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研 究 結 果 報 告 書 平成17年1月28日 1 研究グループ名 豊丘北小学校 3年 2 指導者 中平 榮子 3 研究テーマ 河野のチョウ調べ 4 研究の動機及び目標 (1)1年の時、当時の学校長よりチョウについての話を聞くうち、チョウに興味を持 ち、採集をしたり、標本を作ったり、名前を覚えたりする子が少しずつ増えていっ た。3年生では、オオムラサキの飼育・観察をすることを通して、チョウの生態に ついての興味が広がっていった。このような様子から、自分達で河野に棲むチョウ 調べを進め、生息の状況を知ることができたらと調査を始めた。 (2)目標 ①学校周辺を中心に、河野の各地を巡ってチョウ調べをし、どんなチョウがいるか どんな場所にいるかを1年間調べる。そのことを通して、自分達の故郷に生息す るチョウについて知り、故郷の自然にふれる。 ②オオムラサキの飼育・観察を通して、成育の様子を調べる。また、オオムラサキ に関わる地域の方々からオオムラサキについて教えを受ける中から、その方々の 生き方に接する。 5 研究の概要 (1)河野のチョウ調べ ①河野地区で見つけたチョウ 4月~1月(現在)まで、学校周辺を中心に河野の地区(滝川を除く)のチョ ウ調べをして、表にシールをはり記録していった。 ◇資料ア(別紙) 河野のチョウ調べ(2004) (ファイル2) 考察 ・チョウの種類は60種見つけることができた。 ・4月~11月までずっと見られるチョウが11種もいた。 ・モンシロチョウ、 モンキチョウは、4月~12月まで確認できた。 ・ツマキチョウ、ヒオドシチョウ、クジャクチョウ、ジャノメチョウ、スミナ ガシ、キベリタテハ、サカハチチョウ、ミヤマカラスアゲハ、ヤマキチョウ、 メスグロヒョウモン、ウラギンヒョウモン、クロコノマチョウは、見つけら れた期間が短く、出る時期があるようだ。 ・1月(1/9)には、越冬中のウラギンシジミを発見した。ある子は、「そ の場所は暖かく、木があるから雪がかからず、バリアがはられているような 所」と記してあった。

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Page 1: 研 究 結 果 報 告 書 - sbc21.co.jp · るけれど、アサマイチモンジチョウの方は、線がつながって見える。裏を見 ると、同じように見分けられる。

研 究 結 果 報 告 書

平成17年1月28日

1 研究グループ名 豊丘北小学校 3年

2 指導者 中平 榮子

3 研究テーマ 河野のチョウ調べ

4 研究の動機及び目標

(1)1年の時、当時の学校長よりチョウについての話を聞くうち、チョウに興味を持

ち、採集をしたり、標本を作ったり、名前を覚えたりする子が少しずつ増えていっ

た。3年生では、オオムラサキの飼育・観察をすることを通して、チョウの生態に

ついての興味が広がっていった。このような様子から、自分達で河野に棲むチョウ

調べを進め、生息の状況を知ることができたらと調査を始めた。

(2)目標

①学校周辺を中心に、河野の各地を巡ってチョウ調べをし、どんなチョウがいるか

どんな場所にいるかを1年間調べる。そのことを通して、自分達の故郷に生息す

るチョウについて知り、故郷の自然にふれる。

②オオムラサキの飼育・観察を通して、成育の様子を調べる。また、オオムラサキ

に関わる地域の方々からオオムラサキについて教えを受ける中から、その方々の

生き方に接する。

5 研究の概要

(1)河野のチョウ調べ

①河野地区で見つけたチョウ

4月~1月(現在)まで、学校周辺を中心に河野の地区(滝川を除く)のチョ

ウ調べをして、表にシールをはり記録していった。

◇資料ア(別紙) 河野のチョウ調べ(2004) (ファイル2)

考察

・チョウの種類は60種見つけることができた。

・4月~11月までずっと見られるチョウが11種もいた。

・モンシロチョウ、 モンキチョウは、4月~12月まで確認できた。

・ツマキチョウ、ヒオドシチョウ、クジャクチョウ、ジャノメチョウ、スミナ ガシ、キベリタテハ、サカハチチョウ、ミヤマカラスアゲハ、ヤマキチョウ、

メスグロヒョウモン、ウラギンヒョウモン、クロコノマチョウは、見つけら

れた期間が短く、出る時期があるようだ。

・1月(1/9)には、越冬中のウラギンシジミを発見した。ある子は、「そ

の場所は暖かく、木があるから雪がかからず、バリアがはられているような

所」と記してあった。

Page 2: 研 究 結 果 報 告 書 - sbc21.co.jp · るけれど、アサマイチモンジチョウの方は、線がつながって見える。裏を見 ると、同じように見分けられる。

②河野地区で見つけたチョウの数と月別変化

◇資料イ(別紙) 見つけた月別チョウ数とその変化 (ファイル3)

考察

・のべチョウ数は241頭。気温が上がるにつれてチョウの数が増える。特に

8月には、見つけた種類の7割を見つけている。(42頭/60頭=0.7)

・11月までは暖かかったこともあって、20種見つけられたが、気温が下が

った12月、1月は激減する。

・気温が上がるとチョウの数が増えることから、チョウの成育は気温に左右さ

れている。

③月ごと(季節)によく見られるチョウ

チョウ調べをしていくと、時期によってよく飛んでいるチョウや、その時期に

しか見つからなかったチョウがいることに気づいた。

◇資料ウ(別紙) 月ごとによく見かけるチョウ 参照 (ファイル4)

④河野地区でチョウをよく見る場所

全地区を巡ってチョウを調べるようにしたが、調査しているうちに、チョウが

よくいる場所がだいたい分かってきた。そして、そこで、よく見かけるチョウも

いることに気づいた。

◇資料エ(別紙) よくチョウを見かける13のポイント

・この場所には、主に花畑、草地があり、近くに川が流れている。

◇資料オ(別紙) 13のポイントによくいるチョウ (ファイル5)

・このポイントの近くに、チョウ達の好きな食べ物や花の蜜があるからだろう。

調べてみると良い。

⑤チョウの種類の見分け方

チョウは、大きさ、色、羽の模様、形で見分けるだけでなく、飛び方でも見分けられる

ことがある。「あの飛び方は、ウスバシロチョウだ。」とか、自分の手を広げて「ミスジチョウ!」

などと、飛び方を真似る子ども達だった。

また、よく似たチョウがいるので、採集して確認するようになり、実物同士、実物と図鑑

を見比べ、同定の決め手を見つけるようになった。

◇資料カ(別紙) チョウの飛び方 (ファイル6)

◇資料キ(別紙) よく似たチョウの見分け方

○アウラギンヒョウモンとミドリヒョウモン

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裏を見ると、ミドリヒョウモンは、雷のような白い線がある。ウラギンヒ

ョウモンは、銀色の丸形がある。両方とも緑色がついているから、間違えや

すい。

○イイチモンジチョウとアサマイチモンジチョウ

この二つのチョウの違いは、白くつながっている点線をよく見ると、イチ

モンジチョウは途中に小さな点が入って、線がそこで切れているように見え

るけれど、アサマイチモンジチョウの方は、線がつながって見える。裏を見

ると、同じように見分けられる。

⑥幼虫と成虫と食草

幼虫が成虫(チョウ)になるという大変身は大きな驚きである。こんな幼虫がこんなきれ

いなチョウになるのかと、実物や図鑑で知っていった。

オオムラサキを飼育して、幼虫が食べるのはエノキだけということを知って、

チョウによって食べる草や葉があることに興味を持って調べた。クロコノマチョ

ウを見つけた時、「何故この場所で見つかったのか」の疑問に、「クロコノマは

ススキを食べるから。この場所にはススキがいっぱいある。」と考えた。食草と

チョウの居場所の関連を考えるようになっていった。

◇資料ク(別紙) 幼虫と成虫の一部

思わぬ色、不思議の模様の幼虫等から何のチョウになるか、クイズを作って楽

しんだ。

◇資料ケ(別紙) 成虫と食草の一部

自分の知ってる身近な草や花が、幼虫の食べ物になっているので驚いた。

(2)オオムラサキの観察

①教室内での飼育・観察

4月30日。村のオオムラサキの会(仲平さん)より、オオムラサキとゴマダ

ラチョウ5頭(3齢幼虫)ずつとエノキの植木鉢を用意していただいてご指導い

ただき、この日より飼育・観察が始まった。

◇資料コ(別紙) オオムラサキ観察記録 (ファイル7)

②河野で見つけたオオムラサキ

オオムラサキを飼育・観察したことで、子ども達は飛んでいるオオムラサキで

も確認できるようになった。3年生やその兄弟姉妹が見つけて報告してくれたも

のを地図の上へ記録していった。

◇資料サ(別紙) エノキとオオムラサキ

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・10匹のオオムラサキを見ている。県道より東(山沿い側)。エノキの木が

多い方で見つけられている。

③地域の方々から学ぶ

7月14日(水)

「舞えオオムラサキ」の著者、中川村でオオムラサキを繁殖させている金子

敦さんの石神共生地を見学させてもらう。

なかなか見ることのできないオオムラサキの産卵するところ、卵等を見るこ

とができ、貴重な体験をする。後で金子さんから、その時の写真を送っていた

だいた。

◇資料シ(別紙) オオムラサキの産卵などの写真

①産卵

②オオムラサキの卵

③飛び回って羽・足が傷ついたオオムラサキ(金子敦さん 撮影)

子ども達は、エノキを自らの手で急斜面に植林して、オオムラサキやその他

の虫達を大切に守り育てる金子さんの姿に感激した。

児童の感想文より

金子さんへ 松村 詩織

私は、豊丘北小学校の松村詩織です。生き物を育てるのが大すきです。でも

死なせてしまう時が多いです。

分かったことは、二れいよう虫があんなに小さいことが分かりました。この

時期に、せい虫は、メスの方が多くとんでいることが分かりました。たまごは

あんなに小さいことが分かり、緑色のことが分かりました。きょう生地は、も

っと歩く場所が広いと思っていましたが、せまいということが分かりました。

たくさんのエノキが植えてあって、よう虫をいちいち見るのがたいへんだし、

きゅうな場所ではオオムラサキを育てるのがたいへんだと思いました。金子さ

んはすごいです。

すいかや写真のプレゼントを用意してくれていてうれしかったです。今年は

じめて、かぶと虫やナナフシを見られてうれしかったです。あのままのオオム

ラサキのいる森でいてほしいと思います。

サービスをいっぱいしてくれてありがとうございました。オオムラサキを育

てるのをがんばってください。わたしは、よう虫を育てるのがへたなので、金 子さんみたいにがんばって、よう虫をせい虫にかえらせるようにど力します。

7月21日(水)

オオムラサキの幼虫を届けてくれてお話をしてくれた仲平さんのお宅を訪

問する。驚くばかりのチョウの標本や、庭や畑周辺で網をかけていろいろな

チョウを育て守っている実際を見せてもらい、いっそうチョウへの興味を深

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めた。これをきっかけに、夏休みに展翅による標本作りを習い、自力で標本

作りをする子、ヒメアカタテハの幼虫を教えてもらって飼育する子、オナガ

アゲハの卵から羽化まで観察を続ける子などが出てきた。

児童の感想文より

見学して心に残ったこと 代田 遥菜

初めて分かったことは、仲平さんの庭で、オオムラサキだけでなくちがうチ

ョウも20しゅるいくらい育てていることです。わけは、今まで、オオムラサ

キしかいないと思っていたからです。カラスアゲハのよう虫やさなぎが、さわ

っても死なないことが分かりました。

かん心したこと、かん動したこと、おどろいたことは、仲平さんが豊丘でと

ったムモンアカシジミ、ウスイロコノマチョウ、チャマダラセセリをとったの

はすごいと思います。わけは、仲平さんですらめずらしいのだから、すごいチ

ョウだと思います。かん心したことでは、仲平さんの庭は、はくぶつ館みたい

にいろんなチョウがいて、すごいと思いました。

6 研究のまとめと今後の課題

(1)学校周辺の河野地区で60種のチョウを見つけることができた。チョウを教えて

くれた山田先生は、豊丘地区で90種を越えるチョウを確認している。また、大鹿

小では、100種を越えるチョウを調べている。私達は、何故、60種しか見つけ

られなかったのだろうか。その理由を皆で話し合った。

・大鹿より河野は開発されていて、チョウの住みやすい自然が少ないから。

・県道より西(天龍川側)は、田んぼや果樹園が広がり、広い道路ができて車が

よく通るし、チョウの好きな草や花や木が少ない。チョウは東の山側に追いや

られているのでは。

・果樹園や田んぼは消毒するから、チョウや幼虫を死なせてしまう。

・山の奥の方まで調べていない。行ってない場所がまだまだある。

・見のがしている捕らえられないでいるチョウもまだいる。

(2)4月~11月まで、ずっと見つけられるチョウが11種いた。季節に関係なく

生息するチョウが意外に多いことが分かった。チョウ達はこの間、「卵を産んで

は成虫になる」を繰り返していると予想した。オオムラサキは、40日間ぐらい

成虫で飛び回って一生を終えるが、ずっと見られるチョウ達の寿命はどのくらい

なんだろう。4月~11月の間に何回くらい羽化するのだろう。ずっと見られる

チョウ以外のチョウが、季節に合わせて出て来るチョウと言えるのか。

(3)春型と夏型のチョウで、色や大きさが違っていた。特にモンキチョウの春型は

ピンク色が出て美しい。何故、季節によって違っているのか話し合った。

・太陽の光が違うんじゃないか。光を浴びる時間とかが違うせいではないか。

・春は、まだ、気温が低いので大きくなれず、小さい。

・春は、餌になる食草があまりないから、大きくなれない。

・花のように自分の体もきれいにしている。

・冬越しして産まれると違う。

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(4)夏に近づくにつれチョウの数が増えた。気温とチョウの発生は関連がありそう。

調査日の気温を測る必要があった。

(5)成虫は花のみつを吸うことから、チョウのいる場所は、花畑が中心となる。

夏は暑いから、涼しい所へも行きたいし、安全な場所も必要になる。そんな場所

が13ポイントと重なるのでは。湿っぽく、日陰によく見られるヒメウラナミジ

ャノメ、明るい日の当たる花畑でよく見るアゲハ等、チョウによって住み家が違

うことに気づいた。

(6)チョウ調べを重ねるうちに、飛ぶチョウの特徴(色・形・模様・飛び方)をと

らえて、チョウ名を言えるようになってきた。合わせて似ているものも多くいる

ことを知り、採集して確かめることの大切さも分かってきている。

(7)オオムラサキの羽化、産卵、卵を見ることができ、幸運だった。卵から成虫ま

での変身の不思議に出合えた。

河野でも、10頭のオオムラサキを確認できた。エノキの木のみならず、オオ

ムラサキの好きな樹液の出るクヌギ、クリ、マキ等の木も増やしてやると、もっ

と多くのオオムラサキが河野を飛ぶのでは。続けて、河野を飛ぶオオムラサキを

発見したい。また、冬越しする二齢幼虫を河野地区で発見したい。

(8)子ども達は、金子さん・仲平さんを、「チョウを守り自然を大切にする人」と

とらえ、「こういう人が近くにいてくれて嬉しい。」と話す。また、自分達の住

む河野は、チョウが安心して飛ぶ自然豊かな故郷であってほしいと願っている。

7 その他 子ども達の持った疑問と不思議

・何でチョウははなればなれに飛んでいるんだろう。

・何でオオムラサキは高く飛ぶんだろう。

・ぶよぶよの幼虫から、きれいなチョウが産まれるのが不思議。

・モンキチョウとモンシロチョウは、似ているのに交尾をしない。交尾したらモンキロ

チョウが産まれないのか。

・成虫で冬眠すればいいのに、幼虫やサナギで冬眠するのはなぜだろう。

・季節によって、同じ種類でも少し模様が違うのが不思議。

・ツマキチョウは、4月のまだ涼しい時期に出る。秋も涼しいのに、なぜ出ないのか。

・チョウは、オス・メスが夫婦になっても、ずっと一緒に行動しないのかなあ。

・長野県には何種類のチョウがいるのだろう。

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河野のチョウ調べ(2004)4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月

1 モンキチョウ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○2 テングチョウ ○ ○ ○ ○ ○3 アカタテハ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○4 ベニシジミ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○5 キチョウ ○ ○ ○ ○ ○ ○6 モンシロチョウ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○7 ツマキチョウ ○8 キタテハ ○ ○ ○ ○9 ルリタテハ ○ ○ ○ ○ ○10 ルリシジミ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○11 スジグロシロチョウ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○12 キアゲハ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○13 ヒオドシチョウ ○ ○14 コツバメ ○ ○ ○ ○ ○ ○15 ヤマトシジミ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○16 アゲハ(ナミアゲハ) ○ ○ ○ ○ ○ ○17 クジャクチョウ ○18 ツバメシジミ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○19 トラフシジミ ○ ○20 ユミスジ ○ ○ ○ ○ ○21 カラスアゲハ ○ ○ ○ ○22 ヒメアカタテハ ○ ○ ○ ○ ○ ○23 オナガアゲハ 21 ○ ○ ○ ○24 ヒメウラナミジャノメ ○ ○ ○ ○ ○ ○25 キベリタテハ ○26 アサマイチモンジ ○ ○27 ウスバシロチョウ ○ ○28 ミヤマセセリ ○ ○29 コジャノメ ○ ○ ○ ○ ○ ○30 イチモンジチョウ ○ ○ ○ ○ ○31 ジャコウアゲハ ○ ○ ○32 コチャバネセセリ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○33 ダイミョウセセリ ○ ○ ○ ○34 ヒカゲチョウ ○ ○ ○ ○ ○ ○35 ツマグロヒョウモン ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○36 ゴマダラチョウ ○ ○ ○ ○37 ミスジチョウ ○38 オオミスジチョウ ○ ○39 オオチャバネセセリ ○ ○ ○ ○40 ウラギンシジミ ○ ○ ○ ○ ○41 ホシミスジ ○ ○42 ミドリヒョウモン ○ ○ ○ ○ ○43 オオムラサキ ○ ○ ○ ○44 クモガタヒョウモン ○ ○ ○ ○45 サカハチチョウ ○ ○46 スジボソヤマキチョウ ○ ○47 カロアゲハ ○ ○ ○ ○ ○48 コムラサキ♂♀ 22 35 ○ ○ ○49 クロヒカゲ ○ ○ ○50 ミヤマシジミ ○ ○ ○51 ジャノメチョウ 34 ○52 スミナガシ ○53 ミヤマカラスアゲハ ○54 サトキマダラヒカゲ ○55 ヤマキチョウ 42 ○ ○56 メスグロヒョウモン ○ ○57 ウラナミシジミ ○ ○ ○58 イチモンジセセリ ○ ○ ○59 ウラギンヒョウモン ○ ○ ○60 クロコノマチョウ ○ ○

37 26 20 3 1

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資 料 イ 見 つ け た 月 別 チ ョ ウ 数 と そ の 変 化

数 月 1 0 2 0 3 0 4 0 (頭 ) 頭

2 1

2 2

3 5

3 4

8 4 2

3 7

1 0

2 6

1 1

2 0

1 2

3

1

4 月 か ら 1 月 ま で の 総 数 241

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資料ウ   月ごとによく見かけるチョウ

4月 スジグロシロチョウ、モンシロチョウ、ウスバシロチョウ、ヒメアカタテハ、ツマキチョウ

5月 モンシロチョウ、ベニシジミ、モンキチョウ、スジグロシロチョウ

6月 ヒメウラナミジャノメ、コジャノメ、ヒオドシチョウ、キアゲハ、イチモンジチョウ、ウラギンシジミ

7月 ヒメウラナミジャノメ、キタテハ、コミスジ、ミドリヒョウモン

8月 キアゲハ、ベニシジミ、ツマグロヒョウモン、イチモンジセセリ、オナガアゲハ、クロアゲハ、アゲハ

9月 キタテハ、ルリシジミ、ツバメシジミ、ウラギンシジミ、イチモンジセセリ、ウラナミシジミ

10月 ウラナミシジミ、ルリシジミ、イチモンジセセリ、ツマグロヒョウモン

11月 ベニシジミ、ルリシジミ、ヤマトシジミ、ヒメアカタテハ、コチャバネ

12月 モンシロチョウ、モンキチョウ、ヒメアカタテハ 

1月 ウラギンヒョウモン

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資料オ    13のポイントによくいるチョウ①モンシロチョウ、キアゲハ、ツマグロヒョウモン、モンキチョウ

②ジャノメチョウ、ゴマダラチョウ、アゲハチョウ、ヒメウラナミジャノメ、モンシロチョウ

③カラスアゲハ、オナガアゲハ、スジグロシロチョウ

④ベニシジミ、ルリシジミ、トラフシジミ

⑤キアゲハ、モンシロチョウ

⑥キタテハ、モンシロチョウ、テングチョウ

⑦モンシロチョウ、ベニシジミ、ルリシジミ、モンキチョウ

⑧ツマグロヒョウモン、ウラギンヒョウモン

⑨コムラサキ、コミスジチョウ、ジャノメチョウ

⑩ジャノメチョウ、クロアゲハ

⑪ツマグロヒョウモン、ナミアゲハ

⑫クロアゲハ

⑬オオミスジチョウ

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資料カ    チョウの飛び方ウスバシロチョウ パタパタヒュウアサギマダラ パータパータミスジチョウ ツーウツーウルリシジミ パタパタパタパタアゲハチョウ バサバサイチモンジチョウ パタパタツーンコチャバネセセリ パッサパッサオオムラサキ バサツーン

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資料カ    チョウの飛び方ウスバシロチョウ パタパタヒュウアサギマダラ パータパータミスジチョウ ツーウツーウルリシジミ パタパタパタパタアゲハチョウ バサバサイチモンジチョウ パタパタツーンコチャバネセセリ パッサパッサオオムラサキ バサツーン

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資料コ オオムラサキの観察記録 オオムラサキの絵 長 さ 気 づ き せなかのとげが細かくなった。 足の毛が多くなっていた。 角が長くなった。 横から見たら、すごくうかんでいた。 白い毛がたくさん生えていた。 トゲトゲの色が、目立っている。 前よりたくさん食べている。 角みたいのが赤かった。 体は、緑色。 大きくなってきたなぁ。 でぶくなっていて、動けないみたい。 頭のところにしわがある。 しっぽの方が白い。 ハチにかじられてなんだかかわいそう。 さかさになって、少しとうめい色になっ ていた。もうすぐ、サナギになりそう。 重そうだ。とげが白色になっていた。 おなかがぶくぶくしていた。せなかに、 点々があった。おしりや足が黒っぽい。 12時45 サナギ発見 4㎝ ゴマダラチョウより大きい。 時々動く。 薄黄緑の体。頭のへんは、緑色。 羽になるところは、黄緑色。 すき通ったような色、オレンジの点のよ うに見えるところがある。 上が緑色になって、下はまだ白色。 上は、黒っぽくなっている。 上が割れているように見える。

白いところと、黒いところをみると、黒

いところが中にいるチョウかもしれない。

黒いところが見えるなんてすごい。

6/19・20の土日の休みにオオムラサキが

羽化していた。オスが生まれた。羽がム

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ラサキ色。一匹目が初めて羽化した。お

となしかった。なかなか羽を広げてくれ

なかったが、広げると、もようや羽の色

が美しかった。大きさをはかるのをしな

かった。雨の中を元気にとんでいった。

次のサナギが6/20にできた。

あまりにも黒くなって、もう少しで生ま

れそうだ。足や目がわかる。下に赤いは

ちまきみたいなものがある。上の方に、

オオムラサキのおしりが見える。われそ

うだ。前の方に穴がある。線のところだ

け黄緑色だ。11:10ごろ

おなかに割れ目が目立ってきて、他にも 割れ目がでてきた。13:30ごろから生ま れ始めた。口のあたりと、羽のあたりが 割れて羽化を始めた。羽がでて、顔がで て、足がでた。 「でぶい」「ガ」みたいだった。羽は小 さく縮んでいて一円玉くらいの大きさ。 羽がだんだん広がって大きくなって、 13:45ごろ、羽化が完りょうした。 大きさは5㎝。メスが生まれた。