンスチェック · パフォーマンス計測・分析 · リスクモニタリング・分析 · レポーティング・ファシリティ4. 運用会社の資産運用システムの全体像俯瞰5. その他の重要なシステム ~ 他業態の資産運用システム構成 · 資産運用会社 · 機関投資家 ① プラン・スポンサーなどー委託運用を中心とした構成 · 機関投資家 ② 生損保などーインハウス運用をメインとした構成

Session1( 90 分 ) 資産運用システム機能構成概略

実際に資産運用システムを構築・導入する際に留意すべき点をトピック的に解説するセッションです。今回は、昨今再構築事例の多いデータ・ウェアハウス、効率化のためのシステム間インターフェース、および、資産運用システムを運営していく上での管理面での重要なポイントを幾つか解説します。

1. EUCとデータ・ウェアハウス ・ 資産運用における EUC ~ メリットと課題 ・ データ・ガバナンスの確立 ・ データ・ウェアハウスの陳腐化要因と回避策 ① データ構造をできるだけシンプルに ・ データ・ウェアハウスの陳腐化要因と回避策 ② 「 誰でも使える 」 インターフェースを用意 ・ データ・ウェアハウスの陳腐化要因と回避策 ③ 「 データ・マネジメント・オフィス 」 ・ データ・ウェアハウスの陳腐化要因と回避策 ④ データディクショナリの作成 ・ マーケット・データの取扱い ・ ビッグ・データ/ BI ツール2. IT機能の水平統合・垂直分業( 社内外STP ) ・ システム間接続における課題 ① データ・ハブの活用事例  ・ システム間接続における課題 ② SYNTAX におけるデータ処理標準 ・ システム間接続における課題 ③ リスク管理システムからの I/F 要求の変更3. システム管理における重要事項 ・ IT部門の主な役割 ・ システムの安定的な稼働 ① 障害対策 ・ システムの安定的な稼働 ② 災害対策 ・ 外部の脅威からの防御 ・ ITガバナンス

Session2( 90 分 ) 実装におけるポイント

業務の変化に伴い、資産運用システムも継続的に変化していきます。このセッションでは、システムに求める要件が変わっていく要素を概観し、これに対して、過去どのようにシステム対応が行われてきたか、現在はどのような変化が起こっているのか、さらに、近い将来どういったことが起こりそうか、予測的な側面も交えて解説します。

1. 新たな投資対象とリスク管理 ~ オルタナティブ投資と運用対象資産の階層化過 ・ オルタナティブ投資の概要 - 投資プロセスの特殊性 ・ 運用対象資産の階層化・構造化 ・ オルタナティブ投資に求められるシステム機能 ・ 情報の偏在への対応 2. 新たな視点 IBOR / ABOR ・ バックオフィス・システムの本来の役割と現状 ・ 近年のシステム構成事例 ~ アカウンティング・レス・バックオフィス ・ IBOR / AB求められ始めたIBOR情報3. インターネットとクラウドによるシステム構成の変化 ・ 過去からの変化業務プロセスの連携 ・ 今後起こりうる変化 ① 業務プロセスの共有 ~ 投信基準価額算出の事例 ・ 今後起こりうる変化 ② 運用成果データの共有

Session3( 90 分 ) 変化への対応

システム投資を検討するにあたって、コストと効果の測定は判断の重要なポイントになります。また、効率化などの経営目標を達成する手段として、アウトソーシングとシステム化を比較することも考えられます。このセッションでは、大規模なシステム刷新のタイミング等、システム投資に関して考慮すべきポイントを挙げて解説します。

1. 効率化投資・戦略投資 ・ システム導入の目的と効果測定の尺度 ・ Make or Buy or To be served ? ・ パートナー選定時のポイント2. アウトソーシングとIT ・ 事例 )投信業界におけるアウトソーシングの状況 ・ IT 化しない選択肢 ・ 業務規定能力とSLA ・ 業務分割のコスト3. システムライフサイクルと人材育成 ・ 古いシステムの問題点 ~ 機能不足だけが陳腐化ではない ・ システム刷新のジレンマ ~ 新規導入よりも廃止は難しい ・ 次世代へのバトンタッチ ~ ノウハウ伝承のためのシステム刷新

Session4( 90 分 ) 構築戦略立案における要点

資産運用

システム概要

IT戦略立案

システム実装

講師 全セッション 右田 徹 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン データ管理部長

 資産運用会社はパフォーマンスがすべてといっても過言ではありません。本講義は運用評価業務、主に定量評価について学びます。 リターンと要因分析、リスクについての基本概念を把握した上で、プロが実際に行っているパフォーマンス測定の実務を、さまざまな計算事例に沿って、ひとつひとつ丁寧に、詳しく解説します。 講義で紹介される計算方法については、関数式入りのエクセルファイルを CD-R にてお持ち帰りいただきますので、後日あらためての復習が可能です。

3/11(水)

6h

1. リターン ・ 収益率( リターン )の計算 ~ 収益と収益率の違い ・ 収益の実現部分と未実現部分  ~ 実現損益とトータル・リターンの違い ・ 収益率の幾何リンク ~ 単利と複利の違い ・ 投資金額の変化と収益率  ~ 時間加重収益率と金額加重収益率の違い ・ コンポジット収益率 ~ 収益率の単純平均と加重平均の違い 2. 要因分析 ・ 対ベンチマーク比較 ~ 絶対収益率と相対収益率の違い ・ ポートフォリオの業種別構成  ~ ポートフォリオの評価と業種別評価の違い ・ 超過収益率の要因分解 ~ 業種配分効果と銘柄選択効果の違い ・ 個別銘柄寄与度  ~ 銘柄寄与度と業種内銘柄寄与度の違い ・ 運用プロセスによる測定方法の違い  ~ ボトムアップ法とトップダウン法の違い3. リスク ・ リターンとリスクのトレード・オフ ~ 高リスク銘柄と低リスク銘柄の違い ・ 分散投資によるリスク低減 ~ 集中投資と分散投資の違い ・ リスクの計算 ~ 絶対リスクとトラッキング・エラーの違い ・ リターンとリスクの総合評価 ~ 超過収益率による評価と IR による評価の違い

Session1( 90 分 ) 運用評価で必要な基礎知識

1. 貸残高・取引明細表からリターン計算まで ・ 月次貸借対照表 ・ 月次損益計算書 ・ 運用実績表 ・ 時間加重収益率計算明細書 ・ 現金残高表 ・ 各計算数値例とポイント解説2. パフォーマンス要因分析の実際Ⅰ ・ リターン計算におけるキャッシュフロー ・ キャッシュフローによる収益の調整 ~ キャッシュフローの立て方( 事例解説 ) ・ 時間加重収益率の種類と計算式 ⇨ 日次厳密法 ⇨ 複利内部収益率リンク法 ⇨ 複利内部収益率リンク簡便法 ⇨ 修正ディーツ法 ・ グローバル投資パフォーマンス基準( GIPS ) ~ GIPS の理念と準拠/主な必須基準 ・ 日次厳密法リターン ~ 理論上のリターンと実務上の比較 ~ 測定に最適な計算方法とは何か ・ 日次厳密法リターンの計算式 ~ キャッシュフロー発生のみなし方によって計算パターンは様々に ・ 買い始めと売り切り時のリターン ~ 買い始め、売り切り時の双方に対応できる計算方法とは

Session2( 90 分 ) パフォーマンス測定の実務 Ⅰ

1. パフォーマンス要因分析の実際Ⅱ ・ 日次厳密法リターンと時価評価 ~ 不正確な時価評価によってリターンがゆがむ具体例 ・ 日次厳密法と修正ディーツ法の比較 ~ 修正ディーツ法リターンの特徴とゆがみの例 ・ 約定ベースと受渡ベース ~ 受渡ベースでは実態に合ったリターンが測定できない理由 ・ コンポジット・リターン ~ 途中解約等で年間を通して存在しなかったファンドのリターン算出法 ・ 超過リターン ~ 対ベンチマーク超過リターンを算術的でなく幾何的に計算する利点 ・ ブリンソン要因分析理論の基礎 ~ Brinson-Fachler モデルの計算式と要因分解が成立する理由 ・ 複合効果 ~ 要因分析表における複合効果の表示方法 ・ 要因分析の誤差項 ~ 要因分析の誤差の理由は必ず説明できる ・ ポートフォリオ誤差 ~ ポートフォリオ誤差を小さくするには ・ ベンチマーク誤差 ~ ベンチマーク誤差を小さくするには ・ リンク誤差 ~ 2期間におけるリンク誤差の比較例 ・ プレアデス累積方式 ~ プレアデス累積方式のメリットと理論的な意味 ・ 個別銘柄寄与度 ~ 株式ポートフォリオでの測定例

Session3( 90 分 ) パフォーマンス測定の実務 Ⅱ

1. パフォーマンス要因分析の実際Ⅲ ・ 複数セクターによる要因分析 ~ セクター切り口の違いによる銘柄選択効果の意味の違い ・ 複数セクターによる多段階要因分析 ~ サブ・セクター構成比の正規化と国内債券の要因分析における例 ・ 要因分析における構成比の正規化 ~ ベンチマーク構成比の正規化と正規化を行わない場合の数値例 ・ オフバランスを含む運用の要因分析 ~ オフバランスを用いた場合と用いなかった場合で効果の違い ・ オルタナティブ運用等の要因分析 ~ さまざまな運用スタイルにおけるリターンを要因分解 どのような運用スタイルであっても、要因分析ロジックを構築する ための頭の働かせ方はただひとつ ・ リターンとリスクの総合評価 ~ リスク調整後リターンとは ・ 標準偏差とシャープ・レシオ ~ シャープ・レシオの計算方法 ・ トラッキング・エラー ~ 推定トラッキング・エラーと実績トラッキング・エラー ・ 実績トラッキング・エラーの計算方法 ~ 平均2乗誤差と標準偏差、それぞれの利点と数値例 ・ インフォメーション・レシオ ~ 数値例と評価方法について ・ インフォメーション・レシオの計算方法 ~ 計算方法の違いと問題点、t検定との関係 ・ 負のシャープ・レシオとインフォメーション・レシオ ~ 評価方法における様々な考え方

Session4( 90 分 ) パフォーマンス測定の実務 Ⅲ

ミドルオフィス業務リスク・リターン

計測

ポートフォリオ・

リスク分析

パフォーマンス

要因分析

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講師 全セッション 外尾 光法 大和証券投資信託委託 調査部 チーフ・クウォンツ・アナリスト

金融工学・ファイナンス理論は運用業務のベースとして広く使われていますが、一般的にわかりにくい印象をもたれています。 本講義では、金融工学を、基礎の基礎から実際の運用へ到るロードマップを示した上で、確率・統計が苦手な方にも直感的に理解できるように、エクセル・スプレッドシートのデモによりわかりやすく説明します。

特に、マルチファクターモデルについては、本格的な学習用モデルを通じて、動作原理から利用方法に到るまで詳細に紹介します。講義で用いたツール類はダウンロードできますので、後日の復習に活用できます。

運用業務に直接関わる方の他、ミドルや商品企画、マーケティング部門の方にもお勧めできるプログラムです。

3/13(金)

6h

1. 導入 ~ リターンとリスク ・ リターンの不確実性とは ~ 不確実な資産価値の変化をどう捉えるか ・ リスクをどうやって定量的に表すか ~ リターンの2乗平均の意味 ・ リスクの大きさと資産変動 ~ 標準偏差の大きさによる違いをシミュレーション2. リターンの確率分布とリスクの関係 ~ ランダムの中の規則性 ・ リターンの分布 ~ グラフにすると分かりやい ・ リスクと確率分布 ~ リスクを定量化するとはどういうことか? ・ リターンの確率分布の比較 ~ TOPIX と国債インデックスの違いを数値で表す ・ 確率分布の特徴 ~ 性質をおおまかに特徴づける ・ 正規分布の性質を理解する ~ ポートフォリオのリスクも個別銘柄と同様 ・ リターンの正規分布仮定 ~ 確率変動の扱いを楽にする3. リスク推定方法 ~ 理屈より目的 ・ 実際の資産のリターン分布と性質 ~ 標準偏差だけでは計測できないリスクの存在 ・ 分散・共分散の推定方法 ~ オプションの IV or ヒストリカルデータ ・ 実用的なリスク推定方法 ~ 単純法と指数減衰法4. 相関係数と回帰分析 ~ ポートフォリオ理論への導入 ・ 2 つの確率変数 ~ 株式の日次リターンを確率変数と考える ・ 相関係数 ~ 確率変数の動きから相関関係を捉える ・ 回帰分析 ~ 標準偏差を等しくする

Session1( 60 分 ) 金融工学への導入としての確率・統計

1. ポートフォリオ理論 ~ よい投資とは何なのか ・ ポートフォリオ理論の基本的な考え方 ~ ポートフォリオの期待リターンとは? ・ ポートフォリオのリスク ~ 3 資産で効率的フロンティアを描くとどうなる? ・ ロボアドバイザーの裏側 ~ 基本原理は極めてシンプル?2. アクティブ ~ ウェイト・リターン・リスク ・ アクティブ運用とパッシブ運用 ~ ファンドマネジャーは何をコントロールしているのか ・ ウェイトとリスク・リターン ~ アクティブウェイトとベンチマークウェイト ・ アクティブリスク(トラッキングエラー)の推定 ~ 原理はトータルリスク推定と同じ

Session2( 120 分 ) ファイナンス理論と実務の接点

1. ファクターモデル ~ リターン相関の構造 ・ ファクターモデルの位置付けと考え方 ~ 複数の銘柄を共通に動かす要因を探る ・ なぜ銘柄間に相関があるのか ・ ファクターモデルと共通要因 ~ 銘柄間の相関構造を明らかにする ・ ファクターモデルの構造と用途 ~ どんな時に利用するのか ・ ファクターモデルと銘柄情報 ・ 情報の集約 ~ ファクターモデルは大量の情報を集約するための有用なツール ・ ファクターモデルによる分析 ~ リスクインデックス・エクスポージャー2. シングルファクターモデル ~ マーケットが相関の源 ・ β(ベータ)の求め方 ~ β値の特性を理解する ・ シングルファクターモデルと銘柄間相関 ~ ファクターに対するβ値から相関を求める ・ 期待リターンとリスク ~ 銘柄のリターンとリスクはどこからくるのか? ・ リターンとリスクを分解する仕組み ~ リターンもリスクもファクターモデルで分解できる ・ シングルファクターモデルの活用と応用範囲 ・2 銘柄で考えよう ~ 個別銘柄の具体例と各種数値の前提 ・ β(ベータ)の合成 ・ ポートフォリオのリターン分解とリスク分解 → アクティブリターン・リスク分解 ・ シングルファクターモデルとアクティブ運用 ・ アクティブポートフォリオ構築(Excel による最適化デモ)3. マルチファクターモデル ~ 複数の相関の源 ・ マルチファクターモデルの基本構造 ~ モデル形式と銘柄相関 ・ ファンダメンタルズベータ ~ マルチファクターモデルからの計算方法 ・ 実務で多く使われるモデル ~ Barra のスタイルファクターと業種ファクター ・ 感応度先決め型① ~ ファクターリターンとファクター感応度 ・ 感応度先決め型② ~ ファクター標準化とファクター共分散 ・ 感応度先決め型③ ~ スペシフィックリスク推定モデル ・ マルチファクターモデルの活用 ~ 理論から実務へ ・ トータル分解とアクティブ分解 ・ アクティブリターン分解とアクティブリスク分解 ・ ファクターモデルによるアクティブリスク計算 ~ ポートフォリオのリスクは計算で求まる ・ マルチファクターモデルとアクティブ運用(学習用ツールを用いたデモ) ~ マトリョーシカ ・ アクティブエクスポージャー ~ アクティブ感応度を変化させる ・ ポートフォリオの設計 (Plan) → 最適化とアクティブリスク分解 (Do) → ポートフォリオのチェック (See) ~ アクティブリターンの要因分解

Session3( 150 分 ) ファクターモデルの活用

1. クオンツ運用 ~ 一番わかりやすい運用 ・ ポートフォリオ構築プロセスの全体像 ・ アノマリー ~ 存在理由を知ることによる効果的な活用 ・ アルファの合成 ~ アノマリーをアルファへ変換する ・ アルファ構築の流れ ~ AI 運用? ・ クオンツファンド ~ 決められている条件と決めるべき条件 ・ ポートフォリオ構築へ ~ 取るべきリスクと取ってはいけないリスク ・ ポートフォリオ最適化とシミュレーション ~ 幻想ではなく現実を見るために2. インフラ ~ 大変です ・ データベースの構築と求められるもの ・ 考慮すべき点 ~ 高速性と網羅性と正確性のトレードオフ ・ 社内分析環境 ~ 原データ → クリーニングデータ → 加工データ → ツール ・ 各種ツール ~ 目的別に要求されること

Session4( 30 分 ) アルファの獲得とクオンツ運用

実務で使われる金融工学の基礎リスク・リターン

推計

ファクターモデル

活用

ポートフォリオ・

リスク分析

クオンツ運用

3/17(火)

6h バックオフィス業務 【 投資顧問・投資一任編 】講師 Session1&2 小田 康治 エックスネット シニアコンサルタント

Session3&4 和村 雅義 ロボット投信 シニア・ディレクター

投資顧問・

投資一任ファンド管理

約定処理

信託照合

運用報告書作成

 バックオフィスの各業務は組織の中で極めて重要な役割を担っています。この講義では、主に投資一任業における管理業務を体系的に学んでいきます。前半は実際のファンド管理の方法と、約定処理について、実務上の細かな留意点に至るまで詳しく説明します。後半は大きな役割である信託報告書との照合作業の実務、さらに運用報告とディスクローズ関係の業務について、わかりやすく解説します。実務者のみならず、管理業務の全体像を把握したい IT ソリューション企画、開発、営業担当の方にとっても充実の内容です。なお、本テーマは中級レベルのみの内容になりますので、基本から学びたい方は「総合基礎」3限目の「バックオフィス業務の基礎」をあらかじめご受講されることをお薦めします。

1. バックオフィス業務の概観 ・ファンド管理システムを中心とした業務概観 ・ インプットとアウトプット ・ ファンド管理データの要件2. ファンド属性設定・銘柄属性設定 ・ ファンド属性の確認 ~ 正確なファンド情報の入手と事前確認と主な留意点 ・ ファンド属性の登録 ~ 正確なファンド属性の登録/ファンド属性の種類/ファンド属性の項目 ・ 銘柄属性登録および時価情報入手  ~ 国内証券 / 外国証券および為替レート3. ファンド管理( 日次・月次等の流れ ) ・ 日次業務の流れ ・ 月次・四半期業務の流れ4. 法定帳簿等の電子化及び法定に基づいた保存 ・ 法定帳簿(運用報告書)の保存 ・ 信託報告書 ・ その他保存必要書類( 議決権行使の招集通知、判定書、指図書 ) ・ その他保存必要書類( 日次・月次処理における証跡書類 )

Session1( 120 分 ) バックオフィス業務概観とファンド管理の実務

1. ファンドの報告概要 ・ 運用報告書と信託報告書 ・ ファンドの会計基準 ・ 実現主義と発生主義 ・ 時価総額の構成要素 ・ 各種利回り計算要素 ・ 時間加重収益率( 簡便法 / 修正ディーツ法 / 厳密法 )2. ファンドの照合実務 ・ 照合・突合とは ・ 照合準備のための補充データの入力 ・ 補充データの種類とキャッシュ残高の照合 ・ 相違の概略の把握( B/S・P/L 照合 ) ・ 銘柄別簿価残高照合と売買損益( キャピタル )の修正 ・ 簿価相異の典型的ケース ・ 銘柄別時価残高と未収収益の照合 ・ 報告書の最終チェック3. 決算処理 ・ ファンド毎の計理基準と決算処理 ・ 元加と収益払い出し( 簿価会計/時価会計 ) ・ 決算処理での留意点4. データ・ブッキングの方法 ・ 日次データ・ブッキングの目的 ・ キャッシュフロー関係データとキャッシュ残照合 ・ 取引の約定データ ・ 時価、未収、権利処理 ・ 銘柄別簿価等残高照合

Session3( 90 分 ) ブッキングと信託報告書との照合手順

1. 運用報告書の種類 ・ 法定書面 ・ 顧客指定フォーマット ・ 運用会社フォーマット2. 法定書面 ・ 金融商品取引法 42 条の 7 【 運用報告書の交付 】 ・ 金融商品取引法 27 条の 24 【 株券保有状況 通知書の作成及び交付 】3. 運用報告の目的 ・ 基本は Plan → Do → See → Plan4. 運用報告の実際 ・ 報告のタイミング ・ 運用報告書の構成例 ・ 四半期レポーティング ・ 市況概況と投資行動 ・ 資産収益状況 ・ リスク/リターンと要因分析等 ・ リスク分析結果 ・ 超過リターン銘柄別寄与度5. 投資顧問料業務 ・ 様々なバリエーション ・ 請求業務と運用会社の管理会計

Session4( 90 分 ) ディスクローズ資料と運用報告の実際

1. 約定処理( 国内資産 ) ・ 国内資産約定処理 ・ 一般振替 DVP 制度2. 約定処理( 海外資産 ) ・ 海外証券の決済 ~ 決済と保管の形態とコントラクチュアル決済 ・ 外国カストディ決済のスケジュール ・ 現地決済資金のフロー ・ 外国証券約定処理 ・ 為替約定管理 ・ 決済とフェイル管理 ・ 為替紐付け ・ カバー&ノンカバー経理 ・ ノンカバー取引における外貨預金と未収・未払金 ・ 外貨建証券ノンカバー取引の仕訳 ・ 約定ベース・ノンカバー処理( 外国株式:売り )3. 株式議決権行使 ・ 議決権行使の対象ファンド( 年金特金/一般特金/外国株式 ) ・ 議決権行使の方法 ・ 日本株式の議決権行使( 一般例 ) ・ 日本株式の議決権行使( ICJ 等利用例 ) ・ 外国株式の議決権行使( ISS 等利用例 ) ・ 日本株式議決権行使状況 ・ ICJ プラットフォームについて

Session2( 60 分 ) 約定処理と議決権行使の実際

投資顧問料算定

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講師 全セッション 東中川 教明 ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント ファンド・コントローラーズ部長

 本講義では、投資信託における管理業務を体系的に学習します。最初にオペレーションの全体像を把握し、①約定・受渡しに関する業務、②基準価額の計算に関する業務、③決算に関する業務、④追加・解約に関する業務、を一通り理解した上で、今後の展開を踏まえながら、業界課題として認識しておくべき点を明確化していきます。 同じ投資運用業でも投資一任とは異なる “ごんべんけいり” と呼ばれる独特の計理仕訳など、グローバルの視点からもユニークな点にスポットを当て、わかりやすく紹介します。

3/19(木)

6h

1. 投資信託の法令と規則2. ファンドの形態と関係法人 ・ 契約型と会社型 ・ 投資信託・投資法人の分類 ~ 純資産総額/ファンド本数 ・ 公募と私募の違い ・ 契約型ファンド分類と具体例 ・ マザーファンドとベビーファンド ~ ファミリー方式のメリット3. 基準価額計算及び追加・解約の流れ4. 投資信託に関するオペレーション業務 ・ 1日の業務の流れ ( 約定関連業務、追加解約関連業務、基準価額計算関連業務 ) ・ 投資信託に関するシステム ・ 資金繰り照合 ・ マイナス金利対応 ・ 追加・解約 ・ 約定処理 ・ 時価評価 ・ 報酬及びファンドの諸費用と計上方法 ・ 利金・配当金・コーポレートアクション ・ 基準価額の照合 ~ 相違の原因をいかに迅速に発見するか5. 自社算出と受任銀行に業務委任する場合の違い ・ 受任銀行に計算業務を委託する場合と主な役割分担6. 投信振替制度 ・ 投信振替制度移行後の相関図 ~ STP と DVP の実現 ・ 振替投信移行後の非 DVP 決済の資金の流れ ・ 受益証券の発行・管理と受益証券券面について ・ 基準価額適用日および、元本の増減 ・ ブラインドルール / 希薄化7. 法定帳簿の管理 ・ 法定帳簿の種類と電磁的方法による保存8. レポート作成業務 ・ 財務諸表 ・ 運用報告書 ・ 特別勘定のしおり ・ BIS リスクアセットレポート ・ 諸官庁・投信協会へのレポート9. その他 ・ ファンドの監査( 公募投信/私募投信 )と価格調査

Session1( 120 分 ) 投資信託のしくみと委託者の役割

1. 決算関連業務 ・ 一般的な分配金決定の流れ ・ 追加処理後の分配原資 ~ 基準価額が元本を上回っている場合/下回っている場合 ・ 解約処理後の分配原資 ・ 分配金原資の計算方法( 原資の内訳 ) ・ 分配原資の一般的な引き落とし順序 ・ 運用報告書での開示強化 ・ 収益分配金計算書の解説 ~ 分配可能額算出の仕組みを理解する ・ 外国所得税控除があった場合の分配金支払い ~ 税制改正が影響 ・ 分配のトレンド2. 外国投信を組入れたファンド・オブ・ファンズの留意点 ・ 概観図による解説 ・ ファンド・オブ・ファンズの形態と特徴 ・ 公募ファンド・オブ・ファンズのルール ・ 外国投信を組入れる際の主な要件 ・ 組入れる外国投信のしくみ( ユニットトラスト/コーポレートファンド ) ・ 外国投信の評価 ・ 外国投信からの分配金受取の問題点 ・ ファンド・オブ・ファンズ設定のメリット ・ 外国投信を組入れる際の留意点 ~ 要件の裏返し、資金繰り etc… ・ スナッププライスとフェアバリュー ・ スウィングプライシング( Swing Pricing )~ 信託財産保留金のような効果 ・ 国籍による違いのイメージ

Session3( 90 分 )

決算関連業務/外国投信を組入れたファンド・オブ・ファンズの留意点

1. 基準価額の一元化 ~ DUAL NAV と SINGLE NAV

2. マテリアリティポリシー3. 最近のトピックス ・ SMA/ラップ口座へのファンド提供 ・ 積立NISA、DCにおけるデフォルトファンドの設定 ・ バーゼルⅢ ・ アジア地域ファンドパスポート ( ARFP )

Session4( 30 分 ) 最近の話題、及び今後の課題

1. 計理仕訳( 主な計理処理 )~ 例題に沿って解説 ・ 基本的な考え方 ~ 複式簿記と日計表 ・ 基準価額の計算方法 ・ ファンド設定時 ・ 株式約定 ・ 債券約定 ・ 先物( 買建&売埋め ) ・ ファンド・オブ・ファンズ

Session2( 120 分 ) 計理仕訳 + ミニ演習

バックオフィス業務 【 投信編 】

2. 計理仕訳ミニ演習 ・ 国内株 ・ 国内債券 ・ 追加約定/解約約定( 株式投信・公社債投信/単位型・追加型 ) ・ 追加処理前と処理後の日計表 ・ 解約処理前と処理後の日計表 ・ 追加信託処理明細表の解説 ・ 解約金処理明細表の解説 ・ 勘定科目に関する解説

投信基礎

投信計理

(基準価額算定)

決算関連

(分配金算定)

外投組入ファンド・

オブ・ファンズ

講師 全セッション 佐村 礼二郎 エー・アイ・キャピタル 代表取締役社長 CIO

3/23(月)

6hPEファンド投資

春季限定

オルタナティブ投資関連業務【 プライベート・エクイティ・ファンド編 】

 歴史的な低金利、内外株式の相関の高まりなどから、オルタナティブ投資に関するニーズが高まりつつあります。 その中でもプライベート・エクイティは未公開株式とはいえ、ロングオンリーの株式という形態を取っていることから、従来の伝統的な株式投資の延長線上で語られるべきアセットクラスであるにもかかわらずその特徴や魅力についての理解が充分進んでいるとは云えません。本講義ではプライベート・エクイティの全容を理解していただくべく、基礎的な知識や仕組みを説明した後、講師の投資家および運用者としての経験を踏まえて、実務上の観点から具体例にも触れます。さらに、最近の市場動向および将来の可能性についても解説します。

1. プライベート・エクイティの定義 ・ プライベート・エクイティとは ~ アセットクラスとしてのPEの位置付け ・ オルタナティブ投資における位置づけ ⇨ ヘッジファンドとの区分 ⇨ 収益の源泉による分類 ・ ポートフォリオ全体における位置づけ ・ プライベート・エクイティの役割・価値の源泉 ~ 株式価値を増加させるためには?2. プライベート・エクイティ・ファンドの特徴 ・ プライベート・エクイティ・ファンドの特性 ⇨ Jカーブ ⇨ 低流動性 ⇨ ファンド間のリターン差 ・ プライベート・エクイティ・ファンドの主な課題 ⇨ J カーブ ~ キャッシュフローのJカーブと損益のJカーブ ⇨ 流動性 ~ 流動性がないことのメリット ⇨ NAV変動 ~ スムージング効果?3. 様々なプライベート・エクイティ投資戦略 ・ プライベート・エクイティの代表的戦略 ⇨ 企業ライフサイクル ⇨ リスクリターン ⇨ 資本構造 ・ プライベート・エクイティのサブ・アセットクラス ・ プライベート・エクイティ/サブ・アセットクラスの相違点

Session1( 120 分 ) プライベート・エクイティに関する基本知識

1. リーガル・ストラクチャー ・ 一般的な投資スキーム ⇨ 国内籍投資事業有限責任組合 ⇨ 外国籍リミテッド・パートナーシップ ⇨ 有限責任 ⇨ パススルー課税 ⇨ 出資約束金額( コミットメント )方式 ⇨ 組合員の出資割合に応じて損益配分・財産分配 ⇨ 国内無限責任組合員( GP )ストラクチャーの新しいトレンド ・ 関連法、税務について ~ 国内機関投資家の観点 ⇨ 海外源泉税 ⇨ 海外での申告義務 ⇨ ファンドからの損益取り込みの際の税務 ・ 適格機関投資家等特例業務に関する法改正2. 基本的な投資条件 ・ 投資家としてのチェックポイント ⇨ 利害の一致 ⇨ ガバナンス ⇨ 透明性 ・ 一般的なファンド条件と要確認事項 ・ 一般的なファンドのキャッシュフロー ⇨ バイアウト ⇨ セカンダリー ⇨ ダイレクト ・ レンディング3. 年金基金が投資を行う仕組み ・ 信託銀行と投資顧問を活用した投資スキーム

Session2( 60 分 ) プライベート・エクイティ・ファンドの仕組み

1. 投資形態の違い  ・ 具体的な投資形態の例 ⇨ シングルファンド / Fund of Funds ⇨ セカンダリー Fund of Funds ⇨ Co-Investment ( 共同投資 )Fund ・ Co-Investment( 共同投資 )の仕組み ・ 各投資形態のメリット・デメリット ⇨ セカンダリー / ダイレクト ・ レンディング2. 投資方針の策定 / ポートフォリオ構築 ・ 投資プログラム構築の考え方 ⇨ PE 導入の意義 ⇨ 目標リスク・リターンの設定 ⇨ 残高( アロケーション比率 )目標 ・ 投資方針の策定 ⇨ 投資環境の把握( マクロ・アプローチ ) ⇨ アセット・アロケーション( 戦略、地域、分散等 )策定 ⇨ ロングリスト / ショートリスト策定3. デュー・デリジェンス ・ デューデリジェンスのポイント ⇨ 組織/投資チーム ⇨ 投資戦略 および 市場環境 ⇨ トラックレコード ⇨ ファンド条件、その他4. モニタリング / リスク管理 ⇨ キャピタルコール / 分配金処理 および 決算対応 ⇨ モニタリングの情報ソース ⇨ 定量モニタリング( パフォーマンス評価 )および 定性モニタリング ⇨ 時価の考え方 ~ プライベートエクイティの時価とは? ⇨ 時価の把握方法 ~ 会計上の時価と税務上の時価の存在 ⇨ リスク管理 ~ そもそもPEファンドのリスク管理とは何のためにやるのか? ⇨ 運用リスク、事務リスク、システムリスク ⇨ システム対応とアウトプットイメージ5. 事務フロー ・ 当初申込み手続き( 新規コミットメント ) ・ キャピタル・コール ・ ディストリビューション( 分配 ) ・ 契約修正対応 ・ ( ファンドからの )四半期報告・決算書受領及び時価計上 ・ 四半期報告のプロセス

Session3( 120 分 ) 投資実務

1. 最近のトピックスおよびトレンド ・ 前年度との比較 ~ 類似・相違点 ・ 投資家としてどう行動すべきか? ・ 米国における新しい戦略の勃興 ~ Long Duration 戦略 、 VC の Later Stage 特化戦略、他2. 日本のプライベート・エクイティ市場の可能性 ・ 日本のプライベート・エクイティ市場の歴史 ・ 市場のポテンシャル ~ 成長余地は大きい ・ 豊富な資金 ・ 優良ベンチャーの出現 ・ ベンチャーキャピタルの 「 エコシステム 」 構築の兆し ~ さらに活性化させるためには?

Session4( 60 分 ) プライベート・エクイティ市場の将来像

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-14--13-

講師 全セッション 犬伏 貴民 NRIプロセスイノベーション ディスクロージャーサービス1部長

3/25(水)

6h 投信ディスクロージャー

資産運用会社( アセットマネジメント )においては、「運用」、「調査」、「商品企画」が花形ではありますが、決して侮れない、緻密かつ正確性、専門知識が要求される業務、それが 「 ディスクロージャー 」 です。

本講義では、正しくて当たり前のディスクロージャー文書( 目論見書や運用報告書等 )の基礎知識から作成に必要な応用知識まで、実例を交えて解説いたします。

また近年、資産運用会社においては、ディスクロージャーなどバックオフィス業務を外部の専門的な企業に業務委託( BPO : ビジネス・プロセス・アウトソーシング )する傾向にあるため、資産運用会社内でのこれら業務のノウハウ維持・継承にも役立つ内容となっています。

1. 投信ディスクロージャーの歴史 ・ 有価証券届出書、目論見書作成・交付義務化 ・ 目論見書の 2 分冊化 ・ 運用報告書の 2 分冊化2. 投信ディスクロージャー制度の概要 ・ 投信ディスクロージャー制度 ・ 投信ディスクロージャーの開示タイミング3. 投信ディスクロージャー文書の根拠法等 ・ 有価証券届出書関連 ・ 目論見書関連 ・ 投資信託約款関連 ・ 運用報告書関連4. 投信ディスクロージャー文書の記載事項 ・ 有価証券届出書関連 ・ 目論見書関連 ・ 投資信託約款関連 ・ 運用報告書関連

Session1( 90 分 )

制度概要: 投資信託におけるディスクロージャー

1. 作成・改版タイミング ・ イメージ図 ・ 作成・改版する理由2. 交付方法 · 書面( 紙媒体 )交付 · 電磁的交付3. 記載内容 ・ 交付目論見書 ・ 請求目論見書4. その他 ・ 外国税額控除に関する目論見書への記載対応 ・ 信用リスク集中回避のための投資制限対応

Session3( 90 分 ) 実務Ⅱ: 目論見書

1. 作成タイミング ・ 作成タイミング例2. 交付方法 ・ 書面( 紙媒体 )交付 ・ 電磁的交付販売会社から受益者へ3. 記載内容 ・ 運用報告書( 全体版 ) ・ 交付運用報告書4. その他 ・ 運用報告書の金融庁への提出 ・ 運用報告書の作成業務フロー5. 制作、印刷 ~ 納品 ・ 制作 ・ 製版・刷版 ・ 印刷 ・ 製本 ・ 納品6. 印刷用紙 ・ 用紙の種類 ・ 用紙のサイズ ・ 用紙のサイズ( 用途例 )7. 印刷会社管理など ・ 品質確保 ・ 事故発生工程

Session4( 90 分 ) 実務Ⅲ: 運用報告書/印刷関連

1. 作成・提出タイミング ・ イメージ図 ・ 有価証券届出書( 新規設定時 ) ・ 有価証券届出書( 継続募集時 )2. 開示方法 ・ EDINET( Electronic Disclosure for Investors' NETwork )3. 記載内容 ・ 有価証券届出書 ・ 有価証券報告書 ・ 半期報告書 ・ 臨時報告書

Session2( 90 分 ) 実務Ⅰ: 有価証券届出書等

講師 全セッション 長岡 弘寿 ピクテ投信投資顧問 マーケティング本部 シニア・アドバイザー

3/27(金)

6h外国籍投信全般

春季限定 外国籍投信関連業務 【 基礎・導入編 】

外国籍投信は国内私募、公募用のファンドだけではなく、ファンド・オブ・ファンズの投資対象としてもその重要性は近年益々高まっています。 

本講座では基礎、導入編として外国籍投信の主要ポイントを国内投信と比較しながら、何故、外国籍投信なのか、その基本スキーム、再委託との違い、メリット・デメリット等の解説を行います。外国籍投信業務で頻繁に使用される基本用語、目論見書で使われる表現、用語の解説も国内投信との比較で行う他、設立地( ケイマン、ルクセンブルグ、ダブリン等 )の概略、その違いを理解し、ファンドのタイプ(派生商品型等)、ファンドの形態( ファンド・オブ・ファンズ、再委託 )、国内募集のタイプ( 公募、私募 )の条件等に応じて適切なスキーム、設立地の検討が行えるよう解説します。また、参考情報として欧州で拡大を続けるUCITSの現状と将来、日本も参加を表明したアジア地域ファンド・パスポートの概略も解説します。

1. 主要国の投資信託、主要ファンドの変遷2. 外国籍投資信託とは3. 法的位置づけ4. 基本用語の解説 ・ 主にルクセンブルグ籍で使用される用語 ・ 主にアイルランド籍で使用される用語 ・ 主にルクセン籍、ダブリン籍で使用される用語 ・ 主にケイマン籍で使用される用語 ・ 全ての設立地で共通して使用される用語5. 関係法人の役割、責任  ・ マネジメントカンパニー( 管理会社 ) ・ トラスティー( 管理受託会社 ) ・ ディポジタリー( 預託機関 ) ・ トランスファー・エージェント( 登録、名義書換事務代行会社 ) ・ ファンド・アドミニストレーター( 管理事務代行会社 ) ・ 代理人( リーガル・アドバイザー、設立地の弁護士事務所 ) ・ 代行協会員 ・ 投資顧問会社 / インベストメント・マネージャー ・ 監査法人 ・ 販売会社 ・ 全体の流れ

Session1( 90 分 ) 外国籍投資信託に関する基礎知識

1. 主要設立地の概略  ・ ルクセンブルグ ・ ケイマン諸島 ・ アイルランド( ダブリン ) ・ チャネル諸島( ガーンジー島、ジャージー島 )2. スキームの概略、特徴 ・ SICAV( 会社型 ) ・ FCP( 契約型 ) ・ ユニット・トラスト ・ アンブレラ形態 ・ シェア・クラス形式の特徴 ・ マスター・フィーダー・ファンド形態 ・ マルチ・マネージャー形態 ・ サブ・ファンド、シェア( ユニット )・ クラス

Session2( 90 分 ) 主要設立地、スキームの概略

1. 目論見書の構成、内容の違い ・ 構成項目の主要ポイント ・ 記載内容の主要ポイント2. 目論見書で使われる基本用語の解説 ・ Redemptions( 解約条項 ) ・ Dilution Levy( 希薄化防止課徴金 ) ・ Liquidation of compartments( 償還条項 ) ・ 基準価額、設定、解約、スウィッチング停止条項 ・ Investment Restrictions( 投資制限条項 )、他3. 開示制度の違い4. NAV計算ベースの違い5. 税務関係の違い ・ ファンド段階での課税 ・ 投資対象に関する課税 ・ 投資家に関する課税6. オペレーション上の違い( 設定・解約・受け渡しサイクルの違い ) ・ トラブルの例 ・ なぜトラブルは発生するのか? ・ トラブル防止の方策7. 報酬分類の違い

Session3( 90 分 ) 国内投信との違い

1. 外国投信の選別基準( 日証協、協会基準 )

2. 規制・制度上の留意点3. オペレーション上の留意点4. 再委託(直投)とファンドのメリット・デメリット5. ファンド・オブ・ファンズの留意点、メリット・デメリット6. 設立地の検討プロセス ・ 租税条約 ( Double Taxation Treaty ) 適用比較 ・ ケーススタディ7. その他参考情報 ・ UCITSの現状と将来 ・ アジア地域ファンド・パスポートの現状と将来

Session4( 90 分 ) 商品企画

参考情報:外国籍投資信託の国内販売拡大、国内ファンド・オブ・ファンズからの投資拡大の背景

・ 1972 年、外国籍投資信託の国内公募の解禁。 ・ 1998 年、投信法による外国投信、外国投資法人の初めての規定。これにより、国内投信と同様に届出を行うことに拠り、広く一般投資家への募集が可

能となり、国内投信にはないタイプを含め多数の外国籍投信が国内に持ち込まれることになった。  ・ 1998 年、日本証券業協会の自主ルールの改正。これ以前、顧客に販売することが出来る外国籍投信は「OECD 加盟国において設立されたもの」とされ

ていたが、「協会の定める要件を満たす国または地方の法律にもとづき設立されたものであり、投資家保護上問題ないことを協会員が確認した外国投資信託証券」に改められた。これにより、従前は販売できなかったケイマン籍の投信も販売可能になった。

・ 1999 年、投信協会によるファンド・オブ・ファンズの定義、ルールの明確化。これにより、ファンド・オブ・ファンズの設定が増加し、投資対象となる外国籍投信が拡大、重要性が増すことになった。

ファンド・オブ・

ファンズ

有価証券届出書作成

目論見書作成

運用報告書作成

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