4 d adaraku -the human fall japanese
DESCRIPTION
THE HUMAN FALL JAPANESETRANSCRIPT
統一原理
堕 落
よ う こ そ
肉心生心
心善
サ
肉心生心
心善 悪
神 神
創造本然 堕落
■人間は誰でも悪を退け、善に従おうとする本心を持っています。しかし、すべての人間は自分も知らずにある悪の力に駆られ、願わない悪を行なうようになります。この悪の主体をサタンと呼びます。
■サタンの正体を知らなければこの問題を解決することはできません。
■悪の力に駆られ、願わない悪を行なうような人間になってしまったその根本原因(罪の根)が何であるか、それを知る者は一人もいませんでしたが、キリスト教徒は聖書の「失楽園の物語」を根拠として、人間始祖アダムとエバが「善悪を知る木の実」を取って食べ、それが「罪の根」となったということを漠然と信じてきました。そして、それが文字通り何かの木の果実であると信じてきました。
主なる神は‥園の中央に命の木と、
善悪を知る木とをはえさせられた。
主なる神はその人に命じて言われた、「あなたは園のどの木からでも心のままに取って食べてよろしい。しかし善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると、きっと死ぬであろう」。
人とその妻とは、ふたりとも裸であったが、恥ずかしいとは思わなかった。
へびは女に言った、「園にあるどの木からも取って食べるなと、ほんとうに神が言われたのですか」。女はへびに言った、「わたしたちは園の木
の実を食べることは許されていますが、ただ園の中央にある木の実については、これを取って食べるな、これに触れるな、死んではいけないからと、神は言われました」。へびは女に言った、「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう。それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです」。
女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた。すると、ふたりの目が開け、自分たちの裸であることがわかったので、いちじくの葉をつづり合わせて、腰に巻いた。
聖書 創世記2~3章
生命の木 善悪知る木
■本当にキリスト教で信じられているように、「善悪知る木の実」は文字通り何かの木の果実なのでしょうか?父母なる神様が、子女である人間が取って食べて堕落し、その結果、地上地獄の罪悪歴史をつくるような、そのような果実をエデンの園の中央に置くでしょうか?
■一般的にキリスト教では、神が人間に対し従順であるかどうかを試すために、そうされたと信じられています。しかし、全き愛の神が、死を伴うような方法でもって、このような無慈悲な試みをされたとは到底考えることができません。飢えてもいなかったアダムとエバが死を覚悟してまで、厳重な神のみ言を犯すはずがありません。ゆえに「善悪知る木の実」とは、何かの物質ではなく、死以上の強力な刺激を与える他の何かを比喩したのであるに違いありません。
堕落 罪悪歴史
み言を犯す
何かの果実
比喩
今日まで
■まず「生命の木」について調べましょう。
彼らは、日の涼しい風の吹くころ、園の中に主なる神の歩まれる音を聞いた。そこで、人とその妻とは主なる神の顔を避けて、園の木の間に身を隠した。主なる神は人に呼びかけて言われた、「あなたはどこにいるのか」。彼は答えた、「園の中であなたの歩まれる音を聞き、わたしは裸だったので、恐れて身を隠したのです」。神は言われた、「あなたが裸であるのを、だれが知らせたのか。食べるなと、命じておいた木から、あなたは取って食べたのか」。人は答えた、「わたしと一緒にしてくださったあの女が、木から取ってくれたので、わたしは食べたのです」。そこで主なる神は女に言われた、「あなたは、なんということをしたのです」。女は答えた、「へびがわたしをだましたのです。それでわたしは食べました」。‥‥
神は人を追い出し、エデンの園の東に、ケルビムと、回る炎のつるぎとを置いて、命の木の道を守らせられた。
聖書 創世記3章24節 生命の木
■聖書を見ると、人間始祖アダムとエバが罪を犯したために、神は炎の剣をもって「生命の木」への道をふさいでしまわれたのですが、それは堕落前のアダムの願いが「生命の木」であったことを意味しています。一方、創造原理で解明されたように、アダムは神のみ言を信じ守って、成長期間(間接主管圏)を通過して神と一体となり、み言の完成実体となることが願いであったことを照らし合わせると、「生命の木」とは「完成したアダム」を比喩していたことがここに判明します。
個性完成
心 体
個性
神
生命の木 善悪知る木完成したアダム
完成したエバ
天使
■神はアダムだけを創造されたのではなく、その配偶者としてエバを創造されました。したがって、「生命の木」と共に生えていたという「善悪を知る木」は、完成したエバを表しているということが分かります。聖書ではイエスが「ぶどうの木」や「オリブの木」に例えられているように、神は人間堕落の秘密を暗示なさるときにおいても、完成したアダムとエバとを二つの木をもって比喩されたのです。
エバの( )
■蛇は「天使」を意味しています。人間と会話を交わすことができ、霊的な人間を堕落させたという事実は動物ではなく霊的な存在でなくてはならず、エデンの園には天使以外にそのような存在はいないからです。
参考:
「古事記」にはイザナギ・イザナミが天の柱を逆に回ったので第一子に良くない子が生まれたとあります。これも、人類の最初の夫婦(家庭)において何か重大な間違いがあったことを暗示しています。
■聖書(黙示録12章9節)を見ると、「巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経た蛇は、(天より)地に投げ落され」たと記録されています。
■人間を誘惑して堕落させた蛇とは、天使であり、また、この天使が罪を犯し堕落することによって、時間と空間を超越して人間の心霊を支配するサタンとなりました。ではつぎに、天使と人間がいかなる罪を犯したかということについて調べてみることにしましょう。
■聖書ユダ書6~7節には、天使が姦淫によって堕落したということが示されている箇所があります。一方、人間始祖アダムとエバは罪を犯した後、裸でいることを恥ずかしく思い、無
花果の葉をもって下部を覆いましたが、これは下部で罪を犯したことを表示しています。
■食べたら死ぬと知っていながら、それを乗り越えさせたものは、食べ物ではなく「愛」以外に
はあり得ません。
「あなたがたは自分の父、すなわち、悪魔から出てきた者であって、その父の欲望どおりを行おうと思っている」
■以上の事実を結び合わせると、人間と天使との間に淫行関係があったことが判明します。
天使の堕落と人間の堕落
姦 淫 下 部+ =
ヨハネ福音書8章44節:
淫行関係
天使の犯罪 人間の犯罪
エバの愛善悪知る木の実=
■すなわち「善悪知る木の実」とは果物ではなく、エバの愛を意味しています。
■エバは神を中心とする愛で、善の子女を繁殖しなければならなかったにもかかわらず、サタンを中心とする愛で悪の子女を生み殖やすようになりました。
■したがって、エバが善悪の実を取って食べたということは、真の愛ではなく偽りの愛によって、エバと天使が互いに血縁関係を結んだということを意味します。
■ゆえに、罪の根は、人間始祖が果実を食べたことにあったのではなく、蛇に表示された天使と不倫なる血縁関係を結んだところにあったのです。
■したがって、人間はサタンの悪の血統を繁殖するようになってしまいました。
善
悪
の子女
の子女
取って食べた =
天使と不倫なる血縁関係を結んだ
=罪の根
マタイ23・33へびよ、まむしの子らよ
堕落の動機と経路
■神は、天使世界を他のどの被造物よりも先に創造されました。
■神は人間を子女として創造され、被造世界に対する主管権を賦与されたので、天使さえも主管するようになっています。
■神は人間を霊人体と肉身というように、霊的部分と肉的部分でもって創造されたので、霊肉両面の堕落が起こりました。天使とエバとの血縁関係による堕落が霊的堕落であり、エバとアダムとの血縁関係による堕落が肉的堕落です。
天使
神
主管肉身
霊人体霊人体
肉身
天使
肉的堕落
霊的堕落
エバ
アダム
子女
キリスト教・イスラム教・ユダヤ教は世界人口の55%→30億人以上の人々が天使の存在を信じている。
・神の使い
・人間に仕える
・神を賛美
=エバの愛
人間
創世記1・26われわれのかたちに
神
■神は、ルーシェルに天使長の位を与えられました。ルーシェル天使長は、天地創造の最初から、最後の人間創造に至るまで神に仕え共にいました。
■ルーシェルは、人間が創造される以前も、以後も、少しも変りのない愛を神から受けていたのですが、神が子女である人間をより一層愛されることに対し、一種の愛の減少感を感ずるようになりました。
■ルーシェルは、自分が天使世界において占めていた愛の位置(すなわち神の愛を独占するかのような愛の基の位置)と同一の位置を、人間世界に対してもそのまま保ちたいというところから、エバを誘惑するようになったのです。
天使長
人間世界
エバアダム
子女子女
朝から働いた労働者が、自分が働いただけに相当する労賃を全部受けとったにもかかわらず、遅く来て少し働いた労働者も自分と同じ労賃を受けとるのを見て、自分の労賃に対する減少感を感じたという聖書の例話と同じ立場。
誘惑 アダムに嫉妬
愛の減少感
‥‥
ミカエルガブリエル
ルーシェル
マタイ20・1労働者
イザヤ14・12明けの明星
■エバが誘惑に引かれてくる気配が見えたとき、ルーシェルはエバから一層強い愛の刺激を受けるようになり、もう矢も盾もたまらず、ルーシェルは死を覚悟してまで、より深くエバを誘惑するようになりました。
■このようにして、愛に対する過分の欲望によって自己の位置を離れたルーシェルと、(誘惑の言葉によって、結婚の時に向かって成長していた心身が刺激され)時ならぬ時に、時のものを願ってしまったエバとが、互いに相対基準をつくり、授受作用をするようになったため、それによって作用した非原理的な愛の力は、彼らをして不倫なる霊的性関係を結ぶに至らしめてしまったのです。
神
エバアダム誘惑
天使長
非原理的愛の力
取って食べるな
ルーシェル
不倫なる霊的性関係
■このように、エバが天使長と不倫なる血縁関係を結んだ後、再びアダムと夫婦の関係を結んだためにアダムもまた未完成期に堕落してしまいました。
神
エバ ルーシェルアダム誘惑
天使長
非原理的愛の力
非原理的愛の力
■今やエバは、アダムを通してしか神の前に出ることのできない立場にあったので、エバにとってアダムは、再び神の前に戻り得る唯一の希望でした。ですからエバは自分を誘惑した天使長と同じ立場で、アダムを誘惑したのです。アダムがエバと相対基準を造成し、授受作用をすることによって生じた非原理的な愛の力は、アダムをして、創造本然の位置より離脱せしめ、ついに二人は堕落線を越えて肉的に不倫なる性関係を結ぶに至りました。
取って食べるな取って食べるな
不倫なる霊的性関係
不倫なる肉的性関係
堕落性人 類
サタン血統
エバ ルーシェル
■アダムは、エバと一体となることによって、エバがルーシェルから受けたすべての要素を、そのまま受け継ぐようになってしまいました。そのようにして、この要素は「堕落性」としてその子孫に綿々と浸透されるようになってしまいました。
■エバが堕落したとしても、もしアダムが、罪を犯したエバを相手にしないで完成したなら、完成した主体がそのまま残っているので、その対象であるエバの復帰はごく容易であったはずです。しかし、アダムまで堕落してしまったので、サタンの血統を継承した人類が、今日まで生み殖えてきたのです。
アダム
堕落性(自己中心性)
神
子女 子女
■ルーシェルと人間始祖が血縁関係を結び、一体となったので、サタンを中心とする四位基台がつくられると同時に、人間は神の子女ではなくサタンの子女となってしまいました。聖書を見ると、イエスは人々に「悪魔から出て来た者」「へびよ、まむしの子らよ」と言われました。
■これは、人間始祖の堕落によって、その子孫が一人残らず神の血統を受け継ぐことができず、サタンの血統を受け継いでしまったからです。
■アダムとエバが完成し神を中心とする四位基台をつくったならば、神の主権の世界が成就したはずですが、堕落してサタンを中心とする四位基台をつくったので、サタン主権の世界になってしまいました。
アダム エバ
子女
神神主権
神の血統
堕落の結果
神の
血統
アダム エバ
子女
ササタン主権
サタンの血統
サタンの
血統
神ロマ8・19
被造物は 神の子の出現を
ヨハネ12・31被造物は 神の子の出現を
■サタンは絶えずあらゆる人間を神の前に訴え、地獄に引いていこうとしています。しかし、サタンもその対象と相対基準をつくり、授受作用をしない限り、サタン的な活動をすることはできません。サタンの対象は、霊界にいる悪霊人たちです。そしてこの悪霊人たちの対象は、地上人たちの霊人体であり、その対象は彼らの肉身です。
■したがって、サタンの勢力は悪霊人たちを通して、地上人間の肉身の活動として現れます。
人間世界に対するサタンの活動
サタン
肉
身悪霊のはたらき
↓
不安・恐怖・利己心・病気
悪霊人
嫉妬、傲慢、血気、批判、
不平不満などの堕落性
体に入る
相対基準
①②
③
善霊のはたらき↓
平和感・正義感・健康
悪霊人
霊人体
マタイ25・41悪魔の使者
■罪とは、サタンと相対基準を造成して授受作用をなすことができる条件を成立させることによって、天法に違反するようになることをいいます。
■第一に、人間始祖が犯した血統的な罪を「原罪」といいます。第二に、子孫が受け継いだ先祖の罪を「遺伝的罪」といいます。第三に、イエスを十字架に殺害した罪をユダヤ民族や人類が共同的な責任を負ったように、「連帯罪」があります。第四に、「自犯罪」があります。
■すべての罪は、木の根に該当する原罪から生じます。隠されているこの罪の根は誰も知ることができず、メシヤのみがこれを知り、清算することができます。
裁判長
人
弁護士
検事
訴える
根: 原罪
幹: 遺伝的罪
枝: 連帯罪
葉: 自犯罪
人
自犯罪
連帯罪
遺伝罪
原罪
人
サタン
天法に違反
懺訴条件
成立
相対基
準造成
授受作用
サタン
サタン 人
人条件
神に訴える
堕落性本性
■天使長が神に反逆して、エバと血縁関係を結んだとき、偶発的に生じた(自己中心的な)すべての性稟を、エバが継承し、アダムも受け継ぐようになりました。これが、堕落人間のすべての堕落性を誘発する根本的な性稟(せいひん)となりました。これを堕落性本性と言います。
■堕落性本性を大別すれば、①神と同じ立場に立てない。②自己の位置を離れる。③主管性を転倒する。④犯罪行為を繁殖する。 の四つに分類されます。
××
アダムに対
する嫉妬心
が根本動機
エバは自分の
罪をアダム
にも繁殖
神
エバ ルーシェルアダム
天使長
子女子女
人
類
アダム
犯罪行為を繁殖する
主管性を転倒する
自己の位置を離れる
神と同じ立場に立てない
堕落性本性
自己中心性
自己中心・嫉妬
無責任・傲慢・浮気・血気怒気
批判・反抗・不満
弁解・責任転嫁
反逆
高慢、責任
を離れる
神が人間始祖の堕落行為を干渉されなかった理由
■全知全能であられる神が、人間始祖の堕落行為をなぜ干渉されなかったのでしょうか。これは、今日まで人類歴史を通じて、解くことのできなかった重大な問題の一つです。
■もし、未完成期にいる人間を神が直接主管し、干渉されるとすれば、人間はその責任分担を完遂できなくなり、神の創造性を持つこともできなくなるために、万物を主管する資格も失うようになります。それゆえに、神は人間を万物の主管位に立たしめるために、いまだ間接主管圏内いた未完成な人間の堕落行為を、干渉することができなかったのです。
+
直接
主管
神 神
主管
親
子
人間
原理
人間
人間の責任分担
人間
万物(天使も)
創造性・万物主管者
神の子女