電子書籍の話
Post on 31-May-2015
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電子書籍の話
岡野真也
電子書籍とは
● 紙やインクを使った印刷物ではない
● 文字や図形、画像等を使って内容を表現したデータ
● 読むためには専用の端末やアプリケーションが必要
紙とインクを使った印刷物 電子書籍
電子書籍の特徴(利点)
● 劣化しない
● 複製が容易
● 配送が容易
● テキスト検索可能
電子データの特徴(利点)を持っている
電子書籍の特徴(欠点)
● 読むためには専用の端末やアプリケーションが必要
– 電力が必要
● 権利管理が難しい(複製が容易であるため)
● 再販不可(古本屋で売却したりできない)
電子書籍の特徴(その他)
● 表現力に違いがある
– 印刷物● 側面の模様による索引● しかけ絵本● 材質を利用した表現が可能(素材見本帳など)
– 電子書籍● 音を鳴らす● 動画の表示やアニメーション表現ができる
Alice for the iPad http://youtu.be/gew68Qj5kxw
電子ブックリーダー
● 電子書籍を読むための端末やソフトウェア
– 専用端末
● Amazon Kindle● ソニー・リーダー● 楽天kobo touch
– ソフトウェア
● 青空文庫ビューワー(青空文庫形式)● Adobe Reader(PDF)
電子ブックリーダー(Kindle Pw)
Kindle Paperwhite
● Amazon● 定価¥7,980● 対応フォーマット
● PDF● mobi● AZW
電子ブックリーダー(PageOne)
PageOne
http://www2u.biglobe.ne.jp/~shunbook/omocha/pageone.htm
● Windows用フリーソフト
● 対応フォーマット● 青空文庫
電子ブックリーダー(AdobeReader)
AdobeReader
Adobe
● Windows/MacOS● 対応フォーマット
電子書籍のデータフォーマット
● 電子書籍のデータフォーマットは多数ある
– EPUB (オープン規格)
– XMDF (シャープのZaurusなど)
– .book (ボイジャー社)
– AZW (Amazon Kindle)● 日本固有の課題
– 縦書き、ルビのサポート
DRM(デジタル著作権管理)
● DRM(=Digital Rights Management, デジタル著作権管理)● 不正コピー防止
電子書籍業界(市場規模)
● 2011年度の市場規模は629億円(Impress R&D)
※2013年度以降は予測値
電子書籍業界(販売形態)
● 電子書籍販売+専用端末販売
– Amazon
– 楽天Kobo– など
● 電子書籍販売+アプリケーション提供
– TSUTAYA.com eBooks– ニコニコ静画
– など
電子書籍業界(流通)
電子書籍の価格
● 印刷コスト → 不要
● 流通コスト → 販売システムの運用費のみ
● 端末コスト → 汎用アプリケーションで閲覧可なら不要
インフラ投資が少ない = 低価格にしやすい
ただし、紙の印刷物に比べてまだ市場が小さいので儲かるわけではない
電子書籍の価格(イメージ)
※数字は参考値です。実際には電子化のコストが入ったり契約次第で割合は変わります。
電子書籍の今後
● 認知度は徐々に上がっていく
● 電子ブックリーダーは進化していく
– 省電力
– 高性能、多機能化● 電子書籍フォーマットの整備が進む
– 標準化● 市場はゆるやかに拡大していく可能性が高い
参考資料
● 電子書籍 - Wikipedia
● 電子ブックリーダー - Wikipedia
● デジタル著作権管理 - Wikipedia
● 2011年度の新プラットフォーム向け電子書籍市場規模は112億円 ― インプレス R&D
● VOYAGE GROUP-電子書籍ブログ- — 電子書籍市場の現状と今後の展望まとめ
● セミナーレポート:電子書籍の流通ルートや著者との契約を解説:ハミングヘッズ
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