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-1- 平成28年度 第1回多摩市総合教育会議 会議録

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平成28年度

第1回多摩市総合教育会議 会議録

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第1回多摩市総合教育会議 会議録

日時 平成28年7月4日(月)午後2時から午後5時

場所 多摩市役所本庁舎3階 特別会議室

出席委員(6名)

市長 阿 部 裕 行

教育長 清 水 哲 也

委員 岩 佐 玲 子

委員 鈴 木 充

委員 原 島 久 男

委員 谷 代 美保子

説明職員(12名)

企画政策部長 浦 野 卓 男

教育部長 福 田 美 香

教育部参事・教育指導課長事務取扱 神 山 直 子

教育企画担当課長 宮 本 一 義

企画政策部参事 飯 箸 俊 一

企画課長 本 多 剛 史

文化・市民協働課長 立 花 寛

教育センター長(兼)発達支援担当課長 田 中 久 夫

児童青少年課長 安 達 仁

学校給食センター長 齊 藤 義 照

図書館長 中 島 宰

教育指導課統括指導主事 下 条 知 淑

速記士

大和速記情報センター 窪 塚 早 紀

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平成28年度第1回多摩市総合教育会議 次第

1 開会

2 報告事項

3 協議・調整事項

⑴ 多摩市におけるSNS学校ルールの策定に向けた取り組みについて

⑵ 次回の開催時期とテーマについて

4 その他

5 閉会

(資料)

・資料1 多摩市まち・ひと・しごと創生総合戦略(概要版)

・資料2 多摩市まち・ひと・しごと創生総合戦略

・資料3 平成28年4月1日付組織改正について

・資料4 平成28年4月1日付組織改正に伴う教育センターの新たな取り

組みについて

・資料5 パルテノン多摩等大改修スケジュールイメージ

・資料6 「2020年 東京オリンピック・パラリンピックに向けた多摩

市の取組方針」の概要

・資料7 「2020年 東京オリンピック・パラリンピックに向けた多摩

市の取組方針」

・資料8 ラジオ体操・みんなの体操を通したオリンピック・パラリンピッ

ク教育の推進

・資料9 多摩市立図書館再構築基本構想の策定について

・資料10 学校給食センターにおける今後の取り組み方針

・資料11 多摩市インターネットの利用に関するアンケート集計結果報告書

・資料12 みんなで考えよう!ケータイ・スマホのある生活(八王子市)

・資料13 「SNS東京ルール」の策定について

・資料14 SNS学校ルール策定の進捗状況と見通しについて

・資料15 多摩市子どもインターネット・携帯 安全・安心相談について

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□開会 【阿部市長】 皆さんお忙しいところお集まりいただき、ありがとうございます。それ

では、定刻になりましたので、これより平成28年度第1回の多摩市総合教育会議を始めた

いと思います。

初めに、教育委員会の構成メンバーの変更についてご報告致します。代表教育委員・中

澤敬氏の任期満了に伴い、後任の教育委員会委員として原島久男氏が就任されました。任

期は7月1日から平成32年6月30日となっております。

それでは、一言ご挨拶をお願いいたします。

【原島委員】 どうもこんにちは。はじめまして。

皆さんとは顔なじみの方が多くいらっしゃいますが、私自身、多摩市で30年間勤務させ

ていただきました。3年前に退職し、昨年からは東愛宕中学校でお手伝いをさせていただ

いております。ですから合計すると31年ぐらい多摩市に勤めさせていただきました。そう

いうわけで、私は多摩市が大好きなものですから、また多摩市に少しお役に立てることが

あればと思いました。また30年間学校でかかわってきたことが生かせられれば、多摩市の

子どもたちのためになるのではという思いで今日はここに参加させていただきました。こ

れからまたよろしくお願いしたいと思います。

よろしくお願いいたします。

【阿部市長】 よろしくお願いいたします。

次に事務局から、配付資料の確認をお願いします。

【本多企画課長】 それでは、配付資料の確認をさせていただきます。

まず資料1です。多摩市まち・ひと・しごと創生総合戦略(概要版)が1点です。続きま

して資料2、同じく総合戦略の本編です。資料3、平成28年4月1日付の組織改正についてと

いうタイトルの資料です。資料4、こちらも組織改正に伴います教育センターの新たな取

り組みについてということで、教育センターからの資料です。資料5は、パルテノン多摩

等大規模改修スケジュールのイメージというタイトルの資料です。資料6、A3のZ折りにな

っている資料は、オリンピック・パラリンピックに向けた多摩市の取組方針の概要です。

続いて資料7も、同じくオリンピック関係の資料ですが、多摩市の取組方針ということで、

ホチキス止めされているA4の資料になります。資料8は、A3のZ折りになっている資料で、

ラジオ体操・みんなの体操を通したオリンピック・パラリンピック教育の推進についてで

す。資料9は、多摩市立図書館本館再構築基本構想の策定についてです。資料10は、学校

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給食センターにおける今後の取組方針についてです。資料11は、多摩市インターネットの

利用に関するアンケート集計結果の報告書についてです。資料12は、「みんなで考えよ

う!ケータイ・スマホのある生活」というタイトルの資料です。資料13は、「SNS東京ルー

ル」の策定についてです。資料14は、SNS学校ルール策定の進捗状況と見通しについてで

す。資料15は、多摩市子どもインターネット・携帯 安全・安心相談についてです。

ここまで資料にはナンバーが振ってあります。続いて参考資料です。A3・Z折りのカラ

ーの資料は、インターネットの利用に関するアンケート集計結果の概要版です。もう1点

参考資料がございます。A4・1枚もので、東京都と多摩市の比較、同じく携帯の利用に関

するアンケート資料についてです。資料は以上です。過不足等はございませんでしょうか。

資料の説明は、以上です。

【阿部市長】 資料が多いということはそれだけ報告も多いということでありますので、

早速入らせていただきたいと思います。

それでは、次第2の報告事項で、まずは多摩市まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定

について、報告をお願いします。

【本多企画課長】 それでは、資料の1と2のご説明をさせていただきます。多摩市ま

ち・ひと・しごと創生総合戦略ということで、前回、この総合教育会議が2月にありまし

たが、そのときにはまだ完成しておりませんでした。改めて本日ご報告をさせていただき

ます。

資料1は、総合戦略の概要版になっております。1ページをご覧ください。まず位置づけ

についてですが、「まち・ひと・しごと創生法」という法に基づき策定するものです。囲

みが2つありますが、上の欄をご覧ください。法に基づくということで、市町村がそれぞ

れまち・ひと・しごと創生総合戦略というものを策定することになっています。こちらは

市町村のほかに都道府県もそれぞれの自治体ごとに作ることになっています。多摩市の総

合戦略につきましては、※印に記載がありますが、市の最上位計画という位置づけになっ

ております「第五次多摩市総合計画 第2期基本計画」が昨年の4月からスタートしており、

そちらに掲げた目標や施策を基本に、特にこの総合戦略の中では定住促進、雇用の創出、

子育て支援などの施策を重点的にまとめたものになっております。

その下、構成については、この総合戦略は二本立てになっており、1つが人口ビジョン

で、平成72年、2060年までに多摩市が目指すべき将来の人口推計の方向性を示しています。

また人口ビジョンに基づく対策といたしまして、多摩市まち・ひと・しごと創生総合戦略

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というものを5カ年計画ですが、平成31年までの計画ということで策定しています。先ほ

どの繰り返しになりますが、人口ビジョンを踏まえ、定住促進、雇用の創出、子育て支援

の施策を5カ年でまとめているものです。

まず、人口ビジョンの概要ですが、4ページからとなります。

次の5ページをご覧ください。人口の現状と将来推計の分析というタイトルで、多摩市

の将来人口の見込みです。国勢調査の人口ですが、平成22年、14万7,000人の人口が、平

成72年、50年後には10万人に減るだろうということが国の国立社会保障・人口問題研究所

により推計されております。これはこのまま何もしなければ10万人に減るということでご

ざいまして、多摩市の出生率の増加、また流入人口の増加を見込んだ、将来人口について

は10ページをご覧ください。

先ほど平成72年の人口を10万人とお伝えいたしましたが、各種施策を打ちまして、11万

7,000人と減少するカーブを若干緩やかにしていくような取り組みを行っていくというこ

とを考えております。その下にありますが、平成22年の人口比で約20%の減になりますが、

先ほどは10万人の人口ですと約32%の減となります。

次の11ページがグラフにしたものです。点線は国が示した10万人減少の推移で、その上

の実線が今回多摩市の目指す将来の人口推計です。

1枚めくっていただきまして、12ページからが総合戦略になっておりまして、4つの基本

目標があり、その4本を中心に施策を打っていく構成になっています。まず、基本目標1が

安定した雇用を創出する、基本目標2が新しい人の流れをつくる、基本目標3が子育て・子

育ちをみんなで支えるということ、最後、基本目標4がいつまでも安心してくらし続けら

れるまちをつくるというように、基本目標4つを掲げています。

更に1枚めくっていただきまして、14ページからがそれぞれ基本目標ごとに取り組む内

容です。特に今回、教育委員会に関係する部分では、基本目標3、16ページをご覧くださ

い。子育て・子育ちをみんなで支えるという基本目標の3番目です。子育てと仕事の両立

支援、コミュニティの育成、教育というようなキーワードを掲げておりまして、その中の

3つ目の黒丸でございますが、特色ある教育の推進ということで、本市が取り組んでいる

持続発展教育・ESDを推進していくことによって、基本目標3を達成していくというような

構成になっています。

以上、多摩市の総合戦略の内容でございます。資料2は本編でございますので、後ほど

ご覧いただければ幸いでございます。内容については以上です。

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【阿部市長】 ありがとうございます。2060年、多摩市としては11万7,000人を目指す

ということで、いろいろな施策、その内容が資料2に詳細が書かれているというものであ

ります。

それでは、何かご質問等ございますでしょうか。よろしいですか。既にご覧になってい

る委員の方もいらっしゃるでしょうし、これから先、いろいろ進めていくということが前

提になっているものでありますので、またぜひ報告等をしていただきたいと思っておりま

す。

なければ、次の報告に移らせていただきます。平成28年4月1日付組織改正の概要につい

て、報告をお願いしします。

【本多企画課長】 それでは、資料3をご覧ください。平成28年4月1日付の組織改正に

ついてご報告いたします。今回、4月1日付で市長部局、それと教育委員会ともに組織改正

をいたしております。

まず、1ページの第1が、今回の改正の趣旨でございます。大きく5点ございます。1つが

市民活動に係る業務の連携と強化を図るため、くらしと文化部内の所掌事務を再編成いた

しました。それと大きなところでは、最後の5番目ですが、発達障害の支援と特別支援に

係る対応を強化するための体制を整備いたしました。

具体的な改正内容でございますが、1ページ下のほうにございます2番、くらしと文化部

についてです。先ほどの繰り返しになりますが、市民活動に係る業務の連携と強化を図る

ため、まず1点目がコミュニティ・生活課の設置です。これまで自治会、コミュニティセ

ンターなどの地域コミュニティの推進を市民生活課という部署で取り扱っておりましたが、

業務の再編を図り、それぞれの業務以外に市民の日常生活に重要な消費生活とか市民葬、

墓地の関係といった業務をこちらの課で行うため、コミュニティ・生活課を設置いたしま

した。

1枚めくっていただきまして、平和・人権課の設置でございます。平和と人権の関連施

策、それと男女平等、女性センター業務を一括して行うということで、聖蹟桜ヶ丘の駅前

にありますヴィータ・コミューネに業務の拠点を置きまして、平和・人権課の業務を行っ

ております。

それと、3点目が文化・市民協働課の設置です。学びから市民活動につながる施策展開

を強化して、文化関連施策と生涯学習施策、並びに市民活動・協働関連施策を一体的に進

めるということで、文化・市民協働課を設置いたしました。

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最後、4点目がスポーツ振興課です。今後のオリンピックの対応などを見据えまして、

これまで担当課長を置いておりましたが、これを単独の課ということでスポーツ振興課を

設置いたしました。

大きな変更は3ページの4番、健康福祉部です。(2)をご覧ください。発達支援担当課長

の設置でございます。昨今増加しています発達障害支援への迅速な意思決定・対応を図る

ため、発達支援担当課長を設置いたしました。また、(3)については、健幸まちづくり推

進室の設置です。本年4月から健幸まちづくり、本市の大きな3本の目指すべき取り組みの

方向性の1つになりますが、これを牽引していく役割として政策監という常勤の特別職を

設置いたしまして、その施策の牽引をいたしておりますけれども、その具体的な取り組み

を推進するための部署といたしまして、健幸まちづくり推進室を設置いたしました。

あわせまして、この発達支援担当課長のポストについては、教育センターのセンター長

と兼務であり、特に幼児期から成人になるまでの切れ目のない、連続した支援が必要にな

ります。こうした観点から市長部局の発達支援室、教育委員会所管の教育センター、この

2つの組織の連携強化ということで、センター長含め一般職も兼職という形でそれぞれの

業務を行う体制にいたしました。

最後4ページをご覧ください。教育委員会の組織改正です。大きな変更点は(2)、特別

支援・相談担当の設置です。相談係、1係でしたが、特別支援に係る対応の強化を図るた

め、4月1日より特別支援・相談担当2ということで、2人の係長のもとこちらの業務を推進

していくということで、あわせて先ほどの繰り返しになりますが、発達支援室と教育セン

ターの連携を図っていくという部分の強化を行っております。

教育センターの詳細説明は、田中教育センター長から行いますので、よろしくお願いい

たします。

【田中教育センター長(兼)発達支援担当課長】 それでは、続きまして、平成28年4

月1日の組織改正に伴う教育センターの新たな取り組みにつきましてご説明させていただ

きます。

資料4をご覧ください。今年度、新たな取り組みとしまして、小学校における就学相談

時に、発達支援室との連携を強化してまいります。就学相談とは、区市町村教育委員会が

児童・生徒の就学先の決定に当たって、一人一人の年齢及び能力に応じ、かつ特性を踏ま

えた十分な教育が受けられるよう、障害の状況等を総合的に勘案し、通常学級か、特別支

援学級か、特別支援学校か、最もふさわしい就学先を、保護者との合意形成を図りながら

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決定していくことを言います。

今年度、小学校就学向けの就学相談において、発達支援室の発達相談事業、それと発達

支援室で委託しておりますひまわり教室へ通所しているお子さんの保護者が希望される場

合につきましては、今まで支援してきた発達支援室の職員が教育センターの特別支援教育

マネジメントチームが行う就学相談の面談時に同席させていただいて、その後の就学相談

が円滑に進んでいくよう支援してまいります。面談につきましては、例年1ケース当たり5

回程度ございますけれども、主に第1回目の就学相談の面談時に、発達支援室の職員が同

席することを考えております。

資料4の就学決定までの流れの図をご覧ください。丸の3つ目、就学決定までの流れです

が、保護者の方がまず就学相談説明会に申し込みます。就学相談説明会に参加いただいて、

その後就学相談へ申し込みいただきます。資料の真ん中に特別支援教育マネジメントチー

ムという欄の、この左側の保護者の欄、少し太字になっておりますが、面談が今回重点を

置くところでございます。ここに発達支援室職員を同席させるという形をとります。特別

支援学級見学会の参加、あとお子さんにつきましてはWISC等の発達検査が必要な場合につ

いてはとりますし、在籍園での行動観察も行ってまいります。その後、就学支援委員会の

決定を経て、最終的には教育委員会の総合判断で就学先を決定していくことになります。

今回、この発達支援室の相談員が就学相談の面談に同席させていただく趣旨について、

ご説明させていただきます。保護者の方がお子さんの障害の発見から受容に至るまでの心

理過程というのは一様ではありません。保護者がその心の葛藤を克服し、解決への努力を

続け、やがて我が子の障害を受容していくには長い時間が必要です。発達支援室の相談員

はこれまで就学前のかかわりの中で、保護者の心情に耳を傾け、十分に話を聞いてきた経

緯がございます。保護者の教育に対する意向や、児童、生徒の現在までの治療・病育歴、

成長・発達の様子、育児の経過等について把握しております。就学相談自体は教育センタ

ーの特別支援教育マネジメントチームの相談員が行うものですが、今回、この初回面談に

同席させていただくことによって、その後の就学相談が温かい人間関係の中で、マネジメ

ントチームの相談員と進んでいくことを目指して、このような形で重点として、今年度取

り組みを進めてまいります。以上です。

【阿部市長】 ありがとうございます。今、本多企画課長と田中教育センター長のから

詳細な報告等がありましたが、この件について、何か皆さんからご質問等ございますでし

ょうか。

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【清水教育長】 今、お二人から説明がありましたけれども、特に就学相談マネジメン

トチーム、発達支援室の相談員が加わって、そこで小学校就学前からのさまざまな取り組

みの話し合いができるということ、非常に大きい成果につながるのではないかと思います。

なかなかこのような取り組みができる教育委員会は少ないと思いますので、これからだと

は思いますが、ぜひ協力し合って、発達支援室と教育センターが連携して進めていく。特

に田中教育センター長、課長がその中心になると思いますので、よろしくお願いします。

1件別件で、言葉の問題であまりこだわってはいけないのかもしれないのですが、先ほ

どの4月1日の組織改正の説明の中で、1ページの第1、改正趣旨の5番の、「発達障害の支援

及び特別支援に係る」と書いてあります。これは神山教育部参事に確認すべきだと思いま

すが、特別支援という言葉ではなくて、特別支援教育という言葉だと思います。要するに

特別支援ではなく、特別支援教育が1つの言葉だと思うのですが、今でなくても結構です

ので、後で調べて直すところがあれば今後直していただきたいと思いました。以上です。

【神山教育部参事・教育指導課長事務取扱】 ご指摘いただきましたので、確認いたし

ます。そうしますと、発達障害の支援というところの文言についても精査しなければいけ

ないと思うので、精査してまたご報告いたします。

【清水教育長】 はい、よろしくお願いいたします。

【阿部市長】 ありがとうございました。よろしくお願いします。

ほかにはよろしいですか。鈴木委員。

【鈴木委員】 組織体制について教育委員会で議論したときにも言ったのですが、ここ

の重要なポイントは組織を変えたことはもちろんいいのですが、そこに携わっている人間

がどこを向いて仕事をするのかという方向性だと思います。今は田中教育センター長とい

うしっかりした方がいますが、人事異動等があっても、組織改正の狙いというものをぜひ

マネジメントチームの中で引き継ぎして、代を重ねてよりよい子どもたちへの支援ができ

るような伝統をつくっていっていただきたいということをこの席であえてお願いしておき

ます。

【阿部市長】 はい、わかりました。

よろしいですか。私も今回、教育センターの組織改正に伴うということで、田中教育セ

ンター長からご説明がありましたが、清水教育長もおっしゃっていたように、非常に画期

的なことだと思います。これまで健康福祉部の障害福祉課等の職員と教育センターで、現

地でも壁があったわけですが、今は壁も放たれて、一緒にそれぞれ皆さんが二枚鑑札とい

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う、それぞれ名刺をお持ちになり、非常に風通しよく、なおかつ一貫して、言ってみれば

多摩市でお子さんを授かってから――授かるというのはまさに生まれてから――そして義

務教育課程に入られても、切れ目なくその相談・支援を行える環境が整ったということは

障害、特に発達支援という、ある意味で母親にとっても父親にとってもどのように受けと

めたらいいのかというところから始まるものだと思います。そういう意味では、まさに組

織改正を通して、寄り添いながらということを実行されたということで、今、鈴木委員か

ら話があったように、確かに人というところで終わってしまうと非常に課題が出てくると

思いますので、組織改正が形だけでなくて、しっかり趣旨が浸透できるようにしていって

いただきたいと私からもお願いしたいと思います。

【神山教育部参事・教育指導課長事務取扱】 この兼務発令のことにつきまして、東京

都の教育委員会、東京都の局長の関係者に報告いたしました。東京都でも兼務発令あるこ

とを確認しましたら、東京都でやっている兼務発令はあくまでも教育庁の中であって、市

長部局と教育部をまたいで兼務発令をするのは極めて画期的とのことでした。多摩市は本

当に特別支援教育に力を入れているということで、高い評価をいただきました。私自身配

属されて3年目になるのですが、それはすばらしいと言われて改めて多摩市に寄せていた

だいて、仕事を一緒にさせていただいてありがたいなと思った次第です。本当にありがと

うございます。

【阿部市長】 わかりました。なかなかこのようなことは内輪、中にいるとわからない

ことなので、ぜひそういう点では誇りに思って頑張っていただきたいと思います。ありが

とうございます。

この件についてはよろしいでしょうか。

それでは、引き続いて、パルテノン多摩の改修工事について報告をお願いします。

【立花文化・市民協働課長】 文化・市民協働課長の立花です。よろしくお願いいたし

ます。

パルテノン多摩ですが、ご承知のように、大分古くなってきており、建設が昭和62年と

いうことで、来年度でちょうど30年を迎えることになります。平成24年度に30年目を迎え

るに当たっての劣化診断を行いましたが、施設の躯体そのものはまだ頑丈なままですが、

設備等につきましてはかなり劣化が進んでおり、早急に大規模な改修が必要だという結論

をいただいてございます。そういう中で昨年、一昨年度来、パルテノン多摩の改修につき

どういう手法で改修していくかということを検討し、PFI手法、あるいは直接工事を行う

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という議論を重ねてまいりましたが、今年、平成28年1月に直接市が従来の方式で工事を

発注することを決定させていただきました。その上で改修方針を立て、現在、今年度につ

きましては基本計画及び基本設計の業務を進めているところでございます。

あわせて資料5をご覧いただきますと、今年度、平成28年度には、特定天井調査があり

ます。これは東日本大震災以降、天井が落ちてきたという事故を受けまして、法改正が行

われ、いわゆる大がかりな吊り天井につきましては補強工事が必要であるというような内

容でございます。これについてパルテノン多摩においても、大ホール、小ホール、あるい

は大ホールのホワイエの天井がこの対象になりますので、この天井の調査を行うというこ

とです。それから、一番下の発注者技術支援業務というのは、我々、文化・市民協働課は

文化施策の所管課でございますので、改修の専門的な知識については弱いため、専門的な、

特にホールという特殊な建物についての知識を豊富に持った事業者に対して設計、施工の

管理・監督、あるいは詳細な確認等を行っていただく発注者技術支援業務委託もあわせて

行っております。

今後につきましては、来年度に実設計、あるいは継続して改修工事ということで、現在

想定しているのは平成30年度から31年度にかけまして、約1年間強の間は閉館による改修

工事を行う予定にしております。この工事、閉館の期間につきましては、基本計画、基本

設計の中で今年度明確にし、閉館まで2年前になりますので、利用されている団体、ある

いは学校にも、それぞれお知らせしていきたいと考えております。今後、改修工事の内容

等を調整していく中では、特にパルテノン多摩は博物館機能もございます。あるいは収蔵

庫もございます。こういったところを教育委員会とも十分調整を図りながら改修工事の内

容を進めていきたいと考えております。

平成32年度にはオリンピックを迎えることになりますが、その前の秋、あるいは1月に

リニューアルオープンできるように、今、準備を進めているということでございます。

以上です。

【阿部市長】 ありがとうございます。今、立花文化・市民協働課長から現在のスケジ

ュールとイメージを含めて報告がありました。何かご質問はございますでしょうか。鈴木

委員。

【鈴木委員】 この機会にお尋ねしたいのですが、大ホールの音響効果というのはどの

ようにお考えですか。今は都心でも、演奏会が開けるホールというのは次々新しいものが

できて、できるたびに音響効果に非常に配慮されたホールができていて、前からあるホー

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ルというのはほとんど使われなくなっているような状況にあるわけですが、せっかく直す

のですから、この際少しは考えているのかなということでお尋ねしました。

【阿部市長】 立花文化・市民協働課長。

【立花文化・市民協働課長】 昭和62年の建設で、当時は複合文化施設ということで、

多目的は無目的なんてことを言われましたけれども、あまりある一定のものに特化しない

ようなホールを作り、その後使われなくなるというパターンが多く発生してきているわけ

です。そういう中で、パルテノン多摩は音楽特性を強く持つ、特色を持たせてつくられて

おります。新日本フィルハーモニーや、あるいは今年度からは読売日本交響楽団の定期演

奏会も行うということで、そういった意味では音楽特性を強く持つという形は継承したい

と思っています。ただ、設備そのものは日進月歩で高く、いい機械というのは次々出てく

るわけですが、あくまでも公共ホールということで必要最低限のものをやる中で、特に高

度なものについては持ち込んでいただく、そのような考えで進めたいと考えております。

【鈴木委員】 ありがとうございます。

【阿部市長】 ほかの皆さんから何か。清水教育長。

【清水教育長】 校長会にもリニューアルすることについてお話ししておりますが、校

長会もリニューアルオープンに大変期待しているということをお伝えしておきたいと思い

ます。特にホールについては鑑賞教室とか、小学校の音楽会とか、それから中学校の合唱

コンクールとさまざまな面で利用させていただいており、ギャラリーは文化的な行事、例

えば展覧会とか、さまざまな催し物でも学校が頻繁に使っているということ。今、多目的

とおっしゃいましたけれども、まさに小中学校にとっては、さまざまな行事を行う中でな

くてはならない施設にもなっていると思います。ぜひすばらしいリニューアルオープンさ

れることを、教育委員会、また校長会も期待しているということをこの場でお伝えしたい

と思います。以上です。

【立花文化・市民協働課長】 ありがとうございます。

【阿部市長】 ほかに。岩佐委員。

【岩佐委員】 今、清水教育長の期待のお言葉と同時になりますが、例えば中学校の合

唱コンクールなどはあのホールで行うことが非常に特別な体験になっており、長期間の閉

館の期間に、学校行事をどのように開催できるのかということについてのご配慮、例えば

近隣の大きなホールとの提携とか、紹介とかいったことを計画の中に入れていただいてい

るかどうか教えていただきたいのですが。

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【阿部市長】 立花文化・市民協働課長。

【立花文化・市民協働課長】 今現在、現時点では閉館の期間もまだ決まっていない状

況ですので、その辺具体的にスケジュールに落とし込んでいるということはないのですが、

当然、項目としては必要なこととして挙げております。提携といいますか、その施設を使

用できるようなご案内の仕方ができるかどうかわかりませんけれども、例年、各自治体と

も改修工事というのはあります。そのたびに各自治体間で、私ども文化施策の担当間で連

絡をとり合って、その辺の情報共有、協力をお願いしているようなことはさせていただい

ております。今後、その辺具体的に詰めていきたいと思います。よろしくお願いします。

【岩佐委員】 よろしくお願いいたします。

【阿部市長】 ほかにはよろしいですか。

パルテノン多摩については3月の議会、6月の議会等でも、議員の皆さんの関心も非常に

高く、また改修費全体がどのくらいになるのかと市民の皆さんの関心も高いということで、

今日、委員の皆さんからお話があったように、広く多くの皆さんに親しまれ使われている

パルテノン多摩でありますので、所管課だけではなく、市民の皆さんの期待にぜひ応えら

れるような大規模改修ということで進めていただきたいと思っています。

それでは、次の報告に移らせていただきます。2020年東京オリンピック・パラリンピッ

クに向けた多摩市の取組方針の策定について、報告をお願いします。

【飯箸企画政策部参事】 企画政策部参事の飯箸でございます。どうぞよろしくお願い

いたします。本日お配りしてございます資料につきましては、資料6番と7番です。

リオデジャネイロオリンピックがもう目前に迫ってまいりまして、東京まであと4年と

いう状況でございます。そのような状況の中で昨年9月に、市の中にプロジェクトチーム

を設置いたしました。関係します8つの部の部長級、課長級の管理職11名からなるプロジ

ェクトチームで、市としての取組方針を検討してまいりました。本年2月に取組方針とし

て取りまとめたものを本日はご報告させていただきます。

取組方針をつくりました狙いですけれども、1つはオリンピックといいますと、とかく

スポーツ中心というところがございますが、そればかりではなくいろいろな分野にかかわ

っているという中で、市の内部での意識統一を図るためのものを1つつくっておこうとい

うこと。それから、対外的な調整、いろいろな団体等との調整が既に始まっております。

そういった中で、市としてのスタンスをしっかり整理したものを持つべきであろうという

ことで策定したものでございます。本日は、資料6が概要版になりますので、ご説明させ

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ていただきます。

まず、左上の方針策定の目的についてですが、2つ目の丸について、多摩市におきまし

ても、特に次の世代を担う子どもたちにとっては一生に一度の思い出になるものだという

ことで、多くの市民がその喜びと感動を一生涯の宝物として心に刻むことができるように

取り組んでいこうということ。それからもう一つが、大会を契機とした健康づくり、ある

いは今進めておりますまちづくりが将来にわたる多摩市の発展の原動力となるように取り

組んでいこうと、そんな整理をしたところでございます。

続いて、右側です。取り組みの基本的方向について、夢と希望にあふれたオリンピッ

ク・パラリンピックで未来を創造していく、「行きたい・見たい・住みたいまち 多摩

市」を創ろうということで、これまではとかく住む町という側面が強かったところがある

かと思いますけれども、行きたい、あるいは見たいといったことでもこれからしっかり取

り組みを進めていこうというところでございます。そんな中、その下に丸が5つほどござ

いますけれども、5つのテーマを設定しております。スポーツ・健康、教育・文化、おも

てなし・観光、交流・共生・平和、まちづくり・環境といった5つを設定しております。

それらに基づいた取組方針というのが、真ん中のⅣのところで帯をつけております。1

つ目、スポーツ・健康では、「誰もが身近にスポーツを楽しむまち、健幸都市」というこ

とでサブタイトルをつけてございますが、例えば事前キャンプの誘致に向けて、市内の大

学との連携強化を図っていこう、あるいは市民が身近にスポーツを楽しむ環境の整備を図

っていこう等々といった方針を掲げております。

2番目は教育・文化というテーマになりますが、「多様な文化が育まれ、様ざまな芸術活

動が盛んなまち」というところで、オリンピック・パラリンピックを体感する教育プログ

ラムの推進、それから地域資源を活かした文化プログラムの展開等々といった方針を掲げ

ております。

右側に移りまして、3はおもてなし・観光で、「訪れてみたいまち、住みたいまち」とい

うところの中では、おもてなしの環境整備、あるいは市内企業などと連携した多摩市の魅

力発信といったことを方針として掲げております。

また、テーマ4、平和あるいは共生といったあたりもオリンピックとしては非常に大事

なところだと思っております。交流・共生・平和というテーマのもと、「互いを理解し支

え合う、交流の豊かなまち」ということで、海外からの来訪者を受け入れる環境の整備と

か、人権・平和の普及啓発といった方針を掲げてございます。

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それからテーマ5、まちづくり・環境では、「環境に配慮した、活気ある持続可能なま

ち」ということで、若者や子育て世代を惹きつけ、多世代が安心して住み続けられるまち

づくり、環境に配慮した持続可能な都市空間の形成といった項目を方針として掲げており

ます。

こういった取り組みの推進に当たっては、一番下のⅤですが、幅広い連携・協力の体制

をつくっていく必要があるということの中で、2つ目の黒四角のところに推進体制という

ことで、2016年の夏を目途に市長を本部長とする市としての推進本部を設置いたしまして、

取組を本格化させていきたいというような方針を掲げております。この組織体制を図化し

たものが右のイメージ図になります。

このような形で、まずは対外的にいろいろな団体、あるいは市民の方々等々と今後ます

ます調整が行われていくという中では、このような市としての取り組みの方向性を一定程

度整理させていただいたところでございます。説明は以上になります。

【阿部市長】 ありがとうございます。ただいま飯箸企画政策部参事から取組方針につ

いてお話がありましたが、何かご質問はありますでしょうか。よろしいですか。

それでは、せっかくなので私から、先ほど推進本部を立ち上げるということで、推進本

部を立ち上げる時期とリオデジャネイロのオリンピック、そして日本からオリンピックに、

特に多摩市からも選手が何人も出ているので、そうしたところを含めて何か今後の予定等

あればお聞かせいただけますか。

【飯箸企画政策部参事】 リオデジャネイロオリンピックの開会式は8月5日に予定され

ておりまして、閉会式が8月21日になります。日本とちょうど12時間の時差がございます

ので、半日ずれているような形になりますけれども、そういった夏の暑い時期に行われま

す。続きまして、パラリンピックにつきましては、少し期間があいて9月7日から9月18日

という日程で開催がなされます。

市のゆかりの選手というところでは、女子のシンクロナイズドスイミングの団体に国士

舘大学の2年生の小俣夏乃選手が出場されます。また、新体操の女子団体につきましては、

畠山愛理選手が出場され、また女子の車椅子マラソンにつきましては、正式な発表はこれ

からですけれども、多摩市在住の土田和歌子選手が出場され、活躍が期待されるところで

ございます。

そういった中で、ちょうどリオデジャネイロオリンピックの閉会式が行われるぐらいの

タイミング、8月22日ごろを目途に、多摩市としての推進本部を立ち上げていきたいと考

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えております。また、少し先になりますが、先にあげた選手方が活躍して多摩市に戻って

こられたところを、市民みんなでその活躍をたたえよう、東京大会に向けて盛り上げてい

こうということで、10月頃にパルテノン多摩を使って祝勝会をやっていきたいと考えて、

計画しています。以上です。

【阿部市長】 ありがとうございます。参考までに、この先のスケジュール等も報告し

ていただきました。

特によろしいですか。ありがとうございます。

それでは、引き続いて、ラジオ体操・みんなの体操を通したオリンピック・パラリンピ

ック教育の推進ということで、お願いします。

【神山教育部参事・教育指導課長事務取扱】 それでは、資料8をご覧ください。先ほ

ど飯箸企画政策部参事がおっしゃったプロジェクトチームで教育部の取り組みをご案内す

るときに使用させていただいた資料にさらに手を加えたものです。

オリンピック・パラリンピックを目前に控えまして、学校教育におきましては、一番左

下にございますが、これまでもオリンピック・パラリンピック教育に取り組んでまいりま

した。例えば平成27年度は、小・中学校19校が東京都教育委員会からオリンピック・パラ

リンピック教育推進校に指定され、取り組みを進めてまいりました。平成28年度は、全校

の指定をと思っておりましたところ、多摩市はもちろんのこと、全ての都内の公立学校が

指定されるということで、オリンピック・パラリンピック教育推進校に全校が指定されて

おります。

内容といたしましては、オリンピック・パラリンピックの精神、スポーツ、文化、環境

のテーマに基づきまして、年間35時間を目途に各学校が取り組みを進めます。もともと多

摩市におきましては持続発展教育・ESDを積極的に推進しておりました。文化、環境など

のテーマはこれまでにも取り組んできたものでございます。2020年のオリンピック・パラ

リンピックが子どもたちにとって真に生きる力を育む上で絶好のチャンスと捉えておりま

す。そのほかにも、東京都教育委員会が指定する学校として重点校がございます。これは

全都で100校指定される中で、本市だけで豊ヶ丘小学校、連光寺小学校、聖ヶ丘中学校が

指定されております。

また、「夢・未来」プロジェクトというのは、オリンピアンやパラリンピアン等々と直

接交流をして、オリンピック・パラリンピック教育を推進していくものなのですが、これ

も全都で220校の中に、記載しました学校が指定されております。例えば多摩第二小学校、

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東寺方小学校、鶴牧中学校が指定されております「YOKOSO」プログラムというのは、我が

国のオリンピアンやパラリンピアン、またその指導者と交流することによって取り組みを

進めるものです。和田中学校の「Welcome」プログラムというのは、来日の外国人のアス

リートをお招きして、オリンピック・パラリンピック教育を推進していくものです。さら

に、豊ヶ丘小学校が指定されている「自分にチャレンジ」プログラムというのは、パラリ

ンピアンを学校に招いたり、障害者スポーツをみずから体験してその取り組みを進めてい

こうという内容のものでございます。220校の中でこれだけの学校が指定されているのは、

これまでの多摩市の取り組みが評価されたものと捉えております。

また、スーパーアクティブスクールにつきましては、中学生の体力向上の問題で東京都

が全国でも低い位置にあるということで、その課題解決のために各種の取り組みを中心的

に進めていく学校でございます。聖ヶ丘中学校の校長先生が体育の専門性にすぐれた方で

すので、積極的にお取り組みを進めていただけるものではないかと考えております。

このような取り組みに加えまして、2020年、平成32年に東京大会が開かれることを考え

ますと、市全体を挙げて取り組む内容のものが必要だと考えました。それがラジオ体操で

ございます。ラジオ体操の効果を中央に記載させていただきましたが、誰でも手軽にでき

る体操だということです。誰もが子どもの時代に、また今でもラジオ体操に慣れしんでい

る方はたくさんいらっしゃると思います。

そこで、左側の枠の中に、学校の教育活動にラジオ体操を導入ということで、平成28年

度から何らかの形で、小・中学校の教育課程にラジオ体操を取り入れるようお願いをし、

実践を始めていただいています。ある学校では、月曜の朝会のときに校長先生のお話のか

わりに、校長先生みずからラジオ体操をご指導いただくというような学校もございます。

教育委員会といたしましては、全国小学校ラジオ体操コンクールというものがございまし

て、今年度で3回目になる取り組みだそうですが、このような取り組みにも学校が積極的

に応募していただけるよう働きかけを進めているところでございます。

さらに、右側の丸の中ですが、多摩市ではすばらしいことに、8時20分にラジオ体操の

音楽が流れます。教育部では既に有志によるラジオ体操の輪が広がりつつありまして、そ

の場その場で皆が一生懸命ラジオ体操に取り組んで、一日のスタートを切っております。

このほかにも、教育部としてもこの資料をもとに共通理解を図り、オリンピック・パラリ

ンピック教育の推進に向けてそれぞれ各部署でできること、それから今後できそうなこと

の検討を始めております。

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教育部の部課長の共通する願いといたしましては、市長を囲んで市役所の前で、皆で一

緒にラジオ体操をしたい。そういう姿がマスコミ等、ヘリコプター、ドローン等で、そち

らで映像を発信させていただいて、子どもたちが、「多摩市はオリンピック・パラリンピ

ックのときにみんなでラジオ体操をやったね。」や、しばらくの間は離れることがあった

としても、多摩市に住んでいて、会社をやめたり、お仕事を一旦おやめになったときに、

市民の皆様がまた地域のラジオ体操の集いに参加されるようなまちであれば、まさに健幸

都市・多摩市の具体的な姿ではないかなと思っています。そういうきっかけになるように、

教育部としてはここに書いてある内容を、少しずつですが積み重ねていきたいと考えてお

ります。以上です。

【阿部市長】 ありがとうございます。

では、何かこの件について、皆さんからのご意見等ございますでしょうか。どうぞ、鈴

木委員。

【鈴木委員】 ラジオ体操の件については教育委員会でも議論があり、とてもいいこと

だと思いますが、もう少し何かやらないかと思いました。例えばありがちなことと言えば、

東京オリンピック・パラリンピック記念何とか大会とか、こういうものを立ち上げていく

とか、そういう一般的な考え方としては新しいイベントといったらいいか、何かそういう

ものをちょっと考えてみたらどうかという思いが若干あります。

例えば中学生「東京駅伝」大会があるのですが、多摩市は残念なことに位置的には中位

どころでしょうか。それで、優勝してほしいと言ったらみんなに笑われました。これは例

えばの話ですが、せっかくこういった動きが出てきているわけですから、多摩市立中学校

の対抗駅伝大会とかいうものを立ち上げて、将来的には中学生「東京駅伝」大会で優勝だ

とか、何かきっかけにするとかし、新しいことも10年もたてば定着して、あるいは「そう

いえばこういうことで始めたのだよね」という話になってもいいと思いますが、これをき

っかけに何か考えられないかなとずっと思っていました。

ラジオ体操はいいと思います。今朝もよこやまの道を通ったら、給食センターからラジ

オ体操の音楽が聞こえてきて、多分あれは体操をやっているのだよね。と神山教育部参事

の顔が浮び、これはこれですごくいいと思いますが、もう一つ手間のかかることを考えら

れないかなと個人的には思っています。

【阿部市長】 ありがとうございます。では岩佐委員。

【岩佐委員】 私はラジオ体操の効果のところを拝見して、これに関しても実際に自分

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でやってみると実感がありますし、小学校低学年の子どもたちから高齢者の方まで一堂に

会してできる、市全体を通した、体を動かす健康増進のための1つの方向性としてとても

いいと思います。今回の発表を伺って、全国小学校ラジオ体操コンクールがあるというの

を知りまして、ぜひこれに応募して、その成果を発揮していただけたらなと改めて思いま

した。

それに加えて、今の鈴木委員のご発言と重なるところがあるのですが、先ほどの多摩市

の取組方針の概要で伺った、一生涯の宝物として心に刻むことができるような取り組みと

いうところと関係してくると思うのですが、2020年を目指して行うことは無理かもしれま

せんけれども、例えば市内の中学校の代表者が集まって行うスポーツ大会とか、稲城市な

どはそういったスポーツ大会をしていると聞いておりますので、そういったものにつなげ

ていくことができればいいのではないかと考えました。すぐにということではありません

けれども、中学生が一堂に会して、駅伝でもいいですし、球技大会でもいいですし、何か

どこかで集まってお互いの成果を披露し合い、応援し合うという場面があるといいなと感

じましたので、ご検討いただければと思います。以上です。

【阿部市長】 神山教育部参事。

【神山教育部参事・教育指導課長事務取扱】 まず、何か記念すべき大会をというお話

は教育委員会でもいただきました。例えば昨年度は、多摩の陸上連盟の方が主催してくだ

さったロードレースの機会を、中学生に向けて中学生コースのようなものをつくっていた

だき、とても手軽な参加費でできるとご紹介いただきました。早速、中学生が10名弱です

けれども、参加することができました。まずは市内にさまざまある大会等への参加を促し

ていきたいと考えております。

それから、記念すべきことというのはとても大切だと思っています。例えばラジオ体操

にしてみると、真ん中のところの夏期巡回ラジオ体操、みんなの体操会というのは全国10

カ所しか選ばれないのですが、平成29年度の開催希望は今年の9月上旬から受け付けとい

うことなので、選考基準はよくわからないのですが、ぜひ選ばれたいと思っています。

もう一つは、右下のところの1000万人ラジオ体操・みんなの体操祭というのでしょうか、

もう平成29年度の募集は終了しているということですが、平成30年か31年には選ばれたい

ということを先ほどのプロジェクトチームで、他の部課長の皆様にもお伝えしています。

そうすると、例えばどんな特色ある取り組みをすれば選ばれるのかどうかはまだ研究不足

ではありますが、ぜひ市民の皆様、子どもたちのために記憶に残り、それから自分の体験

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として心に刻み込むことができるような取り組みにさせていただきたいと思っていますし、

その延長線上に何か中学生、小学生の大会ということであれば、そこは機運が高まったと

ころで考えていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

【阿部市長】 谷代委員。

【谷代委員】 先ほどのラジオ体操というところで、今は子ども会が本当に縮小してし

まいなかなか少ないのですが、夏休みは朝のラジオ体操で始まるということがあったので

すが、現在はなかなかできない中で、地域の方々がコミュニティセンターの前などで長年

取り組んでいただいている姿もあります。もしできましたら、この夏休みを使って小学校

に足を運んで、地域の方と何か会合などをして、ラジオ体操する機会があればと思います。

水泳指導もあるとは思いますけれども、そういったところで地域のコミュニティというこ

とで、地域支援本部の方たちなどにも声をかけていただいて一緒にする機会を設けてみた

らどうかと感じています。よろしくお願いいたします。

【阿部市長】 神山教育部参事。

【神山教育部参事・教育指導課長事務取扱】 今のことにつきましてはおっしゃるとお

りだと思っています。むしろ学校はもう既に授業等でやっているわけなので、地域の皆様

で既にお取り組みいただいている方たちとどうつながっていくかが課題だと思っています。

それを学校が見つけなさいということではなく、せっかく私どもにプロジェクトチームが

ございますから、強制ではないけれども既に地域の方たちがやっているので、そこに子ど

もたちに来てみませんかと声をかけていただいて、今年度はそんなに多い人数でなくても、

まず参加し、その参加が広まっていくことを、オリンピックを目標に続けていくことが大

切だと考えています。

例えば先ほどのラジオ体操コンクールのことについても、講師の先生をスポーツ振興課

からご紹介いただきまして、国士舘大学にすばらしい先生がいらっしゃるということで、

特訓していただこうと思っています。このこともプロジェクトチームのご縁があって初め

て成り立つことですので、私にとってはよい出会いと思っています。ですから、子どもた

ちにとっても、このラジオ体操が地域の方たちとの出会いになって、どこどこのおじいち

ゃん、おばあちゃんというのではなくて、ヤマダさんとか、サイトウさんと、人との出会

いにつながると、持続発展教育・ESDにもつながることだと考えていますので、何とか細

く長く続けていきたいと思っております。ありがとうございます。

【阿部市長】 私は客観的に見て、多摩市は全国の自治体の中でもNHKによる朝のラジ

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オ体操を市民が自主的に実践している、とても活発な自治体だと思います。私もいろいろ

な会場に行きましたけれども、要は朝6時半、ラジオを持ってきて置くという人が誰かと

決まっていれば、あとは皆さん、三々五々集まってやっておられるという光景が、特にニ

ュータウンエリアでは非常に多く見られる。これはほかの自治体ですと、行政が音頭をと

ったり、体育指導員が音頭をとったりしているケースが多いのですが、多摩市はそれをし

なくても地域の皆さんが自発的に、聖ヶ丘コミュニティセンター前もそうですし、あちこ

ちの公園で相当な数で朝6時半、普通にやっています。1年365日、雪が降った日も、雨が

降った日も、誰か必ず来ているという、想像がつかない世界です。

行政が組織的に働きかけているのではなくて、自発的にやっているということが多摩市

の特徴だと思います。私も時々行って思うのは、残念ながら子どもたちはほとんど参加し

ていませんが、改めて呼びかけるという話でもないだろうとは思います。PRは必要です

がこのように組織だってないところが多摩市のラジオ体操文化、ニュータウン文化ではな

いかと思います。本当に感心していて、それがスマートウェルネスシティ、健幸都市・多

摩につながるのだと思います。宝野公園は、あの広いところに300人以上の市民の人たち

がラジオ体操をやっているので、これはごく普通にNHKなど出ても全くおかしくない。し

かも言われたようにドローンで、多摩市中のあちこち、どこに行ってもラジオ体操、みん

な6時半にやっていますから、もしかすると、人口密度がいちばん濃いのは、多摩市では6

時15分から7時ではないかと思います。

だから、どのようにしたら地域の子どもたちとそれが重なり合うのかというのは、無理

しないで一緒にやっていく、受け皿はいっぱいありますから、機会があれば、学校を開放

して朝6時半に開催するという方法もあるのかもしれません。ただ、それで負担も多く大

変なことになってしまうので、その辺は元気な年寄りに任せておけば大丈夫かなという気

もいたします。何かうまくかみ合っていくといいなと。私から見ると、多摩はもう土壌は

できていると思います。すみません、余計な話をして。

ほかは皆さん、よろしいですか。どうぞ。

【谷代委員】 もう一つ、すみません。先ほどマラソン大会、駅伝大会についてですが、

私が住んでいる地域だけではないと思うのですが、地域運動会というのが少なくなってき

たと思います。今の時代にというところがあるかもしれませんが、スポーツ振興会という

ところが頑張っており、毎年行われているのですが、その事業の中でミニマラソン大会と

いうのも子どもたちに向かって、小・中学生にということでコミュニティセンターと体育

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部会とのコラボでされていることもありまして、すごく昔から参加しているものですから、

そういった個々の取り組みが非常に役立っているかなと、私の地域ではそのように思って

います。

スポーツレクレーションというのを自治会の方たちと一緒に多摩市が中心となってやっ

ているというのも、健康増進というところですごく取り組んでいらっしゃいますし、青少

年問題協議会でも個々にスポーツ大会などを地域で活発にされているところを見ますと、

多摩市全体がそういった健康にということで、小さなときから青少年に対して一緒に取り

組んでいる姿を私は見てきているものですから、これからますますオリンピックに向かっ

て取り組んでいく姿が見えてきて、すごくうれしく感じていますので、応援していきたい

なと思っています。

【阿部市長】 清水教育長、どうぞ。

【清水教育長】 きっといろいろスポーツはあると思うのですが、これはオリンピッ

ク・パラリンピック教育の推進です。今、皆さんもいろいろ頭にすぐ浮かぶと思うのです

が、○○教育というのがやたらに多い。例えば環境教育とか、エネルギー教育、人権教育

とか、何でもつきます。何とか教育というのは学校の中にたくさんあります。もう少しは

っきり言うと、ここに来てまたオリンピック・パラリンピック教育をどう推進するの、学

校にそれを投げて何ができるのという話になると思います。だから、今ある力でできるも

のをできるだけ、さっきの市長の話にもあるのかもしれないけれども、今、市民がそれだ

け動いているのだったら、そこに子どもたちをどうやってかませるかとか、まさにこれは

教育と市長部局が手を組んで、何かうまい方法がないかなと。また市民の皆さんにあまり

負担をかけてもいけないし、学校に負担をかけてもいけない、そのバランスをどうとって

いくかというのが非常に難しいところだと思いますが、このラジオ体操はその要素が、か

ませるのにうまいのではないかと思います。

オリンピック・パラリンピック教育は東京都がかなり強く推進しているわけなので、こ

の辺をどうやって学校のほうに落とし込んでいくかというところで、これから市内でもい

ろいろな協力関係が出てくるのかなと思います。ある面楽しみな取り組みにはなるのかも

しれません。その中で、もっと走ってみよう、引いてみよう、投げてみようとかいうよう

なところが出てくる。そして、それはまた逆に子どもたちの体力向上につながる、次の課

題に向かうということもあるかもしれないのですが、今はオリンピック・パラリンピック

教育をどう推進するかというところで、今後いかに協力していくかが大事になってくるの

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ではないかと私は思っています。以上です。

【阿部市長】 ありがとうございます。ほかよろしいですか。

では、結構話が盛り上がったところではありますけれども、報告は以上とさせていただ

いて、次の報告に移らせていただきます。

次に、多摩市立図書館本館再構築基本構想の策定について、報告をお願いします。

【中島図書館長】 それでは、資料9をご覧ください。

まず目的について、現在、市立図書館の本館の施設は平成20年から10年程度の暫定活用

ということで改修して使っておりますが、施設の安全面やサービスの維持・向上という点

を見ますと、やはり再構築が必要な時期に来ていると認識しております。また、市立図書

館は全体的なネットワークとしてサービスを展開しておりますので、新たな本館の再構築

ということを考えますと、その前段の全体の仕組みについても考えていく必要があるとい

うことで、ここで基本構想の策定に着手したところです。それから、本館の再構築につき

ましては、多摩市読書活動振興計画を5月に策定いたしましたが、その中でも位置づけし

ております。

次に、2番の策定委員会についてです。概要ですが、教育委員会で5月11日に要綱を定め

ていただきましたので、それに基づいて推薦等をいただきながら策定委員会を構成してき

たところです。

2番の委員構成ですけれども、この表にございますような委員の方々、それぞれの委員

会等から推薦いただいた方を含めて、このメンバーで構成されております。任期は6月25

日からで、第1回目を25日に行いましたけれども、その際に教育長から委嘱をしていただ

きました。今年度いっぱいを予定しております。

(3)のスケジュールですけれども、いろいろこれまでの図書館協議会等での議論の蓄

積等もございますので、当初事務局では5回程度と想定しておりましたけれども、第1回委

員会の中でもう少し議論を深めたほうがいいということで、今は7回程度を予定しており

ます。それから、コンサルティング業務委託の予算もいただいておりますので、策定委員

会についてはコンサルと一緒になりまして、事務局でうまい運営ができればと考えていま

す。

(4)の第1回策定委員については、6月25日土曜日、本館におきまして行いました。傍

聴の方は15名ほどお見えになりましたけれども、あらかじめ用意した審議内容ということ

では、多摩市の図書館行政の現状と課題とか、今後の策定委員会の進め方、市民参加の方

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法について議論いたしました。また、これとは別ですが、本館の施設整備の予定地につい

て市長から協議をいただいており、これについては教育委員会でも協議いたしまして、6

月29日に回答させていただきました。協議いただいた用地と規模を前提に今後進めていき

たいと考えております。以上です。

【阿部市長】 ありがとうございます。中島図書館長から報告がございましたが、皆さ

んから何かご質問はありますでしょうか。

鈴木委員。

【鈴木委員】 教育委員会からこの策定委員会に出ているのですが、第1回は市長も参

加でした。議論としては総論ですね。おそらく例えばどういった図書館のシステムを構築

していくのかといった具体的なことはこれからの議論になるだろうと思いました。ただ、

1ついいと言ったのは、まず回数を増やしたこと。これは柳田先生が「これではちょっと

短い」とおっしゃって、ほかの委員の方たちもみんなそれに同意して「増やそう」という

ことで、現在日程調整中というところです。あと、この策定委員会以外の皆さんからの意

見を聞こうと、中島図書館長が原案として出してきて、それについてもできれば策定委員

会のメンバーもぜひ直接意見を聞きたい、そういう機会はつくれるかとかと、いろいろな

議論がありました。いずれにしろ、幅広い立場で、幅広い意見を積み上げて、多摩市立図

書館の本館を再建しようという方向性は一致していました。

私は一市民としてここにもう36年住んでいて、最近よく言っているのですが、かつて市

役所の隣に図書館がありました。僕も何度か利用したのですが、都心に通う仕事でしたの

で、バタバタしている隙に図書館がなくなってしまいました。この現状は、図書館が私た

ち人間にどういう役割を果たしている施設なのかと考えた場合に、中央図書館と呼ぼうが、

本館と呼ぼうがどうでもいいのですが、そういった中心になる図書館がないというのは、

一市民として耐えがたいと思っています。仮に私たちが時間をさいて図書館に行って書に

触れ合って、物を考えて、人生を考えて、社会を考えてというきっかけになるのであると

すれば、早急に、我々が生きている間に中央図書館、本館をつくってもらいたいものだと

かねがね強くそう思っていました。今回、こういった絶好の機会が訪れて、この機会です

から市長にもぜひ建てていただきたいとお願いしたいと思います。

【阿部市長】 ほかの皆さんから何かご意見ありますか。よろしいですか。

今、鈴木委員からもお話がありましたが、清水教育長も私も1回目に出席させていただ

き、皆さんから非常に熱い議論を聞かせていただきました。中島図書館長が前にデータと

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して出されていたものではありますけれども、1人当たりの図書館での貸出冊数と予約冊

数、いずれも10万人から15万人という、全国の自治体の中でトップ、それぞれ予約冊数は

1位、貸出冊数は2位、しかも私もよく知りませんでしたが、常世田委員のお話によれば、

市民ひとりあたり10冊以上をクリアしているというのは非常に珍しい自治体だそうです。

普通は5冊、6冊で、必死に運動してもなかなか2桁台にはたどり着かない。それが先ほど

のラジオ体操ではないですが、多摩市の場合は市民力によって、おそらくそれだけ知識欲、

あるいは本を通して、今、鈴木委員もおっしゃいましたけれども、スポーツでも、図書館

でもそうです。意欲あふれる市民が実は相当厚い層をなしている自治体だと改めて感じま

した。

ですから、せっかくのいいタイミングでありますので、本当に市民の皆さんに喜んでい

ただけるような、また、単に建て替えというだけではなくて、50年後、100年後、あのと

きにこういうものを建てていてよかったと言われるような、ソフト、ハード、両面で建て

ていかなければならないなと私も改めて認識しているところであります。

それでは、次の話題に移りたいと思います。次は、学校給食センターの今後の方向性に

ついて、報告をお願いします。

【齊藤学校給食センター長】 お手元の資料10をご覧ください。学校給食センターにお

ける今後の取組方針について、ご報告させていただきます。

これまでも限られた財源を有効に活用することを目的に、行政でしかできないことと、

民間の専門性を活用して安定性・効率性を高めていくこと、この両者を的確にすみ分け、

その効果を市民サービスに反映させる取り組みを進めてまいりました。こうした取り組み

の一環として、平成25年9月から、南野調理所の一部業務を給食事業に特化した専門性の

高い事業者に委託し、その内容を多摩市教育委員会、及び外部学識経験者を交えた事務点

検評価において評価をいただきました。その評価の内容につきましては、期待どおりであ

ったということです。

以上のことを踏まえまして、今年2月の教育委員会において、今後の学校給食センター

の取り組みについて方針が決定されました。方針の主な内容については3つございます。

1ページの1をご覧ください。永山調理所の一部民間委託が1つ目です。現在、経験を積

み重ね、熟練した調理員が10名、永山調理所で日々調理業務に当たっておりますが、2年

後の平成30年度には、この熟練した調理員が4名まで減少するという状況にございます。

その場合、安定した調理所の運営が非常に難しい状況になるということで、今後も引き続

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き安全でおいしい給食を安定的に供給するため、平成30年度から一部調理業務において民

間委託の方針が決定されたものでございます。

2つ目が、学校給食配膳業務の民間への委託についてです。配膳業務につきましては、

専門的な知識に基づく衛生管理と、安定した体制構築に必要な専門知識を有する人員確保

が必要です。特に衛生管理につきましては、従業員個々が高い衛生観念と責任感を保ち続

けることとあわせて、運営主体が組織的にその専門的な知識と経験に基づいた定期的かつ

継続的な動機づけ、指導を行うことが必要になります。また、人員確保、安定的な体制の

構築という部分では、衛生観念を理解した人材を幅広く確保する、育成するということと、

その人材をマネジメントしていくことが不可欠でございます。こうした観点から、学校給

食の配膳業務につきまして、平成30年度をめどに、学校給食事業に特化した専門の事業者

に委託する方向が決定されました。

最後、3つ目です。今後も安全でおいしい給食を安定的に提供していくために、衛生管

理手法の統一による安全性の向上、また指揮命令系統が一本化された速やかかつ柔軟な対

応、この2つを実現していくことが求められております。こうしたものを実現していくた

めに、先にご説明させていただきました調理などの学校給食センターの一部の業務と配膳

業務につきまして、一体的に委託していくことが必要という内容が決定されたものです。

この3つにつきましてのスケジュールですが、次の3ページにお示しさせていただいたフ

ローです。今ご説明しましたとおり、一番上が永山調理所における一部民間委託と配膳業

務で平成30年度から。また現在、平成25年から民間委託をしております南野調理所の一部

業務につきましても、現委託期間が平成30年8月で終了することに伴いまして、引き続き

平成30年9月からということで、この3本をあわせて一体として業務委託をしていく。この

業務委託に必要な準備期間としまして、永山調理所で平成29年度1年間を委託業者から人

材派遣を受けまして、引き継ぎ期間としていく。その業者を決めるために今年度、平成28

年度下期につきまして、プロポーザル方式により業者を選定していくということで、今後

の業務の一部委託化に向けた取り組みを現在進めておるという内容でございます。説明は

以上です。

【阿部市長】 ありがとうございます。今、齊藤学校給食センター長からご説明がござ

いましたが、皆さんから何かご質問ございますでしょうか。

【清水教育長】 質問というよりも、今後これを推進していくことをぜひお願いしてい

きたいと思っています。3年前の平成25年9月に、南野調理所の一部委託ということでスタ

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ートし、さらにその際には市内の私立小学校へ全国初の配食も行われ、またそれが現在も

非常に順調に委託が行われているということだと思っています。そうした中で、永山調理

所の職員の退職があり、先ほど齊藤学校給食センター長からもありましたけれども、安全

で、安定した給食をいかに提供していくかということにおいては、ここにあるように調理

業務の委託、あわせて配膳業務の一体的な委託が必要であると強く思っていますので、今

までの成果を踏まえながら、今後進めていっていただきたいと思いますので、ぜひまた市

長部局としてもご協力いただけたらと思っています。

【阿部市長】 ありがとうございます。子どもたちにおいしいと評判の高い多摩市学校

給食は、また私立の学校でも毎年、小学校の子どもたちから給食調理員の皆さんへ感謝の

言葉をいただき、私も校長先生にお礼を申し上げたところでもあります。働いている皆さ

んにとっても励みになるぐらい、本当においしいのだと感じておりますし、また今年もブ

ルーベリーゼリーであったり、ぶどうであったり、地元生産農家の皆さんも子どもたちに

食べていただくことを非常に楽しみにしているようでありますので、ぜひそういうウイ

ン・ウインの関係がこれからも続くようにということで、現場ではいろいろ大変なことも

多いと思いますが、ぜひ頑張っていただきたいと思います。

それでは、これでよろしいでしょうか。今日は多摩市におけるSNS学校ルールの策定に

向けた取り組みについて、少し時間をとって議論をさせていただきたいということで、そ

の時間が少なくなってきてしまいました。インターネット、SNSの利用によって、子ども

たちがいじめ等のトラブルや犯罪に巻き込まれるケースが相次いでいるということ。また、

スマートフォン等の長時間利用によって子どもたちの学習への悪影響も懸念されているよ

うなこと。こうしたインターネットにまつわるトラブル対応の強化策について議論してま

いりたいと思います。

議論の進め方でありますが、まずは市長部局と教育委員会から、それぞれ現在の取り組

み状況を報告していただいて、その後、課題解決に向け何ができるのかを中心に議論して

いきたいと思います。それぞれからご報告をいただきたいと思います。

それでは、まず最初に児童青少年課から報告をお願いいたします。安達児童青少年課長、

お願いします。

【安達児童青少年課長】 児童青少年課の安達でございます。資料11をご覧ください。

「多摩市インターネットの利用に関するアンケート集計結果報告書」でございます。

1ページをご覧ください。実施につきましては、多摩市青少年問題協議会で行いました。

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多摩市内にある市立の全小学校の4年生と6年生の全児童、それと市立の全中学校の2年生

の全生徒及び対象の児童・生徒の保護者を対象に行いました。昨年11月27日から約1カ月

間の調査期間です。

1ページ開けていただきまして、回収結果ですが、表のとおりです。各児童・生徒とそ

の保護者にもアンケートをとりましたが、回収率は保護者のほうが少し低い状況です。

次に集計結果についてです。参考資料として後ろから2番目になりますが、カラー刷り

の資料をご覧ください。「多摩市インターネットの利用に関するアンケート集計結果報告

書」の概要についてです。左上のグラフですが、小学4年生、6年生、中学2年生で年齢進

行に合わせて、それぞれ使うアイテムがどんどん使う機会が多くなってきているというこ

とで、逆な見方をしますと、より危険なところに入りやすい状況に陥ってきているとも読

めるのではないかと思います。

それと、右側になりますけれども、こちらは濃い青が子どもたちの回答、薄い青は保護

者が子どもたちがこのようなことに使っているだろうと答えていただいたものです。無料

通信アプリ、SNS、オンラインゲーム、子どもたちが実際に使っているほど、親は使って

いると思っていない可能性があると表から見られるのではないかと思います。いちばん右

ですが、先ほどの使うアイテムが増えているのと同様に、自分専用のスマートフォンの所

持率も、小学4年生から中学2年生にかけて急激に伸びているということで、中学校が1つ

の入り口になってくるのかなというのが読み取れるかと思います。中学2年生で51.8%が

自分専用のものを持っているという数字になっております。

インターネットを最も多く利用する場所については、中学2年生では「自分の部屋以

外」が減ってきて、「自分の部屋」で使用しているのが実態としては増えてきているとい

うことで、利用勝手についてもなかなか見えにくくなってきている状況ではないでしょう

か。インターネットを最も多くする利用場所について保護者にも聞いております。右側に

なりますけれども、白抜きのグラフが親の思っている値です。子どもたちの回答で主に自

分の部屋で使用している44.2%に比べ、親は29.6%と、14%ぐらいの乖離があり、親が知

らないところで実はインターネットを使っているというようなこともこのグラフから読め

るのではないでしょうか。

裏面をご覧ください。通信機器を利用して困ったこと・トラブルということで、こちら

についても保護者の認知度と子どもたちの実際の数字を比較しております。小学4年生で

はゲームやアプリでお金を使った問いに「ある」と回答したのが14%に対し、親はその半

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分以下、5%しか認知していないということ。それが小学6年生になると、お金を使ったこ

とがある、また知らない人とメールのやりとりをしているというふうなところについても、

乖離が非常に大きくなってきている。その形は中学2年生になるとより顕著になってきて

いるというところが読みとれるのではないかと思います。

インターネットの利用に関するルールを決めているかとの問いについても、やはり保護

者と子どもたちの理解は若干乖離しています。最初の購入時に約束はしたけれども、中学

2年生ぐらいになると、その辺の約束は忘れている部分があるのではないかと思います。

インターネットに関するルールを守れているということについては、全体としては子ど

もたちの9割以上、各学年等も守っていると答えをしております。そういう意味では、多

摩市の子どもたちは真面目なのかと思います。インターネット使用時間のルールについて

は、学年が高くなるにつれて、時間数についてのルールを定めがだんだん少なくなってき

ていると思います。

本日、あわせて机上のほうに配付させていただいた資料、東京都と多摩市との比較でご

ざいます。こちらについては東京都の資料と比較で出させていただきましたけれども、ス

マートフォン、携帯の所持率については、小学4年生、6年生あたりですと多摩市は少ない

のですが、中学2年になってくるとほぼ平均並みになってくるのかなというのが読みとれ

るのではないでしょうか。全体として若干多摩市のほうがスマートフォンの使用率が低い、

その分携帯の使用率は少し上がってきているのかなということが読みとれるのではないで

しょうか。

次に2番目ですが、インターネット利用に関するルールづくりの状況ということで、ル

ールを定めているというのが東京都の小学生の平均49%に対して、多摩市ではルールづく

りが進んでいると見てとれるかと思います。74.8%と小学生で4分の3、中学生で半分以上

の家庭でルールを定めている。ただ、その一方で、小学生で4分の1、中学生で3分の1以上

ではルールを定めていない家庭があるというふうなことで、こちらのルールづくりも行っ

ていく必要があるのではないかという問題提起になるかと思います。

次にトラブルの状況ですけれども、ルールを定めている割合が多いことが反映している

かと思いますが、自分の悪口や個人情報を書かれたことがあるは、中学2年生において

4.2%、仲間はずれにされたというのが中学生で2.8%、都の平均に比べて半分以下である

数字が出ています。ただ、そうはいっても、中学2年生では2.8%で、33人が仲間はずれを

経験したことがあることになります。多摩市の中学校のクラスが2年生はたしか28クラス

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あると思います。そういう意味では、実は各クラスに1人こういう子がいるのではないか

といったことが見え隠れしているのではないかというところでございます。

アンケートの概要につきましては以上でございます。

その次に、資料12をご覧ください。これは八王子市が作成した資料になりますが、今後

このアンケートのデータを踏まえて、各家庭へのルールづくりの啓発冊子ということで作

成してまいりたいと思っております。青少年問題協議会の中で、現在、議論を行っている

ところです。児童青少年課からの報告は以上です。

【阿部市長】 ありがとうございます。安達児童青少年課長からの説明について、皆さ

んから何かご意見、ご質問等あれば、お願いいたします。

私もこの3月に、青少年問題協議会の席で集計結果報告を見させていただいて、すごく

衝撃でありました。やはり実態がきちんとわかるということが、これから先、どう子ども

たちと向き合う、家族の中でどうルールをつくるのかということにも深いかかわりがある

と思いますので、本来であればもっとクロス集計をして、きちんと現状を浮き彫りにさせ

ていかなければならないと思います。

私が驚いたのは、携帯、スマートフォンの所有率が低いとはいえ、例えば5ページをご

覧いただくと、小学校4年生でメールが48.0%なのですが、オンラインゲームを48.6%も

やっているという実態には私も改めて驚愕したところでもあります。ですから、ルールを

きちんと守っているということなのですが、このルールは一体どういうものなのかという

ことが、もう少しクロス集計をきちんとしていかないといけないと思いますが、安達児童

青少年課長、そのあたりについては何か分析はありますか。

【安達児童青少年課長】 今独自にやっているところでございますけれども、いわゆる

フィルタリングの効果というのは、アンケート結果の中ではなかなか見えにくいところが

あるのですが、ルールを定めいている場合、分析結果では、被害に遭っている確率は、定

めていない子どもたちと比較して半分以下になります。そういう意味では、やはりルール

を定めることの重要性はあると思います。現在、マナーについてのルールを定めているこ

とと、トラブルに遭ったというところでのクロスをしている最中でございますが、その中

でもそのようなデータがあらわれているところです。

【阿部市長】 何か皆さんからありますか。岩佐委員。

【岩佐委員】 この集計、とても大規模なアンケートをしていただいたことで、はっき

りとしたこともわかりましたが、特に親御さんの意識と中学2年生の子どもの実態とが大

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分かけ離れていることから、中学生で3分の1以上の家庭でルールが定められていないとい

うのは、親の認識がまだまだ甘いということなのかなと感じました。しかも自分の部屋で

使用していることに対してあまり意識がないわりに、親は勉強に集中できていないという

ところを子どもたち本人よりも親御さんのほうが勉強に身が入らないのではないかという

答え方をしているということは、おそらく親御さんの知らないところでの危険性が大きい

ツールなのだということをもっと親御さんに知らせていかなければいけないなと感じまし

た。9割以上がルールを守れていると回答しているとはありますが、やはり親の意識をも

っと高めていかなければいけないのではと感じましたので、お願いします。

【阿部市長】 谷代委員。

【谷代委員】 このようにアンケートを見ますと、これから先どのようにルールを定め

ていくか項目ごとに見ていくと大変なことだと思いました。今までは一家庭で何かルール

を定めるということでしたけれども、もはや一家庭ではなくて、組織的に行っていかなけ

ればいけないことだと見えてきましたし、買い与えて一方的な親のルールではなくて、子

どもたちが率先した、使っているからこそわかるルールみたいなものが、これからあらわ

れてくるのではないかと思います。自分たちでみずから何か具体的なルールが必要ではな

いかということを小学生なり、中学生なりに生徒会などで取り上げていただいて、その中

で、そこにまた親も自分たちがどういったルールがいいかということをお互いに連携をと

りながら行っていくというのが、八王子市などを見てもPTAとして教育委員会と一緒に取

り組んでいる姿が見えますので、とにかくこういったことも保護者に伝えていくことが必

要だと思います。

保護者自体、年齢的にも子どものときからあったわけではなく、途中大人になってから

携帯を手にした方たちと、生まれたときからこういうネット社会の中にいる子どもたちで

は差が激しいのではないかと思いますので、その辺も踏まえて、これからのルールづくり

に取り組んでもらいたいことと、現在、高校生が小学生にルールづくりに対してかかわる

ことがあるかと思うのですが、これを中学生が小学生に、3校合同とか、小中学校の合同

で何か取り組むときに、中学生が小学生にこういったことに気をつけたほうがいいのでは

ないかなというような連携をとっていくこともルールの中では大切ではないかと思いまし

たので、取り組んでいただけるようにお願いしたいと思います。

【阿部市長】 原島委員。

【原島委員】 現場でこのことについて大変苦労した側からです。もう一つ、青少年問

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題協議会では、かつて携帯が普及してきたときにもアンケートをとっていると思います。

私も青少年問題協議会にかなり長い間連続してかかわったことがありまして、そのときに

調査を行った気がします。小学校から中学校にあがるときに、子どもは小学校のときは結

構親の言うことを聞いていますからいいのですが、中学校になったときに親の意識も少し

手が離れていくような意識があるように感じます。しかし子どもはそうではないと思いま

す。そんなに急に変わらないと思います。その辺も含めて少しトータルで指導、これは親

御さんへの指導もそうなのですが、子どもたちにもう少し具体的な指導が、最後は学校現

場任せになってしまうところがあると思います。

ですから多摩市として、小学校低学年からずっと指導していくと、ある程度のものが少

しあると違ってくるのかと思います。資料を見ると、保護者の方は指導がきちっとできて

いるということもあると思います。ただ、親の意識が高くても、子どもが中学校になると

なかなか言うことを聞かない。私自身がそのときに考えたことは、アンケート等をとった

ときに、小学校から中学校へあがるときに、携帯にしてもスマートフォンにしても、急に

所持率が増えます。4月以降、中学に入学してから親御さんに指導しても遅いと思います。

既に携帯を買い与えてしまっているのです。与えて自由に使わせてからでは遅いので、入

学する保護者の学校説明会を前年度のうちに、12月とか、早いところでは10月、11月にや

ると思うのですが、その時点で専門家をお呼びして、保護者に学校説明会の中なのですが、

スマートフォンの危険性みたいなものをしっかり指導してほしいと思います。保護者会に

はあまり来ない保護者も、学校説明会にはかなり来ます。私がそのとき思いついたのは、

効果的に保護者に指導できるのはその機会が一番だと思います。各学校にそういう具体的

な方策が何かできるとまた違った効果が出てくるのかなという気がするのですが、ぜひそ

ういうところを広めていっていただければと思います。

【阿部市長】 ありがとうございます。いろいろあるかもしれませんが、この後引き続

いて、神山教育部参事から、SNS東京ルール、田中教育センター長から多摩市子どもイン

ターネット・携帯 安全安心相談について報告を受けてから、また意見交換をしたいと思

います。では、お願いします。

【神山教育部参事・教育指導課長事務取扱】 資料13をご覧ください。「SNS東京ルー

ル」の策定については、こちらは東京都全体の傾向を示しております。まず(1)、多摩市

も小学生でもほとんどの児童がSNSを利用可能な状況にあるのは同じです。それから、家

庭等でルールを決めているかについては、何をもってルールとするかは別にして、東京都

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よりも比較的よい数値を示しているのは、先ほど安達児童青少年課長がおっしゃったとお

りです。(3)のSNSによるトラブルの状況についても、多摩市のほうが数値は低いのです

が、ぜひ着目していただきたいのは、先ほど安達児童青少年課長からご説明いただいたカ

ラー刷り裏面の中学2年生の一番右から5つ目に、「情報通信機器を通して知り合った人と

会ったことがある」と言っている子どもが4.9%おります。890人が総数ですから、約5%、

四十何人かの子どもは誰かと会っていることになります。ということは、数値的には東京

都よりは少ないものの、犯罪の被害者、または犯罪の当事者になりかねない状況が多摩市

にもあるということです。ぜひ保護者の啓発等にはこのような数値を使っていきたいと考

えています。

2枚目をご覧いただきまして、東京都のクロス集計の結果が出ております。3番、情報機

器の長時間使用による健康被害ということで、まず接触時間が長い子どもほど就寝時刻が

遅い、就寝時刻が遅い子供ほどイライラすることがあると回答する割合が高い。このあた

りを今後多摩市のデータをクロス集計するときの参考にしていきたいと考えています。

このことを踏まえて、青少年問題協議会の皆様がお取り組みいただいたアンケート結果

を踏まえまして、資料14をご覧ください。多摩市の中学生が生徒会サミットを開きまして、

裏面にございますような生徒会サミットで話し合われた基本ルール、まず時間に注意する。

2点目として、個人情報を扱う際は責任を負い、相手からの許可を得る。相手のことを考

えて、言葉を選び、悪口は書かない。これはあくまでも生徒会サミットとして全体の基本

ルールですので、これらを踏まえて各中学校が学校としてのルールを作成し、家庭への啓

発を行っていきます。さらに小学校は、中学生と小学生の発達段階を踏まえて学校ルール

を作成し、家庭への啓発を行うことが必要になってまいりますが、現在の取り組み状況は

4番に書かせていただいたとおりです。

今後の予定としましては、学校の指導も大切ですが、さらに家庭への啓発も重要だと考

えていますので、児童青少年課とも連携して啓発資料を作成し、家庭でのルールの定着を

図ることを平成29年度は積極的に行い、平成30年度にアンケートを行ったときより多くの

内容が改善の方向に向かうように取り組みを進めていきたいと考えております。以上です。

【阿部市長】 ありがとうございます。では、お願いします。

【田中教育センター長(兼)発達支援担当課長】 続きまして、資料15をご覧ください。

多摩市子どもインターネット・携帯 安全・安心相談についてご説明させていただきます。

こちらの相談でございますが、教育センター内の4階の教育相談室にて、平成22年7月か

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ら設置している窓口です。取り組みとしましては、大きく分けて電話相談と講師派遣の2

つがございます。電話相談につきましては、毎週水曜と金曜日、午後1時から5時までの時

間です。

2番の実績をご覧ください。平成27年度の相談実績は32件です。うち一番多い回答がそ

の他の13件ですが、このその他というのは、ほとんどがSNSに関する相談です。続きまし

て、依存・生活リズムが7件、いじめ・人間関係が5件となっております。平成27年度の相

談の特徴としましては、小学校の4年から6年生の保護者からの相談が前年に比べ増えてい

るという状況があり、低年齢化しているということが言えると思います。

続きまして、講師派遣ですが、こちらは教育センターの相談員が講師として派遣されま

すが、平成27年度は7団体、9件派遣しております。主に市内の学校から、学校行事、セー

フティー教室で児童や保護者向けに講演を行っております。テーマとしましては、インタ

ーネット利用が心身に及ぼす危険から子どもたちを守る、これは具体的な事例を挙げて説

明をしております。この中では保護者には、家庭で考えるルールづくりをということを強

く言っております。保護者と児童との話し合いでルールを決めていく、これは一方的な保

護者のルールでは続かないものですから、親が一方的に決めますと、親の目の届かないと

ころで子どもが使用しますという話をしています。それと、子どものネットスキルを過信

しないでくださいという話をしています。子どもは使い方に関してのスキルは高いのです

が、基本的なモラルはまだ低い部分があります。親が、保護者が確実にその役割を果たし

てくださいというお話をしています。あと、具体的な例としましては、有害サイトをブロ

ックするフィルタリングをかけることが必要だというお話をさせていただいております。

このような話をする中で、教育センターにこういった相談をする身近な場所があるとい

うことを周知させていただいております。

では、具体的な例としまして電話相談でどのような相談があるかということを幾つか説

明します。まず、本人からの相談でございます。部活の連絡がLINEで来ることから、他の

生徒ともLINEで連絡するようになった。ところが、メンバーごとにグループが違うので、

トークが増えてしまった。読むと既読がついてしまうので、何か書かなければならなくて

困っている。そのため時間がとられ、勉強もできなくなりというような相談がありました。

それから、保護者からは、別の例ですが、子どもがこの春からスマートフォンを利用し

ており、ツイッターとLINEを使うようになった。他市の中学生とも連絡をとるようになり、

食事中もベッドの中でもスマートフォンを手放さない。このままではネット中毒やネット

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依存に陥るのではないかと心配している。親が注意しても耳に入らない。このような保護

者からの相談がございました。

次に学校の先生からの相談内容です。児童がYouTubeで自身の顔をアップにしている画

像を投稿した。いろいろな書き込みがされていて、本人を特定できそうな記載がある。こ

れを相談員が確認したところ、その書き込みが全世界公開の設定であったため、数十億人

が閲覧可能であることなどを伝えてもらうように先生に依頼しました。また、動画の位置

確認情報を取得することもわりと簡単にできるような内容でしたので、大きな事件に巻き

込まれてしまう危険があることを説諭していただきたいということを学校に依頼しており

ます。簡単ですが、以上でございます。

【阿部市長】 ありがとうございます。以上の件について、何か皆さんからご意見はご

ざいますでしょうか。

清水教育長。

【清水教育長】 今回、青少年問題協議会が行ったアンケートで、特に先ほど阿部市長

が5ページにも触れられていましたけれども、私も3ページを見て驚いたのは、3ページの

問2で、メッセージのやりとりができる機器を持っている子供は小学校4年生で93.3%、お

そらくこれは携帯型のゲーム機なんかがそれに当たると思います。携帯電話とスマートフ

ォンだけではなくて、いろいろな情報機器でやりとりができると、これは小学校4年生か

らですけれども、3年生にしてもきっとかなりの数なのかなと思いました。

また5ページでは、先程阿部市長もおっしゃったように、オンラインゲームをかなりや

っているというのは、いろいろなことに巻き込まれるという言い方が適切かどうかわかり

ませんけれども、いろいろなやりとりができるという点ではいろいろなことが起こるのか

なとは思います。さらに今後スマートフォンは、SIMカードを入れかえるだけで、今は海

外が全部そうでしょうけれども、機械だけあれば入れかえて使えるというふうになると、

もっと簡単に携帯がやりとりできてしまうのかなと。お友達の機械を借りてもできてしま

うこともあるので、確かにSNSのルールをつくっていくというのは非常に大切なことだと

思うのですが、つくる際に、学校と家庭で、また地域でというのがもうなかなか難しくて、

民間事業者みたいなところも一緒に入っていただかないと、どんどん変化していくので対

応し切れないのではないかなと思います。数年前のデータを見てももう全然違いますよね。

ですので、オンラインゲームというのはテレビでも盛んにやっているので、当然、相当

数の子どもたちがやっていると思います。無料のものがありますよね。その辺についても

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考えると、学校と家庭、地域だけだと、先を見通したルールづくりになるんだろうか、実

態を把握したものになっているのかどうかというのは今後疑問に思うところもあるので、

先ほど阿部市長がお話しされていましたけれども、こういったアンケートは非常に価値が

あるもので、クロス集計していくといろいろなものが見えてくる可能性は高いと思うので、

全部ということではないのですが、一部をうまく使いながら、やっていく必要がすごくあ

ると思いました。

【阿部市長】 ほか皆さん、何かありますか。

谷代委員。

【谷代委員】 高校や大学などでお聞きしたことでは、就職のときなどに今までの子ど

もたちの過去のデータを調べられて、就職できなかったとお聞きしたりすることが多かっ

たものですから、これから先、事件ということも踏まえてですけれども、ルールづくりの

中に、特に保護者に伝えなければいけないことは、まずその恐ろしさを教えた上で買い与

えることを提案していただきたいと思います。

【阿部市長】 これはなかなか難しいと思います。私はメディアの出身ですが、実はメ

ディア・リテラシーということがありまして、鈴木委員も同じ気持ちだと思います。以前

PTAの保護者の方々にお聞きしましたが、ほぼ全員の方が新聞をとっていないのです。新

聞をとっていない中でニュースをどこでキャッチしますかと去年小学校PTA連絡協議会で

伺ったら、ほとんどの方がヤフーニュースであるとのことでした。ヤフーニュースについ

ても、言ってみれば、自分がアクセスしたい情報がそれぞれのニュースの中で多く出てき

ますので、保護者も子どもたちも、自分が芸能であったり、スポーツであったり、世の中

全体の動きだけでなくて、単にスマートフォンや携帯を問題視するだけではなくて、いか

にこれらを使いこなして、しっかりグローバルな情報をキャッチし、また情報の中にある、

うそだとか、掲示板のごみのようなものもいっぱいあって、そうしたものをきちっと見極

める目をつけていかないといけないと思います。

そういう意味ではメディア・リテラシーというか、きちんと使いこなす、またリスクマ

ネジメント、つまりリスクがどういうところにあるのか、このあたりをよく理解しなけれ

ばならないのは子どもより親たちのほうではないかという気がいたします。ですから、母

親、父親含めて、自信過剰にならずに、自分は何も知らないと言ったら変ですけれども、

世の中の動きもきちんとキャッチしてくような力もあわせて身につけていくことをしてい

かないと、親の背中だけ見ていても育たないということになります。ですから、そういう

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意味で親も一人の市民として、これから先ネット社会にどう向き合っていくのかというこ

とがないと、ただルールをつくっても、正直、難しいと思っております。

【鈴木委員】 今阿部市長がおっしゃったことは全くそのとおりだと思います。私の経

験からすると、ニュースという形で伝わってくるものには本物と偽物がある。本物である

かどうかをどうやって確認するかというのは、私なんかはそれに人生をかけたようなとこ

ろもあって、大変難しいものです。それから、一方で新聞という媒体から離れて、スマー

トフォンに関して言えば、先ほど阿部市長がおっしゃったように、テレビでゲームの宣伝

をやっていますね。私が知っている人は、あるゲーム会社を立ち上げた青年が大変な財を

築いて、今では軽井沢に大別荘をつくっているとか、そういう商売になる世界が明らかに

あって、それから例えば検索機能、何か知らないことがあってそれを調べるときの便利さ

とか、それは一面的ではあるのですが、スピードということで言えばとても便利な武器で

す。おそらくこれをもう否定することはできない。これからの策として、親への働きかけ

ですよね。こういうことをきちんとしましょうというのは、先ほど阿部市長がおっしゃっ

ていましたが、最も大切なことだと思います。

最近心配しているのは、朝のラッシュアワー時間に電車に乗る。そうすると、いい年齢

というか、私よりは年下なのですが、明らかに現役のサラリーマン等の人たちが一生懸命

スマートフォンをいじっています。何をやっているのだろうと、のぞき見すると、大体が

ゲームをやっています。朝の電車の中で、出勤する途中でゲームをやっている大人、多分、

子どもに云々する前にこの大人たちは一体何だという議論をいっぱいあります。一度やら

なければだめなのではないかと思います。

【阿部市長】 全くそのとおり。

【鈴木委員】 今の社会情勢はそこにあります。大きな商いの場をつくってある、それ

を利用している大人がはまっている、そこで子どもたちはどうしているかというと、先ほ

ど神山教育部参事がおっしゃったように、知らない人に会いに行っているとか、これはみ

んな連動しているわけです。もはやスマートフォンそのものの存在を否定することはでき

ない、いい面もありますからね。そこで初めてルールをどうするかという話になっていく

と思います。やはり大切なことは子どもたちもそうなのですが、親御さんに、いろいろな

情報が入ってくる、それから危険性もある、そういったものをどうやって、危ないものは

遠ざけ、便利なものは使うというのをはっきりさせればいいわけです。そこをどうやって

いくかというのは、私は昭和の生まれで、平成を知らない人間ですから、とてもあれこれ

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言えないのですが、親御さん、特に若い、今の社会を支えつつあるような世代に、自分た

ちの子どもを含めてルールについて、ある種いろいろな場面で啓発するというのがまず基

本になければと思います。その上で、我々この場での議論ですから、そういうものを背景

に考えた上で、ぜひ形だけではなくて、きちんとした方向性をはっきりさせたルールづく

りをしていかないとだめなのではと思います。

【阿部市長】 大学でも高校でもそうですけれども、今や携帯抜きに授業そや学校生活

が進まないぐらい、大きな存在です。そういう意味では、Facebookやツイッター、LINEで

発信することを避けるのではなく、使いこなしていかなければなりません。そうでないと、

おそらくFacebookとかツイッターは、ごく自然にコミュニケーションができてしまうので、

危険性もありますが、ただそれは一度発信すると、LINEもそうですけれども残りますし、

先程の田中教育センター長のご指摘のとおり、LINEそのものもある特定の枠の中にとどま

るわけではありませんので、そういう意味では、LINE、ツイッター、Facebookのおかげで、

震災時等に命を救われる、いざというときそれを駆使することによって、暴力団の手の中

から救い出すこともできる。言ってみればそういう力も持っているものなので、これを使

いこなしていくためには一人一人の命とか人権を守るものにもつながるところもあるので、

やはりきちんと理解していかないと難しいなとは思います。

【岩佐委員】 マナーの部分でルールをつくるのか、危険に巻き込まれないようにする

ための情報を共有するのかといういろいろな課題があると思うんですけれども、先ほど原

島委員がご提案くださったように、大人や保護者への啓発の時期と方法、具体例の示し方

というのをよく吟味する必要があるなと感じました。例えば八王子市の資料はとてもわか

りやすくて、いい資料だと思いました。ですが、大人に説得力がない場合は、中学生は納

得しないのだなということがよくわかりました。例えば八王子市の「みんなで考えよう!

ケータイ・スマホのある生活」の6ページに、中学生の主な意見というのがありました。

そこに洗濯ばさみで挟んであるようなイラストですけれども、ルールを決めるなら親にも

守ってほしい、自分たちばかり注意されているけど大人はどうなの、会話中にスマートフ

ォンをいじるのはやめてほしいとか、当然と言えば当然の率直な意見が、PTAで行われた

八王子市中学生ミーティング、保護者と中学生が話し合う会で出されたということです。

こういう率直な意見をも踏まえた上で、大人として伝えるべきことは中学生、小学生が全

く想像もできないような犯罪の被害者になるのだという部分をもう少し真剣にといいます

か、具体例を幾つか提示しながら、これは親が守らなければいけないのだという実感を持

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って情報を共有できるような保護者の説明会を、市の協力も得ながら実行していくのが必

要ではないかと強く思いました。

1つ確認といいますか、提案ですけれども、既に多摩市ではインターネットの利用に関

するアンケート結果を踏まえた基本ルールの策定までの取り組みが始まっています。今後

の予定で、平成28年度、29年度、30年度以降という3年計画が立てられているのですが、

これはもっと急ぐべきだと思います。特に親への啓発活動はもっと急ぎたいと、今回の説

明を伺って改めて思いましたので、平成28年度に児童青少年課が市教育委員会と連携して、

啓発・指導等を作成し配付するというところまで計画ができていますけれども、ここに何

とか家庭ルールの作成の啓発など、年度末に入れていただけたらよいのではと考えました。

なぜかといいますと、先ほど清水教育長がおっしゃいましたように、どんどん変化してい

ます。3年計画では後手に回ってしまうという危惧があります。ですので、できるだけ早

く親への伝達、親が危機感を持ってこのことを捉えるような活動が必要ではないかと考え

ました。

【阿部市長】 神山教育部参事。

【神山教育部参事・教育指導課長事務取扱】 そのことにつきまして、家庭ルールの作

成については平成28年度中にやっていただきたいと思っています。ただ、私どもが啓発す

るための資料を作成して、平成29年度は資料をもとにもう一度見直していただきたいと思

います。だから、ルールとは何かというところがとても大切だと思いますが、本当に効果

のないルールを幾らルールとしてつくったところで、またそれを守ったところでも、あま

り得られるものが多くないと思っています。

平成28年度はまず、中学校が作成した学校ルールを踏まえて、小学校においてSNS学校

ルールを作成し実践していただいて、小学校から必ず家庭につくってくださいねというと

ころまではやらせていただきます。やらなくていいということではないので、来年度はさ

らに資料ができて、それをもとにもう一度家庭ルールをつくっていないところは必ずつく

っていただきます。つくったところがあるとしたら、それは本当にルールなのか、検討す

ることが大切です。例えば、決まった金額があってその範囲の中だったら自由に使ってい

いなどは、本当に子供のためになるルールかどうかは疑問です。今は企業の戦略もあって、

メール等はほとんど無料で、何でもし放題というような状況もあるのだとすれば、金額等

を活用の歯止めに使うことはできません。だからそこも確認した上で、真に実効性のある

ルールになるよう、今年、来年度と取り組みを進めていきたいと思っています。

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【阿部市長】 安達児童青少年課長。

【安達児童青少年課長】 児童青少年課につきましても、今、こちらのカラー刷りのデ

ータにつきましては抜粋で、これは『多摩のこども』7月発行予定ですけれども、そちら

で掲載させていただくとともに、家庭の中でも考えていきましょうという投げかけは行わ

せていただく予定でございます。

【阿部市長】 鈴木委員が言うとおりで、考えなければならないのは子どもではなくて

大人だと思います。本当に大人がどっぷりつかってしまっているので、先ほど岩佐委員も

ご指摘されたように、おそらく聞く耳を持たないと思います。家庭の中の親がそういう状

況になっているので、PTAでも、青少年問題協議会でも何でもみんなメールのやりとりと

SNSの世界の中で、私たちもそうなってしまっているのではないかと思います。だから大

人自身が子どもに言うだけではなく、メッセージを出さないと、私も岩佐委員、谷代委員、

鈴木委員、原島委員が言うとおり同感ですので、子どもに守れではなくて、親に対して、

大人に対してメッセージを出したらいいのではないかと思うのですが、いかがですか。

どうぞ。

【神山教育部参事・教育指導課長事務取扱】 そのことに対しては、学校は子どもたち

を教育する場で、保護者は子どもたちを通して変わっていただく場所、私どもは子どもた

ちに対しては指導、保護者に対しては啓発を行っていきます。学校は保護者を直接的に指

導する場ではないと思います。ただ、事態がこういう状況である以上、保護者の方たちに

も変わっていただかなければならないので、上から目線で保護者の方たちに、学校がどん

どんお話しすると、肝心の子どもたちの教育にご協力がいただけなくなってしまいます。

そこで、関係所管との連携があり、私どもと児童青少年課の連携があり、保護者の方たち

が「耳が痛いわ」と感じながらも耳を傾けていただけるよう、存在の方たちに保護者にも

っとはっきりとお願いなどをしていきます。私たち学校教育は子どもたちを通して保護者

の方に変わっていただく、そのようにやっていかないと、学校の先生方に保護者も変えて

くださいというお話をしてしまうと、それはちょっと無理ですということになってしまう

ので、必要性はわかりますが、連携していきたいと思います。

【阿部市長】 すみません。先生というより、後ろに児童青少年課の青少年問題協議会

がありますね。

【安達児童青少年課長】 私も手を挙げていました。今、まさしく青少年問題協議会の

中でも親教育が必要でしょうと。先ほどの八王子のリーフレットについては、これは保護

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者向け、親向けにつくり込みをしてくださいねという依頼はいただいています。教育委員

会は子どもを中心にしたもので、青少協としては親を中心で、そういう意味では、先程第

三者という話がありましたけれども、PTAの会長のコメントも入れるスペースをつくって、

そこから逆に親もしっかりしなくてはいけないとのことが発信できればいいのかなと思っ

ています。

【阿部市長】 そうすると、青少年問題協議会の会長も、やはり今の若い人をもう少し

立てなくてはいけないとなるのではないかと思うので、世代交代を進めていかないとこの

種の問題はなかなか対応が難しいと思います。

【谷代委員】 少しずれてしまうといけないのですが、妊婦のお母様方を見ていますと、

ずっとスマートフォンをされながら電車の中でという姿もあるのですが、ベビーカーを押

しながら、そしてお子さんを抱いているときもずっとスマートフォンをしている姿を見ま

す。本当に危険ではないかと思うことがありますが、そういったところから入っているも

のだと思いますので、スマートフォンを見て我が子を抱いている姿ではなくて、これから

は我が子が見えるような状況をつくっていってほしいなと思いますので、市として何かそ

ういった妊婦さんに向けてとか、幼児に向けての保護者の取り組みを行っていただいて、

繋がっていくと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

【阿部市長】 先程、神山教育部参事がおっしゃったように、私は学校の先生や市の仕

事というより、メディア・リテラシーでお話ししましたが、これは大人自身が大人学とい

うか、そういうことを学んでいくようにしていかなければならないので、もちろん市のほ

うで妊産婦の方であったり、保健師であったり、いろいろそういう場面はありますが、た

だ妊産婦の方にとってスマートフォンが今や安心材料なのだと思います。自分の実の母親

に聞くよりスマートフォンのコミュニティの方がよい。おそらくそういう状況の中でどう

していくのかというのは、市だけではなくて、一緒に考えていく土壌がないとなかなか難

しく、スマートフォンより子どもの顔を見るように取り組むというのはまさにそのとおり

ですが、現実はスマートフォンに頼るお母さんたちのほうが8割以上になってしまってい

るようで、そういうところを含めて、どうしていったらいいのかをみんなで一緒に考えて

いかなければと思います。

一方、こちらは子育てに必要なアプリや、3カ月健診とか、あるいは予防注射とかいう

ことがアプリ上わかるようにしていかなければいけない時代も迎えているので、何せ悔し

いのですが今は紙を読むという習慣があまりないので、ほとんど紙は読まない、新聞は見

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ない、テレビのニュースも見ない、信じられるのはお友達だけという、母親の言うことも

よく信じられないというのが、今の谷代委員がおっしゃったスマートフォン世代の妊産婦

だと思うので、この構図を変えていくというのはなかなか大変だと私は思います。だけど

諦めずにチャレンジしていかなければならないとは思います。ありがとうございます。

この話はかなり尽きないと思いますし、大事な課題ではあるのですが、時間もかなり過

ぎておりますので、今日はこのあたりにさせていただきます。ただ、先ほど岩佐委員も谷

代委員もおっしゃったように、この先きちんと平成28年度、29年度、30年度で、このスケ

ジュールを組んでいくのか、そしてまた今、神山教育部参事、安達児童青少年課長からも

いろいろ話がございましたので、そうしたことを踏まえてしっかり多摩の子どもたちと、

妊産婦の方を含め若いお母さんたちがスマートフォンに頼らないことや、本当にフェー

ス・トゥ・フェースが一番幸せだということを感じられるようにしたいと思います。何せ

多摩市は緑が多くて、公園がいっぱいあるのに、お母さんたちからはよく公園がないとか、

遊ぶ場所がないとか言われてしまうぐらい、スマートフォンのアプリや情報だけ見て市長

と話をしているわけです。だから、私が何か言うと、「公園で遊びたくても、遊具のある

公園と検索しても多摩市の公園は登録が出てきません。これを何とかしてください」と言

われるとぐうの音が出なくて、実際はそういう市民が多いと思いますので、何とか頑張っ

ていきたいと思います。

ということで今後、市長部局としても教育委員会と密接に連携しながら、インターネッ

トやSNS等がもたらす悪影響から子どもたちを守るための取り組みを積極的に支援してい

きたいと思っています。

では、次第3(2)、次回の開催時期とテーマについて、事務局から説明をお願いします。

【本多企画課長】 それでは、次回の開催時期でございますけれども、11月ごろを予定

しています。また、日程調整をさせていただきます。次回は平成29年度の教育委員会の重

点事項について、こちらをテーマにさせていただきたいと考えております。よろしくお願

いいたします。以上です。

【阿部市長】 次回の開催時期は11月、議題としては平成29年度教育委員会の重点事項

についてとする提案がありました。ご意見はありますでしょうか。よろしいですか。

それでは、次回の議題は平成29年度教育委員会重点事項についてとすることを決定した

いと思います。

次第4、その他、事務局、何かありますでしょうか。

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【清水教育長】 この後、個人情報が含まれる協議、調整していただきたい事項があり

ますので、地方教育行政及び運営に関する第1条の4第6項に基づきまして、非公開で協議、

調整をお願いしたいと思います。

【阿部市長】 ただいま非公開による協議、調整の申し出がございました。

これより非公開の協議、調整とすることにご異議ございませんでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

【阿部市長】 ただいま異議なしということでございますので、これより非公開の協議、

調整といたします。

傍聴されている方及び関係課長以外の方はご退席いただくようお願いいたします。

暫時休憩いたします。

(休憩・非公開会議へ)

(再開)

【阿部市長】 これで平成28年度第1回多摩市総合教育会議を閉会といたします。内容

的に濃度の濃いテーマが非常に多かったと思います。特にインターネット、SNS等につい

ては、委員の皆さんの危惧、心配等もいろいろ出されましたので、そうした点を踏まえて、

それぞれの部局ごとでしっかり議論して、とにかく子どもたちが安全に幸せに将来生きて

いかれるような環境と、大人たちをどうしていくのかしっかり考えてまいりたいと思いま

す。

今日は長時間にわたり本当にありがとうございました。

□閉会