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学生による授業評価 ―アンケート調査結果報告書― 【2017(平成 29)年度】 2018(平成 30)年 11 月 東京大学農学部

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学生による授業評価

―アンケート調査結果報告書―

【2017(平成 29)年度】

2018(平成 30)年 11 月

東京大学農学部

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目 次

Ⅰ 平成29年度の授業評価

1 はじめに ....................................................................... 1

2 学部教育改革 .................................................................... 1

3 授業評価実施科目 ................................................................ 4

4 アンケート調査票 ................................................................ 5

5 全体評価と今後の課題 ............................................................ 6

1)総合評価について

2)教員スキルについて

3)学生の授業への取り組みと目標の達成について

4)新カリキュラムへの移行の影響について

5)オムニバス講義や大規模講義の問題について

6 おわりに ....................................................................... 9

資料① アンケート調査票 ......................................................... 11

資料② 平成29年度農学部学部教育会議専門委員会(授業評価関係)名簿 ............... 13

平成30年度農学部学部教育会議専門委員会(授業評価関係)名簿 ............... 13

Ⅱ 結果の概要

1 集計の方針 ................................................................... 14

2 集計結果の概要 ................................................................ 14

1)授業の出席率、遅刻・早退回数

2)授業内容の難易度・進度、予習・復習

3)授業内容とシラバスとの整合性

4)授業の準備・計画性

5)授業の技術

4-1)教員の話し方

4-2)板書等、講義の進め方

4-3)説明の分かりやすさ

4-4)教員のスキル

4-5)教員の授業時間の使い方

6)教員の意欲と熱意

7)関連分野に対する理解・関心

8)総合評価

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Ⅲ 平成29年度授業評価アンケート集計表

1 S1・SPターム:講義科目.......................................................... 21

2 S1・SPターム:実験・実習科目 .................................................... 23

3 A・Wターム :講義科目.......................................................... 26

4 A・Wターム :実験・実習科目 .................................................... 28

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Ⅰ 平成29年度の授業評価

1.はじめに

東京大学農学部では、教育の質の向上と授業担当者の教育スキルの向上を目

的としたファカルティ・ディベロップメント(FD)の一環として、平成 29年度

S1・SPタームおよび A1・A2・Wターム(以下、A・Wターム)にアンケート調査票を

用いた学生による授業評価(以下、授業評価)を実施した。

本報告書は、この授業評価の結果を集計・整理したものであり、全体の集計結

果に自由記入欄の記載内容を含めた授業評価を担当教員に周知することを目的

に取り纏めた。

本学部では、平成 14年度からアンケート調査票を用いた授業評価を開始した

が、その詳しい経緯については、『学生による授業評価アンケート調査報告書』

(平成 16年)に収録された「実施の経緯」を参照していただきたい。その後、授

業評価が授業改善の有益な手がかりになるとの学部教育会議での合意に基づき、

平成 17年度からは隔年度毎にこれを実施してきた。

上記の合意に基づいて、授業評価の設計と実施を平成 29年度農学部学部教育

会議専門委員会(授業評価関係)が担当し、その分析と評価を平成 30年度農学部

学部教育会議専門委員会(授業評価関係)が行った。担当メンバーについては章

末に記す。

本章では、平成 27年度に実施した前回の評価結果との比較を、適宜、織り込

みながら、平成 29年度の調査の概要をまとめ、今後の検討事項を整理する。続

く第Ⅱ章「結果の概要」では、質問ごとに集計結果および前回の評価結果との

比較について記述する。第Ⅲ章はその集計結果の生データを収録する。なお、

新カリキュラム導入前後の授業数およびその変化と、授業評価平均値(試算)

の比較について別冊の参考資料として取りまとめた。

2.学部教育改革

東京大学では全学的に学部教育改革が実施されて、授業体系は大きく変更さ

れた。その結果、平成 27年度には、これまでの夏学期・冬学期の 2学期制から、

新たに 4 ターム制が導入された。農学部は、全学の学部教育改革の方針に従っ

て、唯一 SP(サマープログラム)タームと W タームを導入し、事実上 5 ターム

制(S1、SP、A1、A2、W)での運用を続けている。また、第 1限開始時間は 8時

30 分へ変更、105 分間授業の実施、週 2 コマ開講による講義科目が広く導入さ

れる等、時間割としての授業実施体制についても大きく変化した。

1

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また、新カリキュラムが策定されることになり、学部後期課程の卒業に必要

な単位数を 84 から 76 に引き下げることにあわせて、授業が全面的に見直され

た。新カリキュラムの導入にあたって、平成 27年度については 2年次学生のみ

に適用され、3年次以後の学生については、旧カリキュラムを 4ターム制の中で

運用するという移行的な措置が取られた。全学年に新カリキュラムが適用され

たのは平成 28年度からである。

したがって平成 29 年度で初めて、4 ターム制における新カリキュラムについ

て全学年を対象にした授業アンケートを実施することになった。

農学部では、3 課程・14 専修の体制のもと、平成 29 年度には、農学が抱える

諸分野を俯瞰する農学総合科目 13科目、農学の基礎的分野を講義する農学基礎

科目 26科目、倫理ならびにリテラシー教育としての農学共通科目 4科目、さら

に課程ごとの専門性を深める課程専門科目 277 科目、専修ごとの実験・実習・演

習科目である専修専門科目 111 科目、農学に関わる諸課題の解決に向けた実践

力を身に着ける農学展開科目 13科目が開講された。

農学部では、新カリキュラム導入によって授業科目数がどのように変化した

かを以下に一覧する。

■平成 29年度の授業形態別科目数は以下の通りである。

・2年生の講義 57科目(1単位 16科目、2単位 41科目)

・3年生以上の講義 279科目(1単位 128科目、2単位 149科目、4単位 2科目)

・2年生の実験・実習 2科目(1単位 1科目、2単位 1科目)

・3 年生以上の実験・実習 123 科目(1 単位 46 科目、2 単位 57 科目、3 単位 8

科目、4単位 12科目)

■平成 27 年度から平成 29 年度までの講義と実験等をあわせた科目数の変化は

以下の通りである。

・総科目数:平成 27年度 442→平成 29年度 461、19科目増加

・0.5単位科目:平成 27年度 3→平成 29年度 0、完全廃止

・1単位科目:平成 27年度 95→平成 29年度 191、96科目増加

-S1タームで 39科目増加

-SPタームで 13科目増加

-A1タームで 25科目増加

-A2タームで 16科目増加

・2 単位科目:平成 27 年度 317→平成 29 年度 248、69 科目減少(1 ターム週 2

回授業を減らして、2ターム運用型に変更。夏休みを間にはさむ科目は減少)

-S1タームで 26科目減少

-S1SPタームで 35科目増加

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-S1A1タームで 24科目減少

-A1タームで 31科目減少

-A1A2タームで 40科目増加

-A2タームで 42科目減少

-Wタームで 27科目減少

■講義科目数の変化は以下の通りである。

・平成 27年度→平成 29年度に 16科目減少

・1単位科目:92科目増加

・2単位科目:75科目減少

・S1SPタームで 22科目増加

・S1A1タームで 14科目減少

・SPタームで 12科目増加

・A1A2タームで 35科目増加

・A2タームで 19科目減少

・Wタームで 21科目減少

■実験・実習科目数の変化は以下の通りである。

・平成 27年度→平成 29年度に 3科目増加

・0.5単位科目:全廃

・1単位科目:4科目増加

・2単位科目:6科目増加

・3単位科目:2科目減少

・4単位科目:2科目減少

・S1SPタームで 23科目増加

・S1A1タームで 18科目減少

・A1A2タームで 12科目増加

・A2タームで 11科目減少

・Wタームで 8科目減少

なお、平成 27 年度と平成 29 年度とでは、各タームの授業期間が異なってい

る。それぞれの期間は以下の通りであった。

■平成 27年度

S1ターム:4月 6日~6月 4日

SPターム:6月 5日~9月 9日

A1ターム:9月 10日~10月 30日

A2ターム:11月 2日~12月 25日

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Wターム:1月 4日~3月 2日

■平成 29年度

S1ターム:4月 5日~6月 4日

SPターム:6月 5日~9月 20日

A1ターム:9月 25日~11月 19日

A2ターム:11月 20日~1月 21日

Wターム:1月 22日~2月 22日

3.授業評価実施科目

授業評価実施科目数および全体の科目数に占める割合は以下の通りであった。

なお、参考までに前回の実施科目の状況も掲載した。

【平成29年度】

【S1・SPターム】 開講科目数 実施科目数 実施率

講義 112 96 86%

実験・実習 59 45 76%

全体 171 141 82%

【A・Wターム】 開講科目数 実施科目数 実施率

講義 218 194 89%

実験・実習 54 42 78%

全体 272 236 87%

【年度全体】 開講科目数 実施科目数 実施率

講義 330 290 88%

実験・実習 113 87 77%

全体 443 377 85%

※一部の通年授業を対象外として含めていない

【平成27年度】(参考)

【S1・SPターム】 開講科目数 実施科目数 実施率

講義 79 69 87%

実験・実習 43 25 58%

全体 122 94 77%

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【A・Wターム】 開講科目数 実施科目数 実施率

講義 241 199 83%

実験・実習 92 65 71%

全体 333 264 79%

【年度全体】 開講科目数 実施科目数 実施率

講義 320 268 84%

実験・実習 135 90 67%

全体 455 358 79%

平成 27 年度も平成 29 年度も、アンケートはそれぞれの授業の終了するター

ム末に実施したが、シラバスに記載されたタームを越えて行われた授業もあり、

シラバスに記載された開講期間でない時期にアンケートが回収されたものもあ

る。また平成 27 年度には、4 ターム制への移行時期の特別措置として、同じ授

業を年度内に 2 度開講した事例がいくつかあった。なお、アンケートは回収さ

れた時期のまま集計しており、開講時期による修正はしなかった。

平成 29 年度は、平成 27 年度の調査に比べると全体として実施率が高くなっ

ていて、講義科目については年度を通して 88%の実施率であり、前回に比べて

4%の増である。また、実験・実習科目については、平成 27 年度では年度を通

した実施率が 67%であるのに対して、平成 29 年度では実施率が 77%へと高ま

った。その大きな理由としては、平成 27年度の 4ターム制に移行による混乱が

終息し、安定したアンケート実施が行われたことが挙げられる。なお、授業に

よっては回答者数が極端に少ないものもある。次回以降、さらに高い実施率が

達成できるように実施体制の検討が必要である。

4.アンケート調査票

アンケート調査には講義科目と実験・実習科目を区別して2種類の調査票を

用い、後者には演習科目も含めた。章末に用紙を示す。アンケート調査票では、

最初に調査の趣旨を簡単に述べ、所属(科類・学部・専修等・学年)の記述を求

めたのち、授業評価に関する選択式設問の回答欄と自由記入欄を設けている。

選択式の問いは、下記のようなカテゴリーからなり、4段階または 5段階の評価

を求めた。過年度同様に省力化のためにアンケートをマークシート方式とした。

なお、今回のアンケート調査票の内容は、平成 27年度より新たに導入された

4ターム制への移行や、新カリキュラムの影響などを比較するため、前回および

前々回と同一の様式にしている。

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講義科目用

(1) 出席状況(Q1・Q2)

(2) 学生の授業への取組み(Q3)

(3) 授業の難易度(Q4・Q5)

(4) 授業の準備の良否(Q6・Q7)

(5) 授業の技術の巧拙(Q8・Q9・Q10・Q11・Q12)

(6) 教員の意欲と熱意(Q13・Q14)

(7) 授業の総合的な評価(Q15・Q16)

実験・実習科目用

(1) 出席状況(Q1・Q2)

(2) 学生の授業への取組み(Q3)

(3) 授業の難易度(Q4・Q5)

(4) 授業の準備の良否(Q6・Q7)

(5) 授業の技術の巧拙(Q8・Q9・Q10・Q11)

(6) 教員の意欲と熱意(Q12・Q13)

(7) 授業の総合的な評価(Q14・Q15)

5.全体評価と今後の課題

1)総合評価について

講義科目における総合的な評価(講義用 Q16)については、S1・SP ターム、A・

W タームで「満足している」と「ほぼ満足している」の合計がそれぞれ 77%、

78%であった。一方で「やや不満である」と「不満である」の合計はどちらも 4%

であった。なお、平成 27 年度の総合的な評価は、「満足している」と「ほぼ満

足している」の合計が 77~78%、「やや不満である」と「不満である」の合計が

3~4%であり、ほぼ同じ水準であった。授業実施体制が変わったことによる評

価の変化は認められなかった。

一方、実験・実習科目における総合的な評価(実験用 Q15)については、「満

足している」と「ほぼ満足している」の合計が S1・SP タームは 86%、A・W ター

ムは 85%であり、ほぼ同水準であった。平成 27年度では、S1・SPタームは 91%、

A・Wタームは 77%であったので、S1・SPタームでの評価は低下したが、A・Wター

ムでは上昇したことになる。

講義科目について総合評価(講義用 Q16)の値と講義スキル(講義用 Q11)と

の相関係数は S1・SP ターム、A・W タームともに 0.7 以上の高い値を示していた。

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実験・実習科目についても同様に 0.7 以上の値であった。講義スキルは授業の

満足度(総合評価)を大きく左右していた。

2)教員スキルについて

このアンケート調査の主目的は教員の FDの一貫として位置づけられているこ

ともあり、授業アンケートにおいて教員の教育スキルの状況を明らかにする。

講義科目における講義スキル(講義用 Q11)の結果によれば、S1・SPターム、A・

Wタームにおいて「非常に優れている」と「優れている」の合計はそれぞれ 73%、

72%であり、「教員の講義スキル」は全般的には望ましいレベルにあると言える。

なお前回のこの値は、S1・SP タームが 73%と同水準であったが、A・W タームが

82%となっており、今回 10ポイントほど低下したことになる。

なお残りの大部分は「普通程度」と回答しているものの、「もう少し努力して

ほしい」、「劣っている」という評価がそれぞれ 3%、1%であるので、このよう

な評価を受けた教員はアンケート結果を真摯に受け止めて講義方法の改善に努

めることが望まれる。

自由記載欄に記載された教員スキルや授業環境に関する主なクレームとして、

スライドの進行がはやすぎる、声が小さく聞きづらい、板書が見づらい、延長

が多すぎる、講義室が狭い等の記載が散見されたので、各教員の共通認識事項

として掲げておく。

実験・実習科目での教員スキル(実験用 Q10)の総合的判断を見ると、S1・SP

タームでは「非常に優れている」の評価が 48%、「優れている」を加えると 81%

である。A・Wタームでは「非常に優れている」の評価が 56%、「優れている」を

加えると 81%である。全般的に同水準の評価を得ているわけだが、「非常に優れ

ている」という観点からすると、A・Wタームの方が評価は高い。ちなみに前回の

「非常に優れている」と「優れている」を合計した値は、S1・SPタームが 85%、

A・Wタームが 84%で今回よりも高かった。そのうちの前回の S1・SPタームの「非

常に優れている」の評価は、さらにその前の回と比較して 20ポイント以上上昇

する 58%となっていたのだが、今回それが低下してしまった。一方の前回の A・

W タームの「非常に優れている」との評価は 38%であったので、今回大きく上

昇したことになる。なお、前回の実験・実習科目のアンケート実施率は低かっ

たので変化の解釈は慎重にすべきだが、悪化を示唆するデータには注意を喚起

しておきたい。

また、講義科目とは異なり、実験・実習科目への学生の自由記載への書き込

みは僅かであったが、終了時間が延びることを指摘する授業が比較的多かった。

共通のクレームとして認識しておきたい。

3)学生の授業への取り組みと目標の達成について

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「授業の予習・復習(Q3)」という学生側の立場から見た授業への取り組みに

ついての質問項目では、講義科目については「十分に行った」あるいは「ある

程度行った」と回答した学生の合計が S1・SP タームでは 35%、A・W タームでは

43%であり、前回がそれぞれ 31%、34%であったことから、改善が確認できた。

このように「授業の予習・復習(Q3)」への学生の取り組みについては、前々回

から前回にかけても改善が見られ、その傾向が続いていることになる。ただし、

上記のことは全体の 2/3 近くの学生は授業の予習・復習を行っていないことを

示す結果でもあることに留意しなければならない。

講義科目における「関連分野の理解・関心の深まり(講義用 Q15)」について

は、全体の 80%近くの学生が「深まった」あるいは「ある程度深まった」と回

答している。また、前回の結果もほぼ同様の値で大きな変化はなかった。なお、

「総合評価(講義用 Q16)」と「関連分野の理解・関心の深まり(講義用 Q15)」

との相関係数は S1・SPタームで 0.695、A・Wタームで 0.770と高い値を示してお

り、授業内容の充実が学習への意欲に結びついていることが認められた。

一方、実験・実習科目において、「授業の予習・復習(Q3)」に対する質問項

目に対して「十分に行った」あるいは「ある程度行った」と回答した学生は、

S1・SPタームで 64%、A・Wタームで 65%であった。前回と比べると、S1・SPター

ムで 7ポイント上昇、A・Wタームで 6ポイント低下している。前回は大きく改善

していたことが報告されていたが、ターム間で差が見られた。今回は平準化し

たことが確認できる。今後は全体的な底上げを目指すべきであろう。

実験・実習科目における「関連分野の理解・関心の深まり(実験用 Q14)」に

ついては、86~7%の学生が「深まった」あるいは「ある程度深まった」と回答

していて、非常に教育効果が高いという結果が現れている。ただし、前回の結

果と比べると 4ポイント程度の低下が認められることから、注意が必要である。

4)新カリキュラムへの移行の影響について

前回と今回を比べることで新カリキュラムへ移行したことの影響を探ること

ができる。上記で指摘したことを改めて整理する。

総合評価について確認すると、講義科目では前回も今回も S1・SP タームと A・

Wタームともに同程度の高い満足度が示されていた。一方、実験・実習科目につ

いての満足度は S1・SP タームと A・W タームとの間でほぼ同じ水準に揃ったもの

の、前回と比べると S1・SPタームでの評価が低下し、A・Wタームで上昇したこと

になる。

講義科目の教員スキルについては、S1・SPターム、A・Wタームともに「非常に

優れている」「優れている」とする回答が 70%超で同水準である。前回と比べる

と S1・SPタームでの評価はほぼ同じであるが、A・Wタームでの評価は低下したこ

とになる。実験・実習科目における教員スキルの評価については、「非常に優れ

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ている」「優れている」とする回答が S1・SPターム、A・Wタームともに今回は 81%

となり、前回の 84~85%と比べて低下している。

「理解・関心の深まり」についは、講義科目においては前回と今回のどちら

も 80%近くが「深まった」「ある程度深まった」と回答していて、大きな変化は

なかった。一方、実験・実習科目においては、今回は 86~7%の学生が「深まっ

た」「ある程度深まった」と回答したが、前回と比べると 4ポイント程度低下し

ている。

以上、「総合評価」、「教員スキル」、「理解・関心の深まり」を確認したが、全

般的に講義科目については新カリキュラムの導入前後で評価に変化は見られな

かった。しかしながら実験・実習科目では変化が観察され、新カリキュラム導

入による影響のあったことが推測される。

一方、自由記入欄への学生の書き込みからは、1タームの授業では理解が深ま

らないという意見が散見された。それ以外は 4 ターム制での授業運営に対する

意見が多く、第 1 限の開始時間が早いことや時間的な制約や拘束、SP の期間、

午後の実験だけしか行わないことへのクレームがあったことは前回と同様であ

る。4ターム制の利点が活かせるような授業方法や授業配置等の改善についても

継続的に検討を行うことが必要である。

5)オムニバス講義や大規模講義の問題について

自由記入欄への学生の書き込みにおいて、特に問題とすべきことは、農学総

合科目や大規模講義等、オムニバス形式で行う講義において、全体としての統

一感のなさ、教員による授業の進め方の違いへの戸惑い、さらに講義資料の配

布がなされない等、学生からのクレームが他の講義に比べて多いことが挙げら

れる。このような指摘を受けた講義では、講義の位置付けと教育目標が十分に

達成できるよう様々な点で改善が必要である。

特に「農学リテラシー」に対する学生からの改善要望は強く、総合評価(講

義用 Q16)において「不満である」という回答が 20%に及んでいて、また半数

近くの 124 名から自由記述の回答があった。そこでは弥生講堂での集中講義、

試験運営方式への見直し等の提案がされていて、平成 30年度での確実な対応が

求められる。

6.おわりに

本報告書は、授業の内容と教授法の改善等、教育の質の向上、また、その結

果、学生の学びへの姿勢の改善ならびに学修目標の達成の向上に活用されなけ

ればならない。そのためには、本報告書の内容を各教員に周知することが重要

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であり、また各教員がどのように授業改善に活用したかをフィードバックする

ことが必要である。

また、自由記入欄への書き込みは、学生が授業に対して、どのような要望・

意見・感想を持っているのかを知るために有用である。個々の科目に記入され

たコメントを各教員が真摯に受け止めることで、授業における学生と教員の信

頼関係はより強くなると期待される。

教育活動に従事する教員にとって、教育の内容と方法の質的な向上を図るこ

とは大きな責務である。授業評価の集計結果を本報告書で公表することは、こ

の責務の履行状況の一端を開示するという意味合いを持つ。また、今後の改善

に向けて、本報告書に対する忌憚のないご意見やご批判を頂戴できれば幸いで

ある。

【資料①】アンケート調査票(講義用、実験用)

【資料②】平成 29年度、平成 30年度農学部学部教育会議専門委員会(授業評価

関係)名簿

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2345678

10

2345678良い例 マーク記入例

Ⅰ.あなたの学年にマーク   してください。

悪い例

指示された調査番号を記入しマーク欄にマークしてください。

10

2345678

10

23456789 9 9 9

調査番号 農学部 授業評価アンケート(講義用)

注意事項 1. 回答欄等のマーク欄は鉛筆・シャープペンシル(HBまたはB)を用いてはっきりと記入してください。 ボールペンは使用しないでください。

2. 訂正は、消しゴムできれいに消し、消しくずを残さないでください。

3.所定欄以外にマークしないでください。

ご協力ありがとうございました。

〈調査の趣旨〉 このアンケートは、担当教員が授業の方法、内容、設備等の改善に役立てるために、学生の皆さんの意見を聞く目的で実施しますので率直に答えて下さい。アンケートへの回答が成績評価に反映されることはありません。疑問点があれば教務課学生生活担当(学生サービスセンター:3号館1階)まで問い合わせてください。

2年生 3年生 4年生 5年生 6年生 大学院生、その他

Ⅱ.あなたの所属にマーク   してください。

学部3年生以上

生命化学・工学 応用生物学 森林生物科学 水圏生物科学 動物生命システム科学 生物素材化学 緑地環境学 森林環境資源科学 木質構造科学 生物・環境工学 農業・資源経済学 フィールド科学 国際開発農学 獣医学 その他

他学部 大学院生 その他

農学部

農学部以外

学部2年生 農学部進学内定学生 文科生 理科生 その他

Ⅲ.以下の質問について、該当する回答を一つ選んでマークしてください(Q12のみ複数回答可)。   判断できない質問、あるいは該当のない質問に回答する必要はありません。

Ⅳ.この授業について良かった点、改善してほしい点等があれば自由に記入してください。また、複数教員による授業の場合、   個々の教員の講義について上記以外の意見があれば記入してください。

ほぼ全て出席した 2~3回欠席した 4~6回欠席した 7回以上欠席した

非常にわかりやすかった ほぼわかりやすかった 普通程度 ややわかりにくかった わかりにくかった

Q1 この授業にどれくらい出席しましたか?

Q10 授業内容について、教員の説明はわかりやすかったですか?

0~1回 2~3回 4~6回 7回以上

非常に優れている 優れている 普通程度 もう少し努力してほしい 劣っている

Q2 出席した際に、遅刻あるいは早退をしましたか?

十分に行った ある程度行った あまり行っていない 全く行っていない

Q3 授業内容の理解を深めるために、予習・復習等を行いましたか?

Q11 Q7 ~ Q10 の項目から総合的に判断して、教員の講義スキルについてどう思いますか?

ちょうどよい やややさしい やや難しい やさしすぎる 難しすぎる

適切に使われていた 開始時間が遅い 早く終わりすぎる 長引きすぎる 休講が多い

Q4 授業内容の難易度はどうでしたか?

Q12 教員は授業時間を適切に使っていましたか? (複数回答可)

ちょうどよい やや早い やや遅い 早すぎる 遅すぎる

そう思う ある程度そう思う 普通程度 あまりそう思わない そう思わない

Q5 授業の進度はどうでしたか?

Q13 教員は授業に意欲的に取り組み、指導は熱心でしたか?

合っている ほぼ合っている 普通程度 あまり合っていない 合っていない

熱心である ある程度熱心である 普通程度 あまり熱心でない 熱心でない

Q6 この授業はシラバスに記載されている授業の目標・概要、授業計画等と合っていましたか?

Q14 質問に対する教員の対応はどうでしたか?

よく準備されている ほぼ準備されている 普通程度 やや準備不足である 準備不足である

Q7 この授業はよく準備・計画されていると思いますか?

聞き取りやすい ほぼ聞き取りやすい 普通程度 やや聞き取りにくい 聞き取りにくい

深まった ある程度深まった 普通程度 あまり深まらなかった 深まらなかった

Q8 教員の話し方は明瞭で聞き取りやすかったですか?

Q15 この授業を受けて、関連する分野の理解と関心が深まりましたか?

適当だった ほぼ適当だった 普通程度 やや不適当だった 不適当だった

満足している ほぼ満足している 普通程度 やや不満である 不満である

Q9 板書の仕方、プロジェクタ等の使い方、資料の配布等、講義の進め方は適当でしたか?

Q16 この授業に対する総合的な評価を5段階で示してください。

ヒラギノ書体使用(・∀・)チューイ!!!!!

210×297ディーシーアイ 東京大学農学部授業アンケート(講義用) 25153 133L № 0.2K

M14

M1-95-F

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utotscliroot
タイプライターテキスト
【資料①】
Page 15: ①表紙 - 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部Ⅰ 平成29年度の授業評価 1.はじめに 東京大学農学部では、教育の質の向上と授業担当者の教育スキルの向上を目

Ⅲ.以下の質問について、該当する回答にマークしてください(Q11のみ複数回答可)。   判断できない質問、あるいは該当のない質問に回答する必要はありません。

10

2345678

10

2345678良い例 マーク記入例

Ⅰ.あなたの学年にマーク   してください。

悪い例

指示された調査番号を記入しマーク欄にマークしてください。

10

2345678

10

23456789 9 9 9

調査番号 農学部 授業評価アンケート(実験用)

注意事項 1. 回答欄等のマーク欄は鉛筆・シャープペンシル(HBまたはB)を用いてはっきりと記入してください。 ボールペンは使用しないでください。

2. 訂正は、消しゴムできれいに消し、消しくずを残さないでください。

3.所定欄以外にマークしないでください。

〈調査の趣旨〉 このアンケートは、担当教員が授業の方法、内容、設備等の改善に役立てるために、学生の皆さんの意見を聞く目的で実施しますので率直に答えて下さい。アンケートへの回答が成績評価に反映されることはありません。疑問点があれば教務課学生生活担当(学生サービスセンター:3号館1階)まで問い合わせてください。

2年生 3年生 4年生 5年生 6年生 大学院生、その他

Ⅱ.あなたの所属にマーク   してください。

学部3年生以上

生命化学・工学 応用生物学 森林生物科学 水圏生物科学 動物生命システム科学 生物素材化学 緑地環境学 森林環境資源科学 木質構造科学 生物・環境工学 農業・資源経済学 フィールド科学 国際開発農学 獣医学 その他

他学部 大学院生 その他

農学部

農学部以外

学部2年生 農学部進学内定学生 文科生 理科生 その他

ほぼ全て出席した 2~3回欠席した 4~6回欠席した 7回以上欠席した

非常にわかりやすかった ほぼわかりやすかった 普通程度 ややわかりにくかった わかりにくかった

Q1 この授業にどれくらい出席しましたか?

Q9 授業内容について、教員の説明はわかりやすかったですか?

0~1回 2~3回 4~6回 7回以上

非常に優れている 優れている 普通程度 もう少し努力してほしい 劣っている

Q2 出席した際に、遅刻あるいは早退をしましたか?

Q10 Q7 ~ Q9の項目から総合的に判断して、教員の講義スキルについてどう思いますか?

十分に行った ある程度行った あまり行っていない 全く行っていない

適切に使われていた 開始時間が遅い 早く終わりすぎる 長引きすぎる 休講が多い

Q3 授業内容の理解を深めるために、予習・復習等を行いましたか?

Q11 教員は授業時間を適切に使っていましたか? (複数回答可)

ちょうどよい やややさしい やや難しい やさしすぎる 難しすぎる

そう思う ある程度そう思う 普通程度 あまりそう思わない そう思わない

Q4 授業内容の難易度はどうでしたか?

Q12 教員は授業に意欲的に取り組み、指導は熱心でしたか?

ちょうどよい やや早い やや遅い 早すぎる 遅すぎる

深まった ある程度深まった 普通程度 あまり深まらなかった 深まらなかった

Q5 授業の進度はどうでしたか?

Q14 この授業を受けて、関連する分野の理解と関心が深まりましたか?

合っている ほぼ合っている 普通程度 あまり合っていない 合っていない

熱心である ある程度熱心である 普通程度 あまり熱心でない 熱心でない

Q6 この授業はシラバスに記載されている授業の目標・概要、授業計画等と合っていましたか?

よく準備されている ほぼ準備されている 普通程度 やや準備不足である 準備不足である

Q7 この授業はよく準備・計画されていると思いますか?

Q13 質問に対する教員の対応はどうでしたか?

満足している ほぼ満足している 普通程度 やや不満である 不満である

聞き取りやすい ほぼ聞き取りやすい 普通程度 やや聞き取りにくい 聞き取りにくい

Q8 教員の話し方は明瞭で聞き取りやすかったですか?

Q15 この授業に対する総合的な評価を5段階で示してください。

ご協力ありがとうございました。

Ⅳ.この授業について良かった点、改善してほしい点等があれば自由に記入してください。また、複数教員による授業の場合、   個々の教員の講義について上記以外の意見があれば記入してください。

ヒラギノ書体使用(・∀・)チューイ!!!!!

210×297ディーシーアイ 東京大学農学部授業アンケート(実験用) 25154 133L № 0.2K

M11

M1-95-E

12

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【資料②】

平成29年度 農学部学部教育会議専門委員会(授業評価関係)名簿

中 嶋 康 博 教 授(学部教育会議議長)

山 岸 順 子 教 授(学部教育会議副議長)

堀 内 裕 之 教 授(応用生命科学課程主任)

飯 田 俊 彰 准教授(環境資源科学課程主任)

堀 本 泰 介 教 授(獣医学課程主任)

平成30年度 農学部学部教育会議専門委員会(授業評価関係)名簿

中 嶋 康 博 教 授(学部教育会議議長)

大 黒 俊 哉 教 授(学部教育会議副議長)

齋 藤 継 之 准教授(応用生命科学課程主任)

白 石 則 彦 教 授(環境資源科学課程主任)

堀 本 泰 介 教 授(獣医学課程主任)

13

Page 17: ①表紙 - 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部Ⅰ 平成29年度の授業評価 1.はじめに 東京大学農学部では、教育の質の向上と授業担当者の教育スキルの向上を目

II 結果の概要

1.集計の方針

アンケート調査の集計結果を、質問ごとに回答の実数と割合を算出し、その

結果を過年度と比較して概要をまとめた。

2.集計結果の概要

1)授業の出席率、遅刻・早退回数

講義科目の出席率は、「ほぼすべて出席(0~1回欠席)」の割合が 76~78%で

あり、前回の調査時(平成 27年度 71~73%)よりも高まっていた。遅刻・早退

についても、「0~1 回」の割合が 77~79%であり、前回(69~73%)より高ま

っていた。出席に対する学生の意識が高まってきていると言える。また、「ほぼ

すべて出席」と回答した学生のみを抽出して集計すると、遅刻・早退「0~1回」

の割合が 82~85%と高いことから、出席率の高い学生が遅刻や早退も少ない傾

向があると考えられる。

実験・実習の出席率は、「ほぼすべて出席」が 91~94%であり、前回の調査時

(92~93%)と同様に高い割合を占めた。また、遅刻・早退「0~1 回」の割合

についても、前回同様、90%以上であった。これらの理由としては、実験・実

習に興味をもつ学生が多いことや、実験・実習は必修科目が多く、成績評価に

おいて出席が重視されることなどが要因として考えられる。

2)授業の難易度、進度、予習・復習

講義科目では、授業内容の難易度が「ちょうどよい」と回答した割合は 58~

61%と高く、前回の調査時(60~63%)と同様の結果となった。また、「やさし

すぎる」または「やややさしい」と回答した割合は、合わせて 7~8%である一

方、「難しすぎる」または「やや難しい」との回答は 31~34%の割合を占めた。

授業の進度についても同様の傾向が見られた。授業の進度が「ちょうどよい」

との回答は 73~76%と高く、「遅すぎる」または「やや遅い」が 5~6%、「早す

ぎる」または「やや早い」が 17~21%を占めていた。これら一連の結果は、前

回調査と変わらない傾向である。一方、予習・復習を「十分に行った」または

「ある程度行った」と回答した割合は 35~43%と低めであったが、前回調査(31

~34%)と比べるとわずかに向上している。予習・復習を行う学生が少ないに

も関わらず、授業の難易度と進度を「ちょうどよい」とする回答が多かったこ

とから、予習・復習を必要とする講義形態が今後増えていけば、学生の修学レ

ベルも向上するものと期待される。

14

Page 18: ①表紙 - 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部Ⅰ 平成29年度の授業評価 1.はじめに 東京大学農学部では、教育の質の向上と授業担当者の教育スキルの向上を目

実験・実習では、授業内容の難易度が「ちょうどよい」と回答した割合は 69

~76%、授業の進度が「ちょうどよい」と回答した割合は 82~85%であり、ど

ちらも高い割合を占めた。また、予習・復習を「十分に行った」または「ある

程度行った」と回答した割合も 64~65%と高かった。この結果は、講義科目よ

りも実験・実習に興味をもつ学生が多いこと、実験書が用意されている場合が

多いこと、レポートの頻度が高いこと、事前準備が必要な演習も多いことなど

が理由として挙げられる。

3)授業内容とシラバスの整合性

授業内容とシラバスの記載内容とが「合っている」または「ほぼ合っている」

と回答した割合は、講義科目で 85%、実験・実習で 89%と高い割合を占めた。「合

っていない」または「あまり合っていない」と回答した割合も、講義及び実験・

実習共に 1~2%と低かったことから、シラバスの充実とシラバスに沿った計画

的な講義が継続されていると考えられる。

4)授業の準備・計画性

講義科目については、S1・SPターム、A・Wタームとも、半数以上(60%、59%)

の学生が「よく準備されている」と評価しており、その割合は前回の授業評価

(59%、59%)とほぼ同様である。これに対して、「やや準備不足である」を

含めて準備不足と評価している割合はごく僅かである。この割合は、前回の授

業評価と変わらない。特定の講義が準備不足とされているのか、特定の学生が

準備不足と評価しているのかについては、この全体の集計結果からはわからな

いので、科目別の分析が必要である。

実験・実習については、S1・SPターム、A・Wタームともに、「よく準備され

ている」の割合が高い(70%、72%)。前回の授業評価においてもこの割合は

同様に高かった(75%、69%)。ただし、前回は S1・SPタームと比較して A・W

タームで割合が減少していたが、今回はその割合が上昇している。この傾向は

この「授業の準備・計画性」のほか、後述する「授業の技術」4項目においても

共通していた。このような傾向を示した理由はこの全体の集計結果からはわか

らない。

5)授業の技術

4-1)教員の話し方

講義科目については、S1・SPターム、A・Wタームともに半数以上(56%、55%)

の学生が「聞き取りやすい」と評価している。この割合は前回の授業評価(52%、

54%)よりもやや改善している。ただし「聞き取りやすい」に「やや聞き取り

やすい」、「普通」を加えた合計の割合は今回が S1・SPターム、A・Wタームそ

15

Page 19: ①表紙 - 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部Ⅰ 平成29年度の授業評価 1.はじめに 東京大学農学部では、教育の質の向上と授業担当者の教育スキルの向上を目

れぞれ 91%、94%であったのに対して、前回の授業評価ではそれぞれ 92%、93%

とほとんど変わっていない。必ずしも全体として改善したとはいえない状況で

ある。一方、「聞き取りにくい」(2%、1%)、「やや聞き取りにくい」(6%、

4%)の割合も、結果として前回からほとんど変わっていない。聞き取りやすさ

には、マイクの使い方、講義室の大きさや、学生の席の位置も関係すると思わ

れるが、それらとの関係については、より詳細な分析が必要である。

実験・実習については、これまでの授業評価と同様に、講義に比べて、「聞

き取りやすい」の割合が高い(64%、65%)。その理由としては、実験・実習

の内容がテキスト等に具体的に書かれているため、教員から学生に伝える内容

が絞り込まれている可能性が考えられる。ただし「聞き取りやすい」の割合は、

前回の授業評価(69%、67%)に比べてやや減少しており、「やや聞き取りや

すい」と「普通」を加えた合計でも今回(96%、93%)は前回(97%、98%)

よりも減少している。聞き取りやすさが減少した理由については、科目別の分

析が必要である。

4-2)板書等、講義の進め方

S1・SPターム、A・Wタームともに講義の進め方は「適当だった」という回答

が半分以上(57%、56%)を占めた。前回の授業評価(50%、55%)と比較す

ると、S1・SPタームに改善が見られた。しかしながら、「やや不適当だった」、

「不適当だった」が前回、今回とも数%見られる。講義の進め方は教室の大き

さや設備等の講義環境とも関係すると思われるが、適当でなかった割合が相対

的に高い科目について、板書の仕方、プロジェクタの使用や配付資料の有無、

等の具体的な内容を別途分析する必要がある。

4-3)説明のわかりやすさ

講義科目については、S1・SPターム、A・Wタームともに、「非常にわかりや

すかった」(41%、41%)、「ほぼわかりやすかった」(31%、32%)の回答

を合わせると全体の 7 割を超える。前回の授業評価でも「非常にわかりやすか

った」(33%、38%)、「ほぼわかりやすかった」(39%、34%)を合わせて 7

割を越えたのと同じ水準である。しかし「非常に」と「ほぼ」の内訳が今回と

前回で異なる理由はわからない。講義の説明のわかりやすさは、上の項目にあ

る授業の準備や教員の話し方、講義の進め方にも関係していると思われる。

実験・実習については、S1・SPターム、A・Wタームともに講義に比べて「非

常にわかりやすかった」の割合が高い(48%、53%)。これは前回の授業評価

(55%、51%)と比べてほぼ同じ割合といってよい。実験・実習では具体的な

作業の手順がわからなければ進めることができないため、テキストや準備がよ

くなされていることが考えられる。

16

Page 20: ①表紙 - 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部Ⅰ 平成29年度の授業評価 1.はじめに 東京大学農学部では、教育の質の向上と授業担当者の教育スキルの向上を目

4-4)教員のスキル

講義科目については、S1・SPターム、A・Wタームともに、「非常に優れてい

る」(41%、39%)、「優れている」(32%、33%)の回答を合わせると全体

の 7 割を超えており、総じて講義における教員のスキルに対する評価は高い。

また前回の授業評価(それぞれ S1・SP ターム 32%、A・W ターム 38%、S1・SP

ターム 41%、A・W ターム 34%)と比較すると、「非常に優れている」が S1・

SPタームで上昇しているが、大きな変化はない。

実験・実習については、S1・SPターム、A・Wタームともに「非常に優れてい

る」(48%、56%)と講義科目よりも高い評価である。教員のスキルは、これ

まで述べてきた授業の準備・計画性、教員の話し方、講義の進め方、説明のわ

かりやすさ等の総合的な結果として学生が感じていると思われる。講義科目に

比べて実験・実習はより計画的に準備がなされ、具体的な手順を記したテキス

ト等もあるなどの要因がこうした結果に結びついている可能性がある。前回の

授業評価(58%、48%)と比較すると、割合の大小がタームで逆転しているが、

全体としての水準は同程度といえる。このことについて、前回の授業評価アン

ケート報告書では、これまで S1・SP タームよりも A・W タームの評価が高いの

が通例であって、その理由として学生の学習習熟度が進んだためと推察してい

た。こうした結果を比較すると、前回の実験・実習の授業評価で S1・SPターム

よりも A・Wタームの評価が総じて下がっている結果がやや特異であって、今回

はそれ以前の傾向が戻ったといえるのかも知れない。このような結果が出てき

た理由について検証が必要である。

4-5)教員の授業時間の使い方

講義科目については、S1・SPターム、A・Wタームともに 9割以上が「適切に

使われていた」(93%、90%)と評価していた。前回の授業評価(92%、91%)

とほぼ同じ水準であり、ほとんど変化はないと思われる。

実験・実習については、S1・SPターム、A・Wタームともに、「長引きすぎる」

との回答(10%、8%)がやや目立つ。これは前回の授業評価(5%、7%)より

も上昇している。この原因の特定には、科目別のより詳細な分析が必要である。

6)教員の意欲と熱意

授業に対する教員の熱意は、「そう思う」の割合が講義科目で S1・SP ターム

63%、A・W ターム 60%となり、それぞれ前回の 56%と 58%を上回っており、

特に S1・SPタームでは 7%も上昇した。また、「ある程度そう思う」を併せると、

S1・SPターム 85%、A・Wターム 83%という値になる。一方、実験・実習科目

17

Page 21: ①表紙 - 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部Ⅰ 平成29年度の授業評価 1.はじめに 東京大学農学部では、教育の質の向上と授業担当者の教育スキルの向上を目

の「そう思う」の割合は S1・SP タームが 69%、A・W タームが 74%となり、そ

れぞれ前回の 75%、72%と比較すると、S1・SPタームで 6%減少した。しかし、

「ある程度そう思う」を併せると、S1・SP ターム、A・W タームとも 同じ 88%

という高い値になる。概して、教員の熱意は高く評価され、その中でも実験・

実習科目が非常に高く評価されている。これは、実験・実習科目の充実度を反

映している結果であると考えられる。

質問に対する教員の対応は、講義科目では、「熱心である」と「ある程度熱心

である」の合計の割合が、S1・SPターム 75%、A・Wタームでも 72%であった。

前回の値はそれぞれ同じ 72%であり、S1・SP タームで上昇している。これが、

上記の教員の熱意に関する S1・SPターム講義科目の高評価に繋がったと考えら

れる。一方、実験・実習科目では、「熱心である」と「ある程度熱心である」の

合計の割合が、S1・SP ターム 86%、A・W ターム 87%と、講義科目よりもはる

かに高い数値となった。前回調査でも同様な傾向が見られ、実験・実習科目に

おいては S1・SP ターム 89%、A・W ターム 90%であった。今回の結果はそれら

からはやや低くなったが、依然として実験・実習科目の充実度が目立つ結果と

なっている。

7)関連分野に対する理解・関心

授業を受けて関連分野に対する理解・関心が「深まった」または「ある程度

深まった」と回答した学生の割合は、講義科目で S1・SP ターム 76%、A・W タ

ーム 77%、実験・実習科目で S1・SPターム 86%、A・Wターム 87%となってい

る。前回の数値は、講義科目で S1・SP ターム 79%、A・W ターム 77%、実験・

実習科目で S1・SPターム 90%、A・Wターム 91%であり、今回の数値は全体的

にやや低くなっている。ここでも講義科目よりも実験・実習科目の方に高い数

値が出ており、実験・実習科目の教育効果の高さを示唆している。

8)総合評価

講義科目に対する総合評価は、S1・SP タームで 78%、A・W タームで 77%の

学生が「満足している」または「ほぼ満足している」と回答しており、前回調

査のそれぞれの値と全く同じ結果になった。一方、実験・実習科目に対しては、

S1・SP ターム 86%、A・W ターム 85%の学生が高い満足度を回答している。し

かし、前回の調査で示された実験・実習科目に対する学生の満足度(S1・SP タ

ーム 91%、A・W ターム 88%)よりはいずれも減少した。一方、「やや不満であ

る」または「不満である」と回答した学生は、講義科目で S1・SPターム 4%、A・

W ターム 4%、実験・実習科目では S1・SP ターム 1%、A・W タームとも 3%で

あり、前回の講義科目(S1・SP ターム 3%、A・W ターム 4%)および実験・実

習科目(S1・SP ターム 2%、A・W ターム 2%)と比べ、大きな変化は見られて

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Page 22: ①表紙 - 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部Ⅰ 平成29年度の授業評価 1.はじめに 東京大学農学部では、教育の質の向上と授業担当者の教育スキルの向上を目

いない。総じて、今回の調査における総合評価は、講義科目に対してはほぼ横

ばい、実験・実習科目に対してはやや低下という結果になった。それでも実験・

実習科目の充実度、満足度は講義科目より高く評価されており、農学部の特性

が反映された結果であると考察できる。

19

Page 23: ①表紙 - 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部Ⅰ 平成29年度の授業評価 1.はじめに 東京大学農学部では、教育の質の向上と授業担当者の教育スキルの向上を目

Ⅲ 集計表

S1・SPターム

授業評価アンケート結果集計表

20

Page 24: ①表紙 - 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部Ⅰ 平成29年度の授業評価 1.はじめに 東京大学農学部では、教育の質の向上と授業担当者の教育スキルの向上を目

東京大学農学部 2017年度S1・SPターム 授業アンケート結果集計表(全体集計:講義)

Q1.授業の出席率 Q5.授業の進度

Q2.遅刻・早退回数 Q6.授業内容とシラバスの整合性

Q3.授業の予習・復習 Q7.授業の準備・計画性

Q4.授業内容の難易度 Q8.教員の話し方

0~1回

77%

2~3回

18%

4~6回

4%

7回以上

1%無回答

0%

合っている

70%

ほぼ合っている

15%

普通程度

13%

あまり合っていない

1%

合っていない

0% 無回答

1%

ほぼすべて出席

78%

2~3回

欠席

15%

4~6回

欠席

5%

7回以

上欠席

2%

無回答

0%

ちょうどよい

73%

やや早い

17%

やや遅い

4%

早すぎる

4%遅すぎる

1%

無回答

1%

十分に

行った

12%

ある程度

行った

23%

あまり行って

いない

36%

全く行っていない

28%

無回答

1%

よく準備され

ている

60%

ほぼ準備さ

れている

21%

普通程度

16%

やや準備不足である

2%

準備不足である

0%

無回答

1%

ちょうどよい

58%

やややさしい

6%

やや難しい

28%

やさしすぎる

1%

難しすぎる

6%無回答

1%

聞き取りやす

56%ほぼ聞き取

りやすい

19%

普通程度

16%

やや聞き取りにくい

6%

聞き取りにくい

2%

無回答

1%

21

Page 25: ①表紙 - 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部Ⅰ 平成29年度の授業評価 1.はじめに 東京大学農学部では、教育の質の向上と授業担当者の教育スキルの向上を目

東京大学農学部 2017年度S1・SPターム 授業アンケート結果集計表(全体集計:講義)

Q9.板書等、講義の進め方 Q13.授業に対する教員の熱意

Q10.説明のわかりやすさ Q14.質問に対する教員の対応

Q11.教員の講義スキル(Q7~Q10の総合的判断) Q15.関連分野の理解・関心の深まり

Q12.教員の授業時間の使い方 Q16.総合評価

非常にわかり

やすかった

41%

ほぼわかりや

すかった

31%

普通程度

21%

ややわかりにくかった

5%

わかりにくかった

1%無回答

1%

熱心である

55%

ある程度熱

心である

20%

普通程度

22%

あまり熱心でない

1%

熱心でない

0%無回答

2%

適当だった

57%

ほぼ適当だった

18%

普通程度

18%

やや不適

当だった

5%

不適当

だった

1%

無回答

1%

非常に優れ

ている

41%

優れている

32%

普通程度

22%

もう少し努力

してほしい

3%

劣っている

1%

無回答

1%

深まった

47%

ある程度深

まった

29%

普通程度

17%

あまり深まら

なかった

5%

深まらなかった

1%無回答

1%

適切に使わ

れていた

93%

開始時間が遅い

1%

早く終わ

りすぎる

2%

長引き

すぎる

2%

休講が多い

1% 無回答

1%

満足してい

50%

ほぼ満足し

ている

28%

普通程度

17%

やや不満である

3%

不満である

1%無回答

1%

そう思う

63%

ある程度そう

思う

22%

普通程度

13%

あまりそう思わない

1%

そう思わない

0% 無回答

1%

22

Page 26: ①表紙 - 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部Ⅰ 平成29年度の授業評価 1.はじめに 東京大学農学部では、教育の質の向上と授業担当者の教育スキルの向上を目

東京大学農学部 2017年度S1・SPターム 授業アンケート結果集計表(全体集計:実験)

Q1.授業の出席率 Q5.授業の進度

Q2.遅刻・早退回数 Q6.授業内容とシラバスの整合性

Q3.授業の予習・復習 Q7.授業の準備・計画性

Q4.授業内容の難易度 Q8.教員の話し方

0~1回

93%

2~3回

7%

4~6回

0%

7回以上

0% 無回答

0%

合っている

77%

ほぼ合ってい

12%

普通程度

9%

あまり合って

いない

1%

合っていない

0%無回答

1%

ほぼすべて

出席

94%

2~3回

欠席

6%

4~6回

欠席

0%

無回答

0%

ちょうどよい

82%

やや早い

8%

やや遅い

6%

早すぎる

1%

遅すぎる

1%無回答

2%

十分に行っ

27%

ある程度

行った

37%

あまり行って

いない

20%

全く行ってい

ない

16%

無回答

0%

よく準備され

ている

70%

ほぼ準備さ

れている

16%

普通程度

11%

やや準備不

足である

2%

準備不足で

ある

1%

無回答

0%

ちょうどよい

69%

やややさしい

5%

やや難しい

21%

やさしすぎる

1%

難しすぎる

2%無回答

2%

聞き取りやす

64%

ほぼ聞き取

りやすい

19%

普通程度

13%

やや聞き取り

にくい

2%

聞き取りにく

1%無回答

1%

23

Page 27: ①表紙 - 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部Ⅰ 平成29年度の授業評価 1.はじめに 東京大学農学部では、教育の質の向上と授業担当者の教育スキルの向上を目

東京大学農学部 2017年度S1・SPターム 授業アンケート結果集計表(全体集計:実験)

Q9.説明のわかりやすさ Q13.質問に対する教員の対応

Q10.教員の講義スキル(Q7~Q9の総合的判断) Q14.関連分野の理解・関心の深まり

Q11.教員の授業時間の使い方 Q15.総合評価

Q12.授業に対する教員の熱意

非常に優れ

ている

48%

優れている

33%

普通程度

16%

もう少し努力

してほしい

2%

劣っている

0% 無回答

1%

深まった

61%

ある程度深

まった

25%

普通程度

11%

あまり深まら

なかった

2%

深まらなかっ

0%無回答

1%

非常にわかり

やすかった

48%

ほぼわかりや

すかった

32%

普通程度

18%

ややわかりに

くかった

1%

わかりにくかっ

0%

無回答

1%

適切に使わ

れていた

82%

開始時間が

遅い

1%

早く終わりす

ぎる

4%

長引きすぎ

10%

休講が多い

1%無回答

2%

満足してい

63%

ほぼ満足し

ている

23%

普通程度

12%

やや不満で

ある

1%

不満である

0% 無回答

1%

そう思う

69%

ある程度そう

思う

19%

普通程度

10%

あまりそう思

わない

1%

無回答

1%

熱心である

68%

ある程度熱

心である

18%

普通程度

12%

あまり熱心で

ない

1%

熱心でない

0% 無回答

1%

24

Page 28: ①表紙 - 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部Ⅰ 平成29年度の授業評価 1.はじめに 東京大学農学部では、教育の質の向上と授業担当者の教育スキルの向上を目

A・Wターム

授業評価アンケート結果集計表

25

Page 29: ①表紙 - 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部Ⅰ 平成29年度の授業評価 1.はじめに 東京大学農学部では、教育の質の向上と授業担当者の教育スキルの向上を目

東京大学農学部 2017年度A・Wターム 授業アンケート結果集計表(全体集計:講義)

Q1.授業の出席率 Q5.授業の進度

Q2.遅刻・早退回数 Q6.授業内容とシラバスの整合性

Q3.授業の予習・復習 Q7.授業の準備・計画性

Q4.授業内容の難易度 Q8.教員の話し方

0~1回

79%

2~3回

16%

4~6回

4%

7回以上

1%

無回答

0%

合っている

70%

ほぼ合ってい

15%

普通程度

12%

あまり合って

いない

1%

合っていない

1%

無回答

1%

ほぼすべて

出席

76%

2~3回欠

17%

4~6回欠

5%

7回以上欠

2%

無回答

0%

ちょうどよい

76%

やや早い

14%

やや遅い

5%

早すぎる

3%

遅すぎる

1%

無回答

1%

十分に行っ

18%

ある程度

行った

25%

あまり行って

いない

33%

全く行ってい

ない

24%

無回答

0%

よく準備され

ている

59%

ほぼ準備さ

れている

22%

普通程度

16%

やや準備不

足である

1%

準備不足である

1%

無回答

1%

ちょうどよい

61%

やややさしい

7%

やや難しい

27%

やさしすぎる

1%

難しすぎる

4%

無回答

0%

聞き取りやす

55%

ほぼ聞き取

りやすい

21%

普通程度

18%

やや聞き取り

にくい

4%

聞き取りにく

1%

無回答

1%

26

Page 30: ①表紙 - 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部Ⅰ 平成29年度の授業評価 1.はじめに 東京大学農学部では、教育の質の向上と授業担当者の教育スキルの向上を目

東京大学農学部 2017年度A・Wターム 授業アンケート結果集計表(全体集計:講義)

Q9.板書等、講義の進め方 Q13.授業に対する教員の熱意

Q10.説明のわかりやすさ Q14.質問に対する教員の対応

Q11.教員の講義スキル(Q7~Q10の総合的判断) Q15.関連分野の理解・関心の深まり

Q12.教員の授業時間の使い方 Q16.総合評価

非常にわかり

やすかった

41%

ほぼわかりや

すかった

32%

普通程度

22%

ややわかりに

くかった

3%

わかりにくかっ

1%

無回答

1%

熱心である

52%

ある程度熱

心である

20%

普通程度

24%

あまり熱心で

ない

0%

熱心でない

1%

無回答

3%

適当だった

56%

ほぼ適当

だった

20%

普通程度

18%

やや不適当

だった

4%

不適当だっ

1%

無回答

1%

非常に優れ

ている

39%

優れている

33%

普通程度

23%

もう少し努力

してほしい

3%

劣っている

1%

無回答

1%

深まった

48%

ある程度深

まった

29%

普通程度

17%

あまり深まら

なかった

3%

深まらなかっ

2%

無回答

1%

適切に使わ

れていた

90%

開始時間が

遅い

2%

早く終わりす

ぎる

2%

長引きすぎ

4%

休講が多い

1% 無回答

1%

満足してい

49%

ほぼ満足し

ている

28%

普通程度

18%

やや不満で

ある

2%

不満である

2%

無回答

1%

そう思う

60%

ある程度そう

思う

23%

普通程度

14%

あまりそう思

わない

1%

そう思わない

1%

無回答

1%

27

Page 31: ①表紙 - 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部Ⅰ 平成29年度の授業評価 1.はじめに 東京大学農学部では、教育の質の向上と授業担当者の教育スキルの向上を目

東京大学農学部 2017年度A・Wターム 授業アンケート結果集計表(全体集計:実験)

Q1.授業の出席率 Q5.授業の進度

Q2.遅刻・早退回数 Q6.授業内容とシラバスの整合性

Q3.授業の予習・復習 Q7.授業の準備・計画性

Q4.授業内容の難易度 Q8.教員の話し方

0~1回

91%

2~3回

8%

4~6回

0%

7回以上

0%無回答

1%

合っている

79%

ほぼ合ってい

10%

普通程度

8%

あまり合って

いない

1%

合っていない

1% 無回答

1%

ほぼすべて

出席

91%

2~3回…

4~6回欠

1%

7回以上欠

1% 無回答

0%

ちょうどよい

85%

やや早い

8%

やや遅い

4%

早すぎる

2%

遅すぎる

0% 無回答

1%

十分に行っ

36%

ある程度

行った

29%

あまり行って

いない

21%

全く行ってい

ない

13%

無回答

1%

よく準備され

ている

72%

ほぼ準備さ

れている

13%

普通程度

12%

やや準備不

足である

1%

準備不足で

ある

1% 無回答

1%

ちょうどよい

76%

やややさしい

4%

やや難しい

17%

やさしすぎる

0%

難しすぎる

2% 無回答

1%

聞き取りやす

65%

ほぼ聞き取

りやすい

15%

普通程度

13%

やや聞き取り

にくい

4%

聞き取りにく

2%無回答

1%

28

Page 32: ①表紙 - 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部Ⅰ 平成29年度の授業評価 1.はじめに 東京大学農学部では、教育の質の向上と授業担当者の教育スキルの向上を目

東京大学農学部 2017年度A・Wターム 授業アンケート結果集計表(全体集計:実験)

Q9.説明のわかりやすさ Q13.質問に対する教員の対応

Q10.教員の講義スキル(Q7~Q9の総合的判断) Q14.関連分野の理解・関心の深まり

Q11.教員の授業時間の使い方 Q15.総合評価

Q12.授業に対する教員の熱意

非常に優れ

ている

56%優れている

25%

普通程度

16%

もう少し努力

してほしい

2%

劣っている

0%

無回答

1%

深まった

68%

ある程度深

まった

19%

普通程度

9%

あまり深まら

なかった

2%

深まらなかっ

1%無回答

1%

非常にわかり

やすかった

53%

ほぼわかりや

すかった

26%

普通程度

16%

ややわかりに

くかった

2%

わかりにくかっ

2%

無回答

1%

適切に使わ

れていた

85%

開始時間が

遅い

1%

早く終わりす

ぎる

4%

長引きすぎ

8%

休講が多い

0%無回答

2%

満足してい

67%

ほぼ満足し

ている

18%

普通程度

11%

やや不満で

ある

2%

不満である

1% 無回答

1%

そう思う

74%

ある程度そう

思う

14%

普通程度

10%

あまりそう思

わない

1%

そう思わない

0%無回答

1%

熱心である

71%

ある程度熱

心である

16%

普通程度

10%

あまり熱心で

ない

1%

熱心でない

1% 無回答

1%

29