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1 A Special Concert to Commemorate the 90th Anniversary of Dr. Alfred Reed's Birth 第19回音の輪コンサート Alfred Reed 1921 - 2005 生誕90年記念特別演奏会 〜東日本大震災復興支援〜 Photo by Kin Aoyama 2011年5月4日(祝)  開場 13:30 開演 14:00 すみだトリフォニーホール 主催 : 株式会社エーピーアイ 044-789-9146 [email protected] www.otonowa.net API, inc.

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A Special Concert to Commemorate the 90th Anniversary of Dr. Alfred Reed's Birth

第19回音の輪コンサート

Alfred Reed 1921 - 2005

生誕90年記念特別演奏会〜東日本大震災復興支援〜

Photo by Kin Aoyama

2011年5月4日(祝) 開場 13:30 開演 14:00すみだトリフォニーホール

主催 : 株式会社エーピーアイ [email protected], inc.

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プログラム

第1部  A. リード生誕90年記念特別バンド 指揮:汐澤安彦

1. ゆめはっとジュニア・ウインド・オーケストラのためのファンファーレ Fanfare for YUMEHAT JUNIOR WIND ORCHESTRA

2. 春の猟犬 The Hounds of Spring

3. エル・カミーノ・レアル El Camino Real (A Latin Fantasy)

Intermission 休憩 15分   〜 休憩中にリード博士の秘蔵写真を上映いたします 〜

第2部 音の輪ウインドシンフォニカ 2011 指揮:伊藤 透

4. カーテン・アップ! Curtain Up! (A Theater Overture)

5. 第3組曲 Third Suite for Band (Scènes de Ballet)

Intermission 休憩 10分

第3部 音の輪ウインドシンフォニカ 2011 指揮:小林恵子 独奏:小串俊寿 Alto Saxophone

6. シシリアーナ・ノトールノ Siciliana Notturno for E♭ Alto Saxophone and Band

7. アルメニアン・ダンス 全曲 Armenian Dances, Part 1 & Part 2

プログラム

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ごあいさつ

東日本大震災復興支援のための A.リード生誕90年記念特別演奏会

音の輪コンサート代表  青山 均

 本日は、連休の中を「A. リード生誕90年記念特別演奏会」にご来場いただきまして、誠に有り難うございます。 アルフレッド・リード博士を音楽監督に迎えて 1989 年に発足した音の輪コンサートは、2005年 5 月 4 日すみだトリフォニーホールで行われた第 17 回が、リード博士の指揮する最後のコンサートとなりました。リード博士はその年の9月17日に亡くなられ、翌年5月4日に同ホールで第18 回音の輪コンサート「A. リード追悼演奏会」を開催いたしました。そして本日、5年ぶりとなる第19回音の輪コンサート「A. リード生誕90年記念特別演奏会」の開催に至りましたことは、参加者の皆様はじめ指揮者の諸先生、関係各位の熱意の賜物と心より感謝申し上げます。 今回も全国から 200 名を超える有志が集まりました。汐澤安彦先生の指揮する『A. リード生誕90年記念特別バンド』。常任指揮者の伊藤透先生と今回から指揮者に加わった小林恵子先生が率いる『音の輪ウインドシンフォニカ 2011』は、ソリストに小串俊寿先生を迎えサクソフォーンの名曲『シシリアーナ・ノトールノ』を共演いたします。 3月11日に発生した東日本大震災の未曾有の大災害の渦中、このような演奏会を自粛する風潮がありますが、幸いにもこのすみだトリフォニーホールは被災を免れたので、音の輪コンサートは躊躇なく開催の準備を進めて参りました。そしてこの音の輪コンサートの冒頭で、リード博士の最後の作品『ゆめはっとジュニア・ウインドオーケストラのためのファンファーレ』の演奏を決め、4月11日福島県の被災地、南相馬市文化振興事業団を支援激励に伺い、貴重なファンファーレの楽譜をいただいて参りました。 被災地の果てしなく広がる荒涼とした地震と津波災害の光景は、これまで経験したことのない世界の様相を呈し、見る者を唖然とさせます。さらに追い討ちをかける放射能災害と風評被害。ただただ一日も早い復旧を願い、募金や献金をし、時には労働奉仕に出向いて瓦礫の一つでも取り除く。このような支援を繰り返し、繰り返し続ける以外に復興の道はないように思われます。復興支援を続けるためには支援者自身が元気で頑張れる体力と資力を持たなければなりません。何より日本の中心地・東京が元気でパワフルである必要があります。“音楽の力” は目に見えませんが、時には大きなエネルギーを生み出す源を秘めています。聴く人を元気にし、みんなの心を優しくし、 自分自身に勇気を与えてくれます。 今日演奏する曲は、どの曲も今必要とされている “音楽の力” を秘めています。それがリード音楽の神髄だからにほかなりません。音の輪コンサートは、最期の瞬間まで音楽の中に生きたアルフレッド・リードの崇高な芸術家魂を受け継ぎ、彼の音楽とその精神を未来永劫引き継いでゆくために、これからもリード作品を演奏し続けて参ります。 最後になりましたが、東日本大震災で被災された多くの皆様に心からのお見舞いを申し上げ、犠牲となって亡くなられた方々に哀悼の意を捧げ、一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。 

生誕90年を迎えて音の輪コンサート常任指揮者  伊藤 透

 本日はご来場頂き、誠にありがとうございます。 私は過去 18 年間にわたり、亡きリード先生と、音の輪の仲間たちと共に音楽活動を続けてまいりました。リード先生の生誕 90 年を迎える今年、再び仲間たちと再会し、先生の音楽を演奏できることを心より嬉しく思います。あらためて、これまで音の輪コンサートの活動を支えてきてくださった関係者の皆様、そして数多くのリードファンに感謝いたします。しばしの間、演奏を聴きながら、在りし日のリード先生を懐かしんで頂くとともに、リード音楽の素晴らしさを再確認していただければ幸いです。 リード音楽の感動が、次の世代にも引き継がれていきますように。そして、今後リード先生を超える若い作曲家や指揮者が出現し、ますます日本の吹奏楽が盛んになっていくことを祈念いたします。

Kin Aoyama

Toru Ito

1989 年 4 月 新宿京王プラザホテルにて

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アルフレッド・リード

Alfred Reed  1921 年 1 月 25 日ニューヨーク市に生まれる。10 才からトランペットをニューヨークで最も優れた3人のプロ奏者から学び、15 才から作曲をポール・ヤーティンに学ぶ。18 歳から少年庁のラジオ・ワークショップでレオポルド・ストコフスキーなど超一流の指揮者達のアシスタントや放送番組の作曲編曲の仕事をする。20歳の 1941 年 6 月 20 日マージョリー夫人(21 歳)と結婚。21 歳の時に第二次世界大戦が始まり第 529 陸軍航空隊に入隊し、バンド副指揮者として活躍する。終戦後ジュリアード音楽院に入学しヴィットリオ・ジャンニーニに作曲を学んだ後、NBC、ABC などの放送局の作曲・編曲者として活躍する。1953 年学取得のためにベイラー大学でシンフォニーオーケストラの指揮者になり、1955 年に同大学の音楽学士号(Bachelor of Music) を、1956 年に音楽修士号(Master of Music) を受ける。音楽修士号の作品「Rhapsody for Viola and Orchestra」によって 1959 年にルリア賞(Luria Prize)を受賞する。1955 年から1966 年までニューヨークのハンセン出版社の編集責任者を、1966 年から1993 年 6 月までマイアミ大学音楽学部の理論作曲学科、音楽教育学科、音楽メディア産業学科(Music Media and Industry)の主任教授に就任し、F. フェネルの後を引き継いでマイアミ大学シンフォニックウインドオーケストラの指揮者として活躍する。1968 年ペルーのリマ国際音楽院から名誉博士号を受ける。

 わが国では 1965 年に「シンフォニック・プレリュード」、1970 年に「音楽祭のプレリュード」が全日本吹奏楽コンクール課題曲に採用されて瞬く間に不動の地位を獲得する。1981 年 3 月に東京佼成ウィンドオーケストラの招きで初来日し普門館でレコーディングを行った後、3 月 28 日に新宿文化センターで最初の日本公演を行い伝説的な大成功をおさめる。以降 80 回を越える来日をはたし、東京佼成ウィンドオーケストラとの演奏会や 11 回に及ぶレコーディング、ジャパン・スーパー・バンドとのレコーディングとコンサートツアー、東京吹奏楽団、大阪府音楽団、大阪市音楽団、ウインドカンパニー管楽オーケストラなどプロの吹奏楽団との共演をはじめ全国各地の音楽大学やスクールバンド、市民バンドとの共演、音楽祭やイベントへの出演やバンドクリニックを行い、吹奏楽の発展のために力を尽くす。その功績により2004 年 4 月 25 日日本管打・吹奏楽学会より第 14 回日本管打・吹奏楽アカデミー賞特別賞を受賞。1988 年洗足学園音楽大学客員教授に就任し 2005 年 3 月までの 17 年間、同大学のシンフォニックウインドオーケストラを指揮、国内およびヨ-ロッパやアメリカへの演奏旅行を行うとともに、前田ホールでの定期演奏会をはじめ多くのレコーディングを残している。2005 年 8 月 21日に開催された「ミュージック・キャンプ in 多摩 2005」のステージが生涯で最後の指揮となる。音の輪コンサート終身名誉音楽監督。ジャパン・スーパー・バンド音楽監督、尾西市民オーケストラおよび輪島吹奏楽団名誉指揮者。ゆめはっとジュニア・ウインド・オーケストラ永久名誉音楽監督。API, inc. 所属。

 2005 年 9 月17 日(日本 9 月18 日)、自宅のあるコーラルゲーブルス(マイアミの隣接市)の病院にて永眠。享年 84 歳。

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1953 コラール前奏曲 《HL》 スラヴ民謡組曲 《Kal》 1955 シンデレラ 《WDM》 枯れ葉 《Han》 ピーターパン 《WDM》 1956 クラウニング・グローリー 《Sou》 トランペットのための頌歌 《Sou》 バラード 《Sou》 黄金の腕 《Den》 1957 セレナード 《Sou》 1958 力と尊厳 《MMP》 1959 ミュージックマン 《HL》 1960 ジムノペディ(E.サティ) 《Sal》 1962 音楽祭のプレリュード 《HL》 グリーンスリーヴス 《Brn》 宗教音楽組曲 《HL》 シースケープ 《HL》 ローシオの行列(J.トゥリーナ) 《Sal》 ピッコロ協奏曲(A.ヴィヴァルディ) 《Kal》 グリム童話 《Gol》 想い出のサンフランシスコ 《Han》 栄光への脱出 《Han》 ヴァリアント・イヤーズ 《HL》 1963 シンフォニック・プレリュード 《HL》 アラビアのロレンス 《Gow》 フラリッシュの祭典 《Bou》 1964 祝典序曲 《HL》 嘆きの歌 《Brn》 1965 マンシーニ! 《Fam》 ロジャーズ・アンド・ハート 《Fam》 メリーポピンズ 《WDM》 1966 コリック・ソング 《B&H》 詩と力 《Sou》 ラフーン 《MMP》 エニグマ変奏曲(E.エルガー) 《Bel》 1967 ヴァイキングの戦争行進曲と戦闘讃歌 《Wrn》 1968 金管楽器と打楽器のための交響曲 《Sam》 ミュージック・メーカーズ 《HL》 イントラーダ・ドラマティカ 《MMP》 パッサカリア 《HL》 ワパウェッカ(サスカッチャンの山) 《MMP》 ロシアン・クリスマス・ミュージック 《Sam》 1969 ジュビラント序曲 《Brn》 1970 ヴィラベラ 《UMP》 忠誠の誓い 《Kal》 1971 セレモニアル・ファンファーレ 《Kal》 1972 インペラトリクス 《HL》 イン・メモリアム 《MMP》 北国の伝説 《Kal》 1973 ハムレット 《TPr》 アレルヤ!ラウダムス・テ 《HL》 セヴァーン組曲(E.エルガー) 《Sam》 1974 アルメニアンダンス・パート1 《Sam》 パンチネロ 《Brn》 北国の夜想曲 《UMP》 1975 ノクターン(A.スクリャービン) 《HL》 1976 第1組曲 《HL》 来たれ、甘き死(J.S.バッハ) 《Brn》 1977 オセロ 《HL》 1978 アルメニアンダンス・パート2 《Brn》 プレリュードとカプリッチオ 《HL》 1979 第2交響曲 《MMP》 1980 第2組曲 《HL》 魔法の島 《MMP》 主よ、人の望みの喜びよ(J.S.バッハ) 《Brn》 1981 ラッシュモア 《Brn》 春の猟犬 《HL》 クリスマス・イントラーダ 《HL》 羊は静かに草をはみ(J.S.バッハ) 《Brn》 1982 第3組曲 《HL》 プロセルピナの庭 《MMP》 1983 クインストーン序曲 《HL》 前奏曲第4番(J.S.バッハ) 《Brn》 1984 ヴィヴァ・ムジカ! 《HL》 小組曲 《HL》 プロ・テキサーナ 《Sou》 目覚めよと呼ぶ声あり(J.S.バッハ) 《Brn》 1985 ★法華経からの三つの啓示Part1【立正佼成会】 《MMP》 ★法華経からの三つの啓示Part2&Part3【立正佼成会】 《HL》 カスケード山の歌 《HL》 神はなお生きたもう(J.S.バッハ) 《Brn》

1985 プレリュード(A.スクリャービン) 《HL》 1986 エル・カミーノ・レアル 《HL》 カリブ舞曲 《HL》 センテニアル! 《HL》 セカンド・センチュリー 《Brn》 1987 ゴールデン・ジュビリー 《HL》 クリスマス・セレブレーション 《HL》 1988 交響曲第3番 《HL》 エルサレム讃歌 《Brn》 天にまします我らが父よ(J.S.バッハ) 《Brn》 天使の糧(C.フランク) 《Brn》 亡き王女のためのパヴァーヌ(M.ラヴェル) 《Kal》 1989 ★セレブレーション・ファンファーレ【佼成出版社】 《Brn》 ★サリューテイションズ!【佼成出版社】 《Mol》 夕べ 《Brn》 1990 ★マーチ・ゴールデン・イーグル【石川国体局】 《Mol》 ミスター・ミュージック! 《Brn》 ヴィリア(F.レハール) 《Brn》 1991 カーテン・アップ 《HL》 ★春のよろこび【天理高等学校】 《Brn》 歌劇「タンホイザー」より巡礼の合唱(R.ワーグナー) 《Brn》 1992 ウィズ・トランペッツ・アンド・ドラムズ 《HL》 聖歌変奏曲 《Brn》 1993 第4交響曲 《Mol》 エヴォリューションズ 《Mol》 ★マリンバ・コンチェルティーノ【河野玲子・百瀬和紀】 《Brn》 ラデツキーマーチ(J.シュトラウス) 《Brn》 1994 ★第4組曲【かわす川音楽集団】 《Brn》 フニクリ・フニクラ(L.デンザ) 《Brn》 1995 ★第5交響曲「さくら」【洗足学園音楽大学】 《Mol》 我が羊飼いは愛の神 《Brn》 勇気の城壁 《Brn》 1996 トランペット協奏曲 《Mol》 ★第5組曲【下関ウィンドアンサンブル】 《HL》 ビッグ・イースト・マーチ 《Kjos》 タランテラ 《Brn》 1997 二つのバガテル 《Brn》 「カルメン」よりジプシーダンス(G.ビゼー) 《Brn》 1998 フルートと吹奏楽のためのディヴェルティメント 《Mol》 ★第6組曲【音の輪コンサート】 《HL》 ★ゴールデン・イヤー【横浜市立港南中学校】 《Mol》 ★シルバー・シャドー【桑名吹奏楽団】 《HL》 トリッチ・トラッチポルカ(J.シュトラウスII) 《Brn》 アリオーソ(J.S.バッハ)《Brn》 1999 ★ミレニアムIII 【ソニー吹奏楽団】 《Mol》 カント・エ・カンドンベ 《Kjos》 我らは未来 《Brn》 雷鳴と稲妻(J.シュトラウスII) 《Brn》 ジョイオ・ノエル 《MMP》2000 喝采! 《HL》 ★ミュージック・イン・ジ・エアー!【MBS大阪毎日放送】 《MMP》 威風堂々第1番(E.エルガー) 《MMP》 威風堂々第2番(E.エルガー) 《MMP》 威風堂々第3番(E.エルガー) 《MMP》 2001 ★JIDAI(時代)【相模原ユース・ウィンドシンフォニー】 《Kjos》 ギリギア 《HL》 オールド・アンド・ニュー 《HL》 シシリアーナ・ノトールノ 《HL》 ★子供の組曲【高山吹奏楽団】 《MMP》 常動曲(J.シュトラウスII) 《Brn》 威風堂々第4番(E.エルガー) 《MMP》2002 ★第7組曲 【輪島吹奏楽団】 《HL》 ★サクソフォン四重奏のための「5つのカメオ」     【サクソフォン・アンサンブル「なめら~か」】 《MMP》2003 ★マーチ・イースト・アンド・ウエスト【横浜港北区民吹奏楽団】《Kjos》2004 十二夜 《HL》 ★かわさきのねいろ吹奏楽編曲【川崎市】 《未出版》2005 ★ファンファーレとプロセッショナル【桑名吹奏楽団】 《Kjos》 ★ビクトリー・マーチ【ミュージック・キャンプ in多摩 2004】《HL》 ★ファンファーレ【南相馬市文化振興事業団】 《未出版》出版社と略号 B&H = Boosey&Hawkes Bel = Belwin-Mils Bou = BourneCo. Brn = C.L.BarnhouseCo. Den = DenaMusic Fam = FamousMusic Gol = GoldenBellSongs Gow = GowerMusic HL = HalLeonardPubl. Han = HansenPublications Kal = Kalmus&Co. Kjos = NeilA.KjosMusicCo. MMP = MastersMusicPubl. Mol = MolenaarEditionBV Sal = EditionsSalabert Sam = SamFox Sou = SouthernMusicCo. TPr = TheodorePresserCo. UMP = PlymouthMusicCo. WDM = WaltDisneyMusic

リード作品                             ★は日本からの委嘱作品 (作曲者名) 【委嘱団体名】 《出版社名》

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プロフィール

汐澤安彦:客演指揮者 

 東京芸術大学器楽科卒業、同専攻科修了。トロンボーンを山本正人、指揮を金子登の各氏に師事。当初、バストロンボーン奏者として読売日本交響楽団に在団、傍ら桐朋学園において斎藤秀雄氏より指揮法を学ぶ。1973 年、民音指揮コンクール(現・東京国際音楽コンクール指揮部門)第2位。1975 年、渡欧。ベルリン音楽大学、カラヤンアカデミーに学ぶ。帰国後、オーケストラ、吹奏楽、オペラ、合唱の各界で活躍。東京佼成ウインドオーケストラ、二期会合唱団、東京吹奏楽団など各常任指揮者を歴任。また東京音楽大学シンフォニックウインドアンサンブル指揮者として永くその任にあった。1999 年、日本吹奏楽学会・第9回日本吹奏楽アカデミー賞(演奏部門)受賞。東京吹奏楽団名誉指揮者。

伊藤 透:常任指揮者 

 東京芸術大学卒業。東京アカデミック・ウインドオーケストラ(後のジャパン・スーパー・バンド)の創立に参加し、1989 年楽団代表及び指揮者となる。1991 年「石川国体」、2010 年「ねんりんピック石川2010」の式典音楽プロデューサーを務める。CD「コンチェルト・フォー・バンド」全3集(ビクター)、著書に「バンド・トレーニング・ブック」等がある。現在、尚美ミュージックカレッジ専門学校管弦打楽器学科科長、財団法人石川県音楽文化振興事業団音楽運営アドバイザー、ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭企画運営委員。第1回音の輪コンサートより常任指揮者を務める。API,inc. 所属。

小林恵子:客演指揮者 

 山梨大学教育学部音楽科卒業、洗足学園音楽大学附属指揮研究所マスターコース修了。2004 〜 06 年東京佼成ウインドオーケストラ副指揮者。ミッドヨーロッパ 2007 国際指揮マスタークラス第1位。ハルヴィル城オペラ(スイス)、スリランカ交響楽団を定期的に指揮しているなど、国内外において客演指揮者として活躍。東京佼成ウインドオーケストラとの DVD/CD も多く発売中。現在、くらしき作陽大学、洗足学園音楽大学、相愛オーケストラ各講師。指導者・教師と一緒に指揮勉強会(コバ会)を積極的に開催。

小串俊寿:アルトサクソフォーン 

 1982 年東京芸術大学卒業。1984 年パリ国立高等音楽院を1等賞で卒業。現在、国内外でソロ・コンサートを展開し、東京音楽大学、昭和音楽大学&同短期大学部、尚美学園大学講師として後進の育成にも情熱を注いでいる。現代音楽ソリストグループの東京シンフォニエッタメンバー。2009 年 5月エジプトのカイロで開催されたALEXANDRINA CONTEMPORARY MUSIC BIENNALE に、同年 9月オランダのアムステルダムで開催された「ガウデアムス音楽祭」に出演。A.リード氏との共演によるソロアルバム「SUPER SAXOPHONE with SUPERBAND」Vol.1(NB-101)・Vol.2(NB-102)などがある。

野口琢磨:コンサートマスター

 東京ミュージック&メディアアーツ尚美ディプロマコース修了、フランス国立ボルドー地方音楽院においてクラリネット、バスクラリネット、室内楽、現代音楽のクラスを金メダル(一等賞)及び名誉賞、DEMを得て卒業。在仏中 2001 年より 2005 年までオーケストラ・ドゥ・ラ・ミュージック・ミニシパル・ボルドー

(l'Orchestre de la Musique Municipale Bordeaux)クラリネット奏者を務める。東京シンフォニエッタ、クラリネットアンサンブル " エクラ " やトリオダンシュ" ル・シェルシュ"、クラリネット五重奏 "くらご " などで活動する。現在、尚美ミュージックカレッジ専門学校非常勤講師、セルマージャパン(アクタス)、RMS

(ローランドミュージックスクール)横浜音楽院、各講師。

越智未穂夜:司会

 ジャズ・ヴォーカリスト。高松に生れ松山に育つ。愛媛大学のジャズ系サークルでピアノを弾き、後にボーカルに転向する。中京 TV「めいほう高原音楽祭」出演時に総合司会も努めた事から音楽イベントのMCとしても活躍の場を拡げる。明光院正人氏、伊藤君子氏に師事。2001 年ファーストアルバム「幸福の軌跡〜 in the meeting of your love」を発表し、スイングジャーナル誌第 35 回ジャズディスク大賞ヴォーカル部門でノミネートされる。新宿サムデイ、銀座スウイングシティー、吉祥寺サムタイム、NHK「セッション505」等に出演。主に守屋純子セクステットと活動中。ヤマノミュージックサロンにてジャズヴォーカル講師も努めている。

Yasuhiko Shiozawa

Keiko Kobayashi

Toshihisa Ogushi

Toru Ito

Takuma Noguchi

Mihoyo Ochi

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A.リード生誕90年記念特別バンド 音の輪ウインドシンフォニカ2011

メンバー・リスト

Flute & Piccolo ◎ 平松 明子 18 東京都 中原 由美子 16 東京都 山田 桂子 14 東京都 中山 泰枝 11 神奈川県 是永 泉 10 千葉県 山下 美穂 8 東京都 ☆ 渡辺 泰 6 神奈川県 石塚 純子 5 埼玉県 志保澤 聡子 4 神奈川県 木村 智美 4 神奈川県 滝本 香子 3 東京都 千葉 和美 1 神奈川県 河本 麻衣 1 東京都

Oboe ◎ 松本 隆治 16 東京都 鎌田 浩喜 14 埼玉県  大野 一 1 東京都

English Horn 明泉 恵子 7 山形県

E♭ Clarinet 神田 恵子 1 千葉県

B♭ Clarinet 奥原 雅之 17 東京都 鈴木 芳和 16 神奈川県 鈴木 恵美 16 神奈川県 渕澤 元樹 11 千葉県 ◎ 中嶋 敦 9 東京都 長尾 麻衣子 4 東京都 稲本 奈緒美 4 埼玉県 高野 雄司 3 栃木県 堤 美帆 3 神奈川県 是永 浩喜 1 千葉県 松田 智子 1 千葉県 峰 幸加 1 東京都 兒玉 亜希子  1 東京都 木村 瞬 1 東京都 戸塚 浩祥 1 東京都 戸塚 美枝子 1 東京都 渕澤 砂織 1 千葉県 佐藤 玲子 1 群馬県 勝俣 彩香 1 神奈川県 野口 琢磨 1 東京都

Bass Clarinet ◎ 香取 明子 18 千葉県 佐々木 健一 10 神奈川県

Contrabass Clarinet 沢村 寿一 1 埼玉県

Bassoon ◎ 北口 智子 1 神奈川県 ☆ 岡田 啓 1 東京都 ☆ 谷口 愛 1 千葉県

Alto Saxophone ◎ 中野 明 19 東京都 前嶋 清 6 神奈川県 平澤 香織 3 埼玉県 高野 英一 3 福島県 辻本 剛志 2 大阪府 高橋 久美 1 埼玉県 池上 香織 1 神奈川県 水島 宏枝 1 神奈川県

Tenor Saxophone 貝本 清美 5 東京都 近藤 奈美子 5 愛知県 山﨑 奈津子 1 東京都

Baritone Saxophone 額賀 晋也 1 神奈川県 佐藤 恵子 1 東京都

Trumpet & Cornet 田澤 健 14 神奈川県 ◎ 佐藤 みゆき 9 千葉県 神山 友子 8 東京都 松島 勝 7 千葉県 明泉 宏幸 7 山形県 住友 亮一 7 神奈川県 大佐 琴江 3 埼玉県 黒木 憲太郎 1 神奈川県 柿内 麻理子 1 神奈川県 鈴木 聡子 1 東京都

Horn 香取 雅昭 10 千葉県 鈴木 暢子 10 千葉県 ◎ 岡口 幸司 7 神奈川県 頭士 弘美 3 千葉県 長森 さやか 1 東京都

Trombone 滝本 真澄 11 東京都 小山 哲太郎 11 東京都 三輪 陽子 8 千葉県 ◎ 薬袋 勝 6 東京都 樹山 隆一 1 神奈川県

Euphonium ◎ 田中 義則 18 東京都 岩堀 雅美 15 神奈川県 松井 大輔 11 兵庫県 雑賀 郁江 8 東京都 小浦 未堂 5 東京都 松田 房之 1 東京都

Tuba ◎ 串田 誠 12 神奈川県 西山 悦代 10 東京都 三輪田 真澄 3 東京都 松田 精一 2 千葉県

String Bass ☆ 内海 優 1 東京都

Harp ☆ 小坂 三香 1 神奈川県

Percussion 藤本 岳志 18 東京都 山本 直子 11 東京都 ◎ 上野 康恵 7 東京都 広津 育美 1 神奈川県 畠山 渉 1 東京都 小竹 紀子 1 千葉県 ☆ 篠塚 時人 1 東京都 ☆ 水町 万里央 1 東京都

◎はパートリーダー ☆は賛助出演 数字は参加回数

Flute & Piccolo 菅野 菜美 3 神奈川県 谷内 仁美 3 石川県 石渡 昌代 2 神奈川県 海老原 尚子 2 茨城県 菊地 清恵 2 千葉県 河野 彬 1 千葉県 中川 聖奈 1 神奈川県 米倉 美穂 1 東京都 佐々木 真紀 1 神奈川県 廣井 亜季 1 千葉県 佐藤 裕子 1 東京都

Oboe 吉田 正邦 3 神奈川県 小林 和巳 1 千葉県 笛木 由美 1 埼玉県 関根 大輔 1 埼玉県

English Horn 駒 外史樹 1 愛知県

E♭ Clarinet 関 和彦 6 神奈川県 澤野 正宏 2 東京都

B♭ Clarinet 山田 誠 11 東京都 金成 祐行 10 東京都   横濱 文子 9 神奈川県 榊原 檀 4 東京都 金成 真美 3 東京都 佐藤 栄喜 3 宮城県 井分 勝己 3 兵庫県 石川 綾乃 2 新潟県 酒井 朋美 2 京都市 清野 雅則 1 神奈川県 笹川 裕美 1 新潟県 中山 淳子 1 茨城県 三宅 亮 1 東京都 駒 澄恵 1 愛知県 坂田 久美子 1 東京都 深澤 典恵 1 神奈川県 半藤 智恵 1 神奈川県 米原 耕平 1 千葉県 野口 琢磨 1 東京都 松下 弥生 1 神奈川県 宮部 貴子 1 千葉県 Alto Clarinet 伊藤 晶美 1 神奈川県

Bass Clarinet 藤原 光弥 3 茨城県 市瀬 理恵 2 兵庫県 佐藤 恵子 1 神奈川県 兼田 仁美 1 東京都

Bassoon 小林 武夫 2 神奈川県   ☆ 岡田 啓 1 東京都   ☆ 谷口 愛 1 千葉県

Alto Saxophone 関 香子 6 神奈川県 北川 研 3 東京都 富田 裕加子 2 沖縄県 伊藤 満恵 1 神奈川県 大畑 勝裕 1 千葉市 田中 直美 1 神奈川県 金子 正美 1 千葉県

Tenor Saxophone 及川 正広 3 東京都 小森 志のぶ 2 東京都

大谷 美友紀 1 福島県 松田 葵 1 東京都

Baritone Saxophone 御園生奈々子 10 埼玉県 水島 佳織 1 神奈川県 吉田 真哉 1 東京都

Trumpet & Cornet 小林 実 2 千葉県 小川 智之 2 千葉県 上畠 優子 2 埼玉県 上畠 完 2 埼玉県 正木 克弥 2 京都府 正木 俊子 2 京都府 正木 来実 1 京都府 小林 恵美 1 石川県 坂田 貴浩 1 東京都 佐藤 めぐみ 1 千葉県 福井 偉 1 神奈川県 堀井 ちとせ 1 神奈川県 竹内 千春 1 東京都 前田 真司 1 東京都 大槻 智之 1 千葉県

Horn 家村 知子 8 福岡県 川本 亜紀 1 東京都 金子 美佐 1 神奈川県 村田 敦美 1 東京都 木村 友香 1 東京都 兼田 昇 1 東京都 伏見 眞里 1 埼玉県 神津 景子 1 東京都

Trombone 並木 夕子 1 千葉県 小林 真優 1 千葉県 鴨田 玲子 1 東京都 小野 清孝 1 神奈川県 八木ヶ谷 舞 1 千葉県 宮本 裕 1 大阪府 杉本 真司 1 千葉県 冨樫 みえ子 1 千葉県

Euphonium 五十嵐 稔 6 神奈川県 石島 絵理 3 東京都 中山 富夫 2 茨城県 原 知加子 2 東京都 村田 就美 1 東京都 佐藤 加奈 1 神奈川県 毛利 直之 1 神奈川県

Tuba 原田 篤行 2 千葉県 門脇 正貴 1 神奈川県 池田 侑太 1 千葉県

String Bass 佐藤 美穂 3 神奈川県

Harp ☆ 小坂 美香 1 神奈川県

Percussion 水町 万里央 2 東京都 市原 明恵 1 東京都 村本 心平 1 愛知県 篠塚 時人 1 東京都 指田 かおり 1 東京都 武井 秋子 1 東京都 秋山 順治 1 東京都 吉崎 英子 1 東京都   ☆ 山本 直子 11 東京都

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音の輪ウインドシンフォニカ2011・スナップ

第19回音の輪コンサート練習日程1月09日(日) 宮前市民館 シンフォニカ結成式2月11日(金祝)宮前市民館3月21日(月祝)宮前市民館4月30日(土) 宮前市民館5月01日(日) 宮前市民館5月02日(月) 宮前市民館(予備)5月03日(火祝)宮前市民館 特別バンド結成式・練習5月04日(祝) すみだトリフォニーホール

撮影:3月21日(月祝)宮前市民館

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音の輪コンサートのあゆみ

【第17回】会場からの惜しみない拍手を受けるリード博士と「音の輪ウインドシンフォニカ 2005」リード博士の音の輪コンサートでの最後の指揮となった。

【第17回】「第14回日本管打・吹奏楽アカデミー賞受賞記念特別バンド」全国のリ-ドファン120 名が集まり、リード博士の指揮でエル・カミーノ・レアルを熱演した。

第10回記念遠征公演/1998 年 5月10日(日)群馬音楽センター ~からす川音楽集団ジョイントコンサート~ 指揮:A.リード 第6組曲 マリンバ・コンチェルティーノ  (MarimbaSolo:飯田智子) 音楽祭のプレリュード アルメニアンダンス・パート1&2 第2組曲 ビッグ・イースト・マーチ

第11回/1999 年 5月3日(月祝)ゆうぽうと簡易保険ホール 指揮:A.リード ワパウェッカ(サスカッチアンの山) フルートとバンドのためのディヴェルティメント  (FluteSolo:甲藤さち)●日本初演 第2交響曲 インペラトリクス オセロ マンシーニ! 黄金の腕/E.バーンスタイン  (DrumsSolo:荻原松美)

第12回/2000 年 5月4日 ( 木祝)ゆうぽうと簡易保険ホール 指揮:A.リード 伊藤透 吹奏楽のための第1組曲/G.ホルスト デリー地方のアイルランド民謡  ~羊飼いの呼び声/P.グレンジャー ラフーン  (ClarinetSolo:伊藤寛隆) 祈りとトッカータ/J.バーンズ 金管楽器とのための交響曲 マーチ・シルバーシャドー 北国の伝説 第3組曲 パッサカリア アルメニアンダンス・パート1

第13回/2001年 4月30日(月祝)文京シビックホール ~ミレニアムに八十歳を祝う~ 指揮:A.リード 伊藤透 ミレニアム III われらは未来 カント・エ・カンドンベ JIDAI(時代) ロシアン・クリスマス・ミュージック  子供の組曲  (AltoSaxSolo:岩本伸一) 第5交響曲「さくら」

第14回/2002年 5月5日(日)文京シビックホール ~新世紀への挑戦~ 指揮:A.リード 伊藤透 威風堂々第1番/E.エルガー ノクターン/A.スクリャビン ローシオの行列/J.トゥリーナ 歌劇「メリーウィドウ」よりヴィリア/F.レハール  雷鳴と稲妻/J.シュトラウス 第7組曲 交響曲第3番

第6回/1994 年 5月1日(日)昭和女子大学人見記念講堂 指揮:A.リード 百瀬和紀 伊藤透 田中司郎 春のよろこび 第2組曲 音楽祭のプレリュード オセロ エヴォリューションズ 聖歌変奏曲 バラード(AltoSaxSolo:片桐京子) 第4交響曲

第7回/1995 年 4月30日(日)新宿文化センター 指揮:A.リード 百瀬和紀 伊藤透 ミュージック・メーカーズ プロセルピナの庭 第4組曲 ミスター・ミュージック! 法華経からの三つの啓示

第8回/1996 年 5月5日(日祝)ゆうぽうと簡易保険ホール ~A .リード75歳記念コンサート~ 指揮:A.リード 百瀬和紀 伊藤透 田中司郎 春の猟犬 我が牧人は愛の王/J.S.バッハ ハムレット アルメニアンダンス・パート1 第5組曲 エル・カミーノ・レアル

第9回/1997年 5月4日(日)ゆうぽうと簡易保険ホール 指揮:A.リード 百瀬和紀 伊藤透 ヴィヴァ・ムジカ! 第1組曲 ロシアン・クリスマス・ミュージック セカンド・センチュリー 亡き王女のためのパヴァーヌ/M.ラヴェル 第5交響曲「さくら」

第10回/1998 年 5月3日(日祝)ゆうぽうと簡易保険ホール ~第10回記念特演奏会~ 【第10回記念特バンド】 指揮:A.リード J.バーンズ 春の猟犬 アルヴァマー序曲/J.バーンズ 秋のひとりごと/J.バーンズ  (OboeSolo:佐竹正史) シンフォニック・オーバーチュア/J.バーンズ エル・カミーノ・レアル 【音の輪ウインドシンフォニカ】 指揮:A.リード 百瀬和紀 伊藤透 音楽祭のプレリュード 枯れ葉 エルサレム讃歌 カーテン・アップ! カリブ舞曲 第6組曲●委嘱作品・世界初演 マリンバ・コンチェルティーノ  (MarimbaSolo:平子久江) アルメニアンダンス・パート1&2

第15回/2003 年 5月4日(日祝)文京シビックホール 指揮:A.リード 伊藤透 威風堂々第4番/E.エルガー 第5組曲 第4交響曲 春の猟犬 ミュージック・イン・ジ・エアー! 法華経からの三つの啓示

第16回/2004 年 5月1日(土)ティアラこうとう 指揮:A.リード 伊藤透 春のよろこび 二つのバガテル シシリアーナ・ノトールノ  (Alto.SaxSolo:中野明) 第2組曲  トランペット協奏曲  (TrumpetSolo:高橋敦) アルメニアンダンス・パート1&2

第17回/2005 年 5月4日(水祝)すみだトリフォニーホール ~A.リード博士第14回日本管打・吹奏楽 アカデミー賞受賞記念特別演奏会~ 指揮:A.リード 伊藤透 【アカデミー賞受賞記念特 バンド】 春の猟犬 エル・カミーノ・レアル 【音の輪ウインドシンフォニカ 2005】 パンチネロ シンフォニック・プレリュード 第5交響曲「さくら」 アレルヤ!ラウダムス・テ(パイプオルガン使用) ピッコロ協奏曲/A.ヴィヴァルディ   (PiccoloSolo:渡辺泰) エルサレム讃歌

第18回/2006 年 5月4日(木祝)すみだトリフォニーホール ~A.リード追悼演奏会~ 【A. リード追悼演奏会 バンド】 指揮:伊藤透 汐澤安彦 音楽祭のプレルード アルメニアンダンス・パート1 【音の輪ウインドシンフォニカ 2006】 指揮:秋山紀夫 百瀬和紀 伊藤透 ミスター・ミュージック! マリンバ・コンチェルティノ   (MarimbaSolo:河野玲子) エル・カミーノ・レアル 弔辞(秋山紀夫) 「5つのカメオ」より第4楽章アリア  (サクソフォーン四重奏) プロセルピナの庭 ミュージック・メーカーズ 第4交響曲

第1回/1989 年 5月3日(水祝)サンパール荒川 指揮:A.リード 百瀬和紀 伊藤透 忠誠/J.P.スーザ エル・キャピタン/J.P.スーザ キング・コットン/J.P.スーザ バラード(AltoSaxSolo:小串俊寿) アルメニアンダンス・パート1 エル・カミーノ・レアル パニス・アンジェリカス/C.フランク オセロ

第2回/1990年 5月6日(日)ゆうぽうと簡易保険ホール 指揮:A.リード 百瀬和紀 伊藤透 雷神/J.P.スーザ 美中の美/J.P.スーザ 海を越えた握手/J.P.スーザ 第2組曲 アルメニアンダンス・パート2 シンフォニック・プレリュード トランペットのための頌歌  (TrumpetSolo:戸部豊) 第3交響曲

第3回/1991年 5月3日(金祝)昭和女子大学人見記念講堂 指揮:A.リード 百瀬和紀 伊藤透 アルメニアンダンス・パート1 マーチ・ゴールデン・イーグル 第1組曲 春の猟犬 主よ人の望みの喜びよ/J.S.バッハ シースケープ  (EuphoniumSolo:後藤文夫) エルサレム讃歌

第4回/1992年 5月3日(日祝)昭和女子大学人見記念講堂 指揮:A.リード 百瀬和紀 伊藤透 小組曲 ラッシュモア カリブ舞曲 ハムレット カーテン・アップ! マリンバ・コンチェルティーノ●世界初演  (MarimbaSolo:河野玲子) アレルヤ!ラウダムス・テ 第3組曲 ハーレム・ノクターン/E.ハーゲン  (AltoSaxSolo:小串俊寿) プロ・テキサナ パッサカリア

第5回/1993 年 6月20日(日)昭和女子大学人見記念講堂 指揮:A.リード 百瀬和紀 伊藤透 カーテン・アップ! エル・カミーノ・レアル ラフーン(ClarinetSolo:秋山かえで) ロシアン・クリスマス・ミュージック パンチネロ グリーンスリーブス アルメニアンダンス・パート1&2

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曲目解説

ゆめはっとジュニア・ウインド・オーケストラのためのファンファーレFanfare for YUMEHAT JUNIOR WIND ORCHESTRA

 2004 年 A. リードは福島県の財団法人原町市文化振興事業団(現在は財団法人南相馬市文化振興事業団)の主催運営する「ゆめはっとジュニア・ウインド・オーケストラ」の音楽監督に就任し、それを記念してこのファンファーレが委嘱されました。初演はその年の 12 月 5 日に開催されたこのバンドの第1回コンサートで作曲者自身の指揮により行われました。 わずか9小節の曲ですが、A. リードの人生の集大成を込めたような壮大さは、最後の作品に相応しい圧倒的な響きとなって迫ります。 このたびの東日本大震災の被災地となった南相馬市は甚大な被害を被りました。リード博士の取り持つ縁で誕生したこのファンファーレを今日のステージで演奏することで、復興の進軍ラッパにしていただけるなら、天国の博士もきっと喜ばれることでしょう。

●楽譜は未出版で、演奏のご希望は財団法人南相馬市文化振興事業団にお問い合わせください。(Tel.0244-25-2763)

春の猟犬The Hounds of Spring

 この曲は、カナダのオンタリオ州ウィンザーのジョン・L.フォスター・セコンダリー・スクールバンドの委嘱で作曲され、その指揮者ジェラルド・A.N.ブラウンに棒げられ、1980 年 5 月 8 日にリード自身の指揮、同セコンダリー・スクールバンドの演奏で初演されました。 曲のタイトルは、アルガーノン・チャールズ・スウィンバーン

(1837-1909)というイギリスの詩人が 1865 年 28 歳のときに書いた詩の一節に基づいています。この曲はリード自身がいっているように、この詩のもつ2つの要素、“若い快活さ” と “やさしい愛の甘さ” を音楽として表現しようとしたものです。形式としては伝統的な A-B-A の3部形式で、6/8 拍子を主体とした軽快なリズムによる A と、4/4 拍子の美しいメロディの B の部分が対比的に書かれています。 (出典:「A. リード作品集」佼成出版社・解説:秋山紀夫)

エル・カミーノ・レアルEl Camino Real (A Latin Fantasy)

 この曲は、第 581 空軍バンドの委嘱により1984 年の後半から翌年の前半にかけて作曲され、1985 年4月15 日にフロリダ州のサラソタでこの空軍バンドとその指揮者レイ・E. トーラー中佐の指揮で初演された。 サブタイトルをラテンファンタジーと付けられたこの曲は、“急 -緩 - 急” の形式で書かれスペイン風のリズムや音律で飾られている。短い序奏に続いて熱狂的な舞曲が始まりしばらく続いて終わる。静寂の中からオーボエの哀愁に満ちた亡き恋人を偲ぶ歌が聞こえてくる。悲しみは大きな歌になって覆い尽くされるがしだいに弱くなり、ホルンの呟きを最後に消えてゆく。そして静寂の中から新しい生気あふれる躍動の鼓動が始まる。リズムは波となりこれまでの悲しみの旋律を大きな喜びのテーマのなかに包み込みながらクライマックスを作って終わる。 1768 年から1832 年にかけて、聖フランシス派の修道士たちは、カリフォルニアの南にあるサンディエゴから北はサンフランシスコに至る 600 マイルの道のりに 21 カ所に及ぶ伝導所を設けた。この伝導所を結ぶルートがエル・カミーノ・レアル(スペイン国王の道)と呼ばれている。 1958 年に横浜市とサンディエゴ市は姉妹都市の縁組みを結び、1983 年にサンディエゴ市から25周年を記念してMISSION BELLS OF EL CAMINO REAL

(エル・カミーノ・レアルのミッションベル)のレプリカが 2 つ贈られた。その1つが山下公園の氷川丸の前にある噴水の横に立てられている。

カーテン・アップCurtain Up! (A Theater Overture)

 20 世紀のアメリカの音楽は、ジャズ、規模の大きな吹奏楽、それと劇場音楽の3つの主要な分野に集約されるものによって大きな発展を遂げたと A. リードは述べているが、この『カーテン・アップ』は、こうした3つの面を融合するように書かれた作品である。“カーテン・アップ” とは文字通りミュージカルショーの幕開けの意味で、開幕を告げるファンファーレ、陽気なダンスナンバー、恋人同志のデュエットを彷彿させるバラード、軽やかなタップダンスと情熱的なラテンの鮮やかなコントラスト、そしてジャズロックがフィナーレをエキサイティングに盛り上げる。 生まれ育ち、ダンス・バンドのアレンジャーとして作曲家の仕事を始めたニューヨーク。A. リードは華やかなブロードウェーのミュージカルの楽しさを余すこと無くこの6分半の中に凝縮してみせた。 この曲は、イリノイ州ウィートン市から、そこの市民バンドの 60周年の祝典のために委嘱されて 1990 年に作曲された。同年 7 月19 日にその記念コンサートで、ブリュース・モス博士の指揮によって初演された。

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第3組曲Third Suite for Band(Scènes de Ballet)

 A. リードは全部で9作の組曲を発表している。4 番目に書かれた「小組曲」と8番目の「子供の組曲」以外は作曲された順番がその曲のタイトルになっている。 第3組曲は、ミネソタ州のトマス・ジェファーソン高校の委嘱で作曲され、初演は 1981 年 5 月 21日この高校のバンドを作曲者自身が指揮して行われた。曲はサブタイトルにあるようにバレーの情景を題材にした4楽章の組曲である。 第1楽章 Fanfare and Intrada(ファンファーレとイントラーダ):ブラスのファンファーレに続いて序章に入る。絶えず転調を繰り返すというパターンがこの楽章の特色である。 第2楽章 Pas de deux(パ・ド・ドゥ「2 人のステップ」):バレエで男女 2 人の踊り手によって展開される踊り。4拍子に続く美しい旋律のワルツが二人の踊る愛の情景を彷彿させる。 第3楽章 Polka Excentrique(風変わりなポルカ):2拍子のポルカの所々に余分な半拍が加わって面白い効果をあげている。 第4楽章 Danse generale(全員の踊り):劇的な表現効果によってクライマックスが演出されている。

●仙台吹奏楽団からプレゼントされたイラスト"Scènes de Ballet" マイアミのリード博士の自宅に飾られている。

シシリアーナ・ノトールノSICILIANA NOTTURNO (For Eb Alto Saxophone Solo and Concert Band)

 この曲は、4 パートのチェロ・オーケストラとコントラバスのための 5 楽章からなる組曲『SUITE CONCERTANTE』 の第 2 楽章として作曲された。数年後に同じ曲名でフル・ストリングス・オーケストラの曲にアレンジされ、両方とも続けて出版された。その後でアメリカのサクソフォン奏者のフレッド・ヘムケの助言を得てソロ・アルトサクソフォンとピアノ伴奏による版が作られ、彼によって編集されてこの曲の次のバージョンの出版譜となった。1993 年、アメリカのヴァイオリン奏者パメラ・マッコネルのために作曲者によって編曲されたソロ・ヴァイオリンとピアノ版が、未出版ではあるがもう1つのバージョンとして加わった。 このソロ・アルトサクソフォンとバンドの追加版は、日本のサクソフォンの名手・小串俊寿氏の CD アルバム 「スーパーサクソフォン・スーパーバンド」 の第2集の中に入れるために作られた。 これらの 5 つのバージョンは全てほとんど同じ形で継承されていて、ただ1つの例外としてヴィオラのバージョンだけが調が変更されている。この夢見心地でやさしく波打つようなシシリアーナ、その忘れられないメロディーによって作曲者の最も頻繁に演奏される作品の1つになっている。 (プログラムノートより)

● CDアルバム「スーパーサクソフォン・スーパーバンド」第2集

アルメニアン・ダンス 全曲Armenian Dances, Part 1 & Part 2

 アルメニアはロシアの南方にあるアルメニア民族で大半を占められた共和国で、民族音楽の宝庫とされている。A. リードは、そうした民族音楽を素材としてこの曲を書いた。その際の資料となったには、ゴミダス・ヴァルタベートが蒐集したアルメニアの音楽集である。ヴァルタベートはトルコのアナトリア地方の出身で、主としてドイツで音楽を勉強したのちアルメニアの民族音楽に特に惹かれその振興に尽力し、アルメニアの人たちから敬愛されていた。 この曲は、 「パート1」 と 「パート2」 の2つの集で合計4楽章からなる組曲の形をとっている。そのうちの第1集 「パート1」 は1972 年夏に作曲され、イリノイ大学のハリー・ビジャン博士に献呈されて、彼の指揮するこの大学のシンフォニック・バンドによって 1973 年 1 月10 日に初演された。 この 「パート1」 は、ヴァルタベートがはじめて楽譜の形で記した5つのアルメニア調の音楽を用いて構成され、単一楽章の形になっている。「あんずの木」と題された強烈な全合奏からはじまる。3つの民謡がこの部分の素材となっている。この強烈さが静まり、ハープの伴奏にのって木管が新しい旋律を奏する。「山うずらの歌」と題されたアルメニア調をおびているこの曲は、実はヴァルタベートの自作である。やがて各種のを加えて活気をとりもどしてくると、テナー・サックスが「ホイ、私のナザン」と記された部分の新主題を演奏しだす。この主題がしばらく多角的に展開されてから、ゆっくりとしたテンポの「アラジャーズ」と記された部分に移る。これはアルメニアにそびえる山の名前で、このメロディーはアルメニアの人たちから広く親しまれていてこの山の姿を示すかのように悠然としている。ふたたび類が加わりテンポの早い強烈な舞曲調の最後の部分「行け、行け」に入り、クライマックスを築いていって曲をしめくくる。 「アルメニアン・ダンス・パート2」は3楽章からなり、1973 年冬に作曲され、やはりイリノイ大学のハリー・ビジャン博士の指揮するこの大学のシンフォニック・バンドによって 1976 年4月4日に初演された。そのときは 「パート1」 と 「パート2」 が1つの曲として演奏された。この 「パート2」 を構成する3曲は、それぞれに1曲のアルメニアの音楽を用いて書かれている。 第1曲「来たれ、そよ風よ」は、そよ風を思わせる細かい音の動きの静かな序奏ののちに、若い男が山に向かって自分の悩みを吹きとばすようそよ風を送ってくれと嘆願する内容の抒情的なゆったりとしたメロディーが奏しだされる。 第2曲「結婚の踊り」は、結婚を祝う若者たちの陽気な踊りと歌によるもので、たくましく生命力にあふれたリズムをもっている。 第3曲「ロリの歌」は、キリスト教以前の農業の労働歌をもとにしていて、仕事の苦しみよりもむしろ喜びが歌いあげられ、「アルメニアン・ダンス」をしめくくるのにふさわしい熱狂的なクライマックスで閉じる。 (合計演奏時間:約 32 分)

●アルメニアン・ダンスを委嘱し初演の指揮をしたハリー・ビジャン博士とA.リード。2000 年12月シカゴ・ミッドウエスト・クリニックにて。

Alfred Reed live!Klavier Records   定価 ¥2,100

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音の輪コンサートベストセレクション

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特別チャリティー販売東日本大震災復興支援のため本日の売上全額を寄付

日本赤十字社、日本ユニセフ、南相馬市に寄付しその報告を HP に掲載いたします。

第 1 集 Armenian Dances 1. エル・カミーノ・レアル( 洗足学園音楽大学 S.W.O. /指揮:A.リード ) 2. ディベルティメント( 同上/フルート:鴨井亜希子 ) 3. アルメニアンダンス・パート1&2( 音の輪コンサート/指揮:A.リード ) 4. エルサレム讃歌( 音の輪コンサート/指揮:伊藤透 )

第 2 集  Russian Christmas Music 1. 第1組曲( 音の輪コンサート/指揮:伊藤透 ) 2. マリンバ・コンチェルティーノ( 洗足学園音楽大学 S.W.O. /指揮:A.リード)   マリンバ:生頼まゆみ 3. ロシアン・クリスマス( 音の輪コンサート/指揮:A.リード ) 4. 第4交響曲( 洗足学園音楽大学 S.W.O. /指揮:A.リード)

第 3 集  Giligia 1. 第6組曲( 音の輪コンサート/指揮:A.リード ) 2. 法華経からの三つの啓示( 音の輪コンサート/指揮:A.リード ) 3. ギリギア( 洗足学園音楽大学 S.W.O. /指揮:A.リード) 4. 第5交響曲「さくら」( 音の輪コンサート/指揮:A.リード )

第 4 集 Acclamation! 1. 春の猟犬( 洗足学園音楽大学 S.W.O. /指揮:A.リード) 2. ミュージック・イン・ジ・エアー( 同上) 3. ジョイオ・ノエル( 同上) 4. カント・エ・カンドンベ( 同上) 5. 子供の組曲( 同上/AltoSax:宍戸陽子) 6. アクラメーション( 洗足学園音楽大学 S.W.O. /指揮:A.リード) 7. 音楽祭のプレリュード( 音の輪コンサート/指揮:伊藤透 ) 8. 第2組曲( 洗足学園音楽大学 S.W.O. /指揮:A.リード)

第 5 集 Viva Musica! 1. ヴィヴァ・ムジカ!  2. 第2交響曲 3. シンフォニック・プレリュード 4. カノヴァッチ( 作曲:クラーク・マッカリスター) 5. セヴァーン組曲( 作曲:E.エルガー/A.リード編曲) 6. ビッグ・イースト・マーチ   演奏:洗足学園音楽大学 S.W.O. /指揮:A.リード 

第 6 集 The Final Recorded Concert 1. ジョイオ・ノエル  2. アーディンの森のロザリンド 3. 第3交響曲 4. エル・カミーノ・レアル 5. 十二夜 6. カリブ舞曲 7. フローレンティーナ・マーチ(J.フチーク)

Vol. 1 第 10 回記念特別演奏会セレクション 1. 音楽祭のプレリュード 指揮:伊藤透 2. 第6組曲              指揮:A.リード 3. エルサレム讃歌           指揮:伊藤透 4. 枯れ葉             指揮:伊藤透 5. アルメニアンダンス・パート1&2 指揮:A.リード 6. 星条旗よ永遠なれ  指揮:A.リード

Vol. 2 第 17 回音の輪コンサート 「A. リード最後の指揮」 

1. パンチネロ 指揮:伊藤透 2. シンフォニック・プレリュード 指揮:伊藤透 3. 第5交響曲「さくら」      指揮:伊藤透 4. ピッコロ協奏曲(ヴィヴァルディ)  指揮:A.リード  ピッコロ独奏:渡辺泰( 新日本フィルハーモニー) 5. アレルヤ!ラウダムス・テ 指揮:A.リード 6. アーディンの森のロザリンド 指揮:A.リード 7. 星条旗よ永遠なれ 指揮:A.リード

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