関西地域でのオープンデータ活動の広がりと今後の展望-lod(linked open...
Post on 21-Feb-2017
245 Views
Preview:
TRANSCRIPT
関西地域でのオープンデータ活動の広がりと今後の展望-LOD(Linked Open Data)普及活動を通して-
大阪大学 産業科学研究所 准教授
Linked Open Dataチャレンジ実行委員会 関西支部長
古崎 晃司
kozaki@ei.sanken.osaka-u.ac.jp
2017/1/19第6回 自治体オープンデータ推進協議会(関西会議)@OIH
自己紹介
オープンデータに関わる活動 人工知能学会・セマンティックウェブとオントロジー研究会 主査 LODチャレンジ実行委員会(2011~)関西支部長(副実行委員長)
「LOD(Linked Open Data)ハッカソン関西」などの運営 アーバンデータチャレンジ2016・大阪ブロック コーディネーター
特に,地元「関西・大阪」でのコミュニティを大きくしたい 委員:神戸市オープンデータ推進会議,大阪市市民活動推進審議会
研究成果として公開中のソフト
古崎(こざき)晃司@koujikozaki 本職: 大阪大学の研究者
専門: オントロジー工学(人工知能・知識工学)=“かしこい”コンピュータ(ソフトウェア)を作る→学問にとどまらず,
世の中で使われる技術を作りたい
22017/1/19
講演の概要
発表概要 関西地域でのオープンデータ活動の振り返り(大阪
での活動を中心に)
黎明期,成長期,現在...の経緯と課題
今後の課題と展望
課題解決のための私案を含む
覚えていただきたいキーワード LOD GitHub Wikidata
32017/1/19
4
アーバンデータチャレンジ2016(2013年~) ※課題解決型エントリー締切:2016年12月23日作品提出締切:2017年1月27日
終シンポジウム:2017年2月24,25日http://urbandata‐challenge.jp/
重複応募可能
#lodc2016
#udc2016
LODチャレンジ2016(2011年~) ※自由課題型応募締切:2017年1月15日授賞式:2017年3月11日http://lodc.jp/
2017/1/19
Linked Open Dataチャレンジ(LODC)LOD( 5つ星オープンデータともいわれる)の技術普及を目的として開催されている,日本初のオープンデータに関するコンテスト(2011年より開催)
http://lodc.jp
ジャンルを問わない様々な作品が毎年200以上応募される5
これまでの応募状況
2017/1/19
LODハッカソン関西
• 2013年~これまでに7回開催
• LODの技術資料の公開にも注力
http://wp.lodosaka.jp
2017/1/19 6
5 ★ オープンデータ
http://5stardata.info/ より
オープンライセンス(形式問わず)
機械可読なフォーマット
オープンなフォーマット
72017/1/19
概観~2011-2015~
82017/1/19
関西地域でのオープンデータの広がり
成長期
関西地域でのオープンデータ活動の広がり~概観~
2011- Linked Open Data(LOD)チャレンジの開始
2012- 鯖江市,横浜市などがオープンデータ公開を開始
アーバーンデータチャレンジ(UDC)東京が開始
2013- 日本各地で「インターナショナル・オープンデータデイ」開催
(関西開催は無し)
関西地域でもオープンデータ活動が始まる
アーバーンデータチャレンジ(UDC)が全国展開を始める
2014- 関西地域でもオープンデータの公開が始まる
2015- 関西オープンデータEXPO’15を開催
関西でもオープンデータ活動が活発に!2017/1/19 9
黎明期
夜明け前
2012.7 電子行政オープンデータ戦略
2013.6 G8サミット「オープンデータ憲章」
2013.12 Data.go.jp試験運用開始
自治体でのオープンデータ公開(府県・市の数) 2013年:10
2014年:22
2015年:26
インターナショナル・オープンデータ・デイの開催 2013年:国内8都市,関西はゼロ
2014年:大阪,京都,丹波で開催
2015年:近畿2府4県すべての地域で開催
アーバンデータチャレンジ地域拠点(近畿2府4県) 2013年:1(大阪)
2014年:4(+奈良,滋賀,和歌山)
2015年:6(+京都,兵庫)2017/1/19 10
関西地域でのオープンデータ活動の広がり~数字で見る概観~
日本のオープンデータ都市
11
http://fukuno.jig.jp/2013/opendatamap(CC BY 日本のオープンデータ都市一覧
- odp SPARQL Endpoint)より
• 早期からオープンデータに取り組んでいた鯖江市でオープンデータの推進をされている福野さん(jig.jp)がまとめられている「オープンデータに取り組んでいる日本の都市の一覧」
• この一覧自体がLODとして公開されている
• 2016/01/19時点で249都市
2017/1/19
2017/1/19 12
関西でオープンデータを公開している自治体
2014- 2015- 2016-大阪府大阪市 大阪府 兵庫県西宮市奈良県葛城市 奈良県宇陀市 奈良県天理市京都府京都市 淡路市 滋賀県京都府 滋賀県草津市 兵庫県三田市滋賀県大津市 大阪府富田林市奈良県奈良市 兵庫県姫路市滋賀県長浜市 大阪府枚方市兵庫県 大阪府高槻市兵庫県川西市 大阪府泉大津市兵庫県神戸市 奈良県生駒市
兵庫県尼崎市大阪府堺市 http://fukuno.jig.jp/2013/opendatamap
(CC BY 日本のオープンデータ都市一覧- odp SPARQL Endpoint)より
(2017/1/19時点)
アーバンデータチャレンジ(UDC)
2013年より毎年開催課題解決型のコンテスト2015年度・地域拠点20か所・158作品応募2016年度・地域拠点30か所
http://urbandata-challenge.jp/132017/1/19
UDC2016の地域拠点
142017/1/19
UDC2016の地域拠点(関西)
15
大阪(大阪市,枚方市,
高槻市など)
奈良(生駒市ほか)
和歌山(橋本市)
兵庫(尼崎市)
滋賀(大津市)
京都(京都市ほか)
鳥取(鳥取市)
島根(松江市)
岡山(岡山市)
徳島(徳島市)
愛媛(松山市)
山口(山口市)
http://urbandata-challenge.jp/2017/1/19
黎明期~2013ー2014.3~
16
• 大阪・京都では2013年から様々なイベントを開催
• 2014年1月,大阪市がオープンデータの公開を開始
• 2014年2月,関西初のインターナショナル・オープンデータデイを開催
2017/1/19
関西地域でのオープンデータの広がり
大阪でのオープンデータ活動 2011-
Linked Open Dataチャレンジ2011の開催 国内初の「オープンデータ活用に関するコンテスト」 古崎は実行委員として活動,大阪でもイベントを開催 鯖江市や横浜市が受賞
2012- Linked Open Dataチャレンジ2012の開催
鯖江市や横浜市が会津若松市などが受賞
2013- 日本各地で「インターナショナル・オープンデータデイ」(2月)が開催
関西での開催が無かったため,古崎は名古屋に参加… 大阪でも「オープンデータ(やLOD)の取り組み」を進めたいと,勉強会を開催
同じような考えのLinked Open Data Initiative(LODI)/ ATR Creativeの高橋さんと,「オープンデータ(LOD)のイベント」を大阪イノベーションハブ(OIH)で開催するように…
Linked Open Dataチャレンジ2013の開催 大阪市さんが,イベント+LODチャレンジ向けに「オープンデータ」を提供して下される!
2014- 大阪イノベーションハブ(OIH)が,オープンデータの先進国であるイギリスの
The Open Data Institute (ODI) のアジア初のCity Nodeに!(2/17) 大阪(関西)初の「インターナショナル・オープンデータデイ」 LODチャレンジ2013にて,大阪市が「LODチャレンジデー賞」を受賞
2017/1/19 17
一部の自治体が開始
大阪でも急展開
2012.7 電子行政オープンデータ戦略
2013.6 G8サミット「オープンデータ憲章」
2013.12 Data.go.jp試験運用開始
日本政府の取り組み
大阪で開催したイベントLinked Open Data ハッカソン関西
大阪イノベーションハブにて,3回のイベントを開催(2013年度)→大阪市が「イベント用にデータ提供」
第1回「提供されたデータのLOD化」(10/19)
第2回「アプリの開発」(12/6-7) → LODチャレンジへ応募
第3回「インターナショナル・オープンデータ・デイ」(2/11,22)として開催
これまでの資料・成果のまとめ http://wp.lodosaka.jp/
2017/1/19 18
大阪市からご提供いただいたデータ①:マップナビおおさか
2017/1/19 19
施設情報および防災関連情報
ファイル形式:CSVおよびKML 提供方法:USBメモリにて
大阪市からご提供いただいたデータ②:統計情報
2017/1/19 20
統計情報(エクセルファイル:約2000件)
文章やグラフを描画したものは除く
提供方法:HPよりダウンロード
第1-2回LODハッカソン関西in大阪の成果成果名 LODチャレンジへの応募大阪市の施設情報・防災情報のLOD+検索 データセット部門:d030
申請手続きサポートツール-スマート申請- アイデア部門: i001
SPARQL Timeliner ~水都大阪の橋~SPARQL Timeliner ~鉄道開業年~SPARQL Timeliner ~ゆるきゃら~SPAQRLTimeliner用のクエリを生成するWebアプリ(SPARQL Mapper)
アプリケーション部門:a112
聖火リレー大阪版を作ってみました大阪都市景観×YouTube データセット部門:d040
大阪市から提供いただいた全データを地図上にマップして色分け
大阪市の統計情報一覧のLOD データセット部門:d037
大阪市の工業推移(統計データ)のLOD データセット部門:d014大阪市工業推移の可視化 ビジュアライゼーション部門:v003大阪市の統計情報の検索R言語を用いた大阪市の年齢別人口推移表の可視化-年代別・区別の男女比のモーショングラフ簡易SPARQLツール 基盤技術部門:b004簡易LOD検索サイト作成ツール 基盤技術部門:b005ゲノム情報の可視化!
2017/1/19 21
青字が「大阪のデータ」を使った成果
大阪市の施設情報・防災情報のLOD+簡易検索システム
2017/1/19 22
大阪市の施設(9,238件)・防災設備(4,694件),標高(18,780地点)の情報のLODです.約3万地点の緯度・経度情報がLOD化され,検索用API(SPAQRLエンドポイント)・簡易検索システムと共に公開.
SPARQL(RDF用検索言語)を使わずに,簡単なキーワードによる検索が可能
http://lodosaka.hozo.jp/OsakaCityMapLOD.htm
LODチャレンジ2013「チャレンジデー賞」を受賞!
他のアプリを開発するときに,直接,利用できる仕組み
大阪市の工業推移(統計データ)のLOD化+可視化
2017/1/19 23
大阪市の統計データをLinkData.orgでLOD化し,
App.LinkData.orgで可視化アプリを開発
http://app.linkdata.org/app/app1s536i
LODチャレンジ2013「アプリクリエータ賞」を受賞!
他のデータについても同様の可視化が可能→後日のイベントで他のデータ(4~6事例)にも適用
大阪都市景観×YouTube大阪市の施設情報(緯度経度情報付き)から「都市景観資源」のカテゴリのデータセットを抜き出し、各スポットに関連のあるYouTube動画のURLを追加した「動画マッピング」作品
http://citydata.jp/大阪府/大阪市/大阪都市景観×YouTube/rdf1s1059i/osaka_landscape.html
2017/1/19 24
SPARQL Timeliner~水都大阪の橋~
2017/1/19 25
大阪市HPの橋の情報をRDF化し, SPARQL Timelinerで可視化.
http://uedayou.net/osakabridge/
大阪市のオープンデータサイト開設
イベントで提供されたデータを「オープンデータ(CC-BY)」として公開(2014/1/17)
2017/1/19 26
International Open Data Day 2014 in Osaka-第3回Linked Open Dataハッカソン関西-
2/11 アイデアソン2/22 ハッカソン+データソン
ODI+他開催地とのハングアウト
大阪イノベーション 大賞「あってよかった安心ナビhttp://moyori.lodosaka.jp/大阪イノベーション 優秀賞近畿二府一県!?http://uedayou.net/2fu1ken/さくら景http://sakura.lodosaka.jp/
データソンの成果http://app.linkdata.org/app/app1s591i
2017/1/19 27
大阪イノベーション 大賞
「あってよかった安心ナビ
施設情報+標高情報により,洪水時の避難場所をナビゲーション
http://moyori.lodosaka.jp/これまでのイベントの成果「施設・防災情報のLOD+SPARQLエンドポイント(API)」を活用することで,1日のハッカソンで開発!
2017/1/19 28
後の大阪市主催のコンテストにて「優秀賞」を受賞(2015年3月)
黎明期の大阪での取り組みのまとめ
大阪市のオープンデータ活用への取組み
2013年半ばから,LODチャレンジへのデータ提供をきっかけにスタート(並行して,他の取組みも進められている)
2014年1月に,オープンデータを正式に公開
OIHがアジア初のODI City Nodeに!
オープンデータ公開の成果
短期間(10月からの半年,計5日間のイベントを中心)に,多くのアプリが開発された
LODチャレンジ2013での受賞
→大阪にも「オープンデータ活用」の素地が十分ある!
2017/1/19 29
イベント・コンテスト開催がオープンデータ活動を進める大きなきっかけとなったと言える
黎明期にみられた課題
成果がイベント/コンテスト向けの一過性のものになりがち
→継続するための工夫が必要
実際に「使われる」,本当に「役に立つ」ものにつながるのか?
→実際に使われるための工夫,(アプリ等の)利用者からのフィードバックが必要
これらは,他の地域においても見られた共通の課題
2017/1/19 30
大阪での取り組みのまとめ 大阪市のオープンデータ活用への取組み
2013年半ばから,LODチャレンジへのデータ提供をきっかけにスタート(並行して,他の取組みも進められている)
2014年1月に,オープンデータを正式に公開
OIHがアジア初のODI City Nodeに!
オープンデータ公開の成果 短期間(10月からの半年,計5日間のイベントを中心)に,多くのアプリが開
発された
LODチャレンジ2013での受賞
→大阪にも「オープンデータ活用」の素地が十分ある! これからの課題
成果がイベント/コンテスト向けの一過性のものになりがち
実際に「使われる」,本当に「役に立つ」ものにつながるのか?
→他の地域での取組においても共通の課題2017/1/19 31
成長期~2014.4ー2015~
32
• 関西全域で多くの取り組みが行われるように
• 関西の多くの自治体でのオープンデータ公開を開始
• “シビックテックの取り組み”が始まる→関西各地でCode for X 設立
2017/1/19
関西地域でのオープンデータの広がり
2014年度に大阪イノベーションハブで開催されたオープンデータ関連イベントMozilla x HTML5 x LOD Webイノベーションハッカソン
第1回:6月28日, 29日 第2回:7月19日 第3回:9月14日、15日
Civic Hack Osakaハッカソン :8月24日、31日
自治体オープンデータ推進協議会第1回 :11月25日、31日 第2回:2015年3月9日(一般社団法人オープンコーポレイツジャパン主催)
第4回 Linked Open Data ハッカソン関西 with LODC2014×UDC2014 :12月7日
インターナショナルオープンデータディ・プレプレイベント :12月21日
関西オープンデータEXPO’15‐インターナショナルオープンデータディプレイベント‐ :2月11日
関西23団体以上が集結!
第5回LODハッカソン関西inインターナショナルオープンデータディ大阪:2月21日
オープンデータ×ゲームハッカソン :2015年2月22日, 28日、3月1日
2017/1/19 33
計11回,17日間のオープンデータ関連イベントを開催
関西オープンデータEXPO’15
2017/1/19 34
関西23団体以上が集結!(約130人)
http://expo15.theodi.jp
インターナショナルオープンデータデイ(IODD2015)の関西プレイベント
• 関西各地のIODD2015についてのリレートーク
• ハンズオン• Unconference
関西でのIODD2015開催地(関西オープンデータEXPO’15参加都市)
滋賀 「ラ・フォル・ジュルネ びわ湖 2015」「守山ほたるパーク&ウォーク」アプリ開発ワークショップ
京都市 京都まちあるきオープンデータソン(OpenStreetMap、Wikipedia)大阪市 第5回Linked Open Dataハッカソン関西(ハッカソン・データソン)
堺市 「堺市の魅力再発見!まちあるきワークショップ‐オープンデータを使ったオリジナル観光ガイドを作ろう‐」(マッピングパーティー)
兵庫県 / 神戸市 データ可視化アイデアワークショップ
丹波 「私の好きな丹波プロジェクト」風景写真の投稿イベント
奈良市 第2回奈良オープンデータソン(OpenStreetMap)
奈良県生駒市 「iko mama papa アプリ開発提案プロジェクト」子育てアプリ アイデ アワークショップ Vol.2
和歌山県 「オープンデータを作ろう!」「マッピングパーティin 南紀田辺!」
岐阜 「続・柳ヶ瀬100年史」柳ヶ瀬まち歩き(マッピングパーティー)
名古屋市 「公共交通オープンデータ」(アイデアソン、ハッカソン)
徳島県 オープンデータアイデアソン「ママとICTで住みよい街を」
2017/1/19 35※http://odd15.okfn.jp/events/ および http://expo15.theodi.jp/ の情報より抜粋
大阪初の「シビックテック」イベントCivic Hack OSAKA 2014
〜行政といっしょにまちの未来をHack!〜→一般参加者として,個人的に参加
8/24(日)アイデアソン,8/30(日)ハッカソン
※本イベントの様子は主催者(村岡さん)のブログをご覧下さい.http://bathtimefish.hatenablog.com/entry/2014/09/14/142901
イベントの特徴
• 技術者と行政職員がいっしょにチームを組み,同じ目線でアイデアソン・ハッカソンに取り組む
→40名中,15名以上(各チーム2,3名)が行政職員
2017/1/19 36
行政職員と技術者・市民の協業により,行政・市民が実際に「解決したい問題」に取り組む
Civic Hack OSAKA 2014の成果1位:クイックエスケープ• 予め登録した協力者からの情報提供を集約する仕組みで,
効果的に災害時の情報を共有・提供するサービス
2位:段差ーズ• 車椅子やベビーカーでの通行が難しい「段差」を適切な迂
回路と共に登録・共有するサービス
3位:PUSH大阪• 大阪市が提供しているRSSを,ユーザの属性や嗜好に合わ
せて配信する
その他の作品• ゴミ出しカウントダウン
• まちビーコン
• 社会貢献マッチング
2017/1/19 37
アイデアソンでは“ 下位”↓
「実用性」を高く評価されて復活!
後の大阪市主催のコンテストにて「グランプリ」を受賞(2015年3月)
Civic Tech Osaka -大阪から考えるCivicTech-
2017/1/19 38
https://www.facebook.com/civictechosakahttp://www.city.osaka.lg.jp/shimin/page/0000329043.html
2014年度アイデアソン,ハッカソン,アプリコンテスト,等を開催
2015年度• NPOと連携したアイデアソン・
ハッカソン
• アプリコンテスト受賞作品を利用した街歩きイベント
大阪市・市民局を中心とした取り組み
「PUSH 大阪」とは
行政が発信する情報が,なかなか市民に届かない という課題を,ユーザが関心のある情報のみを,簡単に取得できる仕組みで解決しよう!というアプリ( iOS・Androidアプリ版/Web版を提供)
カテゴリで絞込
地域(区)や対象者で絞込
記事の閲覧(大阪市HPへ)
「PUSH大阪」の特徴• 大阪市HPの 新情報が,
スーマートフォン等で簡単に閲覧できる
• 興味があるカテゴリ,地域を登録しておくと,「興味がある情報」のみが届く
• Android版では配信された情報を定期的に通知バーに表示することで,普段見落としがちな情報に気づかせる工夫.
• 大阪市HPの更新情報(RSS)を利用するので,導入に際し自治体での追加作業は不要
http://push.jp.net
汎用版の「PUSH広報」
豊中市との共同研究による「PUSH豊中市」も開発
2017/1/19 39
システムの全体像
2017/1/19 40
スマートフォンアプリを用いた閲覧
+
メタデータRSSの内容を解析し,
各記事の想定対象者などのメタデータを自動付与
RDFデータベースに格納
ユーザの関心に応じた情報配信
Linked Open Data(LOD)として公開
各自治体のホームページの新着情報(RSS)を自動収集
追加情報の自動付与
「PUSH広報」(全国版)
「PUSH大阪」
「PUSH豊中市」
自治体を横断したデータ検索・分析が可能
「豊中市版」への展開
2017/1/19 41
豊中市版(PUSH豊中市)では,RSSの情報に加えて「本日開催のイベント」を収集・配信
イベント情報は,豊中市HPの
「イベントカレンダー」ページから専用プログラムでスクレイピング(HTMLファイルを解析)して収集→イベント情報の形式が
「共通語彙基盤」で共通化されると収集プログラムの開発・横展開が容易になる
Code for OSAKA
2017/1/19 42
Civic Tech Osakaの活動の流れを受け,2016年4月より活動開始
http://code4.osaka/
関西のCode for X
2017/1/19 43
その他,公認準備中もありhttp://code4japan.org/brigade
滋賀・琵琶湖https://www.code4shiga.org/
生駒 http://code4ikoma.org/ 神戸https://www.facebook.com/codeforkobe
堺 http://code4sakai.org/
奈良https://www.facebook.com/Code4Nara
いずれも,2014年~活動開始
2015年度・大阪開催のオープンデータイベント
2015/7/8‐12第6回LODハッカソン関西
~観光・イベント×オープンデータ~
2015/9/12第1回 LOD Challenge Day KOBE 2015(@神戸)
2015/11/23関西オープンデータディ
~検索したおしたんディ~
2015/3/5第7回LODハッカソン関西in インターナショナルオープンデータディ大阪
2017/1/19 44
2017/1/19 45
第5回Linked Open Dataハッカソン関西in インターナショナル・オープンデータ・デイ大阪2015
講演
Webアーキテクチャーとしてのオープンデータ‐LOD, RDF 五つ星データの本当の意味‐(京都大学 / LODI 亀田尭宙氏)
LODにおいて,とっても大切な“仕組み”・ すべてのモノ(データ)にURI(http://hogeoge... )をつけよう!・ そのURIでデータにアクセスできるようにしよう!
(=参照解決可能/dereferencable)・ 他のLODとリンクしよう!
2017/1/19 46
第5回Linked Open Dataハッカソン関西ハッカソン・データソンの成果(一部)
簡単な仕組み(PHP+SPARQLエンドポイント)でLODを「参照解決可能」にするツール例)http://www.museums‐info.net/class/プラネタリウムドーム
CSVを入力すると「Dbpedia(任意のLOD)」とのリンクをつけられるツールhttp://link.lodosaka.jp
→データソン用に開発した「CSVを簡単にRDFに変換できるツール」と合わせて「理想的なLODを簡単に公開できるツール」へ展開予定
成果の詳細は, http://wp.lodosaka.jp/event/lod20150221/ にて
第1回 LOD Challenge Day KOBE 2015
開催⽇時・場所2015/9/12 ひょうご産業活性化
センター7階ホール開催テーマ・オープンデータをLOD(Linked
Open Data)として公開する・公開したLODを可視化する参加者数(スタッフ込み)
39名当⽇の様⼦(活動の流れ)オープンデータ・LODに関する講演・神⼾市のオープンデータ取り組み・LODチャレンジ/UDCの紹介・LODチャレンジ2014 アプリ部⾨最
優秀賞「プラネタリウムなび」の紹介ハンズオン・オープンデータをLODとして公開する・公開したLODを可視化する詳細は http://wp.lodosaka.jp/other/lod20150912kobe/
47
ハンズオンの成果:LOD化した情報を地図に表示するアプリを参加者全員で作成http://lodosaka.jp/tool/lodc‐kobe‐map‐sample/
2017/1/19
開催のねらい
オープンデータからLODへ• 関西の自治体が公開している
オープンデータをLODとして公開する
LODとしての公開方法• データのURL(URI)にアクセスすると,そのデータが
取得できる仕組みで公開
→汎用のLODブラウザでアクセス可能
• SPARQLエンドポイント(LOD用に標準化されたAPI)で公開→SPARQLに対応したアプリでの利用が可能
2017/1/19 48
第1回 LOD Challenge Day KOBE 2015
関⻄オープンデータディ〜検索したおしたんディ〜
開催⽇時・場所
2015/11/23 ⼤阪イノベーションハブ
開催テーマデータを検索したおす︕〜「LOD」を検索して
「おもしろい結果」を⾒つける〜参加者数(スタッフ込み)
30名当⽇の様⼦(活動の流れ)・関⻄のオープンデータ紹介
(ライトニングトーク)・LODについて+SPARQL検索の基礎・チュートリアル&ハンズオン
SPARQLを使ったLODの検索・グループワーク(いろんな検索を試
して「おもしろい」結果を探す・結果の共有詳細 http://wp.lodosaka.jp/other/lod20151123/
写真
活動の様子がわかる代表的な写真を2枚ほど。
写真
その他活動報告に利用して良い写真があれば何枚でも別途、データ転送
サービス等でご提供ください
492017/1/19
開催のねらい前回のイベントでLOD化した自治体のオープンデータを,他のLODと“つながげて”活用する
• LOD化した自治体のオープンデータを,DBpediaとつなげたデータ+SPARQLエンドポイントを用意
• SPARQLの使い方のチュートリアルの後,“おもろいデータの組み合わせ”を探して,ひたすらクエリを試す(=検索したおす).
成果• 参加者が数時間,「モクモクとクエリを書く」という,
一風変わった&おもろいイベントに…• 約20の検索例が作成された
2017/1/19 50
関⻄オープンデータディ〜検索したおしたんディ〜
成長期の取り組みのまとめ オープンデータ活動の広がり
オープンデータを公開する自治体が大幅に増えた
Code for X などのコミュニティ形成が広がる 定例会の開催など,「定期的に集まる場」ができている
オープンデータ関連イベントも多数開催される テーマを設定するなど,参加者を増やす工夫が見られる
行政も「参加者」として加わることで相乗効果が上がる!
継続的な開発が進められるプロジェクトのも… 例)PUHS大阪,…他は?(他地域では,5374.jp, 保育所マップ,など)
課題 同様のイベント(やコンテスト)があり,多数ありすぎる?
参加者の固定化.参加者不足(特にエンジニア).
各地で似たアプリケーションが作られる
継続してプロジェクトを進めるモチベーションの確保 興味の維持,開発・運用コストの確保?,ビジネス化?
2017/1/19 51
現在とこれから….~2016-
52
• (Code for OSAKAが開始)
• 大阪市・神戸市・京都市にて,オープンデータポータルサイトがオープン
• 国が提供する全国横断的なオープンデータ公開
2017/1/19
関西地域でのオープンデータの広がり
大阪市オープンデータポータルサイト
53
2016年3月17日オープン
https://data.city.osaka.lg.jp/
一部のデータには,API (SPARQLエンドポイント)も提供
2017/1/19
神戸市オープンデータポータルサイト
54
https://data.city.kobe.lg.jp/2017/1/19
京都市オープンデータポータルサイト
2017/1/19 55
https://data.city.kyoto.lg.jp/
国が提供する全国横断的なオープンデータ
56
経済産業省法人ポータル
http://biz‐portal.datameti.go.jp/hojin/TopPage
RESAS(地域経済分析システム)https://opendata.resas‐portal.go.jp/
eStat 統計LODhttps://data.e‐stat.go.jp/lodw/
2017/1/19
• これらの情報を適切に利用することで,自治体単独のオープンデータのみでは出来なかった,新たな活用方法につながる.
• 国が出すデータと,自治体が出すデータの「適切な住み分け」が必要.
チャレンジオープンガバナンス(COG)
57
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/padit/cog2016/
「参加者×自治体」の連携を重視したコンテスト
2017/1/19
関西の自治体から出された課題
2017/1/19 58
滋賀県近江八幡市、草津市、大阪市、大阪市東住吉区、兵庫県神戸市、三田市、奈良県生駒市
今後の課題と展望
592017/1/19
今後の課題
今年から数年のうちに,オープンデータを“継続的に公開・利用する仕組み”を確立することが重要
一過性のブーム(?)でデータ公開が止まってしまうと,これまでの苦労が無駄に….
継続的な取り組みのためには,“単なる目新しさ(?)”ではない,“オープンデータ活用へのモチベーションを保つ”工夫が必要
面白くなくなると,続ける意欲がわかない…
2017/1/19 60
課題解決への展望(私案)
オープンデータ×○○を探す
単独では利用方法が限られるデータも,他のデータと組み合わせることで,新たな活用につながる
複数種類のデータの組み合わせ
国が提供するものなど大規模なオープンデータの利用
データ以外と組み合わせ
オープンデータ×IoT,オープンデータ×SNS,etc.例)神戸の国際会議で行ったLOD×GPSデバイスの実験
https://github.com/koujikozaki/GPS2LOD
新しい価値を見つけると共に,エンジニアに「おもろそう!」と思わせられるとGood!
2017/1/19 61
LOD×IoT(GPSデバイス)
GPS trajectory linked data project 国際会議ISWC2016の連携企画の一つとして実施
ISWC2016の参加者に「GPSロガー」を貸与して,会議開催期間中に,どのような場所を移動したかのデータを収集.
オープンデータと組み合わせて解析することで,「誰が,どのスポットを,どの順番で移動したか?」をLOD化
2017/1/19 62
移動奇跡の可視化例 • SPARQLクエリで解析可能例)○人とも通ったスポットは?
• データの解析精度は,用いることができるオープンデータ(スポット情報)に依存.
https://github.com/koujikozaki/GPS2LOD
課題解決への展望(私案)
(関西の)自治体間での連携
データ形式をそろえることでアプリを共有
開発したアプリの他地域展開
成果をオープンソースで公開することで,他地域での展開を容易に例)5364.jp,AfterFiver(インバウンド対応観光アプリ)
合同イベントを持ち回りで開催することで,運営・集客コストを軽減
成果を共有することで,開発・運営コスト削減
2017/1/19 63
AfterFiver(インバウンド対応観光アプリ)
64
AfterFiverとは, 神戸でのハッカソンで,国際会議ISWC2016に参加者用に開発された,訪日外国人向けの観光アプリ.
オープンデータを用いた,オープンソース・ソフトウェアとして開発されたこのアプリをカスタマイズして「大阪版」を作成.→データを差し替えることで,
他地域版を簡単に作成可能
https://github.com/lodinitiative/afterfiver
2017/1/19
課題解決への展望(私案)
(無料)外部サービスを有効利用
GitHubを利用したデータ公開,アプリ運用
例)和歌山県のオープンデータ
例)Made for ____https://github.com/madefor
Wikiedia,Wikidataへのオープンデータの登録
Wikidata=Wikipediaのデータ版.
Wikipediaタウンに加えて,Wikidataタウンも実施?
(自治体の)サーバ運営に依存しない継続的なデータ公開が可能 管理・運営コストも削減できる
2017/1/19 65
Made for _____
2017/1/19 66
https://github.com/madefor
GitHubでオープンデータ+WebAPIを提供する有志の取り組み
Wikidata(http://wikidata.org/)
2017/1/19 67
• ウィキメディア財団が運営するWikipediaの「データ版」
• Wikipediaと同じようにデータをコミュニティで編集,公開できる
• SPARQLエンドポイントや各種検索ツールなども提供
• Wikipediaの「多言語リソース」の相互リンクのために整備
• Code for Summit 2016にてハンズオン実施http://wikidata.peatix.com/
まとめ
まとめ
オープンデータの公開・活用は各地で進んでいる
今後の継続性を担保するための仕組みが急務
今後の方向性
自治体が公開したオープンデータ“単体”での活用には限界がある
他のデータとの“組み合わせ”に活路がある 他の自治体との連携し,データ形式の統一,データの統合
国が出しているデータとの組み合わせ,共通語彙基盤(IMI) 企業が持つビックデータとの組み合わせ
IoTなどデータ以外との組み合わせ
持続的な公開への工夫 GitHUB,OSM,Wikidataなど外部のサービスの有効利用
2017/1/19 68
top related