シンクライアントで校務情報化推進 校務処理の利便性とセキュリティ確保...
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シンクライアントで校務情報化推進
校務処理の利便性とセキュリティ確保
2013年9月6日
富士市役所総務部情報政策課 深澤安伸
目次
1. 富士市の概要
2. 導入の経緯
3. 仮想化テクノロジとシンクライアント
4. 構築の背景
5. 構築の概要
6. 利用実績
7. 課題と将来構想
8. まとめ
1.富士市の概要
1.1. 富士市の概要
1.2. 富士市教育委員会の概要
1.富士市の概要
1.1.富士市の概要
場所
静岡県東部地区
人口
259,339人(2013年4月現在)
ホームページ
http://fujishi.jp/
1.富士市の概要
1.2.富士市教育委員会の概要
小中学校の数
小学校27校
中学校16校
教職員の数
約1,200名
2.導入の経緯
2.1. 調査
2.2. ニーズ分析
2.3. 導入の目的
2.4. 導入手法
2.導入の経緯 - 2.1.調査
2.1.1.他自治体の整備状況
県内自治体へのアンケート実施
県内での未整備自治体は富士市を含み2市のみ
先進自治体への視察を実施
2.導入の経緯 - 2.1.調査
2.1.2.市内小中学校の整備状況
セキュリティレベルが高くない(USBメモリ等)
教職員用のPCが未配備
ファイル共有が未実施
2.導入の経緯 - 2.2.ニーズ分析
2.2.1.どのように使いたいですか?
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
2.導入の経緯 - 2.2.ニーズ分析
2.2.2.どのような機能が必要ですか?
いつでもどこでも使える(校内・自宅・出張先)
校務だけでなく、授業でも使える
インターネットホームページが閲覧できる
電子メールが使える
文書作成は「一太郎」が必要
出欠簿や通知表、調査書がデジタル化できる
スケジュール管理ができる
教員同士のSMS(付箋)が必要
2.導入の経緯 - 2.2.ニーズ分析
2.2.3. 導入に何を期待しますか?
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
2.導入の経緯
2.3.導入の目的
子どもと向き合う時間の創出
情報の共有・活用
校務アプリケーションの導入
安心・安全なしくみの導入
デスクトップ仮想化の採用
省スペース・省エネルギー
1,200の仮想デスクトップを3ラックに収容
2.導入の経緯
2.4.導入手法 - 役割分担
インフラ側
情報政策課 - ITの専門家
アプリケーション側
教育委員会 - 教育の専門家
3.仮想化テクノロジとシンクライアント
3.1. 仮想化テクノロジの種類
3.2. 富士市が選んだ仮想化テクノロジ
3.3. シンクライアントのイメージ
3.4. シンクライアントの実際
3.5. シンクライアントがしていること
3.仮想化テクノロジとシンクライアント
3.1.仮想化テクノロジの種類
サーバ仮想化(サーバ統合) サーバ上に仮想ハードウェアをソフトウェアで実装
Microsoft Hyper-V / VMware vSphere / Citrix XenServer
デスクトップ仮想化 多数のデスクトップをサーバからクライアントへ配信
VMware View / Citrix XenDesktop
アプリケーション仮想化 アプリケーションをサーバからクライアントへ配信
Citrix XenApp
3.仮想化テクノロジとシンクライアント
3.2.富士市が選んだ仮想化テクノロジ
サーバ仮想化(サーバ統合)
XenServerで物理サーバ数や設置スペースを削減
デスクトップ仮想化
Windows7をシンクライアントに配信
アプリケーション仮想化
将来に備えたアプリケーションの配信
3.仮想化テクノロジとシンクライアント
3.3.シンクライアントのイメージ
悪いイメージ
自由に使えなさそう
動かないアプリケーションがある
体感速度が遅い
良いイメージ
データが入っていないから安全
壊れにくそう
3.仮想化テクノロジとシンクライアント
3.4.シンクライアントの実際
悪いイメージの実際
自由に使えないようにしている
動かないアプリケーションはほとんどない
体感速度は遅くない
良いイメージの実際
データは入っていないので安全
壊れにくい
3.仮想化テクノロジとシンクライアント
3.5.シンクライアントがしていること
サーバから情報を受信して画面に投影
Windows7はサーバの中で動いている
結果の画面がサーバから送られてくる
キーボードやマウスの入力をサーバへ送信
クライアント側では処理をせず送信するだけ
データは保持しない
4.構築の背景
4.1. 富士市のOA環境
4.2. 富士市のOA環境(サーバサイド)
4.3. 富士市のOA環境(ユーザサイド)
4.構築の背景
4.1.富士市のOA環境
アプリケーション仮想化(XenApp)を採用
XenApp Server を ネットブート
テンプレートイメージはDesktop と Application の2種類
4名の職員で運用・保守
ユーザ環境の統一
2,000台規模のシンクライアント
入出力用PC
フルカラーデジタル複合機
4.導入の背景
4.2.富士市のOA環境(サーバサイド)
Provisioning Server (4台)
XenApp [アプリケーション] (17台) – [XenServer]
XenApp [デスクトップ] (78台)
配信 ICA
ICA
シンクライアント(1700同時接続ライセンス) Active Directory (4台)
イメージ作成Server (2台)
登録
FileServer Cluster (4台)
SAN(12T)
4.導入の背景
4.3.富士市のOA環境(ユーザサイド)
シンクライアント 入出力用PC デジタルカラー複合機 (ICカード認証)
5.構築の概要
5.1. システムの全体像
5.2. システム環境(サーバサイド)
5.3. システム環境(ユーザサイド)
5.4. システム全体構成
5.5. XenDesktopを選定した理由
5.構築の概要
5.6. XenServerを選定した理由
5.7. 主な導入アプリケーション
5.8. 省エネルギー・省スペース
5.9. 目的達成のためのサービス
5.10. 導入コスト
5.構築の概要
5.1.システムの全体像
XenDesktop 5 Enterprise Edition
テンプレートイメージは1種類
仮想デスクトップは1,200個
ノート型シンクライアント
HP 4320t
通信回線
本庁側1Gbps・学校側30Mbps
5.構築の概要
5.2.システム環境(サーバサイド)
Provisioning Service (8台) [物理サーバ]
XenApp [アプリケーション] (3台) - [XenServer]
XenDesktop[デスクトップ] (1200台) - [XenServer 28台]
配信
ICA
ICA
ノート型シンクライアント(1200ライセンス)
Active Directory (2台) [XenServer]
イメージ作成PC (1台) [XenServer]
登録
FileServer Cluster (2台) [XenServer]
SAN(40T)
5.構築の概要
5.3.システム環境(ユーザサイド)
ノート型シンクライアント 入出力用PC デジタルカラー複合機 (ICカード認証)
小学校27校・中学校16校
5.構築の概要
5.4.システム全体構成
5.構築の概要
5.5.XenDesktopを選定した理由 (1)
XenDesktopのアドバンテージ
アプリケーション動作確認がほぼ不要
使い慣れたクライアントOS(Windows7)を提供できる
利用可能な周辺機器が広範囲に及ぶ
将来性に期待が持てる
XenAppとの連携ができる
アプリケーション配信で利用者ごとの差異が吸収できる
5.構築の概要
5.5.XenDesktopを選定した理由 (2)
通信プロトコル(ICA)のアドバンテージ
狭帯域ネットワークでも快適に使用できる
1校当たり最大45台のクライアント
1校当たり30Mbpsの通信回線
運用・保守コストの大幅な削減
1種類のテンプレートイメージを保守
パッチ、サービスパックの適用、徹底が容易に
5.構築の概要
5.6.XenServerを選定した理由
仮想化テクノロジを1社に集約できる
障害対応にかかるコストを削減できる
XenAppやXenDesktopに最適化されている
1サーバ当たり約45台の仮想デスクトップをホスト
AD, DDC, Web InterfaceなどもXenServer上に構築
導入コストを削減できる
5.構築の概要
5.7.主な導入アプリケーション
Microsoft Office Professional Plus 2010
JustSystem 一太郎pro
(株)内田洋行 デジタル校務・デジタル職員室
(株)トランスウェア Active Mail
5.構築の概要
5.8.省エネルギー・省スペース
3ラック
最大26kVA (1台当たり20W強)
5.構築の概要
5.9.目的達成のためのサービス
高速ネットワークでリソース共有
安全・安心なデータ利用
校務アプリケーションで情報共有
電子メールで情報交換
リモートアクセス
印刷物のセキュリティ強化
5.構築の概要 - 5.9.目的達成のためのサービス
5.9.1.高速ネットワークでリソース共有
サーバサイドは10Gbps
共有フォルダの作成
5.構築の概要 - 5.9.目的達成のためのサービス
5.9.2.安全・安心なデータ利用
アクセス権
個人レベル
学校レベル
5.構築の概要 - 5.9.目的達成のためのサービス
5.9.3.校務アプリケーションで情報共有
デジタル校務
デジタル職員室
出欠簿
成績表
掲示板
5.構築の概要 - 5.9.目的達成のためのサービス
5.9.4.電子メールで情報交換
ActiveMail
個人アドレス
学校アドレス
5.構築の概要 - 5.9.目的達成のためのサービス
5.9.5.リモートアクセス
自宅や出張先で仕事ができる
5.構築の概要 - 5.9.目的達成のためのサービス
5.9.6.印刷物のセキュリティ強化
ICカードを用いた認証プリント (富士ゼロックス(株) ApeosPort)
5.構築の概要
5.10.導入コスト
クライアント1台当たり 7,500円/月
※税込月額賃借料(5年リース)
※ハードウェア・ソフトウェア・運用・保守のすべてを含んだ経費 ※校務アプリケーションおよび通信インフラ構築費は含まない
6.利用実績
6.1. システム利用状況
6.2. リモートアクセス利用状況
6.利用実績
6.1.システム利用状況
接続状況(Desktop Directorより) 放課後がピークで約40%
6.利用実績
6.2.リモートアクセスの利用状況
ログオン数 休日に利用
0
50
100
150
200
250
300
350
400
7.課題と将来構想
7.1. 課題
7.2. 将来構想
7.課題と将来構想
7.1.課題
活用するためのルール作成
情報共有や情報流通の方法
セキュリティ強化のための教育
サーバ運用の省力化
コールセンターの活用
駐在保守員による監視および対応
7.課題と将来構想
7.2.将来構想
子どもたちのIT環境との連携 H24.10小学校実施済(パソコン室・タブレット・無線LAN)
H25.10中学校実施予定
リッチコンテンツの利用に備えた通信帯域の拡大 H24.8実施済(20Mbps → 30Mbps)
ICカードの利用拡大
8.まとめ
8.まとめ
8.まとめ
インフラとアプリケーションを役割分担して導入
XenDesktop 5 で Windows 7 仮想デスクトップを提供
XenServerで省スペース・省エネルギーを実現
校務システムの導入で事務効率を向上
全校統一環境とすることでTCOを削減