apsによる製造業のグランドデザイン pslx-01 · 資源効率化の視点 •...

PSLX Consortium Japan © 2003

製造業の未来を拓く！APSが未来を変える！

製造業のグランドデザインPSLX-01

ＰＳＬＸコンソーシアム

http://www.pslx.org

ＰＳＬＸ技術仕様書

APSによる



もくじ

• はじめに

• ビジネスモデルの定義

• 評価指標の構造化

• APSシステムの構成

• APSコラボレーションの紹介

• APSによる計画連携

• グランドデザインの策定方法

• システム実装のガイドライン

• まとめ



本仕様書の目的

製造業がAPSを導入するにあたって、まず行わなければならない製造業のグランドデザインの描き方について解説し、PSLXが提唱するAPS技術が、部分的な改善ではなく、製造業の全体適に貢献するように、情報システムをゼロから構想することを支援するためのガイドラインを提供することを目的とする。



仕様書のスコープ

レイヤー１レイヤー１製造業ビジネスモデル層製造業ビジネスモデル層

レイヤー２レイヤー２ APSコラボレーション層APSコラボレーション層

レイヤー３レイヤー３ APSエージェント層APSエージェント層

レイヤー４レイヤー４ドメインオブジェクト層ドメインオブジェクト層

レイヤー５レイヤー５データインプリメント層データインプリメント層



製造業のビジネス環境（外部要因）

• デフレによる供給過剰

• 商品のライフサイクル短期化

• 需要予測の不確実性増大

• 技術革新のスピードアップ

• 中国企業の低価格製品との競合

• 保守や回収サービスの比重増加

• 環境や安全への意識の高まり



製造業のビジネス環境（内部要因）

• サプライヤーの選別の進行

• 垂直統合による需要変動の直撃

• 小ロット化と多頻度化

• 機能分割とファブレス化

• 適地調達を適地生産

• 熟練作業者の減少

• リストラによる勤務意欲低下

• ITに対する不信、不安の増大



グランドデザインとは

企業がその置かれた環境を正しく認識し、そして企業がもつ経営資源をし認識した上で、これから目指すあるべき姿を、そこへ至るための具体的な道筋を定めたもの

企業がその置かれた環境を正しく認識し、そして企業がもつ経営資源をし認識した上で、これから目指すあるべき姿を、そこへ至るための具体的な道筋を定めたもの

●ビジネスアーキテクチャの再認識●ビジネスモデルの再定義●意思決定のしくみ（APS)の再構成



もくじ

• はじめに








• まとめ



ビジネスモデルの定義

経営戦略経営戦略

経営環境と競合他社

経営環境と競合他社

コアコンピタンスとなる経営資源

コアコンピタンスとなる経営資源

サプライヤーパートナー

サプライヤーパートナー

直接の顧客終顧客

直接の顧客終顧客

ビジネスアーキテクチャー



ビジネスモデルの構成要素

設計現場設計現場

製造現場製造現場

サプライヤーサプライヤー顧客顧客

エンジニアリングチェーンの側面

エンジニアリングチェーンの側面

サプライ・デマンドチェーンの側面

サプライ・デマンドチェーンの側面



サプライチェーンの構成要素

調達計画

購買管理

受入管理

需給調整

製造実施

販売計画

受注管理

出荷管理

統合的意思決定

（APS)



エンジニアリングチェーンの構成要素

研究開発

工程設計

生産準備

製品設計

設備保守

サービス

収益計画

品質管理

統合的意思決定

（APS)



もくじ

• はじめに








• まとめ



評価指標の構造化

経営資源効率化の視点

情報システムの視点

顧客の視点サプライヤー

の視点



顧客の視点

• 即納率

• 品切れ率

• 納入リードタイム

• 納期遵守率

• 納期回答率

• 仕様の選択幅

• 設計変更サイクル

• クレーム対応速度



サプライヤーの視点

• 内示精度

• 引取責任日数

• 納期余裕

• 購買平準化率

• 注文サイズ

• 計画開示レベル



資源効率化の視点

• 負荷平準化率

• 平均在庫日数

• 設備稼働率

• 部品共通化率

• 死在庫率

• 多能工率

• QC活動成果数

• モチベーション

• 製造原価率

• スループット

• キャッシュサイクル



情報システムの視点

• 計画サイクル

• 計画精度

• 計画修正速度

• 用語の共通化率

• 情報の共有化率

• デジタル化率

• マスター整合性

• 知識再利用率



もくじ

• はじめに








• まとめ



APSシステムの構成要素

• 方針計画エージャント

• プランニングエージェント

• スケジューリングエージェント

• 製品設計エージェント

• 工程設計エージェント

• 購買計画エージェント

• 受注管理エージェント

• 原価管理エージェント

• SCMエージェント

• 輸送管理エージェント

• 能力調整エージェント

• 在庫調整エージェント

• 製造実施エージェント

• 設備保守エージェント

• BOM管理エージェント

• 仕様決定エージェント

• 引当管理エージェント

• 連携管理エージェント

システムではなく、エージェント



APSエージェントとは

システム全体を構成するサブシステムを、個々のミッションを自律的に実現するものとしてとらえた場合の個々の主体的な単位。各エージェントは、インタフェースで定義された機能を実現するが、必要に応じて他のエージェントの力を借りてもよく、その方法は内部に隠蔽されている。

システム全体を構成するサブシステムを、個々のミッションを自律的に実現するものとしてとらえた場合の個々の主体的な単位。各エージェントは、インタフェースで定義された機能を実現するが、必要に応じて他のエージェントの力を借りてもよく、その方法は内部に隠蔽されている。

エージェント＝コラボレーションを行う構成要素

エージェントエージェント



エージェントとオブジェクトの関係

APSエージェント




メッセ－ジ

メッセ－ジ

永続化

ドメインオブジェクト



APSコラボレーションとは

ビジネスプロセスビジネスプロセス

ビジネスモデルビジネスモデル

APSコラボレーションAPSコラボレーション

ドメイン・オブジェクト

情報システムや人が構成要素。状況に応じて解決方法を変更可能



APSコラボレーションとは

ビジネスプロセスビジネスプロセス

ビジネスモデルビジネスモデル

APSコラボレーションAPSコラボレーション

情報システムや人が構成要素。状況に応じて解決方法を変更可能



もくじ

• はじめに








• まとめ



基本業務のコラボレーション

• 生産品目に関する意思決定

• 生産資源に関する意思決定

• サプライチェーンに関する意思決定

– 方針計画コラボレーション

– 生産オーダ計画コラボレーション

– 製造指示計画コラボレーション

– 納期見積コラボレーション

– 製造実施コラボレーション

– 工場計画コラボレーション

– 能力計画コラボレーション

– 設備保守コラボレーション

– 販売計画コラボレーション

– 在庫計画コラボレーション

– 業者選定コラボレーション

– 購買計画コラボレーション

– 輸送計画コラボレーション



生産座席予約システム

生産座席枠営業所A

営業所B

営業所C

６月 2 3 4 5 6

ABCD

予約／キャンセル



ライン１ライン２ライン３

生産能力

生産指示

APS

工場

座席生成コラボレーション

座席生成コラボレーション

座席予約コラボレーション

座席予約コラボレーション

座席修正コラボレーション

座席修正コラボレーション



生産座席予約システム

座席修正コラボレーション座席修正コラボレーション

:市場要求 OBJ:販売管理 AG T:生産オーダOBJ

:プランニングAG T :スケジューリングAG T

:生産ルール OBJ:生産能力 OBJ

:資材在庫 OBJ

:製造指示 OBJ

1 get2 get

3 request

4 request

5 get 6 get 7 get

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9 response

10 set

11 response

12 response



混合生産引当システム

調達加工組立仕上出荷

初工程はすべて見込み生産

初工程はすべて見込み生産

終工程はすべて受注生産

終工程はすべて受注生産

６月 2 3 4

ABCD

計画生成コラボレーション

計画生成コラボレーション

計画引当コラボレーション

計画引当コラボレーション

実績管理コラボレーション

実績管理コラボレーション

計画／実績

計画／実績

計画／実績

計画／実績

計画／実績計画／実績



混合生産引当システム

計画引当コラボレーション計画引当コラボレーション

:顧客オーダOBJ

:プランニングAG T :生産オーダOBJ

:引当管理 AG T

:製造実績 OBJ :製造指示 OBJ

1 get

2 set

3 get

4 request

5 get 6 get



協調仕様決定システム

仕様決定プロセス

製造プロセス

先行発注

引合い仮受注

受注仕様設定

仕様確定

作業A

作業C

作業B

作業F

納期

納入リードタイム

作業E

作業D

仕様設定

注文設定コラボレーション

注文設定コラボレーション

仕様催促コラボレーション

仕様催促コラボレーション

仕様決定コラボレーション

仕様決定コラボレーション



協調仕様決定システム

仕様催促コラボレーション仕様催促コラボレーション

:顧客オーダOBJ

:仕様決定 AG T:BOM管理 AG T

:スケジューリングAG T

:製造指示 OBJ

:生産能力 OBJ

:製造実績 OBJ

:資材在庫 OBJ

:販売管理 AG T

1 get

2 get

3 request4 get

5 get

6 get

7 get8 get

9 response

10 set



プロジェクト型定量生産

売上金額

機会損失費機会損失費

生産方針計画

製品A２生産製品A１生産

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

2003 2003モデルチェンジモデルチェンジ

設備１設備２設備３・・・

詳細なスケジューリング

詳細なスケジューリング

収益計画コラボレーション

収益計画コラボレーション

切替決定コラボレーション

切替決定コラボレーション

製品切替コラボレーション

製品切替コラボレーション



プロジェクト型定量生産

切替決定コラボレーション切替決定コラボレーション

:販売計画 OBJ


:顧客オーダOBJ

:原価管理 AG T

:引当管理 AG T

:購買オーダO BJ

:資材在庫 OBJ

:製造実績 OBJ:在庫計画 OBJ

:製品在庫 OBJ

:製造指示 OBJ

:生産オーダOBJ1 get2 get

3 get

4 request

5 get

6 get

7 get8 get

9 get

10 response

11 get

12 set



もくじ

• はじめに








• まとめ



APSによる計画連携

• 生産能力や在庫情報の共有化

• 生産計画と需要予測情報の共有

• 生産オーダ計画情報の共有と連携

• 生産指示レベルでの同期生産

能力能力在庫在庫

負荷負荷

見込値見込値

予測値予測値

作業指示作業指示

トランザクションレベルトランザクションレベル

フォーキャスティングレベルフォーキャスティングレベル

プランニングレベルプランニングレベル

スケジューリングレベルスケジューリングレベル作業実績作業実績

受注オーダ受注オーダ

見込オーダ見込オーダ



計画連携（１）

サイトBサイトA


:連携管理 AG T :連携管理 AG T :生産能力 OBJ

:製品在庫 OBJ

:購買計画 AG T

:購買オーダOBJ :販売管理 AG T :顧客オーダOBJ

1 request

2 request 3 get

4 get

5 get

6 get

7 set

8 set

9 get

10 set

生産能力や在庫情報の共有化

トランザクションレベルトランザクションレベル



計画連携（２）


:プランニングAG T

:連携管理 AG T:連携管理 AG T


:市場要求 OBJ

:販売計画 OBJ

:在庫計画 OBJ

:市場要求 OBJ

:販売計画 OBJ

:在庫計画 OBJ:生産オーダOBJ

1 request

2 request

3 reqyest

4 get

5 get

6 get

7 response

8 response

9 response 10 get

11 get

12 get13 set

生産計画と需要予測情報の共有化

フォーキャスティングレベルフォーキャスティングレベル



計画連携（３）



:連携管理 AG T:連携管理 AG T

:製品在庫 OBJ:プランニングAG T

:生産オーダOBJ

:製品在庫 OBJ


:生産オーダOBJ1 request

2 request

3 get

4 request5 set

6 get

7 response

8 response

9 get 10 request

11 response

12 set

生産オーダ計画情報の共有と連携

プランニングレベルプランニングレベル



計画連携（４）


:生産オーダOBJ


:連携管理 AG T


:連携管理 AG T:製造指示 OBJ

:製造実績 OBJ

:生産ルール OBJ

:資材在庫 OBJ

:輸送計画 OBJ

:製造実施 AG T

:資材在庫 OBJ

:生産能力 OBJ

:生産ルール OBJ

:製造指示 OBJ

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2 request3 request

4 request5 set

6 get

7 get

8 get

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10 get

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17 set

生産指示レベルでの同期生産

スケジューリングレベルスケジューリングレベル



もくじ

• はじめに








• まとめ



グランドデザインの策定方法

• 環境の認識と変革のイネーブラー

• ビジネスアーキテクチャーの選択

• ビジネスモデルの変化への対応

• ステークホルダーと指標の構造化

• 情報システムアーキテクチャーとしてのPSLX

• ビジネス変革プログラムの設計



もくじ

• はじめに








• まとめ



システム実装上の注意点

• グランドデザインの重要性

• ビジネスの進化とシステムの頑強性

• XMLによるコミュニケーションと機能分割

• 業務縦割りの開発からレイヤー指向へ

• 中小企業の取り組み方



プロジェクトの具体的手順

• 環境と課題の認識

• 目標の定量化と方針の決定

• 業務モデルの再設計

• データの整備とシステム開発

• 実運用と結果のフィードバック



もくじ

• はじめに








• まとめ



まとめ

• ビジネスモデルの意味を示しその構成要素の候補を説明

• 評価のための指標を独自の視点で整理し具体例を設定

• APSの構成要素をエージェントの概念を用いて説明

• APSが可能にする効果的なコラボレーションを例をあげて解説

• グランドデザインの策定方法をシステム実装のガイドラインを説明

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