言語学概論
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言語学概論
Bukky
言語を整理する学問
• 比較言語学(歴史言語学)
言語の親子関係 言語の起源に基づいた分類
→系統的分類
• 対象言語学(類型論)
言語的各種特徴(音・語・文法)による分類
→類型的分類
比較言語学
• 比較方法
基礎語彙を比較する
ex)食べる・寝る・私・あなた・火・大きい
音や形態の類似性と変化の一貫性
グリムの法則
*詳しくはググってみて下さい
対象言語学
• 言語を様々な言語的特徴から分類
• 分類の観点
文法役割(文法的な意味)をあらわす方法
語順
母音の種類
とかとか
文法役割をあらわす方法による分類
• 屈折語
語の語尾変化によって文法役割を表示
印欧語族・アラビア語 とか
• 膠着語
語根に個別の文法的意味をあらわす接辞が接合して表示
トルコ語・ハンガリー語・日本語 など
• 孤立語
語形変化せず、文法役割は文中での位置や別の語が表示
中国語・ベトナム語
音声学
• 調音音声学
話し手がどうやって音声を出すのか
• 音響音声学
口から出て空気中を伝わっていく音声
• 聴覚音声学
聞き手がどうやって音声を聞くのか
音素の認定法
• 音素:意味の認識に関係する音
• 最小対:一音だけ異なる対語
ex) right と light
窓 と 角
ということは・・・
日本語では[r]と[l]は音素じゃない
日栄の母音体系の比較
• 英語の母音は15個ぐらい
なんでそんなにあるのか?
長母音・二重母音を区別してる
弱母音がある
アクセントのない音節だけに現れる母音
英語の聞き取りが難しいのはなんで?
• 母音の弱化
単語内でアクセントのない母音が弱化
• 単語の連結
ex) Not at all. / on him
• 同化現象
2つの音が融合して新しい音になる現象
ex) want you / miss you
音はどこで聞いている?
• 耳 音波を聞く 気導
• 骨 音の振動を聞く 骨導
→普段聞いている自分の声は耳と骨から聞こえる声が混ざっている声
テープから聞こえる自分の声は耳のみから聞こえる声
「音声」とは
• 物理的には「音波」=波
• 音響音声学では「音声」を機械を介して
サウンドスペクトログラムで表現
フォルマントと基本周波数
*詳しくはググってみて
aがAの方言という場合の条件
• aがAの話者におおむね通じる
• aがAと(比較言語学的に)同じ語族
• aのコミュニティーが「言語」を主張しない
でも a が「言語」になってしまうこともある
←通じなくなる
政治的・民族的・宗教的理由によって区分される
「社会」とのかかわり
共通語・標準語・公用語
• 共通語 ex) 日本語
特定の地域で意思疎通ができる言語
異なる母語話者同士が意思疎通できる言語
• 標準語 ex) 山の手ことば
人為的に規程された規範的言語
• 公用語 ex) 英語・ウェールズ語 日本は微妙
国や地域で憲法や法律により使用が認めら
れている言語
ことばの性差
女性英語の特徴
尻上がりのイントネーション
言いよどみ
丁寧な表現
付加疑問
Lakoff(1973)”Language and Women’s Place”
ことばの性差
• 「男女」の順序
ex) 男女平等 *女男平等
• 「女性」の場合のみ表現が変わる
ex) 女医・女性警官
ことばの多くで男性が無標で女性が有標
文法における性差
If anyone calls, never fail to ask his name and address.
his or her
their
ポリティカルコレクトネス(PC)
言語の表現や用語に人種・民族・宗教・性差別など
偏見が含まれず、公平な表現
ex) policeman → policeofficer
社会階層と言語
• W. Labovの研究
階級差と母音直後の/r/の有無
英:上流 発音する 米:下流 発音する
→威信形式
社会に高く評価される言語表現形式
下流中産階級は上昇志向がある
→過剰修正が起きる