新しい多収米品種 - maff.go.jp...新しい多収米品種...
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新しい多収米品種―加工用米及び飼料用米等、新規需要米の生産に向けて―
平 成 2 1 年 4 月
多収米品種の区分
多収米品種
稲発酵粗飼料兼用品種
用途:加工用米、飼料用米等米を利用
ふくひびき
タカナリ
北陸193号
ふ系211号(登録予定)西海203号(登録予定)
用途:稲発酵粗飼料(WCS)
米を利用
植物体全体を利用
用途:加工用米、飼料用米等
きたあおば
べこごのみ
べこあおば
クサユタカ
夢あおば
ホシアオバ
クサホナミ
モミロマン
クサノホシ
○多収米品種の栽培適地概略
べこごのみ
タカナリ
ふくひびき
ホシアオバ
夢あおば
北陸193号
きたあおば
モミロマン
クサユタカ
クサノホシ
クサホナミ
西海203号
北海道から九州まで、我が国の各気候区分に対応した多収米品種が育成された。(注:ふ系211号、西海203号は、平成21年品種登録出願)
べこあおば
ふ系211号
□多収米品種の特性一覧
品種名 育成年 育成地 栽培適地 早晩性 出穂期 成熟期稈長(cm)
穂長(cm)
穂数(本/㎡)
草型成熟期
風乾全重(t/10a)
粗玄米重(kg/10a)
玄米千粒重(g)
玄米外観品質
玄米粒形
耐倒伏性
穂発芽性
耐冷性
芒の多少
芒の長短
ふ先色
脱粒性
いもち病真性抵抗性遺伝子型
葉いもち抵抗性
穂いもち抵抗性
白葉枯病抵抗
性
縞葉枯病抵抗性
アミロース
含量(%)
タンパク質
含量(%)用途
きたあおば 2008年 北海道農業研究センター 北海道 晩生の早 8月1日 9月27日 79 17.1 526 穂重 1.76 825 21.7 下上 中粒やや弱
-やや強
稀極短
黄白
難 + 弱 弱 - - - - 飼料用米・WCS兼用
ふ系211号2009年
品種登録出願予定
青森県農林総合研究センター
東北北部及び中山間地
中生 8月4日 9月27日 81 17.1 399 穂重 1.74 758 22.8 上下 中粒 強やや難
極強
少 短黄白
難 Pi i やや強 やや強 弱 - 19.9 6.5 飼料用米
べこごのみ 2006年 東北農業研究センター 東北中部以南 早生の早 7月25日 8月31日 79 22.1 255 穂重 1.55 686 22.0 下上 中粒 強 易やや弱
極少
極短
黄白
難 Pi b, Pi k 強 中 弱 罹病性 19.0 8.2 飼料用米・WCS兼用
ふくひびき 1993年 東北農業研究センター 東北中部以南 中生の中 8月9日 9月23日 75 18.9 373 穂重 1.61 703 22.2 中中 中粒 強やや易
やや弱
極小
極短
黄白
難 Pi a,Pi b やや強 中 やや弱 罹病性 - -飼料用米
べこあおば 2005年 東北農業研究センター 東北中部以南 中生の晩 8月7日 9月24日 70 20.3 299 穂重 1.77 732 30.6 下上やや細長い大粒
強やや易
弱 稀極短
黄白
難 Pi ta -2, Pi a やや弱 弱 弱 罹病性 19.8 8.1 飼料用米・WCS兼用
クサユタカ 2002年中央農業総合研究センター
北陸センター東北中南部、
北陸、関東以西中生の中 7月30日 9月18日 80 20.2 261 穂重 1.71 729 33.0 下下
やや細長い大粒
強やや易
弱 稀極短
黄白
難 Pi a, Pi k 中 中 やや弱 罹病性 - - 飼料用米・WCS兼用
夢あおば 2004年中央農業総合研究センター
北陸センター東北中南部、
北陸、関東以西早生の晩 7月30日 9月10日 86 23.5 281 穂重 1.73 722 26.5 下上 大粒
極強
中やや弱
少 短黄白
難 Pi ta -2, Pi b 不明 不明 強 抵抗性 20.2 7.9 飼料用米・WCS兼用
北陸193号2007年
品種登録出願
中央農業総合研究センター北陸センター
北陸、関東以西 晩生の晩 8月16日 10月4日 80 29.0 236 極穂重 2.00 780 22.8 中下 中粒極強
やや難
中 稀極短
黄白
やや難
不明 不明 不明 やや強 抵抗性 17.4 8.0 飼料用米
モミロマン2008年 作物研究所 関東以西 晩生の早 8月15日 10月9日 89 23.5 277 極穂重 2.12 823 24.1 下中
やや細長い大粒
極強
やや易
中 無 -黄白
難 不明 不明 不明 弱 罹病性 26.0 11.6 飼料用米・WCS兼用
クサホナミ 2002年 作物研究所 関東以西 極晩生 8月24日 10月16日 93 21.7 267 極穂重 2.08669
(精玄米)20.3 下上 中粒 強
やや易
- 無 -黄褐
難 不明 不明 不明 やや強 抵抗性 16.5 7.4 飼料用米・WCS兼用
クサノホシ 2002年近畿中国四国農業研究セン
ター関東以西 晩生 8月28日 10月17日 93 20.5 236 極穂重 1.88
670(精玄米)
24.3 下上 やや大粒やや強
難 - 無 -黄白
難 Pi ta -2, Pi b 不明 不明 強 抵抗性 18.7 7.4 飼料用米・WCS兼用
タカナリ 1990年 作物研究所 関東以西 中生の早 8月13日 10月1日 74 27.7 288 極穂重 1.95 758 21.0 下上やや細長い中粒
極強
極難
極弱
無 -黄白
やや難
不明 弱 弱 中 抵抗性 16.1 6.0飼料用米
ホシアオバ 2002年近畿中国四国農業研究セン
ター東北南部、関東以西
中生の中 8月14日 10月2日 90 23.4 234 極穂重 1.72694
(精玄米)29.4 下上
やや細長い大粒
やや強
やや易
- 無 -黄白
やや難
Pi ta -2, Pi b 不明 不明 中 抵抗性 20.0 12.0 飼料用米・WCS兼用
西海203号2009年
品種登録出願予定
九州沖縄農業研究センター 九州 晩生の早 9月2日 10月31日 76 21.4 304 穂重 1.88 725 23.5 下上 中粒極強
中 - 無 -黄白
難 不明 不明 不明 やや弱 罹病性 - -飼料用米
注2)「-」:データなし。 「不明」:いもち病真性抵抗性遺伝子を保有するため、圃場抵抗性は不明・注3)アミロース含量は、ヨウ素呈色法により測定(作物研究所:平成20年度測定。参考:コシヒカリのアミロース含量15.9%)。注3)タンパク質含量は、ケルダール分解後、インドフェノール法により測定(作物研究所:平成20年度測定。参考:コシヒカリのタンパク質含量4.9%)。
注1)研究試験場における複数年の試験結果の平均値であり、現地での収量とは異なる。
目 次
ふ系211号 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
稲発酵粗飼料兼用品種
多収米品種
ふくひびき ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
タカナリ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
北陸193号 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
西海203号 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
きたあおば ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
べこごのみ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
べこあおば ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
クサユタカ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
夢あおば ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
ホシアオバ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
クサホナミ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
モミロマン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
クサノホシ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
○各品種の特性・栽培のポイント・栽培暦・栽培適地
1
早生の多収品種ふくひびき (奥羽331号)
●特性• 安定した多収性を示し、玄米収量が「あきたこまち」より約20%多収です。• 多収事例として、福島県で玄米重1000kg/10aの記録があります(平成6年)。• 短稈で耐倒伏性に優れ、栽培しやすい品種です。• 玄米は中粒で、玄米品質は中程度、米飯食味は普通です。• 東北中部以南での栽培に適しています。
●栽培のポイント• 耐冷性がやや弱いので、冷害の発生しやすい地帯では注意が必要です。• いもち病抵抗性はやや強いですが、発病をみたら一般品種と同様の防除が必要で
す。
品種出穂期
月・日
成熟期
月・日
稈長
cm風乾全重
kg/a同左
比率%
玄米重
kg/a同左
比率%
ふくひびき 8. 9 9.23 75 161 107 70.3 122
あきたこまち 8. 8 9.22 83 150 100 57.8 100
登熟の良い「コチヒビキ」と籾数が多く草姿が良い「奥羽316号」の交配組合せから育成された、多収のジャポニカです。全国的には早生、東北地域では中生で、倒れにくく直播栽培も可能です。
(育成地のデータ:昭和62~平成4年)
東北農業研究センター tel:0187-66-2773
多収米品種
2
月旬 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下
7 8 9 103 4 5 6
ふくひびきの栽培暦(東北)
移植栽培
播種 移植 出穂 収穫(ふくひびき)
(あきたこまち主要な食用品種
施肥量(元肥:N成分 6~8kg/10a、穂肥: N成分 2~4kg/10a)*障害型耐冷性が弱いので、冷害
常襲地での作付けは避ける。
ふくひびき栽培適地
標準品種との比較
標準品種より多収
標準品種より低収
奨励品種決定調査結果(昭和63年~平成4年実施)
104%
栃木福島107%
石川
104%
福井114%
岩手168%秋田 113%
山形 113%
茨城106%
新潟
99%富山
99%
直播栽培
3
中生の極多収品種タカナリ (関東146号)
●特性・ 玄米収量が高く、加工原料や飼料用米に適します。・ 稈質が強く、短稈で耐倒伏性に優れます。・ 脱粒性はやや難で、天候によって脱粒しやすいこともあります。・ 玄米品質と米飯食味は著しく不良です。・ 製パン適性があります。・ 玄米はやや細長く、食用品種と識別できます。・ 関東以西での栽培に適しています。
●栽培のポイント・ いもち病には抵抗性ですが、病原菌のレースの変化によっては罹病化するおそ
れがあるため、いもち病の発生の有無には充分注意してください。・ 種子の休眠性が強いため、直播栽培はおすすめできません。
品種出穂期
月・日
成熟期
月・日
稈長
cm風乾全重
kg/a同左
比率%
玄米重
kg/a同左
比率%
タカナリ 8.13 10.01 74 195 111 73.2 118
日本晴 8.18 10.02 89 176 100 61.9 100
韓国の日印交雑品種同士の交配から育成された極多収品種です。タカナリは、一穂籾数が多く、止葉が直立して受光態勢が良く、極めて多収で、加工原料や飼料米に期待されます。耐冷性が弱いのが欠点です。
(育成地のデータ:昭和61~平成元年)
作物研究所 tel:029-838-8536
多収米品種
4
月旬 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下
7 8 9 103 4 5 6
タカナリの栽培暦(関東)
移植栽培
播種 移植 出穂 収穫(タカナリ)
(コシヒカリ)主要な食用品種
施肥量(全量元肥:N成分 8~16kg/10a)
タカナリの栽培適地
奨励品種決定調査試験結果(昭和62年~平成元年実施)
茨城栃木
107%
広島
125%
標準品種との比較
標準品種より多収
標準品種より低収
群馬
100%
101%埼玉
千葉
107%
106%神奈川
95%山梨
136%長野
岐阜
125%
静岡
123%
愛知
111%
三重
124%
滋賀
116%京都
115%
大阪103%
兵庫
111%
奈良
117%
和歌山
88%
鳥取
105%島根
125% 岡山113%
108%
山口
117%
徳島110%
香川121%愛媛
116%高知112%
佐賀
106%長崎
120%
熊本105%
大分
100%
宮崎117%
鹿児島
111%
*種子休眠が強く、育苗時の出芽が不安定なので、前年度収穫種子を用いるか、もしくは、採取種子について60℃で4~7日程度の乾熱処理による休眠打破処理を行うことが望ましい。
5
子実の極多収品種北陸193号
多収米品種
中央農業総合研究センター北陸センター tel:025-526-3239
水稲品種「北陸193号」は倒れにくく、優れた玄米収量から、JA全農による新潟県でのバイオエタノール実証試験の原料米として採用され、注目されています。
新潟県上越市にある北陸センターでの試験では9年間の平均で玄米収量767kg/10aの高収を示しました。平成18年に実施されたJA南蒲での現地栽培では標準栽培で900kg/10a、多肥栽培で957kg/10aを記録しました。
●特性・ 玄米収量が高く、加工原料や飼料用米に適します。・ 「日本晴」と比べ出穂期は1日遅く、収穫期は7日遅れます。・ 稈長は「日本晴」より3センチ短く、穂長は8.3センチ長い穂重型です。・ 稈の太さは極太で、耐倒伏性は極強です。・ 北陸と関東以西での栽培に適しています。
●栽培のポイント・ いもち病には抵抗性ですが、病原菌のレースの変化によっては罹病化するおそ
れがあるため、いもち病の発生の有無には充分注意してください。
・ 種子の休眠性が強いため、直播栽培はおすすめできません。
6
月旬 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下
7 8 9 103 4 5 6
北陸193号の栽培暦(北陸)
移植栽培
播種 移植 出穂 収穫(北陸193号)
(コシヒカリ)主要な食用品種
施肥量(元肥:N成分 6kg/10a、穂肥: N成分 3kg/10a)
*種子休眠が強く、育苗時の出芽が不安定なので、前年度の種子を用いるか、もしくは、採取種子について60℃で4~7日程度の乾熱処理による休眠打破処理を行うことが望ましい。
北陸193号の栽培適地
標準品種との比較
標準品種より多収
標準品種より低収
奨励品種決定調査結果(平成13年~平成17年実施)
茨城
千葉
宮崎
兵庫
山口 133%
127%群馬
70%
新潟
130%
愛知山間
92%
愛知
124%
141%
136%
広島
135%高知
143%
123%
7
耐冷性が強く多収の飼料用米品種ふ系211号 (平成21年品種登録出願;品種名未定)
●特性・ 粗玄米収量が多く、飼料用米に適します。・ 障害型耐冷性は「極強」です。・ いもち病抵抗性は、葉いもち・穂いもちともに「やや強」です。・ 脱粒性は「難」です。・ 玄米品質は一般食用品種並みで識別性はありません。
・ 北東北地域及び中山間地での栽培に適してます。
●栽培のポイント・ 耐倒伏性は「強」で強いが、倒伏を避けるため極多肥栽培は行わない。・ いもち病の基本防除は行う。
品種
出穂期
月・日
成熟期
月・日
稈長
cm風乾全重
kg/a同左
比率%
粗玄米重
kg/a同左
比率%
ふ系211号 8. 4 9.27 81 174 103 75.8 103
むつほまれ 8. 4 9.25 77 169 100 73.7 100
(育成地のデータ:平成16~20年(冷害年の19年は除く)、多肥区(N成分:1.0+0.2kg/10a))
青森県農林総合研究センター 藤坂稲作研究部 tel:0176-23-2165
「ふ系211号」は、障害型耐冷性が強く、低温年でも安定した玄米収量が期待できます。強稈で生育量が大きい「青系135号(後の「ふゆげしき」)」に、障害型耐冷性が強い多収系統「ふ系186号」を交配して育成しました。
多収米品種
8
月旬 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下
7 8 9 103 4 5 6
ふ系211号の栽培暦(北東北)
移植栽培
播種 移植 出穂 収穫
(ふ系211号)
直播栽培
(むつほまれ)主要な食用品種
施肥量(追肥込み:N成分 10~15kg/10a) *極端な多肥栽培は避ける。
ふ系211号の栽培適地
奨励品種決定試験結果(平成16年~19年実施)
標準品種との比較
標準品種より多収
標準品種より低収
青森・十和田青森・黒石107% 105%
岩手・軽米103%
宮城104%
秋田 117%
山形111%
9
短強稈で子実多収、暖地向き多用途品種
西海203号 (平成21年品種登録出願:品種名未定)
●特性・ 玄米収量が一般食用米より約20%多収です。・ 短強稈で稈質が強く、耐倒伏性に優れます。直播栽培でも栽培可能です。・ 九州を中心とする暖地での栽培に適しています。・ 枯れ上がりが遅く、脱粒しにくいため、成熟期を過ぎてからの収穫でも子実ロ
スが少ない特性があります。
●栽培のポイント・ いもち病には抵抗性ですが、病原菌のレースの変化によっては罹病化するおそれがあるため、いもち病の発生の有無には充分注意してください。
・ 多収を得るためには茎葉の生育量を確保する必要があり、早植えや多肥栽培が適します
●用途・ 飼料米のほかバイオエタノール原料や米粉パン用の加工原料等様々な用途
がが考えられます
子実が多収で、加工原料や飼料用米として利用可能な多収品種です。
九州沖縄農業研究センター TEL:0942-52-0647
出穂期(月.日)
出穂期(月.日)
稈長 穂数粗玄米重
比較比率
品種名(早植え) (普通期) (cm) (本/㎡) (kg/a) (%)
西海203号 8.14 9.02 76 307 75.6 119ニシホマレ 8.18 9.03 87 371 63.7 100
多収米品種
10
西海203号の栽培暦(九州)
移植栽培
播種 移植 出穂 収穫(西海203号)
直播栽培
(ヒノヒカリ)主要な食用品種
施肥量(N成分 12~15kg/10a)
西海203号の栽培適地
奨励品種決定試験結果(平成4年~6年、平成17年~20年実施)
140%
93%
宮崎
佐賀
標準品種との比較
標準品種より多収
標準品種より低収
熊本
鹿児島
107%
109%
大分長崎
124%108%
月旬 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下
113 4 5 6 7 8 9 10
11
「きたおあば」は北海道での栽培に適する極多収の水稲品種です。飼料用米・稲発酵粗飼料用途に加えて、バイオ燃料用として期待されています。
飼料用米・稲発酵粗飼料 兼用品種
北海道農業研究センター tel:011-857-9311
●特性・ 「きたあおば」の玄米収量は800kg/10a以上で、「きらら397」より約25%多収です。・ ホールクロップのTDN収量は一般品種「きらら397」より約20%多収です。・ 玄米の発酵特性は既存品種と同様で、バイオエタノール原料として利用検討中です。
●栽培のポイント・ 北海道品種としては耐冷性が不十分であるため、冷害の発生しやすい地帯では注
意が必要です。・ 耐倒伏性が「やや弱」であるため、直播栽培には不適です。
北海道向き極多収水稲品種きたあおば (北海飼308号)
品種出穂期
月.日
稈長cm
穂長cm
一穂籾数
黄熟期乾物重kg/a
耐倒伏性
耐冷性
いもち病抵抗性
葉 穂
きたあおば 8.1 79 17.1 97.3 142 やや弱 やや強 やや弱 弱
きらら397 8.1 69 16.2 52.6 122 中 やや強 やや弱 中
12
127%
102%132%
125%
比布町
岩見沢市
札幌市
北斗市
117%中富良野町
月旬 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下
7 8 9 103 4 5 6
きたあおばの栽培暦(北海道)
移植栽培
播種 移植 出穂 収穫
(きたあおば)
(きらら397)
主要な食用品種
施肥量(N成分 7~17kg/10a)
きたあおばの栽培適地
標準品種との比較
標準品種より多収
標準品種より低収
系統適応性検定試験および奨励品種決定調査結果(平成17年~平成19年実施)
13
早生の飼料用品種べこごのみ (奥羽飼395号)
●特性・ 早生品種「アキヒカリ」より熟期が早く、 地上部全重、玄米収量とも「アキヒカリ」よ
り4~5%多収です。・ 多収事例として、秋田県で玄米収量817kg/10aの記録があります(平成19年)。・ 耐倒伏性に優れ、直播栽培にも適しています。・ 玄米は中粒で、乳白等で品質が劣るため一般品種との識別ができます。・ 東北中北部以南での栽培に適しています。
●栽培のポイント・ 耐冷性がやや弱いので、冷害の発生しやすい地帯では注意が必要です。
●飼料特性・ ホールクロップサイレージとして給与で、牛の嗜好性は良好です。
安定して多収の「ふくひびき」と穂が大きく多収の「97UK-46」の交配組合せから育成された、飼料用品種です。全国的にも東北地域でも早生で、基幹品種の「あきたこまち」よりも早く収穫できます。
品種出穂期
月・日
成熟期
月・日
稈長
cm風乾全重
kg/a同左
比率%
玄米重
kg/a同左
比率%
べこごのみ 7.25 8.31 79 155 104 68.6 105
アキヒカリ 7.29 9. 1 75 149 100 65.2 100
(育成地のデータ:平成15~18年)
飼料用米・稲発酵粗飼料 兼用品種
東北農業研究センター tel:0187-66-2773
14
月旬 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下
7 8 9 103 4 5 6
べこごのみの栽培暦(東北)
移植栽培
播種 移植 出穂 収穫(べこごのみ)
(あきたこまち)主要な食用品種
施肥量(元肥:N成分 6~8kg/10a、穂肥: N成分 2~4kg/10a)*障害型耐冷性が弱いので、冷害
常襲地での作付けは避ける。
べこごのみ栽培適地
標準品種との比較
標準品種より多収
標準品種より低収
奨励品種決定調査結果(平成17年~平成18年実施)
岩手県北125%
95%岩手
直播栽培
15
大粒の兼用品種べこあおば (奥羽飼387号)
●特性・ 「ふくひびき」より地上部全重収量が15%、玄米収量が6%多収です。・ 多収事例として、秋田県で玄米収量1014kg/10aの記録があります(平成19年)。・ 短稈で耐倒伏性に優れ、直播栽培にも適しています。・ 極多肥条件でも倒れずに収量が多くなり、多肥栽培に適しています。・ 玄米は大粒で、一般品種との識別性があります。・ 東北中部以南での栽培に適しています。
●栽培のポイント・ いもち病に弱いので、発病をみたら一般品種と同様の防除が必要です。・ 大粒のため、移植栽培での箱あたり播種量は一般品種より3割程度多くする必要
があります。
品種出穂期
月・日
成熟期
月・日
稈長
cm風乾全重
kg/a同左
比率%
玄米重
kg/a同左
比率%
べこあおば 8. 7 9.24 70 177 115 73.2 106
ふくひびき 8. 4 9.12 72 154 100 68.9 100
大粒の「オオチカラ」と多収の「西海203号」の交配組合せから育成された大粒の多収品種です。飼料用米と稲発酵粗飼料の両方に適しています。全国的には早生、東北地域では中生です。
(育成地のデータ:平成11、14~16年)
飼料用米・稲発酵粗飼料 兼用品種
東北農業研究センター tel:0187-66-2773
16
月旬 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下
7 8 9 103 4 5 6
べこあおばの栽培暦(東北)
移植栽培
播種 移植 出穂 収穫(べこあおば)
(あきたこまち)主要な食用品種
施肥量(元肥:N成分 6~8kg/10a、穂肥: N成分 2~4kg/10a)
* いもち病抵抗性が弱いので、発病をみたら防除を行う。障害型耐冷性が弱いので、冷害常襲地での作付けは避ける。玄米千粒重約30gで大粒のため、播種量に注意する。
べこあおば栽培適地
標準品種との比較
標準品種より多収
標準品種より低収
奨励品種決定調査結果(平成15年~平成16年実施)
山形 118%
沖縄112%
岩手
106%
93%
秋田
直播栽培
17
東北南部向きの大粒品種クサユタカ (北陸168号)
飼料米品種
中央農業総合研究センター北陸センター tel:025-526-3239
飼料米・稲発酵粗飼料 兼用品種
「クサユタカ」は寒冷地南部では中生の中に属する粳種で、やや短稈の穂重型の超多収品種です。子実重に加えて、全重収量に優れることから、主力品種の刈り取り前に収穫できる稲発酵粗飼料用水稲としても利用できます。
●特性・ 地上部全重収量と玄米収量の両方に優れます。・ 出穂期は「キヌヒカリ」並、成熟期は「キヌヒカリ」よりやや遅れます。・ 耐倒伏性は強く、脱粒性は難です。・ 玄米は極大粒で、食用品種と識別できます。・ 東北南部、北陸および関東以西での栽培に適しています。
●栽培のポイント・ 収量性の向上には多肥栽培が必要です。しかし、過度な追肥はいもち病の発
生や倒伏を助長するので避ける必要があります。
●飼料特性・ ホールクロップサイレージとして乳用牛に給与した場合、嗜好性も良く、乳量の
減少もなく、粗飼料としても適しています。
品種出穂期
月・日
成熟期
月・日
稈長
cm風乾全重
kg/a同左
比率%
玄米重
kg/a同左
比率%
クサユタカ 8.05 9.26 87 171 104 72.9 116
キヌヒカリ 8.06 9.21 85 165 100 62.8 100
(育成地のデータ:平成5~13年)
18
月旬 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下
7 8 9 103 4 5 6
クサユタカの栽培暦(北陸)
移植栽培
播種 移植 出穂 収穫(クサユタカ)
(コシヒカリ)主要な食用品種
施肥量(元肥:N成分 6kg/10a、穂肥: N成分 3kg/10a)*障害型耐冷性が弱いので、冷害
常襲地での作付けは避ける。
クサユタカ栽培適地
標準品種との比較
標準品種より多収
標準品種より低収
奨励品種決定調査結果(平成6年~平成9年実施)
千葉115%
106%
群馬
新潟
114%
愛知
112%岡山
131%
長野
121%
広島
113%
茨城73%
京都
102%
福島
104%
埼玉
74%
神奈川
114%
富山
120%
石川
100%
福井115%
山梨 78%
岐阜
128%
静岡
111%
滋賀
116%
大阪
112%
兵庫
96%
奈良
92%
和歌山
108%
鳥取
97%島根
99%
山口
135%
徳島
105%香川
108%
愛媛
108%
高知
118%
佐賀
111%長崎
106%熊本
127%
直播栽培
19
早生の飼料イネ品種夢あおば (北陸187号)
飼料米品種
中央農業総合研究センター北陸センター tel:025-526-3239
飼料用米・稲発酵粗飼料 兼用品種
耐倒伏性が極強で、湛水直播栽培に適した品種です。
●特性・ 玄米収量が高く、飼料用米等に利用可能です。・ 湛水直播での苗立ち率が良好で、耐倒伏性は極強なので湛水直播に適し
ます。・ 玄米が大粒で一般品種と識別性があります。
・ 稈長は「ふくひびき」よりも約8cm長く、穂数が少ない穂重型です。・ 地上部全重収量は「トドロキワセ」よりも2割程度多収で、稲発酵粗飼料用
品種としての適性も備えています。
●栽培のポイント・ 障害型耐冷性が弱いので、冷害常襲地での作付けは避ける。・ いもち病には抵抗性であるが、病原菌のレースの変化によっては罹病化す
るおそれがあるため、いもち病の発生の有無には充分注意してください。
品種出穂期
月・日
成熟期
月・日
稈長
cm風乾全重
kg/a同左
比率%
玄米重
kg/a同左
比率%
夢あおば 7.29 9.10 86 152 105 72.2 98
ふくひびき 7.27 9.07 78 144 100 73.9 100
(育成地のデータ:平成13~15年)
ふくひびき 夢あおば
20
月旬 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下
7 8 9 103 4 5 6
夢あおばの栽培暦(北陸)
移植栽培
播種 移植 出穂 収穫(夢あおば)
(コシヒカリ)主要な食用品種
施肥量(元肥:N成分 6kg/10a、穂肥: N成分 3kg/10a)*障害型耐冷性が弱いので、冷害
常襲地での作付けは避ける。
夢あおばの栽培適地
標準品種との比較
標準品種より多収
標準品種より低収
奨励品種決定調査結果(平成11年~平成13年実施)
茨城
千葉
新潟
岡山 京都
102%
114%
山形 宮城
94%
鹿児島
109%
愛知
126%
長野
112%広島
124%
114%
99%
97%
116%
大分
112%
直播栽培
21
大粒の飼料用品種ホシアオバ (中国146号)
●特性・ 地上部全重収量と玄米収量の両方が高く、飼料用米と稲発酵粗飼料の両方
に利用可能です。・ 長稈ですが、耐倒伏性はやや強です。・ 脱粒性はやや難で、縞葉枯病に抵抗性です。・ 米飯食味は不良です。米粒が大粒で、食用品種と容易に識別できます。・ 東北南部以西での栽培に適しています。
●栽培のポイント・ いもち病には抵抗性ですが、病原菌のレースの変化によっては罹病化する
おそれがあるため、いもち病の発生の有無には充分注意してください。
・ 大粒のため播種量を慣行法より30%程度増やす必要があります。
●飼料特性・ ホールクロップとしてチモシー乾草並の飼料適性をもち、乳牛の嗜好性も優
れます。
多収系統「多収系174」を母、大粒の「オオチカラ」を父とした交配組み合わせから育成された飼料用水稲品種です。米と茎葉の両方が多収で、地上部全体の収量は15%程度多収になります。籾と玄米が大粒で、食用品種との識別できます。
品種出穂期
月・日
成熟期
月・日
稈長
cm風乾全重
kg/a同左
比率%
玄米重
kg/a同左
比率%
ホシアオバ 8.14 10.2 90 172 112 69.4 129
日本晴 8.15 9.26 87 153 100 53.8 100
(育成地のデータ:平成5~13年)
近畿中国四国農業研究センターtel:084-923-5346
飼料用米・稲発酵粗飼料 兼用品種
22
ホシアオバの栽培適地
奨決・系適等試験結果(平成7年~平成13年実施)
茨城
神奈川
121%
117%
95%
愛媛
鳥取
159%
標準品種との比較
標準品種より多収
標準品種より低収
愛知
142%
滋賀
115%100%兵庫
133%
奈良
101%島根
125%
広島
山口125% 119%
香川
143%徳島114%
高知102%熊本
111%
宮崎
95%長野
月旬 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下
7 8 9 103 4 5 6
ホシアオバの栽培暦(中国)
移植栽培
播種 移植 出穂 収穫
(ホシアオバ)
直播栽培
(ヒノヒカリ)主要な食用品種
施肥量(N成分 7~14kg/10a) *千粒重(29.4g)と大粒のため、播種量に注意。
23
茎葉と子実の両方が多収の兼用品種クサホナミ (関東飼206号)
●特性・ 地上部全重収量と玄米収量の両方が多収です。・ 稈長は高いが、稈質が強いため、耐倒伏性に優れます。・ 茎葉表面がつるつるした無毛品種です。・ 直播栽培でも多収です。・ 関東以西での栽培に適しています。
●栽培のポイント・ 多肥栽培に適しますが、極端な多肥では倒伏に注意が必要です。
●飼料特性・ いもち病には抵抗性ですが、病原菌のレースの変化によっては罹病化するお
それがあるため、いもち病の発生の有無には充分注意してください。・ サイレージの栄養価、消化率ともチモシー乾草並に優れ、産乳成績や嗜好性
も良好です。
品種出穂期
月・日
成熟期
月・日
稈長
cm風乾全重
kg/a同左
比率%
玄米重
kg/a同左
比率%
クサホナミ 8.24 10.16 93 214 119 66.9 133
日本晴 8.15 9.28 88 180 100 52.4 100
茎葉と子実の両方が多収で、飼料用米と稲発酵粗飼料の両方に適する兼用品種です。茨城県などで飼料イネ生産の主力品種として栽培されています。
(育成地のデータ:平成11~13年)
作物研究所 tel:029-838-8536
飼料用米・稲発酵粗飼料 兼用品種
24
月旬 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下
7 8 9 103 4 5 6
クサホナミの栽培暦(関東)
移植栽培
播種 移植 出穂 収穫(クサホナミ)
直播栽培
(コシヒカリ)主要な食用品種
施肥量(全量元肥:N成分 8~14kg/10a)
クサホナミの栽培適地
奨励品種決定調査等試験結果(平成12年~平成13年実施)
千葉滋賀
112%
135%
125%
広島
島根
熊本
100%
標準品種との比較
標準品種より多収
標準品種より低収
埼玉
113%
東京
113%
三重
127%
127%
25
子実が多収の飼料用品種モミロマン (関東飼226号)
●特性・ 粗玄米収量が高く、飼料用米に適します。・ ホールクロップサイレージのTDN収量が高く、稲発酵粗飼料としても利用できます。・ 耐倒伏性に優れ、直播栽培でも多収です。・ 脱粒性は難です。・ 玄米品質は著しく不良で、食用品種と識別できます。・ 関東以西での栽培に適してます。
●栽培のポイント・ いもち病には抵抗性ですが、病原菌のレースの変化によっては罹病化するおそれ
があるため、いもち病の発生の有無には充分注意してください。
・ 白葉枯病と縞葉枯病に感受性で、常発地での栽培は避ける。
品種出穂期
月・日
成熟期
月・日
稈長
cm風乾全重
kg/a同左
比率%
玄米重
kg/a同左
比率%
モミロマン 8.15 10.9 89 212 113 82.3 140
日本晴 8.17 9.27 90 187 100 59.6 100
(育成地のデータ:平成15~19年)
作物研究所 tel:029-838-8536
飼料用米・稲発酵粗飼料 兼用品種
国際稲研究所New plant type系統「IR65598-112-2」に多収の「西海203号」を戻し
交雑して育成された飼料用品種です。粗玄米収量が多く、飼料用米として期待できます。直播栽培にも適します。
26
月旬 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下
7 8 9 103 4 5 6
モミロマンの栽培暦(関東)
移植栽培
播種 移植 出穂 収穫(モミロマン)
直播栽培
(コシヒカリ)主要な食用品種
施肥量(全量元肥:N成分 8~16kg/10a) *千粒重(24.1g)と大粒のため、播種量に注意。
モミロマンの栽培適地
系統適応性検定試験結果(平成18年~平成19年実施)
茨城栃木
105%
122%愛媛
140%
標準品種との比較
標準品種より多収
標準品種より低収
27
温暖地向き飼料用品種クサノホシ (中国147号)
多収の「多収系175」を母、「アケノホシ」を父とした交配組み合わせから育成された飼料用品種です。米と茎葉の両方が多収で、地上部全体の収量は20%程度多収になります。
品種出穂期
月・日
成熟期
月・日
稈長
cm風乾全重
kg/a同左
比率%
玄米重
kg/a同左
比率%
クサノホシ 8.28 10.17 93 188 120 67.0 126
日本晴 8.15 9.27 87 157 100 53.3 100
(育成地のデータ:平成4~13年)
近畿中国四国農業研究センター tel:084-923-5346
●特性・地上部全重収量と玄米収量の両方が高く、飼料用米と稲発酵粗飼料の両方に利用可
能です。・長稈ですが、耐倒伏性はやや強です。・脱粒性は難で、縞葉枯病に抵抗性です。・米飯食味は不良です。・関東から中国・四国での平坦地での栽培に適しています。
●栽培のポイント・ いもち病には抵抗性ですが、病原菌のレースの変化によっては罹病化するおそれが
あるため、いもち病の発生の有無には充分注意してください。
・ 多肥栽培に適しますが、極端な多肥は避けてください。
●飼料特性・ ホールクロップのTDN含量は「日本晴」並で、乳牛の嗜好性も優れます。
飼料米・稲発酵粗飼料 兼用品種
28
月旬 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下
7 8 9 103 4 5 6
クサノホシの栽培暦(中国)
移植栽培
播種 移植 出穂 収穫(クサノホシ)
直播栽培
(ヒノヒカリ)主要な食用品種
施肥量(N成分 7~14kg/10a)
クサノホシの栽培適地
奨決・系適等試験結果(平成7年~平成13年実施)
茨城
神奈川
112%94%
愛媛
鳥取
標準品種との比較
標準品種より多収
標準品種より低収
愛知
144%
滋賀
138%
122%
奈良
島根
174%
109%香川
147%
徳島115%
高知
熊本
112%
宮崎
97%
91%
99%
鹿児島106%
29
北海道農業研究センター
〒062-8555 北海道札幌市豊平区羊ヶ丘1番地 Tel:011-857-9311,Fax:011-859-2178
東北農業研究センター
〒014-0102 秋田県大仙市四ツ屋字下古道3 Tel:0187-66-2773,Fax:0187-66-2362
中央農業総合研究センター北陸センター
〒943-0193 新潟県上越市稲田1-2-1 Tel:025-526-3239, Fax:025-524-8578
近畿中国四国農業研究センター
〒721-8514 広島県福山市西深津町6-12-1 Tel:084-923-4100,Fax:084-924-7983
九州沖縄農業研究センター
〒833-0041 福岡県筑後市大字和泉496 Tel:0942-52-3101,Fax0942-53-7776
作物研究所
〒305-8518 茨城県つくば市観音台2-1-18 Tel/Fax:029-838-8536
育成機関への問い合わせ育成機関への問い合わせ
○多収米品種の種子の入手について
多収米品種の種子の入手先については、各都道府県において、種子の安定供給に向けた具体的な取り組みが検討されていますので、お問い合わせください。また、日本草地畜産種子協会(tel:03-3562-7032)からも購入することができます。
【日本草地畜産種子協会の取り扱い品種】べこごのみ、べこあおば、夢あおば、ホシアオバ、クサホナミ、クサノホシその他の品種については、農研機構の各育成機関へお問い合わせください。
新しい多収米品種-加工用米及び飼料用米等、新規需要米の生産に向けて-
発行 農林水産省 農林水産技術会議事務局 研究開発官(食料戦略)室
〒100-8950 東京都千代田区霞ヶ関1-2-1Tel:03-3502-8111(内線5844), Fax:03-3502-4028
http://www.s.affrc.go.jp/
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