平成21 年度5e実験実習...平成21 年度5e 実験実習 レーザ光学実験...
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平成21年度 5E実験実習
実験実験実験実験テーマテーマテーマテーマ
・レーザ光学実験
・ホール素子
・光デバイス実験
・・・・レーザレーザレーザレーザ光学実験光学実験光学実験光学実験
1週目
・半導体レーザによる回折・干渉効果の観測
・実験室:1F電気機械実験室
2週目・半導体レーザによる干渉効果の観測
・半導体レーザによる屈折効果の測定
・実験室:1F電気機械実験室
・・・・ホールホールホールホール素子素子素子素子
1週目
・実験手順に従ってホール測定を行い
ホール効果の原理を確認する
・実験室:1F電気計測実験室
2週目・市販されているホール素子を使って
磁気センサ回路を作り、その動作を考察する
・実験室:1F電気計測実験室
・・・・光光光光デバイスデバイスデバイスデバイス実験実験実験実験
1週目
・太陽電池の特性測定
・実験室:1F電気機械実験室
2週目・LEDの特性測定
・実験室:1F電気機械実験室
平成21年度 5E 実験実習
レーザ光学実験
レーザレーザレーザレーザ光学実験
目的目的目的目的
光波動は回折および干渉の2つの重要な性質を持つ。可
干渉性の高いレーザ光を用いてスリット等を通過した光強
度パターンを観測し、回折および干渉現象を理解する。ま
た、レーザ光を使った光の屈折現象もあわせて理解する。
実験1 単スリットの実験
実験2 複スリットの実験
実験3 CD-ROM、DVD-ROMによる実験実験4 プリズムの実験
「レーザ光による光の回折・干渉・屈折の実験」
レーザ(LASER: Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation)
レーザ光の特徴
• 指向性:広がらずに進む性質 → 空間的(spatial)コヒーレンスに関係
• 単色性:スペクトル幅が狭い性質 → 時間的(temporal)コヒーレンスに関係
コヒーレンス(コヒーレンス(コヒーレンス(コヒーレンス(可干渉性可干渉性可干渉性可干渉性):):):):coherence
時間的に位相が揃った波 - 正弦波(線スペクトル)
空間的に位相が揃った波 - ガウシアンビーム(基本モード)
レーザレーザレーザレーザ光学実験
-1.5
-1.0
-0.5
0.0
0.5
1.0
1.5
2.0
1020
3040 0
10
20
30
40
Ez
X Data
Y Data
FDTD(TEwave)slit:1.2[mm]t=0.4×10-10[s]
-1.5-1.0-0.50.00.51.01.510 20 30 40
0
10
20
30
40
Ez
X Data
Y D
ata
回折回折回折回折::::diffraction
「光が障害物などの影の部分へ折れて回り込んで進んでいく」現象
レーザレーザレーザレーザ光学実験
回折現象
半無限金属板への平面波入射
レーザレーザレーザレーザ光学実験
回折回折回折回折::::diffraction
「光が障害物などの影の部分へ折れて回り込んで進んでいく」現象
レーザレーザレーザレーザ光学実験
レーザレーザレーザレーザ光学実験
{光光光光
レーザ光学実験
スクリーン単スリット
複スリット
矩形開口x
l
θ
単単単単スリットスリットスリットスリット
)(sinc)( 22 θkdxI ∝
)(sinc2 X=
観測面での光強度分布
レーザレーザレーザレーザ光学実験
単単単単スリットスリットスリットスリットのののの場合場合場合場合(スリット(スリット(スリット(スリット幅幅幅幅がががが狭狭狭狭いときいときいときいとき))))
レーザレーザレーザレーザ光学実験
レーザレーザレーザレーザ光学実験
単単単単スリットスリットスリットスリットのののの場合場合場合場合(スリット(スリット(スリット(スリット幅幅幅幅がががが狭狭狭狭いときいときいときいとき))))
単単単単スリットスリットスリットスリットのののの場合場合場合場合(スリット(スリット(スリット(スリット幅幅幅幅がががが広広広広いときいときいときいとき))))
レーザレーザレーザレーザ光学実験
単単単単スリットスリットスリットスリットのののの場合場合場合場合(スリット(スリット(スリット(スリット幅幅幅幅がががが広広広広いときいときいときいとき))))
レーザレーザレーザレーザ光学実験
単単単単スリットスリットスリットスリット
)(sinc)( 22 θkdxI ∝
)(sinc2 X=
観測面での光強度分布
レーザレーザレーザレーザ光学実験
0
0.5
1
X
(sinc X)2
0 π 2π 3π-π-2π-3π
4.493(0.0472) 7.725
(0.0165)
( )内は極大値
2θ
0 10 20 30
-1
-0.5
0
0.5
1
)(sinc)( 22 θkdxI ∝
)(sinc2 X=
2D
λθ ≅
回折による広がり角
sinc(x)関数
レーザレーザレーザレーザ光学実験
レーザレーザレーザレーザ光学実験
単単単単スリットスリットスリットスリットによるによるによるによる回折強度分布回折強度分布回折強度分布回折強度分布のののの計算計算計算計算
パラメータパラメータパラメータパラメータ入力入力入力入力
回折強度分布回折強度分布回折強度分布回折強度分布
分布分布分布分布のののの可視化可視化可視化可視化極大極大極大極大・・・・極小値極小値極小値極小値
のののの計算結果計算結果計算結果計算結果
円形開口円形開口円形開口円形開口
l2a
円形開口
回折パターン
φ
0.5
00 3.832-3.832
5.136(0.0175)
( )内は極大値
8.417(0.0042)
7.016-7.016 10.173-10.173
エアリーディスク径
X
1.0
42
( J ( )1 XX
Dλθ 22.1=回折による広がり角
レーザレーザレーザレーザ光学実験
矩形開口矩形開口矩形開口矩形開口
2 2( , ) sinc ( ) sinc ( )I x y X Y∝ ⋅
レーザレーザレーザレーザ光学実験
矩形開口矩形開口矩形開口矩形開口によるによるによるによる回折現象回折現象回折現象回折現象のののの計算計算計算計算
レーザレーザレーザレーザ光学実験
二重二重二重二重スリットスリットスリットスリットのののの場合場合場合場合のののの回折回折回折回折パターンパターンパターンパターン
レーザレーザレーザレーザ光学実験
レーザレーザレーザレーザ光学実験
二重二重二重二重スリットスリットスリットスリットのののの場合場合場合場合のののの回折回折回折回折パターンパターンパターンパターン
複複複複スリットスリットスリットスリット
bd'
kd' sinθ の位相差
q
0 10 200
0.5
1
Inte
nsity
[
arb.
un
its]
x2 [mm]
d' = 0.4mmb = 0.1mmN = 5
複スリットによる回折強度実線(単スリットの回折の効果)破線(複スリットの干渉の効果)面(観測されるパターン)
)'(sin
)'(sin
)(
)(sin2
2
2
2
Xd
XNd
bX
bXI ⋅∝
レーザレーザレーザレーザ光学実験
複複複複スリットスリットスリットスリットによるによるによるによる干渉干渉干渉干渉パターンパターンパターンパターンのののの計算計算計算計算
レーザレーザレーザレーザ光学実験
CD-ROMののののピットピットピットピットのののの周期測定周期測定周期測定周期測定
レーザCD-ROM
L1
L2
0次光
1次光
1次光
観測面
λθ md =⋅sin
レーザレーザレーザレーザ光学実験
スネルスネルスネルスネルのののの法則法則法則法則
i rθ θ=
2 2
1 1
sin /
sin /i
t
n c v
n c v
θθ
= =
22
sin
sini
t
cn
v
θθ
= =
反射の法則
スネルの法則
媒質1が真空の場合
レーザレーザレーザレーザ光学実験
プリズムプリズムプリズムプリズムによるによるによるによる光光光光のののの屈折屈折屈折屈折
レーザレーザレーザレーザ光学実験
平成21年度 5E 実験実習
ホ ー ル 素 子
ホールホールホールホール素子素子素子素子
目的目的目的目的
固体の電流磁気効果の一つであるホール効果(Hall effect)
について実験を行い、磁界および電流印加時のキャリアの挙
動について知識を得る。
実験1 ホール測定
実験2 ホール素子を使った回路作製
ホールホールホールホール効果効果効果効果ホールホールホールホール効果効果効果効果
金属や半導体に電流電流電流電流が流れているとき、電流に直交して磁界磁界磁界磁界を掛けると、
電流、磁界に直角となる方向に起電力起電力起電力起電力が生じる現象
ホールホールホールホール素子素子素子素子
i
y
x
z
- --
- - -
v
キャリアとして電子のみ考える(金属モデル)キャリアとして電子のみ考える(金属モデル)
ホールホールホールホール素子素子素子素子
i
y
x
z
- --
- - -
v
キャリアとして電子のみ考える(金属モデル)キャリアとして電子のみ考える(金属モデル)
磁場Bを印加
i
B
- --
- - -
-
-
-
-
-
-
+
+
+
+
+
+
EH
ホールホールホールホール素子素子素子素子
i
y
x
z
- --
- - -
v
キャリアとして電子のみ考える(金属モデル)キャリアとして電子のみ考える(金属モデル)
磁場Bを印加
i
B
- --
- - -
-
-
-
-
-
-
+
+
+
+
+
+
EH
i
B
- --
- - -
-
-
-
-
-
-
+
+
+
+
+
+
EH
平衡状態(定常状態)
ホールホールホールホール素子素子素子素子
測定試料(ムカデ形)
bor
I
b’
d’d
B
VH
x
y
z
ホールホールホールホール素子素子素子素子
ホールホールホールホール効果測定装置効果測定装置効果測定装置効果測定装置ホールホールホールホール効果測定装置効果測定装置効果測定装置効果測定装置
ホールホールホールホール素子素子素子素子
実際実際実際実際ののののホールホールホールホール素子素子素子素子をををを使使使使ってってってって極性判定回路極性判定回路極性判定回路極性判定回路をををを作製作製作製作製しししし、、、、実際実際実際実際ののののホールホールホールホール素子素子素子素子をををを使使使使ってってってって極性判定回路極性判定回路極性判定回路極性判定回路をををを作製作製作製作製しししし、、、、
そのそのそのその動作動作動作動作をををを考察考察考察考察するするするするそのそのそのその動作動作動作動作をををを考察考察考察考察するするするする
東芝 GaAsホール素子
THS119
ホールホールホールホール素子素子素子素子
ホールホールホールホール素子素子素子素子
回路回路回路回路回路回路回路回路11
トランジスタトランジスタトランジスタトランジスタをををを使用使用使用使用トランジスタトランジスタトランジスタトランジスタをををを使用使用使用使用
したしたしたした回路回路回路回路したしたしたした回路回路回路回路
ホールホールホールホール素子素子素子素子
回路回路回路回路回路回路回路回路22
オペアンプオペアンプオペアンプオペアンプをををを使用使用使用使用オペアンプオペアンプオペアンプオペアンプをををを使用使用使用使用
したしたしたした回路回路回路回路したしたしたした回路回路回路回路
平成21年度 5E 実験実習
光 デ バ イ ス 実 験
光光光光デバイスデバイスデバイスデバイス実験実験実験実験
目的目的目的目的
半導体の光電効果を利用した各種光電素子の諸特性の
測定を行い、半導体の光物性を理解し、且つ光電素子の
使い方について学ぶ。
実験1 太陽電池の特性測定
実験2 LEDの特性測定
光光光光デバイスデバイスデバイスデバイス実験実験実験実験
・・・・半導体半導体半導体半導体のののの光電効果光電効果光電効果光電効果
光電効果とは
・半導体に光を照射した時、光のエネルギーにより、
電子電子電子電子がががが励起励起励起励起されてされてされてされて半導体半導体半導体半導体のののの電気的電気的電気的電気的なななな性質性質性質性質がががが変化変化変化変化する現象
・半導体に電気的エネルギーを加えることで、
電子電子電子電子とととと正孔正孔正孔正孔をををを励起励起励起励起・・・・再結合再結合再結合再結合させてさせてさせてさせて光光光光をををを放出放出放出放出する現象
光エネルギー 電気エネルギー・光電子放出効果(外部光電効果)・光導電効果(内部光電効果)・光起電力効果
電気エネルギー 光エネルギー
・電界発光
光光光光デバイスデバイスデバイスデバイス実験実験実験実験
01239.8
[nm][eV]gE
λ ≅
半導体半導体半導体半導体のののの光吸収光吸収光吸収光吸収
光吸収過程 基礎吸収
半導体の吸収スペクトル
半導体にエネルギーエネルギーエネルギーエネルギーhννννの光が入射した時、準位間準位間準位間準位間ののののエネルギーエネルギーエネルギーエネルギー差差差差に等しい光エ
ネルギーを吸収し半導体中の電子が高いエネルギー状態に遷移遷移遷移遷移((((励起励起励起励起))))する。
・端間吸収(基礎吸収)・帯、局在準位間吸収
・局在準位間吸収
基礎吸収端の波長λ0(基礎吸収される光の最長
の波長)はバンドギャップの大きさEgで決まる。
光光光光デバイスデバイスデバイスデバイス実験実験実験実験
PNPN接合接合接合接合へのへのへのへの光入射光入射光入射光入射接合接合接合接合へのへのへのへの光入射光入射光入射光入射
半導体のバンドギャップより大きなエネルギーの光がPN接合に入射したとすると、そのエネルギーを受けて電子が高いエネルギー準位(伝導帯)に励起し
て電子電子電子電子・・・・正孔正孔正孔正孔がががが生成生成生成生成される。
生成された電子・正孔は拡散電位VDの電界によって、電子はn領域へ、
正孔はp領域へドリフトする。
光光光光デバイスデバイスデバイスデバイス実験実験実験実験
短絡状態短絡状態短絡状態短絡状態短絡状態短絡状態短絡状態短絡状態
外部回路を短絡すると、p側へ移動した正孔とn側へ移動した電子がそれぞれ短絡した回路を通るので短絡電
流が流れる。
生成された電子・正孔はそれぞれ
の領域に蓄積するため、それらの電
荷によって両端に開放端電圧が発生
する。
短絡状態短絡状態短絡状態短絡状態短絡状態短絡状態短絡状態短絡状態
開放状態開放状態開放状態開放状態開放状態開放状態開放状態開放状態
LI I= −
exp 1
exp 1
S
S L
eVI I
kT
eVI I I
kT
= −
= − −
光照射なし
光照射あり