四 述語の表す文法的な概念について

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四 述語の表す文法的な概念について. ・述語は文の中心的な要素 ・述語にさまざまな文法的な概念が集中している ・ヴォイス、アスペクト、テンス、モダリティ ( ムード ). ヴォイス. ・動詞で表現される事態をどう把握するかによって述語が決まり、 補充成分の格も決まる。    ・子供を叱る ・子供が叱られる   ・子供が寝る ・子供を寝かせる ・受動態、使役態、可能態、自発態. ヴォイス ( 態 ). 述語部分の拡張という問題. 述語部分の拡張. 家屋の増築. 柱の拡張 柱を補う壁にも手を加える。 柱をどのように拡張するかによって、 - PowerPoint PPT Presentation

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Page 1: 四 述語の表す文法的な概念について

四 述語の表す文法的な概念について

・述語は文の中心的な要素・述語にさまざまな文法的な概念が集中している・ヴォイス、アスペクト、テンス、モダリティ ( ムード )

ヴォイス

・動詞で表現される事態をどう把握するかによって述語が決まり、 補充成分の格も決まる。

   ・子供を叱る ・子供が叱られる   ・子供が寝る ・子供を寝かせる ・受動態、使役態、可能態、自発態

Page 2: 四 述語の表す文法的な概念について

ヴォイス ( 態 )

述語部分の拡張という問題

家屋の

増築柱の拡張

柱を補う壁にも手を加える。

柱をどのように拡張するかによっ

て、

壁などの修正の仕方が決まっ

てくる。

述語部分の拡張

・子供が魚を食べる。

述語の拡張

・子供が魚を食べさせる。 ( ? )

・親が子供に魚を食べさせる。

*述語部分を拡張するのに伴って、補足語の部分にも修正が必要になってくる。  食べる を「食べさせる」に変えると、「食べる という動作の「 」 」主体を表す格がガ格からニ格に変わる。 このような、述語の拡張に伴って補足語の格が変わる表現を「ヴォイス」の表現と呼ぶ。

Page 3: 四 述語の表す文法的な概念について

ヴォイスの表現として代表的なもの

(1) 使役表現  ・子供が寝る。 ・子供を寝させる。

(2) 受動表現 ・猫が魚を食べる。 ・猫に魚を食べられる。

(3) 可能表現 ・(あの子は)魚を食べる。 ・(あの子は)魚が食べられる。

 述語の拡張に伴って格が変化するというヴォイスの表現の特徴を持っている。  これらの表現はどれも、家屋の増築の場合と同じく、柱である述語に新たな情報(意味)が加わることに伴って、柱を補う部分である補足語にも手直し(格の変更)が必要になるという特徴を持っている。

Page 4: 四 述語の表す文法的な概念について

  ( 1 ) 母親が赤ちゃんを抱いている。  ( 2 ) 赤ちゃんが母親に抱かれている。

受動態 誰の動作を中心に表現されたのかの問題。

受動文は、動作やできごとを受け手中心にとらえた表現。

受動表現では、動作・出来事を受ける人やものが主体となる。

動詞の「れる・られる」を付けて表される。

 直接受動文、間接受動文、所有者受動文

Page 5: 四 述語の表す文法的な概念について

 直接受動文

 ・赤ちゃんが母親に抱かれている。

 動作や出来事の受け手が対応する能動文の中に対象として存在するものをいう。

 ・太郎は朝早く、友人 に電話で起こされた。 ・鈴木さんは部長に山のような書類を渡された。

直接受動文において動作を行う主体をあらわす場合は、ニ格で表現するのが一般的である。

Page 6: 四 述語の表す文法的な概念について

 間接受動文

 ・その人は娘に家出された。

 動作や出来事の受け手が、対応する能動文の中では対象として表されない受動文で、被害、迷惑といった意味を伴う。

 ・こう毎日雨に降られては、洗濯物が乾かない。 ・高橋君は、今年のマラソン大会で優勝されてしまい、くやしそう    にしていた。 動作を行う主体は、ニ格で表現する。

Page 7: 四 述語の表す文法的な概念について

 所有者受動文 主体の所有物が動作やできごとの受け手となる受動文のこと。

 ・きのう私は誰かに自転車を盗まれた。 ( 私の自転車 ) ・私は名前を呼ばれたので返事をした。 ( 私の名前) ・太郎は先生に絵をほめられた。 ( 太郎の絵 ) ・大学祭は十一月の初めに行われます。 

Page 8: 四 述語の表す文法的な概念について

使役態  ( 1 ) 花子が行く。  ( 2 ) 太郎が花子を行かせる。

人やものがある事態を何らかの形で引き起こすことを表す形式。

意味の面でも形の面でも他動詞と連続する。

使役態になれるのは動きや変化を意味する動詞なので、「ある」「要る」「読める」などは、使役態になれない。「せる・させる」を付けた形で表現される。

Page 9: 四 述語の表す文法的な概念について

( 1 ) 使役の意味:誰かを使って何かをさせるイメージ。       ・花子が行く→太郎が花子を行かせる。  ・私が行けないので代わりに弟を行かせた。    「動作を強いる」という意味合いが強い。(働き☛かけの使役)

・弟がどうしても行きたいというので、黙って弟を行かせた。    「動作を許すという意味合いが強い。(許容の使☛役)

 

Page 10: 四 述語の表す文法的な概念について

  生徒が合唱の練習を始めた。       ( 先生が ) 生徒に合唱の練習を始めさせた。  ゼリーが固まった。       ( 生徒が ) ゼリーを固まらせた。

Page 11: 四 述語の表す文法的な概念について

( 2 )使役表現と格助詞の使い方

 ●問題点:動作を行う人物をどの格助詞で表すのか。

  ・生徒が本を読む。  ・先生が生徒が本を読ませた。(ガ格の重複)  ・先生が生徒に本を読ませた。

 動詞がヲ格を伴うかどうかによって動詞は、 自「動詞」、「他動詞」に分類される。使役表現において格がどうのように現れるかは、二種類の動詞とで異なる。

  ・おもちゃを壊す    ・おもちゃが壊れる。

 

Page 12: 四 述語の表す文法的な概念について

  ● 他動詞の使役と格関係

  その動詞がもともとヲ格を伴うので、動作の主体をヲ格で 表すことができない。

    ・生徒を本を読ませる。(ヲ格の重複)    ・生徒に本を読ませる。

 他動詞の使役文  ・ガ格(使役の主体)+ニ格(動作の主体)+ヲ格+動   詞の使役形      ・太郎が弟に荷物を運ばせた。      ・私に食事代を払わせてください。

Page 13: 四 述語の表す文法的な概念について

● 自動詞の使役と格関係  もとの動詞が自動詞の場合は、もともとヲ格は関係しない。しかし、自動詞の使役表現の場合、ヲ格でもニ格でも表せる。  ・弟に行かせた  ・花子は長女を / に買い物に行かせた。  自動詞の使役文 ・ガ格(使役の主体)+ヲ格 / ニ格(動作の主体)+動詞の    使役形