平成29年度「アスリートパスウェイの戦略的支援」...
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平成29年度「アスリートパスウェイの戦略的支援」委託事業
(ナショナルタレントハブの整備)
フェンシング競技
教育プログラム・練習会活動報告
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1. 国内練習会実施状況
7 M PN
1
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6
14
6 0/44
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6 T P
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14 T P 8 8
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6 T
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6 0/44
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6
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6 0/44
14NS
6N N N 8
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6 0/44 8 H
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6 8
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6 8 8 H
14
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8 8 H
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CE 8 8 8 9
7 CJ E 8 9
M CJ 9
E 8 T I C A 9
E 5 3 8 5 I 9 W 8
0/44
0/448
0/44 25
0/44 25
M
0/44 25
0/44 25
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2. 教育プログラムについて
(1)概要
本プログラムの目的は、世界で活躍するトップアスリートとして「自ら考え行動できる選手」
を目指すべく、フェンシング技術に加え、知的能力の向上、自立した選手になるための一般教養
育成プログラムである。今後、アスリートとして、人として成長するために身に付けておくべき
知識として「技術的要素」、「身体的要素」、「社会的要素」の3つに分け実施した。
認定対象選手はカデカテゴリー(14歳〜16歳)とし、それら3つの要素からアスリートとして必
要な知識を講習会の形で提供しながら、選手にアスリートとしての自覚を持たせ、自ら考え行動
できる選手になるためには何が必要なのかという気づきや関心を与えることを目的としている。
(2)実施内容
①技術的要素(フェンシングの試合に役立つ項目)
概 要:試合をする上で課題の克服や成長に繋がる情報の活用方法
実施内容:映像分析(試合・フォーム)
②心身的要素(アスリートに必要な心と体の項目)
概 要:大切な試合に一番良い状態で臨めるよう、心と体を準備するために必要な知識・方法
実施内容:個別ミーティング(目標設定)、栄養講習、心理講習、トレーニング講習、
気分プロフィール(POMS)、心理的競技能力検査(DIPCA)
③社会的要素(アスリートに必要な知識の項目)
概 要:フェンシングだけでなく、アスリート及び人として成長するための必要な知識
実施内容:構成的グループエンカウンター(アサーショントレーニング、コミュニケーション、
他者理解、一般教養に触れる)
オリンピアン講話、アンチドーピング講習、女性アスリート講習
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3. 実施内容について
練習会実施総数:国内(練習会・合宿)19回、海外合宿2回
男子15回(第1、2、3、4、5、6、7、8、10、11、14、16、17、18、19回)
女子17回(第1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、13、14、16、17、18、19回)
※上記練習会の内、教育プログラムを実施した練習会は下記の通り。
(1)男子サーブル
練習会 日付 会場 実施内容
第1回 4月30日〜5月3日 JISS(東京) コーチとの個別ミーティングによる現状の自己分析及び年間目標の設定
第3回 5月12日〜14日 魁誠高校(福岡) トレーニング講習:体の使い方と筋肉の仕組み
第5回 6月16日〜6月18日 JISS(東京) 短期目標の設定
第7回 7月20日〜29日 JISS(東京)
個別ミーティング(短期目標の成果及び実施状況の確認、新たな目標設定) 映像分析:試合のフィードバックと今後の対策 栄養講習 トレーニング講習:正し体の使い方、ウォーミングアップの方法 心理講習:メンタルコントロールの方法 気分プロフィール 心理的競技能力診断テスト 他者理解・コミュニケーション
第10回 9月15日〜18日 仙台(宮城) 前期目標達成度評価およびフィードバック
第11回 10月6日〜9日 勝浦(千葉) トレーニング講習:トレーニングの種類
第14回 11月23日〜26日 山中湖(山梨) ストレッチによる体のほぐし方
第16回 12月22日〜28日 JISS(東京)
箱根(神奈川)
個別ミーティング(短期目標の成果及び実施状況の確認、新たな目標設定) 映像分析:トップ選手の試合展開 オリンピアン講話 アンチドーピング講習 気分プロフィール コミュニケーション・一般教養
第17回 1月6日〜8日 JISS(東京)
心理的競技能力診断テスト 気分プロフィール 映像分析
第18回 2月9日〜12日 リソル(千葉) 後期目標達成度評価およびフィードバック
第19回 2月17日〜19日 米沢(山形)
4
(2)女子エペ
練習会 日付 会場 実施内容
第1回 5月3日〜5月7日 JISS(東京)
コーチとの個別ミーティングによる現状の自己分析及び年間目標の設定
第4回 6月16日〜6月18日 立命館(京都) 個別ミーティングによる短期目標の設定
第6回 7月14日〜7月18日 開新高校(熊本) フォームチェック、個別ミーティング
第7回 7月23日〜7月29日 JISS(東京)
個別ミーティング(短期目標の成果及び実施状況の確認、新たな目標設定) 映像分析:試合のフィードバックと今後の対策 栄養講習 トレーニング講習:正し体の使い方、ウォーミングアップの方法 心理講習:メンタルコントロールの方法 気分プロフィール 心理的競技能力診断テスト 他者理解・コミュニケーション
第8回 8月6日〜8月10日 リソル(千葉) 映像分析ミーティング(自己分析・他者分析)
第10回 9月15日〜18日 仙台(宮城) 前期目標達成度評価およびフィードバック
第14回 11月23日〜26日 山中湖(山梨) フォームチェック
第16回 12月22日〜28日 JISS(東京)
箱根(神奈川)
個別ミーティング(短期目標の成果及び実施状況の確認、新たな目標設定) 映像分析:トップ選手の試合展開 オリンピアン講話 アンチドーピング講習 気分プロフィール
コミュニケーション・一般教養
第17回 1月6日〜8日 JISS(東京)
心理的競技能力診断テスト 気分プロフィール
映像分析
第18回 2月9日〜12日 リソル(千葉)
後期目標達成度評価およびフィードバック
第19回 2月17日〜19日 米沢(山形)
5
50%50%
0% 0% 0%満足
やや満足
普通
やや足りない
足りない
3.アンケート結果
(1)A.フェンシングの試合に役立つ項目
自分の試合をより良いものにするために活用すべき手段について
①全体の満足度 ②実施回数の満足度
③ 選手コメント
A-1:映像分析
【試合映像を見て自分の強み・弱みを分析し、課題の抽出・改善をするためにどん
なことが必要か理解できた。】
①内容の理解度
83%
9%
8%
0% 0%
満足
やや満足
普通
やや足りない
足りない
75%
17%
8%
0% 0%
満足
やや満足
普通
やや足りない
足りない
・自分一人では気づかないことを第三者と一緒に映像分析することで課題や強みに気づくことができた。
・定期的な映像分析で自分の良いくせ悪いくせが良くわかるようになった。
・レベルの高いシニアの選手の映像を見て試合の進め方や戦術を学ぶことができた。
6
②理解できたこと
③実践している、しようとしていること
A-2:フォームチェック(WE のみ実施)
【動きの中で上半身と下半身がスムーズに連動できているかや、相手の動きに応じ
た動きができていることを確認し、理解することができた。】
①内容の理解度
②理解できたこと
③実践している、しようとしていること
83%
17%
0%
0%0% 満足
やや満足
普通
やや足りない
足りない
・攻守の際の自分の癖がわかった。
・自分の癖を知ることができた。
・自分の強みとなるフェンシングスタイルが理解できた。
・試合展開の課題が明確になった。
・受け身にならずに常に挑戦するチャレンジ精神を忘れない。
・課題が明確になったので、練習で常に意識しながら課題の克服に取り組んでいる。
・実戦で迷わないように、練習の段階からやることを決めて取り組むようにしている。
・足を意識して動かし、体の重心が崩れないようにバランス良くできるように意識している。
・上半身と下半身をスムーズに動かすことを意識しながら練習する。
・相手をよく見て、自分の動きやタイミングで試合を進める。
・体の軸はまっすぐに保ち、肩・上半身はリラックスする。
・相手を見て攻め方を変えたりすることの必要性がわかった。
・自分や相手の動きの癖がよくわかった。
7
(2)B. アスリートに必要な心と身体の項目
大切な試合に一番良い状態で臨めるよう、心と身体を準備するために必要な知識
①全体の満足度 ② 実施回数の満足度
③ 選手コメント
B-1:個別ミーティング/目標設定(長期・中期・短期)
【目標設定の必要性や、目標を設定し、達成するまでに必要なこと・ものなど、目
標設定の立て方が理解できた。】
①内容の理解度
67%
33%
0%
0%
0%満足
やや満足
普通
やや足りない
足りない
83%
17%
0%0%
0%満足
やや満足
普通
やや足りない
足りない
67%
33%
0% 0%0% 満足
やや満足
普通
やや足りない
足りない
・普段自分ではわからないことを、グラフに表すことで自分の精神状態を客観的に見ることができた。
・試合の時の心と身体をコントロールできるようになった。
・栄養面や心理面について知識をつけることができた。
・自分のモチベーションが数値やグラフとして現れたことで具体的な改善策も見つけることができた。
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②理解できたこと
③実践している、しようとしていること
B-2:栄養講習会
【アスリートにとって、必要な食事量やバランスについて理解できた。】
①内容の理解度
②理解できたこと
③実践している、しようとしていること
91%
9%
0% 0%0% 満足
やや満足
普通
やや足りない
足りない
・目標を立てることで自分がどうなりたいのかをより明確にすることができ、反省もしやすかった。
・目標を文字にすることでより明確になる。
・目標に向けてどういう練習が必要なのか考えることができた。
・小さい目標を自分で決めた期間内に達成することが大事ということ。
・自分が思っている目標がしっかりあることでモチベーションが上がること。
・期日や反省など、細かいところまで行うことで新たな目標も作ることができた。
・自分で目標設定をし、達成するために具体的に設定する。
・小さい目標を立て少しづつ達成していく。
・目標を常に頭に入れて練習し、意識を高く持つこと。
・栄養のバランスを考えるだけでなく、その日の運動量や体の調子によって食べるものを考えること。
・必要な栄養の種類や量が理解できた。
・練習会の時だけでなく、地元に帰った後の食事もしっかり考えバランスよく取る。
・食事を見直して足りない栄養を意識して取るようにしている。
・消費カロリーより摂取カロリーが上回るようにしたい。
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B-3:心理講習:
【どうすれば試合で実力を発揮できるか、パフォーマンスの場面を思い浮かべなが
ら感情・身体・思考の状態を分析し、理解できた。】
①内容の理解度
②理解できたこと
③実践している、しようとしていること
27%
64%
0%9%
0% 満足
やや満足
普通
やや足りない
足りない
・自分の心や体を自分で理解し、自分にあった対処法で日々自分のことを考え振り返ること。
・自分がどのような時に緊張しているのかわかった。
・うまくいかない時の対象法を確認できた。
・練習でやっていることを試合で出せるように考えること。
・試合でしてはいけない事を考えるより、やりたい事をしっかりイメージすることが大事だという事。
・試合前には悪いイメージを考えるのではなく、自分の良いイメージや成功している時のイメージをする
ようにしている。
・セルフトークやウォーミングアップで緊張を感じないようにして自分の世界に集中する。
・ルーティーンを決めて緊張をほぐす。
・試合の時に今の自分がどの心理状態なのかを知り、理解する事。
・毎日の練習から試合の状態に持っていけるようにする。
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B-4:トレーニング講習
【正しい体の動かし方を知り、ウォーミングアップやストレッチで身体をほぐすこ
とが大事か理解することができた。】
① 内容の理解度
② 理解できたこと
③ 実践している、しようとしていること
45%
55%
0% 0% 0% 満足
やや満足
普通
やや足りない
足りない
・正しいストレッチをすることで体が滑らかに動くようになり怪我のリスクも低くすることができる。
・練習や試合で良いパフォーマンスを発揮し、怪我を予防するための準備をすること。
・筋肉をほぐすことにより、筋肉や関節に負担がかからないことがわかった。
・ウォーミングアップは勝つためにするということ。
・ウォーミングアップやストレッチを怠ると、怪我をしたり自分のプレーができなくなるのでちゃんと練
習前や試合前に行うことが大事ということ。
・フェンシングをする前のストレッチをしっかりし、怪我をしない体を作る。
・1試合目から全力を出せるようにウォーミングアップをしっかり行う。
・毎日ストレッチをして怪我をしにくい体を作る。
・急な運動をしない、怪我をしないように準備をしてから動くようにしている。
・試合毎に行うウォーミングアップは自分なりにやることを決めている。
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B-5:POMS(気分プロフィール)
【試合前や合宿時、自分の気分の変化について意識し、理解できた。】
① 内容の理解度
② 理解できたこと
③ 実践している、しようとしていること
59%
33%
8%
0% 0% 満足
やや満足
普通
やや足りない
足りない
・試合が近いときや合宿の最終日の個人戦の前日などは緊張していることが多かった。
・試合前は特に不安定であることが多かった。
・練習を1つ1つ意識してやった時は普段より疲れていた。
・普段は気持ちが明るく良い傾向だったが、試合前は不安な気持ちや焦りが大きくなっていた。
・自分の感情や気分などの変化に気づくことができた。
・常に自分がどのようなコンディションなのかを把握すること。
・試合前などの不安定な時にテンションが下がってパフォーマンスが落ちないように自分の気持ちをコ
ントロールする。
・自分の状態を確認して、良い状態を意識して自分を高めている。
・疲れの数値が高い時には早く寝るなど疲れをとって次の日に疲れが残らないように意識している。
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B-6:DIPCA(心理的競技能力診断)
【試合の時の自分の心理的な傾向について知り、心理面の長所・短所を理解でき
た。】
① 内容の理解度
② 理解できたこと
③ 実践している、しようとしていること
83%
9%
8%
0% 0% 満足
やや満足
普通
やや足りない
足りない
・得意な技を使える状況を作るために自分がどのようにしたら良いかや、相手の技に対してどのよう
な対処をするべきかなど頭の中ですぐに考えることができる。
・メンタルとコントロールすることやリラックスすることが苦手ということがわかった。
・焦りや不安で弱気になること。
・自分に足りていないところが数値で見ることができたので、改善できるよう練習で意識している。
・自己コントロール能力は高かったが、判断や決断力が低かったので大事な時に一歩踏み出せるように
なりたい。
・伸びているところに自信を持ち、変化していないところは伸ばしていくこと。
・判断力が低下しているので日々意識してあげていけるようにする。
・足りていないところをどう改善していくかを考えて、改善していくこと。
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(3)C. アスリートに必要な知識の項目
フェンシングだけでなく、人として成長するための必要な知識について
① 全体の満足度 ② 実施回数の満足度
③ 選手コメント
C-1:他者理解
【他人の意見を受け入れ、自分の意見をわかりやすく伝えることで、お互いの意見
や価値観の違いを理解することができた。】
① 内容の理解度
67%
25%
8%
0% 0%満足
やや満足
普通
やや足りない
足りない
83%
0%17%
0% 0%満足
やや満足
普通
やや足りない
足りない
36%
55%
9%
0% 0% 満足
やや満足
普通
やや足りない
足りない
・コミュニケーションが取れるようになった。積極的になれたり、人として成長することができた。
・アスリートとしての自覚を持つことの大切さを知ることができたから。
・人との繋がりを大切にすることができた。
・自分から話しかけることが前よりもできるようになった。
・色々な人から話を聞くことができて、知らないこともたくさん知ることができた。
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② 理解できたこと
③ 実践している、しようとしていること
C-2:コミュニケーション
【会話のきっかけとなる自己紹介の挨拶や、チームワークで雰囲気を盛り上げるた
めに積極的な行動が大事ということを理解できた。】
①内容の理解度
58%
42%
0% 0%0% 満足
やや満足
普通
やや足りない
足りない
・自分の意見をしっかりわかりやすく言うことができるコミュニケーション能力がアスリートとして必要
だと思った。
・自分とは違う考え方を持っている人がたくさんいると言うことがわかった。
・他の人の考えから、たくさんのことを得ることができること。
・お互いの意見や価値観の違いなどを理解することができた。
・相手が理解しやすいように工夫して話せるように意識している。
・お互いに意見を言い合うことで、自分が気がつかなかったことがわかるので、なるべくたくさんの人
と意見交換する。
・他人と意見が違っても意見を受け入れるようにしている。
・自分の思いを押し付けるのではなく、相手の気持ちを考えて行動する。
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②理解できたこと
③実践している、しようとしていること
C-3:オリンピアン講話
【競技に対する気持ちや日々の行動がどのように競技に関係しているか知り、理解
することができた。】
① 内容の理解度
92%
0%8%
0% 0% 満足
やや満足
普通
やや足りない
足りない
・仲間やライバルとして一緒に強くなっていくためには、そのための雰囲気作りが大切になってくる。
・人に頼るのではなく、自分からも積極的に行動する。
・声を出して士気を高めることがチームとして大事。
・チームワークの雰囲気を作り上げることで団体戦に役立てられる。
・盛り上げることでその場の雰囲気が良くなり自分をよく知ってもらえることがわかった。
・相手に伝わるように話したり聞くことができた。
・チームが暗くならないように笑顔でいることを忘れないようにし、自分からも積極的に行動できる人
になりたい。
・団体戦で仲間にしっかり声をかけること。
・中身まで知ってもらうためにしっかりアピールしていく。
・海外に行っても積極的な行動をとって、友達を増やして色々な練習ができるようにしたい。
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② 理解できたこと
③ 実践している、しようとしていること
C-4:アンチドーピング講習
【競技力を上げるために禁止薬物等で違反を侵すことや、フェアプレー精神をおび
やかす行動をしてはいけないことを知り、理解できた。】
① 内容の理解度
83%
17%
0%0%
0% 満足
やや満足
普通
やや足りない
足りない
・自分で限界を決めるとそれ以上上に行くことは難しいので、できるだけ大きな目標を立てるようにする。
・自分に負けないこと。
・努力を続けること。
・勝つためには人よりたくさんの練習をして感謝の気持ちを忘れないこと。
・オリンピック選手はスポーツに人生をかけている。強いだけでは上に行くことはできない。
・誰かのために頑張るのではなく、自分の為に頑張らなければいけないということ。
・まずは自分のために頑張ることが大切ということ。
・絶対にその目標を叶えるという強い意志があれば日々の行動や練習に対する取り組み方も変わってくる
と思うので、1歩ずつ進んでいきたい。
・自分で決めたことはやり通す。
・自分に自信を持つけるために練習を積み重ねること。
・練習ができることを当たり前だと思わず、自分に関わる全ての人に感謝すること。
・自分が常に人に見られているという意識を持って行動する。
・いろんなことが自分のためだと思って練習に取り組むこと。
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② 理解できたこと
③ 実践している、しようとしていること
C-5:女性アスリート講習(WEのみ実施)
【女性特有の身体の変化について、競技とどう向き合っていくか、自身の身体の状
態を知ることが大切か知り、理解することができた。】
① 内容の理解度
② 理解できたこと
③ 実践している、しようとしていること
50%50%
0%0%
0% 満足
やや満足
普通
やや足りない
足りない
・競技力を上げるためにドーピングをしてはいけない事。
・身近なものにも禁止薬物が入っている事。
・知らなかったでは許されない厳しい世界だという事。
・風邪薬でも陽性が出てしまう事がわかった。疑われるような行動はしない。
・自己管理、リスク管理をする事。
・自分が飲んだり食べたりするものでドーピングに引っかかる物がないかしっかり確認する。
・自分が使っている薬が禁止薬物リストにないか確認する。
・自分の体を自分で理解し、試合などに大きく影響する事がないように食事なども調整する事が大事。
・自分の体をよく知り、自己管理をすること。
・自分の体の細かいところまで知ることが競技にも関わってくるということ。
・自分の体の変化、状態に気づき、正しい対処をすること。
・ドーピングに引っかからない薬を持っておく。
・ストレッチや薬について調べること。
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4.総括
本事業ではフェンシングの技量向上以外の面で、アスリートとして人間力の向上も必要分野で
あると考え、世界で活躍するトップアスリートとして「自ら考え行動できる選手」を目指すため
に何が必要か、行動に移すためにはどんなことをすれば良いのかを知ってもらうため、選手にア
スリートとしての自覚を持たせ、自ら考え行動できる選手になるためには何が必要なのかという
気づきや関心を与える機会を設けた。
プログラムの実施内容は選手の心技体をバランスよく向上させることを考慮し、実技練習
では経験できないアンチドーピング講習やコミュニケーションの会を実施できたことで選手
の知識や興味関心の分野を広げることができた。また、実技練習と内容を合わせて映像講習
を多く取り入れることができたことは、フェンシング技術の分野で選手の関心や評価が非常
に高いことがわかった。自分一人でみるよりもトップコーチの視点や一緒に練習している仲
間からの意見で新たな発見があることが成長に繋がる一つの要素であるということがわかっ
た。
プログラムの構成は、日常生活でも取り入れやすい食事の講習や、日々の気分の変化がも
たらす練習パフォーマンス、ウォーミングアップ、クーリングダウン、ストレッチ方法など
基礎的な要素を多く取り入れた。大型の合宿や海外遠征などに行く機会もあり選手たちが普
段とは違う環境でも学んだことを意識して実施しようとしている姿も見受けられ、少しずつ
自立の意識が芽生え始めてきたことがわかってきた。練習会だけでなく地元で過ごす時こそ
実施していけるよう、「自ら考え行動できる選手」像となれるよう継続したサポートが必要
であると考える。
本プログラムを1年終えただけで自立した選手になったとは言えないが、そのためのプ
ロセスとして気づきの機会を与え、継続してサポートして行くことが重要な世代であると改
めて実感した。周りに敏感で繊細な世代だからこそ、吸収することも多い。育成から強化へ
進む中で心技体のバランスの整った選手となるよう継続したサポートを行なっていきたい。
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5. 練習会活動の様子
(第1回WE@JISS/第2回MS@福岡魁誠高校)
(第4回@京都立命館大学)
(第5回MS@NTC/WE@和歌山ビッグウェーブ)
(第6回MS@NTC/WE@熊本開新高校)
(第7回夏合宿@JISS/NTC)
(第8回MS@和歌山ビッグウェーブ/WE@千葉リソル生命の森)
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(第10回@宮城県仙台出花体育館)
(第11回MS@千葉勝浦/WE@山形米沢)
(第14回@山梨山中湖)
(第16回@JISS/神奈川箱根)
(第17回@JISS)
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(第18回@千葉リソル生命の森)
(第19回@山形米沢市営体育館)
(第1回海外派遣MS@オーストラリア/WE@フランス)
(第2回海外派遣MS@フランス・イギリス/WE@ドイツ・フィンランド)
以上