会社案内2019グローバル化を加速させ 新たなステージへ contents 3...

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Making your dreams come true 会社案内 2019 東京本社 〒108-6216 東京都港区港南2-15-3 TEL 03-5781-6200 大阪本社 〒540-8603 大阪府大阪市中央区淡路町1-7-3 TEL 06-6228-5000 www.chori.co.jp/ 19061800

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Making your dreams come true

会社案内 2019

東京本社 〒108-6216 東京都港区港南2-15-3 TEL 03-5781-6200大阪本社 〒540-8603 大阪府大阪市中央区淡路町1-7-3 TEL 06-6228-5000

www.chori.co.jp/

19061800

グローバル化を加速させ新たなステージへ

Contents

3 社長メッセージ

5 成長の軌跡

7 中期経営計画「ChoriInnovationPlan2019」

9 繊維事業

15化学品・機械事業

21国内外のネットワーク

23ESGへの取り組み

26組織図

27連結業績ハイライト

29企業データ

当社グループは、「高機能・高専門性を基盤として、グローバルに進化・変化し続ける企業集団」を実現します。中期経営計画「ChoriInnovationPlan2019」の基本戦略を着実に推進させ、2022年度ビジョン経常利益130億円を目指します。

“あなたの夢に挑戦します。”Making your dreams come true

挑戦你的夢想

コーポレートスローガン

私たちは地球人の一員として、公正・誠実に誇りを持って行動し、顧客満足度の高いサービスを提供し続け、より良い社会の実現に貢献します。

企業理念

N E W S T A G E

繊維事業

創業以来のスペシャリストとして「川上」から「川下」までトータルに事業展開

化学品・機械事業

多様な市場を切り拓くグローバルな視野と行動力

繊維事業と化学品・機械事業の専門商社

1 | C H O R I 2C H O R I |

President’s Message社長メッセージ

グローバルに進化・変化し続ける企業集団を目指して

創業150年以上の歴史を持つ専門商社

当社グループは、繊維事業と化学品・機械事業の専門

商社です。創業以来150年以上の歴史を持ち、中国および

ASEANを中心にグローバルネットワークを構築してきま

した。このネットワークと蓄積してきた専門性や高機能性

を活かし、更なる事業拡大を図っています。2017年4月

に発表しました中期経営計画「ChoriInnovationPlan

2019」(2017-2019年度)(以下、「ChoriInnovation

Plan2019」といいます。)の推進により、「高機能・高専

門性を基盤として、グローバルに進化・変化し続ける企業

集団」の実現を目指しています。

中期経営計画「Chori Innovation Plan 2019」業績計画を前倒しで達成

「ChoriInnovationPlan2019」では、4つの基本戦略

「連結経営基盤強化」「新規開発・事業投資、M&A」「コー

ポレート・ガバナンス」「人的基盤強化」を推進しています。

繊維事業、化学品・機械事業ともに事業投資型ビジネスモ

デルへのシフトを進め、事業範囲の拡大・収益構造の転換

を図り、また、新たなM&Aの実行を通じ、連結企業群の

拡充を図っています。

その初年度である2017年度に3,117億円と3,000億円

台を回復した売上高は、2018年度は3,565億円となり、

順調に拡大しています。また、利益面でも、2018年度の

経常利益は87億円と3期連続で最高益を更新し、「Chori

InnovationPlan2019」の最終年度の計数目標を1年前

倒しで達成することができました。これらの成果は、諸施

策を着実に遂行した結果の表われであります。2022年度

ビジョンに掲げる売上高4,000億円、経常利益130億円へ

の道のりも視野に入り、当社グループの新たなステージの

幕が開いたと捉えています。

繊維事業、化学品・機械事業ともにグローバルで躍進

2018年度は、P.T.MATSUOKAINDUSTRIESINDO-

NESIAへ出資する等、引き続き海外事業の拡大戦略を

推進しました。

繊維事業は、総合力強化のため素材から製品までの一

貫型ビジネスの構築を進めており、日本、中国、台湾、ベト

ナム、インドネシア他での各事業を有機的に連携して、ア

ジアの経済成長を取り込む体制が整いました。引き続き世

界6極体制の確立、グローバルSCMの構築を目指します。

化学品事業は、M&Aによる国内事業基盤の拡充と海外

ネットワークの活用により事業を拡大し、その結果、無機

ファイン、電子材料関連分野や中国事業が好調に推移し

ました。

機械事業は、主力の中南米向けの車輛販売に加え、アフ

リカ、ASEAN、EU等新規市場の取扱いがスタートし、順

調に事業が拡大しています。

また、成長戦略の柱である新規開発・事業投資、M&Aで

は、事業投資型ビジネスモデルへのシフトを推進し、事業

範囲の拡大・収益構造の転換を図っています。2017年度に

M&Aにより連結子会社としました株式会社アサダユウ、株

式会社小桜商会ともに連結初年度から順調に業績に寄与し

ています。

当社グループは、2019年3月末時点で35の海外拠点を

有しています。その内の7割がアジア地域にあり、中国が

アジア拠点の中心となっています。中国と当社との関係は

古く、当社は1972年の日中国交正常化前の1961年に日

中友好商社第一号の指定を受けました。そこから60年近

く中国で事業活動を行っており、中国事業は当社の強みと

なっています。2018年10月には日本の首相として7年振り

に安倍首相が公式訪問して開催された第1回日中第三国

市場協力フォーラムに民間企業団の一員として参加し、当

社設立70周年の節目の年に、新たな足跡を残すことがで

きました。

蝶理グループの持続的成長

事業環境が目まぐるしく変化し、グローバルネットワー

クが拡大を続ける過程において、変化をチャンスと捉え、

その変化にスピード感をもって対応するためにも、コーポレー

ト・ガバナンスと人的基盤の強化は欠かせません。当社グ

ループでは、「人」を最重要経営資源と位置付け、海外事業

における「コンプライアンス強化・充実」、「健康経営の推進」

等を積極的に進め、更なる成長への礎を築いていきます。

2019年度は「ChoriInnovationPlan2019」の計数

目標を1年前倒しで達成したことをアドバンテージとし、

次期中期経営計画に向けた経営の地盤固めの年と位置付

け、自らの強みに磨きをかけていきます。今後もコーポレー

トスローガン「あなたの夢に挑戦します。」のもと、ステー

クホルダーの皆様の期待に応え、持続的成長と発展を続

けていきます。

代表取締役社長

| C H O R I3 4C H O R I |

2000年代~2001 ジェッダ(サウジアラビア)2010 ダッカ(バングラデシュ)2011 マニラ(フィリピン)2013 カンボジア2016 イスタンブール(トルコ)2017 リマ(ペルー)

P.21 国内外のネットワークご参照

History成長の軌跡

蝶理は、江戸時代末期の1861年に京都の生糸問屋として創業しました。以来、常に時代とともに歩み、社会のニーズに応えながら、積極的に事業の構築に努めてまいりました。

1900

創業~繊維専門商社として成長

1926 1948 1956 20132004 20081950

1950年代~化学品事業開始 海外進出開始

1970 1980 2000

2000年代~グローバル化の加速

1980年代~グローバル展開・中国進出本格化

18611860

1861 京都西陣において生糸問屋として創業

1926 人絹工業の勃興とともに人絹糸の取り扱いを開始

1948 資本金500万円で蝶理株式会社を設立

1956 合成樹脂・化学品の取り扱 い、各種機械および 諸物資の取り扱いを開始

1961 東京証券取引所に株式上場日中友好商社の指定受ける

2013 シンガポールの化学品専門商社「MEGACHEM LIMITED」へ出資化学品専門商社「蝶理GLEX株式会社(旧ピイ・ティ・アイ・ジャパン株式会社)」を子会社化

2015 化学品専門商社「ミヤコ化学株式会社」を子会社化

2017 中期経営計画「Chori Innovation Plan 2019」を策定

2014 東京本社を品川に移転婦人服製造販売「株式会社東京白ゆり會」を子会社化

蝶理アメリカ蝶理ヨーロッパ 蝶理(中国)商業有限公司

蝶理中東 タイ蝶理

1973 蝶理シンガポール(シンガポール)1974 タイ蝶理(バンコク)1989 蝶理マレーシア(クアラルンプール)1993 蝶理(上海)有限公司(中国初の現地法人)1995 蝶理インドネシア(ジャカルタ)

1950年代~1957 蝶理ニューヨーク(現 蝶理アメリカ)1963 蝶理ドイツ(現 蝶理ヨーロッパ)

2000年代~2001 蝶理中東(ドバイ)2004 蝶理(天津)有限公司 蝶理(大連)貿易有限公司2005 蝶理(中国)商業有限公司(上海)2012 蝶理コリア(ソウル)2014 蝶理インド(ムンバイ)2016 蝶理ベトナム(ホーチミン)2017 蝶理メキシコ(メキシコシティ)2018 台湾蝶理商業股份有限公司(台北)

事業の変革・拡大

20141961

グローバルネットワークの展開

2008 設立60周年新CIを策定

N E W STAGE

海外現地法人の設立

海外駐在員事務所の設置

2017

新たなステージへ

2018 内装資材・梱包資材販売「株式会社アサダユウ」を子会社化化学品専門商社「株式会社小桜商会」を子会社化設立70周年を迎える

2015 2018

2004 「東レ株式会社」の連結子会社となる

1978 サンティアゴ(チリ)1979 北京(中国) 青島(中国)1994 ホーチミン(ベトナム)

1950年代~1969 モスクワ(ロシア)

2019

| C H O R I5 6C H O R I |

新たなステージへ2022年度ビジョン

(経常利益 130億円)

NEW STAGE

「Chori Innovation Plan 2019」中期経営計画

2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2022年度

  売 上 高(億円)● ● 経常利益(億円)実績 計画

ビジョン

事業別戦略 ~繊維事業~❶ 繊維総合⼒強化

● 素材から縫製までの⼀貫型ビジネスを推進● 最適運営体制へ再編(2本部制から3本部制へ)

❷ グローバル展開の拡⼤(Global One Stop CHORI)● 世界6極体制の確立(日本、中国、アジア、⽶国、中南⽶、欧州)● グローバルSCMの拡充● 海外起点(中国・ASEAN)ビジネスの拡大● 生産基盤の強化(中国・インドネシア)

❸ 企画提案⼒の強化● 販売機能の適地移管・海外から直接貿易の推進 (大連・ベトナム・タイ・インドネシア)● 蝶理オリジナル商材・環境商材の開発・拡販

事業別戦略 ~化学品・機械事業~❶ トレーディングモデルから事業投資・コンバーティングモデルへの転換

● 事業投資の実⾏⇒ 調達確保、調達⼒強化(中国、チリ、ドイツ)● コンバーティング⼒強化・深化 (ファインケミカル、コンデンサー材料、加工⾷品等)● 新規事業開発(環境商材、⼆次電池材料、医農薬原料等)

❷ グローバル化の更なる推進● 海外取引の拡大(ASEAN強化、海外拠点の整備)● 中国ビジネスの拡大(有⼒パートナーとの取り組み拡大)

❸ 子会社群の拡充● M&A子会社との協業強化 (ミヤコ化学(株)、蝶理GLEX(株)、(株)小桜商会)● 輸送機器事業の分社化・機動性の向上(蝶理マシナリー (株))

3,565

3,300

4,0008785

配当方針成長戦略への投資資金の確保に留意しつつ、機動的な利益還元と経営・財務の安定性確保の観点から親会社株主に帰属する当期純利益の水準に応じた業績連動型配当を充実(連結配当性向25%以上)。

連結企業群の充実

事業投資型ビジネスモデル

事業軸運営の推進

強固な財務基盤

実績 計画 実績

Chori Innovation Plan 2019

計画 予想

3,700

3,117

752,709

2,800

72

3,000

78

70

90

経常利益3期連続で過去最高益更新

⾼機能・⾼専門性を基盤として、グローバルに進化・変化し続ける企業集団へ

連結経営基盤強化▶ 連結事業軸運営の推進▶ グローバル化の更なる加速▶ 情報基盤強化、業務効率化▶ 東レグループとのシナジー拡⼤

コーポレート・ガバナンス▶ 内部統制システムの強化▶ グローバルリスクマネジメント▶ CSR・IRの強化▶ 配当方針の充実

新規開発・事業投資、M&A▶ 成長分野・成長地域への重点投資▶ 事業投資委員会の設置▶ M&A推進委員会の継続▶ ベンチャー企業への投資・育成

人的基盤強化▶ グローバル人材の育成▶ 人事ポリシー策定▶ グループ内人材の流動化▶ 働き方改革(健康経営推進)

C H O R I | 8| C H O R I7

繊 維 事 業Fibers, Textiles and Garments Business

繊維事業のビジネスモデル

原料を扱う「川上」から、テキスタイルや資材を扱う「川中」、最終製品を取り扱う「川下」まで、トータルに事業展開1861年創業以来の中核事業です。

繊維原料、資材、テキスタイル、アパレルを幅広く取り扱っています。

原材料調達から、織り・編み・染め・縫製に至る各プロセスで

商流のコラボレートを生み出すほか、オリジナル商材の開発も手がけています。

川上分野原料を扱う

川中分野資材を扱う

川下分野製品を扱う

×

トータルビジネス

商 工

繊維事業の取扱商材・商品

繊維第一本部 戦 略 産地との協業を加速、半工半商のグローバルサプライチェーンの構築

機能資材部取扱商材例・ 透湿防水や防滑・遮熱・止水などの複合機能を

備えた建築・土木用不織布シート・ オムツ・ワイパー・化粧品などに使用する不織布

資材、及び製品・天然・合成繊維の原糸・原綿・各種リビング・リネンの輸入製品

合繊・カーシート部取扱商材例・ 車両、資材、インテリア用途を中心とした合繊原料(ポリエステル、環境対応商材、等)・ カーシート用途の織物、ニット、合成皮革生地

合繊・テキスタイル部取扱商材例・ スポーツ、その他衣料用途を中心とした機能性

合繊原料(ポリステル、ナイロン、等)・ スポーツ、アスレチック用途を中心とした高機

能織物、ニット生地(軽量・透湿防水機能、等、欧⽶有⼒アパレル向け商材)

テキスタイル貿易部(グローバルテキスタイル事業部)

取扱商材例・ 世界最高級クラスのブラック素材「VERITANERO®」・ 中東民族衣装

機能衣料部取扱商材例・官公庁向けユニフォーム・ワーキングウェア・学生衣料

インナーウェア部取扱商材例・ インナーウェア製品・ インナーウェア用素材(経編生地)

繊維第二本部 戦 略 海外拠点との連携による連単倍率の拡大

紳士・スポーツウェア部取扱商材例・ 紳士重衣料(スーツ、ジャケット、コート)・ ゴルフウェア、アスレチックウェア・ 衣料資材

アパレル部取扱商材例・ レディースファッション全般・ メンズカジュアルウェア

繊維第三本部 戦 略 商品企画提案力の強化、ファッション事業の機動力向上

| C H O R I C H O R I | 109

繊維事業Fibers, Textiles and Garments Business

繊維第二本部の事業概要

各部の特徴・強みテキスタイル貿易部(グローバルテキスタイル事業部)インドネシアで運営する染色事業と縫製事業を中心に素材提案から製品提案まで市場ニーズに応じた多様な切り口で事業を展開しています。海外メーカーとの取引も拡大しており、ASEAN各国・中国・香港・中東・⽶国の拠点において、さまざまな形態による事業、販売活動を⾏っています。

機能衣料部あらゆるワーキングシーンに向けて、高い機能性が求められるユニフォームの企画・製造事業を展開しています。また、環境配慮型素材や機能素材を用いた高付加価値商品において、国内および中国・ASEAN地域に生産ラインを構築し、グローバルに展開しています。

インナーウェア部日本の有⼒インナーアパレルメーカーに、レディース・メンズ向けのインナーウェア用素材、製品を販売しています。国内外の素材から製品まで⼀貫した提案⼒を活かし、高機能素材の開発、販売にも積極的に取り組んでいます。また、海外工場への素材販売や、海外でのインナーウェア縫製の合弁事業にも参画し、素材・製品両面での事業を強化しています。

繊維第二本部の事業戦略

海外生産基盤の拡充、共有化アジア経済圏の市場規模拡大に伴い、日本・中国・ASEANのパートナー企業とともに、ASEANや中国で生産拠点を整備し、グローバル適地調達・適地生産・適地販売ネットワークの構築を加速しています。また、タイ・ベトナム・インドネシア・カンボジアなどへの投資や人材の投入を積極的に⾏い、ASEAN間を結ぶネットワークを活かすことでグローバル化の拡充とコスト競争⼒の強化を図り、ローコストオペレーションを推進しています。例えば、インドネシアでは高度な加工技術を持つ生地加工メーカーとともに合弁会社を設立し、コスト競争⼒を有する海外産の差別化商材を確保します。更に、ASEAN各国と日本との自由貿易協定(FTA)を活用し、織布から加工、縫製に至る⼀貫体制の構築を進め、グローバルサプライチェーンの確立にも注⼒しています。

繊維第一本部の事業概要

各部の特徴・強み合繊・カーシート部カーシートをはじめ資材用途を中心としたポリエステル糸の販売と、カーシートを中心としたファブリックを取り扱っています。国内シェアは原料で70%以上、ファブリックでは25%以上を誇り、この強みを活かして海外にも積極的に事業を拡大しています。今後も、世界の主⼒プレイヤーと堅固なネットワークを構築し、差別化された原料・ファブリックを供給していきます。

合繊・テキスタイル部機能糸を主体としたポリエステル・ナイロン糸を販売する第1課と、スポーツ衣料向けテキスタイルを取り扱う第2課で構成されています。 世界の主⼒プレイヤーである日本・台湾・ベトナムのテキスタイルメーカーと強固な関係を築いています。今後も、差別化された機能糸とのマッチングにより、機能原料・機能テキスタイル事業をグローバルに展開していきます。

機能資材部高機能不織布を主とする建材・衛材向けの各種産業資材、原綿から製品までの取り扱いを強みとするリビング・リネン商品を国内で展開しています。またASEAN・中国向けに衛材・車輛・土木分野を中心とした原料から半製品まで、多様な商材の海外取引を拡大中です。

繊維第一本部の事業戦略グローバル展開の加速日本・中国・アジア・⽶国に加え、中南⽶・欧州において世界6極体制を確立し、グローバル展開を加速しています。また、商社機能を活かした海外起点ビジネスを推進しています。例えば、蝶理(中国)商業有限公司を中核に、「世界の工場」から「世界の市場」へと変化する中国の国内販売を拡大しています。更に、中国から日本・ASEAN・欧⽶への三国間貿易も拡大しています。ASEAN起点のビジネスでは、タイ・ベトナム・インドネシアなどの経済成長著しいASEAN域内への販売のみならず、⽶国・欧州・日本向けにも輸出するなど、積極的なグローバル展開を⾏っています。

透湿防水性能を備えた複合機能シート

北陸産地の織物工場 中東民族衣装トーブ高機能素材を使用したアパレル製品

「Zザムザ

AMZA®」

仮撚り機械 ブラックフォーマル

機能性も兼ね備えたユニフォーム

レディース向けのインナーウェア

| C H O R I C H O R I | 1211

北中米

中国

欧州

日本中東

ASEAN

繊維事業の地域別戦略繊維第三本部の事業概要

各部の特徴・強み紳士・スポーツウェア部紳士重衣料(スーツ、ジャケット、コート)とゴルフウェア、アスレチックウェアを中心としたファッション性、機能性の高いスポーツウェア、アウトドアウェアを取り扱っています。グローバルなサプライチェーンを駆使し、顧客とより強固な協業体制を構築しています。また、衣料資材は日本、中国、タイを拠点として適地調達、適地販売を展開しています。

アパレル部レディースファッション、メンズファッションにおいて布帛、ニット、カットソーのフルアイテムの企画・提案から製造・物流までの⼀貫したグローバルSCM事業を展開しています。国内のみならず欧州のトレンドも取り入れた提案・素材開発を継続し、日本・中国・アセアン各地に確立した生産背景を武器に、高感度、高品質の商品をお客様に提供しています。

繊維第三本部の事業戦略企画提案⼒の強化すべての現場を知り尽くした蝶理ならではの企画・提案型ビジネスモデルを強化しています。川上から川下まで⼀貫した事業を展開する強みを活かし、全社⼀体となってのコラボレーションによるビジネスを推進しています。特に、スポーツウェアのような機能性衣料分野では、機能性素材の調達⼒や世界のテキスタイルメーカーとの連携により、取り扱いの強化を図っています。このようなグローバルでの展開をベースに、市場調査から企画立案・素材調達・生産・加工、そして最終製品への縫製および物流に至るまで、あらゆるビジネスプロセスに関与し、生産、品質管理を含めた⼀貫体制で、最適な商材・サービスを提供しています。ファッション事業の機動⼒向上レディース、メンズのファッションアパレル事業は、当社の情報収集⼒、素材開発⼒を融合し、加えて機動性を発揮することにより、お客様満足度の向上を目指します。2018年4月からは企画のメンバーを蝶理MODA(株)の代々木事務所に集約し、より⼀層、お客様との密着度を深めた対応ができる体制としています。また、年2回の展示会開催を通じ、より感度の高い商品をお客様にアピールしていきます。

繊維事業Fibers, Textiles and Garments Business

中東民族衣装▪ 日本、ASEAN拠点を活かした

テキスタイル+製品ビジネス基盤強化

ASEAN展開▪ インドネシアプロジェクト推進  インドネシア国内で素材から製品までの

⼀貫体制を強化▪ CHINA+Others(ASEAN ~インド)▪ 欧⽶向け事業の開発拠点開拓▪ ASEAN生産基盤の整備▪ アジア消費市場への参入・拡大▪ ベトナム現地法人の活用

米州市場強化▪ シャーロット事務所を拠点に販売を強化▪ テキスタイル販売の強化▪ メキシコ現地法人の活用中国事業の進化・拡⼤

▪ 中国国内販売の強化▪ 中国起点のグローバル展開拡大▪ 染色加工場とのタイアップ▪ 蝶理(大連)直貿取引拡大

欧州市場開拓

ファッショナブルなアウトドアウェア

レディースファッション

グローバル展開の加速▪ 海外現地法人事業強化▪ カーシート・資材  世界6極体制の確立▪ 中国・ASEAN事業強化

企画提案⼒強化▪ 北陸産地との協業▪ ODM機能の更なる充実▪ 蝶理オリジナル商材の拡充▪ (株)アサダユウとのシナジー追求

ファッションアパレル展示会

北中米

日本

ASEAN

中東・アフリカ

欧州

中国

| C H O R I C H O R I | 1413

 

化 学 品 ・ 機 械 事 業

化学品・機械事業のビジネスモデル

ニッチな原料・分野・市場で独自のビジネスモデルを創出1956年、蝶理は石油化学の将来性に着目し、

化学品の取り扱いを開始しました。

以来、50年以上の実績を積み重ねて、

化学品・機械事業は繊維事業と並ぶもうひとつの中核事業に育ちました。

グローバルネットワークを構築し、ニッチなニーズに応えることで

他社との差別化を進め、市場での存在感を高めています。

3つのN市場・顧客企業・消費者が今何を求めているかを的確にキャッチ・分析する機能

Needs顧客ニーズ分析

国内外のメーカーと連携し、商材を供給する機能

Netネットワーク構築

新たな需要を掘り起こし、新たなマーケットを創造する機能

Nicheニッチ市場創出

化学品・機械事業の取扱商材・商品

化学品・機械・電子機器材本部 戦 略 トレーディングモデルから事業投資・コンバーティングモデルへの転換

Chemical and Machinery Business

パフォーマンスケミカル部取扱商材例・ ウレタン原料・ 塗料・インク・接着剤・ 樹脂・コンパウンド・ 化粧品・パーソナルケア・ ⾷品添加物・ 環境商材・ 水処理関連商材

ライフサイエンス部取扱商材例・ ⾷品添加物・ 飼料原料・ 健康⾷品素材・ 医薬品原料・ 医療用具

ファインケミカル部取扱商材例・ 医薬原薬・中間体・ 農薬原体・中間体・ 機能性中間体

輸送機器事業AU(蝶理マシナリー(株))取扱商材例・ 四輪車・⼆輪車・トラック・ 農業用機械・ 建設機械・ 産業機器・ 船舶用機器

無機ファイン部取扱商材例・ リチウムイオン電池関連材料・電池原材料・ ガラス・セラミックス原材料・ 農業関連材料・肥料関連原料・ 高機能無機薬品材料・ 高機能金属材料

化工原料部取扱商材例・ アルミ電解コンデンサー、セラミックコンデンサー

用原材料・ 精製リン酸・ 樹脂添加物(タルク、ガラス繊維)・ 熱交換器用アルミ箔・ ヨウ素

美容ドリンク用国産プラセンタ

| C H O R I C H O R I | 1615

化学品・機械事業Chemical and Machinery Business

化学品・機械・電子機器材本部の事業概要

各部の特徴・強み

パフォーマンスケミカル部各種基礎化学品・石化製品を中国、ASEAN、欧⽶、中近東に向けた輸出・仲介取引を中心に⾏っています。最近は特に中国国内販売、ASEAN、ロシア等にも注⼒しています。分野・用途としては我々の生活に欠かせない原料も多く、断熱材や緩衝材に使われるウレタン原料や接着剤、塗料原料、フィルムなど多岐にわたります。また、国内大手合繊メーカーや石化メーカーへの原料販売にも⼒を入れています。パーソナルケア分野では化粧品原料の品ぞろえ拡充を目指し、生分解性プラスチックや水処理分野などの環境商材での取り組みも強化しています。

無機ファイン部フラットパネルディスプレイ用のガラス基板原料やリチウムイオン電池向け材料をはじめとし、高機能無機薬品材料や高機能金属材料、農業関連材料、肥料関連材料まで幅広く取り扱っており中国、韓国、ASEANだけでなく中南⽶、アフリカへの事業展開を積極的に⾏っております。

化工原料部アルミ電解コンデンサー、セラミックコンデンサーの原材料を中心にリン酸、リン酸塩、樹脂原料、金属表面処理原料を世界中に展開しています。中国製品を日本、ASEAN、⽶国へ販売するほか、中南⽶や中東製品も取り扱っています。メーカーへの出資や海外企業との合弁などを通じて、新規ビジネスに積極的に挑戦しています。

ファインケミカル部中国・インド・韓国・台湾・東欧を主な供給元とした企画提案型ビジネスを展開し、医薬原薬・中間体、農薬原体・中間体および機能性中間体を日本へ輸入・販売しています。同様に、欧⽶・中国・アジア諸国への販売事業も展開しています。また、日本の大手製薬メーカーや大手農薬メーカー向けに、中国WuXi AppTec社等と連携し、研究や製造等受託ビジネスも展開中です。なお、これらのビジネスについては、蝶理(蘇州)材料科技有限公司の機能である分析および技術支援や、薬剤師、テクニカルアドバイザーなどの専門スタッフによるサポート体制を強化しています。

ライフサイエンス部蛋白系、甘味料系などのフードケミカルを海外より輸入し、⾷品工業向けに販売しています。プロピオン酸などの飼料添加物を飼料メーカーへ輸入・販売、健康⾷品・特定保健用⾷品向け機能性素材をそれぞれ輸入・販売しています。更に、タウリンなど、各種エナジードリンク原料を欧州、ASEANへ販売しています。

輸送機器事業AU(蝶理マシナリー(株))四輪車・⼆輪車・トラックなど輸送機器のほか、農業機械、建設機械、産業機器など中南⽶市場をメインに、中東・アフリカ、ASEAN向けの輸出・仲介取引に取り組んでいます。

化学品・機械・電子機器材本部の事業戦略

1 成長市場への展開加速蝶理は、経済成長が見込まれる地域(ASEAN・インド・中東・ロシア・北⽶・中南⽶)において戦略的に拠点の整備・拡充を⾏い、取り組みを強化しています。

2 中国有⼒パートナーとの連携強化長年培ってきた取引先との連携を強め、目まぐるしく変化する中国経済の事業環境にもスピード感を持って対応し、今後も販売拡大を目指します。

各種樹脂原料事業の海外展開加速中国大手樹脂原料メーカーとの取り組みを強化し、海外展開において当社海外ネットワークの機能を活かしてサポート していきます。

FPD用原料の販売薄型テレビやパソコン向けのフラットパネルディスプレイ(FPD)市場の拡大に伴い、蝶理は中国の現地メーカーと合弁でFPD用ガラス基板向け原料の製造会社を設立し、世界的なガラスメーカーに供給しています。

環境商材の研究開発

発酵高麗人参エキス

有機中間体受委託事業

ディスプレイガラス

リン酸貯蔵基地

農業用機械

ウレタン原料のストックポイント FPD用原料の製造・販売

| C H O R I C H O R I | 1817

北米

中国

ロシア欧州

日本中東

ASEAN

中南米

化学品・機械事業

化学品・機械・電子機器材本部の事業戦略

3 差別化・⾼付加価値商材への取り組み強化による収益拡⼤

電子材料・二次電池材料の開発リチウムイオン⼆次電池は、携帯電話やパソコンだけでなく、新世代エコカーや次世代の電⼒ネットワークであるスマートグリッドのキーデバイスとして注目を集めています。蝶理は、乾電池からリチウムイオン電池、更に各種の新型電池向けにさまざまな原材料の供給をグローバルに展開しています。また、これらのシステムを支える各種コンデンサーなど電子部品向けの原材料開発も積極的に進めています。

医農薬中間体受委託事業の深耕医薬・農薬・機能材料など、さまざまなファインケミカル(精密化学品)の分野で長年培ったネットワークと経験を活かし、中国・インド・韓国・東欧を中心に有機中間体の受委託事業を進めるなど、当分野において川上から川下まで事業範囲を拡大しています。

4 環境・健康関連分野向け商材の開発

環境ビジネス全世界的に環境意識が高まる中、生分解性樹脂等をテーマに環境へ配慮した商材の取り扱いを拡大しています。

機能性食添素材フードケミカル事業では、単なる⾷品添加物にとどまらず、より高品質かつ特徴のある⾷材を国内⾷品メーカーに提供しています。 また、信頼度の高い⾷品添加物や⾷材を調達し、海外に進出している日系⾷品企業の商品の品質維持に寄与しています。フードケミカルから発展する事業として、健康⾷品および美容用原料の取り扱いを開始しました。また、飼料分野においても、より高品質・高機能の畜産製品素材の発掘に注⼒しています。

化学品・機械事業の地域別戦略

ミヤコ化学(株)、(株)小桜商会シナジー追求 輸送機器事業の分社化蝶理マシナリー(株)の三国間取引拡大

新規商材開発による取引拡大 車輛事業の新規市場開拓

ASEAN域内、日中ASEAN間取引の拡大 機能性化学品・ヘルスケア・化粧品原料分野でのビジネス拡大

化学品の取扱拡大 ロシア・欧州発商材の開発

北⽶発商材の開発 有機化学品の輸出

ペルー(リマ)事務所設置自動車市場拡大に対応

化学品の取扱拡大

現地調達⼒強化(化学品、電子材料、医農薬原料、⾷品・飼料添加物) 日本、第三国への輸出強化 環境ビジネス(排水処理関連)立ち上げ 「生活」「環境」「電池・電子材料」の分野における商材の開発 ハイエンド商材の開発

Chemical and Machinery Business

地球環境への貢献 蝶理の取り扱う⾷品添加剤が使用されたドリンク剤や健康⾷品

北米

日本

中南米

中国

ロシア・欧州

インド中東・アフリカ

ASEAN

| C H O R I C H O R I | 2019

マニラバンコク

ダッカ

ムンバイ

ドバイ

イスタンブール

モスクワ

ジェッダ

ソウル

大連

青島南通上海

台北香港深圳

瑞安武漢

天津北京

貴陽

シャーロット

メキシコシティ

サンティアゴ

ホーチミン

ジャカルタ

シンガポールクアラルンプール

カンボジア

ノイ イーゼンブルク

リマ

ニュージャージー

東京

大阪岡山

北陸新潟

◆ 現地法人 ● 事務所■ 本社 ■ 出張所・連絡事務所

(国内:5拠点 海外:35拠点)

アジア▪現地法人 蝶理(中国)商業有限公司(上海) 蝶理(上海)有限公司(上海) 蝶理(天津)有限公司(天津) 蝶理(大連)貿易有限公司(大連) 蝶理(香港)有限公司(香港) 台湾蝶理商業股份有限公司(台北) タイ蝶理(バンコク) 蝶理トレーディングタイランド(バンコク) 蝶理インドネシア(ジャカルタ) 蝶理シンガポール(シンガポール) 蝶理マレーシア(クアラルンプール) 蝶理ベトナム(ホーチミン) 蝶理コリア(ソウル) 蝶理インド(ムンバイ)▪事務所 北京・青島・南通・武漢・瑞安・貴陽・深圳、 ホーチミン、マニラ、ダッカ、カンボジア

主要海外関連企業

蘇州飛楽電子元件股份有限公司(中国) 電子材料製造販売青島紅蝶新材料有限公司(中国) 無機化学品の製造販売北京星蝶装備工程技術有限公司(中国) 化学プラントおよびその資材の輸出入蝶理(蘇州)材料科技有限公司(中国) 化学品の分析、研究開発MEGACHEM LIMITED(シンガポール) 化学品専門商社⼤連愛克商務管理有限公司(中国) 事務受託業P.T. MATSUOKA INDUSTRIES INDONESIA(インドネシア) 繊維製品縫製業

主要国内関連企業

(株)アサダユウ 内装資材・梱包資材の販売蝶理MODA(株) ファッションアパレルの企画(株)東京白ゆり會 婦人服の製造販売ミヤコ化学(株) 化学品専門商社蝶理GLEX(株)(旧ピイ・ティ・アイ・ジャパン(株)) 化学品専門商社(株)小桜商会 化学品専門商社澄蝶(株) 化学品原料の販売蝶理マシナリー(株) 輸送機器の貿易(株)ビジネスアンカー 事務受託業

国内事業所

東京本社〒108-6216東京都港区港南2-15-3(品川インターシティC棟)TEL03-5781-6200(代表)

⼤阪本社〒540-8603大阪府大阪市中央区淡路町1-7-3(日土地堺筋ビル)TEL06-6228-5000(代表)

海外事業所

米国▪現地法人 蝶理アメリカ(ニュージャージー、シャーロット)中南米▪現地法人 蝶理メキシコ(メキシコシティ)▪事務所 サンティアゴ、リマ欧州・ロシア▪現地法人 蝶理ヨーロッパ(ノイ イーゼンブルク)▪事務所 モスクワ中東▪現地法人 蝶理中東(ドバイ)▪事務所 イスタンブール、ジェッダ

北陸支店〒920-8676石川県金沢市昭和町16-1(ヴィサージュオフィスゾーン15階)TEL076-232-3521(代表)

岡山出張所〒700-0024岡山県岡山市北区駅元町1-6(岡山フコク生命駅前ビル10階)TEL086-224-6188

新潟連絡事務所〒959-1836新潟県五泉市南本町2-1-80TEL0250-43-7011 

国内外のネットワークGlobal Network

| C H O R I C H O R I | 2221

蝶理が事業活動を行う上で、環境・社会に配慮することが重要です。環境・社会の課題に積極的に取り組むことが、企業の社会に対する責任であると同時にグループの持続的成長にもつながるものと考えております。

環境・社会への取り組み

環境への取り組み Environment

■基本理念ニーズに即応した優れた商品と的確な情報の提供を通じて、確か

な価値を創造し、より豊かな社会の実現に努めています。地球規模で環境に対する関心が益々高まりつつある中で、自己の役割を認識した環境への対応は、当社の経営基盤を確立する上で不可欠の要素と考えています。

■環境に配慮した事業活動ISO14001の認証を更新

環境マネジメントシステムに関する国際標準規格「ISO14001」(東京・大阪、両本社で認証取得)に則り、環境保全活動の継続的な改善に取り組んでいます。2016年1月1日には、ISO14001の認証を更新し、2017年12月7日には2015年版新規格へも対応を完了させました。自然に優しい染色技術「ナチュラルダイ®」

昔から草木染めによる自然染料を使った衣服は注目されてきましたが、①汗や光に弱い、②洗濯すると色が変化する、③手仕事の⼀品制作でしかつくれない等の課題がありました。そこで、当社は、商品企画を⾏う蝶理MODA(株)、染色加工のベンチャー企業(株)シオンテックと協業して、草木染めを改良し、抜群の堅牢度を実現した新自然染色法「ナチュラルダイ®」を生み出しました。これにより工業化が可能となりました。この染色技術は、草木、野菜、果物、残さ(コーヒーの搾りかす等)から取り出した天然色素を天然由来の成分を使用して繊維に固着させ、染色するハイブリッド技術です。現在約3,000種類もの色を表現でき、天然素材だけではなく化学繊維にも染色できます。また、廃液中の残留色素が極めて少ないため、水質汚染、土壌汚染防止にも貢献する、自然に優しい染色技術です。

現在、アパレルブランドや企業ユニフォーム向け販売以外にも、Tシャツ、タオルなどのイベント・キャンペーン用販促品、企業ノベルティー向け販売も⾏っています。また、国内販売だけでなく、⽶国をはじめ環境意識の高い諸外国への販売も検討しています。

<基本方針>1地球環境への配慮2環境関連法規制の遵守3環境マネジメントシステムの確立と継続的改善

ESG への取り組みApproaches to ESG Issues

社会への取り組み Society

■東日本⼤震災支援 宮城県仙台市海岸公園冒険広場と高砂市民センターで「ナチュラルダイ®」体験イベント開催環境に優しい染色技術「ナチュラルダイ®」の体験イベントを、CSR活動の⼀環

として6年連続で仙台市にて実施しています。2018年度には、宮城県仙台市海岸公園冒険広場と高砂市民センターにて親子31名と⼀緒に「ナチュラルダイ®」を使用した手染め体験ワークショップを⾏いました。

今回は、ほうれん草(黄緑)、人参(オレンジ)、ブルーベリー(薄紫)から抽出した染料を使用。今後も、当社は社会に対して責任ある企業として、コミュニケーション豊かな社会、楽しさや喜びを共有する社会への貢献を継続していきます。

■「日本ダンス⼤会」に特別協賛スポーツ庁後援事業「日本ダンス大会」に特別協賛をしています。「日本ダンス

大会」は高校生部活チームによる「観て、学ぶ」をテーマとした教育的なダンスコンテストであり、優勝校には文部科学大臣杯が授与されます。当社のコーポレートスローガン「あなたの夢に挑戦します。」は、本大会のサブタイトルにもなっています。当社は、この活動によって、青少年の健全な育成を支援していきます。

「ナチュラルダイ®」体験イベント

第6回日本ダンス大会

人材への取り組み Society

■人事ビジョンに基づく人事施策● 蝶理グループの人事ビジョン「人を活かし、人と活きる。人を育て、人と育つ。人を繋ぎ、人に繋げる。」に基づき、「人」を

最も重要な経営資源と位置づけ、人を活かし、育て、人と人を繋ぐことで成長し、次世代の人へ繋ぐことのできる企業を目指します。

■グローバル人材の育成● グローバル化の更なる加速のため、海外トレーニー制度や語学留学制度を推進し、海外で活躍できる人材の確保・育成に

取り組んでいます。● 海外拠点のナショナルスタッフを対象にした研修を定期的に実施し、育成に努めています。今後は幹部職への積極登用

を更に進めます。■グループ内人材の流動化

● 国内の連結子会社のみならず海外拠点とも人材の交流を促進し、蝶理グループとして人的基盤の強化を進めています。■働き方改革

● 働きやすい職場環境作り:社員にとって安全かつクリーンで快適なオフィス環境を整備しています。● 長時間労働対策:原則、週⼀回のノー残業デーおよび毎日21時退館ルールを設けています。また社内研修で、働き方に

対する意識改革を促進し、社内プロジェクトを通じて業務効率化の推進や長時間労働の削減を目指しています。● 健康経営推進:2018年2月に「健康宣言」を策定しました。健康で長く働き続けることは企業にとっても働く人にとっても

共通の願いであると考え、「健康経営」の実現に向けた取り組みを進めた結果、2019年2月に経済産業省より「健康経営優良法人ホワイト500」に認定されました。

● 女性活用:中期経営計画の基本戦略「人的基盤強化」の⼀環として、女性の育成・登用を推進しています。● 業務効率化への取り組み:全社運動 CHOI活(CHORI Innovation 活動)を通して事業運営の効率化を進めています。

| C H O R I C H O R I |23 24

代表取締役法令遵守委員会監督監視

監査・監督[意思決定]

選定・解職 連携

連携

監査

監査等委員である取締役

監査等委員でない取締役

株主総会

取締役会

監査等委員会

提出会社

会計監査人(監査法人)

執行役員会

営業・管理各部

グループ会社

内部監査内部監査

[業務執行]

報告業務監査部

連携および支援

選任・解任

選任・解任

選任・解任

化学品・機械・電子機器材本部

株主総会 取締役会

監査等委員会 業務監査部

法令遵守委員会

執行役員会 各種専門委員会

社 長

繊維第一本部

繊維第二本部

アパレル部

紳士・スポーツウェア部

海外現地法人

海外事務所

事務所・営業所・出張所

北陸支店

中国総代表

経営管理部

輸送機器事業AU

パフォーマンスケミカル部

ライフサイエンス部

ファインケミカル部

無機ファイン部

化工原料部

化学品・機械物流部

インナーウェア部

機能衣料部

グローバルテキスタイル事業部

機能資材部

合繊・テキスタイル部

合繊・カーシート部

繊維物流部

繊維第一本部 業務管理室

繊維第二本部 業務管理室

テキスタイル貿易部

繊維第三本部 業務管理室

化学品・機械・電子機器材本部業務管理室

繊維第三本部

繊維

薬事総合管理室

情報システム部

人事総務部経営政策本部

経営方針1 高機能・高専門性を基盤として常に進化する企業集団を目指す。2 顧客満足度向上を第一義とし、景気変動に左右されない強固な事業体質を作り上げ、「利益ある持続的成長」を実現する。3 自ら提案し、自ら創造し、自ら開拓する「自力・自立の経営」を旨とする。4 「信用と確実」を旨とし、浮利を追わず、投機的取引を行わない。5 目標達成への強い意志と行動力を持った構想力のある「人材を育成」し、常に切磋琢磨する「組織的活動」を通じて総合力を発揮する。

6 事業を不断に見直し、リスクに対する鋭敏な感覚を養うとともに、スピードをもって成長分野へ資源を投入し、「事業構造の継続的変革」を行う。

7 コンプライアンス、環境保護など企業の「社会的責任」を常に心がけ、顧客、社員、株主、社会など「ステークホルダー」との関係を緊密に保つ。

上記の方針を実行することによって、将来に亘って「躍動感あふれる蝶理グループ」を形成する。

健全な経営と持続的成長を目指し、業務の適正性を確保するための体制整備に取り組んでいます。法令や社会規範を守り、業務を有効かつ効率的に⾏い、財務報告の信頼性を確保しながら取締役会を戦略決定機関および業務監督機関として位置づけ、コーポレート・ガバナンスの強化に努めております。

組織図Organization

役員一覧 代表取締役社長社長執行役員 先濵 ⼀夫取締役 常務執行役員 藪 茂正取締役 執行役員 渡邉 裕之 吉田 裕志 垰 和博 中山 佐登子

(2019年6月18日現在)

コンプライアンスコンプライアンス経営の推進1 企業統治の体制

当社の企業統治体制は、監査等委員会設置会社であります。監査等委員会を設置し、社外取締役2名を含めた監査等委員 である取締役による監査・監督体制により経営の監督機能の強化を図っています。

2 リスク管理体制社長を委員長とする「法令遵守委員会」を設置して、コンプライアンス上の重要事項を審議し、必要に応じてその結果を取締役会および執行役員会に報告しています。また、適法性と効率性の視点を重視した社内コンプライアンスプログラム に基づき、研修会を開催するなど、コンプライアンスの徹底を強化しています。

ESG への取り組みApproaches to ESG Issues

コーポレート・ガバナンス

*会社法第2条第15号に定める社外取締役です。

  取締役(非常勤) 村山 良取締役監査等委員 降矢 純 澤野 正明*(独立役員)

森川 典子*(独立役員)

(2019年6月18日現在)

執行役員 圓井 亮 郷田 範泰 寺谷 義宏 迫田 竜之

| C H O R I C H O R I | 2625

連結業績ハイライトFinancial Highlights

1,202億円37億円37億円

海外素材、衛材

アパレル改善

経常利益 39億円

1,765億円36億円

無機ファイン、電子材料、中国事業

医農薬中間体

経常利益

597億円3億円3億円

車輛

経常利益

セグメント別業績概要

0

100,000

50,000

150,000

200,000

250,000

300,000

400,000

350,000

(百万円)

14.4%UP

311,705

2018年3月期

2019年3月期

2020年3月期

(予想)

370,000356,537

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

9,000

8,000

7,000

6,000

(百万円)

2018年3月期

2019年3月期

2020年3月期

(予想)

11.4%UP

7,226

8,0478,300

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

9,000

8,000

7,000

6,000

(百万円)

15.5%UP

8,660

7,499

2018年3月期

2019年3月期

2020年3月期

(予想)

9,0008,660

0

1,000

2,000

3,000

4,000

6,000

5,000

(百万円)

19.0%UP

5,6304,780

4,730

2018年3月期

2019年3月期

2020年3月期

(予想)

5,8005,800

売上⾼ 営業利益 親会社株主に帰属する当期純利益経常利益

売上⾼・利益の状況

売上高3,565億円

売上⾼

1,765億円(49.5%)

597億円(16.7%)

営業利益 経常利益

37億円(46.3%)

37億円(42.9%)

1,202億円(33.7%)

36億円(45.3%)

39億円(44.9%)

3億円(4.3%)

7億円(8.5%)

■ 繊維事業  ■ 化学品事業  ■ 機械  ■ その他事業(含む、全社調整額)  ※( )内は各構成比率

営業利益81億円

経常利益87億円

2015/3 2016/3 2017/3 2018/3 2019/3

事業年度:

売上高 (百万円) 248,396 291,578 270,908 311,705 356,537

繊維 (百万円) 116,105 117,050 110,992 113,349 120,240

 売上高比率 (%) 46.8 40.1 41.0 36.4 33.7

化学品 (百万円) 92,717 133,742 122,139 142,269 176,525

 売上高比率 (%) 37.3 45.9 45.1 45.6 49.5

機械 (百万円) 39,243 40,704 37,696 56,009 59,696

 売上高比率 (%) 15.8 14.0 13.9 18.0 16.7

その他 (百万円) 329 80 80 77 74

 売上高比率 (%) 0.1 0.0 0.0 0.0 0.1

国内 (百万円) 48,888 93,781 86,174 86,278 108,319

 売上高比率 (%) 19.7 32.2 31.8 27.7 30.4

輸入 (百万円) 68,081 68,973 64,770 71,065 79,958

 売上高比率 (%) 27.4 23.6 23.9 22.8 22.4

輸出 (百万円) 37,791 35,332 32,208 40,553 38,484

 売上高比率 (%) 15.2 12.1 11.9 13.0 10.8

海外 (百万円) 93,636 93,492 87,756 113,807 129,775

 売上高比率 (%) 37.7 32.1 32.4 36.5 36.4

営業利益 (百万円) 5,552 5,369 6,448 7,226 8,047

経常利益※ 1 (百万円) 5,966 5,518 6,967 7,499 8,660

繊維 (百万円) 3,355 3,148 3,429 3,480 3,710

化学品 (百万円) 2,351 2,272 2,522 3,132 3,890

機械 (百万円) 155 19 73 169 323

その他 (百万円) 43 22 21 34 32

調整額 (百万円) 61 55 920 682 702

経常利益率 (%) 2.4 1.9 2.6 2.4 2.4

親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円) 4,153 4,297 4,780 4,730 5,630

年度末:

総資産※ 2 (百万円) 84,289 98,736 97,983 119,055 118,499

純資産 (百万円) 41,473 42,882 46,343 51,153 53,897

ネット有利子負債 (百万円) △ 10,704 △8,029 △6,824 △11,134 △10,887

キャッシュ・フロー(年度):

営業活動によるキャッシュ・フロー (百万円) 3,320 4,992 625 6,653 3,196

投資活動によるキャッシュ・フロー (百万円) △ 813 △ 4,442 58 821 △1,421

財務活動によるキャッシュ・フロー (百万円) △ 840 △ 1,510 △ 1,363 △2,352 △4,350

現金及び現金同等物の期末残高 (百万円) 11,584 10,496 9,493 14,776 12,042

財務指標:

総資産当期純利益率(ROA) (%) 4.9 4.4 4.9 4.4 4.7

自己資本当期純利益率(ROE) (%) 10.7 10.2 10.7 9.7 10.7

自己資本比率 (%) 49.1 43.4 47.2 42.9 45.4

1 株当たりデータ:

当期純利益 (円) 169.40 175.31 195.00 192.74 229.28

純資産 (円) 1,688.74 1,746.27 1,887.37 2,079.84 2,191.45

従業員数 (人) 1,091 924 939 991 1,023

株主還元:

1 株当たり配当額 (円) 34.00 36.00 40.00 59.00 60.00

配当性向 (%) 20.1 20.5 20.5 30.6 26.2

主要連結財務データ2019年3月期の連結業績

3期連続で経常利益過去最⾼を更新、中期経営計画計数目標を1年前倒しで達成2019年3月期連結決算では、売上高が前期の3,117億円から14.4%増収の3,565億円、経常利益が同75億円から15.5%増益の87億円となり、3期連続で過去最高益を更新しました。また親会社株主に帰属する当期純利益は、8期ぶりに最高益を更新しました。これは、グローバル化の推進による海外収益の拡大や、各セグメントで連結企業群の充実が進んだことによるものです。その結果、中期経営計画「Chori Innovation Plan 2019」の最終年度の計数目標を1年前倒しで達成することができました。

3億円(4.1%)

1億円(0.1%)

3億円(3.7%)

※1 2018年3月期より、セグメント利益(経常利益)については、各セグメントに配分していない全社損益を「調整額」として表示し、経常利益にて開示するよう 変更しております。2017年3月期については、遡及適用後の数値を経常利益にて表示しております。

※2 2019年3月期の期首より、『「税効果会計に係る会計基準」の⼀部改正』を適用しており、2018年3月期については、遡及適用後の数値を記載しております。

前年比増加

| C H O R I C H O R I | 2827

N E W S T A G E

企業データCorporate Data

会社概要 (2019年6月18日現在)

商 号 蝶理株式会社 CHORI CO., LTD.

本 店 大阪市中央区淡路町⼀丁目7番3号

資本金 68億円

設 立 1948年(昭和23年)9月2日〔創業1861年(文久元年)〕

決算日 3月31日

主要取引銀行

株式会社みずほ銀⾏

株式会社三菱UFJ銀⾏

株式会社三井住友銀⾏

株式・資本

発行可能株式総数 普通株式 55,000,000株

発行済株式総数 普通株式 25,303,478株

上場証券取引所 東京証券取引所第⼀部

主要株主 東レ株式会社

蝶理のイメージキャラクター「CHORIくん」

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