鉄筋腐食抑制タイプ rc構造物用含浸系表面保護材 · 150 years...

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取扱:関西ペイント株式会社 国内総代理店:BASFジャパン株式会社 建設化学品事業部

鉄筋腐食抑制タイプ

RC構造物用含浸系表面保護材

150 years

鉄筋コンクリート構造物全般の長寿命化対策として有効

マクロセル腐食対策に有効

国内外で数多くの実績

コンクリート表面に塗布するだけで、鉄筋の腐食を抑制します。

コンクリート中に塩化物イオン等の劣化因子が侵入してるコンクリートに対しても腐食を抑制することができます

部分補修後にコンクリート全面に塗布することにより、再劣化の最大の要因として懸念されているマクロセル腐食を抑制することができます

国内では国土交通省・地方自治体が管轄する橋梁を中心に約10年間で400件以上の物件で使用されています。

また、海外では20年以上の実績があります。

プロテクトシルCITの効果

150 years

塩分(塩化物イオン Cl-)により

鉄筋の不動態皮膜が破壊されていきます。

錆が進行し、膨張することでコンクリートに圧力を与え、クラックを 発生させます。

鉄筋腐食模式図

150 years

4

ひびが入った脆弱部は取り除き鉄筋の錆を除去しなければなりません。

鉄筋腐食模式図

断面修復材 マスターエマコシリーズ

劣化部分の処理後、断面修復材にて補修をします。

150 years

5

しかし、環境が変わらなければ再劣化が起きる可能性があります。

そこで、「プロテクトシルCIT」を補修後に全面に塗布します。

鉄筋腐食抑制剤 プロテクトシルCIT

エマコCITシステム =断面修復+鉄筋腐食抑制

150 years

吸水防止層(表面保護)

不動態皮膜に替わる 保護層の形成

プロテクトシルCITの効果

【用途】 ★RC構造物の鉄筋腐食抑制 【特長】 ★鉄筋に不動態被膜に替わる保護層を 形成する ★遮塩性・吸水防止性・水蒸気透過性 に優れる。 ★透明な液体で、塗布した外観に変化 がない。 ★粘性が小さい液体(水と同程度)であり、 施工が簡単。 (スプレーガンによる塗布が可能) ★環境に優しい無溶剤タイプ。 厚生省令第15号(日本水道協会 JWWA Z 108-2004 浸出試験)に適合 ★上塗り材の施工が可能。

150 years

プロテクトシルCITは、加水分解・重縮合反応を経て高分子(シリコーン)化し、以下の物質の水酸基(-OH)と反応 ・ コンクリート → 吸水防止層の形成 ・ 鉄筋の不動態皮膜および鉄筋腐食の際に生成する水酸化鉄および酸化鉄(水和物) → 不動態皮膜に替わる保護層の形成 また、アミノ基(-NH2 )の効果で反応速度をコントロールする(遅らせる)ことにより、コンクリート内部 (鉄筋かぶり80mm)まで浸透

加水分解

水と反応

水酸基(-OH)と反応

OH OH OH

Si O O O- Si Si シロキサン結合(Si-O)による高分子化 →シリコーン 特徴(岩波理化学辞典より)

耐熱性、撥水性、電気絶縁性、耐薬品性、耐老化性に優れる

HO HO HO

R-NH2 R-NH2

R-NH2

鉄筋表面

O O O

Si O O O- Si Si

R-NH2

R-NH2

R-NH2

不動態皮膜に 替わる保護層 の形成 縮 合

H2N-R-Si(OR’)3

プロテクトシルCIT主成分 アミノアルキルトリアルコキシシラン

R,R’=アルキル基

H2N-R-Si(OH)3

アミノアルキルシラントリオール

(3価シラノール)

プロテクトシルCIT の反応機構

アルキル基=疎水基(撥水作用)

150 years

高分子量シロキサンシリコーン

細孔

プロテクトシル (シラン)

各分子・粒子径の比較

プロテクトシル (シラン) 1nm シロキサン シリコーン 20nm~ 水(分子) 0.4nm 水(水素結合した 液体の粒子径) 100,000nm 細孔 50~2,000nm

150 years

C A A

鉄筋

不動態皮膜 部分断面修復 鉄筋の腐食

錆 コンクリート

A A C

補修モルタル

未補修部分の鉄筋腐食 マクロセル腐食 腐食電流

鉄筋腐食(リングアノード腐食)のメカニズム

鉄筋の腐食反応 A : アノード部 Fe → Fe2+ + 2e-

C : カソード部 2H2O + O2 +4e- → 4OH-

150 years

プロテクトシルCITの防錆効果

プロテクトシルCITの鉄筋保護層と鉄筋の不動態皮膜との違い

① 塩化物イオンで破壊されない

② pH低下による消失がない ↓

内在塩化物イオン量の多いコンクリート

中性化したコンクリートに対しても有効

150 years

エマコCITシステム

従来の補修工法との相違点

コンクリート鉄筋

補修モルタル

はつり:劣化部分(ひび割れ部、浮き部)

はつり・断面修復量の減少 補修コストの削減

プロテクトシルCIT

はつり:防錆材を塗布するため鉄筋裏 まで(鉄筋裏20mm程度) 再劣化防止のため腐食発生限界 塩化物イオン濃度以上部分すべて

従来の補修工法

=腐食発生限界塩化物

イオン濃度以上

吸水防止層

(10mm程度)

150 years

上向き施工(4回)

下向き施工(2回)

(3回)

垂直面施工

C

B

A

A

t=10mm

t=11mm

C

B

t=10mm

施工方向にかかわらず一定の含浸深さを示します。

ただし、規定量塗布するには下地により施工回数が変わります。

塗布量0.6ℓ/㎡ t=含浸深さ

施工方向による吸水防止層深さ

コンクリート供試体にプロテクシルCITを塗布した後割裂し、水性青インクを割裂面に塗布し、含浸深さを確認。 注)吸水防止層は、水性青インクが浸透 (吸収)しないため、着色しない。

150 years

クラックに対する効果

[ プロテクトシルCIT塗布 ] [侵入阻止]

表面だけでなく、クラックからの水や劣化因子の 侵入も阻止します。 鉄筋

注) 0.3mm以上のひび割れがある場合は、事前にひび割れ注入などの補修が必要です。

150 years

【使用上の注意点】 ・5℃以下及び40℃以上の環境下では施工しないで下さい。 ・コンクリート表面を湿潤処理または雨に打たれた場合は、 24~72時間乾燥させて下さい。 ・施工後4時間以内に雨が予想される場合は施工しないで 下さい。 ・施工面の水分率8%以下での施工を推奨します。 ・プロテクトシルCITを水で希釈しての使用はしないで下さい。 ・施工時は、防護メガネ、防護マスク等の保護具を着用して 作業を行って下さい。

プロテクトシルCITの使用方法

【使用量】 ・標準使用量:0.6 ℓ/㎡(0.53kg/㎡) 公表価格:4,500円/㎡

(コンクリート面塗布回数目安) ・水平面:2回程度(1回当たり0.3ℓ/㎡) ・垂直面:3回程度(1回当たり0.2ℓ/㎡) ・天井面:4回程度(1回当たり0.15ℓ/㎡) 2回目以降の施工間隔:指触乾燥後(20分以上) 注)下地により塗布回数は変わります。

150 years

注)腐食速度と腐食速度の判定掲載文献 ・CEB(ヨーロッパコンクリート委員会)「Strategies for Testing and Assessment of concrete Structures Affected by Reinforcement Corrosion」 ・社団法人 日本材料学会講演会資料「コンクリート構造物の診断技術」(H13.10) P33 ・日本工業出版「検査技術」第5巻第4号「コンクリート構造物の耐久性評価技術コンクリート 中の鋼材腐食について」 P23 ・社団法人 日本コンクリート工学協会「コンクリート診断技術 ’08 [基礎編] 」 P167

腐食速度 (μ A/cm2)

腐食速度の判定 注)

>1.0 激しい,高い腐食速度

0.5~1.0 中~高程度の腐食速度

0.2~0.5 低~中程度の腐食速度

<0.2 不動態状態(腐食なし)

鉄筋の腐食速度と腐食診断器

150 years

1996 無塗布

プロテクトシルCIT塗布

0

0,1

0,2

0,3

0,4

0,5

0,6

0,7

腐食

速度

A/c

m2)

1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005

0.2以下=不動態状態(腐食なし)

アメリカ合衆国 ペンシルバニア州 駐車場 (融雪剤使用)

腐食速度と経年劣化

150 years

17

かぶり厚による性能確認試験結果

試 験 方 法

150 years

熱分解ガスクロマトグラフによる 有効成分含浸限界深さ

表面-10mm 10-20mm 20-30mm 30-40mm 40-50mm 50-60mm 60-70mm 70-80mm 80-90mm 90-100mm

横向き 134.22 21.64 2.48 0.27 0.32 0.03 0.05 0.04 0.04 0.06

上向き 34.12 22.58 5.78 1.11 0.61 0.04 0.03 0.03 - -

試料名Peak area / mg

0

0.1

0.2

0.3

0.4

0.5

0.6

0.7

40~50 50~60 60~70 70~80 80~90 90~100

横向き施工

上向き施工

Pea

k ar

ea/m

g

浸透深さ(mm)

150 years

D面

A面のみCIT塗布

Φ 16鉄筋

● 50

65

65 65 A面

D面

B面

C面

上記のような鉄筋コンクリート片を作製後、濃度20%の塩化ナトリウム水溶液に1日12時間、合計30日間浸漬させたものを試験体とした。

試験体による屋外暴露試験

150 years

20

高強度コンクリートへの適用例

コンクリートの設計基準強度 60N/mm2

150 years

1)施工場所 西日本高速道路株式会社 鹿児島管理事務所管内ボックスカルバート 2)使用材料 断面修復材(JHS416規格適合材料) 「エマコS99P」 鉄筋腐食抑制タイプRC構造物用 含浸系表面保護材 「プロテクトシルCIT」 3)測定項目 腐食速度 4)施工範囲 ・鉄筋腐食抑制材塗布範囲:1+2 約1.5㎡ 測定No.:①~⑧ ・断面修復材施工範囲 :2 約0.6㎡ 測定No.:⑪~⑯ ・無塗布範囲 :2の下面 測定No.:⑨,⑩

試験施工例(概要)

150 years

試験施工例(結果)

・プロテクトシルCITを塗布した①~⑧、⑪~⑯は1ヶ月後以降すべて腐食速度が0.2未満

夏季の高温時および降雨による背面水の影響下でも腐食速度は増加しない ・⑨(上から2番目のライン)、⑩(一番上のライン)はプロテクトシルCIT無塗布

150 years

エポキシ樹脂塗装部

φ 19mm丸鋼(黒皮除去)

30

10

150

40 40

100

100

100100

50

かぶり側(C)

反かぶり側(B)

30

35040 40

100

100

50

Aタイプ

Bタイプ

コンクリート打設方向

反かぶり側(B)

かぶり側(C)

Cタイプ =Bタイプの試験体に曲げひび割れ(0.2mm)導入

ポリマーセメント系断面修復材

マクロセル腐食を想定した 鉄筋腐食抑制効果の検証試験 試験体の形状

150 years

下地コンクリートブロックの作製

断面修復(Aタイプ試験体)

湿潤処理(24hr)後 

鉄筋の電位の測定(基準電位)

含浸材の塗布

28日間気中養生

7日間気中養生

湿潤処理(24hr)後 

鉄筋の電位の測定

7日間気中養生

適宜電位測定

塩水乾湿繰返し負荷開始 

4日間気中乾燥

3日間塩水浸せき

(サイクル)

試験体の解体調査(25、55c) 屋外暴露 試験体の解体調査(55c+6y)

3%塩化ナトリウム水溶液

マクロセル腐食を想定した 鉄筋腐食抑制効果の検証試験 試験方法

150 years

クエン酸二アンモニウム(10%)で洗浄

Aタイプ試験体(断面修復あり)

プロテクトシルCIT塗布

無塗布

断面修復部分

マクロセル腐食を想定した 鉄筋腐食抑制効果の検証試験 試験結果

150 years

Bタイプ試験体(断面修復無し)

クエン酸二アンモニウム(10%)で洗浄

プロテクトシルCIT塗布

無塗布

マクロセル腐食を想定した 鉄筋腐食抑制効果の検証試験 試験結果

150 years

国土交通省「NETIS」登録商品 事後評価済み技術/設計比較対象技術

150 years

試験施工例(国土交通省NETIS試行試験)

国土交通省 北陸地方整備局管内

PC洞門の塩害対策

150 years

模擬試験体による暴露試験 内在塩分量 8.91kg/m3

コンクリート材齢2ヶ月でプロテクトシルCITを塗布

試験施工例(国土交通省NETIS試行試験)

150 years

CIT塗布

無塗布

塗布時の腐食状況

試験施工例(国土交通省NETIS試行試験)

150 years

遮蔽型マクロセル対策工研究会

150 years

遮蔽型マクロセル対策工研究会

西日本高速道路株式会社 関西支社

株式会社富士技研

BASFジャパン株式会社

カジマ・リノベイト株式会社 金沢工業大学 宮里研究室

150 years

33

遮蔽型マクロセル対策工研究会

150 years

遮蔽型マクロセル対策工研究会

阪和自動車道 松島高架橋

150 years

北海道 天塩河口大橋

8,000㎡

宮崎県

国道220号橘橋

10,000㎡

プロテクトシルCITの日本での実績

山口県 上関大橋

4,000㎡

新潟県

国道8号歌高架橋

8,000㎡

福岡県北九州市 国道199号港橋

4,500㎡

新潟県 国道8号向山洞門3,000㎡

静岡県 国道1号沼川高架橋

3,200㎡

150 years

アメリカ ペンシルバニア

駐車場

20,000㎡

アメリカ ニュージャージー

コモドールバリー橋

90,000㎡

アメリカ オーランド

ユニバーサル・スタジオ・フロリダ 75,000㎡

デンマーク国会議事堂

クリスチャンスボー城

中国 杭州市

杭州湾大橋 (コンクリートピア)

36km

オーストラリア

メルボルン

モナシュ大学 アメリカ ハワイ

アラ・モアナ・パシフィック・センター

プロテクトシルCITの世界での実績

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