7. coresightのデバッグおよびトレース...7‒2...
TRANSCRIPT
cv_54007-1.2
© 2012 Altera Corporation. All rights reserved. ALTERA, ARRIare trademarks of Altera Corporation and registered in the U.Strademarks or service marks are the property of their respectivsemiconductor products to current specifications in accordanceservices at any time without notice. Altera assumes no responsdescribed herein except as expressly agreed to in writing by Alon any published information and before placing orders for pr
Portions © 2011 ARM Limited. Used with permission. All rightregistered trademarks of ARM Limited. The ARM logo, Angel,Multi-ICE, NEON, PrimeCell, ARM7TDMI, ARM7TDMI-S, ARLimited. All other products or services mentioned herein may bin, or the product described in, this document may be adapted The product described in this document is subject to continuoudocument are given by ARM in good faith. However, all warrafitness for purpose, are excluded. This document is intended odamage arising from the use of any information in this documeARM is used it means “ARM or any of its subsidiaries as approbe subject to license restrictions in accordance with the terms oinformation in this document is final, that is for a developed pr
Cyclone Vデバイス・ハンドブックVolume 3:ハード・プロセッサ・システムのテ2012 年 11 月
November 2012cv_54007-1.2
7. CoreSight のデバッグおよびトレース
ハード・プロセッサ・システム(HPS)のデバッグ基盤は、HPS モジュール、ARM® Cortex™-A9 のマイクロプロセッサ・ユニット(MPU)サブシステム、および FPGAファブリックに実装されているユーザー・ロジックを確認し制御します。デバッグ・
システム・デザインには ARM® CoreSight™ コンポーネントが組み込まれています。
HPS には、以下の ARM CoreSight デバッグ・コンポーネントが含まれています。
■ 7–4 ページの「デバッグ・アクセス・ポート(DAP)」
■ 7–4 ページの「システム・トレース・マクロセル(STM)」
■ 7–5 ページの「トレース漏斗」
■ 7–5 ページの「エンベデッド・トレース FIFO(ETF)」
■ 7–5 ページの「AMBA トレース・バス・レプリケータ(レプリケータ)」
■ 7–5 ページの「エンベデッド・トレース・ルータ(ETR)」
■ 7–6 ページの「トレース・ポート・インタフェース・ユニット(TPIU)」
■ 7–6 ページの「エンベデッド・クロス・トリガ(ECT)システム」
■ 7–10 ページの「プログラム・トレース・マクロセル(PTM)」
CoreSight のデバッグおよびトレースの機能CoreSight のデバッグおよびトレースのシステムは、以下の機能を提供します。
■ 各プロセッサ用の個別の PTM を経由したリアルタイムでのプログラム・フロー命
令トレース
■ ホスト・デバッガ JTAG インタフェース
■ トリガおよびシステム・トレース・メッセージのソフト IP 生成をイネーブルす
る、クロス・トリガおよび STM-to-FPGA のインタフェース間の接続
■ トレース解析ツール用の TPIU を経由した命令トレース・インタフェース
■ ホスト・デバッガへの配信用のトレース・ストリーム内への STM を経由したカス
タム・メッセージ・インジェクション
■ トレース漏斗を経由してシングル・ストリームにマルチプレクサ化された STM お
よび PTM のトレース・ソース
A, CYCLONE, HARDCOPY, MAX, MEGACORE, NIOS, QUARTUS and STRATIX words and logos . Patent and Trademark Office and in other countries. All other words and logos identified as e holders as described at www.altera.com/common/legal.html. Altera warrants performance of its with Altera's standard warranty, but reserves the right to make changes to any products and ibility or liability arising out of the application or use of any information, product, or service tera. Altera customers are advised to obtain the latest version of device specifications before relying oducts or services.
s reserved. ARM, the ARM Powered logo, AMBA, Jazelle, StrongARM, Thumb, and TrustZone are ARMulator, AHB, APB, ASB, ATB, AXI, CoreSight, Cortex, EmbeddedICE, ModelGen, MPCore, M9TDMI, ARM9E-S, ARM966E-S, ETM7, ETM9, TDMI and STRONG are trademarks of ARM e trademarks of their respective owners. Neither the whole nor any part of the information contained or reproduced in any material form except with the prior written permission of the copyright holder. s developments and improvements. All particulars of the product and its use contained in this nties implied or expressed, including but not limited to implied warranties of merchantability, or
nly to assist the reader in the use of the product. ARM Limited shall not be liable for any loss or nt, or any error or omission in such information, or any incorrect use of the product. Where the term priate”. This document is Non-Confidential. The right to use, copy and disclose this document may f the agreement entered into by ARM and the party that ARM delivered this document to. The oduct.
クニカル・リファレンス・マニュアル
Subscribe
ISO 9001:2008 Registered
7‒2 第 7 章: CoreSight のデバッグおよびトレースARM CoreSight の資料
■ Level 3(L3)インタコネクトに接続された ETR AXI マスタにアクセス可能な任意の
スレーブにトレース・データを配線する機能
■ エンベデッド・クロス・トリガ・システムを通して以下の SoC モジュールが互い
にトリガするための機能
■ FPGA ファブリック
■ A9-0 プロセッサ
■ A9-1 プロセッサ
■ PTM-0
■ PTM-1
■ STM
■ ETF
■ ETR
■ TPIU
■ csCTI
■ CTI-0
■ CTI-1
■ FPGA-CTI
■ csCTM
■ CTM
ARM CoreSight の資料HPS デバッグ・システムの ARM CoreSight コンポーネントについて非常に詳しい説明
は、以下の ARM CoreSight に関する仕様および資料を参照してください。
■ CoreSight Technology, System Design Guide, ARM DGI 0012D
■ CoreSight Architecture Specification, ARM IHI 0029B
■ ARM Debug Interface v5, Architecture Specification, ARM IHI 0031A
■ Embedded Cross Trigger Technical Reference Manual, ARM DDI 0291A
■ CoreSight Components Technical Reference Manual, ARM DDI 0314H
■ CoreSight Program Flow Trace, Architecture Specification, ARM IHI 0035A
■ CoreSight PTM-A9 Technical Reference Manual, ARM DDI 0401B
■ CoreSight System Trace Macrocell Technical Reference Manual, ARM DDI 0444A
■ System Trace Macrocell, Programmers' Model Architecture Specification, ARM IHI 0054
■ CoreSight Trace Memory Controller Technical Reference Manual, ARM DDI 0461B
f これらの資料は ARM のウェブサイト(infocenter.arm.com)からダウンロードできま
す。
Cyclone Vデバイス・ハンドブック 2012年 11 月 Altera CorporationVolume 3:ハード・プロセッサ・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル
第 7 章: CoreSight のデバッグおよびトレース 7‒3CoreSight のデバッグおよびトレースのブロック図およびシステム統合
CoreSight のデバッグおよびトレースのブロック図およびシステム統合図 7–1 に、HPS CoreSight のデバッグおよびトレースのシステム全体のブロック図を
示します。
図7‒1. デバッグ・システムのブロック図
Replicator
Funnel0123...7
CTI-0 CTI-1
A9-0 A9-1PTM-0 PTM-1
MPU DebugConfiguration
ROM
TimestampGenerator
On-ChipTrace RAM
ETF
STM
[31:4]
PTM-0 ATBPTM-1 ATB
To DMA
Hardware Events
L3 Interconnect Main Switch
ATB ATB
ATB ATB
ETR TPIU
To Trace Pins [7:0]
Output Trace [31:0]
To PinMultiplexer &Trace Pins
To FPGA
DAP
HPS DebugConfiguration ROM
csCTM FPGA-CTI
DebugAPB
I[3:2]O[1:0]
I[7:4]O[5:4]
O[3:2]
I[1:0]O[7:6]
csCTI
2
0
1Triggersto/fromFPGA
CTM 1
4
0
Eventsfrom FPGA
L3 Interconnect Master Peripheral Switch
System AHB
System APB
HPS JTAG Pins
Debug APB
PTM-0 ATB PTM-1 ATB
Debug APB
Hardware EventsCTI Triggers
[3:0]
To FPGA
MPU Debug Subsystem
HPS Debug System
2012 年 11 月 Altera Corporation Cyclone Vデバイス・ハンドブックVolume 3:ハード・プロセッサ・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル
7‒4 第 7 章: CoreSight のデバッグおよびトレースCoreSight のデバッグおよびトレースの機能の説明
CoreSight のデバッグおよびトレースの機能の説明CoreSight システムは、完全な HPS デザインのパフォーマンスをデバッグし、モニタ
し、最適化する上で必要なすべての基盤を提供します。テクノロジは、プロセッサ・
コアを超えてシステム全体の高帯域幅を使用して、マルチコアのデバッグおよびト
レースのソリューションの要件に対応します。
CoreSight テクノロジは以下の機能を提供します。
■ SoC サブシステム間のクロス・トリガ・サポート
■ データの高圧縮
■ シングル・ストリーム内のマルチソース・トレース
■ スタンダード・ツール・サポートのためのスタンダード・プログラミング・モデ
ル
f CoreSight テクノロジについて詳しくは、ARM のウェブサイト( infocenter.arm.com)
からダウンロードできる CoreSight Components Technical Reference Manual および
CoreSight Technology System Design Guide を参照してください。
以下の項では、HPS デバッグ・システムで提供される ARM CoreSight コンポーネント
について簡単に説明します。
デバッグ・アクセス・ポート(DAP)DAP は、FPGA 用に JTAG から独立している専用 HPS ピンに接続されている JTAG イン
タフェースを経由して、ホスト・デバッガが HPS と接続して通信するために必要な
ポートを提供します。DAP で提供される JTAG インタフェースは、ホスト・デバッガ
が HPS 内部のさまざまなモジュールにアクセスできるようにします。更に、どちら
か一方のプロセッサ上でのデバッグ・モニタの動作は、システムの Advanced Microcontroller Bus Architecture(AMBA®)Advanced Peripheral Bus(APB™)の DAP のス
レーブ・ポートと接続することにより、異なる HPS コンポーネントにアクセスでき
ます。システム APB スレーブ・ポートは、HPS のアドレス空間のうち 2 MB を占有し
ます。JTAG ポートおよびシステム APB ポートの両方は、DAP のデバッグ APB マス
タ・ポートへのアクセスを持っています。図 7–1 に示すように、すべての CoreSightコンポーネントはデバッグ APB に接続されています。
ホスト・デバッガは、DAP システムのマスタ・ポートを介してシステム内の任意の
HPS メモリ・マップド・リソースにアクセスできます。DAP システムのマスタ・
ポートを介したリクエストは、ペリフェラル・レジスタへの読み出しおよび書き込
みによって影響されます。
f 詳しくは、ARM のウェブサイト(infocenter.arm.com)からダウンロードできる
CoreSight Components Technical Reference Manual を参照してください。
システム・トレース・マクロセル(STM)STM によって、トレース・データを受信するホスト・デバッガへの配信のために、
メッセージがトレース・ストリーム内にインジェクトされるようにします。これら
のメッセージは、スティミュラス・ポートまたはハードウェアのイベント・インタ
フェースを介して送信できます。STM によってメッセージがタイム・スタンプされ
るようになります。
Cyclone Vデバイス・ハンドブック 2012年 11 月 Altera CorporationVolume 3:ハード・プロセッサ・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル
第 7 章: CoreSight のデバッグおよびトレース 7‒5CoreSight のデバッグおよびトレースの機能の説明
STM は、トレース・イベントを作成する上で使用される AMBA Advanced eXtensible Interface(AXI™)スレーブ・インタフェースを提供します。このインターフェース
は、MPU サブシステム、ダイレクト・メモリ・アクセス(DMA)コントローラ、お
よびソフト・ロジックとして FPGA ファブリック内に実装されているマスタによっ
て、FPGA-to-HPS ブリッジを介してアクセスできます。AXI スレーブ・インタフェー
スは、3 つのアドレス・セグメントをサポートしています。各アドレス・セグメント
は 16 MB で、各セグメントは最大 65536 チャネルをサポートしています。各チャネ
ルはアドレス空間の 256 バイトを占有します。
STM は、32 個のハードウェア・イベント・ピンを提供しています。28 個の高次のピ
ン(31:4)は FPGA ファブリックに接続されており、FPGA 内部のロジックがトレー
ス・ストリームにメッセージを挿入できるようにします。STM がイベント・ピン上
で立ち上がりエッジを検出する場合、そのイベントを識別するメッセージはスト
リーム内部に挿入されます。4 個の低次のピン(3:0)は csCTI に接続されています。
f 詳しくは、ARM のウェブサイト(infocenter.arm.com)からダウンロードできる
CoreSight System Trace Macrocell Technical Reference Manual を参照してください。
トレース漏斗トレース漏斗は、3 つのトレース・ソースを単一のトレース・ストリームにマルチプ
レクサ化します。トレース漏斗のポート 0 は CPU 0 用の PTM に接続されています。
トレース漏斗のポート 1 は CPU 1 用の PTM に接続されています。トレース漏斗の
ポート 3 は STM に接続されています。ポート 2 およびポート 4 ~ポート 7 は使用さ
れません。
f 詳しくは、ARM のウェブサイト(infocenter.arm.com)からダウンロードできる
CoreSight Components Technical Reference Manual を参照してください。
エンベデッド・トレース FIFO(ETF)トレース漏斗の出力は ETF に送信されます。ETF は、トレース・ジェネレータ
(STM、PTM)およびトレース・デスティネーションの間でエラスティック・バッ
ファとして使用されます。ETF は、オンチップ・トレース RAM 内に最大 32 KB のト
レース・データを保存します。
AMBA トレース・バス・レプリケータ(レプリケータ)レプリケータは、ETF からエンベデッド・トレース・ルータ(ETR)およびトレー
ス・ポート・インタフェース・ユニット(TPIU)にトレース・データを配信します。
f 詳しくは、ARM のウェブサイト(infocenter.arm.com)からダウンロードできる
CoreSight Components Technical Reference Manual を参照してください。
エンベデッド・トレース・ルータ(ETR)ETR は、HPS オンチップ RAM、HPS SDRAM、および HPS-to-FPGA ブリッジに接続し
ている FPGA ファブリックの任意のメモリにトレース・データを配線することができ
ます。ETR は、レプリケータからトレース・データを受信します。デフォルトでは、
トレース・データを受信するバッファはオフセット 0x00100000 の SDRAM にあり、
32 KB です。ETR のレジスタをプログラミングすることで、このデフォルトのコン
フィギュレーションをオーバーライドできます。
2012 年 11 月 Altera Corporation Cyclone Vデバイス・ハンドブックVolume 3:ハード・プロセッサ・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル
7‒6 第 7 章: CoreSight のデバッグおよびトレースCoreSight のデバッグおよびトレースの機能の説明
トレース・ポート・インタフェース・ユニット(TPIU)TPIU は、オンチップ・トレース・ソースおよびオフチップ・トレース・ポートの間
のブリッジです。TPIU は、レプリケータからトレース・データを受信して、トレー
ス・データをトレース・ポート・アナライザに駆動します。
TPIU からのトレース出力はソフトウェアでプログラム可能で、8 ビット幅または 32ビット幅のどちらかに設定できます。トレース出力は、8 ビットの HPSI/O インタ
フェースおよび FPGA ファブリックへの 32 ビット・インタフェースに配線されます。
FPGA ファブリックに送信されるトレース・データは、FPGA 内の使用可能なシリア
ライザ / デシリアライザ(SERDES)リソースを使用することによって伝送可能です。
f 詳しくは、ARM のウェブサイト(infocenter.arm.com)からダウンロードできる
CoreSight Components Technical Reference Manual を参照してください。
エンベデッド・クロス・トリガ(ECT)システムECT システムは、HPS モジュールが互いにトリガするためのメカニズムを提供しま
す。ECT は以下のモジュールから構成されています。
■ クロス・トリガ・インタフェース(CTI)
■ クロス・トリガ・マトリックス(CTM)
Cyclone Vデバイス・ハンドブック 2012年 11 月 Altera CorporationVolume 3:ハード・プロセッサ・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル
第 7 章: CoreSight のデバッグおよびトレース 7‒7CoreSight のデバッグおよびトレースの機能の説明
図 7–2 に、一般的な ECT のセットアップでの CTI および CTM の使用方法を示します。
赤線は、他の CTI でトリガ出力を生成する 1 つの CTI へのトリガ入力を示していま
す。信号はチャネル 2 を経由しますが、コンフィギュレーションしたトリガ入力お
よびトリガ出力を通してのみ出入りします。
クロス・トリガ・インタフェース(CTI)CTI は、トリガの出入力が ECT と接続できるようにします。各 CTI は、最大 8 個のト
リガ入力と 8 個のトリガ出力をサポートしており、CTM に接続されています。
図 7–2 は、トリガ入力、トリガ出力、および CTI の CTM チャネルの関係を示してい
ます
図7‒2. 一般的な ECT システム
Trigger Inputs
Trigger Outputs
CTI
Channel 0Channel 1Channel 2Channel 3
CTI
CTI
CTI
CTM
TriggerInterface
TriggerInterface
TriggerInterface
ChannelInterface
ChannelInterface
ChannelInterface
ChannelInterface
2012 年 11 月 Altera Corporation Cyclone Vデバイス・ハンドブックVolume 3:ハード・プロセッサ・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル
7‒8 第 7 章: CoreSight のデバッグおよびトレースCoreSight のデバッグおよびトレースの機能の説明
図 7–3 に、トリガ入力およびトリガ出力の詳しい接続を示します。
HPS デバッグ・システムには、以下の 4 個の CTI が含まれています。
■ csCTI—STM、ETF、ETR、および TPIU の間のクロス・トリガを実行します。
■ FPGA-CTI—CTI— クロス・トリガ・システムを FPGA ファブリックに接続します。
■ CTI-0 および CTI-1—MPU デバッグ・サブシステムにあります。各 CTI はプロセッサ
とプロセッサに関連する PTM に対応しています。
クロス・トリガ・マトリックス(CTM)CTM は、1 つの CTI から 1 つ以上の CTI または CTM にトリガを送信するための伝送
メカニズムです。HPS には 2 つの CTM が含まれています。1 つの CTM は csCTI およ
び FPGA- CTI に接続しており、もう 1 つの CTM は CTI-0 および CTI-1 に接続していま
す。2 つの CTM は互いに接続しており、MPU デバッグ・サブシステム、デバッグ・
システム、および FPGA ファブリックの間をトリガが送信されるようになります。
各 CTM には 4 個のポートがあり、各ポートには 4 個のチャネルがあります。各 CTMポートは、CTI または他の CTM に接続することができます。
図 7–4 に、CTM チャネルの構造を示します。
図7‒3. CTI 接続
Trigger Inputs Trigger Outputs
ChannelConnection
CTI
Cyclone Vデバイス・ハンドブック 2012年 11 月 Altera CorporationVolume 3:ハード・プロセッサ・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル
第 7 章: CoreSight のデバッグおよびトレース 7‒9CoreSight のデバッグおよびトレースの機能の説明
CTM 内部のパスは純粋な組み合わせです。
各 CTI のトリガ入力は、デバッグの制御下で CTM を経由して 1 つ以上のトリガ出力
に接続できます。
図7‒4. CTMチャネルの構造
In Out
Channel 0
2012 年 11 月 Altera Corporation Cyclone Vデバイス・ハンドブックVolume 3:ハード・プロセッサ・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル
7‒10 第 7 章: CoreSight のデバッグおよびトレースCoreSight のデバッグおよびトレースの機能の説明
図 7–5 に、CTI トリガ接続の模式図を示します。赤線は、1 つのトリガ入力がシステ
ム全体に影響することを示しています。
f 詳しくは、ARM のウェブサイト(infocenter.arm.com)からダウンロードできる
CoreSight Components Technical Reference Manual を参照してください。
プログラム・トレース・マクロセル(PTM)PTM はリアルタイムにプログラム・フロー命令のトレースを実行し、コードの特別
な部分をトレースするために使用されるさまざまなフィルタおよびトリガを提供し
ます。
HPS には 2 つの PTM が含まれています。PTM はそれぞれプロセッサおよび CTI とペ
アになっています。PTM から生成されるトレース・データは、HPS ピンを使用して
オフチップに送信されます。あるいは FPGA ファブリックに送信され、事前処理され
て高速 FPGA ピンを使用してオフチップに送信されます。
図7‒5. トリガ接続
Trigger Inputs
Trigger Outputs
CTI
Channel 0Channel 1Channel 2Channel 3
CTI
CTI
CTI
CTM
TriggerInterface
TriggerInterface
TriggerInterface
ChannelInterface
ChannelInterface
ChannelInterface
ChannelInterface
Cyclone Vデバイス・ハンドブック 2012年 11 月 Altera CorporationVolume 3:ハード・プロセッサ・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル
第 7 章: CoreSight のデバッグおよびトレース 7‒11CoreSight のデバッグおよびトレースのプログラミング・モデル
f 詳しくは、ARM のウェブサイト(infocenter.arm.com)からダウンロードできる
CoreSight PTM-A9 Technical Reference Manual を参照してください。
HPS デバッグの APB インタフェースHPS は、CoreSight デバッグ・コントロール・バスを FPGA ファブリック内部に拡張す
ることができます。デバッグ・インタフェースは、ビルトイン・クロック・クロッ
シングと APB 互換性のインタフェースです。
f 詳しくは、Cyclone V デバイス・ハンドブック volume 3 の HPS Component Interfaces の章
を参照してください。
CoreSight のデバッグおよびトレースのプログラミング・モデルこの項では、アルテラの ARM CoreSight テクノロジの実装に特別なプログラミング・
モデルの詳細を説明します。
f 各 CoreSight コンポーネントのプログラミング・インタフェースについて詳しくは、
ARM のウェブサイト(infocenter.arm.com)からダウンロードできる CoreSight Components Technical Reference Manual を参照してください。
デバッグ・コンポーネントは、特定のイベントが発生したときにトリガのきっかけ
としてコンフィギュレーションできます。例えば、FPGA ファブリックのソフト・ロ
ジックは、トレース・ストリーム内に STM メッセージ・インジェクションをトリガ
するイベントを送信できます。CoreSight コンポーネントは、CoreSight コンポーネン
トのベース・アドレスに相対的なオフセットに位置するメモリ・マップド・レジス
タを通してコンフィギュレーションされます。CoreSight コンポーネントのベース・
アドレスは、ROM テーブルを通してアクセス可能です。
ROMテーブル表 7–1 に、DAP の ROM テーブル部分の全体を示します。
表7‒1. DAP の ROM テーブル
ROM 入力 オフセット [30:12] 説明0x0 0x00001 ETF
0x1 0x00002 CTI
0x2 0x00003 TPIU
0x3 0x00004 トレース漏斗
0x4 0x00005 STM
0x5 0x00006 ETR
0x6 0x00007 FPGA-CTI
0x7 0x00100 A9ROM
0x8 0x00080 FPGAROM
0x9 0x00000 ROM の終了
2012 年 11 月 Altera Corporation Cyclone Vデバイス・ハンドブックVolume 3:ハード・プロセッサ・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル
7‒12 第 7 章: CoreSight のデバッグおよびトレースCoreSight のデバッグおよびトレースのプログラミング・モデル
ホスト・デバッガは、DAP を通して 0x8000_0000 でこのテーブルにアクセスできま
す。HPS マスタは 0xFF00_0000 でこの ROM にアクセスできます。特定の CoreSight コンポーネント用のレジスタは、CoreSight コンポーネントのベース・アドレスにレジ
スタ・オフセットを追加することによってアクセスされ、また ROM テーブルのベー
ス・アドレスにその全体を追加することによってアクセスされます。
ROM テーブルのベース・アドレスは、デバッガによるアクセス(0x8000_0000)の場
合は HPS マスタによるアクセス(0xFF00_0000)の場合と異なります。例えば、CTI出力イネーブル・レジスタであるオフセット 0xA8 の CTIOUTEN[2]は、0x8000_20A8でホスト・デバッガにアクセスできます。その値を得るには、ホスト・デバッガの
アクセス・アドレスを 0x8000_0000 の ROM テーブル、0x0000_2000 の CTI コンポー
ネントのベース・アドレス、0xA8 の CTIOUTEN[2]レジスタ・オフセットに追加しま
す。
STM チャネルSTM AXI スレーブは、MPU、DMA、および FPGA-to-HPS ブリッジのマスタに接続され
ています。各マスタには最大 65536 個のチャネルがあり、各チャネルは 256 バイト
のアドレス空間を占有し、各マスタで合計 16 MB のアドレス空間が占有されます。
HPS のアドレス・マップは、連続した 48 MB のアドレス空間を 3 つの 16 MB のセグ
メントに分割して STM AXI スレーブ・ポートに割り当てます。
表 7–2 に、STM アドレス・セグメントのアドレス割り当てを示します。
3 個のそれぞれのマスタは、3 個のアドレス・セグメントのうち任意の 1 つにアクセ
スできます。ソフトウェア・デザインは、ライト・アドレスのビット 24 および 25の値の AWADDRS[25:24]に基づいて、どのマスタがどのセグメントを使用するか決定
します。ソフトウェアが 3 つのセグメントのうち 1 つのみを使用するように制約し
なければなりません。
表 7–3 に、STM アドレス・フィールドを示します。
表7‒2. STM AXI スレーブ・ポートのアドレス割り当て
セグメント 開始アドレス 終了アドレス0 0xFC00_0000 0xFCFF_FFFF
1 0xFD00_0000 0xFDFF_FFFF
2 0xFE00_0000 0xFEFF_FFFF
表7‒3. STM AXI のアドレス・フィールド
AXI 信号フィールド 説明
AWADDRS[7:0]これらのビットは、スティミュラス・ポートの 256 バイトをインデックスします。詳しくは、ARM のウェブサイト(infocenter.arm.com)からダウンロードできる System Trace Macrocell, Programmers' Model Architecture Specification を参照してください。
AWADDRS[23:8] これらのビットは、マスタに関連付けられている 65536 個のスティミュラス・ポートを識別します。
AWADDRS[25:24] これらのビットは 3 個のマスタを識別します。0、1、および 2 のみがバリッド値です。
AWADDRS[31:26] 常に 0x3F です。ビット 24 ~ 31 は、0xFC00_0000 ~ 0xFEFF_FFFF にアクセスするために組み合わせられます。
Cyclone Vデバイス・ハンドブック 2012年 11 月 Altera CorporationVolume 3:ハード・プロセッサ・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル
第 7 章: CoreSight のデバッグおよびトレース 7‒13CoreSight のデバッグおよびトレースのプログラミング・モデル
各 STM メッセージには、メッセージに関連付けられているマスタをホスト・デバッ
ガに伝えるマスタ ID が含まれています。STM マスタ ID は、AWADDRS信号の部分と
AWPROT保護ビットを組み合わせることで決定されます。表 7–4 に、STM マスタ ID がど
のように計算されるか示します。
STM チャネルを経由するアクセスに加えて、32 個のイベント信号の高いオーダ 28(31:4)は FPGA-CTI を通して FPGA に接続されます。これらのイベント信号により、
STM を使用して FPGA ファブリックは追加メッセージを送信できるようになります。
デバッグ・システム外部への CTI トリガ接続HPS デバッグ・システムの以下の CTI は、デバッグ・システム外部と接続します。
■ csCTI
■ FPGA-CTI
csCTIこの項では、デバッグ・システムの csCTI に実装されているトリガ入力、出力、出力
確認ピンの接続を示します。トリガ入力確認信号はピンに接続されていません。
表 7–5 に、csCTI に実装されているトリガ入力ピンの接続を示します。
表 7–6 に、csCTI に実装されているトリガ出力ピンの接続を示します。
表7‒4. STMマスタ IDの計算
マスタ ID ビット AXI 信号ビット 説明
Master ID[5:0] AWADDRS[29:24] マスタを決定する上では最低位の 2 つのビットで十分ですが、CoreSight は 7 ビットのマスタ ID を使用します。
Master ID[6] AWPROT[1] 0 はセキュアを意味し、1 はノンセキュアを意味します。
表7‒5. トリガ入力信号
番号 信号 ソース7 ASYNCOUT STM
6 TRIGOUTHETE STM
5 TRIGOUTSW STM
4 TRIGOUTSPTE STM
3 ACQCOMP ETR
2 FULL ETR
1 ACQCOMP ETF
0 FULL ETF
表7‒6. トリガ出力信号(その1)
番号 信号 デスティネーション7 TRIGIN ETF
6 FLUSHIN ETF
5 HWEVENTS[3:2] STM
4 HWEVENTS[1:0] STM
2012 年 11 月 Altera Corporation Cyclone Vデバイス・ハンドブックVolume 3:ハード・プロセッサ・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル
7‒14 第 7 章: CoreSight のデバッグおよびトレースCoreSight のデバッグおよびトレースのプログラミング・モデル
表 7–7 に、csCTI に実装されているトリガ出力確認ピンの接続を示します。
FPGA-CTIFPGA-CTI は、デバッグ・システムを FPGA ファブリックに接続します。FPGA-CTI には、FPGA ファブリックに使用可能なすべてのトリガがあります。
エンベデッド・クロス・トリガ接続のコンフィギュレーションCTI インタフェースは、メモリ・マップド・レジスタ・インタフェースを通してプロ
グラム可能です。
f 特別なレジスタについて詳しくは、ARM のウェブサイト(infocenter.arm.com)から
ダウンロードできる CoreSight Components Technical Reference Manual を参照してくださ
い。
デバッガを通して CoreSight コンポーネントのレジスタにアクセスするには、レジス
タ・オフセットが CoreSight コンポーネントのベース・アドレスに追加されている必
要があります。その組み合わせ値は、ROM テーブルがデバッガ(0x80000000)を確
認できるアドレスに追加される必要があります。
各 CTI には、トリガ・インタフェースおよびチャネル・インタフェースの 2 つのイ
ンタフェースがあります。トリガ・インタフェースは CTI および他のコンポーネン
トの間のインタフェースです。このインタフェースには 8 個のトリガ信号があり、
他のコンポーネントに固定接続されています。チャネル・インタフェースは CTI およびその CTM の間のインタフェースであり、4 個の双方向チャネルを持っています。
CTI のチャネル・インタフェースへのトリガ・インタフェース(およびその逆方向)
のマッピングは、ダイナミックにコンフィギュレーションされます。各 CTI トリガ
出力および CTI トリガ入力の接続はそれぞれ個別にイネーブル / ディセーブルできま
す。
3 TRIGIN TPIU
2 FLUSHIN TPIU
1 TRIGIN ETR
0 FLUSHIN ETR
表7‒7. トリガ出力確認信号
番号 信号 ソース7 0 —
6 0 —
5 0 —
4 0 —
3 TRIGINACK TPIU
2 FLUSHINACK TPIU
1 0 —
0 0 —
表7‒6. トリガ出力信号(その2)
番号 信号 デスティネーション
Cyclone Vデバイス・ハンドブック 2012年 11 月 Altera CorporationVolume 3:ハード・プロセッサ・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル
第 7 章: CoreSight のデバッグおよびトレース 7‒15CoreSight のデバッグおよびトレースのプログラミング・モデル
例えば、FPGA-CTI のトリガ入力 0 をチャネル 3 に配線してコンフィギュレーション
し、FPGA-CTI のトリガ出力 3 および MPU デバッグ・システムの CTI-0 のトリガ出力
7 をチャネル 3 から配線してコンフィギュレーションできます。このコンフィギュ
レーションによって FPGA-CTI のトリガ入力 0 でトリガされ、FPGA-CTI の出力 3 およ
び CTI-0 のトリガ出力 7 に伝播します。伝播は、シングルからシングル、シングルか
ら複数、複数からシングル、および複数から複数となります。
FPGA-CTI のトリガ入力に接続されている FPGA の特定のソフト・ロジック信号は、
TPIU へのトレース・データのフラッシュをトリガするためにコンフィギュレーショ
ンできます。例えば、csCTI の出力 2 をトリガするためにチャネル 0 をコンフィギュ
レーションすることができます。そして、トリガ入力 T3 を FPGA-CTI のチャネル 0にコンフィギュレーションします。トレース・データは、csCTI のトリガ出力 2 でト
リガが受信されるときに TPIU にフラッシュされます。
FPGA-CTI のトリガ入力 T2 に接続されている FPGA のもう 1 つのソフト・ロジック信
号は、STM メッセージをトリガするためにコンフィギュレーションできます。csCTI出力トリガ 4 および 5 は、HPS の STM CoreSight コンポーネントに配線されていま
す。例えば、csCTI のトリガ出力 4 にチャネル 1 をコンフィギュレーションします。
そして FPGA-CTI のチャネル 1 にトリガ入力 T2 をコンフィギュレーションします。
図 7–1 を参照してください。
FPGA-CTI のトリガ入力 T1 に接続されている FPGA ファブリックのもう 1 つのソフ
ト・ロジック信号は、CPU1 のブレークポイントをトリガするためにコンフィギュ
レーションできます。CTI-1 のトリガ出力 1 は、CPU-1 のデバッグ・リクエスト
(EDBGRQ)信号に配線されています。例えば、CTI-1 のトリガ出力 1 にチャネル 2 を
コンフィギュレーションします。そして FPGA-CTI のチャネル 2 にトリガ入力 T1 を
コンフィギュレーションします。
デバッグ・クロックCoreSight システムはいくつかのクロックを使用します。表 7–8 にそれらのクロック
を示します。ポート名は、個々の CoreSight デバッグ・コンポーネント用として ARMの資料で表記されているクロック信号入力の名前です。信号名は、他の HPS コン
ポーネントで使用されるクロック信号の名前です。
表7‒8. CoreSight のクロック(その1)
ポート名 クロック・ソース 信号名 説明
ATCLK クロック・マネージャ
dbg_at_clk トレース・バス・クロックです。
CTICLK(csCTI 用) クロック・マネージャ
dbg_at_clk csCTI 用のクロス・トリガ・インタフェース・クロックです。CTMCLKに同期または非同期にできます。
CTICLK(FPGA-CTI 用)FPGA ファブリック
fpga_cti_clk FPGA-CTI 用のクロス・トリガ・インタフェース・クロックです。
CTICLK(CTI-0 およびCTI-1 用)
クロック・マネージャ
mpu_clkCTI-0 および CTI-1 用のクロス・トリガ・インタフェース・クロックです。CTMCLK に同期または非同期にできます。
CTMCLK(csCTM 用) クロック・マネージャ
dbg_clk csCTM 用のクロス・トリガ・マトリックス・クロックです。CTICLK に同期または非同期にできます。
CTMCLK(CTM 用) クロック・マネージャ
mpu_clk CTM 用のクロス・トリガ・マトリックス・クロックです。CTICLK に同期または非同期にできます。
2012 年 11 月 Altera Corporation Cyclone Vデバイス・ハンドブックVolume 3:ハード・プロセッサ・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル
7‒16 第 7 章: CoreSight のデバッグおよびトレースCoreSight のデバッグおよびトレースのプログラミング・モデル
f CoreSight のポート名について詳しくは、ARM のウェブサイト(infocenter.arm.com)か
らダウンロードできる CoreSight Technology System Design Guide の表 6-2 を参照してく
ださい。
デバッグ・リセットCoreSight システムはいくつかのリセットを使用します。表 7–9 にそれらのリセット
を示します。ポート名は、個々の CoreSight デバッグ・コンポーネント用として ARMの資料で表記されているクロック信号入力の名前です。信号名は、他の HPS コン
ポーネントで使用されるクロック信号の名前です。
DAPCLK クロック・マネージャ
dbg_clk DAP の内部クロックです。PCLKDBG に等価である必要があります。
PCLKDBG クロック・マネージャ
dbg_clk デバッグ APB(DAPB)クロックです。
HCLK クロック・マネージャ
dbg_clkDAP 内部の AHB-Lite マスタによって使用されます。DAPCLK に非同期です。HPS では、AHB-Lite ポートはDAPCLK と同じクロックを使用します。
PCLKSYS クロック・マネージャ
l4_mp_clk DAP 内部の APB スレーブ・ポートによって使用されます。DAPCLK に非同期です。
SWCLKTCK
JTAG インタフェース
dap_tck JTAG インタフェースまたは FPGA ファブリックのどちらか一方を通して外部デバッガによって駆動されるSWJ-DP クロックです。DAPCLK に非同期です。JTAG インタフェースを経由する場合、このクロックは JTAGインタフェースの TCK と同じになります。
FPGA ファブリック
tpiu_traceclkin
TRACECLKIN クロック・マネージャ
dbg_trace_clk
TPIU トレース・クロック入力です。ATCLK に非同期です。HPS では、クロック・マネージャまたは FPGAファブリックからこのクロックを供給することができます。
表7‒8. CoreSight のクロック(その2)
ポート名 クロック・ソース 信号名 説明
表7‒9. CoreSight のリセット(その1)
ポート名 クロック・ソース 信号名 説明
ATRESETn リセット・マネージャ
dbg_rst_n トレース・バス・リセットです。ATCLK ドメイン内のすべてのレジスタをリセットします。
nCTIRESET リセット・マネージャ
dbg_rst_n
CTI リセット信号です。CTICLKドメイン内のすべてのレジスタをリセットします。HPS では、CTI の 4 本のインタフェースがあります。これら 4 本は同じリセット信号を使用します。
DAPRESETn リセット・マネージャ
dbg_rst_n DAP 内部リセットです。PRESETDBGn に接続されています。
PRESETDBGn リセット・マネージャ
dbg_rst_n デバッグ APB リセットです。PCLKDBG でクロックされるすべてのレジスタをリセットします。
HRESETn リセット・マネージャ
sys_dbg_rst_nすべての AMBA オンチップ・インタコネクトをリセットする SoC 提供のリセット信号です。DAP の AHB-Lite マスタ・ポートをリセットするためにこの信号を使用します。
Cyclone Vデバイス・ハンドブック 2012年 11 月 Altera CorporationVolume 3:ハード・プロセッサ・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル
第 7 章: CoreSight のデバッグおよびトレース 7‒17CoreSight のデバッグおよびトレースのアドレス・マップおよびレジスタの定義
f CoreSight のポート名について詳しくは、ARM のウェブサイト(infocenter.arm.com)か
らダウンロードできる CoreSight Technology System Design Guide の表 6-3 を参照してく
ださい。
リセット・マネージャ内の ctrlレジスタの ETR ストール・イネーブル・フィールド
(etrstallen)は、ウォーム・リセットまたはデバッグ・リセットの前に、L3 イン
タコネクトへの AXI マスタ・インタフェースを停止するために ETR が要求されるか
どうか制御します。
f リセット・ハンドシェイキングについて詳しくは、Cyclone V デバイス・ハンドブック volume 3 の Reset Manager の章を参照してください。
ブレークポイントでプロセッサ停止中のリセットを回避するために、Level 4(L4)の
ウォッチドッグ・タイマをデバッグ中に停止することができます。
f 詳しくは、Cyclone V デバイス・ハンドブック volume 3 の Watchdog Timer の章を参照し
てください。
CoreSight のデバッグおよびトレースのアドレス・マップおよびレジスタの定義
f アドレス・マップおよびレジスタの定義は、このハンドブックの volume に付属の hps.html ファイルにあります。レジスタの定義は ARM の資料にもあります。ファイ
ルを開くにはリンクをクリックします。
モジュールの説明およびベース・アドレスを見るには、スクロールして以下のモ
ジュール・インスタンスのリンクをクリックします。
■ stm
■ dap
■ dmanonsecure
■ dmasecure
PRESETSYSn リセット・マネージャ
sys_dbg_rst_n DAP のシステム APB スレーブ・ポートをリセットします。
nCTMRESET リセット・マネージャ
dbg_rst_n CTM リセット信号です。CTMCLK によってクロックされるすべての信号をリセットします。
nPOTRST リセット・マネージャ
tap_cold_rst_nDAP SWJ-DP に対するトゥルー・パワー・オン・リセット信号です。このリセットはパワー・オン時のみである必要があります。
nTRST JTAG インタフェース
nTRST ピンSWJ-DP 内部の DAP TAP コントローラをリセットします。この信号は JTAG コネクタを使用するホストによって駆動されます。
TRESETn リセット・マネージャ
dbg_rst_n TPIU 用のリセット信号です。TRACECLKIN ドメインのすべてのレジスタをリセットします。
表7‒9. CoreSight のリセット(その2)
ポート名 クロック・ソース 信号名 説明
2012 年 11 月 Altera Corporation Cyclone Vデバイス・ハンドブックVolume 3:ハード・プロセッサ・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル
7‒18 第 7 章: CoreSight のデバッグおよびトレース改訂履歴
■ mpuscu
■ mpul2
そしてレジスタおよびフィールドの説明を見るには、モジュールの説明のリンクを
クリックして適切な ARM の資料にアクセスします。レジスタのアドレスは、各モ
ジュール・インスタンスのベース・アドレスに相対的なオフセットです。
f すべてのモジュールのベース・アドレスは、Cyclone V デバイス・ハンドブックvolume 3 の Introduction to the Hard Processor System の章にも示されています。
改訂履歴表 7–10 に、本資料の改訂履歴を示します。
表7‒10. 改訂履歴
日付 バージョン 変更内容
2012 年 11 月 1.2 マイナーな更新。
2012 年 6 月 1.1 機能の説明、プログラミング・モデル、アドレス・マップおよびレジスタ定義に関する各項の追加。
2012 年 1 月 1.0 初版。
Cyclone Vデバイス・ハンドブック 2012年 11 月 Altera CorporationVolume 3:ハード・プロセッサ・システムのテクニカル・リファレンス・マニュアル