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地区・郡市 新潟県中学校教育研究会 研究活動の概要

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5 地区・郡市 新潟県中学校教育研究会

研究活動の概要

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5-1

上越地区中学校教育研究会 会 長 稲葉 浩一

1 地区中教研の活動

(1) 第1回上越地区郡市会長会 4 月 25 日(水) 会場:直江津東中学校

① 上越地区中教研組織の確認(正副会長,事務局等)

② 平成 30 年度事業計画,指定研究の運営等についての検討

(2) 平成 30 年度上越地区運営推進委員会 12 月 12 日(水) 会場:学びの交流館

協議題「研究1年次,研究2年次指定の研究推進や運営に関わる成果と課題」

平成 29・30 年度指定(会場校)

社会(西山中),理科(糸魚川中),英語(安塚中),音楽(雄志中),学校保健(吉川中)

平成 30・31 年度指定(会場校)

国語(中郷中),数学(浦川原中),道徳(柏崎南中),技・家(直江津東中),特活(妙高高原中)

地区運営推進委員会 FT の様子 検討内容の発表・共有

(3) 第2回上越地区郡市会長会 12 月 12 日(水) 会場:学びの交流館

① 各郡市事業等についての中間報告

② 事業推進上の課題等についての検討

③ 平成 31 年度の指定研究の会場と研究の進め方についての確認

2 県中教研指定研究等事業による研究発表会

教科領域 研 究 主 題 期 日 会場校(参加人数)

社 会 既得の知識や読み取った情報を活用し, 他者と共に主体的に追究する生徒の育成

11 月 9 日 (金)

柏崎市立西山中学校 (58 名)

理 科 科学的に探究する力を養う指導の工夫

~思考ツールを使って論拠を示して話し合う授業~

11 月 7 日 (水)

糸魚川市立糸魚川中学校 (36 名)

英 語 自分の考えや思いを伝える生徒の育成 11 月 21 日

(水) 上越市立安塚中学校

(78 名)

音 楽 輝くひとみ あふれる思い 響き合う音楽

~主体的・協働的に音楽のよさを追求する児童生徒の育成~

11 月 28 日 (水)

上越市立雄志中学校 (82 名)

学 校

保 健

自他を大切にできる生徒の育成を目指した健康教育の在り方 ~がん教育を取り入れた「いのちの大切さ」を学ぶ活動を通して~

11 月 8 日 (木)

上越市立吉川中学校 (53 名)

上越地区中学校教育研究会 研究活動

地区・郡市事業

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5-2

3 地区中教研の成果と課題,次年度の取組(方向性)

<成果>

・県中教研の取組をメインにしつつ,市教研の研究にも活かすことができた。

・研究推進を通して,学び合う授業や教師の学び合いが確実に浸透し,授業改善につながった。

・上越教育大学大学院との連携による,提案授業があってよかった。また,小学校との連携が図られ

る中で学び合いをテーマにした取組も見られ良かった。

・研究を通して,全校体制でファシリテーションの手法を用いた活動ができてよかった。

・市の学校研とタイアップし,同時開催できたことで,スタッフの面でも充実させることができた。

・推進委員全体で指導案を作成し,発表校以外の推進委員の学校でも授業実践を行うことができた。

・公開授業を2クラスとすることで,参観者が多い状況でも対応ができた。

・授業公開の前に全体会を行い,研究の概要や参観の視点などを説明した上で,授業に臨んだ。授業

後の協議会では,ねらいに即した研修が展開できた。

・協議会は推進委員を中心に行い,細かい点は他の人にも協力を仰ぐことができた。

・12 月に実施した地区運営推進委員会では,各教科・領域の取組が共有できた。また,FT を用いた

協議により指定研究2年目の成果や課題を1年目へと引き継ぐことができた。

<課題>

・教科の特性・独自性があり,プレ授業の実施が難しい。特に計画が遅れると発表会に合わせた単元

での実施ができない場合が生じるため,早めの計画が必要である。

・他の研究会等とタイアップさせることは,業務の効率化につながると思うが,テーマ性などのすり

合わせが難しくなる。

・1年目は,役割分担が明確でなかったりして動きが取りにくかった。

・2年目の4月にならないと授業者が決まらなかった。

・2年目は全県部長会後のスタートでは遅い。

・研究会の案内送信の役割が大変。

・授業公開校の規模が小さいと研推部会に参加できない。授業者=会場担当者は大変きつい。

・予算(研究に関わる)がもっと自由に使えるといい。

<次年度の取組(方向性)>

・研究推進委員内の役割分担を早い段階で明確にする。さらに,1年目のうちに年間スケジュールを

立てて,授業日を決定しておく。

・2年目は,全県部会の前に第一回推進委員会を実施し,進捗状況の確認等を行っておく。

・FT の手法を研究会の時だけでなく,日常の校内研修等にも積極的に取り入れ,中教研の取組への

推進力を高める。

・1年目と2年目の発表を同じ集団で行うことで,変容がよりはっきりと見られる。

・研究の成果を共有するために,地区内郡市間で発表会への相互参加を促す。特に会員数の少ない教

科・領域においては郡市の枠を越えた取組が必要である。

・授業者と会場担当者は,教科が異なっても別の人にした方がよい。

・研究目的を共有した上で,郡市学校教育研究会や教育センター等との連携を今まで以上に進める。

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上越市中学校教育研究会 研究活動の概要

「学び合う授業」と「教師の学び合い」の推進

上越市中学校教育研究会 会 長 稲葉 浩一

〃 副会長 竹田 一昭

1 今年度の課題と取組

<今年度の課題>

(1)指定研究を核とした市内中学校全体での「学び合う授業」の実践研究を推進し、授業力向上を図る。

(2)5教科一斉研修会を核とした市内中学校全体での「教師の学び合い」を推進し、指導力向上を図る。

<取組>

(1)指定研究の推進にあたり、研究推進委員会を組織し、計画的に研究推進する。

(2)5教科(国社数理英)で研究テーマを共有し、市内全中学校の教諭が実践を積み重ねる。

2 研究活動の概要

(1)指定研究の推進

〇指定研究2年次・・・英語,音楽,学校保健 〇指定研究1年次・・・国語,数学,技・家

<2年次発表の概要>

① 「英語」研究発表

会 場 上越市立安塚中学校 開催日 平成 30 年 11 月 21 日(水) 参加者数 78 名

指導者 上越教育事務所 指導主事 野池 康一 様

上越市教育委員会 指導主事 中野 博史 様

研究主題 自分の考えや思いを伝え合える生徒の育成

授業公開 2年「Program9 A Video Project」 授業者 木花 一則 教諭

3年「My Project8 日本文化を紹介しよう」 授業者 池田 浩一 教諭

② 「音楽」研究発表

会 場 上越市立雄志中学校 開催日 平成 30 年 11 月 28 日(水) 参加者数 82 名

指導者 上越教育大学 准教授 尾﨑 祐司 様

上越教育事務所 指導主事 関原るみ子 様

研究主題 輝くひとみ あふれる思い 響き合う音楽

~主体的・協働的に音楽のよさを追求する児童生徒の育成~

授業公開 3年「クラスバンドでJ-POP」 授業者 綱島 陽子 教諭

③ 「学校保健」研究発表

会 場 上越市立吉川中学校 開催日 平成 30 年 11 月 8 日(木) 参加者数 53 名

指導者 上越教育事務所 指導主事 髙瀨 育子 様

研究主題 自他を大切にできる生徒の育成を目指した健康教育の在り方 ~がん教育を取り入れた「いのちの大切さ」を学ぶ活動を通して~

授業公開 3年「健康な生活と病気の予防 ~がんと健康~」

授業者 樋口 隆 教諭・相澤 圭子 養護教諭

(2)5教科(国社数理英)一斉研修会の開催

従来、市学校教育研究会と連携して年1回の教科別研修を実施していたが、他の領域等と重複す

るため、教科担当者が全員集まって研修を行うことができなかった。そこで、昨年度から、1学期

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に5教科の研修を同一日に一斉に開催することとし、全員が参加できる場を設定した。その際に、

市教育センターの「スーパーティチャー活用事業」と連携することにより、優れた授業を参観し「学

び合いのある授業」について研修を深める機会とした。さらに、従来の市学校教育研究会と連携し

た2学期の一斉研修へとつなげることにより、年2回の研修機会を設定した。

<5教科一斉研修の概要>

① 各教科推進委員会 年間計画検討、5 教科一斉研修会の打合せなど(5月)

② 第1回5教科一斉研修会 平成 30 年6月 12 日(火) 午後

国語 会 場 上越市立中郷中学校 参加者 60名

公開授業 1年「星の花が降るころに」 授業者 小川 理歌 教諭

社会

会 場 上越市立三和中学校 参加者 47名

公開授業 2年「日本の様々な地域

~領域の範囲や変化とその特色~」

授業者 田口 秀行 教諭

数学 会 場 上越市立城東中学校 参加者 55名

公開授業 1年「文字式」 授業者 山本 昌子 教諭

理科 会 場 上越市立城北中学校 参加者 48名

公開授業 3年「水溶液とイオン」 授業者 濁川 朋也 教諭

英語

会 場 上越市立城西中学校 参加者 63名

公開授業 2年「Program3

What Can We Do for Others?」

授業者 田中 崇臣 教諭

③ 第2回5教科一斉研修会 (上越市学校教育研究会一斉研修会と合同開催、一部教科は別日程)

国語 会場:上越市立三和中学校 開催日:11 月 13 日(火)

内容:授業公開・研究協議会「学び合いを通して自分の読みを発信する力を育てる。」

社会 会場:上教大 学校教育実践研究センター、歴史博物館 開催日:11 月 13 日(火)

内容:教育課程伝達講習「中学校社会科における新学習指導要領のポイント」「施設見学」

数学 会場:上越市民プラザ 開催日:11 月 13 日(火)

内容:実践発表・研究協議会「学ぶ意欲を高め、数学的な思考力や表現力を伸ばす指導 ~学び合う授業を通して~」

理科 会場:上越市立城北中学校 開催日:11 月 13 日(火)

内容:授業公開・研究協議会「科学的思考力、表現力を高めるにはどうしたらよいか。」

英語 会場:上越市立安塚中学校(指定研究2年次発表) 開催日:11 月 21 日(水)

内容:授業公開・研究協議会「自分の考えや思いを伝え合える生徒の育成」

3 成果と課題,次年度の取組(方向性)

<成果〇と課題●>

〇研究推進を通して、学び合う授業や教師の学び合いが確実に浸透し、授業改善につながった。

〇授業公開の前に全体会を行い、研究の概要や参観の視点などを説明した上で、授業に臨んだ。授業

後の協議会では、ねらいに即した研修が展開できた。

●計画が遅れると発表会に合わせた単元でのプレ授業等が実施しにくくなるため、早めに計画を立て

て、研究推進するべきである。

●予算(研究に関わる)がもっと自由に使えるといい。

<次年度の取組(方向性)>

・研究推進委員の役割分担を早い段階で明確にし、1年目のうちに授業日までの日程等を決定してお

く。2年目は、全県部会の前に第一回推進委員会を実施し、進捗状況の確認等を行っておく。

・FT の手法を研究会の時だけでなく、日常の校内研修等にも積極的に取り入れ、中教研の取組への

推進力を高める。

・研究目的を共有した上で、市学校教育研究会や教育センター等との連携を今まで以上に進める。

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柏崎市刈羽郡中学校教育研究会 研究活動の概要

学び合いを通して主体的に追究する生徒の育成

柏崎市刈羽郡中学校教育研究会 会 長 岸 勝巳

同 副会長 吉田 淳一

1 今年度の課題と取組

<今年度の課題>学び合いを通して主体的に学ぶ授業づくりに教職員間で差が大きい。

<取 組>各研究部で、対話的な学びを通して多様さを受け入れる授業づくりの研修を充実させる。

2 研究活動の概要

(1)教育文化講演会

ア 会場・期日・参加者数 柏崎市文化会館「アルフォーレ」8月22日(水) 約700人

イ 講 師 日本ウェルネススポーツ大学教授 近藤 卓 様

ウ 演 題 「子供の自尊感情をどう理解し育てるか~いのちの教育を視野に入れて~」

エ 内 容 自尊感情を「自分は大切な存在であるととらえる感情」ということを、具体的

な例をあげてお話しいただいた。自分自身を大切にしようとする「いのちの教

育」を目指すための示唆をいただいた。

(2)「社会」学習研究発表会

ア 会場・期日・参加者数 柏崎市立西山中学校 11月9日(金) 58人

イ 指 導 者 中越教育事務所 学校支援第2課 副参事 西澤 貴志 様

ウ 研 究 主 題 「既得の知識や読み取った情報を活用し、

他者と共に主体的に追究する生徒の育成」

エ 授 業 公 開 第3学年 社会 「消費者の権利・責任と地域経済」

授業者 教諭 下条 浩史

オ 研 究 協 議 郡市の研究推進委員がファシリテーターとなり、KPT によるグループ協議を

行った。成果と課題、課題を踏まえた改善策を話し合い、より主体的・対話的

で深い学びを実現するための方策を確認し合うことができた。

(3)「特別の教科 道徳」学習研究発表会

ア 会場・期日・参加者数 柏崎市立南中学校 12月4日(火) 36人

イ 指 導 者 上越教育大学大学院 教授 赤坂 真二 様

柏崎市教育委員会 指導主事 若林 勝 様

ウ 研 究 主 題 「対話を通して多様な価値に気づき自己を見つめる」

エ 授 業 公 開 第2学年 道徳 主題「真の友情」 教材「吾一と京造」

授業者 教諭 磯野 昌子

オ 研 究 協 議 生徒の思いや考えを深める手立て、また授業で使用した「えんたくん」の効果

的な活用など、授業に取り入れられる具体的な方策をグループ別に協議した。

今回の改善点を踏まえて、次年度の県中教研授業発表会の準備を行う。

(4)柏崎市立教育センターとの合同研修講座

(5)研究成果の刊行 「柏崎刈羽の学校教育」第14集

3 成果と課題,次年度の取組(方向性)

<成果>学び合いや主体性を効果的にする様々な手立てが、今後の授業実践に生かせるものであった。

<課題>各校の学び合いの実践の積み重ねと、深い学びとなる授業づくりの必要性。

<次年度の取組>対話的な学びの更なる充実と、学力向上が検証できる授業実践。

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糸魚川市中学校教育研究会 研究活動の概要

生徒の主体性を伸ばし、生き生きと学ぶ学習指導を求めて

糸魚川市中学校教育研究会会長 佐藤 弘

1 今年度の課題と取組

<今年度の課題>

糸魚川市中教研は、4中学校 90 名の教職員で組織している。当研究会の活動は、糸魚川市教育研究

会の活動と合わせて行うことにより、小学校との連携を深め、広い視野で研修を進めていく必要がある。

<取組>

授業研究等を通して、小中学校の連携を深め、教師の指導力の向上に取り組んでいる。

2 研究活動の概要

(1)各教科部の研究主題と実践項目等

5月 22 日に部長・副部長を開催し、研究の方向と事業計画を立案した。部会ごとの研修の他に、11

月7日には、市内各学校を会場にして、部会ごとの一斉研修会を半日日程で開催した。

教科 研究及び研修課題等 実践項目

国語 文章を読み取る力を高める指導の工夫 授業実践・協議会

社会 考え、議論し合い、社会認識を広げ深める社会科授業 授業実践・協議会

数学 主体的に学び、思考力・判断力を高め、仲間とともに伸びる子どもの育成 授業実践・協議会

理科 科学的に探求する力を養う指導の工夫 ~思考ツールを使って根拠を示して

話し合う授業~

授業実践・協議会

音楽 輝くひとみ あふれる思い 響き合う音楽

~主体的・教働的に音楽のよさを追究する児童生徒の育成~

授業実践・協議会

美術 創造活動の喜びを味わわせ美術を愛好する心情を高める 授業実践・協議会

保体 できる喜びを感じ、仲間とともに伸びる体育指導の工夫 授業実践・協議会

技家 プログラミング教育実技研修 ジオ給食の献立の立案と試作 協議会

英語 コミュニケーション能力の育成に焦点をあてた指導 授業実践・協議会

(2)各領域・部等の研修テーマ等

領域 研修テーマ等 領域 研修テーマ等

道徳 特別の教科道徳の充実 特別支援教育 全校体制で取り組む UD 教育

キャリア教

様々な学校の特色あるキャリア教

育に学ぶ

総合的な学習 豊かにかかわり、自分を見つめ、よ

りよく生きる子ども

生徒指導

学級づくり研修 保健 生き抜く力を育てる性に関する指

導を実践するには

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領域 研修テーマ等 領域 研修テーマ等

事務 施設・設備管理について 特別活動 望ましい集団活動を通して、自主

的・実践的な態度をどのように育

てたらよいか

3 全体研修の実施

今まで研究集録を発行していたが、3年前から夏季休業中に全中学校教員対象の研修を行うことにし

た。2年前は、上越教育大学の副学長である林 泰成様より、「特別の教科 道徳に向けて」と題して

の研修会に 62 名の教員が参加した。昨年度は、上越教育大学の教授である赤坂真二様より、「子どもの

やる気を引き出す学級集団づくり」と題して、QU による分析と学級集団の必要条件の研修会に 70 名

の教員が参加した。今年度は、いじめ防止をテーマに、各学校の取組を発表し合った。そして、上越教

育事務所の相澤顕指導主事と糸魚川市教育委員会の猪又力指導主事から指導をいただいた。なお、この

研修会には、小中学校の連携を深めるために、小学校の先生方も参加した。

4 成果と課題、次年度の取組(方向性)

<成果>

糸魚川市の「子ども一貫教育方針」のもと、0歳から 18 歳までの期間を見通した教育活動が展開

できるように、事例をもとに各学校の連携を深めることができた。さらに小学校の先生方の参加によ

り、小・中学校間も深めることができた。

<課題>

○より教師のニーズに合わせた研修にする。

○新潟県中学校教育研究会の授業情報誌「Class」を参考に、学び合う授業をより浸透させる。

<次年度の取組(方向性)>

○中学校同士の横のつながりをより重視した研修を実施し、指導力の向上を図るとともに、望ましい人

間関係をさらに醸成する。

○中学校、高校との連携を考え、合同研修会を開催するとともに、学び合いにより、生徒が主体的に学

習課題の解決に取り組めるようにする。

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妙高市中学校教育研究会 研究活動の概要

「学び合う授業」の創造

妙高市中学校教育研究会 会 長 坂詰 浩一

1 今年度の課題と取組

当市中教研は,中学校3校の会員をもって組織し,「学び合う授業」の創造に向け,会員一人一人

の資質・能力の向上を目指している。

毎年もしくは隔年で指定される県中教研の研究を中心に研修を推進しているが,今年度は特別活動

の指定1年次で妙高高原中学校で中間発表を行った。

また,小学校8校,特別支援学校1校の教職員と共に妙高市教育研究会を構成し,互いに連携を図

りながら研修を推進し,「学び合う授業」の創造に向けて、授業改善に努めている。

2 研究活動の概要

(1)中教研指定研究 「特別活動」1年次研究

① 研究主題

自ら考え行動する集団の育成 ~語り合いを通して問題解決能力の育成~

② 研究の概要

ア 3校による研究推進委員会の開催(6回)

イ 研究主題に沿った授業研究の実施(2回)

11月15日:妙高高原中学校(参加総数15名)

・授業者 妙高高原中学校 金子陽馬 教諭

・ねらい 自分が思い描く理想のリーダーを具体的に考え会う活動を通して,多様な価値

観に触れ自己の言動を見つめ直し,今後の生活に生かしていく。

・指導者 妙高市教育委員会指導主事 廣井弘敏 様

12月18日:妙高校高原中学校(参加総数17名)

・授業者 妙高高原中学校 寺島佳子 教諭

・ねらい 2学期の活動を振り返り,3学期の係活動を効率よく進めるための提言をする。

・指導者 上越教育大学教授 赤坂真二 様

(2)妙高市教育研究会の取組

4月:春の一斉研修 専門部会,教科・領域部会(事業計画の検討)

8月:夏の一斉研修 全体研修,各部会の研修

11月:秋の一斉研修 各部会の研修(授業研究等)

3 成果と課題,次年度の取組(方向性)

中学校特別活動における「学び合う授業」の提案に向け,妙高市3中学校が連携した推進体制を確

立することができた。推進委員会での教師の学び合いを通して,実践事項を模索したことで,各学校

でテーマに即した実践を行うことができた。また,会場校で2回の授業公開を行い,授業検討会での

指導者からの助言により,学級の実態に応じた具体的な手だてを講ずることができた。

その他の教科・領域では妙高市教育研究会の活動を中心に授業改善に取り組んでいる。今後も,明

確な学び合いのゴールや指導観をもって授業に臨む必要性を確認していきたい。

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中越地区中学校教育研究会 会 長 大矢 慎一

(長岡市立南中学校長)

1 地区中教研の活動

(1)第1回郡市会長会 4 月 25 日(水) アトリウム長岡

①平成 30 年度中越地区中学校教育研究会 正副会長の選出について

②平成 30 年度研究指定について(会場校・開催期日・会の持ち方の確認)

③平成 31 年度以降の研究指定について(指定郡市・会場校の確認)

④情報交換(平成30年度郡市中教研活動について,地区運営推進委員会の持ち方等)

(2)第2回郡市会長会 12 月 10 日(月) アトリウム長岡

①平成 30,31 年度 指定研究の成果と課題について

②平成 32 年度以降の研究指定について

③情報交換(平成 30 年度の郡市中教研活動状況等)

(3)平成 30 年度中越地区運営推進委員会 12 月 10 日(月) アトリウム長岡

①平成 30 年度発表校の報告

各発表校の推進委員が,研究推進や運営について悩んだことや成果を報告した。

悩み 工夫・留意点

研究推進 ・計画的な授業構想の進め方

・研究のまとめ方

・Class の手立てを早めに決める

・2年間の研究の継続性

運営 ・年度替わりの研究体制の変更

・会場校との連携

・他地区の視察

・研究推進委員の活用や校長会との連携

②ファシリテーションによる協議

平成 30 年度指定の推進委員と平成 31 年度の推進委員・会場校責任者がグループになり,2つ

の議題について話し合った。

【議題1】30 年度の取組の成果と課題

次の2点について協議した。

① 研究内容を「参会者や郡市各校に確実に伝えていく工夫」

② FTで見いだされた内容を「全体で共有し,さらに深めていく工夫」

それぞれの協議では,次のような知見が出された。(一部抜粋)

① ・他校種(特に小学校)との連携を活かす。「話し合いのルール」など,小学校での取組を中

学校研推で共有し,参考にした取組を進めることで小中の系統性のある指導が実現できる

のではないか。

・研究会の本時だけでなく,前時までの学びを映像などで示すことで提案性を高めていく。

・1人1実践や同一実践を全員でやることで,研究内容や授業そのものの見直しにつながる。

② ・FT の手法自体をより洗練したい。そのために教

科領域を横断した取組を進めることが重要。

・対話の目的を明確にする。「気付き」を共有し,

教科の知識・技能や自分の経験などとつなげ,そ

れを表現する対話が重要。

・深い学びを実現するための,FT をベースにした

教師の次の一手が何かということを意識して研

究を進める。

・1時間での深まりだけでなく,単元全体や,年間を通じて目指している深い学び,資質・

能力の高まりを協議会などで伝えていく。

中越地区中学校教育研究会 研究活動

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5-10

【議題2】31年度の見通し

・公開授業日(研究協議会)決定後のスケジュール調整(プレやリハーサル授業,知見のフィードバックなどを計画的に進める)

・夏の全県部会で研究内容をプレゼンすることをイメージし,研究推進委員会を開催して計画的に進めていく。

・H30 中に成果をまとめ,Class 用の手立てを書いておく。そのためにも,冬の全県部会の後に研推を1回やっておくと良い。(旅費を取っておくと良い)

・1年次に授業構想をある程度固めておくと,余裕がでる。(2年目の運営に時間が割ける) ・研究協議会当日の ToDo リストの作成。それに基づいて分担を決める。 ・研推は研究だけに集中し,会場運営は会場校責任者が全面的にまかる。 ・市のフォルダを活用するなど,引継を確実に行う。

2 県中教研指定研究等事業による研究会

教科・領域 郡市 学校名 期日 公開授業数 参加者数(他郡市) *小学校・高校教員参加者数

備 考

社会 長岡・三島 旭岡中学校 11 月 28 日(水) 1 98(29)*8 2学年

理科 三条 大崎学園 11 月 13 日(火) 1 113(30)*38 3学年

英語 中魚・十日町 松之山学園 11 月 9日(金) 1 52(25)*3 2学年

音楽 長岡・三島 南中学校 11 月 26 日(月) 1 86(20)*28 1学年

健康 魚沼市・郡 守門中学校 11 月 1日(木) 1 74(26)*14 2学年

3 地区中教研の成果と課題,次年度の取組(方向性)

<成果>

・研究発表会の公開授業では,生徒たちが真剣に課題に正対し,他者と意見交換する姿が見られた。

・公開授業後の協議会では,ファシリテーションで活発な議論が行われた。

・各教科の成果については次の通り。

社会:「批判的思考力」の育成を目指し,思考ツールの活用を進めていた。生徒が自他の意見を問い

直す場面が多々見られた。

理科:小学校教員との連携により,小中の学びのギャップの解消を目指した「小中の学びをつなぐ

授業プラン」を作成した。

英語:「リプロダクション」活動への取組を通して,新学習指導要領で求められている即興力の育成

に力を入れた。

音楽:市音研と連携し,小中学校へのアンケートを活用しながら地域教材としての「長岡甚句」の

教材化を進めた。

学校保健:市内6中学で自律性アンケートを行い,実態に即した健康教育を市全体で進めた。

<課題>

・研究内容や成果を広く普及する方策を考え,実践していく必要がある。

・深く学ぶ生徒の姿を授業者が具体的にイメージし,評価していく必要がある。

・生徒の主体的な学びを実現する上で,良質な学習問題を設定することが重要である。

・参会者の数が多い場合,授業会場や協議会場を工夫する必要がある。

<次年度の取組(方向性)>

・研究内容を参会者や郡市各校に普及させるために,運営推進委員の持ち方や,研究会での発表の仕

方を工夫する。

・深い学びにつながる「学び合い」の実現を目指し,今年度実践の成果と課題を踏まえて各教科・領

域等で研究を進めていく。

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5-11

長岡市・三島郡中学校教育研究会 研究活動の概要

「学び合う授業」の実現に向けて

長岡市・三島郡中学校教育研究会 会 長 大矢 慎一

1 今年度の課題と取組

<今年度の課題>

○昨年度に引き続き、「学び合う授業」を教室に届ける取組を推進する。

○教科領域の特性や現代的課題に即した授業改善のための研修を推進する。

<取 組>

○市内全中学校の研究主任と希望する管理職を対象とした研修を行い、「学び合う授業」を実現する

ための校内研修の在り方について検討する。

○各教科・領域で研究主題を設定し、小学校と連携しながら授業研究会、講習・講演会等を実施する。

2 研究活動の概要

○全体としての研究活動

中教研事務局長・山内伸二先生、関野幹裕先生を講師に迎え、「学び合う授業を実現するための校

内研修の在り方」をテーマに、実践的かつ省察的な研修を行った。

○教科・領域の研究活動

教科・領域 研 究 主 題 ( 主 な 活 動 内 容 )

国 語 言語感覚を豊かにし、読みを深める授業

(授業研究会・講演会:11月 栖吉小 )

社 会 根拠に基づいて、課題を追究し続ける生徒の育成

(授業研究会:11月 旭岡中…県中教研指定研究発表会)

数 学

「深い学びを実現する指導の工夫」

~数学的な見方・考え方を働かせる学習過程を通して~

(講演会:7月 宮内中学校 授業研究会:6月 宮内小)

理 科

小・中を通して理科に親しむ子どもの育成

~思考力・表現力を育む授業づくり~

(授業研究会:10月 東北中)

音 楽 思いをもって表現する子ども

(授業研究会:11月 南中※市立劇場…県中教研指定研究発表会)

美 術 思いを実現しようとする子どもの育成

(実技研修会:7月 造形大 小中合同鑑賞研修会:8月 近代美術館)

保健体育 子どもが楽しさを味わう体育授業

(講演会:9月 リリックホール 実技研修会 体操・器械運動:6・7月 陸上競技:

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5-12

9月 ボール運動:11月 表現・ダンス:10月)

技術・家庭 よりよい生活を創り出す児童・生徒の育成

(授業研究会:11月:大島中(技術) 9月:寺泊中(家庭))

英 語

学び合う授業の創造

~学ぶ意欲を高め、確かな学力を身に付ける生徒の育成を目指して~

(授業研究会:11月 北辰中)

道 徳 「考え、議論する道徳」への授業改善

(研修会:8月 さいわいプラザ 授業研究:10月 西中)

特別活動

自主的、実践的に集団活動に取り組み、課題解決を通して、よりよい生活や人間関係を

築こうとする態度を育てる特別活動の工夫

(授業研究会:10月 堤岡中)

進路指導

キャリア教育

自らの生き方を切り拓いていく生徒・児童の育成を目指して

(進路講演会:9月 関原コミュニティセンター)

総 合

探究的な学習をうながす指導の工夫

(合同研修会:6月 市教育センター)

学校保健

児童生徒の「生き抜く力」を養うための養護教諭の役割と対応

~養護教諭の専門性を生かした連携を目指して~

(グループ別研修 合同研修会:1月)

3 成果と課題,次年度の取組(方向性)

<成果>

○「学び合う授業」の実現に向け、市内各校の今年度の校内研修を省察し、その結果を共有したこと

により、来年度の効果的な校内研修の進め方についてイメージを持つことができた。

○教科・領域ごとに研究主題に即した研修を進めることができた。小学校と中学校が連携しながら現

代的課題の解決に迫る単元を開発したり、目指す子供像に向けて授業改善を進めたりすることがで

きた。

<課題>

○今年度の研究成果をもとに、他者との「学び合い」を通して教科領域における深い学びが一層促進

されるよう「学び合う授業」の質的改善を図る。

○授業参観や協議会を通して、さらに教師同士の「学び合い」が促進されるようファシリテーション

の進め方や知見の共有の仕方を工夫する。

○小中の連携(指導案作成、研究授業・協議会運営等)をさらに推進する。

<次年度の取組(方向性)>

○研究主任を対象とした研修会を実施し、「学び合う」教師集団や授業を実現するための取組を推進

する。

○教科・領域ごとに研究テーマを設定し、小中合同で授業改善に向けた研修を推進する。

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5-13

三条市中学校教育研究会 研究活動の概要

小中一貫教育の推進 ~小中教職員が共に学ぶ~

三条市中学校教育研究協議会 会長 中村 義則

1 今年度の課題と取組

<今年度の課題>

平成 30年度から三条市中教研は小教研と統合し、「三条市教研」として小中教職員が共に学ぶ

場を立 ち上げた。三条市の推進する小中一貫教育を主体的にとらえ、9年間を見通した指導や

小中連携等、新 しい教育の動向を踏まえて積極的に共同研修を推進する。

<取 組>

・ 小中一貫教育の洗練・深化に向けて、教職員一人一人が資質・指導力の向上に努め、三条市学

校教 育の目標を具現化する。

・ 新学習指導要領の各教科・領域の目的を理解し、県中教研の「授業改善ナビゲーション」や「授

業情 報誌Class・学び合う授業」を活用しつつ、授業の質的改善を積極的に進める。

・ 9年間を見通した各教科、道徳、特別活動及び総合的な学習の時間等の自校プランを相互に

情報交

換し合い、自校プランの改善充実に努める。

2 研究活動の概要

(1) 活動の概要

・ 4月 25 日(水) 第1回審議委員会(規約・組織・事業計画・予算計画等の審議)

・ 5月7日(月) 第1回一斉研修会(部会ごとに開催、年間活動計画・各分担等の決定)

・ 5月~11 月 部会研修 (部会ごとに設定、市教育センターの研修講座等の活用)

・ 11 月1日(木) 第2回一斉研修会(授業公開・協議会、講演、教育課程研究会の伝達講習等)

・ 3月上旬 研究成果の刊行 (三条市教研実践記録集)

・ 3月 27 日(水) 市教研準備委員会(次年度に向けた組織づくり、事業計画、予算計画)

(2) 各部会の研究主題・主な研修内容

国語

「相手の話を聴き、自分の考えを深め表現できる生徒の育成

~受信・思考・発信を大切にした聴き合い学び合い活動を通して~」

① 講義「学習問題のある授業づくり~具体例を通して~」

② 授業公開・協議会「話し合いで理解を深めよう」(中学1年)

社会

① 講義「三条市の地域教材を生かした授業づくりについて」

② 授業公開・協議会「司法権の独立と裁判」(中学3年)

算数・数学

「算数・数学の指導のつながりについて」

① 講義「問題解決に向けた課題を捉えさせる授業づくり」

② 講義「比例・反比例において、TTで乗り入れ授業をする場合の指導案作り」

生活科・理科

「既習の知識を活用し、主体的に問題解決に取り組む生徒の育成

~学びをつなぎ、新たな知を獲得する学び合いを通して~」

① 研究の概要プレ発表、グループ協議、公開授業指導案の説明

② 県中教研指定理科研究発表会 授業公開・協議会(義務教育9年生)

音楽

「表現活動における児童生徒の学習意欲が向上する指導法の工夫」

① 三条市小学校音楽祭・中学校音楽祭の鑑賞

② 合唱指導法講習・合唱実技講習(中学3年)

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図工・美術

「表現及び鑑賞活動を通して、感性を働かせ、つくり出す喜びを感じ取る子供の育成」

① 授業公開に向けた指導案検討

② 授業公開・協議会「新聞紙バッグをつくろう」(小学2年)

家庭・技術家庭

① 関東甲信越地区小学校家庭科教育研究大会(新潟大会)に向けての合同研修

② 上記 関ブロ小学校家庭科プレ大会

授業公開・全体会・分科会(小学2年、4年、5年、6年)

体育・保健体育

「主体的・対話的な深い学びを誘発する授業」

① 実技研修会「器械運動」

② 授業公開・協議会「マット運動」(中学1年)

外国語・英語

「児童生徒が主体的に関わり合いながら学び、学ぶ楽しさ・分かる喜びを実感でき

る学習問題(◎)のある授業づくり」

① 講話「外国語活動、英語科の授業における学習問題(◎)の在り方について」

② 授業公開・協議会「他の国の中学生はどんな生活をしているか」(中学1年)

道徳

「考え、議論する道徳の実現に向けて」

① 講義「道徳教育研修会」

② 授業公開・協議会「自分らしく生きる」(小学5年)

総合学習

「地域に根ざし、主体的に参画・探究する子供の育成」

① 小中合同防災訓練の参観(水害想定)

② 授業公開・協議会「五十嵐川について知り、川の環境を守ろう」(小学4年)

特別活動

① 講義「特別活動における授業研究の流れについて」

② 講義「特別活動と学級経営・学級づくり」

特別支援教育

① テーマ別実践発表(各自の実践を持ち寄る)

② 各校のポスター発表、教材展示

学校保健

① 講義「眠育を進める~豊かな人生を創る子供を育てる~」

② 授業公開・協議会「眠育授業 光のパワーと体内時計」(小学3年)

学校事務 ① 講義「三条市の小中一貫教育・教育施策について」

② 講義「情報管理に関する基礎研修(情報マネジメント、個人情報保護など)」

3 成果と課題、次年度の方向性

<成果と課題>

「三条市教研」として、新しいスタートを切った記念すべき年であった。全 15 研究部会で小中

教職員が積極的に関わり合いながら、それぞれの充実した研修を創り上げてきた。三条という地域

で共に教職に就く仲間として、市の推進する小中一貫教育の洗練・深化を目指し、児童生徒の「確

かな学力」「豊かな心・個性」「健やかな身体」を一層伸ばしていきたい。中教研会員にとっては、

小中9年間の学び・育ちを意識することができ、自校または自身の今後の研究に大きくプラスにな

ったと考える.

ただし、組織的にはまだ初年度であり、実際に取り組んでみて分かったことも多い。各部会の研

究推進委員長の選出、所属部員の人数差、授業公開の輪番制、駐車場の問題など、市教研の組織・

運営面で今後検討を進める必要がある。

<次年度の方向性>

・県中教研指定国語研究、関ブロ小学校家庭科研究大会と市教研のタイアップを十分に図っていく。

・今年度の組織面、運営面での反省を生かし、部会研修の在り方等について改善を図っていく。

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小千谷市中学校教育研究会 研究活動の概要

「心豊かにたくましく生きる小千谷の子ども」の育成

小千谷市中学校教育研究会 会 長 前澤 正人

同 副会長 浅野 智

1 今年度の課題と取組

当市中教研は,中学校5校 84 名の会員をもって組織し,小学校8校・総合支援学校1校の教職員と

共に小千谷市教育研究会を構成し,互いに連携を図りながら研修を推進している。生徒の学力向上を課

題ととらえ,その実現のための授業改善を柱として,昨年度に引き続き「学び合い」をキーワードに研究

活動を実践した。

2 研究活動の概要

(1) 市教育委員会との連携による研究推進・運営

①各研修委員会の代表を,小教研・中教研・市教委の三者で構成し,研究内容を企画・立案・運営し

ている。

②実務研修として,保健・事務・栄養の各部会を,各学校の養護教諭・事務職員・学校栄養(教諭)職員

及び市教委担当者をもって構成し,実務的な研修を推進している。

③各学校の主任等で事業委員会を構成し,市教育センター等と連携しながら教育活動支援事業を企

画・立案・運営している。

(2) 夏季研修会の開催

①日時 平成 30 年8月 22 日(水) 9:30~16:30

②会場 小千谷市民会館 市内小中学校

③内容 ア 伝達講習① 9:30~10:15(総則,道徳,総合,特別活動)

伝達講習② 10:30~11:15(各教科)

イ 全体会 会長あいさつ

ウ 講演会「戊辰戦争 明治維新 150 年の歴史ドラマ」

講師 元県議会議員 広井忠男 様

ウ 部会研修 小・中学校教科別に分かれ,各教科のテーマに基づいた研修

(3) 部会研修の内容

①国語部会:協議「授業力向上に向けての授業実践について」

②社会部会:巡検「慈眼寺での歴史」

③数学部会:講師による講演「問題解決に向けた課題を捉えさせる授業づくり~生徒の思考を引き出

し深める~」

④理科部会:巡検「小千谷信濃川水力発電館 発電のしくみについて」

⑤英語部会:講師による講演「小学校外国語教育との接続を考慮した次期学習」

⑥音楽部会:合唱研修「校内合唱コンクールに向けて」

⑦美術部会:協議「授業実践の研修」

⑧保健体育部会:協議「保健体育における深い学びについて」

⑨特別支援教育部会:講師による講演「高等学校における特別支援教育の方向性」

(4) 小千谷市中教研 授業改革のための研修会

①日時 平成 31 年 1 月 10 日(木)

②会場 小千谷市立片貝中学校

③内容 「主体的・対話的で深い学び」「考え議論する道徳」について

④指導者:新潟市立白新中学校 山内伸二 様 (県中学校教育研究会事務局長)

新潟市立白新中学校 関野幹裕 様

3 成果と課題,次年度の取組(方向性)

成果として,当市中教研は,市教育研究会及び市教育委員会と密接な連携を図りながら,市の「おぢ

やっ子教育プラン」の実現に向けて研修を推進することができた。次年度も,市内 14 校の小・中・総合

支援学校が連携し,日々の教育活動に生きる実践的な研修を続けていく。また,各学校の教育活動を広

く市民に周知するため,「小千谷の教育」(実践編と研究編)を刊行し,分かりやすく参考となる実践集と

なるように工夫していく。課題として,部会研修の回数や時間が限られており,継続的に研修を推進し,

更に充実させていくためには,各部ごとの研修を設定することも必要となってくる。

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加茂市南蒲原郡中学校教育研究会 研究活動の概要

学び合う授業づくりのために

加茂市南蒲原郡中学校教育研究会 会 長 馬場 郁夫

同 副会長 横堀 正満

1 今年度の課題と取組

<今年度の課題>

新しい教育の動向をしっかりとふまえて市教研・町教研との連携により共同研修を積極的に推進す

る。

特に郡市内の各中学校の,学び合う授業づくりの充実をよりいっそう図る。

<取 組>

市教研・町教研の研修の充実を図りながら,次の2つを重点として取り組んだ。

〇 市教研や町教研等で,授業研究を開催する部会への参加を促し「学び合う授業づくり」の視点か

ら研究協議を行い,郡市中教研としての研修の場を確保し授業改善に生かした。

〇 隣接地区の教科部にも協力を要請して,研修の充実を図った。

2 研究活動の概要

(1) 市教研・町教研との連携による活動

小中合同の市教研・町教研との連携による研修活動を行った。

市教研では各部会に分かれ授業研究,講演会,実技研修に取り組んだ。

町教研では幼・小・中の連携を柱にして活動した。

(2) 県重点教科訪問における国語科研修の推進支援

(3) 県中学校教育課程研究会の講習参加の各教科代表者の推薦と、参加者による講習内容の伝達

3 成果と課題,次年度の取組(方向性)

<成果>

学力向上のための授業改善を目指して,講演会や授業研究,研修会を推進し成果を上げることができ

た。

<課題>

今後予定されている指定研究発表会に向けた研修組織の充実

<次年度の取組(方向性)>

市教研や町教研における研修活動を生かして,それぞれの課題解決を図るとともに,郡市中教研とし

ての研修組織を充実させるため,学び合う授業づくりに向けた授業力向上の研修を維持し、更に推進す

る。

また研修で得られた成果を今後,郡市内のすべての教科領域で共有して,お互いに生かしていくこと

ができるような研究推進を一層,充実させていきたい。

十日町市・中魚沼郡中学校教育研究会 研究活動の概要

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「学び合う授業の創造」

十日町市・中魚沼郡中学校教育研究会会長 太島 誠

同 副会長 市村 直

1 今年度の課題と取組

<今年度の課題>

○「学び合い」を中心テーマに据えて授業改善を進める。

○郡市教育振興会・市教育振興会と緊密に連携を図り,授業力の向上を図る。

<取 組>

○県中教研指定英語教育は,学力向上専門監事業と連携しながら研究を推進する。

○郡市中教研指定研究(社会・理科・音楽)並びに,中高連携事業(国語・数学・保健体育・英語)

等を中心に積極的に授業公開・協議会に参加し,「学び合い」に向けた授業力の向上に努める。

〇郡市(市)教育振興会研修会に積極的に参加し,小・中学校教員同士の授業交流を進め,会員相

互の研修の充実を図る。

2 研究活動の概要

(1)県中教研指定研究英語教育

◯ 会 場 等 まつのやま学園・・・11 月 9 日(金) 授業者 教諭 前田菖子

○ 研究主題 「自分の思いを即興的に伝え合う生徒の育成」

~他者とのかかわりの中で気づきを促す手立ての工夫~

○ 題 材 名 Lesson5 Career Experience TOTAL ENGLISH 2(学校図書)

◯ 指 導 者 重野 準司 様(十日町市立松代中学校長)

◯ 参 加 者 52 名

(2) 授業力向上研修会

① 郡市中教研指定研究発表(社会・理科は,郡市教育振興会と共催事業として実施)

音楽(下条中)・・・・・・9月 27日 (火) 授業者:講師 山本 彩佳

○ 研究主題 「進んで考えを伝え,互いに学び合う生徒の育成」

~学び合う授業の工夫~

○ 題 材 名 3年「証」パートの役割を理解し,曲想を生かして表現を,工夫しよう

○ 指 導 者 中町 初美 様(十日町市立松代中学校教諭)

○ 参 加 者 13 名

社会(水沢中)・・・・・11月8日(木) 授業者:教諭 石田 敏之

◯ 研究主題 「自信をもって行動できる生徒の育成」

~「かかわり」と「学び」を深める活動を通して~

◯ 題 材 名 2年「地理分野:日本の諸地域」

◯ 指 導 者 岡田 聡 様(十日町市教育委員会嘱託指導主事)

◯ 参 加 者 20名

理科(川西中)・・・・・11月 26日(月) 授業者:教諭 加藤 雪子

○ 研究主題 「自己有用感を得て,自信をもって活動に取り組む生徒の育成」

○ 教 材 名 3年「化学変化とイオン」

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○ 指 導 者 小野 浩 様(新潟県立教育センター指導主事)

○ 参 加 者 12名

③ 英語専門官事業授業力向上の活動

〇 月例研修会 郡市内各中学校英語科教諭参加による授業公開,協議会

④ 中高連携事業による研修会

◯ 保健体育 11/29(木) 会場:十日町総合高等学校

内容:実技講習会

◯ 国語 11/15(木) 会場:松代中学校 内容:授業公開,協議会

◯ 数学 11/7(水) 会場:津南中等教育学校

内容:授業公開,協議会

◯ 英語 10/24(水) 会場:十日町中学校

内容:授業公開,協議会

⑤ 郡市教育振興会・市教育振興会主催の各教科・領域の研修会に参加

3 成果と今後の課題

<成 果>

◎「学び合い」について

○「対話的手法」を中心に理解の深化,深まりを求める意識が高くなった。授業に参加する生徒の

表情が豊かになってきて,参加意欲の高まりを感じさせる。各校で,学び合いのための学習基

盤である共感的な学習集団づくりが進められている。

○会員が積極的に授業公開・協議会に参加し,互いの授業実践が交換された。授業によって提案

される手法の種類も変化に富み,互いの刺激になっている。その一つの要因として,小中連携,

中高連携の定着により多様な視点から学力向上に向けた授業改善のため研修及び協議会がな

されていることがあげられる。

<課 題>

○公開された授業では,活動や発表だけの時間を長くしてしまう場面も見られる。「主体的・対話

的な深い学び」の実現のためには,「対話的手法」のねらいを生徒に丁寧に説明し,目的を明確

にした学び合いから「深い学び」へと進展するための研修を進める必要がある。

○他教科の授業参観も積極的に行い,様々な「学び合い」に触れ,自身の手法の幅を広げることに

努める。

<次年度の取組(方向性)>

◯各教科領域において重点的に指導するものを更に具体化し,互いに授業を公開しあい,郡市内

全体で力を高めていくことができるように工夫する。

◯当地区は,小規模校で 1 教科 1 人の教員体制や,2校目勤務の若手を中心とした教員構成の学

校が多い。そのためにも,近隣の各校が互いに授業公開を進め,身近な研修会に積極的に参加

できる体制を整備していく。

◯郡市外の研修会にも参加し,多様な指導技術の交流を図るように各校へ促していく。

◯各教員は,積極的に研修会に参加し,自身の力を高めることに対して貪欲であることを願う。

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見附市中学校教育研究会 研究活動の概要

確かな学力の向上を目指して

見附市中学校教育研究会 会長 村山 勉

1 今年度の課題と取組

<今年度の課題>

○改訂学習指導要領実施に向けた準備

○見附市小中学校の連携による取組の充実(見附市学校教育研究協議会)

<取 組>

○見附市学校教育研究協議会(小中連携)

○学習指導要領完全実施に向けた英語・外国語活動の研修と資料集作成(見附プラン)

○道徳科導入に伴う、見附市郷土資料集を活用した指導案の作成(「見附の心」活用実践例)

○教育課程研究会の伝達

○重点教科(社会、音楽)における研修

2 研究活動の概要

(1) 見附市学校教育研究協議会

① 教科・領域の部会

○組織

・教科部会 国語 社会 算数・数学 理科 音楽 図工・美術 保体 家庭(栄養)

英語・外国語活動 特別支援 養護教諭 事務

・領域部会 道徳 特別活動 図書館 情報 キャリア 生徒指導 総合

○活動

・4 月 27 日(金) 総会 第 1 回教科・領域部会

・6 月 29 日(金) 特別活動部研修会、今町小学校授業参観研修

・8 月 1 日(水) 特別支援教育部研修会、講演会

・8 月 21 日(火) 第 2 回教科部会

・10 月 4 日(木) 第 2 回領域部会

② 学習指導要領改訂を見据えた英語・外国語活動部の取組

・6 月 26 日(火) アイディア集についての検討

・8 月 21 日(火) 授業実践研修会(講師 巻北小学校 村上大樹主幹教諭)

・9 月 5 日(水) 英語・外国語活動指導アイディア集第 1 回編集委員会

・10 月 10 日(水) 英語・外国語活動指導アイディア集第 2 回編集委員会

③ 特別の教科道徳にかかわる取組

・9 月 前年度作成した、郷土資料「見附の心」を増刷配布

・10 月 4 日(木) 特別な教科道徳について講演会 県立教育センター平原哲雄指導主事

評価について、具体的な授業場面から考えた。

・11 月 29 日(木) 郷土資料「見附の心」の指導作成、情報交換

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④ 重点教科の授業研修会

社会と音楽を指定し、それぞれ以下の研修を行った。

・社会 11 月 9 日(金) 授業研修会

授業者西中学校 小野和也教諭「2 年日本の諸地域 中部地方~産業から考える~」

指導者 中越教育事務所学校支援第 2 課 北島豊指導主事

研究協議テーマ「生徒が主体となる授業づくりと思考の深まり」

・音楽 8 月 21 日(火) 授業研修会

授業者名木野小学校 渡邉恭子教諭「いろいろな音の響きを味わおう」

指導者 新潟大学教育学部伊藤義博教授

⑤ 研究成果の発行

・市教協が発行する研究紀要「2018 見附の学校教育 58 号」に集約

⑥ 各種事業の運営

ア 見附市児童生徒夏休み作品展 9 月 22 日(土)~24 日(月)

イ 見附市児童生徒科学研究発表会 10 月 5 日(金)

ウ 見附市小学校音楽祭 11 月 7 日(水)

エ 見附市学童美術展・きらきらアート展 12 月 7 日(金)~10 日(月)

(2) 平成 30 年度指定研究なし

3 成果と課題,次年度の取組(方向性)

<成果>

・各教科領域部では、教育情報を得るための講演会や先進校や教育施設訪問に取り組む部会が多く、

学習指導要領完全実施に向けて指導力向上に資する研修を実施してきた。

・重点教科として指定した「社会」「音楽」では、授業実践研修を通して、学力向上のための授業の在

り方について研修を深めることができた。

・特別の教科道徳で活用する郷土資料集「見附の心」の増刷を行うとともに、活用実践例集をまとめ

た。

・英語・外国語活動で、授業で活用するアイディア集づくりを進め、次年度市教育委員会と協力して

「見附の教育~英語・外国語活動~」を発行することにつなげた。

<課題>

・各校の授業時数の確保、日常の職務の状況から、平日の研修会への多忙感、負担感を軽減する。

・道徳、英語に関して積み上げてきた資料などを共有し、見附プランを定着させる。

<次年度の取組(方向性)>

・国語と道徳を重点教科として、公開授業研修会を行う。

・「見附の学校教育~英語・外国語活動~」の発行に向けて、小中全校の実践事例と英語・外国語活動

部が作成した年間指導計画と指導事例集を内容とした見附プランの完成を目指す。

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5-21

魚沼市中学校教育研究会 研究活動の概要

温かい学級を基盤とした確かな学力向上と不登校の未然防止の取組

魚沼市中学校教育研究会 会 長 五十嵐 一浩

同 副会長 熊倉 史也

1 今年度の課題と取組

〈今年度の課題〉

○ 確かな学力の育成、不登校の未然防止、「温かい学級づくり」の推進

〈取組〉

○ 教科部会や各種教育部会における研修事業

○ 重点教科等の指定事業

2 研究活動の概要

(1) 重点教科等の活動

魚沼市教育振興会の活動と連動して、各教科部会と各種教育部会を実施している。毎年、各教科や各

種教育から重点教科・領域を決め、活動の充実を図っている。今年度の重点教科・領域は,「理科」「英

語」「美術」「生徒指導」「特別支援教育」「学校保健」である。

① 理科 ・「主体的・対話的な深い学びの視点に立った授業実践」をテーマに全6回の

授業研究会を実施した。本教科は中越教育事務所重点教科に指定された。

a期日: 7月 2日(月) 会場:守門中学校 授業者:澤田 義則 教諭

b期日: 9月 11日(火) 会場:広神中学校 授業者:山﨑 春美 教諭

c期日:10月 31日(水) 会場:湯之谷中学校 授業者:照田 和範 教諭

d期日:11月 27日(火) 会場:入広瀬中学校 授業者:風間真須美 教諭

e期日:12月 7日(金) 会場:堀之内中学校 授業者:増田 秀行 教諭

f期日: 1月 18日(金) 会場:小出中学校 授業者:西山 高俊 教諭

a~f 指導者:結城 義則 中越教育事務所指導主事

② 英語 ・「意欲的に英語学習に取り組む生徒の育成を目指して」をテーマに研修を重

ねた。

a研修会「移行期の英語教育の課題と解決」期日:8月 21日(火)

会場:堀之内公民館 講師:松沢 伸二 新潟大学教授

b授業研究会 期日:11月 29日(木) 会場:小出中学校

授業者:八木 麻子 教諭 ALT Robert Rosehart

③ 美術 ・「地域の人材から広がる美術」をテーマに、講演会と美術展を実施した。

a講演会「作品鑑賞と水墨画の描き方」

期日: 8月 1日(水) 会場:早津ギャラリー

講師:画家 早津 剛 様

b魚沼市教育美術展の開催

期日: 12月 18日(火)~2月 18日(月) 会場:市内全中学校

④ 生徒指導 ・「生徒指導上の諸問題への対応力向上のために」をテーマに研修した。

a研修会・実践発表

期日: 7月 11日(水) 会場:小出中学校

実践発表者:藤田 衛 小出中学校教諭

講師:小出警察署 佐藤 康裕 交通課長 門間 宏幸 生活安全課長

⑤ 特別支援教育・「子どもの実態に応じた支援の充実を目指して」をテーマに研修を行った。

a小出特別支援学校公開講座への参加

「知的障害基礎講座」「通常級で使える UD のアイデア」等8講座のうち2講

座以上を選択して参加した。

b講演会「不適切行動について考える」期日:8 月 22 日(水)

講師:有川 宏幸 新潟大学教授

⑥ 学校保健 ・「子どもが学び合う保健教育の授業づくり」をテーマに研修会を実施した。

a中学校長会合同研修「保健指導授業構想検討会」

期日:7 月 6 日(金) 場所:湯之谷公民館

講師:鈴木美和子 中越教育事務所指導主事

b学校保健部研修会「保健教育の授業づくり」

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期日: 8 月 22 日(水) 会場:湯之谷公民館

講師:石見 洋 新潟市立総合教育センター指導主事

c授業研究会 期日:10月 10日(水) 会場:須原小学校

授業者:髙橋 奈穂 養護教諭

指導者:浅沼 文子 県立教育センター指導主事

d県中教研学校保健指定研究発表会

期日:11 月 1 日(木) 会場:守門中学校

授業者:高木 朱海 養護教諭 高橋 直子 教諭

指導者:伊佐 貢一 湯之谷小学校長

※本授業研究会までに市内6中学校全てで先行研究授業を行った。

e小千谷・魚沼研修会「保健室で活用できる認知行動療法の基礎と技法」

期日:11 月 29 日(木) 会場:堀之内公民館

指導者:カウンセリングルームさくら 小林 奈穂美 様

f研修のまとめを発行

中教研指定研修で積み重ねてきた2年間の研究を、魚沼市教育振興会の補

助を受けて冊子にまとめ関係各校へ配付した。

上記の重点教科・領域以外でも、部会や授業研究会を含めた年間最低2回以上の研修会を実施し

ている。その際、教科と各種教育の研修日を別とし、会員がそれぞれの部会に参加できるよう配慮

している。

(2) 魚沼市教育委員会「温かい学級づくり支援事業」への主体的参加

今年度は魚沼市教育委員会が推進する「温かい学級づくり」に係る理解を一層深めた。その実

践を拡大し定着させるため、平成29年度より研究を進めてきた湯之谷中学校で部活動運営の在

り方についての研究発表が行われた。市内6中学校から多くの参加者があった。

(3)プロポーザル事業の実施

本会では、会員相互で課題意識を持って取り組む自主的な研修を奨励するため、プロポーザル

事業を実施している。本事業は2校以上の職員が共同して行う教科等の研修であること、目的が

学力向上等につながる研修を対象にしている。選考委員会によって研修計画を審査し、優れた企

画に対して研究助成した。今年度は「学級にいる特別な支援を要する子への対応」「『温かい学級

づくり』を推進するための危機管理研修」「自律性を育てる保健指導の工夫」の3件を採用し主体

的な研修を支援した。

(4)研究成果の刊行

「魚沼市の教育」(A判 4 判 44 ページ)を刊行し全小中学校に配付している。主な内容は、重

点教科等、各教科・各種教育、各校、学習指導センター、理科教育センターの活動報告である。

3 成果と課題、次年度の取組

〈成果〉

○ 昨年度より始まった中越教育事務所の重点教科訪問とリンクさせ、各教科の研修体制を整備

してきた。昨年度の社会に続き、今年度の理科、既に効果的な取組を行ってきた国語、数学 と

合わせて主体的な研修体制が構築できた。

○ 各部で「温かい学級づくり」を具現化する授業実践が行われた。この成果として、全国学力

学習状況調査では国語A・B、数学Aで全国平均を上回り数学Bも同程度の結果を残してい

る。また、Web 配信システムにおいては、市内ほぼ全ての学年、実施している全ての教科 で

県平均を上回ることができた。

〈課題〉

○ 職員の異動による入れ替わりが頻繁なため、積み上げてきた成果を継続、発展させることが

難しい。

○ 日常業務の多忙化、旅費の負担等で必要な回数の研修会を開催することが難しくなっている。

〈次年度の取組〉

○ 昨年度作成した「温かい学級づくり実践資料集」を活用して、他市より転入してきた職員や

若手職員が自主的に研修できるスキームを構築する。

○ 研修を効率的に実施するための工夫をして、負担感の少ない研修体制を検討する。

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南魚沼郡市中学校教育研究会 研究活動の概要

「未来を切り拓く心豊かでたくましい生徒の育成」

南魚沼郡市中学校教育研究会会長 野村 宏毅

同 副会長 長澤 俊英

1 今年度の課題と取組

<今年度の課題>

・教職員の資質向上を図るとともに、各教科・領域の実態に応じて、生徒の理解力・学級力・授業力・

協働力・人間力の向上を目指す。

<取 組>

・1市1町5校、会員数約 130余名の本郡市中学校教育研究会は、郡市小学校教育研究会との密接な

連携を取り、郡市教育振興会として共同で研究活動を推進している。今年度は技術(大和中学校)

の研究指定を受け、郡市内の技術部会を中心に 1年目の研究を進める。

・年度始めに教科・領域ごとに研究テーマを設定し、年間2~3回の部会及び授業研究会等を開催し

ている。中越教育事務所及び南魚沼市学習指導センターの計画・要請訪問とも連携をして、研究を

進める。

・夏季休業中に各部会を一斉に開催している。上半期の研究の進捗状況を確認し、各指導者が指導を

行って、2学期以降の研究の充実を目指している。今年度は同日各部会で教育課程研究会伝達講習

を実施した。

2 研究活動の概要

(1)総 会 5月 2日(水) 会場:六日町中学校

教科・領域部会

(2)夏季同一開催部会 8月 21日(火) 会場:13会場 午前 10時~午後 15時 30分

(3)各教科・領域の研究テーマ

研 究 主 題

言葉に着目し、読みの広がり、深まりをうながす授業

~協働的な学習を通して~

社会 地域素材をはじめ、様々な資料を活用し、生徒の学ぶ意欲を高める社会科授業のあり方

自らの考えをもって学び合う生徒の育成

~効果的なかかわりを図る授業構成の工夫~

主体的・対話的学びを目指す理科指導

~課題提示、教材開発、指導過程の工夫を通して~

音楽 主体的に音楽と向き合い豊かな表現を目指す子ども

美術 児童生徒が生徒がいきいきと表現・鑑賞する指導の工夫

保健体育 確かな体力向上を図る保健体育授業の工夫  ~サッカー~

学習したことを生かし、よりよい家庭生活、社会を目指す生徒の育成

~実践的・体験的な学習活動の工夫を通して~

家庭 夢広げ自立を支える 楽しいチャレンジ家庭科

英語 学力向上に向けた指導法の改善

道徳 「考える道徳」「議論する道徳」の授業をつくる

特別活動 各校の教育課題を解決するために特活の果たす役割を認識して取り組む

生徒指導 保護者・地域との連携を図る生徒指導のあり方

進路指導 生徒一人一人の能力・適性を伸ばす進路指導のあり方

生徒の「生き抜く力」を養うための養護教諭の役割と対応

~健康相談に必要な力量(資質・能力)の向上を目指して~

総合学習 南魚沼郡市の素材を活かした総合的な学習の時間の工夫

豊かな活動を通して、人とのかかわりを広げよう

~コミュニケーション能力を高めるために~

栄養教職員 子どもの生きる力の育成に向けた体験活動の見直し

国語

数学

理科

技術

学校保健

特別支援

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(4)研究成果の刊行研究紀要 「研究と実践の概要」 A4判 32頁 120部

3 成果と課題、次年度の取組(方向性)

<成果>

・今年度も国語を重点教科に位置付け、月1回のペースで授業公開と国語部会を開催し研究を深めて

きた。学力向上専門監事業とも連携しながら、月 1回の教科主任会を開催し学力向上のための協議・

情報交換を進めた。

・数学科は学力向上専門監事業指定(27年度・28年度)以来、各校で公開授業を実施し、数学部が集

まって授業検討及び情報交換を実施している。時には市の指導主事が加わり、Web配信集計シス

テムの結果をもとに郡市の課題を共有して授業改善を進めた。

・部会によっては、小千谷市、十日町市、魚沼市と情報共有を進めて、生徒に対して効果的な情報提

供や指導を進めた。

<課題>

・若い職員が多く、校内で1教科1人の学校もあることをふまえ、学習指導要領の趣旨に沿い、年間

指導計画、内容の取扱いについての現状、評価方法・評定等について、学校間の情報交換を密にし、

積極的に授業公開を行うなど、各校が協力して日々の授業改善を推進していく必要がある。

・小学校との合同部会も多く、小学校の取組の成果の共有や授業等での生かし方など小学校教育研究

会との連携をさらに進めていく。

<次年度の取組(方向性)>

・技術・家庭の指定研究の推進及び研究発表会の実施について、郡市を挙げての協力体制を構築する。

・南魚沼市学習指導センターとの連携を継続し、各校における授業公開及び研究協議会において、教

師の授業力向上と生徒の学力向上を目指す。

・国語部会、数学部会においては引き続き、月 1回の部会開催を目指し授業改善を進めるとともに、

Webテスト、全国学力学習状況調査における郡市全体の数値の向上を目指す。

・道徳部会において教科化の各校の取組事項を共有し、授業改善、年間指導計画の作成、評価の実施

などの情報交換、進捗状況の確認などの研究協議を行う。

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新潟地区中学校教育研究会 会長 徳田 正雄

(新潟市立宮浦中学校長)

1 地区中教研の活動

(1)第 1 回地区校長会 12 月 20 日(木) 宮浦中学校

①県・地区及び郡市の研究活動の成果と課題

②指定研究の運営上の課題の検討

(2)新潟地区指定研究推進会議 12 月 20 日(木) 宮浦中学校

①本年度(H30)研究発表教科・領域部長から成果と課題

②次年度(H31)指定教科・領域の研究の方向性についての協議

③研究推進・運営推進等の質疑・検討

※ ①~③について,ファシリテーションにより検討した。

2 県中教研指定研究等による研究会

教科・領域 地 区 期 日 会場校 授業学級数 参加人数

社会 新 潟 11 月 6 日(火) 燕・吉田中学校 1クラス 63

理科 新 潟 11 月 1 日(木) 小新中学校 1クラス 40

音楽 新 潟 11 月 29 日(木) 小新中学校 1クラス 70

英語 新 潟 11 月 1 日(木) 新津第一中学校 2クラス 89

学校保健 新 潟 11 月 1 日(木) 亀田西中学校 1クラス 89

3 地区中教研の成果と課題,次年度の取組

今年度は,県中教研の運営の重点でもある「学び合う授業」と「教師の学び合い」について研修を

重ね,会員の授業力を中心とした資質・能力の向上を図ってきた。

<成果>

・今年度は,プレ授業校に単元の入れ替えを依頼し,公開授業本番と同じ単元で実施した。そのため,

実際の生徒の姿をもとに,指導案や資料を修正し,ブラッシュアップすることができた。また,公

開授業までに数回の推進委員会を開催したため,単元や目指す生徒の姿について十分に議論を尽く

せた。

・教師によるファシリテーションによる「学び合い」が円滑に行えるようになってきている。

・研究推進校の協力を得て,研究推進委員同士が授業を公開し合うことを通して研究のタスキをつな

ぐことができた。

・2 年間の流れを大切にしながら,単元全体を検討し目指す姿を研修部全員で共有できた。

・1 年次では,公開授業後「協議の視点」について FT の KPT を活用した協議会を行い成果と課題を

共有した。2 年次は,さらに授業検討を行い,各校で授業実践をし,部員全員で研究に取り組むこ

とができた。

<課題>

・授業校と推進委員会との連携が不十分で,研究会の概要を直前まで明確にできなかった。

・推進校の先生方にとっては,各校での業務に加え,授業を公開し合う機会を多く設定したこと

により負担が増えてしまった。近隣校同士で,指導案の代わりにタスクシートを元にした授業を公

開し合うなど,さらなる工夫が求められる。

<次年度への取組>

新潟地区は,今年度までは新潟市,佐渡市,西蒲・燕市の3地区の郡市で構成されている。来年度

からは,新潟市のみとなり,佐渡市は下越地区に,西蒲・燕市は中越地区となる。そのような中で,

佐渡市や西蒲・燕市の先生方を含めた研修が,充実して行われた。今後は,他地区他郡市の研究会へ

の参加案内や情報交換を進めていき,佐渡市や西蒲・燕市も含めた連携や相互交流を進めてければと

考えている。

新潟地区中学校教育研究会 研究活動

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新潟市中学校教育研究会 研究活動の概要

「自分の力に自信をもち、心豊かな子供を育てる中学校教育」 新潟市中学校教育研究協議会 会 長 徳 田 正 雄

同 副会長 若 月 弘 久

同 副会長 宮 崎 繁 夫

1 今年度の課題と取組 〈今年度の課題〉 「新潟市教育ビジョン後期実施計画」の理念のもと「新潟市の学校教育の重点」を実践の柱に、事業を推進する。 〈取 組〉

会員一人ひとりの研修意欲を高め、各学校の研究活動の充実を図るために、共同研究を実施し、その成果や先進

的な取組等の情報を共有し、集積、活用する。

2 研究活動の推進

(1) 「新潟市教育ビジョン後期実施計画」の理念のもと「新潟市の学校教育の重点」を実践の柱に、事業を推進する。

(2) 新潟市教育委員会、新潟市中学校校長会から指導助言を受け、県中学校教育研究会(以下、県中教研)と連携

を図り事業を推進する。

3 研究活動の概要 (1)第1回部長会 4月 19日(木) 県中指定研の推進・運営・発表の確認及び意見交換、各組織の運営方針の確認

(2)第1回評議員会 5月 10日(木) 運営方針・事業大綱・前年度決算等の承認

(3)各教科・領域研修会 5月 10日(木) 各教科・領域の組織編成と事業計画作成

(4)第2回部長会 1月 17日(木) 今年度の成果と今後の課題検討

(5)第2回評議員会 2月 14日(木) 事業報告・新年度の大綱案の審議

(6)研究成果の刊行 「実践報告書」 (A4版 300部 各学校3部配付)

(7)各部の活動

①一部(教科等)発表会(全員参加の研修会) 平成 30年 11月 1日(木) 部 会 研 究 主 題 会 場 指 導 者 国 語 生き生きとした活動を通して、言語能力を

伸ばす指導

鳥屋野中学校 大江山中学校

新潟市教育委員会学校支援課 指導主事 長谷川 聡実 様 新潟市立総合教育センター 指導主事 田村 明彦 様

社 会 社会認識を高め、確かな学力を育てる授業はどうあるべきか

新津第二中学校 赤塚中学校

新潟市立東石山中学校 前校長 高口 和治 様 十日町教育委員会 教育センター 指導主事 岡田 聡 様 新潟市立東新潟中学校 校 長 津野庄一郎 様 新潟市立内野中学校 校 長 藤本 洋則 様

数 学 数学的に表現する能力を高める授業の工夫 ~生徒の主体的な学び合いを通して~

亀田中学校

湯沢学園湯沢小学校 前校長 種村 公夫 様(講演会講師) 新潟市立両川中学校 校 長 小畑 裕 様 新潟市立横越中学校 校 長 佐藤 裕 様 新潟第一中学校 校 長 草間 俊之 様

理 科 学び合いを通して、科学的な思考力・表現力を高める理科指導の工夫

小新中学校 白南中学校 中之口中学校

新潟市立総合教育センター 指導主事 眞田 和徳 様 新潟市立大形中学校 校 長 遠見 繁也 様 新潟市立岩室中学校 校 長 大橋 英喜 様 新潟市立味方中学校 校 長 後藤 恒 様

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音 楽 感性を働かせて、仲間と共に音楽にかかわり続ける生徒の育成

小新中学校 新潟市東区教育支援センター 指導主事 大場 雅夫 様

美 術 豊かな感性を養い、主体的に創造活動を楽しむ生徒の育成

五十嵐中学校 新潟市立山潟中学校 校 長 小島 寛幸 様 新潟市立赤塚中学校

校 長 大矢 隆 様 保 健 体 育

運動に親しみ、自ら学ぶ生徒の育成 ~学び合いを通して、わかってできる授業

の創造~

アサヒアレックス アイスアリーナ

新潟市教育委員会学校支援課 指導主事 丸山 明生 様 新潟市立総合教育センター 指導主事 石見 洋 様 新潟市立中之口中学校 校 長 西村 渉 様 新潟市立巻西中学校 校 長 堀 正広 様 新潟市立西川中学校 校 長 柏木 茂幸 様

技 術 ・

家 庭

生活を工夫し、創造しようとする生徒の育成 ~実践的・体験的な活動を通して学び合う 授業~

早通中学校 東新潟中学校

新潟市立総合教育センター 指導主事 稲葉 康宣 様 新潟市立光晴中学校 校 長 逸見 東子 様

英 語 仲間とともに4技能をバランスよく高めていく生徒 ~見通しをもって学び合う単元構成を通し

て~

藤見中学校 新津第一中学校

新潟市立総合教育センター 指導主事 本図 直美 様 新潟市教育委員会学校支援課 指導主事 大岩 樹生 様

あすな ろ教育

共生と自立 ~一人一人の教育的ニーズを把握し、基礎 学力・生活スキルの定着をめざす~

東石山中学校 黒埼中学校 横越中学校

新潟県立東新潟特別支援学校 教 頭 廣川 豊士 様 新潟市立坂井輪中学校 校 長 佐藤 康也 様 新潟市立白南中学校 校 長 中林 浩子 様

養 護 生きる力を育む心の健康教育のあり方 ~人とのかかわり合いを通して、心の回復 力を高める保健指導の工夫~

亀田西中学校 新潟青陵大学大学院 看護学研究科 准教授 塚原加寿子 様 新潟市教育委員会 保健給食課・学校支援課・総合教育センター 指導主事 大森 悦子 様 新潟市教育委員会 保健給食課・学校支援課・総合教育センター 指導主事 松本 恵 様

学 校 事 務

事務機能を強化し組織的な学校経営を支援する

新潟県健康づくり スポーツ医科学 センター

新潟市立寄居中学校 校 長 阿部 雄生 様 新潟市立岩室中学校 校 長 大橋 英喜 様

②二部(領域)発表会 (10領域 少なくとも2年に1回は発表会を実施する。) 部 会 研 究 主 題 会 場 指 導 者

道 徳 11 月 15日

豊かなかかわりを通して、よりよく生きようとする生徒の育成

木戸中学校 北陸大学経済経営学部マネジメント学科 教 授 東風 安生 様

総合学習

11 月 8日

生きる力の育成を目指し、問題の解決や探求活動に、主体的、創造的、協同的に取り組ませる活動の工夫

デンカ ビッグスワン スタジアム

新潟市教育委員会学校支援課 指導主事 青木 博子 様

生徒会活動 12 月 25日

自発的・自治的な生徒会活動の展開及び リーダーの育成

光晴中学校 新潟市立小合中学校 校 長 永井 一哉 様

学級経営 11 月 22日

学び合いの活動を通して、よりよい人間関係を育む学級経営

小須戸中学校 新潟市立東石山中学校 前校長 高口 和治 様

生徒指導 1 月 11日

「子ども一人一人の成長を促すための生徒指導」~自律性、社会性を育成するための取組~

秋葉区文化会館

新潟県政記念館 館 長 関根 廣志 様

進路指導 11 月 22日

将来の生き方を考え、主体的に進路を選択できる生徒を育てる指導~キャリア教育の実践や啓発的な体験活動の充実を通して~

新潟市立総合 教育センター

新潟市教育委員会学校支援課 指導主事 本田 雄二 様 指導主事 高橋 満 様

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部 会 研 究 主 題 会 場 指 導 者 図書館

12 月 6日 機能の充実を図り、学びを深める学校図書館の在り方

東区プラザ 学校図書館協議会(SLA)事務局 新潟市立白山小学校 高島 和子 様

情報教育

11 月 8日

情報機器を活用した支援のあり方 ~タブレット端末等を学びあい学習のツー

ルとして~

新潟市立総合 教育センター

Sky 株式会社 ICT ソリューション事業部 黒崎 裕子 様

学校保健 11 月 8日

生徒の健やかな心身の育成を目指した 学校保健に関するチーム学校の推進

デンカ ビッグスワン スタジアム

新潟市教育委員会 保健給食課・学校支援課・総合教育センター 指導主事 松本 恵 様

教育課程 12 月 13日

学校課題を解決する全員参加による教育課程編成・実施 ~「新潟市の学校教育」を見据えた、チーム学校づくり~

藤見中学校 新潟市教育委員会学校支援課 指導主事 丸山 明生 様

4 成果と課題,次年度に向けて(取組と方向性)

<成果>

今年度も「新潟市の授業づくり」に基づいた「主体的・協働的な学びを実現する授業」及び「生徒指導の視点を意識

した授業」が実践された。また、県中教研が提唱する「学び合う授業」の内容をもとにした、授業のUD化の理念を加え、

積極的に授業改善を推進する研究がなされてきた。そのため、学びの質や深まりを重視し、FT を積極的に活用し、生徒

の「主体的・対話的で深い学び」を推進する方策や実践が多く見られた。このように、「教師が学び合う」姿勢が「生徒

の学び合い」の推進につながっていくものと考える。これらの取組が、各校において自校化され、恒常的で意欲的な授業

改善へとつながっている。

授業研究を中心としながら、会員一人一人の「授業力の向上」を目指した取組が多く積み重ねられた。授業研究発表校

だけが研究に取り組むのではなく、各教科・領域ごとの全ての会員が同じ視線で研修できるように、それぞれの部の実情

や研究推進のスタイルに合わせた工夫を進めてきた。具体的には、市内の中学校を近隣の学校ごとにブロックに分けた

り、主管校と協力校の体制を整え、複数の学校で同じ指導案で授業実践したりして、適正な会員数による研修を進め、各

会員の双方向性のかかわりを伴った研究活動が展開され、それが定着してきている。また、地域や近隣の大学とも連携し、

学校外とのかかわりをもって行われた研究実践も見られた。各教科・領域の研修会では、これまでの報告と質疑といった

会議形式ではなく、ファシリテーション等による意見交換や意思決定の手法が一般化している。全会員が主体的・協働的

に研修に参加するスタイルをさらに発展させていけるよう支援していきたい。

<課題>

「新潟市教育ビジョン第3期実施計画」の基本施策を踏まえ、平成 29~31 年度「新潟市の学校教育」の中で、①「組

織的な取組による授業力の向上」、②「自律性と社会性を育む生徒指導の推進」、③「自立と社会参加の力を育む特別支援

教育の推進」の3つの重点が明示されている。これに加え、これまでも参考にしてきた「新潟市の授業づくり」、「子ども

一人一人の成長を促すために」、「新潟市の家庭学習」などの各種リーフレットで主に強調されている内容を再確認する必

要がある。そこに、県中教研の研究主題を受け、さらによりよい活動が展開されるよう工夫と改善を重ねながら研究を進

めていきたい。

<次年度に向けて(方向性と取組)>

「新潟市教育ビジョン」を始め、新潟市の方針を着実に踏まえ、市民の付託に応えるため、平成 31年度も市の教育施策

と県中教研の研究との整合性を確保していく。また、来年度は「特別の教科である道徳」が全面実施され、2021年度全面

実施の新学習指導要領への移行措置が始まる。これらの趣旨が、新潟市の生徒一人一人に届くように、すべての教師が教

科・領域に対する広い見識と深い理解をもち、生徒が育むべき力の育成・獲得に向けた研究を推進していく。これまで積

み重ねられた「FT」、「学び合い 10」、「授業のUD化」、「思考ツール」などのノウハウを授業づくりの根幹に置き、学び

合う授業の中で「確かな学力」を身に付けさせていきたい。さらに、各部の研究主題の設定に当たっては、「学び合い」に

向けた内容を意識して取り入れ、研修が深まっていくことを期待している。

今後、実践された授業の指導案や構想シートなどをインターネット上で共有できる仕組みを整えていく。そうすること

で、市中教研の全会員の共有財産とするだけでなく、新潟市の授業を全国に発信するための手立てとしていきたい。

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5-29

燕市・西蒲原郡中教研研究会 研究活動の概要

21世紀に求められる資質・能力をはぐくむ教育の創造

~「学び合う授業」による授業改革を中心として~

燕市・西蒲原郡中学校教育研究会会長 堀 隆 行

同 副会長 笠 原 徹

1 今年度の課題と取組 <今年度の課題>

・教科 … 言語活動の充実や分かる授業との関連を図った研究を進めること。

・領域 … より良い学校生活を築くための関わり合いについての研究を進めること。

<取組>

教科の役割は,「人間としてどう生きるかの自覚を深める」ために,意欲や知識,技能,判断力等

の向上を目指し,計画的・発展的な指導に取り組むことである。領域の役割は,「社会生活での自立

を促す」ために,社会生活で必要な能力や態度を育てるための場や体験活動等を意識的に設定・指導

することと考える。これらの考え方に基づき,各教科・領域でテーマを設定し,実践・検証する。

2 研究活動の概要

(1)評議員会 4月10日 (2)総会・研究部会 5月11日 (3)前期部長会 5月25日

(4)県中教研指定研究2年目(吉田中) 11月6日 (5)一斉研修会 11月9日

(6)後期部長会 11月16日

<各教科・領域の研究主題>

部 会 会 場 研 究 主 題 ・ 内 容

国 語 社 会 数 学 理 科 音 楽 美 術 保 体 技 家 英 語 道 徳 特 活 特 支 学 保 事 務

燕 吉田 小池 弥彦

小池 新潟市美術館

吉田 小池 弥彦

分水

燕北・弥彦

燕西小

中央公民館

自分の考えや思いを進んで表現し,人との関わりを通して学び合う授業の工夫 根拠をもって意見を形成し,課題解決を図る生徒の育成 他者と学び合い,課題を解決する生徒の育成 ~学び合いを形成する教師の手立て~

科学的な思考力・判断力・表現力を養う授業の工夫 ~根拠をもって意見を形成し,現象を説明できる生徒の育成~ 学び合いを通して表現を工夫する生徒の育成 学び合いを大切にし,表現力を高める授業の工夫(美術館鑑賞研修会) 課題解決に向け,学び合い,高め合う生徒の育成 人やものとかかわり,互いに学び合う生徒の育成 言語活動の充実により,適切なキャリア発達を促す指導の工夫 ~自己と他者の考えを比較し,課題解決に向けてより良い考えを導く力を育てる教育活動~

考え,議論する道徳を意識した実践 平成31年度から実施される「特別の教科道徳」の

授業を意識した公開授業を実施し,生徒にとって有意義な授業の在り方を考える。

系統的なキャリア教育のあり方 ~職場体験活動における事前・事後学習の工夫・充実をめざして~

特別支援学級卒業後の進路実態 ~特別支援学級生徒と保護者のニーズの把握と支援~

生徒の「生き抜く力」を養うための養護教諭の役割と対応 主体的・積極的に校務運営に参画する「専門職」としての事務職員像の追究

3 成果と課題,次年度の取組(方向性) <成果> ・教科による実践では,言語活動の充実や分かる授業との関連を図った「学び合う学習」が展開された。また,各部会のねらいの達成に向けた手立てが有効だった。

・中教研でしかできない研修・情報交換をすることができた。 <課題> ・例年,時期が同じなので,単元が同じになってしまった。 ・「個性」と「学び合い」の両方を成立させるのが難しかった。 ・校内で検討せずに,推進委員会で検討したため,学校としての研修とのずれがあった。 ・推進委員・授業者とそれ以外の部員との温度差があった。 <次年度の取組(方向性)> ・今年度の研究や実践を踏まえ,それぞれの課題解決を目指した実践を進める。 ・部長交代の年となるため,前期部長会において,より組織的・計画的な運営方法について共通確認する。また,部長だけでなく,推進委員の役割を明確にし,各教科・領域の部員全員で研修に取り組む。

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5-30

佐渡市中学校教育研究会 研究活動の概要

「『学ぶ楽しさ』『分かる喜び』の実現を目指した授業改善」

~「学び合う授業」を軸として授業力の向上を図る実践研究~

佐渡市中学校教育研究会 会 長 吹屋 昇

同 副会長 村川健太郎

同 副会長 中川 久雄

1 今年度の課題と取組

<今年度の課題>

(1) 「学ぶ楽しさ」や「分かる喜び」を実感できる授業の実現に向けた研究並びに実践の充実。

(2) 佐渡市の特性を行かした教育実践の質的な充実。

<取 組>

(1)-① ファシリテーション等を活用した「かかわり合って学ぶ授業」を積極的に研究・実践する。

② 外部講師の招聘や、県中教研指定研究会等への積極的な参加を推進し、成果を共有する。

③ 各学校や中学校区を単位として「授業スタンダード 10」と「学び合い 10」による授業改善

推進する。

(2)-① 「生きる力」の育成と関連させて、「佐渡市教育大綱」「佐渡市教育振興計画」「佐渡市教

育基本目標」の実現に努める。

② 学校や地域の特性を生かし、様々な人々とのかかわりをとおして豊かな心を育み、自立に

向けた意欲ある生徒を育成する。

2 研究活動の概要

(1) 総集会、教科・領域部会(組織編成と事業計画)5月 1日(火)佐渡市立新穂中学校

(2) 一斉研修(午前:領域部会、午後:教科部会) 8月 21 日(火)領域・教科別に会場を設定

(3) 各部の活動(全会員参加の研修)

部 会 期 日 会 場 研修テーマ 授業者/指導者・講演者 〈佐渡市中教研会員の敬称は省略〉

国 語 11/14 両津中学校 主体的に学び、確かな言語能力を育成する指導の工夫 佐渡市立両津中学校教諭

佐渡市立内海府中学校長

小林 優一 稲田 修

社 会 8/21

11/16 松ヶ崎中学校 学ぶ意欲を高め、確かな学力を育てる指導の在り方

~「学ぶ楽しさ」「分かる喜び」の実現を目指す指導の工夫

佐渡市立松ヶ崎中学校教諭

佐渡市立佐和田中学校長 水野 雅基 名古屋瑞穂

数 学 5/1

2/26

島内 13 か校で

順番に実施 学ぶ意欲を高め、分かる喜びを実感できる指導の工夫

県立教育センター指導主事

〃 長期研修員

下越教育事務所指導主事

佐渡市教育委員会指導主事

佐 渡 市 立 両 津 中 学 校 長

小川 和弘 様

鈴木 克佳 様

森 和人 様

後藤 修治 様

加藤雄一郎 理 科 8/21

9/18 赤泊中学校 生徒が自ら学び、考えを深めようとする指導の工夫 佐渡市立赤泊中学校教諭

県立教育センター指導主事

佐 渡 市 立 前 浜 中 学 校 長

今井 友之

小野 浩 様

涌井 良平

音 楽 11/

22・23 河原田小学校

あいぽーと佐渡

音楽のよさを感じ、伝え、かかわり合いながら考える

生徒の育成

第 43 回全日本リコーダー教育研究会全国研究大会主幹

(会場:河原田小学校・あいぽーと佐渡)

佐渡市立畑野中学校教諭 文 部 科 学 省 教 科 調 査 官

佐 渡 市 立 金 井 中 学 校 長

岩﨑かおり 志民 一成 様

他 2 名 様 渡部 栄二

美 術 11/6 両津中学校 生徒が感性や想像力を働かせて、表現する授業の工夫 佐渡市立両津中学校教諭

佐 渡 市 立 赤 泊 中 学 校 長 兒玉 季恵

村川健太郎 保健 体育

8/21

11/9 相川中学校 学ぶ意欲を高め、できる喜びを感じさせる授業の工夫 佐渡市立相川中学校教諭

佐 渡 市 立 真 野 中 学 校 長 山田 隆英 渡邉 正人

技術

・家庭 5/30

5/30

南佐渡中学校

「発問」、「指示」、「説明」、の明確な授業

佐渡市立南佐渡中学校教諭

佐 渡 市 立 七 浦 小 学 校 長 佐渡市立南佐渡中学校教諭

佐渡市立両津中学校教諭

川原幾代子

本間 康夫 様

川上 英子

中澤 民枝

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5-31

部 会 期 日 会 場 研修テーマ 授業者/指導者・講演者 〈佐渡市中教研会員の敬称は省略〉

英 語 11/30 新穂中学校 互いに関わり合って学びながら表現力を高める生徒の育

成 ~「できる喜び」を軸として授業力の向上を図る実

践研究~

佐渡市立新穂中学校教諭

県立教育センター指導主事

佐 渡 市 立 畑 野 中 学 校 長

小黒 淳一

小林 一治 様

宇治 正明

道 徳 10/9

11/9 真野中学校

赤泊中学校 豊かな心をはぐくみ、生きる力を培う道徳教育の推進 佐渡市立赤泊中学校教諭

佐 渡 市 立 高 千 中 学 校 長

度會 きぬ

大屋 柳平 特 活 7/19

8/21

新穂中学校

相川中学校

よりよい人間関係を築き、自治的能力を高める特別活

動の推進 佐渡市立新穂中学校教諭

佐渡市立真野中学校教諭

佐 渡 市 立 相 川 中 学 校 長

笠木 嘉則

真子 和哉

中川 久雄 生徒

指導

8/21 佐渡中央図書館 不登校対応等における関係機関と生徒指導部との連携

の推進

ヒューマンキャンパス高校

佐渡市立新穂中学校長 高柳 一巳 様

大谷 直治

進路

指導 8/21 佐渡保育

専門学校

地域の特性をふまえ、志を持ち、自分の進路選択に向

かって努力し続ける生徒の育成 佐渡保育専門学校長

佐渡市立松ヶ崎中学校長 水川 秀樹 様

古川 真哉

教育 課程

8/21 トキの村元気館 「次期学習指導要領 総則および総合的な学習の時間」

についての理解を深める

佐渡市立南佐渡中学校長 吹屋 昇

学校 保健

8/ 21 南佐渡中学校

生きる力をはぐくむ健康教育活動の推進

佐 渡 市 立 南 佐 渡 中 学 校

養護教諭

佐 渡 市 立 前 浜 中 学 校 長

中村美佐緒

涌井 良平

事 務 5/9

9/12

1/30

畑野農村環境

改善センター 学校事務の研究を深め、研修を通して会員の資質向上

を図り、学校教育の充実発展に寄与する

佐渡市立河原田小学校教諭

佐 渡 市 立 赤 泊 中 学 校 長

松井 正和 様

村川健太郎

(4) 研究成果の刊行「佐渡の中学校~研究集録(平成 30 年度)~」 A4 版 68 ページ 100 部発行

3 成果と課題,次年度の取組(方向性)

<成果>

・ 各教科部が実施する研究授業をはじめ各校における校内研修においてもファシリテーション

(FT)

等を取り入れた授業が展開されるようになってきた。また、その後の研究協議会でもFT形式によ

る協議が行われるなど、本手法が広く一般化してきた。

・ 佐渡市教育委員会との連携により、「授業スタンダード 10」の中の3項目を重点項目に設定した。

その結果市内全中学校において「授業スタンダード 10」に基づく教員の自己評価が実施された。ま

た、中学校区単位で導入する地区もあり、小中連携による授業改善の一助となった。

<課題>

・ FTや学び合いによる授業改善の取組が形式的なものに終始することなく、真に「学ぶ楽しさ」

「分かる喜び」の実現に結びついているかを検討・検証する必要がある。

・ 「学び合う授業の実践」だけで学力向上を実現することは困難である。家庭学習の習慣化やキャ

リア教育と関連させた学習意欲の向上等、現在の取組を様々な観点から分析し、改善策を講じてい

きたい。

<次年度の取組(方向性)>

・ 教科部会については、継続して「学ぶ楽しさ」「分かる喜び」を実感し学力向上に結びつく主体

的・協働的な学習に関する実践・研修を推進していく。また、領域部会と連携し、家庭学習の習慣

化を阻害する要因を分析し、改善策を策定していきたい。

・ 領域部会については、佐渡市教育大綱や佐渡市教育振興基本計画に示された目標の実現に向けて、

各部の教育活動を着実に実践していく。特にキャリア教育は引き続き佐渡市や佐渡市教育委員会の

協力・助言を仰ぎながらさらなる充実を図りたい。

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下越地区中学校教育研究会 会長 本間 道夫

(新発田市立猿橋中学校長)

1 地区中教研の活動

(1) 第1回下越地区中教研郡市会長会 7月19日(木) 会場:猿橋中学校

① 下越地区中教研組織の確認(正副会長,事務局等)

② 平成 30 年度事業計画,指定研究発表会の運営等の検討

③ 佐渡市中学校教育研究会を含めた新しい指定研究発表会の割り振り等の検討

④ 指定研究申し合わせ事項の確認(次年度の指定研究発表会会場校・担当者の報告方法等)

(2) 第2回下越地区中教研郡市会長会 12月14日(金) 会場:猿橋中学校

① 平成 31 年度県中教研指定研究発表会開催日の検討

② 平成 31-32 年度県中教研指定研究発表会の会場校・研究推進責任者・会場校責任者の報告

③ 佐渡市中学校教育研究会を含めた新しい指定研究発表会の割り振り等の確認

④ 指定研究申し合わせ事項の確認(一般参加者への呼びかけ等)

(3) 下越地区指定研究運営推進委員会 12月14日(金)

会場:猿橋中学校

参加者:各中教研郡市会長(5名) *佐渡市中教研会長も参加

平成 29-30 年度指定研究 研究推進責任者(5名)

平成 30-31 年度指定研究 研究推進責任者(5名),

会場校責任者(4名)

① 平成 29-30 年度指定研究の成果発表

② 平成 31 年度の取組の方向を探るファシリテーション

2 県中教研指定研究等事業による研究発表会

教科領域 研 究 主 題 期 日 会場校

社 会 学び合いを通して,自分の考えを再構築できる生

徒の育成

11 月 1 日(木) 胎内市立築地中学校

(29 人)

理 科 主体的に事象に向き合い,思考・表現しながら理

解を深める ~生徒の育成~学びの蓄積をもとに

他と学び合う活動を通して~

11 月 9 日(金) 阿賀野市立笹神中学校

(47 人)

音 楽 学び合いを通して考えを広げ,意欲的に表現する

生徒の育成

11 月 22 日(木) 阿賀野市立安田中学校

(24 人)

英 語 自分の考えや気持ちを整理し,話すことができる

生徒の育成 ~主体的にコミュニケーションを図

ることのできる学び合いの工夫~

11 月 9 日(金) 新発田市立加治川中学校

(47 人)

学校保健 自分が分かり,不安や悩みを柔軟に解決する生徒

の育成 ~ケーススタディを通して,レジリエン

スを高める授業を核として~

10 月 29 日(月) 五泉市立五泉北中学校

(45 人)

3 地区中教研の成果と課題,次年度の取組(方向性)

教科領域 主な成果 主な課題

社 会 ・研究推進委員会の指導案検討会で,より有効な思考ツールの

フレームの型を考え,実践したところ,研究会当日の授業で

は当初の予想よりも,多面的な自分なりの考えを書くこと

ができていた。

・二市北蒲中教研一斉部会やプレ授業の協議会を通して,多く

の会員で手だての有効性について検討することができた。

・学習課題が生徒の思考を限定するもの

であったり,授業後半の発問が生徒の

思考からやや離れたものであったりし

たため,考えの再構築までは至らなか

ったのではないかとの指摘があった。

・研究会の主催が会場校なのか,研究推進

委員会なのかが明確でなかったため,

当日に向けての打ち合わせや準備が煩

下越地区中学校教育研究会 研究活動

12/14 ファシリテーションの様子

(会場校職員を 除いた参加人数)

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5-33

教科領域 主な成果 主な課題

雑になってしまった。 理 科 ・学びの蓄積シートの活用により,根拠を確認し,科学用語を

駆使しながら仮説を立てている姿が見られ,その効果を確認することができた。

・自作教材が生徒の思考を揺さぶり,追究意欲の喚起に十分な効果を発揮することを確認した。この教材は,希望する授業者が利用できるよう三市北蒲理科教育センターに寄贈した。

・可視化のための教具としてA3サイズの課題プリントをラミネート加工した簡易ホワイトボードを全員に配布した。一人一人の思考の可視化により,思考表現しながら理解を深める姿が見られた。

・研究推進・発表に向けた意欲の維持や業務の軽減の視点からも,研究発表会開催日の下越地区内日程調整,参加依頼の方法,授業情報誌の配布日の改善を郡市・地区事務局に求める。

音 楽 ・ICT を利活用することで,技能面をカバーしながら自分たちの音楽を表現することができた。

・イメージと音楽とを何度も聴き比較することで,本当に表現したい音楽を追求し,イメージに即した音楽をつくることができた。

・音楽科は各校1人という現状の中,この研究を通して全員で創作活動について考え,研修したことが大きな成果となった。

・ICT による表現の限界が見え,題材全体の大きな枠の中で,最終的にどのような生徒の姿を目指すのかを考える必要がある。

・研究を進めていく上で,適切に役割分担をすれば,仕事に偏りが生じることがなかった。

英 語 ・ディベートという形を作ることで,即興的に話す必然性が生まれ,取組みやすく有効だった。

・クラス全体が英語を話す雰囲気作りに努めており,間違いを恐れずに話をしていた。それは英語表現集や i-pad など,単元に対応できるように環境が整えてあり,ディベートで用いる表現が自然に身についていた。

・研究推進委員会で指導案検討会を設けたことで,多くのアイデアが生まれ,お互いに学ぶべきことが多かった。

・ディベートのトピックが大切になってくるため,論点を絞るとさらにいろいろなアイデアが出てきたと思う。

・評価のポイントを態度と内容に分けるなど,シートの工夫があるとよかった。

・本時で表現できなかった子どもたちのもどかしさを振り返りの時間を設け,次に生かせるようにしたい。

・運営計画や報告など,事務負担が大きい。作成時期ややり方など,もう少し楽にできと負担軽減につながる。

学校保健 ・五泉市・東蒲原郡の学校保健部で取り組んでいるレジリエンス教育について知ってもらうとともに,参観してもらった研究授業について共に成果と課題を検討することができた。

・生徒の活発な話合いから自分事として振り返り,その捉え方をよりよく変えるための魔法の言葉を見つけられた生徒が多かった。

・レジリエンスの力は段階的に育成していく必要があるため,学年ごとに指導案を作成し,ねらいや手立て等を明確にしていく。

・また,授業での集団指導だけでなく,学級担任による各種相談や養護教諭による保健室来室時の対応において,集団指導では網羅できない部分を個別で丁寧に対応していく体制を整える必要がある。

*1年次の担当者から(12/14FT より)

研究面:5つの教科・領域とも,来年度の研究発表会に向けて,様々な手立てを郡市内の先生方で挑戦している。研究

を進めていく中で困難に直面した場合,先行事例を参考にする等のアドバイスがあった。

運営面:2年次になると,研究発表会の案内や実施計画などの仕事が増える。そこで,1年次の先生方から研究推進委

員会の役割分担について,詳しく聞く機会となった。

下越地区中教研全体

<成果>

・佐渡市中学校教育研究会会長から同席していただいた上で,今後の下越地区中学校教育研究会のあり方

(県中教研指定研究等事業の割り振り等)を議論し,方向性を見出せることができた。

・例年行っていた指定研究の報告会を推進委員会と名称や内容を変更し,下越地区中教研の成果と課題を,

より明確にすることができた。

<課題>

・次の指定研究の会場校,研究推進責任者,会場校責任者の決定が遅れること

→今年度から,各郡市会長が該当校または適任校へ連絡し,1月末までに下越地区事務局へ報告しても

らうよう,共通理解した。

・研究発表会の一般参加者が少なくて,研究推進委員が各校へ電話で参加呼びかけをしていたこと

→各郡市会長が申し込み締め切り後,電話で参加呼びかけをすることを明文化した。また,それに伴い

①研究発表会の日程調整②2次案内の発送日について確認した。

<次年度の取組(方向性)>

・佐渡市で研究発表会が実施される場合の日程について,継続審議すること

→案として,秋以降に実施の場合4限公開授業~昼食~協議会~14:30 解散 *ジェットフォイル利用のため

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新発田市中学校教育研究会 研究活動の概要

確かな学力、豊かな心、健やかな体をはぐくむ生徒の育成

新発田市中学校教育研究会 会 長 本間 道夫

〃 副会長 船 山 誠

〃 副会長 石 坂 均 1 今年度の課題と取組み

<今年度の課題>

昨年度は、ファシリテーションを活用した授業研究を行い一定の成果を上げたが、日

常の授業に活かすまでには至らなかった。

協議会ではファシリテーションが有効にはたらいていたが、活発な話し合いが行われ

るように協議題を適切に設定する必要がある。

<取 組>

生徒が自分の考えをもった上で、学び合いや他の人とかかわる活動を通して、一層考

えを深めることをテーマに授業実践に基づく研修を進める。

2 研究活動の概要

⑴ 第1回一斉部会 : 4月18日(水) 会場 … 猿橋中学校

内容 … 各部の主な事業計画案作成

・各部の部長・副部長の決定、研究主題の決定、主な事業計画案作成。

⑵ 第2回一斉部会 : 11月7日(水) 会場 … 各学校

内容 … 研究主題に基づいた事業の実施

⑶ 各部の研究主題及び主な活動

部 研 究 主 題 月日 会場 主 な 研 修 内 容

国語 確かな読みの力を身につける生徒の育成

11.7 本丸中 〇公開授業(1年:論理的に考える「玄関扉」) 〇協議会

社会 学び合いを通して、自分の考えを再構成する生徒の育成

11.7 第一中 〇公開授業(2年:歴史分野「経済の成長と幕政の改革」) 〇協議会

数学 学び会う活動を取り入れた、分かる喜びを実感できる授業

11.7 紫雲寺中 〇公開授業(2年:1次関数) 〇協議会

理科 他者とのかかわりや問題解決的な活動を通して、科学的な見方、考え方を育てる授業の在り方

11.7 豊浦中 〇公開授業(1年:大地の変化) 〇協議会

音楽 他者との関わり合いを通して、豊かな表現力を高める指導の工夫

11.7 猿橋中 〇公開授業(3年:ポピュラー音楽のよさを味わって聴こう) 〇協議会

美術 人とのかかわりを通して、考えを深めさせる指導の工夫

11.7 新潟市美術館

〇公開授業(2年:郷土を視点とした作品を鑑賞する) 〇協議会(会場:新潟市美術館)

保健 体育

課題をもち、主体的に学び合う生徒の育成

11.7 本丸中 〇公開授業(1年:柔道) 〇協議会

技術 学び合う活動を通して、生活実践力を高める授業の工夫

11.7 猿橋中 〇公開授業(3年:計測・制御のプログラミング) 〇協議会

家庭 生活に必要な技能、知識を高める指導の工夫

11.7 夢ハウス 〇施設見学、研修

英語 自分の考えや気持ちを整理し、話すことができる生徒の育成

11.9 加治川中 〇公開授業(3年:ディスカッション) 〇協議会

道徳 道徳の教科化に向けて 11.21 豊浦中 〇県中学校教育課程研究会伝達講習

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5-35

部 研 究 主 題 月日 会場 主 な 研 修 内 容

12.26

(講師:聖籠中学校教諭 本田 奈美子 様)

〇採択教科書に基づいた年間指導計画と別葉の作成状況について

〇評価について

特別 活動

希望や目標をもち、よりよく生きる力を育む学級活動

11.6

12.7

本丸中

東中

〇公開授業、協議会、研修会 (講師:笹神中学校 教頭 臼井 政之 様)

〇県中教研指定研究1年次公開授業 〇協議会(公開授業、指定研究2年次の研究の方向

性について)

生徒 指導

諸問題に適切に対応する生徒指導の在り方

8.23 聖籠町

町民会館

〇講演:SNSトラブルの未然防止のあり方 (講師:五泉市立五泉中学校 教頭 髙山 雄一 様)

総合学習

地域と学び、社会と関わり、自立する力を育む指導

11.16 イクネス新

発田

〇公開授業 (2年:課題解決型職場体験 ミッション提案発表会) 〇協議会、情報交換、伝達講習

進路 指導

個に応じた進路選択のための工夫

8.6 豊浦中 〇私立高校説明会分担 〇進路希望調査依頼 〇私立高校等の入試説明会のまとめ提出

特別支援教育

個の特性を生かした進路の実現に向けて

11.27 猿橋中

〇講演「新しい教育課程で学ぶ1年生の学習と生活」 (講師:西新発田高等学校

村山 栄子 様、宮﨑 広志 様) ○グループワーク、卒業を祝う会打合せ

養護 「生き抜く力」を育む健康相談活動の充実

11.7 本丸中

〇ピカジップ法を使った事例検討会 (講師:県立新発田病院 小児心身症科 部長 塚野 喜惠 様) 〇質疑応答

事務 共同実施目的達成のために各組織と連携して資質向上のための研修を行う

11.16 豊浦庁舎 〇学校事務委員会の活用について

~実践例に学び自校に生かす~

⑷ 研究成果の刊行 「新発田市中学校教育研究会 研究紀要」 A4版 38 ページ 250 部 3 成果と課題、次年度の取組(方向性) <成果> 教科の研修では、引き続き生徒同士のかかわりを積極的に取り入れた授業を実践

し、協議会でファシリテーションを活用した有意義な話し合いが行われた。一斉研修日だけでなく、教科部独自の研修を実施し研修を深めることができた。

領域の研修では、今まで行ってきた各校の実践に基づいた情報交換だけでなく、公

開授業を行ったり、講演会を行ったりして研修を深めることができた。

<課題> 協議会での協議題をどのように設定するかで話し合いの深まりが違ってくる。各部で活発な話し合いができるように、適切な協議題を設定する。

<次年度の取組(方向性)> 生徒が自分の考えをもった上で、学び合いや他の人とのかかわる活動を通して、一

層考えを深めることをテーマに授業実践に基づく研修を進める。

教科の研修では、公開授業に基づく研修を中心としながら、各学校の実践を紹介したり、資料を共有したりして、授業力の向上を図る研修を継続的に実践する。

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5-36

村上市岩船郡中学校教育研究会 研究活動の概要

研究主題「生徒の主体性を育む、学び合う授業の創造」

村上市岩船郡中学校教育研究会 会 長 髙橋 哲衛

〃 副会長 木ノ瀬隆幸

1 今年度の課題と取組

<今年度の課題>

従前より、生徒の学力向上が課題である。そこで、各学校では全国学力・学習現状調査や標準学力

検査、Web配信テスト等の結果を基に、自校の学力実態の分析と課題を明確にし、課題解決に向け

た取組を進めてきた。Web配信テストでは、県平均を上回ることが多くなった。さらなる向上に向

けて、一層の徹底した取組が必要である。

また、学力と生徒指導との関連性も勘案し、山積している諸問題の解決には、生徒の意欲の喚起・

高揚が重要な視点となり、同時に「よりよい生き方、人間性を高める指導」の在り方も深く関わって

くる。

<取 組>

研究の視点「生徒が主体性を発揮し、学び合う授業」の視点で研究を推進する。

ア 「学び合う授業」による授業改革により、生徒に育みたい「資質・能力」をつける実践研究

イ 「授業スタンダード 10」と「学び合い 10」を、授業を観る観点として活用

2 研究活動の概要

(1) 一斉部会 平成 30年4月 26日(木)

(2) 主な研修会

① 教科部一斉研修 11月7日(水)各会場

教科ごとに研究授業を推進し、「生徒が主体性を発揮した、学び合う授業」の実践研究を行い、

会員各自の実践も持ち寄り、相互の指導力の向上を図る。

② 教科外研修 10月~12月 各会場

領域ごとに、「授業改善ナビゲーション」に結びつけるための、生徒の実態と課題を明確にし、

「生徒の学び合いによる高め合い」への指導の在り方について、実践研究を行い、指導力の向

上を図る。

部会名 会場 研究主題等 指導者 授業者

国語 村上東中 言語活動を通して生徒が主体的に学び合う

国語科授業の在り方

石黒 篤志:

下越教育事務所指導主事 荒木 圭子

社会 荒川中 自分で考えを表現できる生徒の育成 小野 俊巳:

県立村上中等教育学校教頭 石田ちづる

数学 荒川中 生徒の主体性を伸ばし、学び合う教育の在り方 近 貴志:

村上市立荒川中学校教頭 柴田 淳

理科 朝日中 生徒の主体性を育む、学び合う授業の創造 網 信行:

村上市立神納中学校校長 相馬 亮

音楽 朝日中 主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善 中山 敏雄:

村上市立岩船中学校教頭 小池 亜海

美術 村上東中 次の作品制作への意欲につながる相互鑑賞の在り方 大滝 健:

村上市立山北中学校教頭 伊藤 寛子

保健体育 神納中 生徒の主体性を育む、学び合う保健体育授業の創造 長谷川春義:

村上市立荒川中学校校長 國井 郷史

技術・家庭 荒川中 生徒の主体性を伸ばし、学び合う授業の在り方 西村 諭:

村上市立神納中学校教頭 大滝 陽子

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(3) 各種研修会への取組

① 県中教研指定を受けて研究を推進した。

【国語】11月8日(木)村上市立村上東中学校

【道徳】11月 12日(月)村上市立岩船中学校

② 村上市教職員人権教育、同和教育推進研修会(村上市教育研究会主催)へ協力・参加をした。

8月 20日(月)村上市総合文化会館

(4) その他の取組

① 図書館部が「読書感想発表会」、音楽部が「音楽総合発表会」を実施した。

② 各部の研究成果の発表「研究活動の概要」を発刊した。(A4版 42ページ 250部作成)

3 成果と課題,次年度の取組(方向性)

<成果>

① 「学び合う授業」の実現のために、授業研修の一層の充実を図った。

② 「授業スタンダード 10」「学び合い 10」を活用した指導方法の改善に努めた。

③ 「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改革、あるいは、今日的な教育課題の解決

に向けて優れた講師を招聘し識見を深めた。

<課題>

① 各教科における「主体的・対話的で深い学び」の具現化、求める子どもの姿の共有のためには、

実践をもとにした研修の充実がさらに必要である。

② 次期学習指導要領の完全実施を目前に、移行措置の確実な実施や道徳の教科化に伴う実践や評

価の方法等について情報交換を行うとともに、よりよい実践を求めて、さらに研究を進める必要

がある。

<次年度の取組(方向性)>

① 「学び合う授業」、特に「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて授業研修の一層の充実を

図っていく。

② 次期学習指導要領の趣旨、指導内容、移行措置等について研修を進め、確実な実施と共通理解

具体的実践研究を進める。

英語 平林中 生徒の主体性を育む、学び合う授業の創造 齋藤 望:

村上市立平林中学校教頭 中村 友哉

道徳 岩船中 広い視野で物事を自分のこととしてとらえ、

よりよい生き方を求める生徒の育成

関川 紀博:

下越教育事務所指導主事 石川 淳子

生徒指導 神納中 不登校生徒、保護者への対応について 村山 敬介:

関川村立関川中学校校長

特別活動 新潟リハビリテ

ーション大学

生徒会幹部研修会を通して、

各校生徒の交流とリーダーの育成を図る

中野 貴広:

胎内市立中条中学校教諭

進路指導 荒川中 今年度の入試内容等の理解、公立高校2次募集の出願

資格変更の共通理解

髙橋 聡:

村上市立岩船中学校校長

図書館 村上東中 郡市読書感想文合評会(下越地区出品作品選考) 佐藤 雅秀:

粟島浦村立粟島浦中学校教頭

総合的な学習 村上東中 生徒一人一人の社会的・職業的自立へ向け、

必要な基礎となる能力や態度を育てる。

今井 学

関川村立関川中学校教頭

特別支援教育 県立村上特

別支援学校 中学校卒業後の進路選択に向けて

熊倉 優幸:

県立村上特別支援学校進路指導主事

高松 利治:

県立荒川高等学校教頭

学校保健 市生涯学習

センター 校内・校外連携を意識した健康相談

寺門 洋介:

心理サービスてらびっと代表

学校事務 市生涯学習

センター 文書管理の事務処理と学校預り金の情報共有

上山 陽之:

村上市立朝日中学校教頭

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五泉市東蒲原郡中学校教育研究会 研究活動の概要

「学び合い(検討)」を通して、課題解決を図る生徒の育成

-各教科の「学び合い10」の活用を通して-

五泉市東蒲原郡中学校教育研究会 会 長 渡邊 誠

〃 副会長 平野 智樹

〃 副会長 治田 博樹

1 今年度の課題と取組

<今年度の課題>

昨年度の反省を受け、学び合いの意味づけを共通理解し、そのタイミングや時間を検討し、より効

果的な学び合いを模索したい。

① 学び合いは手段であって決して目的ではない。とはいえ、昨年度の実践でも、学び合いについ

時間をかけてしまい、考えを再構築する時間が不足しがちであった。時間の効率化を図り、個が

より確実に理解し、学びを深めることが大切であったと感じている。

② ねらいと実態に応じて学習形態を工夫することは有効である。学び合いの有効性を確認しなが

ら、自分と他者の考えを交流して学びを深めるために、必要に応じて、ペア、あるいは班になっ

て少人数で話し合う場面を厳選し、より効果的な実践を心がけたい。

<取 組>

以上のような成果と課題を受け、本年度は以下に力点をおいて推進してきた。

① 学び合いを促進する課題の設定と蓄積、共有

② 生徒の思考を促す思考ツールの作成と蓄積・共有

③ 教員のICT技能の向上とICTを活用した授業実践とその蓄積・共有

④ 生徒の意見をつなぐための教員、生徒のファシリテータとしての力量の向上

2 研究活動の概要

(1)県中教研指定研究(下越地区・学校保健)

① 授業者 五泉市立五泉北中学校 教諭 阿部 良美

養護教諭 松原 美紀子

② 指導者 県立教育センター 指導主事 浅沼 文子 様

五泉市教育委員会 指導主事 金 洋輔 様

③ 成果と課題

ア 研究の成果

(ア)生徒は授業を通して、自分の不安や困難の捉え方の傾向を知ることができた。

(イ)事例から考え、学び合うという当郡市保健部の授業スタイルを確立することができた。

(ウ)郡市中学校の実態を受けて、部員全員での授業実践及びそれに基づく授業改善ができた。

特に、2年時公開授業に向けて事前に全中学校で実践し、授業改善ができたことは養護教諭

として貴重な研修の機会となった。

イ 今後の課題

(ア)生徒の思考や意識に沿った授業に改善する必要がある。学習課題の設定で、教師が伝えた

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いことを生徒が学びたいことに変換し、「自分がわかり不安や悩みを柔軟に解決するプロセ

ス」を授業で経験させなければならない。

(イ)生徒が考えを深める面では改善が見られたが、生徒が自らの生き方と関連付けて考える態

度の育成については継続して研究する必要がある。

(ウ)2年間の成果をさらに各校へ広げたい。郡市内のどの学級でも共有していく必要がある。

(2)一斉研修の概要

① 国語(村松桜中) 指導者 五泉市教育委員会 指導主事 鷲津 克幸 様

② 社会(阿賀津川中) 指導者 阿賀町教育委員会 管理指導主事 高松 豊 様

③ 数学(三川中) 指導者 新潟大学教職大学院 准教授 井口 浩 様

④ 理科(五泉中) 指導者 下越教育事務所 指導主事 若狭 陽一 様

五泉市教育委員会 指導主事 金 洋輔 様

⑤ 英語(川東中) 指導者 五泉市立五泉北中学校 校長 辻川 英夫 様

(3)研究成果物の刊行

五泉市・東蒲原郡中学校教育研究会 研究紀要第11集

3 成果と課題,次年度の取組(方向性)

<成 果>

〇 生徒にとって身近であり、疑問や解決してみようという意欲がもてる課題の提示、発問の工夫が

各教科等で積極的に推進され,生徒が主体的に学ぶ姿が見られた。学び合いを促進する課題の蓄積、

共有が図られている。

〇 生徒に課題を明確にとらえさせ、思考を促す手立てとして、タブレット端末、プロジェクター等

のICT機器を活用し視覚的に支援する実践が増えた。また、グループ活動の中でホワイトボード

等を活用して、意見を交換しまとめさせる取組も一層進んでいる。

〇 県中教研指定研究に限らず、研究推進委員を置くことで授業者や部長任せにせず、部全体で盛り

上げていく体制を作れた教科があったことは有効であった。

<課 題>

〇 いくつかの教科等でグループ活動が目的からかい離したり、話し合いが活性化していなかったり

する現状があった。グループ活動を活性化するための工夫の必要性がある。

〇 数学部の実践で、表・式・グラフのよさ,価値を感じさせる支援の必要性が挙げられた。それぞ

れの教科等がもつ「特有のよさ」を、生徒に感得させる工夫が十分でない。

<次年度の取組(方向性)>

〇 学習課題の質の高さが授業の成否を左右する。授業の核心の部分であり,今後とも継続して有用

な課題の発掘を進める。併せて,生徒が学習課題解決への見通しをもてるようにすることも重要で

あり,その具体的な手立てを工夫する。

〇 グループ活動の充実・活性化を図るために、グループ活動を計画的に授業の中でしかけていくこ

と、グループ内の役割を明確にしておくこと、及び、ファシリテーションの充実を図る。

〇 各教科等がもつ「特有のよさ(=教科の見方・考え方)」を明らかにし,それを生徒に感得させ

る授業や単元構成について検討を進めていく。

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阿賀野市・胎内市・北蒲原郡中教研活動の概要

研究主題 「学び合いを通して、考えを深める生徒の育成」

阿賀野市・胎内市・北蒲原郡中学校教育研究会 会長 野澤 一吉

同 副会長 五十嵐一樹

同 副会長 伊藤 信行

1 研究活動の推進

当研究会は、9校 182 名の会員で組織され、16 部会で活動している。

研究主題「学び合いを通して、考えを広げ深める生徒の育成」に基づき、各教科部会・特別活動部会は

授業研究を研究の核とし、また、他の領域部会は研究主題に沿った取組を通して主体的に実践し、各校

の教育活動に生かしている。

今年度は、県中教研指定2年次研究発表会を社会(築地中)、理科(笹神中)、音楽(安田中)で開

催した。

2 研究活動の概要

(1)第1回理事会・評議員会 4月12日(木) 組織及び事業計画等の審議

(2)一斉部会・部長会 4月19日(木) 各部会のテーマ及び事業計画の決定

(3)一斉部会 8月20日(月) 教育課程研究集会の伝達及び各部会で研

究授業指導案等の検討

(4)一斉教科部会・領域部会 11月8日(木) 下表参照

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(5)第2回理事会・評議員会 2月21日(木) 事業の報告及び次年度の課題等

(6)研究成果の刊行 平成 30 年度「実践記録」A4判 38 ページ 220 部

3 成果と今後の課題

各教科・領域とも、概ね計画どおりに研修を実施できた。夏の一斉部会では、教育課程研究集会の伝

達を行い、学習指導要領が求めるものや今後我々が取り組むべき指導について共通理解を図る機会とな

った。県教育研究会指定2年目の社会(築地中)、理科(笹神中)、音楽(安田中)の研究会も盛会に

終わった。また、県中教研創設 55 周年研究大会では、聖籠中学校が白新中学校にて道徳の公開授業を

行い、参会者から好評であった。

来年度は技術・家庭科が県中教研 2 年目発表となり 11 月に中条中学校で授業公開を行う予定である。

技術・家庭科は部員数が限られており、近隣郡市と連携して研究を進めたい。

我々教職員は、法令でも定められているように研修の義務がある。併せて働き方改革も叫ばれている昨

今であり、中教研の活動も見直す時期に来ているのかもしれない。大切なことは、生徒の学力向上のた

め教師の授業力を高めることである。各教科、領域の成果と課題を明確にし、来年度の計画作りを進め

たい。小規模校も多いことから、各教科、領域内の連携を密にして当地区の中教研の活動を充実させた

い。