未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

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未来技術を実現する ホームコントロールベンチャーを 作ってみた

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フューチャーホームコントローラーについて。 発表 2013/5/18 日本Androidの会秋葉原支部勉強会にて。

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Page 1: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

未来技術を実現する

ホームコントロールベンチャーを作ってみた

Page 2: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

ソフト屋さんと、ネット屋さんとかをしていました。 アーキテクトという肩書きで雑用係をやっていました。 現在は、独立してrti技研という会社をやっています。 好きな言語は C++ サーバサイドでは PHP のお手軽さが好きです。 I'm CEO,Bitch!

自 己 紹 介

Page 3: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

フューチャーホームコントローラー

Page 4: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

DEMO 動画

容量削減のため youtubeに掲載 http://www.youtube.com/watch?v=8upiPpwlCE0

Page 5: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

開発時の取材・掲載

取材・掲載

Page 6: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

特徴

Page 7: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

フューチャーホームコントローラーの特徴

基本機能 ・今ある家電を音声認識を利用した家電にアップデート出来ます。 ・手に何も持たないハンズフリーの音声認識を提供します。 ・スマートフォンからも操作することもできます。 ・温度センサーや光センサーを搭載しています。 上級者向け機能 ・V8(javascript)で機能を拡張できます。 ・家をAPI化します。jsonなwebapiを揃えています。

Page 8: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

今ある家電を音声認識を利用した家電にアップデート出来ます

音声認識で操作

Page 9: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

今ある家電を音声認識を利用した家電にアップデート出来ます

普通の扇風機

容量削減のため youtubeに掲載 http://www.youtube.com/watch?v=btiV_zcQJSI

Page 10: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

すでにあるのでは?

->音声認識がほしいから家電を買い換えますか?

現在では、音声認識に対応している家電もありますね。

フューチャーホームコントローラーは、今ある家電をそのまま利用できます。 買い替えの必要はありません。

たいてい最上機種にオプションとして搭載されいる。 機材同士の連携がない。 取り替えたくても賃貸では、取り替えできないことが多々ある。

Page 11: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

手に何も持たないハンズフリーの音声認識を提供します。

手ぶらの音声認識を提供します。 言葉でしゃべるだけです。

マイクまで1m~2m程度の距離でも

動作します。マイクを部屋の中央におけば全部をカバーします。

Page 12: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

リモコンに勝たないと意味が無い

リモコンを使った家電操作

スマホを使った家電操作

フューチャーホームコントローラーを利用した操作

リモコンを手に取る ボタンを押す 涼しくなる

スマホを手に取る ロック解除・アプリ起動 クリックするか、 スマホに話しかける

涼しくなる

「コンピュータ、エアコンつけて」という 涼しくなる

Page 13: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

スマートフォンから「も」操作することもできます。

フューチャーホームコントローラーは、 ホームコントローラー(ホームサーバ)であり家電ではありません。 電気用品安全法の範囲外です。

Page 14: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

設定画面は HTMLで作られています。

Page 15: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

温度センサーや光センサーを搭載しています。

センサーでモニタリング出来ます。

Page 16: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

1~2mの範囲での手ぶら音声認識を実現する技術

マイク --> 音声認識(julius) --> 誤認識フィルタ --> 動作

何もしないと誤動作してポルターガイストがおきます。 専門家に無理といわれた技術を実用化。 C++11でガリガリ書いてます。armで動きます。 1年がかりで調整しました。 テストデータ:「事業仕分け」に耐えること

Page 17: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

ホルターガイスト

常に音を拾っている ↓ ↓ 命令っぽいのが来たら実行する 何を持って命令とするか?

24時間365日 すべての音を拾っています。

Page 18: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

ホルターガイスト: 電話をしていると真っ暗闇に

Page 19: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

ホルターガイスト: 対策

・呼びかけを作る 「コンピュータ、電気消して」 ・2passチェック ・ゴミノード拾い上げ ・正しい命令ぽいを見る 最初は機械学習で力任せで解析 ->いいものができたが過学習が発生した。 そこでデータを愛した。 データとともに暮らしているうちに、 ある素性に気がついた。

呼びかけ 命令

Page 20: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

ホルターガイスト: 100回に一度間違う程度ではダメ

100回に一回間違うとかじゃ使いものにならない。 ぺちゃくちゃしゃべっていたら、100語ぐらい余裕で使う。

数千回、数万回に一回のミスぐらいじゃないと許されない。

Page 21: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

ホルターガイスト: 非力なarm

メインボードは beaglebone CPUは、 AM335x 720MHz ARM Cortex-A8 Pentinum換算だと 700Mhzぐらい? 1コアのCPU PCに比べればザコに等しい。 多少の救いは NEON SIMDがあること 重いアルゴリズムを作ると現実的な速度がでない・・・・ ---> アルゴリズム、プログラム手法の両方から最適化 clock単位で最適化していく。

Page 22: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

これらを一年にわたって研究して、そして完成!

詳しい詳細は割愛します。山ほどいろいろ試しています。 もっとよいスコアを出すためにさらに研究を進めています。 そのうちオープンソースにするかもよ

Page 23: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

VS 民主党・行政刷新会議(テストデータ)

テストデータ 民主党・行政刷新会議(事業仕分け)のデータをテストとして使ってます。 2位じゃだめなんですか?的な大議論を延々と聞かせても誤動作しないことが条件です。

事業仕分けは、バックミュージックがない、人と人の議論である、尺が長い、データが豊富であるというメリットがあります。

Page 24: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

フューチャーホームコントローラーの特徴

基本機能 ・今ある家電を音声認識を利用した家電にアップデート出来ます。 ・手に何も持たないハンズフリーの音声認識を提供します。 ・スマートフォンからも操作することもできます。 ・温度センサーや光センサーを搭載しています。 上級者向け機能 ・V8(javascript)で機能を拡張できます。 ・家をAPI化します。jsonなwebapiを揃えています。

脱線しましたが、ここを説明しました。

Page 25: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

V8(javascript)で機能を拡張できます。 (上級者向け機能)

ブラウザからjavascriptで、 さらに細かい動作をプログラム可能です。

Page 26: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

家をAPI化します。jsonなwebapiを揃えています。 (上級者向け機能)

HTTP GET/POSTで外部プログラムからも 操作出来ます。

Page 27: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

ユーザ: vimから家電操作

http://www.youtube.com/watch?v=Uqm8sYyzwO8

Page 28: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

ユーザ:スマートウォッチPebble連携

http://www.nicovideo.jp/watch/sm20654023

Page 29: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

ユーザ:呼びかけ変更例

http://www.youtube.com/watch?v=CyyVvpuBjzI

Page 30: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

フューチャーホームコントローラーの特徴

基本機能 ・今ある家電を音声認識を利用した家電にアップデート出来ます。 ・手に何も持たないハンズフリーの音声認識を提供します。 ・スマートフォンから操作することもできます。 ・温度センサーや光センサーを搭載しています。 上級者向け機能 ・V8(javascript)で機能を拡張できます。 ・家をAPI化します。jsonなwebapiを揃えています。

説明しました。

Page 31: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

でも お高いんでしょ?

Page 32: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

36,800円(送料・税込) この価格をどう思いますか?

Page 33: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

部品の内訳 ベースは beaglebone 9000円 学習リモコンと温度、光センサー 3500円 音源がないのでUSBオーディオを載せる。 1200円 マイク 1100円 アダプター(PSE準拠) 700円 ケースと部品 1000円 付属品(LANケーブル IR拡張) 500円 送料 500円 その他部材 500円 --------------------------------------------------------------------------------------

18,000円

これに以下の費用が乗る プログラム・組立費+カード手数料+サーバ手数料+ドメイン+SSL+税金

もし店舗で販売するなら、店舗手数料(+20%) amazon (+10%ぐらい)

Page 34: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

もっというならば、 ハードウェアは、 故障、修理、返品、在庫が発生する可能性がある。

ハードは、原価を1/3に押さえるのが望ましい。

飲食店と同じっすね。

故障 修理 返品 在庫の山

Page 35: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

1/3になってねー

売値 36,800円

部品原価 18,000円

人件費 無料?

世間は厳しいぜよ アベノミクスによる円安の影響うけまくり

ユーザに乞うのが嫌だったので、 原価とかは今まで開示してこなかった。

Page 36: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

18,000円も 結構無理をやっている数字

ケース -> 自分で頑張る 組立 -> 自分で頑張る

自分で加工

金型作ると30万円以上。

曲げ加工でも1台3000円かかるらしいので、 自分で作ることにしました。

Page 37: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

部品10,000円にしたいね

beaglebone black 9,000円 -> 4,500円 になった。 (初版のlinux kernelがクソ UART見えない・・・) raspberry pi 3,500円(音源outだけ付き,CPUが微妙)

Page 38: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

ちなみに開発費は・・・

ソフトウェア・音声認識精度向上・サーバ運営

私が作ってます。無料です!!

リモコンボードの設計

とある個人事業主にお願いしました。 総額70万円程度

いろいろトラブルがあり 冷や汗が山盛りでしたが沢山の人のヘルプで、 リカバリでき助かりましてなんとかできました。

ケース (ケースはラスボス) 私が作ってます。無料です!!

金型作ると30万円以上。曲げ加工でも1台3000円かかるらしいので、 自分で作ることにしました。

Page 39: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

makerブームというけども、 ハードウェアは大変です。

Page 40: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

webサービスより一桁多い開発費 -> どうにかしろ

在庫が必要になる。 -> 受注生産、直販でカバー。

どうしても高額になる。 -> 創意工夫で安くする。

スケールしない。 -> 課題です。ハードウェアを捨てる?

ハードウェアのメリット ソフトウェアにできないことができる。 -> 今回は、赤外線送受信ができる。

ハードウェアのデメリット

Page 41: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

それでもハードウェアを作りたいなら

・超高額で超単機能だけど特化して売れるもの ・一発ネタの1万円以下のおもちゃ

すごく音がいいヘッドフォンとか、すごく綺麗な電球とか デザインが美しい机とか、 違いが分かる人に超高額で売れるもの

通信が来たら光るとか音がでるとか、 気軽に試せるおもちゃ・グッズ

とかが、いいのかもね。 興味ないけどw

Page 42: 未来技術を実現するホームコントロールベンチャーを作ってみた

おしまい

makerブームというけども、 ハードウェアは本当に大変です。

それでも未来を作りたいから、 フューチャーホームコントローラーを 作りました。 買ってあげてください。