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第 1 課 発音 (1) ドイツ語のアルファベート 下の表を見ながら、発音を聞いてみましょう。 A a アー B b ベー C c ツェー D d デー E e エー F f エフ G g ゲー H h ハー I i イー J j ヨット K k カー L l エル M m エム N n エン O o オー P p ペー Q q クー R r エル S s エス T t テー U u ウー V v ファオ W w ヴェー X x イックス Y y ユップスィロン Z z ツェット Ä ä エー Ö ö エー Ü ü ユー ß エス・ツェット (2) 間違えやすい発音 音声を聞きながら、違いを確認してみましょう。 発音 実際の単語でみる 間違った発音 正しい発音 単語 発音

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第 1 課 発音

(1) ドイツ語のアルファベート

下の表を見ながら、発音を聞いてみましょう。

A a アー

B b ベー

C c ツェー

D d デー

E e エー

F f エフ

G g ゲー

H h ハー

I i イー

J j ヨット

K k カー

L l エル

M m エム

N n エン

O o オー

P p ペー

Q q クー

R r エル

S s エス

T t テー

U u ウー

V v ファオ

W w ヴェー

X x イックス

Y y ユップスィロン

Z z ツェット

Ä ä エー

Ö ö エー

Ü ü ユー

ß エス・ツェット

(2) 間違えやすい発音

音声を聞きながら、違いを確認してみましょう。

発音 実際の単語でみる

間違った発音 正しい発音 単語 発音

g [ジー] [ゲー] Georg [ゲオルク]

j [ジェイ] [ヨット] Japan [ヤーパン]

v [ヴ] [ファオ] Volk [フォルク]

z [ズィー] [ツェット] Zoo [ツォー]

母音

(1) ローマ字を読む要領で読めます。

次の単語を読んでみましょう。

Morgen(朝) Ende(終わり) lang(長い) Post(郵便) Tante(叔母) Mann(男) Gott (神)

★ ドイツ語では名詞はすべて大文字で書き始めます。

(2) 母音の長短

母音の発音については次のように覚えてください。

もちろん例外もありますが、母音の発音ポイントはこういうところにあります。

1) 母音字(複数ある時はアクセントのある母音)を長く発音する場合

・同じ母音字が重なる時:Aal(うなぎ)、Saal(広間)、Zoo(動物園)

・ie というつづり:telefonieren(電話する)、Wien(ウィーン)

・母音字+h:wohnen(住む)、U-Bahn(地下鉄)

・母音字+一つの子音字:gut(よい)、Tag(日)

2) 母音字(複数ある時はアクセントのある母音)を短く発音する場合

・母音字+二つの子音字:null(ゼロ)、Stadt(都市)

(3) ウムラウトの発音

ä ö ü の頭についている 2 個の点は、a o u の母音を変音させる記号で、ウムラウトと呼ばれます。

なかなか厄介な発音ですが、これをマスターすると、発音が随分ドイツ語らしくなります。繰り返し、練

習して、覚えましょう。

発音の注意点 例

Ä,ä 日本語の「エ」と発音 Gepäck (荷物),Händel(音楽家),Märchen(メールヒェン)

Ö,ö 日本語の「オ」を発音する形で、

「エ」と発音

Möbel(家具),können(できる),mögen(好き),Flöte(フルー

ト) ,Hölle(地獄)

Ü,ü 日本語の「ウ」を発音する形で、

「イ」と発音

üben ( 練 習 す る ) ,Hütte ( 小 屋 ) ,müde ( 疲 れ た ) ,Süden

(南) ,Hügel(丘)

(4) 二重母音

発音の注意点 例

ei 「アイ」で「エイ」ではありません。 Eis(氷、アイスクリーム),klein(小さい),nein(イイエ)

au 「アオ」の音になります。 blau(青い),Auge(目),Haus(家)

eu,äu 「エウ」ではなく、「オイ」と発音しま

す。

heute(今日),Europa(ヨーロッパ),Bäume(樹<複数

>)

子音

(1) 語末、音節末の -b,-d,-g

b,d,g が語末、音節末にある時は、-b「プ」,-d「ト」,-g「ク」と発音します。

例)gelb(黄色い) Hand(手) Tag(日)

(2) -ch には二つの発音

◆a, o, u, au の後の ch の場合は、のどの奥で「ハッ」と発音します。息を吹きかける要領です。

例)machen(作る) hoch(高い) Buch(本) kochen(料理をする) auch(~もまた)

◆その他の場合は、「ヒ」と発音します。

例)ich(私は) Küche(台所)

(3) 語末の-ig

語末の-ig は、「イヒ」と発音されます。

例)König(王) ruhig(静かな)

(4) chs の発音

chs は、「クス」と発音します。

例)Fuchs(狐) sechs(6)

(5) j の発音

「ジャ ジュ ジョ」と濁ることはありません。

例)Japan(日本) Junge(若者)

(6) pf の発音

勢いよく息を「プッ」と吐き出すように、「プフ」と発音します。

例)Kopf(頭) Pfeife(パイプ)

(7) qu の発音

「クヴ」と発音します。

例)Qualität(質) bequem(快適な)

(8) r の発音

のどひこをふるわせ、「ルルル」と発音します。

例)rot(赤い) Rothenburg(ローテンブルク)

(9) 語尾の-er

語末のアクセントのない-er は母音化され、軽く「ア」と発音されます。

例)Mutter(母) Vater(父)

*ただし、1音節の単語の場合、発音は異なります。

例)wer(誰が) schwer(重い)

(10) s の発音

◆母音の前では、「ザ ジ ズ ゼ ゾ」と濁ります。

例)Sonne(太陽) Sand(砂)

◆語末、音節末では「ス」と発音します。

例)Eis(アイスクリーム、氷) Gast(客)

(11) ss, ß の発音

母音の前でも濁りません。

例)fassen(つかむ) Fuß(足)

(12) sch の発音

「シュ」と発音します。

例)Schwester(姉妹) Schule(学校)

(13) 語頭にある sp-, st-

語頭にある場合は、「シュプ」、「シュト」と発音します。

例)Stunde(時間) sprechen(話す)

(14) th, dt の発音

「ト」と発音されます。

例)Stadt(都市) Theater(劇場) Bibliothek(図書館)

(15) tsch の発音

「チュ」と発音します。

例)Dolmetscher(通訳) Deutsch(ドイツ語)

(16) V の発音

「フ」と発音します。

例)Vater(父) viel(たくさん) Volkswagen (フォルクスワーゲン)

※外来語は「ヴ」とにごります。

例)privat(プライベートの) Vase(花瓶) Klavier(ピアノ)

(17) w の発音

「ヴ」と濁ります。

例)Wagen(車) Wille(意志)

(18) x の発音

「クス」と発音します。

例)Text(テキスト) Examen(試験)

(19) z,ds,ts,tz の発音

「ツ」と発音します。

例)abends(晩に) nachts(夜に) jetzt(今)

1 1 1 1 ドイツドイツドイツドイツ語語語語のののの動詞動詞動詞動詞

最初に次の二つの文を見てください。

Ich wohne in Fukuoka. (私は福岡に住んでいる)

Er wohnt in Sendai. (彼は仙台に住んでいる)

wohne や wohnt は「住む」という意味の動詞ですが、主語が変わることで動詞の語尾が変わ

ることが分かりますね。

このように、ドイツ語の動詞は主語の人称、単数か複数かなどによって、動詞の語尾が変化し

ます。

これが動詞の人称変化といわれるものです。

2222 不定形不定形不定形不定形とととと定形定形定形定形

不定形は動詞の原形で、辞書で見出し語として記載されているものです。

不定形はふつう -enで終わり、この-enを取った残りが、動詞の本体、動詞の語幹と呼ばれる

もので、動詞の人称変化とは、語幹に人称語尾をつけたものなのです。

ですので、人称変化は語幹語幹語幹語幹 ++++ 人称語尾人称語尾人称語尾人称語尾と覚えてください。

3333 ドイツドイツドイツドイツ語語語語のののの人称人称人称人称

人称変化の説明に入る前に、ドイツ語の人称についてお話しします。

1人称は話し手であり、2人称は聞き手、3人称はそれ以外を表し、それぞれ単数と複数がある

ということで、こうした点では英語とドイツ語とでは違いはありません。

英語との大きな違いは2人称と3人称にあります。

ドイツ語は2人称を二つ持ち、親しい人にはdu、その複数形である ihr を用いて話しかけ、そ

れ以外の人には Sie を用います。du と ihr は親称の2人称とよばれ、Sie は敬称の Sie

とよばれます。

ドイツ語には単数3人称が3種類あります。これはドイツ語の名詞が男性名詞、女性名詞、中

性名詞という三つの文法上の性を持つからです。

er は男性名詞に対応し、sie は女性名詞に対応し、esは中性名詞に対応します。

人称 単数 複数

1人称 ich 私は/が wir 我々は/が

第 2 課 動詞の人称変化(1)

2人称(親称) du 君は/が ihr 君たちは/が

2人称(敬称) Sie あなたは/が Sie あなたたちは/が

er 彼は/が

sie 彼女は/が

3人称

es それは/が

sie

彼らが/は

4444 動詞動詞動詞動詞のののの人称変化人称変化人称変化人称変化

実際にどのように人称変化するのか、見てみましょう。

wohnen(住む)

人称 単数 複数

1人称 ich wohne wir wohnen

2人称(親称) du wohnst ihr wohnt

2人称(敬称) Sie wohnen Sie wohnen

er

sie

3人称

es

wohnt

sie

wohnen

☆ 敬称2人称 Sie は単複同形で、その変化形は3人称複数形と同じ形になります。

人称と人称語尾を確認しましょう。

不定形 ——(語幹)en

単数 複数

1人称 ich ———e wir ———en

2人称 du ———st ihr ———t

3人称

er

sie ———t

es

sie ———en

☆ 敬称2人称の変化形は3人称複数形と同じ形になります。

5 5 5 5 語尾語尾語尾語尾にににに注意注意注意注意するするするする動詞動詞動詞動詞

人称変化をする際に少し注意しなければならない動詞があります。

1) 動詞の語幹が----tttt, ----dddd, ----chnchnchnchn, ----ffnffnffnffn,----tm,tm,tm,tm,----dmdmdmdmで終わる動詞は、"du","er,sie,es", "ihr"で発音

しやすいように"-e"が入ります。

arbeiten(働く)

人称 単数 複数

1人称 ich arbeite wir arbeiten

2人称 du arbeitest ihr arbeitet

3人称 er arbeitet sie arbeiten

次の動詞がこの仲間です。 arbeitenarbeitenarbeitenarbeiten(働く), rechnenrechnenrechnenrechnen(計算する), findenfindenfindenfinden(見つける), öffnenffnenffnenffnen

(開く),atmenatmenatmenatmen(呼吸する), widmenwidmenwidmenwidmen(ささげる)

2) 動詞の語幹が----ß, ----ssss, ----tztztztz, ----zzzzで終わる動詞は"du"のところで、"-t "のみつけます。

tanzen(踊る)

人称 単数 複数

1人称 ich tanze wir tanzen

2人称 du tanztttt ihr tanzt

3人称 er tanzt sie tanzen

☆ 表では3人称単数形の人称変化の形は er で代表させます

次の動詞がこの仲間です。heiheiheiheißenenenen(〜とよばれている、〜という名前である), reisenreisenreisenreisen(旅行をする), tanzentanzentanzentanzen(踊る),

sitzensitzensitzensitzen(すわっている)

3) tun(する)、および語幹が-el,-erに終わる動詞は不定形の語尾が-nのみであり、以下の

ように人称変化します。

tun(〜する)sammeln(集める)

人称 tun sammeln

ich tue samm(e)le

du tust sammelst

er tut sammelt

wir tun sammeln

ihr tut sammelt

sie tun sammeln

*sammeln は、単数1人称の場合、ふつう語幹の-eは脱落します。

6 定動詞の位置

定動詞とは主語が1人称なのか、3人称なのか、単数か複数か、などに応じて語尾が変化する

動詞です。

ドイツ語の場合、定動詞の位置は大変重要な役割を果たします。

定動詞の位置で疑問文か平叙文かなどを判断しますので、しっかり覚えてください。

1111)))) 定形第定形第定形第定形第2222位位位位のののの法則法則法則法則

平叙文の場合、定動詞は2番目の文成分の位置に置かれます。

Ich wohne jetzt in Mannheim. (今マンハイムに住んでいます)

Jetzt wohne ich in Mannheim.

定動詞 wohne は次の表のように二番目の文成分の位置にあります。

1 2

Ich wohne jetzt in Mannheim

文成分とは意味のまとまりを表し、ich や wohne は一語で文成分ですが, in Fukuoka はニ

つの単語で一つの文成分を作ります。

ich, wohne, jetzt, in Mannheim が文成分で、1の位置には ich も jetzt も in Mannheim

も置くことが可能です。

ただし、主語以外の文成分を文頭に置くと、2番目の位置は定動詞の指定席ですので、主語

は定動詞の後にきます。

1 2

Ich wohne jetzt in Manheim

Jetzt wohne ich in Mannheim

In Mannheim wohne ich jetzt

2222 疑問文疑問文疑問文疑問文のののの作作作作りりりり方方方方

a) 疑問詞がない場合

定動詞は1番目の文成分の位置に置かれ、主語は2番目の位置に置かれます。

答えは ja ——— nein あるいは doch ——— nein で答えます。

1 2

Studieren Sie Jura?

- Studieren Sie Jura? (法学部の学生ですか(法学を専攻しているのですか))

- Ja, ich studiere Jura.(ええ、法学部の学生です)

- Studieren Sie Medizin? (医学部の学生ですか(医学を専攻しているのですか))

- Nein, ich studiere nicht Medizin. (いいえ、医学部の学生ではありません)

b) 疑問詞がある場合

疑問詞が1番目の位置に置かれ、定動詞は2番目の位置に置かれ、その後に主語が来ます。

Woher kommen Sie? (どこの出身ですか)

Ich komme aus Deutschland. (ドイツの出身です)

1 2

Woher kommen Sie?

WasWasWasWas studieren Sie? (何何何何をををを専攻しているのですか)

WoWoWoWo wohnst du? (どこにどこにどこにどこに住んでいるの)

WannWannWannWann spielt er Tennis? (いついついついつ彼はテニスをするのか)

WarumWarumWarumWarum lernen Sie Deutsch? (どうしてどうしてどうしてどうしてあなたはドイツ語を学ぶのですか)

WieWieWieWie macht man das? (どうやってどうやってどうやってどうやってそれをするの)

☆ <man> は「人は、人々は」という意味の不定代名詞で、普通は日本語に訳されません。

よく男性名詞の <Mann>と間違えられますので、気をつけましょう 。

<man> は不定代名詞ですので、文頭に来る以外は 大文字で書き始められることはありません。このことにも注意し

てください。

1111 ドイツドイツドイツドイツ語語語語のののの名詞名詞名詞名詞のののの性性性性とととと複数形複数形複数形複数形

1111))))名詞名詞名詞名詞のののの性性性性

ドイツ語の名詞は文法上の<性>をもっており、<男性名詞>、<女性名詞>、<中性名詞

>と3グループに分けられ,それぞれ単数と複数とがあります。

ドイツ語の名詞はふつういずれかのグループに属することになります。

また、ドイツ語の名詞は文の途中でも大文字で書き始めます。

その一部を挙げれば、以下のようになります。

男性名詞 女性名詞 中性名詞

der Computer

コンピュータ

die Blume

das Auto

自動車

der Salat

サラダ

die Diskette

フロッピーディスク

das Bett

ベット

der Wagen

自動車

die Waschmaschine

洗濯機

das Telefon

電話

der Tisch

die Mikrowelle

電子レンジ

das Kaufhaus

デパート

der Stuhl

椅子

die Vase

花瓶

das Haus

der Baum

die Bluse

ブラウス

das Regal

本箱

どの名詞がどのグループに入るかは、名詞の綴りを見ても分かりません。

ある名詞が男性名詞か女性名詞かあるいは中性名詞であるかは、辞書をひいて覚えましょう。

名詞の前にある<der>,<die>,<das>はそれぞれの名詞の定冠詞の1格です。

定冠詞は英語の the に相当します。

名詞の意味を覚える時には必ず定冠詞をつけて、意味ばかりではなく、性をも覚えることがドイ

ツ語をマスターするコツです。

第 3 課 格の用法・名詞の複数形

2)2)2)2) 定冠詞定冠詞定冠詞定冠詞とととと不定冠詞不定冠詞不定冠詞不定冠詞

定冠詞は英語の the the the the にあたり、「特定のもの」や「既に知っているもの」を示し、

一方不定冠詞は英語の a/an a/an a/an a/an にあたり、「はじめて見たり、聞いたりする未知のもの」を示しま

す。

不定冠詞は単数形にのみ使われます。

次の文を見てください。

Das ist eineineinein Computer. Der Computer Der Computer Der Computer Der Computer ist neu. (それはコンピュータンです。そのコンピュータ

は新しい)

ist は英語の be動詞にあたります。

Computer という名詞が2回繰り返されています。最初は不定冠詞とともに使われ、2度目は定

冠詞と使われています。

このように名詞をはじめて使う場合には、未知のものであるために名詞に不定冠詞をつけ、そ

の名詞をもう一度使う場合には、すでに既知のものとなっているために、定冠詞をつけるわけ

です。

定冠詞はコンテクストや前後関係から「それ」と特定できるものを示す場合にも使われます。

Er öffnet das das das das Fenster. (彼は(この部屋の)窓を開ける)

3333))))複数形複数形複数形複数形

名詞には単数形と複数形とがあります。英語には複数形を作るルールがありますが、ドイツ語

にはありませんので、辞書を引くことが複数形を知る早道です。

ここで辞書の見方と名詞の覚え方を学びましょう

名詞については意味ばかりではなく、名詞の性 、単数形2格形、複数形についても知る必要

があります。

名詞は、辞書によって異なりますが、次のように書かれています。

Computer [発音記号] [男] 〜s / —

1)性

男性名詞:[男]、あるいは「m」(Maskulinumの略)という記号があるものは男性名詞です

性を示す

単数2格 複数1格

女性名詞:[女]、あるいは「f」(Femininumの略)という記号があるものは女性名詞です

中性名詞:[中]、あるいは「n」(Neutrumの略)という記号があるものは中性名詞です

2)単数2格

「-s」:見出し語(単数形1格)に「-s」をつけたものが単数形2格になります

「-es」: 見出し語(単数形1格)に「-es」をつけたものが単数形2格になります

「-[e]s」:見出し語(単数形1格)に「-s」か「-es」をつけたものが単数形2格になります

「-」: 見出し語が単数形2格になります(女性名詞は単数形では変化しません。この欄に何も

書かれていない場合があります)

3)複数1格

「-」:単数形と複数形が同形であることを示します。

「-e」,「-er」,「 -en」, 「-n」, 「-s」:単数形にそれぞれの語尾をつけたものが複数形になります

*ウムラウトさせて複数形をつくる名詞はその形が書かれています

複数形になると、それに付ける冠詞や、それを指す人称代名詞の選択において男性名詞、女

性名詞、中性名詞という区別はなくなります。

単数形から複数形を作ることを考えた場合、以下のことを参考にしてください。

a) 無語尾型:単複同形で、ウムラウトする場合もあります。

der Onkel(叔父)-> die Onkel

die Mutter(母) -> die Mütter

b) -e型:複数語尾-eがつき、ウムラウトする場合があります。

das Jahr(1年) -> die Jahre

der Arzt(医師) -> die Ärzte

c) -er型:複数語尾-erがつき、常にウムラウトを起こします。

das Haus(家) -> die Häuser

das Volk(民族) -> die Völker

d) [e]n型:複数語尾-enがつきますが、名詞が-eで終わっている場合は-nのみがつきます。

ウムラウトはしません。

die Frau(女性) -> die Frauen

die Katze(猫) -> die Katzen

e) s型(外来語):複数語尾-sがつきます。

das Hotel(ホテル) -> die Hotels

das Auto(自動車) -> die Autos

2 2 2 2 名詞名詞名詞名詞のののの格格格格

次に名詞の格について説明しましょう。

名詞は文の中で主語になったり、目的語になったりするなど、さまざまな役割を果たします。名

詞が文の中でどのような役割を果たしているかを示す方法は言語によってそれぞれ異なります。

英語は語順でどの名詞が主語で、どれが動詞の目的語であるかを示し、日本語は名詞に

「は」、「を」、「に」といった格助詞をつけて示します。

ドイツ語は格というものを変化させて、名詞の働きを表します。

格は1格から4格まであります。

1格:Der Hund ist klug. 「その犬は賢い」。

「der Hund」は 1格で、1格は主に主語、述語になります。日本語の「は、が」にあたります。

2格:Die Hütte des Hundes ist groß.「その犬の小屋は大きい」。

「des Hundes」は2格で、2格は所属関係を示します。日本語の「の」にあたります。2格は後ろ

から前の名詞にかかることに注意しましょう。

3格:Ich schenke dem Hund einen Knochen. 「ぼくはその犬に骨をプレゼントする」。

「dem Hund」は3格で、3格は間接目的語になります。だいたい日本語の「に」にあたります。

4格:Ich liebe den Hund.「ぼくはその犬を愛する」。

「den Hund」は4格で、4格は直接目的語になります。日本語の「を」にあたります。

3333 冠詞冠詞冠詞冠詞のののの格変化格変化格変化格変化

名詞が格変化というものをすることは学びましたね。

この名詞の格変化というものはふつう名詞の前におかれる冠詞で表されます。

ということは、英語と違い、ドイツ語では冠詞が格変化することを意味します。

冠詞の格変化は大変重要です。といいますのも、格変化を理解していなければ、名詞が何格

であるか分からなくなり、その名詞が主語なのか、目的語なのか分からず、文の意味をつかむ

ことができないからです。

1) 格変化

さあ、いよいよ、冠詞の格変化です。

定冠詞、不定冠詞の変化語尾はほかのところでも使われます。ここで変化語尾をマスターす

れば、後が楽になります。繰り返し、繰り返し、声に出して読み、しっかり覚えましょう

a 定冠詞の格変化

男性名詞 女性名詞 中性名詞 複数形

1格 der Computer die Blume das Haus die Kinder

2格 des Computers der Blume des Hauses der Kinder

3格 dem Computer der Blume dem Haus den Kindern

4格 den Computer die Blume das Haus die Kinder

b 不定冠詞の格変化

男性名詞 女性名詞 中性名詞

1格 ein Computer eine Blume ein Haus

2格 eines Computers einer Blume eines Hauses

3格 einem Computer einer Blume einem Haus

4格 einen Computer eine Blume ein Haus

名詞の格変化には以下の規則があります。

* 男性名詞、中性名詞の2格には,名詞の語尾に-[e]sをつける。(例) der Computer -> des Computers

** 女性名詞は単数形では変化しない

*** 複数形3格には、名詞の語尾に-nをつける。ただし、複数形1格が-nで終わっている名詞には-nをつけない。

また、単数形の語尾に-s をつけて複数形を作る名詞は、複数3格の場合でも、名詞の語尾に -n をつけません。

(例)die Blume(単数1格)、die Blumen(複数形1格) -> den Blumen (複数形3格)

das Hotel(単数1格)、die Hotels (複数形1格) -> den Hotels (複数形3格)

4444 人称代名詞人称代名詞人称代名詞人称代名詞のののの格変化格変化格変化格変化

1 人称代名詞

Das ist ein Wagen. Der Wagen gefällt mir. Ich kaufe ihnihnihnihn. (それは車です。私はそれが気に

入った。私はそれ(=車)を買う)

上の文にある「ihn」が人称代名詞です。

代名詞は名詞の代わりになるもので、名詞の繰り返しを避けるために使われます。

人称代名詞も名詞と同様に数・格・性(3人称単数形の場合のみ)に応じて格変化します。

2 人称代名詞の格変化

人称代名詞は以下の表のように格変化します。

(単数形)

1人称 2人称

(親称)

3人称 2人称

(敬称)

男性 女性 中性

1格 ich du er sie es Sie

2格 (meiner) (deiner) (seiner) (ihrer) (seiner) (Ihrer)

3格 mir dir ihm ihr ihm Ihnen

4格 mich dich ihn sie es Sie

3人称単数形は3種類あります。これは名詞が男性、女性、中性の3グループに分けられてい

るからです。

ここで既に学んだ定冠詞と3人称単数形の人称代名詞の対応関係を確認しましょう。

der:er, dem: ihm , den:ihn , die:sie, der:ihr, das:es , den(複数3格):ihnen

人称代名詞が定冠詞と同じ語尾で格変化していることが分かります。

ドイツ語の場合、英語とは異なって、「物」であろうと「人」であろうと、男性名詞はすべて「er」の

系列の人称代名詞を使うことになります。

女性名詞はすべて「sie」の系列の人称代名詞を使うわけです。

簡単に言えば、常に「er」=「彼」、「sie」=「彼女」にはならないということです。 ☆人称代名詞の2

格には「〜の」という所有の意味はなく、その用法は限られています。

☆ 2人称(敬称)は文中でも大文字で書き始めます。

(複数形)

1人称 2人称(親称) 3人称 2人称(敬称)

1格 wir ihr sie Sie

2格 (unser) (euer) (ihrer) (Ihrer)

3格 uns euch ihnen Ihnen

4格 uns euch sie Sie

☆複数形の3人称は一つしかありません。

人称代名詞の2格には「〜の」という所有の意味はなく、その用法は限られています。

2人称(敬称)は文中でも大文字で書き始めます。

1

1 sein, haben, werden

sein(英語の be動詞に相当), haben(英語の have動詞に相当), werden(~になる)は

動詞として使われるばかりでなく、助動詞としても使われる大変重要な動詞です。

不規則に変化をしますので、必ず覚えしょう。

sein haben werden

ich binbinbinbin habehabehabehabe werdewerdewerdewerde

du bistbistbistbist hasthasthasthast wirstwirstwirstwirst

er istististist hathathathat wirdwirdwirdwird

wir sindsindsindsind habenhabenhabenhaben werdenwerdenwerdenwerden

ihr seidseidseidseid habthabthabthabt werdetwerdetwerdetwerdet

sie sindsindsindsind habenhabenhabenhaben werdenwerdenwerdenwerden

☆3人称単数は<er>で代表させています。

☆ 敬称2人称<Sie>の人称変化は3人称複数形<sie>とまったく同形になります。

Sind Sie müde? (あなたは疲れていますか)

Ja, ich bin müde. (ええ、疲れています)

Ich binbinbinbin Student.(僕.は大学生です)

Du bistbistbistbist Studentin.(君は女子学生だね)

☆動詞<sein>が名詞と使われる場合、名詞は1格になります。また、職業・国籍・身分を表す名詞が<sein>と使わ

れる場合には冠詞がつきません。

Habt ihr Hunger? (君たちはお腹が空いていますか)

Ja, wir haben Hunger. (ええ、空いています)

Wird er Arzt? (彼は医者になるのか)

Ja, er wird Arzt. (ええ、彼は医者になります)

☆ 動詞<werden>が名詞と使われる場合、名詞は1格になります。

第 4 課 動詞の人称変化(2)

2

2 語幹の母音が変わる動詞

動詞の人称変化をはじめて学んだときには、動詞の語幹は変化しないことを学びました。

しかし、語幹の母音が変わってしまう動詞もあります。

これらの動詞は 200語ほどしかありませんが、日常良く使われる動詞がこれに含まれており、

重要な動詞です。

語幹の母音は2人称単数の<du>、3人称単数<er>,<sie>,<es>のところで変わります。

a) a -> ä 型の動詞:語幹の「a」が「ä」に変化する

Ich fahre nach Nürnberg. (私はニュルンベルクへ行く)

Du fährst nach Salzburg. (君はザルツブルクへ行く)

Er fährt nach Leipzig. (彼はライプツィヒへ行く)

fahren tragen schlafen laufen

ich fahre trage schlafe laufe

dudududu ffffäääährsthrsthrsthrst trtrtrträääägstgstgstgst schlschlschlschlääääfstfstfstfst llllääääufstufstufstufst

erererer ffffäääährthrthrthrt trtrtrträääägtgtgtgt schlschlschlschlääääftftftft llllääääuftuftuftuft

wir fahren tragen schlafen laufen

ihr fahrt tragt schlaft lauft

sie fahren tragen schlafen laufen

(この型の動詞)

fangen, lassen, waschen,

<文例>

Er trägt einen Koffer.(彼はスーツケースを運ぶ)

Sie trägt eine Brille.(彼女はメガネをかけている)

Er schläft lange. (彼は長い間眠る)

Sie wäscht die Kleider. (彼女はワンピースを洗う)

b) e -> i 型の動詞:語幹の「e」が「i」に変化する

Sprichst du Deutsch? (君はドイツ語を話しますか)

Ja, ich spreche Deutsch. (ええ、話します)

3

sprechen essen helfen nehmen

ich spreche esse helfe nehme

dudududu sprsprsprspriiiichstchstchstchst * iiiisstsstsstsst hhhhiiiilfstlfstlfstlfst ** nnnniiiimmstmmstmmstmmst

erererer sprsprsprspriiiichtchtchtcht iiiisstsstsstsst hhhhiiiilftlftlftlft ** nnnniiiimmtmmtmmtmmt

wir sprechen essen helfen nehmen

ihr sprecht esst helft nehmt

sie sprechen essen helfen nehmen

☆<essen>は「du」で人称語尾「-t」のみつけます

☆<nehmen>は「du」と「er」で母音が短くなることに注意してください

(この型の動詞)

helfen, treffen, brechen, werfen,treffen

Er trifft morgen einen Freund.(彼は明日友人に会う)

Sie isst Spagetti. (彼女はスパゲティを食べる)

Er gibt Unterricht.(彼は授業をする)

★<geben>は「~に--を与える、渡す」の意味で、目的語を二つとるときもあります。

Ich gebe dir meine E-Mail-Adresse.(君にぼくの E メールのアドレスを教えるよ)

Sie hilft einem Freund. (彼女は友人を助ける)

★<helfen>は目的語に3格をとります。

★ ここで外国語の名前を覚えましょう。

Englisch(英語), Französisch(フランス語), Chinesisch(中国語), Koreanisch(韓国語),

Spanisch(スペイン語), Italienisch (イタリア語)

c) e -> ie型の動詞:語幹の「e」が「ie」に変化する

Liest er gern Comics? 「彼はコミックを読むのが好きですか」

sehen lesen empfehlen

ich sehe lese empfehle

dudududu ssssieieieiehsthsthsthst * llllieieieiestststst empfempfempfempfieieieiehhhhlstlstlstlst

erererer ssssieieieiehthththt llllieieieiestststst empfempfempfempfieieieiehhhhltltltlt

wir sehen lesen empfehlen

4

ihr seht lest empfehlt

sie sehen lesen empfehlen

☆<lesen>は「du」で人称語尾-tのみつけます

Sie sieht heute einen Freund.(彼女は今日友人に会う)

Er empfiehlt uns das Hotel. (彼はわれわれにそのホテルを推薦する)

3 現在形の用法

現在形には次の用法があります。

1)現在行われていること

Er telefoniert gerade. (彼はちょうど電話しているところです)

☆英語は「be動詞+現在分詞」で今、目の前で起きていることを表現しますが、ドイツ語には英語のよう

な<現在進行形>という形はありません。現在形で表します。この場合には、<jetzt>,<gerade>,<eben>とい

った副詞と一緒に使われます。

2)習慣的な行為

Sie besucht oft den Lehrer. (彼女はよく先生のところへ行く)

3)継続

Wir wohnen schon lange in Freiburg.(われわれはもう長いことフライブルクに住んでいま

す)

4) 不変の真理

Die Erde kreist um die Sonne.(太陽は地球の周りをまわる)

5)未来形の代用

Er fährt morgen nach Frankfurt. (彼は明日フランクフルトへ行きます)

4.ja - doch - nein:疑問文の答え方

「はい」か「いいえ」のどちらかを答えとして求める<決定疑問文>には、ja - doch - nein

のいずれかで答えます。

<肯定>の質問

Bist du müde? (疲れていますか)

Ja, ich bin müde. (はい、疲れています)

Nein, ich bin nicht müde. (いいえ、疲れていません)

Hast du Hunger? (お腹すいてる)

Ja, ich habe Hunger. (はい、お腹がすいています)

5

Nein, ich habe keinen Hunger. (いいえ、お腹はすいていません)

<否定>を含む質問:<否定>の疑問文の答え方は日本語の「はい」、「いいえ」と混

同しないように気をつけましょう。

Bist du nicht müde? (疲れてないよね)

Doch, ich bin müde.(いいえ、疲れてます)

Nein, ich bin nicht müde.(ええ、疲れてません)

Hast du keinen Hunger?(お腹すいてないよね)

Doch, ich habe Hunger.(いいえ、すいています)

Nein, ich habe keinen Hunger. (ええ、すいていません)

1

1 冠詞類

a) 冠詞類とは?

定冠詞と不定冠詞とがあることはすでに学びましたね。

冠詞は名詞の前におかれ、その名詞の単数/複数・性・格によって語尾を変えるのでした。

ここではその仲間を学びます。

その仲間は定冠詞型の語尾をとるものと不定冠詞型の語尾をとるものとの2種類あります。

次の例文にある 「dieser」 は定冠詞の仲間です。

Wem gehört dieserdieserdieserdieser Kuli? (このボールペンは誰のですか?) <定冠詞型>

不定冠詞の仲間には名詞の前におかれ、英語の「my」などと同じような働きをする所有冠詞

があります。

Wo ist meinemeinemeinemeine Gitarre? (僕のギターはどこにあるんだろ) <不定冠詞型>(所有冠詞とよばれ

ます)

また、不定冠詞がついた名詞、冠詞のつかない名詞を否定する否定冠詞 「kein」 も不定冠

詞型の仲間です。

Ist das ein Handy? - Nein, das ist kein kein kein kein Handy. (それはケータイですか。 いいえ、それはケー

タイではありません)

冠詞類は名詞的に単独で使用される場合もあります。

b) 定冠詞型

Dieser Anzug gefällt mir. (僕はこのスーツが気に入った)

Welchen Anzug findest du denn gut? (君はどのスーツがいいと思う?)

この型に属する「dies-」 は表のように変化します。

赤字で表示された語尾に注目してください。

中性名詞を除けば、語尾が名詞の単数・複数・性・格に応じて、定冠詞と同じように変化して

いることがわかりますね。

男性名詞 女性名詞 中性名詞 複数形

1 格 dieserererer Mann dieseeee Frau dieseseseses Kind dieseeee Kinder

2格 dieseseseses Mann(e)s dieserererer Frau dieseseseses Kind(e)s dieserererer Kinder

第 5 課 冠詞類と否定

2

3格 diesemememem Mann dieserererer Frau diesemememem Kind diesenenenen Kindern

4格 diesenenenen Mann dieseeee Frau dieseseseses Kind dieseeee Kinder

welch-:「どの」 -> Welches Welches Welches Welches Auto kaufen Sie? (どの車を買いますか)

dies-:「この」 -> Dieses Dieses Dieses Dieses Auto gefällt mir nicht. (この車は気にいらない)[註]

jen-:「かの、例の」 -> Kennen Sie jenenjenenjenenjenen Mann? (あの男を知っていますか)

jed-:「どの.....も」 -> Jedes Jedes Jedes Jedes Kind bekommt einen Luftballon. (どんな子供でも風船をもらう)

all-:「すべての」 -> AlleAlleAlleAlle Kinder essen gern Eis. (子供はみんなアイスクリームが好き)

c) 不定冠詞型

この型に属するのは、「~の」という所有を表す所有冠詞と否定冠詞 「kein」 (一人も~ない

/一つも~ない)です。

Ist das dein Großvater? -Ja, das ist mein Großvater. (こちらは君のおじいさんですか。 え

え、私の祖父です)

Ist das deine Großmutter? - Ja, das ist meine Großmutter. (ええ、私の祖母です)

所有冠詞は後にくる名詞の性・数・格に合わせて、下の表のように格変化させます。

たとえば 「mein」 「わたしの」 は表のように変化します。

男性1格、中性 1,4格は所有冠詞をそのまま使いますが、それ以外は所有冠詞に不定冠詞

の語尾をつければいい事がわかりますね。

男性名詞 女性名詞 中性名詞 複数形

1 格 mein Anzug meineeee Bluse mein T-Shirt meineeee Schuhe

2格 meineseseses Anzugs meinerererer Bluse meineseseses T-Shirts meinerererer Schuhe

3格 meinemememem Anzug meinerererer Bluse meinemememem T-Shirt meinenenenen Schuhen

4格 meinenenenen Anzug meineeee Bluse mein T-Shirt meineeee Schuhe

☆ 不定冠詞には複数形がないので、所有冠詞の複数形には定冠詞の複数形の語尾をつけます。

所有冠詞と人称代名詞との関係は以下のようになります。

ich meinmeinmeinmein wir unserunserunserunser

du deindeindeindein ihr euereuereuereuer

3

Sie IhrIhrIhrIhr Sie IhrIhrIhrIhr

er seinseinseinsein

sie ihrihrihrihr

es seinseinseinsein

sie ihrihrihrihr

☆3人称複数形は ihr しかありません

Dieses Fahrrad gefällt ihremihremihremihrem Sohn. (この自転車は彼女の息子に気に入る) ->

(彼女の息子はこの自転車が好きだ)

UnsereUnsereUnsereUnsere Tochter spricht etwas Deutsch. (われわれの娘は少しドイツ語を話す)

否定冠詞

否定冠詞 kein は下の1)の文のように不定冠詞のついた名詞や、2)の文のように冠詞のつ

かない名詞(複数形、抽象名詞、物質名詞)を否定するときに使われます。

1)Hast du ein Auto? - Nein, ich habe keinkeinkeinkein Auto. (車、持ってる。いいや、車は持ってない)

2)Hast du Zeit? - Nein, ich habe keinekeinekeinekeine Zeit. (時間がありますか。 いいえ、時間がありませ

ん)

否定冠詞は後にくる名詞の性・数・格に合わせて、下の表のように格変化させます。

不定冠詞と同じ格変化をするわけです。

不定冠詞に複数形はありませんので、kein の複数形はその語尾を定冠詞の複数形からか

りています。

Hat sie Kinder? - Nein, sie hat keinekeinekeinekeine Kinder. (彼女には子供がいるの。いいえ、彼女には子

供がいません)

kein は1格と4格だけ表で示します。

男性名詞 女性名詞 中性名詞 複数形

1 格 kein Mann keine e e e Studentin kein Auto keine e e e Kinder

4格 keinenenenen Mann keineeee Studentin kein Auto keineeee Kinder

3 「nicht」 か 「kein」 か

ドイツ語は 「nicht」 もしくは 「kein」 を用いて否定文を作ります。

4

どちらを使うかについては次のように考えてください。

a) 不定冠詞がついた名詞を否定する場合は 「「「「keinkeinkeinkein」 を用います。

Hat er eine Geige?(彼はバイオリンをもっていますか) Nein, er hat keinekeinekeinekeine Geige. (いいえ、

彼はバイイオリンをもっていません)

b) 冠詞がつかない名詞を否定する場合は 「keinkeinkeinkein」」」」 を用います。

Hat Renate heute Zeit?(レナーテは今日時間がありますか) Nein, sie hat heute keinekeinekeinekeine Zeit.

(いいえ、彼女は今日時間がありません)

Hat Bolz jetzt Geld?(ボルツは今お金をもっていますか) Nein, er hat jetzt keinkeinkeinkein Geld.

(いいえ、彼は今お金をもっていません)

c) 定冠詞・所有冠詞などがついて、特定のものを示す名詞を否定するときは 「nichtnichtnichtnicht」 を用

います。

Ist das dein dein dein dein HandyHandyHandyHandy? (それは君のケータイ?) Nein, das ist nichtnichtnichtnicht mein Handy mein Handy mein Handy mein Handy .(いや、そ

れは僕のケータイじゃない)

1

前置詞の格支配

前置詞は名詞や代名詞の前におかれます。

名詞や代名詞には格というものがあるれことはすでに習いましたね。

では、前置詞は何格の名詞・代名詞が使わるのでしょうか?

実は、或る前置詞が何格の名詞・代名詞と使われるかはあらかじめ決められているのです。

これは前置詞の格支配とよばれます。

1 2格の名詞・代名詞とともに使われる前置詞

1) 「außerhalbaußerhalbaußerhalbaußerhalb」: 「~の外に」

Mein Kollege wohnt außerhalb der Stadt. (私の同僚は市の郊外に住んでいる)

2)「 innerhalbinnerhalbinnerhalbinnerhalb」: 「~の中に」

Unsere Universität liegt innerhalb der Stadt. (私たちの大学は市内にあります)

3) 「stattstattstattstatt」: 「~の代わりに」

Statt eines Wörterbuches kaufte er eine CD-ROM.. (辞書の代わりに彼は CDを買った)

kaufte: kaufen の過去形 (第 13課参照)

4) 「trotztrotztrotztrotz」: 「~にもかかわらず」

Trotz des Regens machen wir eine Wanderung. (雨にもかかわらず私たちはハイキングに出

かける)

5) 「wegenwegenwegenwegen」: 「~のために」

Wegen der Erderwärmung ändert sich das Klima. (地球温暖化のために気候が変わる)

2 3格の名詞・代名詞と使われる前置詞

1)「 ausausausaus」:「~から」

Mein Sohn kommt aus der Schule. (息子が学校から戻る)

2) 「außeraußeraußeraußer」:「~以外」

Niemand außer mir studiert Jura.(私以外に法学を専攻している者はいない)

3)「 beibeibeibei」:「 ~の近くに / ~のところで / ~の際に」

Unsere Tochter arbeitet bei der Post. (私たちの娘は郵便局で働いている) (場所)

Bei Regen bleiben wir zu Hause. (雨が降っているときには、私たちは家にいます)(時間)

4) 「gegenübergegenübergegenübergegenüber」:「~の向かい側に」

第 6 課 前置詞

2

Die Schule steht gegenüber der Kirche. (教会の向かい側に学校が建っています)

5) 「mitmitmitmit」:「~と一緒に / ~で(手段)」

Er lebt mit seiner Freundin zusammen. (彼はガールフレンドと一緒に暮らしている)

☆zusammen|leben:「一緒に暮らす」(分離動詞、第7課参照)

Mein Vater fährt mit dem Auto zur Firma.(父は車で会社へ行く)

☆ zur(=zu der)

6) 「nachnachnachnach」「~へ / ~の後」

Diese Maschine fliegt nach Barcelona. (この飛行機はバルセロナへ飛びます)

Nach dem Essen gehen wir ins Kino. (食後に私たちは映画に行きます)

7) 「seitseitseitseit」:「~以来」

Unser Lehrer ist seit gestern krank. (私たちの先生は昨日から病気です)

8) 「zuzuzuzu」:「~へ」

Meine Großmutter geht zum Arzt. (私の祖母は医者へ行く)

☆ zum (= zu dem)

3 4格の名詞・代名詞と使われる前置詞

1) 「bis」:(冠詞なし、多くは他の前置詞とともに)「~まで」

Der Zug fährt bis Köln. (列車はケルンまで行く)(場所)

Er arbeitet bis in die Nacht. (彼は真夜中まで働く)(時間)

2)「durch」:「~を通って」

Das Mädchen geht durch den Park zur Schule. (少女は公園を通り抜けて学校へ行く)(場所)

3) 「entlang」:「~に沿って」

Wir gehen den Fluss entlang . (私たちは川に沿って散歩する)

4)「 für」:「~のために / ~の間」

Er tut alles für seine Familie. (家族のためなら彼は何でもする)

Wir fahren für drei Wochen in Urlaub. (3週間の予定で休暇に出かける)(時間)

5)「 gegen」:「~に対して / ~ごろ」

Das Auto fährt gegen die Wand. (車が壁にぶつかる)(場所)

Er frühstückt gegen 10 Uhr. (10時頃彼は朝食を食べる)(時間)

6)「 ohne」: (しばしば冠詞なしで)「~なしで」

Sie arbeiten ohne Pause. (彼らは休みなしで働く)

7) 「um」:「~の周りを / ~に(時刻)」

3

Die Erde kreist um die Sonne. (地球は太陽の周りを回る)

Sie spricht um 3 Uhr mit ihrem Chef. (彼女は3時に上司と話し合う)

4 3・4格の名詞・代名詞とともに使われる前置詞

Sie geht in die Bibliothek. (彼女は図書館へ行く)

Sie arbeitet in der Bibliothek. (彼女は図書館で勉強する)

上の二つの文では 「in」 という前置詞が4格の名詞と使われたり、3格の名詞と使

われたりしています。

「前」、「後ろ」、「上」、「下」、「間」といった基本的な空間関係を示す前置詞は、

3格の名詞・代名詞や4格の名詞・代名詞とともに使われるのです。

また、3格と4格では前置詞の意味も変わってきます。

3格は「場所」に関係し、「~に(で)」の意味になり、4格は「移動」に関係し、「~

へ」という意味になります。

3格と4格の使い分けですが、これは動詞で決まります。

「gehen」(~へ行く) のように、動詞に<ある場所へ向かっての運動>の意味が含ま

れている場合には、前置詞は4格の名詞・代名詞と使われます。

「arbeiten」 (~で仕事をする) のように、動詞に<ある場所での運動または静止>

の意味が含まれている場合には、前置詞は3格の名詞・代名詞と使わるわけです。

3格 4格

位置・場所「~で(に)」 移動の方向「~へ」

an ~のそばで ~のそばへ

auf ~の上で ~の上へ

in ~の中で ~の中へ

hinter ~の後ろで ~の後ろへ

neben ~の横で ~の横へ

über ~の上方で ~の上方へ

unter ~の下で ~の下へ

vor ~の前で ~の前へ

zwischen ~の間で ~の間へ

4

1) WohinWohinWohinWohin stellen Sie den Computer? (コンピュータをどこに置きますか)

Ich stelle den Computer in das Regal. (私はコンピュータを本箱の中へ置きます)

Ich stelle den Computer an die Wand. (私はコンピュータを壁のそばに置きます)

Ich stelle den Computer auf den Tisch. (私はコンピュータを机の上に置きます)

Ich stelle den Computer hinter den Vorhang. (私はコンピュータをカーテンの後

ろに置きます)

Ich stelle den Computer neben das Bett. (私はコンピュータをベッドのそばに置

きます)

Ich stelle den Computer unter die Bank. (私はコンピュータをベンチの下に置き

ます)

Ich stelle den Computer vor die Tür. (私はコンピュータをドアの前に置きます)

Ich stelle den Computer zwischen die Bücher. (私はコンピュータを本の間に置

きます)

2) Wo Wo Wo Wo ist der Computer?

Der Computer ist in dem Regal. (コンピュータは本箱の中にあります)

Der Computer ist an der Wand. (コンピュータは壁のそばにあります)

Der Computer ist auf dem Tisch. (コンピュータは机の上にあります)

Der Computer ist hinter dem Vorhang. (コンピュータはカーテンの後ろにあります)

Der Computer ist neben dem Bett. (コンピュータはベッドの横にあります)

Der Computer ist unter der Bank. (コンピュータはベンチの下にあります)

Der Computer ist vor der Tür. (コンピュータはドアの前にあります)

Der Computer ist zwischen den Büchern. (コンピュータは本の間にあります)

5 方向と場所を表す前置詞

1) 方向:「inininin/ nach nach nach nach/ zuzuzuzu」

「inininin」: in は「~の中へ」という意味を含みます。また、定冠詞のついた地名ととも

に使われます。

in den Wald gehen: 森へ行く

in die Stadt fahren: 町へ行く

in die Schweiz reisen: スイスへ旅行する

「nachnachnachnach」: 冠詞のつかない地名・国名とともに使われます。

nach Deutschland fliegen: ドイツへ飛ぶ

nach Italien reisen: イタリアへ旅行する

5

nach rechts(links):右(左)へ

* nach Hause gehen: 家へ帰る

「zuzuzuzu」: zu は「方向」を示し、とりわけ「人」を示す名詞・代名詞とともに使われま

す。

zum Arzt/ zum Lehrer gehen: 医者/先生のところへ行く

Der Bus fährt zum Zoo. バスは動物園へ行く。

* zu Hause: 場所を示し、「家に(で)」を意味します。

☆ in と zu: 「zu 」が示すのは「方向」のみですが、 in は移動後の<何をする

か>までを含みます。

Ich fahre in die Uni. (1)

Ich fahre zur Uni.(2)

(1)も(2)も「大学へ行く」という意味ですが、「in」 を用いた場合は、「大学

へ行く(そして講義を聴く、あるいは教授に面会する...など)」を意味します。

「zu」 を用いた場合は (そして講義を聴く、あるいは教授に面会する...など)は含

まれず、「大学へ行く」を表すだけです。

2) 場所: 「auf/ in」

「inininin」: 「~の中に」を意味し、また、「 -straße」, 「-gasse」,「 -allee」 がつ

く通りの名前、都市の名前、国の名前とともに使われます。

in der Hand: 手の中に

Ihre Wohnung liegt in der Gelbingergasse. (彼女の住まいはゲルビンガーガッセに

ある)

Mein Onkel lebt in Paris. (叔父はパリで暮らしている)

「aufaufaufauf」: 公共の場所にいる時や島の名前とともに使われます。

auf der Post: 郵便局で

Wir verbringen die Ferien auf Mallorca. (私たちは休暇をマジョルカ島で過ごす)

6 起点を示す前置詞

「aus/ von」

「ausausausaus」: 「~(の中)から」という意味があり、また出身地を示す時にも使われます。

Er kommt aus dem Zimmer. (彼が部屋の中から出て来る)

Unser Professor kommt aus Darmstadt. (われわれの教授はダルムシュタットの出身

だ)

「vonvonvonvon」: 出発点を示します。「人」を表す名詞・代名詞と使われるのは 「von」 で

「aus」 ではありません。

6

Der Zug kommt von Berlin. (その列車はベルリンから来る)

Meine Großmutter kommt vom Arzt. (祖母が医者から戻る)

* von zu Hause: 家から

7 前置詞と定冠詞の融合形

男性名詞と中性名詞

in dem = im

von dem = vom

zu dem = zum

an dem = am

bei dem = beim

中性名詞

in das = ins

an das = ans

女性名詞

zu der = zur

1

1 複合動詞

複合動詞とは動詞に前綴りとよばれるものがついた、前綴り+動詞という合成動詞です。

これはどのような前綴りがつくかによって、分離動詞と非分離動詞との2種類に分けら

れます。

分離動詞:前置詞、副詞、名詞、形容詞など、それぞれの語が単独でも使われる語が前

綴りを形成します。

このような前綴りにはアクセントがあるのが特徴です。 (例) aufaufaufaufstehen (起きる)、

非分離動詞:この動詞につく前綴りは単なる前綴りにすぎず、単独で語としては使われ

ません。

このような前綴りにはアクセントはありません。 (例) ververververstehen (理解する)

2 分離動詞

分離動詞の特徴は、不定形では一体化している動詞と前綴りとが、主文(第 13 課参照)

の中で使われる時には分離することです。

Ich ruferuferuferufe meine Freundin anananan. (私はガールフレンドに電話する)

どうしてこのようなことが起きるのでしょう。

これは不定形を考えてみれば分かります。

ドイツ語では不定形は最後にきます。

たとえば、「ガールフレンドに電話する」は 「meine Freundin anrufen」 となりま

す。

これを「私はガールフレンドに電話する」という文に変えてみましょう。

主語が入ります。

-> Ich meine Freundin anrufenanrufenanrufenanrufen

すると、「rufen」 は動詞ですので人称変化し、 「rufe」 となり、前綴りから離

れ、主語のあとにおかれます。

前綴りの an は最後におかれたまま残ります。

-> Ich ruferuferuferufe meine Freundin anananan.

分離動詞の含まれる文の疑問文、否定文は以下のようになります。

第 7 課 分離動詞・命令文

2

RufRufRufRufen en en en Sie Ihre Freundin an?an?an?an?

Nein, ich ruferuferuferufe meine Freundin nicht anananan

動詞 前綴り

☆ 話法の助動詞(第9課参照)の入った文では分離動詞は分離しません。

Kannst du mich anrufen? (電話してくれる?)

☆ 以下、よく使われる分離動詞をあげておきますので、しっかり覚えてください。

Das Konzert fängt um 7 Uhr an(anfangen). (そのコンサートは7時に始まります)

Er kommt in Berlin gegen 2 Uhr an(ankommen). (彼は 2時頃ベルリンに着きます)

Um wie viel Uhr fährst du morgen ab(abfahren)? (明日何時に出発するの)

Ich lade dich zum Abendessen ein(einladen). (君を夕食に招待するよ)

Das Kaufhaus macht um 10 Uhr auf(aufmachen). (そのデパートは 10時に開きます)

Das Kaufhaus macht um 17Uhr zu(zumachen). (そのデパートは 17 時に閉まります)

Wann findet das Konzert statt(stattfinden)? (そのコンサートはいつ行われるの)

Es findet am Freitag statt. (金曜日だよ)

3 非分離動詞

Was machen Sie morgen?

Morgen besuche ich meine Tante.

アクセントのない以下の前綴りをもつ動詞は非分離動詞となり、動詞と前綴りは分離し

ません。

bebebebe---- empempempemp---- entententent---- erererer---- gegegege---- verververver---- zerzerzerzer----

be-: bekommen(手に入れる)、bestellen(注文する)、besuchen(訪ねる)、bezahlen

(支払う)、bedeuten(意味する)、beginnen(始める)

emp-: empfehlen(推薦する)、empfangen(歓待する;受信する)

ent-: entschuldigen(許す)、entstehen(生じる)、entscheiden(決定する)、entwickeln

(発展する)

er-: erlauben(許可する)、erhalten(受け取る)、erfahren(経験する)、erreichen

(達する)、erklären(説明する)

ge-: gefallen(気に入る)、gehören(属する)、gewinnen(勝つ)、geschehen(生

じる)

3

ver-: verkaufen(売る)、verbieten(禁じる)、verstehen(理解する)、verlieren

(失う)、versuchen(試みる)、verdienen(稼ぐ)

zer-: zerbrechen(折る)、zerstören(破壊する)

4 分離・非分離の前綴り

分離動詞の前綴りとしても、非分離動詞の前綴りとしても使われるものがあります。

分離動詞の前綴りであればアクセントがおかれますし、非分離動詞の前綴りであれば、

アクセントはおかれません。

Er üüüübersetztbersetztbersetztbersetzteeee den Roman ins Japanische.(彼はその長編小説を日本語へ翻訳した)

übersetzte < übersetzen(翻訳する)の過去形

Der Fährmann setztsetztsetztsetzt uns üüüüberberberber. (渡し守はわれわれを向こう岸へ運ぶ)

5 命令文

不定詞の語幹に表の語尾をつけて作ります。

du に対して ihr に対して Sie に対して 不定形 -en

----(e)! (e)! (e)! (e)! ----(e)t!(e)t!(e)t!(e)t! ----en Sie!en Sie!en Sie!en Sie!

gehen Geh! Geht! Gehen Sie!

kommen Komm! Kommt! Kommen Sie!

a) du に対する命令形:語幹 +-(e)

★ 普通主語は省略されます

Komm! (来い)

Sag das noch einmal! (それをもう一度言いなさい)

★ 口語では -e は省略されることが多いのですが、 語幹が ----t,t,t,t, ----d,d,d,d, ----chn, chn, chn, chn,

----ffnffnffnffn に終わる動詞、----eln,eln,eln,eln, ----ernernernern に終わる動詞、 ----igigigig に終わる動詞は 省略され

ません。

Arbeite! (仕事しなさい)

Antworte! (答えよ)

★ 単数2・3人称で幹母音が eeee---->ie>ie>ie>ie //// eeee---->i>i>i>i に変わる動詞は du に対する命令

形でも eeee---->ie>ie>ie>ie //// eeee---->i>i>i>i と幹母音が変化し、 -e をつけまません。

つまり、これらの動詞の場合、現在人称変化から人称語尾をとった形が命令形となるわ

けです。

4

essen: du isst -> Iss!

lesen : du liest -> Lies!

sprechen: du sprichst -> Sprich!

sehen: du siehst -> Sieh!

nehmen: du nimmst -> Nimm!

b) ihr に対する命令形:語幹 + -(e)t

★ ihr に対する現在人称変化と同じ形になります。主語は省略されます。

Kommt!(来い)

Arbeitet! (仕事をしなさい)

Fahrt mit dem Bus! (バスで行きなさい)

c) Sie に対する命令形: 語幹 + -en Sie

Kommen Sie!(来なさい)

Arbeiten Sie! (仕事をしなさい)

d) sein, werden の命令形

du に対して ihr に対して Sie に対して

sein Sei!Sei!Sei!Sei! Seid!Seid!Seid!Seid! Seien Sie!Seien Sie!Seien Sie!Seien Sie!

werden Werde!Werde!Werde!Werde! Werdet!Werdet!Werdet!Werdet! Werden SieWerden SieWerden SieWerden Sie!

SeiSeiSeiSei vorsichtig! (気をつけなさい)

SeidSeidSeidSeid vorsichtig! (気をつけなさい)

SeieSeieSeieSeiennnn Sie vorsichtig! (気をつけなさい)

5 時刻の表現

a) 時間の尋ね方と答え方

Wie spät ist es? / Wie viel Uhr ist es? (何時ですか)

Es ist fünf nach drei. (3時5分過ぎです)

b) 時刻の言い方

これには2種類あります。24 時間制と 12 時間制です。交通機関やテレビなどの場合は

24 時間制が用いられています。

日常生活では 12時間制が使われます。

5

時刻 12 時間制 24 時間制

午後 7.00 7 Uhr 19 Uhr

7.05 5 nach 7 19 Uhr 5

7.15 [ein] Viertel nach 7 19Uhr 15

7.25 5 vor halb 8 19Uhr 25

730 halb 8 19Uhr 30

7.35 5 nach halb 8 19Uhr 30

745 [ein] Viertel vor 8 19Uhr 45

7.55 5 vor 8 19Uhr 55

12 時間制の場合には 00分と 30 分が基準になります。

この基準より以前は vorvorvorvor を用いて時刻を表現します。「7時 5分前前前前」は Es ist 5 vorvorvorvor

7 になります。

この基準より後は nachnachnachnach を用いて時刻を表現します。「7時 5分」は Es ist 5 nachnachnachnach

7 になります。

「~時半」という場合には halbhalbhalbhalb を使いますが、この時には1時間だけ時間がすすむ

ことに注意してください。「7777 時半時半時半時半」は Es ist halb 8halb 8halb 8halb 8 (8時に向けて半分) に

なります。

また、7時 25 分は 7時半の5分前になり、Es ist 5 vor halb 8 vor halb 8 vor halb 8 vor halb 8. となります。

7 時 35 分は 7時半の5分過ぎになり、Es ist 5 nach halb 8nach halb 8nach halb 8nach halb 8. となります。

24 時間制では「~分前」とか「~分過ぎ」といった表現は使われません。

c) 時刻に関する表現

「何時に~しますか」:WannWannWannWann .....? / Um wieUm wieUm wieUm wie viel Uhrviel Uhrviel Uhrviel Uhr .....? ;

WannWannWannWann (Um wieUm wieUm wieUm wie vielvielvielviel UhrUhrUhrUhr) beginnt der Vortrag? 「何時にその講演は始まるのです

か」

「~時に」: um um um um ~( Uhr) ;

Er beginnt um 5um 5um 5um 5 (Uhr). 「それは 5時に始まります」

「um」~を「gegen」~にすると「~ごろ」になります。

「どれくらい長く~」:Wie langeWie langeWie langeWie lange.....?;

6

Wie lange Wie lange Wie lange Wie lange dauert der Vortrag? 「その講演はどれくらい時間がかかるのですか」

Er dauert eine halbe Stunde(30 分)/eine Stunde(1時間)/eineinhalb Stunden

(1時間半)/zwei Stunden(2時間)。

「何回」:Wie oftWie oftWie oftWie oft.....?;

Wie oft Wie oft Wie oft Wie oft im Monat gehst du ins Kino? 「月に何回映画を観に行きますか」

d) 曜日の名前

Welchen Tag haben wir heute? (今日は何曜日ですか)

Heute ist Freitag. (今日は金曜日です)

Montag 月曜

Dienstag 火曜

Mittwoch 水曜

Donnerstag 木曜

Freitag 金曜

Samstag/Sonnabend 土曜

Sonntag 日曜

f) 月の名前

Januar 1月

Februar 2月

März 3 月

April 4 月

Mai 5 月

Juni 6 月

Juli 7月

August 8月

September 9月

Oktober 10 月

November 11 月

Dezember 12 月

1

1 現在完了形とは

ドイツ語は、英語と異なり、会話では過去を表すのに現在完了形が用いられます。した

がって大変重要な文法事項です。

英語では現在完了形は過去を表すことばとともに用いることはできませんが、ドイツ語

にはこのような制限はありません。

次の文を見てください。gestern は「昨日」という過去を示すことばですが、現在完

了形の文で用いられています。

Was haben Sie gestern gemacht? (昨日何をしましたか)

GesternGesternGesternGestern habe ich einen Film gesehen. (昨日昨日昨日昨日、映画を観ました)

2 現在完了形は枠構造

ドイツ語には現在完了形を作る助動詞が二つあります。sein と haben です。

また過去分詞は文末へおかれます。過去分詞の位置は間違えやすい点ですので、しっか

り覚えてください。

つまり、助動詞と過去分詞で枠を作り、その中に他の文成分をはさみ込むわけです。現

在完了形は枠構造を作ります。

Ich habe im Supermarkt eingekauft

Er ist ins Kino gegangen

sein もしくは haben の現在人称変化 過去分詞

少し分かりにくいですね。

不定詞句から完了形を説明してみましょう。

「スーパーで買い物をする」という不定形は im Supermarkt einkaufen です。

これを完了の不定形にすると、 im Supermarkt eingekauft haben「スーパーで買い物

をした」になります。

「私」を主語にした文にしてみましょう。

haben は人称変化し、定形の位置におかれ、過去分詞はそのまま文末に残ります。

Ich habe im Supermarkt eingekauft.

ins Kino gehen も次のようになります。

第 8 課 現在完了形

2

不定形: ins Kino gehen

完了の不定形:ins Kino gegangen sein

現在完了形の文:Ich bin ins Kino gegangen.

3 sein か haben か

sein と haben のどちらが助動詞として使われるかは、その文で使われる動詞によ

って決定されます。

sein と haben のうちどちらを使うかはあらかじめ決まっており、辞書に書かれて

います。

たとえば、 machen を辞書でひけば、辞書によって異なりますが、発音記号の次に

[他][h]とか(完了 haben)という記載があるはずです。

[他]は他動詞であることを示し、[h]は完了形を作るときに haben を助動詞として使

うことを意味しているのです。

次に、 gehen を見てみましょう。発音記号の次に今度は[自][s]とか(完了 sein)と

いう記載があるはずです。

[自]は自動詞であることを表し、[s]は完了形を作るときに sein を助動詞として使

うことを意味しているのです。

二つのうちどちらを使うのかを見分ける簡単な目安のようなものはないのでしょうか。

次のように考えてください。数からいえば、 haben と完了形を作る動詞の方が sein

と完了形を作る動詞よりもはるかに多いのです。

4格目的語をとる動詞、つまり他動詞は haben と完了形を作ります。

まず、 sein と完了形を作る動詞を覚え、それ以外は haben と完了形を作ると考

えましょう。

4 sein と完了形を作る動詞

sein と完了形を作る動詞は3種類のグループに分けられます。

a) 場所の移動を表す動詞

gehen(行く), kommen(来る), fahren(<乗り物で>行く), fliegen(<飛行機で

>行く),steigen(上る), einsteigen(乗車する), umsteigen(乗り換える)

b) 状態の変化を表す動詞

werden(.....になる), sterben(死ぬ), aufstehen(起きる), einschlafen(眠り

込む), wachsen(成長する)

3

c) その他

sein, bleiben, begegnen(出会う), gelingen(成功する), geschehen(起こる),

passieren (生じる)

5 過去分詞の作り方

ある動詞の過去分詞を知るには、どうしたらいいのでしょうか。

動詞には規則的に過去分詞を作る動詞(規則動詞あるいは弱変化動詞弱変化動詞弱変化動詞弱変化動詞)と不規則に作る

動詞(強変化動詞強変化動詞強変化動詞強変化動詞)、さらには両方の特徴をもった混合変化動詞混合変化動詞混合変化動詞混合変化動詞とがあります。

その動詞がどれに属するのか、見分ける必要があります。

見分けるのに一番いい方法は辞書をひくことです。

もしその動詞が強変化動詞、混合変化動詞であれば、発音記号の次に過去基本形と過去

分詞が記載されているはずです。

もし記載されていなければ、その動詞は弱変化動詞です。

規則変化動詞は規則的に過去分詞を作るので、動詞が規則変化動詞であることが分かれ

ば、過去分詞は分かります。

しかし、弱変化以外の動詞の場合、動詞の過去基本形と過去分詞は暗記する必要があり

ます。

a) 弱変化動詞

弱変化動詞の過去分詞の作り方は難しくありません。

しかし、弱変化動詞は分離動詞や非分離動詞にも使われるわけで、このような場合には

注意が必要です。

順を追ってみていきましょう。

a-1) 弱変化動詞

動詞の語幹の前に gegegege---- をつけ、語幹の最後に ----tttt をつけます。

lernen -> gegegegelerntttt

☆ただし、現在人称変化で,主語が「君たち」を意味する ihr の時に、人称語尾が 「-et」

になる動詞は、過去分詞を作るときにも、「-et」 をつけます。

arbeiten -> gegegegearbeitetetetet

a-2) 弱変化する非分離動詞

非分離動詞の場合は少々厄介です。基礎動詞の過去分詞から ge- を取り去り、その

替わりに前綴りをつけます。

次の例を見てください。

4

bestellen -> bestellt (stellen - gestellt)

bestellen は非分離動詞です。前綴りは be- 、基礎動詞は stellen で、弱変化動

詞です。

stellen の過去分詞は gestellt で、これから ge- を取り去り、前綴り be- を

つけた bestellt が bestellen の過去分詞です。

非分離動詞非分離動詞非分離動詞非分離動詞はははは gegegege----のつかないのつかないのつかないのつかない過去分詞過去分詞過去分詞過去分詞ができますができますができますができます。。。。

a-3) 弱変化する分離動詞

分離動詞の場合は難しくありません。基礎動詞の過去分詞の前に前綴りをおき、一語で

書けばいいのです。

aufmachen -> aufgegegegemachtttt(machen -gemacht)

a-4) 語尾が -ieren で終わる動詞

このような動詞は ge- のつかない過去分詞になります。

studieren ieren ieren ieren -> studiertttt

telefonierenierenierenieren -> telefoniertttt

b) 強変化動詞

b-1)強変化動詞

lesen - gelesen

gehen - gegangen

sprechen - gesprochen

強変化動詞は弱変化動詞のように規則的に過去分詞を作るわけではありませんが、語幹

の母音に注目すると、不定形と過去分詞の幹母音が同じものと、異なるものというよう

に、2種類に分けることができます。

語幹が同じ発音の動詞

不定形 過去分詞

faaaahren gefaaaahren

geeeeben gegeeeeben

seeeehen geseeeehen

5

koooommen gekoooommen

語幹が異なる発音の動詞

不定形 過去分詞

bleieieieiben geblieieieieben

steeeehen gestaaaanden

fiiiinden gefuuuunden

geeeehen gegaaaangen

b-2) 強変化する分離動詞

基礎動詞が強変化する分離動詞の過去分詞は、基礎動詞の過去分詞に前綴りをつけ、一

語で書きます。

anrufen -> angerufengerufengerufengerufen (rufen - gerufen)

b-3) 強変化する非分離動詞

基礎動詞が強変化する非分離動詞の過去分詞は、基礎動詞の過去分詞から ge- を取

り去り、その替わりに前綴りをおきます。

verstehen -> verstanden (stehen - gestanden)

verstehen という動詞は前綴りが ver- で、基礎動詞が stehen の非分離動詞で

す。

stehen の過去分詞は gestanden ですので、ge-の替わりに ver- をおいた

verstanden が verstehen の過去分詞となります。

非分離動詞非分離動詞非分離動詞非分離動詞はははは gegegege----のつかないのつかないのつかないのつかない過去分詞過去分詞過去分詞過去分詞ができますができますができますができます。。。。

c) 混合変化動詞

c-1)

弱変化動詞と強変化動詞の特徴をもった動詞があります。

6

過去分詞を作るときに、幹母音が変わる点では強変化動詞と共通し、語幹の前に ge- 、

語幹の終わりに -t がつくという点で弱変化動詞と共通しています。

こうした動詞は混合変化動詞とよばれます。

kennen - gekannt

不定形 過去分詞

briiiingen gebraaaacht

breeeennen gebraaaannt

deeeenken gedaaaacht

keeeennen gekaaaannt

neeeennen genaaaannt

wiiiissen gewuuuusst

rennen gerannt

c-2) 混合変化する分離動詞

mitdenken -> mitgedacht (denken - gedacht)

分離動詞の場合は基礎動詞の過去分詞に前綴りをつけ、一語にしたものが過去分詞にな

ります。

「mitdenken」 は前綴り「mit」, 基礎動詞は 「denken」 です。

「denken」 の過去分詞 「gedacht」 に「mit」 をつけた 「mitgedacht」 が過

去分詞です。

c-3) 混合変化する非分離動詞

verbringen -> verbracht (bringen -gebracht)

非分離動詞の場合は、基礎動詞の過去分詞から ge- を取り、前綴りをつけたものが

過去分詞です。

verbringen は前綴りが ver- ,基礎動詞は混合変化する bringen です。

7

bringen の過去分詞 gebracht から ge- を取り、それに前綴り ver- をつけた

verbracht が過去分詞です。

非分離動詞非分離動詞非分離動詞非分離動詞はははは gegegege----のつかないのつかないのつかないのつかない過去分詞過去分詞過去分詞過去分詞ができますができますができますができます。。。。

d) sein, haben, werden の過去分詞

不定形 過去分詞

sein gewesen

haben gehabt

werden geworden

6 現在完了形の人称変化

1) haben の現在人称変化 + 過去分詞(文末)

haben の現在人称変化 過去分詞

Ich habe eine Stunde gewartet

Du hast eine Stunde gewartet

Er hat eine Stunde gewartet

Wir haben eine Stunde gewartet

Ihr habt eine Stunde gewartet

Sie haben eine Stunde gewartet

2) sein の現在人称変化 + 過去分詞(文末)

sein の現在人称変化 過去分詞

Ich bin mit der U-Bahn gefahren

Du bist mit der U-Bahn gefahren

Er ist mit der U-Bahn gefahren

Wir sind mit der U-Bahn gefahren

8

Ihr seid mit der U-Bahn gefahren

Sie sind mit der U-Bahn gefahren

1

1 話法の助動詞とは

話法の助動詞は動詞を補助し、動詞の意味に「可能」、「義務」、「意志」などの意味

をもたせるほかに、話し手の主観的なニュアンスをそえるものです。

2 話法の助動詞は枠構造

話法の助動詞が使われる文では動詞は不定形不定形不定形不定形となって、文末文末文末文末へおかれます。

Kannst du nach der Uni zu mir kommen kommen kommen kommen? (大学が終わった後、私のところへ来てくれ

る)

平叙文の場合、助動詞は2番目の位置におかれ、文末におかれた不定形と枠を作るよう

にして他の文成分を挟みます。

これは枠構造とよばれるもので、助動詞の入った文は枠構造を作ります。

助動詞 動詞

Das Kind kannkannkannkann schon lesenlesenlesenlesen

Morgen mussmussmussmuss ich nach Berlin fahrenfahrenfahrenfahren

Hier darfdarfdarfdarf man nicht rauchenrauchenrauchenrauchen

どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?

不定詞句から考えると分かりやすくなります。

不定詞句の語順は日本語と同じで、不定詞句が最後に来ます。

sehr gut Klavier spielen können (とても上手にピアノがひける)

これが文になると、主語が入り、話法の助動詞は人称変化し、定動詞の位置である2番

目の位置におかれ、不定詞は「結果的に」文末に残るわけです。

Meine Freundin kann sehr gut Klavier spielen. (僕のガールフレンドはとても上手

にピアノをひくことができる)

3 助動詞の用法

a) dürfen

ich du er wir ihr sie

dürfen darfdarfdarfdarf darfstdarfstdarfstdarfst darfdarfdarfdarf dürfen dürft dürfen

第 9 課 話法の助動詞

2

許可「.....してもよい」:DarfDarfDarfDarf ich Sie etwas fragen? (あなたに質問してもいいで

すか)

(否定のことばとともに)禁止「.....してはいけない」:

In der Bibliothek darfdarfdarfdarf man nichtnichtnichtnicht laut sprechen. (図書館で大きな声で話しては

いけない)

b) können

ich du er wir ihr sie

können kannkannkannkann kannstkannstkannstkannst kannkannkannkann können könnt können

可能・能力「.....できる」:

Er kann kann kann kann gut kochen. (彼は上手に料理することができる)

許可「.....してもいい」:

KannKannKannKann ich jetzt gehen? (もう行ってもいいもいいもいいもいい?)

可能性・推量「.....かもしれない」:KannKannKannKann das denn wahr sein? (それは本当かし

ら)

c) müssen

ich du er wir ihr sie

müssen mussmussmussmuss musstmusstmusstmusst mussmussmussmuss müssen müsst müssen

必要・必然・義務「.....しなければならない」:

Du musstmusstmusstmusst sofort zu Hause anrufen. (君はすぐに家に電話しなければならない)

論理的必然「.....にちがいない」:

Die Kinder mmmmüüüüssenssenssenssen müde sein. (子供たちは疲れているにちがいない)

(否定語とともに)「~する必要はない」:Das musstmusstmusstmusst du nichtnichtnichtnicht machen. (それはしな

くてもいいよ)

d) mögen

ich du er wir ihr sie

mögen magmagmagmag magstmagstmagstmagst magmagmagmag mögen mögt mögen

好み「.....が好きだ」(この場合は不定形をともなわず、動詞として使われます):

Katzen mag mag mag mag ich nichtnichtnichtnicht. (猫はきらいだ)

推量「.....だろう」:

3

Unser Lehrer mag mag mag mag etwa 50 Jahre alt sein. (ぼくらの先生はおよそ 50 歳くらいだ

ろう)

e) möchte

ich du er wir ihr sie

möchte mmmmööööchtechtechtechte mmmmööööchtestchtestchtestchtest mmmmööööchtechtechtechte möchten möchtet möchten

「mögen」 の 接続法Ⅱ式である 「möchte」 も「......したい」という<現在の

願望>を表す意味で使われます。

wollen よりも控えめな言い方です。

Ich mmmmööööchtechtechtechte Kaffee trinken. (珈琲を飲みたい)

Ich mmmmööööchtechtechtechte ein Bier. (ビールを一杯ください)

「möchte 」は他動詞としても使われます

f) sollen

ich du er wir ihr sie

sollen sollsollsollsoll sollst sollsollsollsoll sollen sollt sollen

主語以外のものの意思・要求を表す「.....しろといわれている、.....しなければなら

ない」:

Ich soll soll soll soll Arzt werden. (医者になれといわれている)

Du sollst um sechs kommen. (君には6時に来てもらいたい)

相手の意向を聞く「.....しましょうか」: Soll Soll Soll Soll ich dir helfen? (お手伝いをしま

しょうか)

噂「.....だそうだ」:Er soll soll soll soll reich sein. (彼は裕福だそうだ)

g) wollen

ich du er wir ihr sie

wollen willwillwillwill willstwillstwillstwillst willwillwillwill wollen wollt wollen

主語の意思「.....するつもりだ、.....したい」:Mein Sohn willwillwillwill Physik studieren.

(息子は物理学を専攻したいと思っている)

(複数1人称で)「.....しよう」:WollenWollenWollenWollen wir langsam gehen! (そろそろ出かけよ

う!)

4

主張「.....と言い張る」:Jochen will will will will ein Weinkenner sein. (ヨッヘンはワイン通

と称している)

(始まりそうな気配;兆し)「.....しそうだ」:Es willwillwillwill regnen. 「雨がふりそうだ」

1

1 再帰代名詞

文の主語と同じものを表す代名詞があります。簡単にいえば、日本語の「自分に、自分

を」に相当する表現です。

これは主語を目的語とする文などに使われる表現で、再帰代名詞よばれるものです。

鏡の前に立ち、「私は私を見る」という場合の「私を」に相当する語です。

ドイツ語では Ich sehe michmichmichmich. といいます。

「君は自分を見る」は Du siehst dich. となります。

1、2人称では人称代名詞が再帰代名詞として使われます。

しかし、3人称では事情が異なります。

Er sieht ihn. は「彼は自分を見る」の意味にはならず、「彼は(自分とは異なる)

彼を見る」の意味になってしまうからです。

そのために、3人称と敬称2人称では sich という語が再帰代名詞として使われます。

「彼は自分を見る」は Er sieht sichsichsichsich. となります。

再帰代名詞は3格と4格しかなく、次のように格変化します。

3格 4格

ich mirmirmirmir michmichmichmich

du dirdirdirdir dichdichdichdich

er/sie/es sichsichsichsich sichsichsichsich

wir unsunsunsuns unsunsunsuns

ihr eucheucheucheuch eucheucheucheuch

sie sichsichsichsich sichsichsichsich

Sie sichsichsichsich sichsichsichsich

Ich sehe michmichmichmich.(再帰代名詞) (私は自分を見る)

Du siehst michmichmichmich.(人称代名詞) (君は私を見る)

Er spricht von ihmihmihmihm.(人称代名詞) (彼は彼について語る)

Er spricht von sichsichsichsich.(再帰代名詞)(彼は自分について語る)

第 10 課 再帰代名詞・非人称動詞・不定詞

2

2 再帰動詞

再帰代名詞と結びつきが強く、再帰代名詞を目的語とする動詞があり、再帰動詞とよば

れます。

しかし、再帰動詞の用法しかない純粋な再帰動詞はごく少数で、ほとんどの再帰動詞は

普通の動詞が再帰代名詞を目的語にとり、再帰的に使われたものです。

再帰動詞には3格の再帰代名詞をとるもの(少数)と4格の再帰代名詞をとるものがあ

ります。

主語が変わるとそれに応じて再帰代名詞も変化することを忘れないようにしましょう。

sich(4) erkälten(「風邪をひく」の現在完了形)

主語 再帰代名詞

IchIchIchIch habe michmichmichmich erkältet

DuDuDuDu hast dichdichdichdich erkältet

ErErErEr hat sichsichsichsich erkältet

WirWirWirWir haben unsunsunsuns erkältet

IhrIhrIhrIhr habt eucheucheucheuch erkältet

SieSieSieSie haben sichsichsichsich erkältet

1)4格の再帰代名詞をとるもの

4格の目的語をとる他動詞が再帰代名詞を目的語にとり、再帰動詞として使われた場合、

次のように動詞の意味が変化します。

(1) 他動詞が自動詞的になります

Ich setze das Kind das Kind das Kind das Kind auf die Bank. (私はその子をベンチに座らせる) (他動詞)

Ich setze michmichmichmich auf den Stuhl. (私は椅子に座る)(再帰動詞)

Das freut michmichmichmich. (それは私を喜ばせる[それはありがたい])(他動詞)

Ich freuefreuefreuefreue michmichmichmich auf die Winterferien. (私は冬休みを楽しみにしている) (再帰

動詞)

(2) 受動的もしくは自動的になります

Die Tür ööööffnet sichffnet sichffnet sichffnet sich. (ドアが開く)

(3) 相互代名詞としても用いられます(主語が複数の場合)

Wir verstehen uns uns uns uns gut. (わたしたちは良く理解しあっている)

Sie helfen sich sich sich sich. (彼らは互いに助け合う)

3

2) 3格の再帰代名詞をとるもの

Das bildestbildestbildestbildest du dirdirdirdir nur ein ein ein ein. (君がそう思い込んでいるにすぎない) (sich3 et4sich3 et4sich3 et4sich3 et4.

einbilden)

Ich kann mirmirmirmir so etwasso etwasso etwasso etwas nicht vorstellenvorstellenvorstellenvorstellen. (そんなことはわたしには想像できない)

(sich3 et4.sich3 et4.sich3 et4.sich3 et4. vorstellen)

次の動詞も3格の再帰代名詞とともに用いられ、良く使われる表現です。

この sich は「誰の(手、顔、歯、髪 )」を表し、「所有の3格」といわれるもので

す。

Ich wasche mirwasche mirwasche mirwasche mir die Hände(das Gesicht, die Haare). (私は<自分の>手(顔、髪)

を洗う)

Du putzt dir putzt dir putzt dir putzt dir die Zähne. (君は歯を磨く)

3) 再帰動詞の用法しかない動詞もあります

Hast du dich erk dich erk dich erk dich erkäääältetltetltetltet? (風邪をひいたのかい)

sich4 beeilen: 「急ぐ」

sich4 verspäten:「遅れる」

4) 特定の前置詞と結びつく再帰動詞もあります

sich4 an et.4 gewöhnen: 「~に慣れる」

Er kann sichsichsichsich nicht anananan das Essen gewgewgewgewööööhnenhnenhnenhnen. (彼は食事に慣れることができない)

sich4 für et.4 interessieren:「~に興味がある」

InteressiereInteressiereInteressiereInteressierennnn Sie sich fsich fsich fsich füüüürrrr Jazz? 「あなたはジャズに興味がありますか」

sich4 auf et.4 freuen:「~(未来のこと)を楽しみにしている」

FreustFreustFreustFreust du dich aufdich aufdich aufdich auf die Reise? 「旅行を楽しみにしていますか」

sich über et.4 freuen:「(現実のこと)を喜ぶ」

Wir freuen uns freuen uns freuen uns freuen uns üüüüberberberber deinen Erfolg. 「わたしたちは君の成功に喜んでいる」

5) また 4)の用法は前置詞と人称代名詞・疑問詞の融合形と使われることが多く

みられます。

a) 前置詞と人称代名詞の融合形

人称代名詞が<人>ではなく、<事物>を指し、前置詞と共に使われるとき、多くは

da + 前置詞(前置詞が母音で始まる時は、dar + 前置詞」 になります。

Warten Sie aufaufaufauf den Bus? Ja, ich warte daraufdaraufdaraufdarauf. (バスを待っているのですか。 え

え、バスを待っています)

4

Warten Sie auf auf auf auf Ihre Frau? Ja, ich warte aufaufaufauf sie. (奥様をお待ちですか。 ええ、

妻を待っています)

b) 疑問代名詞 was が前置詞とともに用いられるときは、「wo[r] + wo[r] + wo[r] + wo[r] + 前置詞前置詞前置詞前置詞」 の

形になります。

WoranWoranWoranWoran denkst du? Denkst du an an an an den Urlaub? (何を考えているの。 休暇のことを

考えているの)

AnAnAnAn wen denkst du? Denkst du an an an an deine Freundin? (誰のことを考えているの。 ガ

ールフレンドのことを考えているの)

c) 再帰動詞とともに

Ich ärgere mich dardardardarüüüüberberberber. (私はそのことに腹を立てている)

WofWofWofWofüüüürrrr interessieren Sie sich? Ich interessiere mich ffffüüüürrrr den Umweltschutz. (何

に関心をお持ちですか。 私は環境保護に関心をもっています)

2.非人称動詞

ドイツ語の動詞が人称変化することは既に学びました。しかし、人称変化というものを

考えることができない動詞があります。

例えば、 regnen(雨がふる), schneien(雪がふる)です。 ich regne, du regnest

といった表現はありえません。

こうした動詞には形式的な主語"es"を用い、3人称の代名詞"es"と区別して、非人称の

「es」とよばれます。

また、非人称の"es"とともに用いられる動詞は非人称動詞とよばれます。

1)天候・日時など

EsEsEsEs regnet. (雨がふる)

EsEsEsEs donnert.(雷がなる)

Wie spät ist es es es es? - EsEsEsEs ist zehn Uhr. (何時ですか。 10 時です)

EsEsEsEs ist heute Sonntag. (今日は日曜日です)

2)生理的・心理的感覚

EsEsEsEs ist mir übel. / Mir ist übel. (気分が悪い)

5

EsEsEsEs ist mir kalt. / Mir ist kalt. (私は寒い)

*意味上の主語は3,4格で示され、"es"は文頭に置かれる以外は省略されます。

3)熟語

(1) es gibtes gibtes gibtes gibt + 4格:「~がある」

In dieser Stadt gibt es gibt es gibt es gibt es viele Universitäten. (この都市には多くの大学がありま

す)

(2) es gehtes gehtes gehtes geht + 3格:「.....の調子は~である」

Wie geht esgeht esgeht esgeht es Ihnen? - Danke, es geht mir gut. 「お元気ですか」 - 「ありがと

う、元気です」

(3) es handelt sich umes handelt sich umes handelt sich umes handelt sich um + 4 格:「~が問題である」

Es handelt sich umEs handelt sich umEs handelt sich umEs handelt sich um die Zukunft unserer Firma. (私たちの会社の将来にかかわるこ

とだ)

3.不定詞

主語の影響を受けて人称変化し、また時制の影響を受けて変化する動詞は定動詞定動詞定動詞定動詞とよば

れます。

これに対して主語や時制の影響を受けない動詞、つまり動詞の原形、は不定詞不定詞不定詞不定詞とよばれ

ます。

不定詞には zu のつく不定詞と zuのない不定詞があります。

zu のつかない不定詞は話法の助動詞や werden などと使われます。

Darf man hier parken parken parken parken? (ここに車を停めることは許されていますか)[zu のない不

定詞]

Er fährt in die USA, um dort Medizin zu studierenzu studierenzu studierenzu studieren.(医学を研究するために彼はア

メリカ合衆国へ行く)[zu のつく不定詞]

1) zu のない不定詞の用法

・werden とともに用いられて未来形を作り、また話法の助動詞とともに用いられます。

Meine Eltern werdenwerdenwerdenwerden nächste Woche verreisenverreisenverreisenverreisen.(私の両親は来週旅に出る)

・頭文字を大文字書きして中性名詞(複数形なし)として用いられます。

Er geht zum EssenEssenEssenEssen in die Mensa. (彼は食事をするために学食へ行く)

2) zu のつく不定詞の用法

(1) zu の位置と zu不定詞句の語順

6

・分離動詞の場合は前綴りと動詞本体の間に zuが置かれ、一語で書かれますが、それ

以外は zuと不定詞は分けて書かれます

schwimmen -> zu schwimmen / aufstehen -> aufzuzuzuzustehen

・zu 不定詞句の語順は日本語と同じ語順になり、zu 不定詞句の最後に zu不定詞がきま

ausländische Briefmarken zu sammelnzu sammelnzu sammelnzu sammeln(外国の切手を集めること)

(2)zu不定詞の用法

[1] 主語として用いられます

Ausländische Briefmarken zu sammeln zu sammeln zu sammeln zu sammeln ist sein Hobby.(外国の切手を集めることが

彼の趣味です)

EsEsEsEs ist sein Hobby, ausländische Briefmarken zu sammeln zu sammeln zu sammeln zu sammeln.

★主語としての zu 不定詞句は重苦しい感じになりますので、「es」を形式的な主語と

して文頭におき、zu 不定詞句は文末におかれることが多い

★ zu 不定詞句は原則としてコンマで他の部分と区切られます。ただし、zu 不定詞単

独の場合は区切られません。

[2] 動詞の目的語として用いられます

Hast du heute Abend schon etwas vor? (今晩もう何か予定していますか)

Ich habe vorhabe vorhabe vorhabe vor, ins Kino zu gehenzu gehenzu gehenzu gehen. (映画を観に行く予定です)

Er freut sich schon daraufdaraufdaraufdarauf, sie wieder zu sehen. (彼は彼女に再会することを楽

しみにしている)

前置詞句が目的語になる場合には、「da(dar)」 + 前置詞になります。

[3] 名詞の付加語として用いられます

Hast du LustLustLustLust, mit mir Tennis zu spielen zu spielen zu spielen zu spielen? (僕と一緒にテニスをする気はありませ

んか)

Ich habe keine ZeitZeitZeitZeit, ins Konzert zu gehenzu gehenzu gehenzu gehen. (コンサートへ行く暇がない)

[4] 形容詞の付加語として用いられます

Bist du schon bereit zu gehenbereit zu gehenbereit zu gehenbereit zu gehen? (もう出かける準備はできましたか)

[5] um/ohne/um/ohne/um/ohne/um/ohne/statt + zu statt + zu statt + zu statt + zu 不定詞不定詞不定詞不定詞

・[um + zu 不定詞:「~するために」]

Er fährt nach England, um um um um dort Englisch zuzuzuzu lernen. (彼は英語を学ぶために英国

へ行く)

・[ohne + zu 不定詞:「~することなしに」]

Er ging weg, ohne zu grohne zu grohne zu grohne zu grüßüßüßüßenenenen. (挨拶もしないで彼は立ち去った)

7

ging: gehen の過去形 (第 13 課参照)

・[statt(anstatt) + zu 不定詞:「~する代わりに」]

Sie rief mich an, stattstattstattstatt mir zuzuzuzu schreiben. (彼女は手紙を書くかわりに私に電話を

した)

rief an: anrufen の過去形 (第 13 課参照)

[6] その他の用法:(これらの用法ではコンマはつきません)

・haben + zu 不定詞: 「.....しなければならない」

Heute habehabehabehabe ich viel zu zu zu zu tun. (今日はしなければならないことがたくさんある)

・brauchen + zu 不定詞:「.....を必要とする」(否定詞とともに 「..... する必

要はない」)

Sie brauchbrauchbrauchbrauchtttt heute nicht zu nicht zu nicht zu nicht zu arbeiten. (彼女は今日は仕事をする必要はない)

・scheinen + zu 不定詞:「.....のように思われる」

Unsere Kinder scheinen scheinen scheinen scheinen müde zuzuzuzu sein. (私たちの子供たちは疲れているように思わ

れる)

・sein + zu 不定詞:「.....されうる、されなければならない」

Das Buch ist ist ist ist leicht zuzuzuzu lesen. (その本は簡単に読める)

Die Miete istististist jeweils im Voraus zuzuzuzu zahlen. (家賃はその都度前もって支払わられ

なければならない)

1

1.接続詞の種類

接続詞は語と語、文と文とを結合するものです。

A の文と Bの文、二つの文があるとします。

接続詞を使い、この二つの文を結合し、一つの文にすることを考えてみましょう。

先ず Bの文を Aの文の一部になるような仕方で、埋め込むことが考えられます。

つまり、Aの文に依存するような仕方で、Bの文を Aの文に結合するわけです。

例えば次の例のように、Bの文が Aの文の目的語になるような場合です。

Ich weiß nicht, obobobob er jetzt zu Hause ist. (彼が今家にいるかどうか、私は知ら

ない)

上の文章で<ob er jetzt zu Hause ist>は目的語として<Ich weiß nicht>に埋め込

まれているわけですね。

こうした場合、埋め込まれる文(<ob er jetzt zu Hause ist>)は副文副文副文副文とよばれ、一

方<Ich weiß nicht>は主文主文主文主文とよばれます。

また、<ob>のように、主文に依存するような形でもう一つの文を結ぶ接続詞は従属従属従属従属のののの

接続詞接続詞接続詞接続詞とよばれます。

もう一つの結合の仕方が考えられます。これは二つの文を対等な関係で結ぶことです。

次の文を見てください。

Er liebt sie, aberaberaberaber sie liebt ihn nicht. (彼は彼女を愛しているが、彼女は彼を

愛していない)

このように二つの文を対等な関係で結ぶ接続詞は並列並列並列並列のののの接続詞接続詞接続詞接続詞とよばれます。

2.従属の接続詞

副文を作る従属の接続詞で一番重要なことは定動詞の位置です。

Ich habe so große Ohren, damit ich dich besser hhhhöööören kannren kannren kannren kann. (お前のことばがも

っとよく聞こえるように、こんなに大きな耳をしているのさ)

damit で始まる文は副文なので、 hören kann は文末へおかれます。

副文では定動詞は文末に置かれます。

主文 副文

Ich habe so große Ohren damit ich dich besser hhhhöööören kannren kannren kannren kann

第 11 課 接続詞

2

主語 動詞 接続詞 主語 動詞

また、分離動詞も副文では分離しないで、一語で書かれます。

Jeden Tag steht steht steht steht er um 5 Uhr aufaufaufauf.(毎日彼は5時に起きる)

Ich weiß, dassdassdassdass er jeden Tag um 5 Uhr aufsteht aufsteht aufsteht aufsteht.(彼は毎日5時に起きることを私は

知っている)

・従属の接続詞には次のようなものがあります。

(1) 「理由」を表す

Er bleibt zu Hause, weilweilweilweil er Deutsch lernen muss. (ドイツ語を勉強しなければな

らないのでのでのでので、彼は家にいる)

DaDaDaDa es heute schneit, bleibt er zu Haus. (今日は雪が降っているのでのでのでので、彼は家にい

る)

<weil>も<da>もどちらも「理由」を表しますが、<da>は聞き手も既に知っている

理由 ー雪が降っているー を挙げるのに反して、<weil>は聞き手が知らない理由を

挙げるときに用いられます。

(2) 「~した(する)時」を表す

WennWennWennWenn ich sie besuche, liest sie immer Romane. (彼女を訪問するするするするとととと、彼女はいつも

長編小説を読んでいる)

WennWennWennWenn das Wetter schön war, spielten wir Tennis. (天気がいいときときときときには、わたした

ちはいつもテニスをした)

war < sein の過去形、spielten < spielen の過去形

AlsAlsAlsAls ich sie besuchte, lag sie krank im Bett. (彼女を訪問したときときときとき、彼女は病気

で臥せっていた)

besuchte < besuchen の過去形、lag < liegen の過去形

<wenn>も<als>も「時」を表します。

<als>は過去に起きた一回限りの行為を表すのに対して、<wenn>は「~する時はいつも」

といったように反復された行為を表します。

*ここに挙げられている文の場合のように副文が主文の前にくると、主文の語順は<定

動詞>+<主語>の語順になります。

本来文頭には主語が置かれるわけですが、この場合のように副文が文頭に置かれると、

<定動詞>+<主語>の語順になるわけです。

副文 主文

3

Als ich sie besuchte, lag sie krank im Bett.

接続詞 主語 定動詞 定動詞 主語

(3) 「時間(~する前、~した後、~するまで、~して以来)」を表す

BevorBevorBevorBevor du isst, musst du dir die Hände waschen . (食事をする前前前前にににに、手を洗わなけ

ればならなった)

NachdemNachdemNachdemNachdem er gegessen hatte, legte er sich hin. (食事をした後後後後でででで、彼は横になる)

BisBisBisBis es dunkel wird, bin ich wieder zurück. (暗くなるまでにはまでにはまでにはまでには、戻ります)

Er fährt nicht mehr Auto mehr, seitseitseitseit er einen Unfall hatte. (事故に遭って以来以来以来以来、

彼はもう車を運転しない)

★ hatte は haben の過去形

(4) その他

Obwohl Obwohl Obwohl Obwohl er Fieber hat, arbeitet er den ganzen Tag. (彼は熱があるにもかかわらず、

一日中働く)

WWWWäääährendhrendhrendhrend sie arbeitet, sieht er fern.(彼女が仕事をしている間間間間、彼はテレビを観て

いる)

★ schien、lagen は過去形。

Ich weiß, dassdassdassdass er krank ist.(彼が病気であることことことことを知っている)

Ich habe so große Augen, damitdamitdamitdamit ich dich besser sehen kann.(お前のことがもっと

よく見えるようにとようにとようにとようにと、こんなに大きな目をしているのさ)

(5)従属の接続詞としての疑問詞の用法

疑問詞で導かれる文が副文になるときには、疑問詞が従属の接続詞の役割を果たします

ので、定動詞は文末へ置かれます。注意しましょう。

Wo wohnt Jochen jetzt? (ヨッヘンは今どこに住んでいるのか)

-> Ich weiß nicht, wowowowo Jochen jetzt wohnt. (ヨッヘンは今どこに住んでいるのか、

私は知らない)

Was studiert er? (彼は何を専攻しているのか)

-> Ich weiß nicht, waswaswaswas er studiert. (彼は何を専攻しているのか、私は知らない)

3.並列の接続詞

並列の接続詞が文と文の間におかれるとき、接続詞に続く文は語順の影響をうけません。

4

Er ist sehr fleißig, aberaberaberaber sein Bruder ist faul. (彼はとても勤勉だ、しかししかししかししかし彼

の弟は怠け者だ)

Ich bleibe zu Hause, denndenndenndenn es regnet.(雨がふっているのでのでのでので、私は家にとどまる)

Er spielt Klavier und und und und seine Frau spielt Geige. (彼はピアノをひく、そしてそしてそしてそして彼の

妻はヴァイオリンをひく)

Kommst du mit, oderoderoderoder bleibst du da? (一緒に来るかい、それともそれともそれともそれともそこに残る?)

4.接続詞的な機能をもつ副詞

次の表のものがあります。これらが文頭にくると、定動詞+主語の語順になります。

dennoch それでも daher だから

darum そのために da そこで

dann それから also したがって

trotzdem それにもかかわらず deshalb それゆえ

sonst そうでなければ doch けれども

Er war krank und konnte daherdaherdaherdaher nicht kommen. (彼は病気で、だからだからだからだから来られなかった

のだ)

Er schickte ihr Blumen, alsoalsoalsoalso liebte er sie. (彼は彼女に花を贈った、だからだからだからだから彼女

を愛していたのだ)

★ schickte < schicken , liebte < lieben ,はそれぞれ過去形。

(3) 熟語

Sie ist nicht nurnicht nurnicht nurnicht nur schön, sondern auchsondern auchsondern auchsondern auch klug. (彼女は美しいだけではなくてだけではなくてだけではなくてだけではなくて、賢く

ももももある)

Er kommt nichtnichtnichtnicht heute, sondernsondernsondernsondern morgen. (彼が来るのは今日ではなくてではなくてではなくてではなくて、明日だだだだ)

Er trinkt wederwederwederweder Bier nochnochnochnoch Wein. (彼はビールももももワインもももも飲まないないないない)

Er ist zwarzwarzwarzwar tüchtig, aberaberaberaber arrogant. (彼は確確確確かにかにかにかに有能だけれどもだけれどもだけれどもだけれども、傲慢だ)

第 12 課 形容詞・比較

1 形容詞の用法

形容詞はある事物もしくは人間の性質や状態などを述べるものです。さて、形容詞には

3つの用法があります。

schön という語に注目して、以下の3つの文を見てください。

Der Mantel ist schön. (そのコートは素敵だね)(1)

Das ist ein schöner Mantel. (それは素敵なコートだね)(2)

Sie singt schön. (彼女は歌が上手だ) (3)

(1)は主語である der Mantel を説明しており、述語内容語としての用法です。

(2)は名詞の直前に置かれ、その名詞を説明する付加語的用法です。

(3)は副詞として使われています。ドイツ語では形容詞は副詞としても使われます。

(2)文では schön ではなく、 schöner になっていますが、間違いではありません。

付加語的に使われた場合、形容詞は語尾変化を起こすのです。

2 形容詞の語尾変化

形容詞が付加語的に使われる場合、形容詞はすぐ後にある名詞の性・数・格に合わせて

変化する語尾を持つのです。

形容詞の前にある冠詞類によって名詞の性・数・格が示されており、形容詞は格を示す

必要がない場合には、弱語尾とよばれる語尾が形容詞につきます。

これに対して冠詞類がない場合には、形容詞の語尾が格を示さなければならないので、

強語尾とよばれる語尾が形容詞につきます。

弱語尾を表にすると以下のようになります。

男性 女性 中性 複数

1格 -e -e -e -en

2格 -en -en -en -en

3格 -en -en -en -en

4格 -en -e -e -en

強語尾を表にすると以下のようになります。

男性 女性 中性 複数

1格 -er -e -es -e

2格 -en -er -en -er

3格 -em -er -em -en

4格 -en -e -es -e

形容詞の語尾変化についてはこのように考えてください。

強語尾がどこかに示されていれば、形容詞は格を示す必要がありませんので、弱語尾が

形容詞につけられます。

これに対して、強語尾がどこにも示されていない場合、形容詞は格を示す必要があるの

で、強語尾が形容詞につけられます。

Wem gehört der neue Wagen? (その新しい車は誰のですか?)

男性1格の定冠詞 「der」 があり、そこに強語尾 「-er」 が示されているので、

形容詞には男性1格の弱語尾がつけられます。

Das ist sein neuer Wagen. (それは彼の新しい車です)

所有冠詞「sein」 には語尾がなく、強語尾がどこにも示されていないので、形容詞に

男性1格の強語尾がつけられます。

Ich möchte kaltes Bier trinken.

Bier には冠詞類がなく、強語尾も示されていないので、形容詞に中性4格の強語尾が

つけられます。

Er geht mit seiner neuen Freundin ins Konzert. (新しいガールフレンドと彼はコ

ンサートへ行く)

「seiner」 のところに強語尾 「-er」 が示されているので、女性3格の弱語尾が

形容詞につけられます。

形容詞の語尾変化は冠詞類があるか、ないかなどによって、3つのパターンに分類され

ます。

それは、定冠詞(類) + 形容詞 + 名詞、 不定冠詞(類) + 形容詞 + 名詞、

形容詞 + 名詞のパターンです。

冠詞がある場合には冠詞が名詞の性・数・格などを示すので形容詞の語尾変化は小さい

ですが、形容詞 + 名詞の組み合わせの場合には、名詞の性・数・格を示すという冠

詞の役割を形容詞が果たすために、その語尾は大きく変化します。

1) 定冠詞(類) + 形容詞 + 名詞:形容詞に弱語尾がつきます

Wie gefällt dir diese Bluse? (このブラウスはどう?)

Welche? (どれ?)

Die blaue Bluse . (青いのよ)

Nicht schlecht. Die schwarze Bluse finde ich aber noch besser. (悪くないね。

でも黒い方がもっといいと思うよ)

男性名詞 女性名詞 中性名詞 複数形

1格 der blau-e Mantel die schwarz-e Hose das rot-e Kleid die rot-en Kleider

2格 des blau-en Mantels der schwarz-en Hose des rot-en Kleides der rot-en Kleider

3格 dem blau-en Mantel der schwarz-en Hose dem rot-en Kleid den rot-en Kleidern

4格 den blau-en Mantel die schwarz-e Hose das rot-e Kleid die rot-en Kleider

2) 不定冠詞 + 形容詞 + 名詞

Was für einen Rock möchtest du? Einen blauen Rock oder einen grauen Rock ? (ど

んなスカートが欲しいの?青のあるいはグレーの?)

Einen blauen Rock . (青の)

★男性1格、中性 1,4 格の冠詞には語尾がないので、強語尾がつきます。

それ以外の箇所では弱語尾がつきます。

男性名詞 女性名詞 中性名詞

1格 ein blau-er Mantel eine schwarz-e Hose ein rot-es Kleid

2格 eines blau-en Mantels einer schwarz-en Hose eines rot-en Kleides

3格 einem balau-en Mantel einer schwarz-en Hose einem rot-en Kleid

4格 einen blau-en Mantel eine schwarz-e Hose ein rot-es Kleid

3) 所有冠詞 + 形容詞 + 名詞

Wie findest du meinen neuen Mantel? (私の新しいコートはどう?)

Deinen neuen (Mantel) finde ich gut, aber dein alter (Mantel) war besser. (君

の新しいコートはいいと思うよ、でも古いのがもっとよかった)

★男性1格、中性 1,4 格の冠詞には語尾がないので、強語尾がつきます。

それ以外の箇所では弱語尾がつきます。

男性名詞 女性名詞 中性名詞 複数形

1格 dein blau-er Mantel deine schwarz-e Hose dein rot-es Kleid deine rot-en Kleider

2格 deines blau-en Mantels deiner schwarz-en Hose deines rot-en Kleides deiner rot-en Kleider

3格 deinem blau-en Mantel deiner schwarz-en Hose deinem rot-en Kleid deinen rot-en Kleidern

4格 deinen blau-en Mantel deine schwarz-e Hose dein rot-es Kleid deine rot-en Kleider

3) 形容詞 + 名詞:強語尾をつけます。

Was möchtest du trinken? (何が飲みたい)

Ich möchte kaltes Bier trinken. (冷たいビールが飲みたいな)

★男性、中性2格は名詞に-[e]s がついているので、弱語尾がつきます。

男性名詞 女性名詞 中性名詞 複数形

1格 gut-er Wein frisch-e Milch kalt-es Bier brav-e Kinder

2格 gut-en Weins frisch-er Milch kalt-en Biers brav-er Kinder

3格 gut-em Wein frisch-er Milch kalt-em Bier brav-en Kindern

4格 gut-en Wein frisch-e Milch kalt-es Bier brav-e Kinder

3 形容詞の名詞化

Das Kind hilft dem Kranken. (その子供はその老人の手伝いをする)

dem Kranken は dem kranken Mann から Mann を省略し、形容詞の最初の文字を

大文字にしたものです。

このようにすると、ドイツ語では形容詞を名詞のように使う事ができるのです。

1)男性・女性・複数形:形容詞の性質をもった<男>、<女>もしくは<人びと>を

表します

der kranke Mann? -> der Kranke 「その(男の)病人」

ein kranker Mann? -> ein Kranker 「一人の(男の)病人」

die kranke Frau??? -> die Kranke 「その(女の)病人」

eine karnke Frau? -> eine Kranke 「一人の(女の)病人」

die kranken Leute -> die Kranken 「その病人たち」

kranke Leute -> Kranke「病人たち」

男性 女性 複数

1格 der Kranke die Kranke die Kranken

2格 des Kranken der Kranken der Kranken

3格 dem Kranken der Kranken den Kranken

4格 den Kranken die Kranke die Kranken

男性 女性 複数

1格 ein Kranker eine Kranke Kranke

2格 eines Kranken einer Kranken Kranker

3格 einem Kranken einer Kranken Kranken

4格 einen Kranken eine Kranke Kranke

名詞化された形容詞も、付加語的用法の形容詞と同じ語尾変化をします。

Sie geht mit dem Kranken spazieren.? 「彼女はその病人と散歩に行く」

2)中性名詞:形容詞の性質そのものを示すか、その性質をもった事物を表します

Er hat Sinn für das Schöne. (彼は美に対するセンスがある)

Steht etwas Neues in der Zeitung? (何か新しいことが新聞に載っている?)

Nein, nichts Neues. (いいえ、新しいことは何もないよ)

das Wahre (真)

das Schöne (美)

etwas Neues (何か新しいこと)

nichts Neues (新しいこと.....ない)

das Neue nichts Neues etwas Neues

1格 das Neue nichts Neues etwas Neues

2格 des Neuen

3格 dem Neuen nichts Neuem etwas Neuem

4格 das Neue nichts Neues etwas Neues

4 比較

1) 形容詞の比較変化

性質を比較する場合、形容詞には原級、比較級、最上級の3つの形があります。

比較級は原級に -er をつけ、最上級は原級に -st をつけて作ります。

(a

原級 klein schnell arm jung böse dunkel alt kurz

比較級 kleiner schneller ärmer jünger böser dunkler älter kürzer

最上級 kleinst schnellst ärmst jüngst bösest dunkelst ältest kürzest

★1シラブルの形容詞で母音が a,o,u であるものの大部分は、比較級・最上級でこ

れを ä,ö, ü に変えます。

★最上級の語尾「-st」 の 「-s」 と同じ音もしくはそれに近い音で終わる形容

詞は、最上級で「-est」にします。

★「-e」で終わる形容詞はそれを利用して、「-er」,「-est」をつけます。

★原級が「-e」、あるいは「-el」,「-euer」でおわっている場合、比較級で語幹の-e

が脱落します。

(b) 不規則変化

原級 groß hoch nah gut viel

比較級 größer höher näher besser mehr

最上級 größt höchst nächst best meist

2) 形容詞の比較の用法:原級

Jochen ist so alt wie Bolz. (ヨッヘンはボルツと同じ歳です)

Fukuoka ist nicht so groß wie Tokyo. (福岡東京ほど大きくない)

Dein Haus ist doppelt so groß wie meins. (君の家は僕の家の2倍大きい)

3) 形容詞の比較の用法:比較級

(a) 付加語的用法:比較級の語尾に加えて、原級の場合と同様変化語尾を加えます

Ich möchte ein billigeres Auto kaufen.(私はもっと安い車を買いたい)

Ich kenne keine schönere Frau als sie. (彼女よりも美しい女性を知らない)

(b) 述語的な用法

Hanna ist kleiner als Anna. (ハナはアンナよりも小さい)

★ 「~よりも」には als を使います

Petra ist noch (viel) kleiner als Hanna. (ぺトラはハナよりもはるかに小さい)

Walter wird immer dicker (dicker und dicker). (ワルターはますます太る)

Er ist mehr faul als dumm. (彼は馬鹿というよりはむしろ怠け者だ)

Je mehr man hat, je mehr man will.(持てば持つほどますます欲しくなる)

4) 形容詞の比較の用法:最上級

(a) 付加語的用法:最上級の語尾に加えて、原級の場合と同様変化語尾を加えます

Die Schweiz ist eines der reichsten Länder. (スイスはもっとも豊かな国の一つで

す)

Wien ist eine Stadt der Musik, des Theaters und der Kunst. Viele der berühmtesten

Komponisten lebten dort

(ヴィ-ンは音楽と劇と芸術の都です。 もっとも有名な作曲家の多くがそこに住んで

いました)

★ 最上級は定冠詞を伴います

(b) 述語的な用法:2通りの表現があります

Die Rose ist unter allen Blumen die schönste. <定冠詞 + 原級 + ste(複数

形の場合は「-sten」) (主語の性により定冠詞を選ぶ)>(薔薇は花のなかで一番

美しい)

Die Rose ist unter allen Blumen am schönsten. <am + 原級 + sten> (薔薇

は花のなかで一番美しい)

(c) 他と比較するのではなく、同一のものがある条件の下で「もっとも....な」とい

う場合は<am + 原級 + sten>を用います。

Die Rose ist im Mai am schönsten. (薔薇は五月がもっとも美しい)

★ 上の文章は他の花と比較して薔薇がもっとも美しいということを言っているのでは

なく、<五月の薔薇>がもっとも美しいといっているわけです。

5) 副詞の比較変化

★ 副詞も形容詞と同様に比較の表現があります。ただし、副詞の最上級は <am +

原級 + sten> のみです。

★★ 形容詞も副詞的に使われた場合、最上級は <am + 原級 + sten> で表され

ます。

Ich trinke gern Bier . (僕はビールが好きだ)

Ich trinke lieber Whisky als Bier. (ビールよりもウイスキーが好きだ)

Aber er trinkt am liebsten Wein . (しかし彼はワインが一番好きだ)

Bolz läuft von allen am schnellsten. (ボルツがみんなの中でもっとも速く走る)

原級 比較級 最上級

oft öfter am öftesten

wohl besser am besten

bald eher am ehesten

gern lieber am liebsten

1

1 過去形

Die Römer eroberteneroberteneroberteneroberten ganz Gallien. (ローマ人たちはガリア全土を征服した)

Das warwarwarwar um 50 vor Christus. (それは紀元前 50 年のことでした)

上記の二つの文は過去形で書かれています。現在完了が会話で多用される<話しことば

>であるとするなら、過去形は<書きことば>であって歴史記述や小説などにおいて使

われます。

過去形と現在完了形の使い分けについては次のように考えてください。

カーテンを開けると外は一面の銀世界。雪がふったことが分かります。

Es hat geschneit. (雪がふったんだ)

こういうときは現在完了形を使います。

これに対して、ローマ人のガリヤ征服はずいぶん昔のことで、今の現実と直接関係があ

るわけではありません。

こうしたときは過去形を使うわけです。

しかし、sein や haben や話法の助動詞は会話においても過去形が使われます。こ

れらの動詞の過去人称変化は必ず暗記しましょう。

2 過去形の人称変化

ドイツ語は過去形も人称変化します。過去形の人称変化は過去基本形とよばれるものに

人称語尾をつけたものです。

過去基本形は弱変化動詞の場合は規則的に作られますが、不規則動詞(強変化動詞、混

合変化動詞)の場合は規則性はありません。

1人称と3人称の過去形は過去基本形と同じ形になります。

1) 弱変化動詞

In einem kleinen Dorf lebte lebte lebte lebte ein Mann.(とある小さな村にある男が住んでいました)

Der Mann arbeitete arbeitete arbeitete arbeitete Tag für Tag und machte machte machte machte Fahrräder. (その男は来る日も来る日

も働き、自転車を作りました)

leben arbeiten machen

ich lebtetetete arbeiteteeteeteete machtetetete -

第 13 課 過去形

2

du lebtetetetest arbeiteteeteeteetest machtetetetest -stststst

er lebtetetete arbeiteteeteeteete machtetetete -

wir lebteteteten arbeiteteeteeteeten machteteteten -nnnn

ihr lebtetetetet arbeiteteeteeteetet machtetetetet -tttt

sie lebteteteten arbeiteteeteeteeten machteteteten -nnnn

上の表は弱変化動詞の過去人称変化の表です。

弱変化動詞の場合は、動詞の語幹に ----tetetete を加えて過去基本形というものを作り、過

去基本形に人称語尾をつけたものが過去人称変化です。

発音しやすいように ----ete ete ete ete を加える動詞(arbeiten など)もあります。

2) 強変化動詞 / 混合変化動詞

Plötzlich kamenkamenkamenkamen die Germanen; sie sangensangensangensangen laut, marschiertenmarschiertenmarschiertenmarschierten nach Gallien und

griffengriffengriffengriffen die Römer anananan.

(突然ゲルマン人が来ました。彼らは大きな声で歌い、ガリヤへと行進しそしてローマ

人たちを攻撃しました)

kommen singen kennen

ich kaaaam saaaang kaaaannte ----

du kaaaamst saaaangst kaaaanntest ----stststst

er kaaaam saaaang kaaaannte ----

wir kaaaamen saaaangen kaaaannten ----enenenen

ihr kaaaamt saaaangt kaaaanntet ----tttt

sie kaaaamen saaaangen kaaaannten ----enenenen

上の表は強変化動詞と混合変化動詞の人称変化を示すものです。

強変化動詞・混合変化動詞の場合、過去基本形は弱変化動詞の場合のように規則的に作

られるのではなく、個々の動詞の語幹の母音を変化させて作られます。

そしてこれに人称語尾を付け加えたものが過去人称変化となります。

3) 分離動詞

前綴りは変化しません。基礎動詞の部分のみ変化します。

ab|fahren(出発する): fuhr ab (fahren - fuhr)

mit|teilen(伝える):teilte mit (teilen - teilte)

3

4)非分離動詞

分離動詞と同様に前綴りは変化しません。基礎動詞の部分のみ変化します。

bestehen(合格する):bestand (stehen - stand)

gehören(属する): gehörte ( hören - hörte)

3) haben, sein, werden の過去人称変化

haben sein werden

ich hatte war wurde

du hattest warst wurdest

er hatte war wurde

wir hatten waren wurden

ihr hattet wart wurdet

sie hatten waren wurden

4) 話法の助動詞の過去人称変化

dürfen können müssen mögen sollen wollen

ich durfte konnte musste mochte sollte wollte

du durftest konntest musstest mochtest solltest wolltest

er durfte konnte musste mochte sollte wollte

wir durften konnten mussten mochten sollten wollten

ihr durftet konntet musstet mochtet solltet wolltet

sie durften konnten mussten mochten sollten wollten

5) 不規則動詞の3基本形

不定詞、過去基本形、過去分詞は動詞の3基本形とよばれます。

不規則動詞の場合、過去基本形、過去分詞は文字通り不規則に作られますが、それでも

一定の規則性はあります。

それを以下にまとめましたので、よく読み、3基本形を暗記する際の参考にしてくださ

い。

4

不定形 過去基本形 過去分詞

bleieieieiben

schreieieieiben

blieieieieb

schrieieieieb

geblieieieieben

geschrieieieieben

schneieieieiden

(an)greieieieifen

schniiiitt

griiiiff (an)

geschniiiitten

(an)gegriiiiffen

schieieieießen

(auf)schlieieieießen

schooooss

schlooooss (auf)

geschoooossen

(auf)geschloooossen

verlieieieieren

flieieieiegen

verloooor

floooog

verlooooren

geflololologen

siiiingen

triiiinken

saaaang

traaaank

gesuuuungen

getruuuunken

begiiiinnen begaaaann begoooonnen

spreeeechen

koooommen

spraaaach

kaaaam

gesproooochen

gekoooommen

eeeessen

vergeeeessen

aaaaß

vergaaaaß

gegeeeessen

vergeeeessen

neeeehmen naaaahm genoooommen

leeeesen

seeeehen

laaaas

saaaah

geleeeesen

geseeeehen

heben hoooob gehooooben

verlaaaassen

(an)faaaangen

verlieieieieß

fiiiing (an)

verlaaaassen

(an)gefaaaangen

faaaahren

traaaagen

fuuuuhr

truuuug

gefaaaahren

getraaaagen

rufufufufen

heieieieißen

rieieieief

hieieieieß

geruuuufen

geheieieieißen

6) 過去完了:過去時制で表されている事柄以前に生じたことを表現します

haben/seinhaben/seinhaben/seinhaben/sein の過去人称変化 + 過去分詞(文末)

Als sie kam, warwarwarwar er schon weggegangenweggegangenweggegangenweggegangen. (彼女が来た時、彼はすでに出かけていた)

5

Der Anruf kam, nachdem er das Haus verlassen hatteverlassen hatteverlassen hatteverlassen hatte. (彼が家を出た後で、電話が

きた)

第 14 課 受動態

1 受動態

In dieser Fabrik werden Motoren hergestellt. (この工場ではエンジンが作られる)

上の文は受動態の文です。受動態とは「.....れる、 .....られる」に相当する表現です。

この「エンジンが作られる」ということを言っているわけですが、この場合<誰が作る

のか>よりも<何が作られるのか>が重要であるために、受動態で表現されています。

このように、受動態は、「彼が.....する」という場合の<彼>、つまり<行為を行う

者>のことを考えずに、動作や事象に焦点をあてて「.....が行われる、行われている」

ということを述べる言い方です。

2 受動態の形

受動態は「werden の人称変化 + 過去分詞(文末)」で表されます。

時制 werden 過去分詞

現在 In dieser Fabrik werden Motoren hergestellt

現在完了 In dieser Fabrik sind Motoren hergestellt worden

過去 In dieser Fabrik wurden Motoren hergestellt

* 現在完了形では完了の助動詞として sein が使われ、受動態の完了形であるため

に、 過去分詞 + worden (受動文を作る助動詞 werden の過去分詞)で表されます。

3 受動態の人称変化

現在形

werden の人称変化 過去分詞

Ich werde fotografiert

Du wirst fotografiert

Er wird fotografiert

Wir werden fotografiert

Ihr werdet fotografiert

Sie werden fotografiert

現在完了形

sein の人称変化 過去分詞 + worden

Ich bin fotografiert worden

Du bist fotografiert worden

Er ist fotografiert worden

Wir sind fotografiert worden

Ihr seid fotografiert worden

Sie sind fotografiert worden

過去形

wurde の人称変化 過去分詞

Ich wurde fotografiert

Du wurdest fotografiert

Er wurde fotografiert

Wir wurden fotografiert

Ihr wurdet fotografiert

Sie wurden fotografiert

4 受動態の作り方

(a) 4格目的語がある場合

能動文と受動文との対応

能動文 受動文

4格目的語 -> 主語

主語 -> von + 3 格 / durch + 4 格

動詞 -> werden ..... 過去分詞

他の文成分 -> そのまま

Der Lehrer lobt den Schüler. (教師は生徒をほめる) --> Der Schüler wird von dem

Lehrer gelobt. (生徒は教師にほめられる)

* 受動文の主語になれるのは能動文の4格目的語のみです。3格目的語はそのまま3格

目的語として残ります。

Der Lehrer gibt dem Schüler das Buch. (教師は生徒に本を与える)

--> Das Buch wird dem Schüler von dem Lehrer gegeben. (その本は教師によって

生徒に与えられる)

* 能動文の主語が man の場合、受動文でこれに対応する語は現れません。

In Deutschland spricht man Deutsch. (ドイツでは人はドイツ語を話す)

--> In Deutschland wird Deutsch gesprochen. (ドイツではドイツ語が話される)

* 動作主ではなく、手段・媒介を表す場合には durch が使われます。

Das Erdbeben zerstörte diese Stadt. (その地震がこの都市を破壊した)

--> Durch das Erdbeben wurde diese Stadt zerstört. (その地震によってこの都市

は破壊された)

(b) 4格目的語がない場合

* 3 格目的語は主語になれません。文頭が空位になります。そこで「空位を埋める es」

とよばれるものを文頭におきます。

他の文成分が文頭におかれ、空位が埋められる場合には、この 「es」 は当然省略さ

れます。

助動詞の人称変化は3人称単数形になります。

Er hilft ihr. (彼は彼女の手伝いをする) --> Es wird ihr (von ihm) geholfen.

(彼女は(彼に)手助けをしてもらう)

--> Ihr wird (von ihm)

geholfen. (彼女は(彼に)手助けをしてもらう)

* 目的語がない文も受動態にできます。

文頭が空位になりますので、「空位を埋める es」とよばれるものを文頭におきます。

他の文成分が文頭におかれ、空位が埋められる場合には、この 「es」 は当然省略さ

れます。

助動詞の人称変化は3人称単数形になります。

Man schläft sonntags lange. (日曜はゆっくり寝ます)

--> Es wird sonntags lange geschlafen.

(日曜はゆっくり寝ます)

--> Sonntags wird lange geschlafen. (日曜はゆっくり寝ます)

5 さまざまな受動態

(a) 話法の助動詞を含む受動態

Man muss den Kranken sofort operieren.

--> Der Kranke muss sofort operiert werden.(患者はすぐに手術されなければなら

ない)

1)能動文の4格目的語が主語になりますので、この場合 der Kranke が主語にな

ります。

話法の助動詞は定動詞としてそのまま残されます。

Der Kranke muss

2) 能動文で不定詞として使われた動詞は受動文では過去分詞となります。

話法の助動詞が入っていますので、受動文を作る助動詞 werden は不定形となり、文

末へおかれます。

Der Kranke muss sofort operiert werden.

(b) 状態受動

受動文を作る werden のかわりに sein を用いると「.....されてある」という状

態を表す受動文ができます。

次の二つの文をみてください。

(1) Das Zimmer wird reserviert.

(2) Das Zimmer ist reserviert.

(1)の文は「部屋が予約される」という動作を表しています。

これに対して(2)の文は「部屋は予約されてある」という状態を表しているわけです。

このように、「sein の人称変化 + 過去分詞(文末)」は状態の受動文を作ります。

第 15 課 関係代名詞・関係副詞・不定関係代名詞

1.定関係代名詞

Ich habe einen Freund, der in Tokyo studiert. (東京の大学で勉強している友人が

います)

上の文は関係文で、「der」は定関係代名詞です。

定関係代名詞 「der」 には二つの働きがあります。

まず二つの文を結ぶ接続詞の働きをします。そして一つになった文のなかで代名詞の働

きをします。

次の文を見てください。

I1)Ich habe einen Freund. (私に友人がいる)

2)Der Freund studiert in Tokyo. (その友人は東京の大学で勉強している)

どちらの文にも Freund(友人)という名詞があります。

二つの文に共通する名詞の片方を先行詞として残し、残った名詞を定関係代名詞に置き

換え、関係文を作り、一つの文にまとめれば、関係文を含む表現ができます。

Ich habe einen Freund, der in Tokyo studiert. という関係代名詞の文は、1)の文

が先行詞Freundを含む主文になり、2)の文のFreundを定関係代名詞derに置き換え、

2)の文を関係文として、一つにまとめたものなのです。

ここまでの流れをまとめてみましょう。

・関係文はふつう先行詞のすぐ後から始まります。

・関係文では定動詞は文末におかれます。

・主文と関係文はコンマで区切られます。

2.定関係代名詞の格変化

定関係代名詞は代名詞として働くわけですから、当然格変化しますし、文法上の性もあ

ります。

定関係代名詞は先行詞と結びついていますので、文法上の性・数を先行詞から受け継ぎ

ます。たとえば、先行詞が女性名詞であれば、関係代名詞は女性になります。

定関係代名詞が1格になるのか、2格になるのかといったこと、つまり定関係代名詞の

格は先行詞の格とは関係がありません。

定関係代名詞ではじまる文のなかで定関係代名詞がどのような働きをするかで、定関係

代名詞の格は決まります。

男性 女性 中性 複数

1格 der die das die

2格 dessen deren dessen deren

3格 dem der dem denen

4 格 den die das die

☆イタリック体の箇所は定冠詞と異なります。

☆das と dessen 以外は長めに発音されます。

3.関係文の語順

定関係代名詞ではじまる文は副文となりますので、定動詞は文末におかれます。

また、先行詞と定関係代名詞はコンマで区切られます。

Ich habe einen Freund, der in Tokyo studiert

先行詞 定関係代名詞 定動詞(文末)

4.定関係代名詞の文

Die Dame, die dort steht, ist meine Tante. (あそこに立っている婦人は私の叔母

です)。

-> この関係文のなかで定関係代名詞は主語となるために1格になります。先行詞は女

性名詞です。定関係代名詞は女性1格、die になります。

Wo ist der Mann, dem das Auto hier gehört? (ここにある車の持ち主の男の人はど

こにいますか)

-> この関係文のなかで定関係代名詞は、動詞 gehören の目的語となるために3格

になります。先行詞は男性名詞です。

定関係代名詞は男性3格、dem になります。

Das ist das Notebook, das mein Vater gekauft hat. (これが私の父が買ったノート

パソコンです)

-> この関係文のなかで定関係代名詞は、動詞 kaufen の目的語となるために4格に

なります。先行詞は中性名詞です。

定関係代名詞は中性4格、das になります。

この文のように関係文で現在完了形が使われる場合、関係文は副文を作りますので、人

称変化するものが文の最後におかれます。

過去分詞は人称変化しないために、人称変化する助動詞の前におかれ、 過去分詞 + 助

動詞(文末)の語順となります。

Der Professor, dessen Geburtstag wir feierten, wurde 60 Jahre alt. (私たちが誕

生日を祝った教授は 60歳になった)

-> 定関係代名詞の2格が使われるケースは少し複雑です。先行詞は教授です。

そして「教授の誕生日を私たちは祝った」となるので、定関係代名詞は2格になります。

den Geburtstag des Professors のように2格は後ろから前の名詞にかかりますが、

定関係代名詞2格の場合は 英語の whose のように 名詞の前におかれ、dessen

Geburtstag となります。

さらに定関係代名詞2格がかかる名詞からは冠詞が省かれます。

Die Studentin, mit der du gesprochen hast, ist hübsch. (君が話していた女子学

生はかわいいね)

-> この関係文を通常の文に書き換えると Mit der Studentin hast du gesprochen.

となることから分かるように定関係代名詞となる名詞に前置詞がついています。

定関係代名詞に前置詞がつく場合は定関係代名詞の前に前置詞が置かれます。

先行詞は女性名詞で、前置詞 mit は3格の名詞・代名詞と使われるので、定関係代

名詞は der になります。

5.関係副詞

先行詞が場所や時を表す場合には、関係副詞(wo)を用いることができます。

Er besucht die Stadt, wo seine Freundin geboren ist.(彼はガールフレンドが生ま

れた街へ行く)

Gerade an dem Tag, wo meine Freundin mich besuchte, hatte ich keine Zeit.(よ

りによってガールフレンドが会いに来る日に私は暇がなかった)

6 不定関係代名詞: wer と was

1) wer

Wer zuletzt lacht, lacht am besten. (最後に笑う者が一番よく笑う)

この「wer」は不定関係代名詞といわれるもので、疑問詞の「誰」ではありません。

2) wer の格変化:以下のように格変化します。

1格 wer

2格 wessen

3格 wem

4格 wen

3)wer の用法:「人」について用いられます。

不定関係代名詞は「wer」自身が先行詞の働きを兼ねているために、特定の先行詞をう

けることはありません。

「(およそ)~する人」の意味になります。

wer は1格から4格まであります。どの格が使われるかは、 wer ではじまる文の中で wer

が果たす役割で決定されます。

主語であれば1格になり、3格をとる動詞の目的語であれば、3格になります。

また、wer ではじまる文は文全体で一つの名詞を作り、この名詞の格は関係文に続く主

文の最初に置かれる指示代名詞で示されます。

不定関係代名詞も指示代名詞も1格の場合、指示代名詞は通常省略されます。

Wer jetzt kauft, [der] bekommt 10% Rabatt. (今買う人は 10%安く買うことができ

ます)

ー>主語であるために、不定関係代名詞は1格です。

Wen ich nicht mag, den begrüße ich nicht. (気に入らない人には挨拶をしない)

ー>mag の目的語であるために、不定関係代名詞は 4格です。

Wem das nicht passt, der kann ja gehen. (都合の悪い人は帰ってもかまいません)

ー> passt の目的語であるために、不定関係代名詞は 3格です。

4) was

Was er sagt, stimmt meistens. (彼の言うことはたいていの場合当たっている)

上の文の「was」は「何」という意味の疑問詞ではなく、「(およそ)~するもの、こ

と」を表す不定関係代名詞 です。

5) was の格変化

1格 was

2格

3格

4 格 was

6) was の用法:「物・事」について用いられ、「(およそ)~の事、物」の意味

になります。

先行詞をうける場合もあります。

<1> 先行詞をうけない場合

Was Sie sagen, ist richtig. (あなたの言うことは正しい)

<2> 先行詞をうける場合:不定代名詞(alles, etwas, nichts, das 等)や中性名詞

化された形容詞(特に最上級)を先行詞としてうけます。

Hier gibt es nichts, was mir gefällt. (ここには気に入ったものがない)

Ich habe alles, was ich brauche. (必要とするものはすべて持っている)

Das ist das Schönste, was ich je gesehen habe. (それはこれまでに私が見たなか

で一番美しい)

第 16 課 接続法(1)

1. 接続法とは

わたしたちは言葉を通してさまざまなことを表現します。またその時いろいろな言いか

たで表します。

たとえば、「明日は一時限目から授業があるから、 早く寝ないといけない」という内

容のことを「一時限目の授業がなければ、もっとゆっくり寝ていられるのに」と願望の

形で表現することもあります。

相手に 何かをさせたいときには、「早く起きろ!授業に遅れるぞ」と命令形を使う時も

あります。

このようにわたしたちは内容に応じて言いかたを変えているわけです。

ドイツ語では表現の仕方を<Modus>(法)ということばで表します

。<法>には 3種類あり、<直説法>、<命令法>、<接続法>とよばれます。

<直説法>はもっとも一般的な言い方で会話でも小説でも使われ、或る事柄を事実とし

て表現するときに用います。

<命令法>は相手に命令したり、何かを頼む時に使われます。->「命令形」

<接続法>は、新聞や雑誌などによく見られますが、誰かの言ったことを間接的に引用

するときや、事実に反することを願望の形で表現するときなどに用いられます。

<接続法>とよばれるのは、<接続法>で用いられる動詞の形態に接続詞の機能が含ま

れているからです。

「暇があればなあ.....」という文は、表面には出ませんが、<私は願う>という文と

結びついているのです。

Ich habe keine Zeit. (直説法) 「暇がない」

Hätte ich doch Zeit. (接続法)「暇があればなあ.....」

直接話法は発言の内容を引用符で囲み、伝える人の文と区別して伝える言い方です。こ

れに対して、間接話法は伝える人の立場から発言の内容を再構成して伝えるものです。

次の文を見てください。引用であることを表すために、間接話法が使われています。間

接話法は伝える人の視点から文を組み立てるために、視点の転換が生じ、直接話法では ich  で示されていたものが間接話法では  sie  で示されています。

Sie sagt, "Ich habe mich erkältet." (直説法)「風邪をひいてしまいました」と彼

女は言う。

Sie sagt, sie habe sich erkältet. (接続法) 風邪をひいてしまいましたと彼女は

言う。

2.接続法の形態

接続法には接続法Ⅰ式と接続法Ⅱ式とがあります。

接続法Ⅰ式は不定形を基にして人称変化が行われ、接続法Ⅱ式は過去形が基になります

が、これは接続法の時制とは関係がありません。

接続法Ⅱ式は表現内容が非現実な事柄の場合に用いられるために、直説法との違いを明

確にする目的で、過去形を基にして現在人称変化がなされるのです。

1)接続法Ⅰ式の現在人称変化

不定形の語幹に接続法Ⅰ式の人称語尾(下の表を参照)をつけます。

ich -e wir -en

du -est ihr -et

er -e sie -en

不定形 lernen fahren sehen sprechen sein haben werden

ich lerne fahre sehe spreche sei habe werde

du lernest fahrest sehest sprechest sei[e]st habest werdest

er lerne fahre sehe spreche sei habe werde

wir lernen fahren sehen sprechen seien haben werden

ihr lernet fahret sehet sprechet seiet habet werdet

sie lernen fahren sehen sprechen seien haben werden

(1) sein は例外になります

(2) 直説法では語幹の母音が変わった動詞(fahren, sprechen, sehen)でも、接続法Ⅰ

式では母音は変化しません。

2)接続法Ⅱ式の現在人称変化

接続法Ⅱ式の現在人称変化は過去基本形に以下の表の人称語尾をつけます。過去基本形

が-e で終わっている場合は表の-eはつけません。

規則変化動詞の場合は直説法と接続法Ⅱ式現在の人称変化は同じです。また、不規則変

化動詞の場合、ウムラウトできる母音(a,o,u)はウムラウトさせます。

ich -[e] wir -[e]n

du -[e]st ihr -[e]t

er -[e] sie -[e]n

不定形 wohnen fahren haben sein werden können

過去基本形 wohntee fuhr hatte war wurde konnte

ich wohnte führe hätte wäre würde könnte

du wohntest führest hättest wärest würdest könntest

er wohnte führe hätte wäre würde könnte

wir wohnten führen hätten wären würden könnten

ihr wohntet führet hättet wäret würdet könntet

sie wohnten führen hätten wären würden könnten

[註] 次の例外もあります。

不定形:helfen, 過去基本形:half -> hülfe

不定形:stehen, 過去基本形:stand -> stünde / stände

3.接続法の時制

接続法の時制で注意することは、直説法では現在完了形・過去形・過去完了形で表現さ

れる時制がすべて接続法過去形として表現されることです。

直説法 接続法Ⅰ 接続法Ⅱ

er wohnt er wohne er wohnte

er fährt 現在

er fahre er führe

er hat gewohnt

er ist gefahren 現在完了

er wohnte

er fuhr 過去

er hatte gewohnt

er war gefahren 過去完了

er habe gewohnt

er sei gefahren

er hätte gewohnt

er wäre gefahren

er wird wohnen er werde wohnen er würde wohnen

er wird fahren 未来

er werde fahren er würde fahren

4.接続法の用法

1)要求の接続法 - 接続法Ⅰ式 -

一人称、三人称に対する命令には接続法Ⅰ式が使われます。

Gehen wir langsam! (そろそろ出かけよう!)

Edel sei der Mensch! (人間は気高くあれ!)

Man nehme dreimal täglich die Tabletten. (一日3回服用のこと)

2) 取り決め、認容の接続法 - 接続法Ⅰ式 -

「~ということにしておこう」という表現や、「たとえ~であろうとも」という表現は

接続法Ⅰ式で表されます。

Die Strecke AB sei 7 cm. (線分 ABを7センチメートルとする)

Man sage, was man will, sie war eine schlechte Frau. (人が何と言おうと、彼女

は悪女だった)

1

3)間接話法 - 接続法Ⅰ式またはⅡ式 -

Er sagte: "Ich habe keine Zeit." (「時間がない」と彼は言った)(直接話法)

Ersagte, er habe keine Zeit. (時間がないと彼は言った)(間接話法)

他の人が言ったことや書いたことを引用符をつけてそのまま引用するのは直接話法で

す。

これに対して引用符を外し、自分の言葉に直してから間接的に引用するのが間接話法で

す。

間接話法には接続法Ⅰ式が用いられます。

Sie sagte: "Ich bin müde."

Sie sagte, sie seiseiseisei müde. (疲れていると彼女は言った)

Sie sagt: "Ich war damals krank."

Sie sagt, sie seiseiseisei damals krank gewesengewesengewesengewesen. (そのとき病気だったと彼女は言う)

接続法Ⅰ式が直説法と同形の場合には、接続法Ⅱ式が用いられます。

Die Kinder sagten: "Wir haben kein Geld mehr."

Die Kinder sagten, sie hhhhäääätttttentententen kein Geld mehr. (もうお金がないと子供たちは言っ

た)

疑問文の場合、疑問詞があればそれを従属の接続詞として用い、決定疑問文の場合には

従属の接続詞 ob を用いて、それぞれ副文の形で表します。

Er fragte mich: "Hast du heute Abend Zeit?"

Er fragte mich, obobobob ich heute Abend Zeit h h h häääättettettette. (今晩暇があるかと彼がきいた)

Mein Vater fragte mich: "Was studiert dein Freund?"

Mein Vater fragte mich, waswaswaswas mein Freund studiere studiere studiere studiere. (ボーイフレンドは何を専攻し

ているのかと私の父がきいた)

4) 非現実話法 - 接続法Ⅱ式 -

単に空想されたものにすぎず、現実には存在しないこと、あるいは事実に反することを

表現するには、接続法Ⅱ式を用います。

第 17 課 接続法(2)

2

(1) 「もし.....であれば、......なのだが」というように、事実に反することを

条件として想定し、そこから導かれる結論を述べる表現があります。

これは「もしも.....であれば」という仮定の副文と、「.....なのだが」という推論の

主文から作られ、いずれの文にも接続法Ⅱ式が用いられます。

WennWennWennWenn ich Zeit h h h häääättettettette, gingegingegingeginge ich mit dir ins Kino. (暇があれば、喜んで君と映画

に行くのだが)<現在>

WennWennWennWenn ich Zeit gehabt hhhhäääättettettette, wwwwäääärererere ich mit dir ins Kino gegangengegangengegangengegangen. (暇があったら、

喜んで君と映画に行ったのだが)<過去>

時制が現在の場合、結論の部分は「「「「wwwwüüüürderderderde + + + + 不定形不定形不定形不定形」でも表現できます。話法の助動詞、

sein、haben 以外はこの書き方が普通です。

Wenn ich Zeit hhhhäääättettettette, wwwwüüüürderderderde ich mit dir ins Kino gehengehengehengehen.

接続法の動詞を文頭に置けば、 wenn を省略できます。

HHHHäääättettettette ich Zeit, ginge ich mit dir ins Kino.

HHHHäääättettettette ich Zeit gehabt, wäre ich mit dir ins Kino gegangen.

(2) 仮定の副文が独立して用いられる場合、実現不可能な願望、愚痴の表現になり

ます。

WennWennWennWenn sie doch kkkkäääämemememe! (彼女が来てくれればなあ)

WennWennWennWenn es morgen doch Freitag wwwwäääärererere! (明日が金曜日ならばなあ)

(3) 仮定の副文なしに主文が独立して用いられる場合があります。仮定の部分は前

後関係から判断できる場合もあれば、主文に含まれている場合もあります。

FFFFüüüür seine Freundinr seine Freundinr seine Freundinr seine Freundin wwwwüüüürderderderde er alles tun. (ガールフレンドのためなら彼は何でもす

るだろう)

IchIchIchIch hhhhäääättettettette es nie erlaubt erlaubt erlaubt erlaubt. (私だったらそれを決して許可しなかっただろう)

fast, beinahefast, beinahefast, beinahefast, beinahe をともなうと「あやうく.....するところだった」の意味になります。

Das Kind w w w wäääärererere fastfastfastfast ertrunkenertrunkenertrunkenertrunken. (その子供はもう少しで溺れるところだった)

(4) als ob, als wennals ob, als wennals ob, als wennals ob, als wenn で始まる副文は「あたかも.....であるかのように」の意味

になります。

3

ob, wenn が省略されると、定動詞は als の直後におかれます。

Sie sieht aus, als obals obals obals ob sie krank w w w wäääärererere (als wals wals wals wäääärererere sie krank). (彼女はまるで病気

のようにみえる)

Er tat so, als wennals wennals wennals wenn er davon nichts gewusst hhhhäääätte (als htte (als htte (als htte (als häääättettettette er davon nichts

gewusst). (彼はそれについては何も知らなかったようなふりをした)

(5) 「控えめな主張」や「丁寧な依頼」を表現する場合にも接続法Ⅱ式が使われま

す。

Ich hhhhäääättettettette eine Bitte an Sie. (お願いしたいことがあるのですが)

Ich mmmmööööchtechtechtechte mit Frau Sieber sprechen. (ジーバーさんに面会したいのですが)

WWWWäääärenrenrenren Sie bitte so freundlich, mir den Zucker zu reichen? (すみませんが、砂

糖をとっていただけませんか)

1

1 数詞

0(null) 10(zehn) 20(zwanzig)

1(eins) 11(elf) 21(einundzwanzig)

2(zwei) 12(zwölf) 22(zweiundzwanzig)

3(drei) 13(dreizehn) 30(dreißig)

4(vier) 14(vierzehn) 40(vierzig)

5(fünf) 15(fünfzehn) 50(fünfzig)

6(sechs) 16(sechzehn) 60(sechzig)

7(sieben) 17(siebzehn) 70(siebzig)

8(acht) 18(achtzehn) 80(achtzig)

9(neun) 19(neunzehn) 90(neunzig)

1) einsは名詞の前に置かれる時、不定冠詞と同じ格変化をします。

eineineinein Mann(一人の男) eine eine eine eine Frau(一人の女) ein ein ein ein Kind(一人の子供)

eins の 語 尾 -s は 綴 り の 終 わ り で し か 表 れ ま せ ん 。 hunderteins(101),

zweitausendeins(2001)

2) 次の数字の発音をよく聞いて下さい。

14(vierzehn), 16(sechzehn), 18(achtzehn), 40(vierzig), 60(sechzig), 80(achtzig)

3)2桁の数字の発音は1の位の数字を先に発音します。例えば33は「3 und 30」とい

うように発音します。

100 (ein) hundert

1 000 (ein)tausend

10 000 Zehntausend

100 000 Hunderttausend

1 000 000 eine Million

2 000 000 zwei Millionen

101 (ein)hundert(und)eins

第 18 課 数詞

2

115 (ein)hundert(und)fünfzehn

456 Vierhundertsechsundfünfzig

3 456 dreitausendvierhundertsechsundfünfzig

2 序数

1.(erst) 8.(acht)

2.(zweit) 9.(neunt)

3.(dritt) 10.(zehnt)

4.(viert) 11.(elft)

5.(fünft) 12.(zwölft)

6.(sechst) 13.dreizehnt)

7.(sieb<en>t) 14.(vierzehnt)

1)序数は原則として4から19までは基数に-tを、20 以上は-stをつけます。序数は付

加語として使われ、形容詞の語尾変化をします。

mein zweiterzweiterzweiterzweiter Computer (私の2台目のコンピュータ)

2) 序数は日付けの表現に使われます。

Der wievielte ist heute? / Den wievielten haben wir heute?

(今日は何日ですか)

Heute ist der 26.(sechsundzwanzigste) September.

Heute haben wir den 26.(sechsundzwanzigsten) September.

(今日は9月26日です)

Am wievielten (Wann) sind Sie geboren?

(いつお生まれですか)

Ich bin am 26. September 1968 geboren.

(1968年9月26日に生まれました)

3) 序数は西暦年数の表現に使われます。1099年まではふつうの基数と同じように読

3

みます。 1100年以降 1999年までは100の単位で区切って読みます。

1099 tausendneunundneunzig

1100 elfhundert

1968 neunzehnhundertachtundsechzig

2000年以降はまた基数と同じ読み方になります。

2002 zweitausendzwei

4) 手紙の日付けも序数で表されます。

Fukuoka, den2.(zweiten) Januar 2002

または次のように簡略化されて表されます。

Fukuoka, den2. 1. 2002(den zweiten ersten zweitausendzwei)

Fukuoka, 2. 01. 2002(zweiter erster zweitausendzwei)