日本のインターネットの仕組みと問題点 ·...

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2001 CopyRight GLUON PARTNERS

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日本のインターネットの仕組みと問題点

         グルーオンパートナーズ株式会社    ネットワークグループ        柿本 吉一

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インターネットの発展

 日本では1988年に慶応大学を中心にWIDEプロジェクトが発足し  学術を中心に発展してきた (www.wide.ad.jp)

   ・日本初のIX(Internet Exchange) NSPIXP1(岩波ビルにて)   ・IXの民営化  例:JPIX、JPNAP等

  ISP事業者の増加   ・キャリア系     NTT、KDDI、日本テレコム、ワールドコムグループ等

   ・メーカ系     NEC、富士通、松下電器、三洋電機、三菱等   ・独立系     IIJ、AOL、MSN等

          

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  ・NTTの提供するテレホーダイにより夜間の個人ユーザのInternet   使用率が向上

  ・昼間は企業トラヒック、夜間は個人トラヒックである程度のバラ   ンスをとることが可能になった

  ・但し主婦、学生をターゲットに考えるとやはり昼間を中心とした    Internetの普及が必要(IPV6と情報家電の普及が起因するかも)

      →インターネットによる買い物は主婦、OL、学生が中心

  ・インターネット利用者の現状は?     2000年:4700万人  前年比74%増!

    インターネット普及率は           99年:21% → 00年:37%        

  

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コンテンツ提供者の爆発的増大

   ・企業系     会社のPR →利益向上を目指す!       →PRだけではなく直接の収益に繋げていく必要性

     リクルートのインターネット活用       →優秀な人材の早期獲得

   ・民間人     趣味、興味、社会的ステータスの向上

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 iDC(InternetDataCenter)中心の構造へ   1997年頃から米国に出現     (AboveNet,UUNET,PSINET,エクソダス等)

   1999年頃から日本での建設ラッシュ

     ISP系、外資系、キャリア系、電力会社系、建設業者系

      現状:東京、大阪のIDC以外はあまり需要がない!!

    

   ※ IDC中心のネットワークはブロードバンドに貢献するか??

  

    

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 IDCが提供可能サービスとは?

  ・通信、PCサーバ、ISP環境へのスペース提供。

     (電源、UPS、自家発電、空調、耐震等が必須)   ・IX(国内、国際)、ISPバックボーン等への高速接続を提供。   ・付加サービスの提供。(保守、運用、監視システム、ネットワー     クコンサルティング、サーバコンサルティング等)   ・MSPとの協業によりサービス品質の向上をめざす。   ・データセンタを中心としたIXへの移行     NSPIXP2の都内への分散(都内のIDC5箇所への分散)       →KDDI、NTT-C、ワールドコム、TTNET、三菱MIND、

         レベル3 

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データセンタを中心としたIX

   NSPIXP2(WIDE)

KDDI大手町ビル

ダークファイバーにて接続Gigabit Ethernet (4G~8G)

IPV6&IPV4

    ISPCATV、ADSL事業者

コンテンツ事業者

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Content Distribution Provider

 CDPとは?  ・いくつものキャッシュサーバをバックボーンを持つISPに置いて行く

  ・ユーザは最も近いキャッシュサーバからコンテンツを受け取る     ユーザは時間の短縮     ISPは余分な回線コストの削減

  ・コンテンツプロバイダーから料金を徴収する

  →CDPのサービスによりISP接続料金は下がるか? 

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ブロードバンドの必要性

CDを転送する速度を考えてみる。(約600MB)  V32 524288 約146h  ISDN(Bch) 78300  約21.3h  T1 3200  約53m  Ethernet 480  約8m  T3 106  約1.78m  OC-3 31  OC-48 1.9  OC-192(10G)    0.4

ビジネスに使えるには1時間を切りたい!!

  →放送インフラに近いリアルタイム伝送の必要性

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高速インターネット常時接続事業者は?

CATVインターネット及びxDSLの加入者は?  00年末  約85万件 前年比の4倍

CATVの基幹網の光ファイバー化 国土交通省の情報BOX、下水の整備により安価に敷設可能

無線事業者(802.11b利用)の本格的事業化

第1種通信事業者の基幹網IP化によるVPNネットワークの整備

電力事業者主体のFTTHの実験

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総務省調べ

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ユビキタスタウン

いつでもどこでもインターネット(ユビキタスタウンの構築)

  ・常時接続環境の整備

  ・高速アクセス網の整備、定額、低料金

  ・固定、移動すべての端末にサービスを提供する

  ・世代を超えたサービス形態

ISPとしての課題

   →ダイヤルアップ中心のネットワークの再構築  →CATV、DSL無線、FTTH等の技術の融合の必要性

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政府の高速通信への取り組み

1994年 行政情報化推進基本計画

       この公表を発端に情報化の試みが制定2000年 首相官邸にIT戦略本部が設置

        IT基本法 e-Japan戦略 

              ↓より具体的に

             e-Japan重点計画

               ・行政情報の電子的提供               ・申請・届出等の電子化               ・歳入、歳出の電子化               ・調達手続きの電子化               ・ペーパレス化  

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e-Japan2002プログラム(IT戦略本部)平成14年度IT重点施策に関する基本方針

・民間事業者のネットワーク整備の支援

・幹線系光ファイバー整備を円滑に進めるための収容空間の整備

・条件不利地域における高速インターネットの整備

・IX等インターネット中枢機能の整備

・公団住宅等のIT化の推進

・IPV6の普及促進の研究開発

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JGN(Japan Gigabit Network):総務省の研究開発用ネットワーク

・5ヵ年の運用実験

・ATMベースのバックボーン

・TAO(通信、放送機構)による管理運用

・アクセスポイントとリサーチセンター

・L2、L3サービス

・IPV6化の推進

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V6協議会

総務省主体  ・アプリケーションWG      次世代インターネットアプリケーション

  ・実証実験WG      ・実験網の構築運用      ・V6ミドルウエア

      ・ルータ開発

  ・V6技術WG      ・基盤要素技術

  ・戦略基盤WG      アドレス、経路情報管理技術

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IPv6がもたらす次世代インターネット

・IPV4のグローバルアドレスの枯渇

  世界人口 60億人 → グローバルアドレス43億個

IPv6の思想  ・IPv4より大きな空間を提供    32ビット→128ビット  ・IPv4の長所を引き継ぐ    モバイル等  ・全ての国民が使えるように (情報家電+CATV等高速ライン)    一家に10個のグローバルアドレス  ・セキュリティの導入    IPSecのデフォルト導入     →IPv6とパケットフィルターとIPSecの組み合わせ!

  

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NATのない世界(双方向通信)

1,現行 (世界共通アドレスの余分がないのでNATが必要)

A社内認識アドレスNAT装置 NAT装置

世界共通アドレス A社内認識アドレス

IPSec

RAS RAS

世界共通アドレス

2,NATのない世界 (IPv6の導入によりNATを撤廃)

IPSec

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IPV6ネットワークの現状6bone   ・ワールドワイドのv6ネットワーク(588サイトが登録済)

6bone-JP   ・日本におけるv6ネットワーク     →研究組織やISP事業者により運用維持

   ・US、コリア、シンガポールとATMにて接続

   ・経路制御の実験     IGR:RIPng、OSPFv3     EGR:BGP4+

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NSPIXP6のトラヒックの推移

WIDE調べ

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グローバルアドレス!!

中央IX

上位ISP

地域ISP地域ISP地域ISP

上位に左右されないセキュリティアドレスを自分で管理できる

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個人認証登録機関

IPv6の世界

インターネットコンテンツ

認証DB****1=太郎****2=太郎

CATV HAB

グローバルアドレス ****1

グローバルアドレス ****2

家庭の情報は他の人に漏らしたくない!!    →認証機関が必要

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E-BusinessにおけるInternetの発展

IXISPキャリア

SDSL

WLL

ダークファイバ

CATV

銀行カード会社運送業

BtoBBtoC

超高速バックボーン

セルラー会社

コンビニ

商品受取り発送

企業

国際回線

国内各地へ

ADSL

企業

運送基地

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