第6回南丹市総合振興計画審議会 会議録 pt ÂÃÄÅ hÆua ÇÈ ?É Ê o ·ËÌ t...

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第6回南丹市総合振興計画審議会 会議録

日 時 平成24年10月19日(金) 9時00分~10時30分 場 所 南丹市役所 2号庁舎 3階 301会議室 出席者 【委 員】 <出席> 浜岡政好会長、中村一夫副会長、村田正夫委員、矢野康弘委員、小中昭委員、川勝儀昭委員、森次委員、大坪洋子委員、矢野茂世委員、湯浅満男委員、麻田健治委員、野々口志朗委員、小林義博委員、吉田雅孝委員 <欠席> 野中一二三委員、寺田弘和委員、井尻浩義委員、外田誠委員、 吉田和夫委員 【事務局】 企画政策部 梶本部長、企画調整課 今井課長、中川課長補佐、 山内係長、塩邊主任、寺井主任 環境課 堀江課長、教育総務課 前田課長 ※傍聴者 なし 【事務局】 ・審議会条例に基づき、委員数の半数以上の出席による会議成立報告 【会長:開会あいさつ】 今日で6回目の審議会となる。これまで、中間案に向けて委員の皆様から様々な意見をいただいてきた。パブリック・コメントも終え、それらも踏まえ今日は最終的な答申の素案をご審議いただく運びになっている。今日が最後の審議となるので、思い残すことのない、より良い答申に仕上げていくためにご議論賜りたい。 【会長】 議事に入る。議題(1)後期基本計画中間案について、事務局から先日実施されたパブリック・コメントの結果等も含め報告、説明をお願いする。 【事務局】 ・前回審議会で原案に対しいただいたご意見等は、市役所内部で検討の上、結果を 9月 10 日付けで委員の皆様にご報告しました。 ・ご意見の内、計画に反映できるものは反映させ、正副会長のご確認をいただいた上で中間案として 9月 10日から 10月 9日までパブリック・コメントを実施しました。 ・結果として、市民の皆様からのご意見はありませんでした。 ・市役所内部で中間案の精査を行ったところ、一部修正や追加があり、その内容は事前に送付した資料1(中間案の変更箇所)にまとめていますが、そのうち、大幅な変更とな

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った学校教育に関する現状と課題及び追加記載した火葬場の整備に関することについて、パブコメも終了し、審議会も最終回となったこの時期での審議会への提示になってしまったことについて、担当課長からご説明申し上げ、審議会のご理解を賜りたいと考えています。 <担当課長> ※学校教育に関する現状と課題について、大幅に記述を修正したことについて この時期に大きな修正になってしまったことについてお詫び申し上げます。総合振興計画は、本市における最上位の計画であることから、この現状と課題について、平成 18年度から 24年度の間における教育を取り巻く大きな状況変化の記載は不可欠と考えており、国レベルでの状況変化を記載したものです。大きくは、10年に 1度といわれる国の教育課程が改定されたことについて、その主旨となる子どもたちのより一層たくましく生きる力の育成に向けた本市教育の現状と課題について記載しました。また、たくましく生きる力を育むのに必要な学びに、教育条件に関する本市の現状、またこれを育成するのに必要な教育環境の分析について、昨年度、教育学的見地から専門的に検討を進めた学校教育環境整備検討委員会からの答申内容を記載し、今後本市が推進すべきと考える教育のあり方について課題を含めて記載しました。そのほか、児童生徒の学力に係る分析と課題、従来から大切にしてきた人権教育を進める上での変化と課題、さらに健やかな体づくりの課題など、将来に向けてたくましく生きる力をより一層育むため必要な「知・徳・体」の観点からその考え方を記載しました。本市の教育が目指す、幼児・児童・生徒一人ひとりが生涯にわたって学び続けることができる基礎の習得を図りながらふるさと南丹市を愛する心を育み、未来に向かってたくましく生きる力を育成していきたいと考えております。 <担当課長> ※火葬場の整備について、記述を追加したことについて 南丹市の火葬場については、船井郡衛生管理組合の火葬場と、美山にある市の上平屋火葬場があり、その中で主に使用しているのは組合の火葬場であります。こちらは昭和 45年に建設され業務が開始されており老朽化しています。平成 15年に組合で、新設移転の基本計画が策定されましたが、構成町の合併の課題などがあり、多額の事業費を要する計画については見直すこととなり、一旦白紙となりました。このようなことから、南丹市・京丹波町の合併協議の際も、合併後の南丹市の総合振興計画の協議の際も火葬場計画については特に議論の対象となりませんでした。しかし、平成 21年 9月に南丹市議会で新火葬場の早期実現を求める決議がなされ、衛生管理組合に提言書が提出されました。これを受け、老朽化した施設の現状、利用者ニーズ・将来需要に対する考えなど新しい施設についての検討が再開され、翌 22年には基本整備計画の改訂と、候補地の検討委員会を組織し組合で選考を進めてきました。24 年度は最終候補地の選定に際し、測量業務に関する予算を計上し本年度から調査を開始しようとしています。このような経過の中、今回の後期基本計画の審議に際し、前期計画に記載のなかった火葬場についてその現状と課題、施策の方針を

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追加したいと考えています。もっと早い段階に案をお示しできればよかったのですが、候補地の選定について細心の配慮をもって検討を進めてきたことから現段階でのご提案となったことをご理解賜りたいと考えております。 <事務局> ・その他の修正等については、表現の軽微な変更や、記載箇所(施策)が不適切であったものを適切な箇所に移行したものです。 ・「高齢者が安心して暮らせる自立支援」に要介護度の低い一人暮らしで所得の低い方向けに、基礎年金だけで入居できる施設を整備しようとする京都府の取り組みに対し、市としても協力、支援をしていこうとする内容を追加しました。 ・建築物の耐震化について、従来から学校施設等については記述がありましたが、防災としての括りで全般的な記述がありませんでしたので、現状と課題と施策の方針それぞれについて追加しました。 ・そのほか、現状と課題に参考的に記載しています「状況表」について、最新の数値等に更新できるものは更新しました。 【会長】 中間案以降に、事務局等で精査した結果出てきたいくつかの修正等についての説明であ った。ご意見、ご質問、お気づきの点などお願いする。 【委員】 教育関係で課題の中に挙がっている全国的に問題にもなっているいじめ問題について、修正された現状と課題の中では、「いじめを許さない学校風土の醸成に努めている」ことが記載されているが、施策の方針の中にも、いじめ対策、いじめは悪いことだ、いじめは許さない、という内容の文言を入れるべきである。施策の方針の、「自他の生命を尊重し、他人を思いやる心を持ち・・・」のところに盛り込んでほしい。相手を思いやる人間形成の意味では、現在問題にもなっているし、非常に重要なことであるので是非お願いしたい。 【担当課長】 ご指摘いただいた点については、施策の方針として記述が薄いようでありますので、検討させていただきます。 【委員】 変更点の内容の説明は受けたが、このような変更が今の時点で出たことについての説明がなかった。23 年度に改訂された記述になっているので、もう少し早い時期での提示があってしかるべきでないか。そのあたりの経過を説明願いたい。 【担当課長】 前期基本計画の表現の仕方に沿って修正ができないものかと検討をしてきましたが、国の改訂全般と、本市の現状を考えた時、全面的な修正が必要であると事務局で判断しました。本来もっと早くすべきであったと痛感していますが、今の時期になったという

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状況であります。 【委員】 あえてこの質問をしたのは、審議会前半でも出したが、各部局、課等の横のつながりがないという現状がないのではないかなと思ったからである。このような総合計画である以上、市のそれぞれの担当が、互いに意思疎通の中で進めていかないと成果があがらないのではないかと思っている。それがないから、後から追加が出てきたりするのではないか。そのことに若干違和感を覚えた。最上位の計画であるので、もっと早い時期での提案があってしかるべき。 【副会長】 ごもっともなご意見と思う。火葬場の件については、微妙な問題であるので、あまり早く出すのもどうか、といった配慮の下煮詰まってきつつあるので今の時期に出されたものだと思う。 教育の件については、学習指導要領が 20 年にできている。実施は 23、24 年度だがこれだけ以前のことであるので、教育委員会でも当然準備をされていたのだと思うが、それでこの時期での修正というのは審議会としても理解しにくいことだと思う。教育については審議会でも多くの意見が出されたと認識しており、そのことも踏まえると小手先よりも全体的に修正した方が答申案としてスムーズなのではないか、といった説明をされていたら、今のようなご意見は出にくかったのかなと思う。スタンスとしては、切った貼ったではなく、全体をうまく表現できるように修正させてもらった、というような説明をされたら方がよかったのではないか。そのような主旨もあったのではないかと思っている。事務局としてどうか。 【担当課長】 ご指摘のとおりです。前期計画は、学校教育課、社会教育課、子育て支援課等多くの課が一文、一文を担当していたものを、後期計画では、教育総務課で教育の現状に照らし合わせたことと、昨年度行った検討課題についてのものをまとめたものであります。 【委員】 昨日、京都新聞に市政懇談会の記事が出ていたが、市長が「市の総合振興計画が半分経過し、残り半分の計画に皆さんのご意見を反映したい」とご挨拶されている。市政懇談会は 11 月 19 日まで開催されるが、反映させることと、計画策定が進んでいることとの関係はどうなのか。また、小学校再編問題では、まだ説明が足りないとのことで、学校では一方的に言われているようだが、市民がわかりきっていない面がある。さらに明後日(10 月 21 日)には、原発対策の大がかりな訓練が美山で実施されるようだが、それも、防災対策は本年度中に国や府と整合性をもつように暫定計画を示すといったわかりにくい報道がされているが、計画の中に原発に関することはどこに入っているのか。 原発に関する南丹市自体の方針は聞いたことがない。今後 5年間の計画であるので、南丹市もエリアに含まれているので、どうするかについて、詳しくなくとも入っている必

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要があると思う。 【委員】 それは、防災対策の強化のところに、暫定とはいえ計画を作っていることを記載している。 【事務局】 原子力防災の件については、○○委員のご発言のとおり記載しております。暫定計画については、国が近々指針を出し、それが固まればその後、府、市の暫定計画を年度内に本計画に改訂していこうとするのが市政懇談会での市長の説明であったと思います。学校の統廃合の関係についても、教育委員会がPTA等との懇談によりご意見をいただきましたので、それを基に素案を年内にまとめ、市長部局の財政担当や交通担当等と総合的に検討し、まとまれば皆様にご説明したいといった内容です。総合振興計画へのご意見の反映の件は、後期計画への反映という説明ではなかったと思いますが、皆様のご意見を聴きながら、今やっている見直し作業を進めていきたいという説明であったと思います。 【副会長】 基本計画であるので方向性を示すが、実施にあたっては現地での調整が必要であるので、市長のニュアンスはそのあたりのことについていろいろ意見を聴いて進めるということだと思う。 【委員】 前回お尋ねすればよかったが、「南丹ブランド」の使い方であるが、「南丹」より「京都丹波」の方が全国的にも知られていて良いのではないかとの意見もあった。亀岡や京丹波との絡みもあるので「南丹」を打ち出したい思いもわかるが、農産物の場合は、「京都丹波」になるのか、市としてどこまでを「南丹」で打ち出していくのか。 【事務局】 前々回にご指摘をいただいており回答させていただきましたが、「南丹ブランド」については、従来の特産品としてのブランド名ということだけではなく、地域そのものや、産品等を組み合わせたようなブランド名ということであり、従来の産品については、従来どおりの「京都丹波ブランド」で活用を図りたいと考えております。 【会長】 地域ブランドという性格が強くなるということか。この地域全体を売り出していくときのブランドというかたちで「南丹」を使い、個々の農産品等については「京都丹波」をこれまでどおり使っていくような使い分けをしたいということのようである。 【副会長】 南丹市の名称になり 10年近くになり、「南丹ブランド」で最終的に打ち出せれば良いとは思うが、従来からの販売過程で異なるブランド名も使われている中で、10 年、20年かけ「南丹ブランド」の発信度が強くなれば統合すればよいのであろうが、当面は平

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行しながらということになるのかなと思う。 審議会でも意見が出ていたが、ただ単にもののアピールだけではなく、例えば観光など他の資源との融合の中で発信していくような戦略をもって総合的に南丹のアピールを強めていく、その中のひとつとして南丹ブランドも今後強く打ち出していくのが良いのかなと思う。 【委員】 山村留学事業について、連携が確実にとれていればよいのであるが、修正案では 1章の学校教育から 2章の交流事業に移行しているが、山村留学の教育的部門が終わってしまったという解釈になるのか。交流事業一本で通すということか。 【担当課長】 山村留学事業については、元々複式学級を回避するために、地域振興も含めて地元で振興されているものです。ただ、現状では複式は回避できないことは明白であり、この事業が持続され発展するためには、地域振興の面もかなり大事にしながらその部門で進めていきたいという考えの下移行させたものです。 【委員】 継続事業として考えてよいか。 【担当課長】 予算の貼り付けも関係してきますが、現状ではその方向での継続を考えております。 【委員】 複式回避の成果が出ていない結果だと思うが、教育分野は関わらないということではないな。 【担当課長】 そうではありません。今後とも社会教育、学校教育の連携は深めていきたいと考えております。 【委員】 学校教育の施策の方針の中で、「小学校外国語活動の充実を図り」という文言が追加になったが、国語教育の充実に関する記述がないのはどうしてか。必要であると思っている。読書活動の充実は記載があるが。国語教育なくして外国語教育はないと思っている。国語教育もどこかに盛り込めればよいと思う。 【担当課長】 「小学校外国語活動の充実を図り」について、以前は英語活動となっていました。小学校では英語はないので修正しました。ご指摘いただいた言語力のことについては、重視していることの記述はありますが、国語という文言はないので盛り込めないか検討してまいりたいと考えています。 【委員】 パブリック・コメントのことであるが、意見が 1件もなかったことは非常に寂しいこ

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とである。本当に意見がないのか、あるいは市民への周知が十分でなかったのか、ということがあると思うが、計画の中にも「実施手法について、より多くの参画を得られるよう工夫を図る」とあるが、結果だけを取り上げて言う訳ではないが、現状ではまだ不十分だと思う。そこはどう工夫をするか、パブリック・コメントは開かれた行政の第一歩だと思う。これでもか、これでも意見を出さないか、というところまでやってほしい。 このような審議会、委員会の市民への公表であるが、例えば教育委員会の会議は過去全く公表されていないのではないかと思う。会議録はホームページで公表されているが、その中に傍聴人ゼロとなっており、確認すると、問い合わせがあれば開催日時を回答しているとのことであった。それでは公表ではないと思っている。また、市の指針によると、仮に会議が非公開であっても、事前にその理由を明らかにして会議の開催については公表する、議事録については公表できない部分を除き公表する、となっており、これも出来ていないのではないかと思っており、きっちりやってほしい。繰り返しになるが、市民に開かれた行政や市民参加の行政のための第一歩、入口である。オープンな市政を進めます、市の行政に市民の皆さん参加してください、という市の基本姿勢である。市が自身で決めたルールを当たり前のこととして守っていただきたい。 委員に皆様にも訴えたいのであるが、この後期基本計画で立てた 5年間の目標、いわば市民への約束をどう達成していくのか、これは今後 5年間市に課せられた命題である。計画は立派であるが、これは方針であるので、次にくる実施計画との間に乖離があるといつも思っている。前期計画のような、事業を羅列して施策の項目に当てはめていくような実施計画ではだめだと思っている。単に進捗だけ追いかけていくのではだめだ。この基本計画の一つひとつの項目について具現化するためにどうしていくのかという実施計画でなければならないと思う。それの年度ごとの目標なりを年度ごとに検証して、翌年度に活かしていく、この作業が絶対必要であるし、そこに市民の目を入れていくことが必要だ。この審議会自身が基本計画だけ作って後は市当局にお任せということであれば、審議会としても市民に対して、作った責任を果たせないと思う。この策定はまだスタートであり、5年後のゴールへ向かってこの審議会も活動を続けていかないといけないと思っている。この基本計画という仏を作っても、魂の入った実施計画ができなければ仏を作った意味がないと思う。この審議会も、本当の審議会の必要性や真価が問われるのはこれからだと思う。 【会長】 より多くの市民参画をどのように具体的に進めていくのかという話と、基本計画策定後の計画の実施段階でアクションプランとして入っていく時にきっちりフォローアップし、評価を加えていくような役割がこの審議会に求められているのではいかというご意見であった。この審議会は、実施計画に移った段階ではこのままの形態では考えておられないですね。 【事務局】

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それは考えておりません。 【会長】 実施計画の段階での市民からの評価等について新しい体制を考えているか。 【事務局】 新しい体制は考えていませんが、今実施しているのは、実施計画の進捗状況を 3ヶ年のローリングによりまとめ、内部評価とそれに基づく外部評価です。毎年見直しをかけています。 【会長】 実施計画の段階でチェックするというか、それを実施に向けて、逆に言えば応援するという側面もあるかもしれないが、そのようなことも行っている事例も他の自治体ではあるので、ご意見出たので今後検討していただきたい。 【委員】 「みんなで出し合ったアイディア」があったが、その中に実施計画を作る際の行動に繋げられるような内容がたくさん出ているので、十分精査し、細かい具体的なアイディアを活用願いたい。 【委員】 この審議会の委員の任期は 2年であったが、審議会そのものが今日で終わりなのか、残りの任期は何もないのか。それではだめだと思う。審議はするが、その内容が具現化されて達成できるようにしていくのも審議会の責務ではないかと思う。今後も、少なくともこのメンバーでは 2年間はこの振興計画に関わっては応援していくべきだと思う。 【副会長】 このような総合計画は、各項目にあるように各部局を統合的にまとめあげているが、それぞれの部局にはそれぞれの専門委員会や検討委員会がある。そういう意味ではそれぞれの部局での内容の検討をベースに記述されているが、審議会でも意見があったように、項目と項目を併せれば相乗効果が出るのに縦割りでばらばらなものもある。組織的にも企画調整課のような課があるのだが、同じ職員同士ではなかなかうまくいかない面もある。そういう意味では、議会や審議会の力を借りて、できるだけ統合して、相乗効果があがることについては、専門的なところから出た検討会の内容をこういう総合的な審議会でも相乗効果や融合という観点で使われると値打ちが出てくると思う。 【会長】 答申案についていくつかのご指摘等いただいた。これを踏まえて、最終案にまとめさせていただきたい。審議会としては、答申を出すまでの段階としては今日が最後なので、今日のご意見、ご指摘については正副会長にご一任いただき最終案に盛り込ませていただくことでご理解賜りたいが、いかがか。 【委員】 ~了承~

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【委員】 何回か回を重ねていただいたので、議会としてご意見申し上げる。パブリック・コメントもなかったようで、我々としても特にもう意見はないが、第 1回審議会で発言したことであるが、確かにこの総合振興計画は必要だし、ローリングにより見直すことも否定はしないが、南丹市も 7年が過ぎ、年が明ければ 8年目に入る。いつまでも、アンケートばかりで現場がわからないだとか、どういう方向性を出せばよいのか、といようなことでは困ったことだと思っている。南丹市の現状を見渡しても何となく意気消沈というか元気が無いように見受けられ、期待に応えられてなく夢がないといった感じである。この状況を厳しく受け止めなければならないと思う。この総合振興計画は一つのバイブルであり、羅針盤であり、このことについては否定しないが、やはりもっと現場を大切にし、実践することをもっと危機感を持って受け止めなければなかなか変わっていかない。残念ながらこのような立派な計画を作っても、これを全て実施できるはずがない。では、どういうことが出てくるかといえば、どう絞り込むか、どう優先順位をつけるか、分かりやすい言葉で言えば、メリハリをどうつけるかである。ここはトップの個性を発揮することでもあるし、南丹市のいろんな意味での現状や環境を捉えた中での進むべき方向を指し示す決断をしていくことになるので全部はできない。だから、バイブルであり、羅針盤であり、基本になるものさしであることは間違いないが、そこが非常に大事になってくる。だから今後どう実践していくのか、どう活かしていくのかが大切だと思う。教育委員会の修正があったり、火葬場の追加があったりしたが、行政はいわば生き物なので今日はこれで解散したとしても、明日になればまた新たな課題が国において、府において、また周辺において起きる可能性が否定できず、すぐにでも書き加えなければならないことがあるか知れないことを認識しておかなければならないと思う。そんな意味で、議会でも最近議会懇談会を積極的に取り組んでいる。各集落に出向き意見を聞いている。今回の審議で痛感していることは、私も含め意見がいろいろ出たが、役所の部署の考え方ではこうですよ、あいませんよ、と全部シャットアウトしてしまうことが非常に多く見受けられた。それならこのような審議会をする意義がどこにあるのか、ということになるし、言っても仕方がないな、ということにも繋がっていく。このことは、今後の委員さんにも影響してくると思う。それをどう受け止め、どう反映していくのか、何のために委員を選任して審議会を開いているのかとういうことになる。そのことについては猛省してほしい。それと、南丹市は条例まで作って市民参加や協働を大きな施策を挙げている。これは非常に大切なことであり、今後は行政だけでは出来ないし、行政でやるべきことと、みんなで一緒にやっていくことを考えていかなければならないが、そういったものの決定的な誘い水になるのが補助金である。これを、枠配分方式という予算の組み方が今だに各部署を苦しめている。どうしても経常的なものや必要なものは落とせないので、そうなると政策的なものにしわ寄せが行き、結果的に市民参加と協働と言いながら、条例まで制定しながらそちらを減らしていくことになる。逆に担当課で

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は、提案型のようなものを公募している。それをどんどんやっていくことは、その中から 1割、2割の今後につながるものが出てくるかもしれないので悪いことではないと思う。一方では、長年やっている市民協働のモデルともいうべきことに対する補助金をどんどん削減していきながら、一方では市民参加の新しい事業に応募してくださいと勧めている矛盾がある。このあたりも十分認識し、現場をしっかりつかみ、今後どういう方向に進もうとしているのか、といったところに欠落部分があるのではないかと思う。その時々の担当になったというだけで、担当者がそのことに軽々に手をつけるということについては、これも猛省していただきたいと思っている。最たるものとして、パブリック・コメントが何も無い。事務局はどう考えているかわからないが、審議会にとっても何をしているのか、と言われたようなもの、やっていることを無視されたようなものである。事の重大さについては認識をし、後はそれをどう受け止めたり、守り育てたり、活かしていくかということについてみんなで考えていかねばならないと考えている。 【会長】 中間案については、今日いただいたご意見を含めて修正しながら最終答申というかたに確定していくことでよろしいか。 【委員】 ~了承~ 【会長】 今後、これを具体化することについては、委員の皆さんから多くの意見が出ているので、それらを踏まえて今後どうするのか、是非お考えいただきたい。 続いて(2)答申について、今日ご審議いただいた答申案を市長に答申することになるが、その際、この審議会で縷々出された意見を、審議会としてこういったことに特に力を入れてください、という内容を付け加えて答申を提出したい。その上に付ける答申文書の案を作っているので事務局から説明をお願いする。 【事務局】 ・今日までご意見、ご指摘を賜ってきましたが、最終的に答申というかたちでお世話になりたいと考えています。 ・計画をもって答申としていただきますが、別途、審議会としての意見を記載した答申書をつけていただきたいと考えています。 ・意見の内容は、今までの審議会でいただいた主なものをまとめたものです。 ・答申書案について、ご意見をいただきたいと思います。 【会長】 答申にあたっての、この審議会としての特に強調点のようなものをいくつか列記しものだが、答申案でいうと「策定の視点」というかたちで、委員の皆さんからいろいろご意見をいただいたところである。また、今日も出ていたが、縦割りで物事が進んでいく習性があるので、それをどう変えていくのか、本当の意味での総合、相乗効果を発揮で

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きるような具体化を進めてほしい、といったこの審議会で出たご意見を 3点にわたって整理をした。屋上屋といえば屋上屋であるが、審議会としてはここに力を入れて欲しいという願いがあることを鑑として付け、市長に答申したいという思いでこのようなかたちで作らせていただいた。文言等含めてこういうまとめ方でよいのかについてご意見いただきたい。 【委員】 これで良いのではないかと思うが、若干付け加えてもらえたらと思うことがある。いい機会なので紹介したい。 (南丹市、南丹市園部町、南丹市園部町小山西町の 10歳刻みの人口分布図を提示) 小山西町では、10~19歳と、40~49歳の割合が非常に多い。逆に 70歳以上の割合が非常に少ないという現状である。新興住宅街で市外から転入してきた方が多い地域であるが、割合の多い 40~49歳に聴くと、子育てや医療に関して旧園部町の施策が良かったので来られた方もあるようである。ただ、20年後は 60~69歳の割合が多くなることを危惧している。そのような課題に関連して、基本計画に示されている中身は非常に大事になってくると思う。もう一点危惧することは、10~19 歳が多いことで、この若者が 10年経てば出て行ってしまい、異質な限界集落ができるのではないかと思っている。そうなると、10~19 歳がこの地に残るための施策が必要なのではないか。一般的な施策はこの基本計画に載っていると思うが、現実問題としてこのような集落もあるということを踏まえて、具体的な施策に活かしてもらうことが必要なのではないか。地域、地域で課題があると思うので、それを一般的な南丹市民としての課題として捉えずに、その地域の課題に応じた重点施策をとるような方向性が必要なのではないかと思う。文言としては整理しにくいが、その中で大切なことは子育てと教育の充実であり、これから大切にしなければならないことである。このあたりを付け加えてもらえればうれしいと思う。 【会長】 この 3つに、どういうフレーズを入れて今のご意見を盛り込むかというあたりは、なかなか厳しいが、そういうものが重要な課題であることははっきりしているので、表現できるかどうかである。 【委員】 希望です。 【会長】 それでは、ご意見出たように、そういったものをこの答申の文面の中にどう表現できるかについては、事務局と調整しながら正副会長で預かり、検討させていただくことでよろしいか。 【委員】 ~了承~

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【副会長】 最終回の審議会で、貴重なご意見が多く出たと思う。そういう意味で、答申書を渡す際は、この答申書だけでなく、口頭でも強くアピールする必要があろうかと思う。今の人口動態の話をとってみても、地元に若い人が多く集い、活気のあるまちにしていくことが基本的な要素かなと思う。○○委員もおっしゃったが、後期基本計画 5年間、その上の基本構想 10年間、5年、10年で大きい夢の話の実現ができるのか、と思う。その意味で、例えば 30年、35年先のグランドビジョンのような夢の画も描いておかないとそれにつながる基本構想、基本計画が足元だけ見て夢がないなと思う。南丹市にそのような長期のビジョンはあるか。 【事務局】 そのような長期のものはありません。 【副会長】 例えば、原発事故が起きて今後どうするのか、といったときに、5 年、10 年で解決話ではない。もう少し長期の構想を南丹市として打ち出して、活気のあるまちづくりの羅針盤のみたいなものが短期とは別に必要ではないか。その中でいろんな要素の解決する方向性が見えてくるのではないか。住民の要望は限りないが、一方で潰れかけている自治体がある。そのようなことを考えると、元気が出て税収も上がり雇用の機会も増え、地元で育った子どもたちが地元で就職して頑張っていけることになるのではないか。 そういう観点でも、皆さんの意見を踏まえて言うことが大事かなと感じた。 【委員】 人口のことが話題になっていたが、私がイメージしている南丹市は、若い時に居るまちではない、ということである。仕事が都会にいっていることもあるが、子どもができたり、家庭を持ったりすると戻ってきたいまち、と転換できる。○○委員が示された人口グラフは 40代、50台が多かったが、それこそが南丹市のあるべき姿ではないかなと思う。このままいけば限界集落が生まれる論理になるが、ベッドタウンのようなことが私が描いているグランドビジョンである。 パブコメが 0件で残念であったが、私もこの審議会に入っていなかったら南丹市のホームページは見ないと思う。また、私の世代は見ている人はほとんどいないと思う。ただ、それは行政が悪いというよりも、私たちが行政に興味、関心がないことが大きいと思う。しかし、この基本計画を出されたところで、自分はどういう使い方をしたらいいのか、市民にしたらこれは市役所の人間が頑張る目標ではないのかとなる。このような行政の計画と自分との間に距離がありどんな使い方をしたらいいのかがわからず、他人事のような感覚がある。要は、行政と私たち市民の距離をどう詰めるか、この点は今後30年、40年を見据える時、その関係が希薄な状況で、例えばいきなり南丹市の財政が危なくなった時に、今まで何をしていたんだ、とういうことにもなりかねない。距離が遠いことは、お互い交流していないので情報がないということである。そんな意味で、

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将来像を深めるためにも、行政と私たち市民との距離を縮めることは、やるべきだし、やらなければならないと思う。 審議の中で観光の話をしてきたが、南丹市の財政のことは気になっていて、検討されるのは議会の仕事だと思うが、今後の委員会のための対策として、基本計画の中には商業的な観点や、人権、福祉などいろんなものが混在しているが、商業的な観点に関しては、成果を、会社でいうところの財務諸表のようなデータを市でもたれるべき。目標と実績をしっかりした数値で把握していただきたい。反省材料としても活かせるのでそういった点も考えていただきたい。 【会長】 いろいろご意見いただいたが、答申の際の文章として、どこまで盛り込めるかということがあるが、今日いただいた意見を含めて答申を出しながら、同時に市長に口頭でもこの審議会の雰囲気を伝える機会はあるので、文章に盛り込めないような部分はそんなかたちでお伝えしたいと思う。最終的には今日のご意見を文言的にどのように修正できるかは検討させていただきたいのでご了解いただきたい。 【事務局】 今後の予定について ・本日のご意見による修正等は、正副会長様の調整により決定いただきます。 ・その最終案をもって答申とし、来週、正副会長様から市長にお渡しいただきたいと考えています。 ・その答申を受け、市としての成案とし、12 月議会に上程させていただく予定にしております。 ・議決いただけましたら、年度内に冊子としてまとめたいと考えています。 ・今後も委員様には、都度ご報告申し上げたいと考えています。 【会長】 本日のご意見を受けた修正後の最終確定版の答申書については、答申前に委員の皆様に事務局から報告願う。 【副会長:閉会あいさつ】 6回にわたりご多忙の中お集まりいただき、何とか後期基本計画案が固まった。ただ、本日の審議会でも多くの建設的なご意見が出ていた。そういう思いも含めて答申の際に市長にお伝えし、より良い南丹市ができるよう私も微力ながら頑張っていきたい。この審議会に参画いただいた皆様もいろんな意味で伝道師の役割を果たしていただき、より活気ある南丹市になるように期待したいと思う。ありがとうございました。