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第45期年次報告書 2008年12月1日~2009年11月30日 証券コード 4541

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第45期年次報告書2008年12月1日~2009年11月30日

証券コード 4541

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目次

株主の皆様へ…………………………………………………… 2第5次中期経営計画「H

ハ ニ カ ム

oneycomb2012」 ………………… 3日医工ファーマ株式会社 誕生 ………………………………… 4主力製品の紹介………………………………………………… 5ニュースリリース……………………………………………… 6決算ハイライト………………………………………………… 7事業の概況……………………………………………………… 8連結 財務諸表(要旨) ……………………………………… 9単体 財務諸表(要旨) …………………………………… 12会社の概要…………………………………………………… 13株式インフォメーション…………………………………… 14

Mission Statement

「我々は、我々のジェネリック医薬品が世界の患者・薬剤師・医師・卸売業者・製薬企業に必要とされ、提供し続ける為に自ら存続する努力を行い、ジェネリックメーカーとして世界で卓越する。」

『世界への挑戦』

世界に向けたビジョンのもとスタートしました「第5次中期経営計画」の挑戦の一つであります「ジェネリックメーカー世界TOP10入り」を果たすため日医工グループのミッションステートメントに「世界」という文字を追加しました。

あなたが選ぶジェネリック

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Mission Statement

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 株主の皆様におかれましては、ますますご清祥

のこととお喜び申しあげます。

 平素は格別のご高配を賜り有難く厚く御礼申し

あげます。

 さて第45期(2008年12月1日~2009年11月30日)

年次報告書をお届けするにあたりまして、謹んで

ご挨拶申しあげます。

 当社グループは、ジェネリック医薬品を主力と

して製造・販売する企業でありますが、ジェネリッ

ク医薬品は膨れ上がる国民医療費を抑え患者様の

医療費自己負担を軽減する切り札として厚生労働

省より使用促進が図られており、緩やかではあり

ますがジェネリック医薬品の使用拡大が進んでお

ります。

 こうした情勢の中、ジェネリック医薬品の使用

拡大や品質・生産能力・生産性の向上を目的とし

て富山県滑川市にある滑川第一工場に大型設備投

資を行い新製造棟「Pペ ン タ ゴ ン

entagon棟」の建設が2010年

2月に竣工し、4月稼働に向けて順調に準備を進

めております。

 また、当社グループは「世界」に向けたビジョ

ンのもと第5次中期経営計画「Hハ ニ カ ム

oneycomb2012」

(2009年度~2012年度の4ヵ年)を2009年度からス

タートし、計画初年度に日本国内のジェネリック

市場で売上高1位となることができ、第5次中期

経営計画の挑戦の一つであります「ジェネリック

メーカー世界TOP10入り」に着実に向かっており

ます。

 当社グループは、ジェネリック医薬品メーカー

として社会的使命と責任を果たし、皆様方のご期

待に応えられますよう、業容の拡大と企業価値の

向上を目指して努力してまいります。

 今後とも、なお一層のご指導ご鞭撻を賜ります

よう、よろしくお願い申しあげます。皆様から選

ばれるジェネリック医薬品を目指し努力してまい

ります。

2010年2月

代表取締役社長

2

株主の皆様へ

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 日医工グループの各々が持つ経営資源を最大限に発揮させ、融合し大きなパワーとして躍進することへの挑戦として、2009年度を初年度とする4ヵ年の第5次中期経営計画「H

ハ ニ カ ム

oneycomb2012」を実施しております。「創造」「企業力」「成長」「躍進」「融合」「超品質」という6つの挑戦を掲げて、皆様から選ばれるジェネリック医薬品を目指し、目標達成に向け努力しております。

■ 「Hハ ニ カ ムoneycomb2012」

 「Hハ ニ カ ム

oneycomb2012」は、強固で効率的な構造を持つ蜂の巣構造に習い、役職員の各々の目標が一つの「H

ハ ニ カ ム

oneycomb」であり、その集合が社内各組織の目標となり、さらにグループ各社の連携によるグループの挑戦であるとの想いをこめています。

「日医工グループの6つの挑戦」を掲げて計画の推進を図っております。1. 日本のジェネリック市場を「創造」することへの挑戦

医療機関が求めるジェネリック医薬品の原料及び製品に対する要望を、高品質の医薬品原料から製品を提供し、要望に応えるだけでなく要望を作り出すような積極的な情報提供をいち早く行うことで他社との差別化を図り、医療機関からの信頼を勝ち取ります。

2. ハニカム構造で「企業力」強化への挑戦

すべての従業員の連携によるハニカム構造を構築し、またグループ全体でも強固で効率的な収益構造を構築することにより、営業利益190億円の達成に向けて取り組みます。

3. 突出した「成長」への挑戦 高品質を超えるジェネリック医薬品と長期収載品を供給し、日本のジェネリック市場の成長の期待を上回るダントツ成長を実現していきます。

4. 世界ジェネリックメーカーTOP10へ「躍進」することへの挑戦

売上高1,330億円を達成し、国内のジェネリックNo.1企業としてジェネリックメーカー世界TOP10のシェアを目指し躍進していきます。

5. 資源を活用し、「融合」してパワーを生みだすことへの挑戦

開発・生産・営業でシナジーのスピードを上げ、ベクトルをあわせて大きな力を生み出し、日本のジェネリック市場を創造し世界のジェネリック市場へ挑戦するための企業基盤の構築を目指します。

6. 高品質を超える信頼の品質「超品質」を確立することへの挑戦

日医工独自の品質基準として高品質を超える信頼の品質を確立し、医療従事者から選ばれるジェネリック医薬品を供給していきます。

創造

躍進

成長

企業力超品質

融合

日医工ファーマ埼玉工場

日医工ファーマ愛知工場

日医工ファーマ山形工場

滑川工場

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第5次中期経営計画「Hハ ニ カ ム

oneycomb2012」(2009年度~2012年度の4ヵ年)

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 2009年6月1日をもちまして、生産子会社であるマルコ製薬株式会社(愛知県春日井市)・オリエンタル薬品工業株式会社(山形県天童市)・テイコクメディックス株式会社(埼玉県さいたま市)を合併により統合し、合併後の存続会社の商号を日医工ファーマ株式会社として発足いたしました。 ジェネリック医薬品を取巻く環境は急激に変化しており、需要増に対応可能な安定供給体制の確保が企業に求められています。今後の環境変化に迅速に対応するためには生産子会社を統合し、より効率的な生産体制の確立により品質向上とコストシナジーを一層高めるため合併いたしました。

日医工ファーマ株式会社 の Sub-Mission Statement 我々は、日医工グループの一員として、世界基準をクリアする超品質の医

療用医薬品を、顧客の満足する価格で、安定的に製造する為に全力をつくす。

愛知工場最大生産能力(2シフト)

7,700万本/年(アンプル・バイアル)

埼玉工場最大生産能力(2シフト)

400万本/年(BFS点眼剤ボトル)2010年12月稼働予定

山形工場最大生産能力(2シフト)

156万本/年(消毒剤)

 各生産拠点の特色といたしましては、愛知工場では主力品として注射剤を、山形工場では日本薬局方収載医薬品、埼玉工場におきましては剤形改良した付加価値製剤と皮膚疾患の領域に強みを持っており、少数精鋭による運営を行なっております。

 すでに日医工グループでは、ミッションステートメントの下、計画達成に向け邁進しております。日医工ファーマ株式会社では製造部門に特化した独自のサブミッションを掲げ、機会を自ら作り出し、能力を鍛え、意欲を持って取り組んでいく所存でございます。

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日医工ファーマ株式会社 誕生

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薬効 製 品 名 備考持続性Ca拮抗剤 アムロジピンOD錠2.5/5mg「日医工」 2009年11月発売持続性Ca拮抗剤 アムロジピン錠2.5/5mg「日医工」5-HT₂ブロッカー サルポグレラート塩酸塩錠50/100mg「日医工」 2009年11月発売前立腺癌治療剤 ビカルタミド錠80mg「日医工」

HMG-CoA還元酵素阻害剤 メバン錠5/10経口プロスタグランジンE₁誘導体製剤 オパプロスモン錠5μgプロトンポンプ・インヒビター ランソラールカプセル15/30血行促進・皮膚保湿剤 ビーソフテン外用スプレー0.3% 2009年11月発売血行促進・皮膚保湿剤 ビーソフテンクリーム/ローション0.3%ニューキノロン系注射用抗菌剤 シプロフロキサシン点滴静注液200mg/300mg「日医工」ニューキノロン系注射用抗菌剤 シプロフロキサシンDU点滴静注液300mg・250mL「日医工」速乾性すり込み式手指消毒剤 アセスクリン

○主力製品

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主力製品の紹介

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滑川第一工場新製造棟 (Pペ ン タ ゴ ン

entagon棟)

・営業力強化のため営業本部機能を一部本社富山から東京へ移転

・第5次中期経営計画「Hハ ニ カ ム

oneycomb2012」を発表 第4次中期経営計画「P

ペ ン タ ゴ ンentagon2009」を1年前倒しで終了し、新たな挑戦を掲げた4ヵ年の第5次中期経営計画

「Hハ ニ カ ムoneycomb2012」(2009年度から2012年度まで)を策定いたしました。

 タイトル通り強固で効率的なハニカム構造に習い、「創造」「企業力」「成長」「躍進」「融合」「超品質」の6つの項目について新たに挑戦し、最終年度には売上高1,330億円、営業利益190億円、経常利益185億円を見込んでおります。

・東京事務所移転 業容拡大に伴い東京事務所を移転いたしました。

・テイコクメディックス株式会社開発部門統合 テイコクメディックス株式会社の開発部門を日医工へ統合し、医薬開発センター埼玉分室を設置いたしました。

・日医工ファーマ株式会社発足 日医工の100%子会社であったマルコ製薬株式会社、オリエンタル薬品工業株式会社、テイコクメディックス株式会社の3社を合併により統合し、合併後の存続会社の商号を「日医工ファーマ株式会社」として発足させました。

・アクティブファーマ株式会社設立 三谷産業株式会社(金沢市)との共同出資でジェネリック医薬品の原薬製造会社を設立。第5次中期経営計画の柱の一つである「超品質」を確保するため、原料から製剤まで一貫して管理できる体制を構築します。

・FDA申請を発表 滑川工場で製造する経口剤2~3品目を2012年にも米国企業を通じてFDAに申請の予定です。

・万有製薬株式会社からブランデッドジェネリック(長期収載品)2品目承継 米製薬大手メルク傘下の万有製薬株式会社から抗生物質である「硫酸アミカシン」「ノフロキサシン」を承継いたしました。

・内服固形剤の滑川第一工場新製造棟「Pペ ン タ ゴ ン

entagon棟」竣工

・LPGAツアー「日医工女子オープンゴルフトーナメント」開催(予定)

2008

2009

2010

2008年12月

2009年 1月

2009年 4月

2009年 6月

2009年 7月

2009年10月

2010年 2月

2010年 7月

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ニュースリリース

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第45期 第45期第45期

第45期 第45期 第45期

●売上高

●純資産

●営業利益/経常利益 ●当期純利益

●1株当たり当期純利益●総資産

(単位:百万円) (単位:百万円) (単位:百万円)

(単位:百万円) (単位:百万円) (単位:円)

54,806 3,762

18,809 57,466121.98

6,1216,246営業利益   経常利益

第44期第42期 第43期 第44期第42期 第43期第44期第42期 第43期

第44期第42期 第43期 第44期第42期 第43期 第44期第42期 第43期

29,25432,328

42,841

3,442

2,6172,405

7,964

13,439

16,079

34,683 33,147

50,982

85.70 85.75

111.83

3,472

4,473

5,442

3,686 4,168

5,175

●4年間の業績推移(連結) 第42期(2006年11月)

第43期(2007年11月)

第44期(2008年11月)

第45期(2009年11月)

売上高 (百万円) 29,254 32,328 42,841 54,806営業利益 (百万円) 3,686 4,168 5,175 6,246経常利益 (百万円) 3,472 4,473 5,442 6,121当期純利益 (百万円) 2,405 2,617 3,442 3,762純資産 (百万円) 7,964 13,439 16,079 18,809総資産 (百万円) 34,683 33,147 50,982 57,4661株当たり純資産額 (円) 272.72 435.76 520.19 609.79総資産経常利益率(ROA) (%) 11.2 13.2 12.9 11.3自己資本当期純利益率(ROE) (%) 36.2 24.8 23.4 21.6

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決算ハイライト

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 当連結会計年度におけるわが国経済は、2008年後半に始まった急速な世界経済減速の影響を受け企業収益は大幅に減少し、雇用情勢も急速な悪化が見られましたが、政府の景気対策効果、世界景気の回復傾向による輸出の持ち直しや在庫調整の進展などにより、大企業・製造業を中心に緩やかな企業業績の回復が見られております。 一方、日本経済全体として未だ最終需要に弱さが残る中、円高の再燃懸念をはじめ生産設備や労働力の過剰感は依然として根強く、また物価が持続的に下がるデフレ状態に陥っていることなどから、景気の持ち直しの動きがこのまま続くかどうか不安が払拭できない状況が続いております。 当社はDPC(急性期入院の包括制)を導入している全国1,283対象病院のうち1,265病院で当社製品を採用していただいており、調剤薬局においても全国52,700軒のうち47,100軒で採用していただいております。 現在、ジェネリック医薬品の品質・生産能力・生産性の向上を目的として富山県滑川市にある滑川第一工場に大型設備投資を行い、2010年4月稼働にむけて順調に準備を進めております。 また、グループ全体の生産効率をさらに高めるために、生産子会社であるマルコ製薬株式会社(愛知県春日井市)・オリエンタル薬品工業株式会社(山形県天童市)・テイコクメディックス株式会社(埼玉県さいたま市)の3社を2009年6月1日に合併により統合し、合併後の存続会社の商号を「日医工ファーマ株式会社」として発足させています。 さらに、ジェネリック医薬品の市場拡大に伴い医薬品原体の品質に対する要望が高まってきていることから、医薬品原体の製造販売を行う事業会社としてアクティブファーマ株式会社を2009年6月5日に三谷産業株式会社(本社:石川県金沢市)と共同出資により設立いたしました。なお、アクティブファーマ株式会社は、2009年7月27日に医薬品原体の製造販売を行う相模化成工業株式会社(本社:東京都町田市)の全株式を取得し子会社としております。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高が548億6百万円(前連結会計年度比27.9%増)、営業利益が62億46百万円(同20.7%増)、経常利益が61億21百万円(同12.5%増)、当期純利益は37億62百万円(同9.3%増)と売上高・利益とも過去最高となりました。 売上高を品目別に見ますと、高脂血症治療剤「メバン錠5mg・10mg」、経口プロスタグランジンE₁誘導体製剤「オパプロスモン錠5μg」、持続性Ca拮抗剤「アムロジピン錠2.5mg・5mg」、ロイコトリエン受容体拮抗剤「プランルカストカプセル112.5mg」、血行促進・皮膚保湿剤「ビーソフテンローション・軟膏」などが堅調な売上を示しました。 国民医療費の抑制策としてのジェネリック医薬品の使用促進は、2002年4月に「後発品を含む処方、調剤、情報提供」に対する診療報酬上のインセンティブ付与として具体化され、国立病院及び国立大学病院の法人化や特定機能病院における入院医療の包括評価の採用に進展、2006年4月には処方せん様式の変更がなされ、2007年6月には「2012年度までに後発医薬品の数量シェアを30%(現状から倍増)以上にする」ことが閣議決定され、2008年4月には処方せん様式の再変更と診療報酬改定による後発医薬品調剤体制加算が行われるなど、これまで数々の普及拡大策の実施が行われてきております。 一方、2005年4月の改正薬事法により、品質保証、市販後安全対策

の一層の充実が求められるようになり、2006年3月には厚生労働省からジェネリック医薬品の供給基準に関し①薬価収載されている後発品について、先発品の全規格を取り揃えること、②全国的に安定供給できる体制を整えること、③情報提供の充実を図ることを内容とする基準が示されました。さらに、2007年10月には「後発医薬品の安心使用促進アクションプログラム」が示されるなど、ジェネリック医薬品に対する信頼性向上に向けての取組強化も強く求められております。 こうした中、当社グループはこれまで規模・安定力・収益力・成長力・信頼性の5つの分野でのジェネリックNo.1への挑戦を掲げた第4次中期経営計画「Pentagon2009」(2007年度から2009年度まで)のもとで事業展開してまいりましたが、ターゲットの一つである企業規模について1年前倒しで達成することができ、加えてジェネリック医薬品をとりまく環境も大きく変化していることなどを踏まえ「Pentagon2009」を1年前倒しで終了とし、新たに第5次中期経営計画「Honeycomb2012」(2009年度から2012年度まで)を作成し、現在次のような経営戦略を展開しております。 ① 日本のジェネリック市場を「創造」することへの挑戦     医療機関が求めるジェネリック医薬品の原料及び製品に対する

要望を、高品質の医薬品原料から製品を提供し、要望に応えるだけでなく要望を作り出すような積極的な情報提供をいち早く行うことで他社との差別化を図り、医療機関からの信頼を勝ち取ります。

 ② ハニカム構造で「企業力」強化への挑戦     すべての従業員の連携によるハニカム構造を構築し、またグ

ループ全体でも強固で効率的な収益構造を構築することにより、営業利益190億円の達成に向けて取り組みます。

 ③ 突出した「成長」への挑戦     高品質を超えるジェネリック医薬品と長期収載品を供給し、日

本のジェネリック市場の期待を上回る突出した成長を実現していきます。

 ④ 世界ジェネリックメーカーTOP10へ「躍進」することへの挑戦     売上高1,330億円を達成し、国内のジェネリックNo.1企業とし

て世界でTOP10のシェアを目指し躍進していきます。 ⑤ 資源を活用し、「融合」してパワーを生みだすことへの挑戦     開発・生産・営業でシナジーのスピードを上げ、ベクトルをあ

わせて大きな力を生み出し、日本のジェネリック市場を創造し世界のジェネリック市場へ挑戦するための企業基盤の構築を目指します。

 ⑥ 高品質を超える信頼の品質「超品質」を確立することへの挑戦     日医工独自の品質基準として高品質を超える信頼の品質を確立

し、医療従事者から選ばれるジェネリック医薬品を供給していきます。

 引き続き生産能力や品質の充実・強化のため積極的な投資を行い、今後とも国民の皆様の期待と信頼に迅速・的確に応え、経済性に優れた最高品質のジェネリック医薬品を提供してまいります。

 株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申しあげます。

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事業の概況

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連結貸借対照表(要旨) (単位:千円)

科 目 当 期2009年11月30日現在

前 期2008年11月30日現在

資 産 の 部

流 動 資 産 33,874,286 32,782,529

固 定 資 産 23,592,082 18,200,347

有 形 固 定 資 産 17,737,449 13,386,810

無 形 固 定 資 産 3,274,337 2,557,816

投 資 そ の 他 の 資 産 2,580,295 2,255,720

資 産 合 計 57,466,368 50,982,877

負 債 の 部

流 動 負 債 29,729,050 28,475,255

固 定 負 債 8,928,145 6,428,113

負 債 合 計 38,657,195 34,903,368

純 資 産 の 部

株 主 資 本 18,496,064 15,764,978

資 本 金 3,064,257 3,064,257

資 本 剰 余 金 1,837,737 1,837,092

利 益 剰 余 金 14,017,801 11,118,970

自 己 株 式 △ 423,731 △ 255,341

評 価 ・ 換 算 差 額 等 313,108 314,529

そ の 他 有 価 証 券 評 価 差 額 金 49,281 49,973

土 地 再 評 価 差 額 金 263,826 264,556

純 資 産 合 計 18,809,173 16,079,508

負 債 純 資 産 合 計 57,466,368 50,982,877(注)記載金額は千円未満を切り捨てて表示しております。

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連結 財務諸表(要旨)

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連結損益計算書(要旨) (単位:千円)

連結キャッシュ・フロー計算書(要旨) (単位:千円)

科 目 当 期2008年12月1日~2009年11月30日

前 期2007年12月1日~2008年11月30日

売 上 高 54,806,104 42,841,243

売 上 原 価 30,052,346 22,765,808

返 品 調 整 引 当 金 戻 入 差 額 17,900 8,540

売 上 総 利 益 24,771,657 20,083,974

販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 18,525,437 14,908,444

営 業 利 益 6,246,219 5,175,530

営 業 外 収 益 460,185 598,506

営 業 外 費 用 584,749 331,775

経 常 利 益 6,121,655 5,442,261

特 別 利 益 6,763 29,565

特 別 損 失 662,063 465,502

税 金 等 調 整 前 当 期 純 利 益 5,466,354 5,006,323

法 人 税 、 住 民 税 及 び 事 業 税 2,202,732 2,192,119

法 人 税 等 調 整 額 △ 498,956 △ 632,122

少 数 株 主 利 益 - 3,941

当 期 純 利 益 3,762,579 3,442,384(注)記載金額は千円未満を切り捨てて表示しております。

科 目 当 期2008年12月1日~2009年11月30日

前 期2007年12月1日~2008年11月30日

営 業 活 動 に よ る キ ャ ッ シ ュ ・ フ ロ ー 7,094,292 483,880

投 資 活 動 に よ る キ ャ ッ シ ュ ・ フ ロ ー △ 6,313,008 △ 4,632,804

財 務 活 動 に よ る キ ャ ッ シ ュ ・ フ ロ ー △ 302,796 4,404,784

現 金 及 び 現 金 同 等 物 の 期 末 残 高 1,022,823 544,367

(注)記載金額は千円未満を切り捨てて表示しております。

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連結株主資本等変動計算書(要旨)当期(2008年12月1日~2009年11月30日) (単位:千円)

株主資本 評価・換算差額等 純資産合計2008年11月30日 残高 15,764,978 314,529 16,079,508 連結会計年度中の変動額 剰余金の配当 △ 864,477 △ 864,477 当期純利益 3,762,579 3,762,579 土地再評価差額金の取崩 729 729 自己株式の取得 △ 188,469 △ 188,469 自己株式の処分 20,724 20,724 株主資本以外の項目の連結 会計年度中の変動額(純額) △ 1,421 △ 1,421

連結会計年度中の変動額合計 2,731,086 △ 1,421 2,729,6642009年11月30日 残高 18,496,064 313,108 18,809,173

(注)記載金額は千円未満を切り捨てて表示しております。

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貸借対照表(要旨) (単位:千円) 損益計算書(要旨) (単位:千円)

(単位:千円)株主資本等変動計算書(要旨)当期(2008年12月1日~2009年11月30日)

科 目 当 期2009年11月30日現在

前 期2008年11月30日現在

資 産 の 部

流 動 資 産 30,473,833 29,215,698

固 定 資 産 21,417,800 16,132,924

有 形 固 定 資 産 11,458,891 6,605,162

無 形 固 定 資 産 2,204,405 1,390,179

投 資 その他の資産 7,754,504 8,137,582

資 産 合 計 51,891,633 45,348,622

負 債 の 部

流 動 負 債 28,595,276 26,848,068

固 定 負 債 6,807,717 3,773,482

負 債 合 計 35,402,994 30,621,551

純 資 産 の 部

株 主 資 本 16,180,330 14,405,170

資 本 金 3,064,257 3,064,257

資 本 剰 余 金 1,836,123 1,835,479

利 益 剰 余 金 11,703,681 9,760,775

自 己 株 式 △ 423,731 △ 255,341

評 価 ・ 換 算 差 額 等 308,308 321,900

その他有価証券評価差額金 44,481 57,344

土 地 再評価差額金 263,826 264,556

純 資 産 合 計 16,488,639 14,727,071

負 債 純 資 産 合 計 51,891,633 45,348,622

(注)記載金額は千円未満を切り捨てて表示しております。

科 目 当 期2008年12月1日~2009年11月30日

前 期2007年12月1日~2008年11月30日

売 上 高 52,497,344 40,132,494売 上 原 価 30,108,094 22,071,182返品調整引当金繰入差額 - 1,000返品調整引当金戻入差額 17,000 -

売 上 総 利 益 22,406,250 18,060,312販売費及び一般管理費 17,000,232 13,511,830

営 業 利 益 5,406,017 4,548,481営 業 外 収 益 237,728 87,924営 業 外 費 用 509,880 242,403

経 常 利 益 5,133,865 4,394,002特 別 利 益 204 19,446特 別 損 失 379,536 196,455

税 引 前 当 期 純 利 益 4,754,533 4,216,994法人税、住民税及び事業税 2,206,414 1,535,771法 人 税 等 調 整 額 △ 258,533 △ 119,492当 期 純 利 益 2,806,653 2,800,714

(注)記載金額は千円未満を切り捨てて表示しております。

株主資本 評価・換算差額等 純資産合計2008年11月30日 残高 14,405,170 321,900 14,727,071事業年度中の変動額剰余金の配当 △ 864,477 △ 864,477当期純利益 2,806,653 2,806,653土地再評価差額金の取崩 729 729自己株式の取得 △ 188,469 △ 188,469自己株式の処分 20,724 20,724

株主資本以外の項目の事業年度中の変動額(純額) △ 13,592 △ 13,592

事業年度中の変動額合計 1,775,160 △ 13,592 1,761,5682009年11月30日 残高 16,180,330 308,308 16,488,639

(注)記載金額は千円未満を切り捨てて表示しております。

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単体 財務諸表(要旨)

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主な事業所

会社概要会 社 名 日医工株式会社

英 訳 名 Nichi-Iko Pharmaceutical Co., Ltd.

設 立 1965年(昭和40年)7月

資 本 金 30億6,425万円

従業員数(連結) 846名(2009年11月30日現在)

事業内容 医薬品、医薬部外品の製造販売輸出入等※従業員数の表示にはパートタイマー・期間契約従業員237名は含まれておりません。

取締役及び監査役代 表 取 締 役 社 長 田   村   友   一

常 務 取 締 役 金 剛 寺   敏   則

常 務 取 締 役 浦   山   秀   好

取 締 役 瓜   生   直   樹

取 締 役 河   上   大   山

取 締 役 赤   根   賢   治

取 締 役 小   林   宏   希

取 締 役 町   田   英   一

常 勤 監 査 役 早   川   俊   秀

監 査 役 小   島   彰   夫

監 査 役 今   村       元

監 査 役 堀       仁   志※監査役 今村元及び堀仁志の両氏は社外監査役であります。

本 社 〒930-8583 富山市総曲輪1-6-21滑 川 第 一 工 場 〒936-0857 富山県滑川市下梅沢205-1滑 川 第 二 工 場 〒936-0825 富山県滑川市安田183-5開 発 セ ン タ ー 〒936-0857 富山県滑川市下梅沢205-1製剤開発センター 〒936-0857 富山県滑川市下梅沢205-1日医工物流センター 〒936-0825 富山県滑川市安田183-4東日本物流センター 〒346-0022 埼玉県久喜市下早見大谷1662 7F西日本物流センター 〒654-0161 神戸市須磨区弥栄台1-2-1札 幌 支 店 〒064-0808 札幌市中央区南8条西16-3-12(第2平出ビル)仙 台 支 店 〒983-0005 仙台市宮城野区福室境三番102-2東 京 支 店 〒103-0023 東京都中央区日本橋本町2-7-1(NOF日本橋本町ビル7F)関 東 支 店 〒103-0023 東京都中央区日本橋本町2-7-1(NOF日本橋本町ビル7F)東 海 北 陸 支 店 〒486-0923 愛知県春日井市下条町寺前1212大 阪 支 店 〒541-0042 大阪市中央区今橋2-3-16(MID今橋ビル1F)広 島 支 店 〒730-0015 広島市中区橋本町10-10(広島インテスビル3F)福 岡 支 店 〒812-0015 福岡市博多区山王1-1-32(博多堀池ビル502号)

主な子会社とその事業所日医工ファーマ株式会社本 社 〒930-8583 富山市総曲輪1-6-21愛 知 工 場 〒486-0923 愛知県春日井市下条町字寺前1212埼 玉 工 場 〒331-0056 埼玉県さいたま市西区三条町51山 形 工 場 〒994-0057 山形県天童市石鳥居2-1-52

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会社の概要(2010年2月25日現在)

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外国法人等7,669千株 24.6%

その他の法人8,937千株 28.6%

証券会社281千株0.9%

個人その他8,129千株26.1%

金融機関6,187千株19.8%

100株未満435名 5.8%

1万株以上194名 2.6%

10万株以上37名 0.5%

100万株以上5名 0.1%

100株以上4,841名 65.0%

1,000株以上1,936名 26.0%

株式の状況 所有者別株式分布

所有数別株式分布

株価チャート

10 11 12 1 2 3 4 5 6 10 11 122008

出来高(株)

株価(円)

9872009

0

1,000,000

2,000,000

3,000,000

4,000,000

5,000,000

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

大株主

発 行 可 能 株 式 総 数 67,200,000株

発 行 済 株 式 の 総 数 31,204,917株

当 期 末 株 主 数 7,448名

株  主  名 持株数 持株比率

有 限 会 社 タ ム ラ 4,200千株 13.62%

株 式 会 社 北 陸 銀 行 1,524 4.94日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 1,354 4.39ニ プ ロ 株 式 会 社 1,321 4.28田 村 友 一 1,038 3.37G O L DMAN , S A C H S&CO . R E G 813 2.64日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 737 2.39

(注)持株比率は自己株式(359,740株)を控除して計算しております。

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株式インフォメーション(2009年11月30日現在)

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〒930-8583 富山市総曲輪一丁目6番21TEL 076-432-2121(代)

この印刷物は、環境に配慮し、「FSC認証紙」と「植物性大豆インキ」を使用しています。

株主メモ HPのご案内

http://www.nichiiko.co.jp/

当社のホームページには、最新のトピックスをはじめ、会社情報や業績報告などの様々な情報を掲載しております。

事 業 年 度 毎年12月1日から翌年11月30日まで定 時 株 主 総 会 毎年2月基 準 日 定時株主総会 毎年11月30日

期末配当金 毎年11月30日中間配当金 毎年5月31日そのほか必要あるときは、あらかじめ公告して定めた日

単 元 株 式 数 100株【株式に関する住所変更等のお届出及びご照会について】証券会社に口座を開設されている株主様は、住所変更等のお届出及びご照会は、口座のある証券会社宛にお願いいたします。証券会社に口座を開設されていない株主様は、下記の電話照会先にご連絡ください。株主名簿管理人及び 大阪市中央区北浜四丁目5番33号特別口座の口座管理機関 住友信託銀行株式会社

株 主 名 簿 管 理 人 大阪市中央区北浜四丁目5番33号事 務 取 扱 場 所 住友信託銀行株式会社 証券代行部(郵便物送付先) 〒183-8701

東京都府中市日鋼町1番10住友信託銀行株式会社 証券代行部

( 電 話 照 会 先 ) 7®0120-176-417(インターネットホームページURL) http://www.sumitomotrust.co.jp/STA/retail/service/

daiko/index.html【特別口座について】株券電子化前に「ほふり」(株式会社証券保管振替機構)を利用されていなかった株主様には、株主名簿管理人である上記の住友信託銀行株式会社に口座(特別口座といいます。)を開設いたしました。特別口座についてのご照会及び住所変更等のお届出は、上記の電話照会先にお願いいたします。公 告 方 法 当社のホームページに掲載する。

http://www.nichiiko.co.jp/ただし、事故その他やむを得ない事由によって電子公告による公告をすることができない場合は、日本経済新聞に掲載して行います。

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