役立つ情報をインターネットで簡単入手 ソーシャルメディア 活...

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87日経パソコン 2011.10.10

 最近、「ソーシャルメディア」という言葉をよく見かける。大まかに言えば、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に代表されるインターネット上のコミュニティサービスを利用し、ユーザー同士のクチコミで情報が広がるという枠組みだ。ニュース情報やそれに関連した考察、写真や動画、注目したいWebページなどが、ソーシャルメディアによ

って多くの人に伝わる。 ポイントは、個人や団体などが発信した情報が共有され、個人同士のつながりに基づいて拡散すること。その内容が重要であるとか、面白いとかの判断は、共有や拡散を促す個人同士のつながりに任される。一方通行のマスメディアとの違いだ。 大まかに言えば、「Twitter」や「Facebook」などのような、友達関

係を築いて情報を共有し合うSNS系、「YouTube」などのような動画を共有するマルチメディア系、書籍や料理、音楽、ゲームなど特定ジャンルの情報を共有する専門系に分けられる。 この連載では、ソーシャルメディアとして人気のWebサービスを取り上げ、情報を共有したり、役立つ情報を効率的に入手したりする方法を解説する。今回はTwitterだ。

気楽なツイートで交流 Twitterとは、個々のユーザーが140文字以内の短文を投稿して交流するコミュニケーションサービス。一つひとつの投稿を「ツイート」と呼ぶ。これは「小鳥のさえずり」という意味であり、「つぶやき」とも呼ばれる。2007年に米国で始まり、2010年ごろから日本でも急速に人気が高まった。 Twitterがここまで普及したのは、独り言でも、誰かへの呼びかけでも、情報の提供でも、自由に投稿できる気楽さにある。サイトへの登録は本名でなくてもよく、複数のアカウントを使い分けてもよい。一般のSNSと違って、友達関係を承認し合う必要がない点も気楽だ。 そんな肩の力の抜けたツイートか

●Twitterのサービスに登録する図1 Twitterのトップページで名前、メールアドレス、設定するパスワードを入力して「新規登録」をクリック

図2 Twitter上で表示されるユーザー名を設定する。既に使われている場合は欄の右に警告が出るので、ほかの名前にしよう。最後に「アカウントを作成する」をクリック。登録したメールアドレスに確認メールが届くので、メール中のリンクをクリックすれば完了する

http://twitter.com/

ソーシャルメディア活用術

役 立 つ 情 報 を イ ン タ ー ネ ッ ト で 簡 単 入 手

「ソーシャルメディア」が注目されている。インターネットで、利用者同士のつながりを軸に広がる情報の発信や共有の仕組みだ。この連載では、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)や動画共有サイトなど、代表的なソーシャルメディアの使い方を解説する。今回のテーマは「Twitter」だ。

青木 恵美= ITライター第1回 140文字の定番メディア「Twitter」

日経パソコン 2011.10.1088

らは、リアルタイムかつローカルな情報が拾える。震災などの際に、現場や主要駅の現状を知る手段としてTwitterが利用されたのも、記憶に新しいことだ。ただし、ツイートの内容は玉石混交。誤った情報や役に立たない情報も多いので、自身での見極めが必要となる。

Twitterを使い始めるには Twitterへの登録は簡単。トップページで、名前とメールアドレス、設定したいパスワードを入力して「新規登録」をクリック(図1)。次の画面で表示用のユーザー名を追加する(図2)。確認メールが送信されるので、それを受信してメール中のリンクをクリックすれば完了だ。 登録直後は「おすすめユーザー」などがリストアップされるので、取りあえず興味を感じたユーザーを10人程度「フォロー」してみよう(図3)。画面左上の「Twitter」ロゴをクリックするなどで自分用のページを表示させると、フォローしたユーザーのツイートが「タイムライン」に時系列で表示されている(図4)。 この画面の上部には「いまどうしてる?」と表示された入力欄がある。試しに、ここに文章を入力してツイートしてみよう(図5)。 自分が投稿したツイートは自分のタイムラインに表示されるほか、自分をフォローしているユーザー(「フォローワー」)のタイムラインにも同じように表示される。なお、キーワード検索などで、ほかのユーザーの目に触れる場合もある。 Twitter上でほかのユーザーとの交流を広げたいなら、まずはプロフ

図4 フォローしたユーザーの投稿が「タイムライン」に表示される。なお、「@関連」は自分宛ての返信ツイート、「リツイート」は自分がしたリツイートやリツイートされた自分のツイート、「検索メモ」は保存した検索結果、「リスト」は自分が作成したりフォローしたりしたリストが表示される

●ほかのユーザーをフォローする図3 登録直後は「おすすめユーザー」や「興味分野」で、人気のあるユーザーの名前が表示される。興味あるユーザーがいたら、「フォローする」ボタンをクリックしよう。ボタンは「フォロー中」に変わり、そのユーザーの最新投稿がメイン画面に表示されるようになる。フォローを解除するには、「フォロー中」のボタンをクリックする

図5 「いまどうしてる?」欄に投稿する文章を入力して、「ツイート」ボタンをクリックする。140文字以内の制限があり、入力途中はツイートボタンの左に残りの文字数が表示されるので目安になる。写真や位置情報を追加するボタンもある。右は自分のタイムラインに自分のツイートが表示されたところ。自分をフォローしたユーザーがいれば、その人のタイムラインにも同様に表示される

●自分からも「ツイート」してみよう

位置情報添付ボタン

写真添付ボタン

タイムラインには、フォロー相手の投稿が最新順に並ぶ

中級 ソーシャルメディア活用術

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ィールを充実させよう。少なくともアイコンと自己紹介(160文字以内)は設定しておきたい(図6、図7)。 基本的に相手のツイートに「返信」したり「リツイート」したりすることで交流する。返信は個人宛てのメッセージをツイートで投稿する(図8右)。普通のツイートと同様に表示されるほか、相手側では「@関連」の画面で表示されるようになる。 リツイートはツイートを引用して自分のフォロワーのタイムラインに表示させること(図8左)。有用な情報を自分のフォロワーとも共有したいときに使う。そのほか、返信の文面に引用文をコピー・アンド・ペーストしてコメントを添える「非公式リツイート」というやり方もある。 なお、メールのように相手にのみ閲覧可能なメッセージを送りたいときは、手紙のアイコンからダイレクトメッセージを利用する(図9)。

有用情報を効率良く探す 自分にとって有用な情報を効率的に得るための基本は、有用なツイートの多いユーザーを見つけてフォローすること。まずは自分の興味ある分野や趣味、地名などのキーワードで検索して、有用なツイートを見つけよう(図10左)。 一部のツイートには、文章中に「#」で始まる青色表示のリンク付き文字がある。この部分を「タグ」または「ハッシュタグ」と呼ぶ。「#」に続けて共通キーワードを入れておくことで、同じジャンルや趣味、イベント、興味を持つ人などとツイートを共有する仕組みだ。 タグをクリックすると、同じタグ

●自分のアイコン画面とプロフィールを設定しよう

図7 画面上部の「プロフィール」をクリックして、設定したプロフィールを確認しよう。「プロフィールを更新」をクリックすると図6右の設定画面に戻れる

図6 ページ右上のアカウントをクリックして「設定」を選び(①)、設定ページで「プロフィール」をクリック(②)。アイコンに使いたい画像を指定して、自己紹介を入力しておこう。設定して「保存」をクリック(③)

●フォロー相手とやり取りする

図8 タイムラインの投稿にマウスポインターを重ねると「リツイート」や「返信」などのリンクが表示される(上)。「返信」をクリックして自動入力されたIDに続けてメッセージを入れ「ツイート」をクリックすると返信できる(右)。「リツイート」をクリックして「リツイート」ボタンをクリックすると、同じ内容のまま自分をフォローするユーザーに紹介できる(左)

図9 自分をフォローしている相手なら、メールのように、ほかのユーザーに見られないメッセージを送信する方法もある。ユーザーを表示して手紙のアイコンをクリックすればよい

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が付いたツイートがまとめて表示される(図10右)。この一覧で有用なツイートを見つけることもできる。 なお、検索結果やクリックしたタグは「検索メモに保存」ボタンで保存しておくことができる。保存しておくと、「検索メモ」で閲覧できる。

情報整理にはリストが便利 フォローした相手を整理する「リスト」機能もある。画面の「リスト」をクリックして「リストを作成する」を選び、必要な項目を設定するとリストが作成できる(図11)。作成したリストに相手を入れるには、ユーザー表示の右下にあるボタンのドロップダウンリストを使う(図12)。 ジャンル別や関係別などでユーザーをリストに整理し、リストごとのタイムラインを表示させることができる。リストにはフォローしていないユーザーも入れられる。 さらに、ほかのユーザーが作成した公開リストをフォローすることもできる。情報通と思われるユーザーのリストを参照したり、「リスト検索」サイトなどで有用なリストを検索したりする方法がある(図13)。 リスト検索だけでなく、フォロー数ランキング、話題のキーワードや人気タグを集めたサイトなど関連サービスも数多いので、上手に活用して効率的に情報を集めよう。 スマートフォンなどのモバイル機器を活用すれば、その場で撮影した写真やGPS情報を添えて投稿したり、GPS機能を用いて現在地の近くの情報を検索したり、混乱時などにリアルタイムで交通情報を取得したりすることもできる。

●検索やタグを利用して情報を探す

図10 画面上部の検索窓で、フォローしていないユーザーの投稿も検索できる。「#」で始まる青色の文字列(タグ)でキーワードに近いのものがあれば(ここでは「#F1jp」)、その箇所をクリックしてみよう。クリックした「#F1jp」タグを含む投稿を一覧できる。また、検索結果の画面で「検索メモに保存」をクリックしておけば、同じ条件で簡単に再検索できるようになる

図11 「リスト」→「リストを作成する」をクリックして、リスト名などを入力して「リストを保存」をクリックする

●リストを作成して効率良く情報収集

タグをクリック

キーワードで検索

図13 ほかのユーザーが作って公開したリストを一覧できるサイトもある。キーワードで検索し、面白そうなリストはリンクのクリックで確認してフォローしよう

図12 作成したリストにユーザーを入れるには、ユーザーの右下にあるボタンをクリックして「リストに追加」を選び、ダイアログで追加したいリストにチェックを入れる

http://723.to/tw/

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