ソフトウェア開発の見える化

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ソフトウェア開発の見える化

株式会社アットウェア牧野隆志

-アナログとデジタルなツールを使って-


• 牧野隆志（まきのたかし）

– 株式会社アットウェア代表取締役 http://www.atware.co.jp/

– アジャイルプロセス協議会アジャイルプロジェクトマネージメントＷＧ

http://www.agileprocess.jp/

– 日本Ｊａｖａユーザグループ幹事 http://www.java-users.jp/

自己紹介


見えないソフトウェア開発を見える化し、

自律したプロジェクトチームを構築する

今日の目的


意思にかかわらず、さまざまな事実や問題が「目に飛び込んでくる」状態をつくり出すこと

見える化とは


人は「見る」ことで問題を認識し、行動が誘発される

見ることの意味


問題解決のための見える化

•  人間が外部から得る情報の８割程度は視覚から得ている

•  反面、自分に関心のないことはほとんど見ていない

•  悪い情報は見せたくない

見える／見せる仕組みづくりと人づくり


トヨタ生産方式とソフトウェア開発

•  リーン生産方式（トヨタ生産方式を研究し編み出された生産管理手法）をソフトウェア開発に応用


管理者にとっての見える化

•  進捗や課題を定量的な数値あるいは形として見せる

•  客観的な評価に基づく判断、分析


担当者にとっての見える化

•  見ようとしなくても視界に入ってくる •  直感的に見せ、即座に対応


アナログとデジタル

• 目に飛び込んでくる状態を作るにはアナログな手段が望ましい

• セキュリティへの懸念（プロジェクトメンバ以外にも見えてしまう）、異なるロケーションへの対応としてデジタルな手段

単純、明白、継続できる仕組み


プロジェクト概況の見える化

• 全体の状況がパッと概観できる • 進捗/課題/マイルストーン/ゴール • あちこちのExcelファイルを開かないといけないようでは、現場のメンバにまで状況を見せることができない


プロジェクト概況の見える化Project Conductor

タスクとスケジュール

課題



Project Conductor

体制プロジェクトの概要

（ゴール、日程等）



Ｗｉｋｉ/Trac

Webブラウザから簡易にページの編集ができる

⇒ 様々な情報（ドキュメント・リポジトリ）へのリンク


課題タスク

体制

進捗

スケジュール


情報ボード

標語



情報ボード

タスクボード

バーンダウンもろもろ


作業タスクの見える化

優先

順位

•  タスクボード


作業タスクの見える化

タスクカードユースケースや区分毎に色分け

デジタルなら…

Ｗｅｂのホワイトボード、付箋紙アプリを転用

付箋が付いてたり・・・


• バーンダウンチャート

タスク消化状況の見える化

日々の実績

遅れ!

タスク消化の予定線


Excelで日々のタスクの消化を入力して、グラフ化


バグの見える化

テストが失敗すると

赤

• 自動テストツール（xUnit）

テスト結果によってパトランプを点灯するようなことも・・・


議論の見える化

• オープンなミーティング

ドアを開放

ガラス張りの会議室


議論の見える化

• マイホワイトボード • 空中戦になりがちな議論を見える化 – 会議出席時に – ちょっと席に寄った時に • 記録として残す必要があるものはそのままコピーして配布

– その場でWikiに転載するのも吉


体制、メンバの見える化

• 写真付き体制表


社内SNS


体調、精神状態の見える化

• ニコニコカレンダー – メンバが帰宅前にその日の状態を貼る


進捗・品質の見える化

• ＸＸＸごっこ • プロジェクト内に開発中のシステムを公開し、利用者になったつもりで毎日１０分触る

– プロジェクト関係者全員が参加 – ＰＭが紙や数字の報告だけでなく、実際に動くもので体感

– 現場の視線で


やってみせ言って聞かせてさせて見せほめてやらねば人は動かじ

山本五十六

最後に


ご清聴ありがとうございました

[email protected]

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