第25回全都市「住みよさランキング」(2018年)...

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第25回全都市「住みよさランキング」(2018年)の結果 2018 年 6 月 20 日 1-8 Press Release TOYO KEIZAI INC. since1895 103-8345 東京都中央区日本橋本石町 1- 2 -1 http://toyokeizai.net/ 株式会社東洋経済新報社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 駒橋憲一)は、全国の市区を対象に「住みよさランキング」を毎 年公表しております。このたび、814 市区(全国791 市と東京23 区)を対象にした、最新の結果がまとまりましたので発表いたします。 「住みよさランキング」は 1993 年以来毎年公表しており、今回は 25 回目になります。 「住みよさランキング」は、『都市データパック』編集部が、「安心度」、「利便度」、「快適度」、「富裕度」、「住居水準充実度」の5つ の視点から選んだ 16 の統計指標を用いて偏差値を算出し、ランキング化したものです。なお今回、算出指標の一部入れ替えを行ってお ります。 総合評価1位は印西(千葉)、2位は長久手(愛知)、3位は名取(宮城) 2018年の「住みよさランキング」総合1位は印西市(千葉)で、2012 年から7 年連続のトップとなりました。2 位は長久手市(愛知) で昨年の 3 位から 1 つ順位を、3 位は名取市(宮城)で昨年の 11 位から 8 つ順位を上げました。 1 位の印西市は千葉県北西部、東京都心まで約 40 ㎞の位置にあり、3 市(印西市、白井市、船橋市)にまたがる千葉ニュータウンの 中核地区がある新興都市で、人口・世帯数ともに増加し続け、2018 年 5 月 29 日に人口 10 万人を突破しました。本ランキングのカテゴ リー別では、「快適度」が3 位、「利便度」が10 位であるほか、他の3 部門ともいずれも200 位以内に入るなど、総合的に高い特徴があ ります。 2 位の長久手市(愛知)は、2012 年 1 月に市制施行したばかりの名古屋市に隣接する人口 57,700 人の住宅都市で、市民の平均年齢が 38.6 歳(2015年国勢調査)と、全市町村で最も若いまちです。部門別では「利便度」が6 位、「快適度」が 7 位、「安心度」が19 位、 「富裕度」が36位で、「住居水準充実度」(723位)以外の指標はすべて上位に位置しています。 3 位の名取市(宮城)は、仙台市の南東部に隣接する人口 78,300 人の都市で、東日本大震災の影響で伸びが停滞した時期もありまし たが、1958年の市制施行以来、一貫して人口が増加基調にあります。部門別では「快適度」が4位、「利便度」が16位であるほか、「安 心度」も 84 位と上位に位置しています。 なお今回、算出指標として「安心度」に「年少人口(0~14歳人口)増減率(3年前比)」を、「利便度」に「可住地面積当たり飲食料 品小売事業所数」を加えたことにより、総合順位が大きく変動しています。上位では、大府市(愛知)が前年 180 位から今年は 6 位に 大きく順位を上げ、5位中央区(東京)(前年81位)、8位港区(同96 位)、9位千代田区(東京)(同118位)といった東京特別区(23 区)の 3 区がベスト 10 に入りました。 ※上位 50 市区は付属資料 1、都道府県別上位は付属資料 2、部門別上位は付属資料3、地域ブロック別上位は付属資料 4 を参照してく ださい。 ■部門別上位の傾向 [安心度] ・1位は合志市(熊本)(前年12位)、2位は野々市市(石川)(同11位)、3位は豊見城市(沖縄)(同43位)。「出生数」や今回から指 標に採用した「年少人口増減率」が高い、鹿児島県や沖縄県など九州・沖縄の市が上位になっています。 [利便度] ・1位は武蔵野市(東京)(前年11位)、2位は野々市市(石川)(同1位)、3位は泉佐野市(大阪)(同7位)。東京・名古屋・大阪近 郊の市が上位に入っています。

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第25回全都市「住みよさランキング」(2018年)の結果

2018年6月20日

1-8

Press ReleaseTO Y O K E I Z A I I N C . s i n c e 18 9 5

〒103-8345 東京都中央区日本橋本石町 1-2 -1 http://toyokeizai.net/

株式会社東洋経済新報社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 駒橋憲一)は、全国の市区を対象に「住みよさランキング」を毎

年公表しております。このたび、814市区(全国791市と東京23区)を対象にした、最新の結果がまとまりましたので発表いたします。

「住みよさランキング」は1993年以来毎年公表しており、今回は25回目になります。

「住みよさランキング」は、『都市データパック』編集部が、「安心度」、「利便度」、「快適度」、「富裕度」、「住居水準充実度」の 5 つ

の視点から選んだ16の統計指標を用いて偏差値を算出し、ランキング化したものです。なお今回、算出指標の一部入れ替えを行ってお

ります。

総合評価1位は印西(千葉)、2位は長久手(愛知)、3位は名取(宮城) 2018年の「住みよさランキング」総合1位は印西市(千葉)で、2012年から7年連続のトップとなりました。2位は長久手市(愛知)

で昨年の3位から1つ順位を、3位は名取市(宮城)で昨年の11位から8つ順位を上げました。

1 位の印西市は千葉県北西部、東京都心まで約 40 ㎞の位置にあり、3 市(印西市、白井市、船橋市)にまたがる千葉ニュータウンの

中核地区がある新興都市で、人口・世帯数ともに増加し続け、2018年5月29日に人口10万人を突破しました。本ランキングのカテゴ

リー別では、「快適度」が3位、「利便度」が10位であるほか、他の3部門ともいずれも200位以内に入るなど、総合的に高い特徴があ

ります。

2位の長久手市(愛知)は、2012年1月に市制施行したばかりの名古屋市に隣接する人口57,700人の住宅都市で、市民の平均年齢が

38.6 歳(2015 年国勢調査)と、全市町村で最も若いまちです。部門別では「利便度」が 6 位、「快適度」が 7 位、「安心度」が 19 位、

「富裕度」が36位で、「住居水準充実度」(723位)以外の指標はすべて上位に位置しています。

3 位の名取市(宮城)は、仙台市の南東部に隣接する人口 78,300 人の都市で、東日本大震災の影響で伸びが停滞した時期もありまし

たが、1958年の市制施行以来、一貫して人口が増加基調にあります。部門別では「快適度」が4位、「利便度」が16位であるほか、「安

心度」も84位と上位に位置しています。

なお今回、算出指標として「安心度」に「年少人口(0~14歳人口)増減率(3年前比)」を、「利便度」に「可住地面積当たり飲食料

品小売事業所数」を加えたことにより、総合順位が大きく変動しています。上位では、大府市(愛知)が前年 180 位から今年は 6 位に

大きく順位を上げ、5位中央区(東京)(前年81位)、8位港区(同96位)、9位千代田区(東京)(同118位)といった東京特別区(23

区)の3区がベスト10に入りました。

※上位50市区は付属資料1、都道府県別上位は付属資料2、部門別上位は付属資料3、地域ブロック別上位は付属資料4を参照してく

ださい。

■部門別上位の傾向 [安心度]

・1位は合志市(熊本)(前年12位)、2位は野々市市(石川)(同11位)、3位は豊見城市(沖縄)(同43位)。「出生数」や今回から指

標に採用した「年少人口増減率」が高い、鹿児島県や沖縄県など九州・沖縄の市が上位になっています。

[利便度]

・1位は武蔵野市(東京)(前年11位)、2位は野々市市(石川)(同1位)、3位は泉佐野市(大阪)(同7位)。東京・名古屋・大阪近

郊の市が上位に入っています。

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本件に関するお問い合わせ先 株式会社東洋経済新報社

総務局広報室:青柳、遠藤 TEL:03-3246-5404 『都市データパック』編集部:藤田、島

TEL:03-3246-5574 email:[email protected]

[快適度]

・1位は東松島市(宮城)(前年1位)、2位は福津市(福岡)(同3位)、3位は印西市(千葉)(同12位)。東松島市は震災復興関連で

「新設住宅着工戸数(14~16年度)」が7位、また「都市公園面積」が11位であることから1位になっています。

[富裕度]

・上位の千代田区、中央区、港区など東京23区は、財政関連の指標(「財政力指数」、「地方税収入額」)を算出項目から除外しており、

「課税対象所得」のみで偏差値化しています。すべての指標が揃っている市の上位は、武蔵野市(東京)、浦安市(千葉)、みよし市

(愛知)の順となります。

[住居水準充実度]

・1位は氷見市(富山)、2位は珠洲市(石川)、3位尾花沢市(山形)。住宅関連の指標のデータ更新がないため、前年と同じ順位となっ

ています。

■算出指標の入れ替えについて [安心度]

・前年まで算出指標としていた「0~4歳人口当たり保育施設定員数」を除外し、新たに「年少人口(0~14歳人口)増減率(3年前比)」

を算出指標に加えました。

[利便度]

・新たに「可住地面積当たり飲食料品小売事業所数」を算出指標に加えました。

全814市区のランキングは、6月18日発売の『都市データパック2018年版』に掲載しています。

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住みよさランキング

▼東洋経済が、全国の791市と東京23区を対象に、「安心度」、「利便度」、「快適度」、「富裕度」、「住居水準充実度」の5つの観点から

採用した16の統計データを用いて、平均値を50とする偏差値を算出し、ランキング化したもの。

▼算出指標 [安心度]

(1)病院・一般診療所病床数(人口当たり):2016年10月1日現在 厚生労働省「医療施設調査」

(2)介護老人福祉施設・介護老人保健施設定員数(65歳以上人口当たり):2016年10月1日現在 厚生労働省「介護サービス施設・事

業所調査」

(3)出生数(15~49歳女性人口当たり):2016年 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態」

(4)年少人口(0~14歳人口)増減率:2017年1月1日÷2014年1月1日 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態」

[利便度]

(5)小売業年間商品販売額(人口当たり):2016年6月 総務省・経済産業省「経済センサス活動調査(商業統計)」

(6)大型小売店店舗面積(人口当たり):2017年5月 東洋経済「全国大型小売店総覧」

(7)飲食料品小売事業所数(可住地面積当たり):2016年6月1日 総務省・経済産業省「経済センサス活動調査(商業統計)」

[快適度]

(8)汚水処理人口普及率:2017年3月末 国土交通省・農林水産省・環境省「汚水処理人口普及状況」、各都道府県資料

(9)都市公園面積(人口当たり):2016年3月末 国土交通省調べ

(10)転入・転出人口比率:2014~16年 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態」

(11)新設住宅着工戸数(世帯当たり):2014~16年度 国土交通省「建築着工統計」

[富裕度]

(12)財政力指数:2016年度 総務省「市町村別決算状況調」

(13)地方税収入額(人口当たり):2016年度 総務省「市町村別決算状況調」

(14)課税対象所得額(納税者義務者1人当たり):2016年 総務省「市町村税課税状況等の調」

[住居水準充実度]

(15)住宅延べ床面積(1住宅当たり):2013年10月1日 総務省「住宅・土地統計調査」

(16)持ち家世帯比率:2015年10月1日 総務省「国勢調査」

▼評価方法 16指標それぞれについて平均値を50とする偏差値を算出し、それらを平均して「安心度」、「利便度」、「快適度」、「富裕度」、「住居水

準充実度」の部門ごとの評価、および総合評価を行っている。特異数値による過度の影響を避けるため、各指標の偏差値は最高を75、

最低を25に調整して算出。また東京23区の財政関連指標や市町村合併があった市の転入・転出人口比率は、算出から除外している。

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