意見が出ない振り返りからチームを自己組織化に近づけたふりかえり改善事例...
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意見が出ない振り返りから チームを自己組織化に近づけた
ふりかえり改善事例
ヤフー株式会社 川鯉 光起
アジャイルジャパン 初心者向けセミナー
自己紹介 ・ヤフー株式会社新卒3年目
・スクラムマスター5ヶ月生
川鯉 光起
学生時代からプログラミングメイン 会社でLEGOスクラムに参加して興味を持ちました ずっとスクラムがやりたくて導入を半年くらい挑戦 スクラム、リーンスタートアップ、TOC 最近はプロセス改善をすることが好き
プロジェクト状況 Join前
• 数年間一緒なメンバーの4名チーム
• 2014年後半 – 社内の1日スクラム研修受講 – アジャイルコーチが3回位セレモニーを見学 – 2ヶ月程度スクラムを実践
メンバ紹介
• PO – エンジニア歴15年以上のベテランのリーダー
• SM – 月一交代制 PO以外のメンバで交代
• メンバ – 全員エンジニア歴5年以上 – BEチーム
プロジェクト状況 Join後
• 2015年5月~ – 他エンジニアと2人でJoinして6人に – 開発メンバとしてチームに参加
• 2015年7月~ – スクラムマスターをやることに
新メンバ紹介 • 先輩エンジニア – エンジニア歴10年 – エンジニアリング大好き
• 自分 – スクラムをやってみたかった – スクラムの勉強をしていた
問題発生
• 毎スプリント計画通り終わらない • 振り返りで活発な意見がでない
振り返りカイゼン4回
1. 活発な意見が出ない振り返り改善 2. 費用対効果のいいものからやろう思考 3. 表面的な問題改善 4. 自分ではどうにもならない問題改善
アジェンダ
1. 活発な意見が出ない振り返り改善 2. 費用対効果のいいものからやろう思考 3. 表面的な問題改善 4. 自分ではどうにもならない問題改善
状況
• メンバとして参加していた時期
振り返りが中止!?
• 振り返りの場で発言が出ない • 課題や改善案が出なく改善ができない • 「誰も意見が出ないからやめよう」
振り返りが中止!?
• 振り返りの場で発言が出ない • 課題や改善案が出なく改善ができない • 「誰も意見が出ないからやめよう」
• 意見が出ないと振り返りも無くなる!!
対策
大切なのは相手の環境や立場を理解すること 批評や提案は後回し
実は前の部署での行動 ・相手の環境を理解しない ・最初から批評や提案をする → 信頼が下がっていました。
対策
大切なのは相手の環境や立場を理解すること 批評や提案は後回し
• チームを観察する(チャット、会話) • スクラムのセレモニーが導入されてない所は理由を聞く (何かの制約でできていないはず)
• どうしてそうなっているのか自分で考える • チームが困っているであろうことを探す
困っているであろうこと • 本番とテストのプロダクトの差異があった • 1コンポーネント1人の担当 • 問題・改善意見がでないが出ない • 見積もりの精度が上がらない
チームが困っているであろうこと
• 本番とテストのプロダクトの差異があった • 1コンポーネント1人の担当 • 意見が出ない • 見積もりの精度が上がらない
• テスト環境に不具合があって障害発生 • 遅延の巻き返しのため担当に負荷が集中 • 見積もり以上に働く • スケジュール遅延
状況
• この辺りでSMを任せてもらえるように – 定期的にスクラムの勉強内容をシェア – 任せてもらいやすい空気に
次に何をしたか
• 例示して話すハードルを下げた – 振り返りの時間に集めた困っているであろうことをシェア
• チームにTry実施の責任を負わせなくした – 「スクラムマスターが何でも解決します」
結果
• チームの発言 – 「Aさんが体調不良なのに負荷が集中している」 – 「Xサーバのバージョンが古くてできなかった」 – 「Yサーバの設定が間違えて放置されてた」
問題を提示してもらえるようになった
アジェンダ
1. 活発な意見が出ない 2. 費用対効果のいいものからやろう思考 3. 表面的な問題改善 4. 自分ではどうにもならない問題改善
問題発生
• 問題が大量に出るようになり 振り返りの時間が非常に長くなった
原因 • 大量の問題を出すのに時間がかかる • それぞれの改善案を考えるのに時間がかかる
原因
対策 • 問題と改善案を同時に考えるのをやめた • みんなで問題に優先順位を付けた • 改善案を考えない問題は障害物リストへ
• 大量の問題を出すのに時間がかかる • それぞれの改善案を考えるのに時間がかかる
結果
• チームの発言 – 「この問題はたいしたことないから、後で」
振り返りの時間の軽減 費用対効果の高い問題から解決する
アジェンダ
1. 活発な意見が出ない 2. 費用対効果のいいものからやろう思考 3. 表面的な問題改善 4. 自分ではどうにもならない問題改善
問題発生
• 毎回改善をやっているはずなのに同じような事態が発生する
原因 • 根本的な問題を解決せずに表面的な問題だけ解決している
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原因 • 根本的な問題を解決せずに表面的な問題だけ解決している
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原因 • 根本的な問題を解決せずに表面的な問題だけ解決している
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原因 • 根本的な問題を解決せずに表面的な問題だけ解決している
• 同じ対策を繰り返してしまう!!
サーバが古くなる根本原因に対策できず、同じ問題が発生する
new new new old
原因
対策 • 問題の深掘りをした(理由) – どうして問題が起きたのか?
• 問題を整理した(カテゴライズ、抽象化) – この問題とこの問題って似てないか?
• 根本的な問題を解決せずに表面的な問題だけ解決している
• 同じ対策を繰り返してしまう!!
結果
• チームの発言 – 「この問題も、この問題も同じ原因だね」 – 「これが影響しているよね」
問題の根本原因を見つけて対策する
アジェンダ
1. 活発な意見が出ない 2. 費用対効果のいいものからやろう思考 3. 表面的な問題改善 4. 自分ではどうにもならない問題改善
問題発生
• 根本原因を考えていくとチーム外の影響 – e.g. 上司が決めたことが影響している
• 「決まっていることだから仕方ない」
原因 • チーム外の人が決めたことは対策できない認識
対策 • ボトルネックをスコープ内にする提案 • 無理だと思うことの対策を考える提案 – チーム外の理想と問題を洗い出す – チーム内とチーム外の両方にメリットのある対策を考える
TOCから俯瞰するリーンスタートアップ,h-p://www.slideshare.net/inuro/toc-‐43579895
原因 • チーム外の人が決めることには何もできないと思っている
対策 • ボトルネックをスコープ内にする提案 • 無理だと思うことの対策を考える提案 – チーム外の人が決めるときに使う情報は何か
結果
• チームの発言 – 「決まっていることを良い方法に変えるように働きかけよう」
– 「双方が良い結果になるようにしよう」
問題の解決方法を考える前向きなマインドになった。
これらの4つを経験して
• 活発な意見が出ない振り返り改善 • 費用対効果のいいものからやろう思考 • 表面的な問題改善 • 自分ではどうにもならない問題改善
最終結果としてのマインドの変化
• チームの発言 – 「どんな問題があっても解決しよう」 – 「解決するため自分達ができることはなんだろう」 – 「重要な問題から取り組もう」
どんな問題でも自分達で解決していける 効率的に解決できる
まとめ
• 「相手の環境や立場を理解する」効果大 – 信頼がないと何も上手くいかない
• 相手の立場でひたすら観察して良かった – うまく行かないコンテキスト探しが大変 – 周りの誰に聞いても課題が出ない理由不明
• 事前に仕入れて解決策をストックする – スクラム実施前に学んでいたことが使えた