特別の教科道徳の実施に向けた授業改善と評価情報モラルや生...
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1
とk
■ 学校の教育活動全体で行う道徳教育については、何を目指して行うか(目標設定)は、学校
が独自に考えなければならない。
■ 学校の道徳教育の目標に向かって、どのような内容を重点的に行うのか(重点内容項目)を
学校独自で決定しなければならない。
■ 学校独自の重点内容項目について、いつ、どのような機会に指導するのか、その計画を学校
独自で作成しなければならない。
■ 道徳の時間について年間35単位時間に、どのように道徳の内容を充てて指導するのかを学
校独自で決めなければならない。
学校で道徳教育を進める際には、学校が主体的に子供の実態や地域の実情など様々な事項を的確に把握して、育てたい子供像を明らかにして目標を設定し、計画を立てて、教職員が共通理解、共通実践できるようにすることが求められる。
特別の教科道徳の実施に向けた授業改善と評価
いわゆる「道徳の教科化」が求められる背景
教育改革国民会議報告(平成 12年) 学校は道徳を教えることをためらわない →学校は道徳を教えることをためらっているのではないか。
人生経験豊かな社会人が教えられるようにする → 学校の教師だけでは不十分ではないか
■学校は道徳教育を
十分に行っていない
のではないか。
■学校によって道徳教
育に温度差がある
のではないか。
■ 全ての学校で、全ての先生が同じ程度に道徳教育、とりわけ道徳の
時間の指導をできるようにならないか。
■ 全ての子供たちの手元に教科書が行き渡れば、どこの学校でも同じ
程度の道徳教育が行われるのではないか。
■ 道徳の時間の指導の結果を明らかにして、指導の改善を図れるよう
にする仕組(評価)をつくれば指導の充実が図れるのではないか。
道徳
(道徳の時間)の教科化
道徳教育が充実しない背景として考えられること
学校のカリキュラムマネジメント力
学校の組織力 校長のリーダーシップ
義務教育:子供に受けさせなければならない教育(日本国憲法 第26条)
すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する
教育再生会議(平成 19年) 徳育を「教科」として充実させ、自分を見つめ、他を思いやり、感性豊かな心を育て
るとともに人間として必要な規範意識を学校でしっかり身に付けさせる。
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2
1 心と体の調和の取れた人間の育成に社会全体で取り組む。道徳を新たな枠組みによって教
科化し、人間性に深く迫る教育を行う。
そのため、道徳の教材を抜本的に充実するとともに、道徳の特性を踏まえた新たな枠組みに
より教科化し、指導内容を充実し、効果的な指導方法を明確化する。その際、現行の道徳教育
の成果や課題を検証するとともに、諸外国における取組も参考にして、丁寧に議論を重ねてい
くことを期待する。
■ 道徳教育の課題
・ 学校間や教師間の差が大きい
・ 各教科等との役割分担や関連を意識した指導が不十分
・ 指導方法に不安を抱える教師が多い
・ 学年が上がるにつれて児童生徒の受け止めがよくない
・ 振り返らせたり、具体的にどう行動すればよいかを考えたりする側面に関する指導が不十分 等
■ 道徳教育の改善の方向性
道徳教育の改善を図るため、制度上、道徳の時間を「特別の教科 道徳」(仮称)として新
たに位置付けることを検討すべき。
①道徳教育の目標と「道徳の時間」の目標を分かりやすい記述に改め、両者の関係を明確化
②発達の段階ごとに内容を明確化。いじめ防止や生命尊重、自律心、家族や集団の一員として
の自覚、ルールやマナー、法の意義を理解して守ること、社会の一員としての主体的な生き
方、アイデンティティなどに留意
➂発達の段階をより重視した指導方法の確立。具体的な動作等を取り入れた指導や問題解決的
な指導の充実。全体計画の実質化、各教科等との関連付けの強化
④数値による評価は今後も行わない
⑤一定の水準の授業が実施されるよう、教科書を導入することが適当
● 「心のノート」を全面改訂した「私たちの道徳」を全国の小・中学校に配布。
教育再生実行会議
「いじめ問題等への対応について」(第一次提言) (平成 25年2月 26日)
道徳教育の充実に関する懇談会
「今後の道徳教育の改善・充実方策について」(報告) (平成 25年3月 26日設置。10回の審議を経て、同年 12月 26日報告)
道徳の改善に関わる提言、報告、答申
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3
平成 26年4月から使用開始・
① 道徳の時間は、学習指導要領に示された内容について体系的な指導により学ぶという各教
科と共通する側面と、道徳教育の要となって人格全体に関わる道徳性の育成を目指すもので
あり、学級担任が担当することが望ましいこと、数値などによる評価はなじまないことな
ど、各教科にはない側面があることを踏まえ、教育課程上「特別の教科道徳」(仮称)とし
て位置付けることが適切。
※ 特定の価値観を押し付けたり、主体性をもたず言われるままに行動するよう指導したり
することは、道徳教育が目指す方向の対極と指摘。
② 目標を明確で理解しやすいものに改善。道徳教育も「特別の教科道徳」(仮称)も、最終
的には「道徳性」の育成が目標。道徳教育の目標は簡潔な表現に改め、「特別の教科道徳」
(仮称)の目標は、判断力、道徳的心情、道徳的行為を行う意欲や態度を育てることを通じ
て、よりよく生きていくための資質・能力を培うこととして提示。
➂ 内容をより発達の段階を踏まえた体系的なものに改善。四つの視点の順序等を適切に見直
す。キーワードなども活用しつつ、内容項目をより体系的、効果的に示す。情報モラルや生
命倫理など現代的課題の扱いを充実。
④ 「特別の教科道徳」(仮称)の目標や指導のねらいに即し、対話や討論など言語活動を重
視した指導、道徳的習慣や道徳的行為に関する指導や問題解決的な学習を重視した指導など
を取り入れることが重要。小・中学校の違いを踏まえた指導方法の工夫など、指導の効果を
上げるための多様な取組を行うことが必要。
⑤「特別の教科道徳」(仮称)の中心となる教材として、検定教科書を導入。
⑥ 一人一人のよさを伸ばし、道徳性に係る成長を促すための適切な評価、多面的、継続的に
把握し、総合的に評価していくことが必要。数値などによる評価は不適切。
※ 指導要録の具体的な改善案等については、今後専門的に検討。
中央教育審議会
「道徳に係る教育課程の改善等について」(答申) (平成 26年3月4日設置。10回の審議を経て、同年 10月 21日に答申)
道徳教育は
■ 人格の基盤である道徳性を育てることが使命である。
■ 道徳性は人格の基盤であり、「豊かな心」だけでなく、「確かな学力」や「健やかな体」
の基盤ともなり 「生きる力」を育むものである。
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① 教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神 (例)
② 自己の生き方を考える
〇 人間としての生き方
特別の教科 道徳 の特質
道徳教育の目標に基づく①②
第1章総則の第1の2に示す道徳教育の目標に基づき,よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため,
道徳的諸価値についての理解を基に,自己を見つめ,
物事を多面的・多角的に考え,自己の生き方についての考えを深める学習を通して,
道徳的な判断力,心情,実践意欲と態度を育てる。(中:広い視野から、人間としての生き方)
総則 平成 27年 学習指導要領一部改正
道徳教育は,教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に基づき,
自己の生き方を考え,主体的な判断の下に行動し,自立した人間として他者と共によりよく生きる
ための基盤となる道徳性を養うことを目標とする。(中:人間としての生き方)
①
位
地
b
ⓑ 教育基本法
教育の目的(第1条) 人格の完成を目指し,平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行うこと
教育の目標(第2条) 真理を求める態度を養うこと 豊かな情操と道徳心を培うことなど
義務教育の目的(第5条第2項) 各個人の有する能力を伸ばしつつ社会において自立的に生きる基礎を培い,また,国家及び社会の形成者として必要とされる基本的な資質を養うことを目的
学校教育法
義務教育の目標(第 21条第1項) 自主,自律及び協同の精神,規範意識,公正な判断力並びに公共の精神に基づき主体的に社会の形成に参画し,その発展に寄与する態度を養うこと (同第2項) 生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと (同第3項) 伝統と文化を尊重し,それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する態度を養うとともに,進んで外
国の文化の理解を通じて,他国を尊重し,国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと
②
b
ⓑ
「自己の生き方」を考える
児童一人一人が,よりよくなろうとする自己を肯定的に受け止め,他者との関わりや
身近な集団の中での自分の特徴などを知り,伸ばしたい自己を深く見つめること
→ 社会の中でいかに生きていけばよいのか,国家及び社会の形成者としてどうあればよいのかを
考えることにもつながる。
人間としての生き方:人間は,自らの生きる意味や自己の存在価値に関わることについては,全人格を
かけて取り組むものである。人としてよりよく生きる上で大切なものは何か,自分はどのように生きる
べきかなどについて,時には悩み,葛藤しつつ,生徒自身が,自己を見つめ,「人間としての生き方を
考える」ことによって,真に自らの生き方を育んでいくことが可能となる
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➂ 主体的な判断の下に行動する
④ 自立した人間として他者と共
によりよく生きる
④ 自立した人間として他者と共によりよく生きる
⑤ 道徳性を養う
1
総則 平成 27年 学習指導要領一部改正
道徳教育は,教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に基づき,
自己の生き方を考え,主体的な判断の下に行動し,自立した人間として他者と共によりよく
生きるための基盤となる道徳性を養うことを目標とする。(中:人間としての生き方)
➂
さ
位
地
b
ⓑ
④
⑤
□ 道徳的判断力
それぞれの場面において善悪を判断する能力。人間として生きるために道徳的価値が大切なことを理解し,様々な状況下で人間としてどのように対処することが望まれるかを判断する力。的確な道徳的判断力をもつことによって,それぞれの場面において機に応じた道徳的行為が可能になる。
□ 道徳的心情
道徳的価値の大切さを感じ取り,善を行うことを喜び,悪を憎む感情。人間としてのよりよい生き方や善を志向する感情。道徳的行為への動機として強く作用するもの。
□ 道徳的実践意欲と態度
道徳的心情や道徳的判断力によって価値があるとされた行動をとろうとする傾向性
・ 道徳的実践意欲
道徳的判断力や道徳的心情を基盤とし道徳的価値を実現しようとする意志の働き
・ 道徳的態度,
道徳的判断力や道徳的心情に裏付けられた具体的な道徳的行為への身構え
道徳性の諸様相には,特に序列や段階があるということではない。一人一人の児童が道徳的価値を自覚し,自己
の生き方についての考えを深め,日常生活や今後出会うであろう様々な場面,状況において,道徳的価値を実現す
るための適切な行為を主体的に選択し,実践することができるような内面的資質を意味している。
■ 児童生徒が自立的な生き方や社会の形成者としての在り方について自ら考えたことに基づき,人間
としてよりよく生きるための行為を自分の意志や判断に基づいて選択し行うこと
■ 児童生徒が日常生活での問題や自己の生き方に関する課題に向き合い,考え方の対立がある場合も,自ら
の力で考え,よりよいと判断したり適切と考えたりした行為の実践に向けて具体的な行動を起こすこと
■「自立した人間」としての主体的な自己は,同時に「他者と共に」よりよい社会の実現を目指そうと
する社会的な存在としての自己を志向
→ 人は誰もがよりよい自分を求めて自己の確立を目指すとともに,一人一人が他者と共に心を通じ合
わせて生きようとしている。
→ 他者との関係を主体的かつ適切にもつことができるようにすることが求められる。
道徳性とは
■ よりよく生きるための営みを支える基盤となるもの
■ 人間としての本来的な在り方やよりよい生き方を目指して行われる道徳的行為を可能にする人格的特性であり,人格の基盤をなすもの
■ 人間らしいよさであり,道徳的価値が一人一人の内面において統合されたもの
特別の教科 道徳 の特質
道徳教育の目標に基づく➂④⑤
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特別の教科 道徳 の特質
道徳的諸価値についての理解を基に、自己を見つめ
第1章総則の第1の2に示す道徳教育の目標に基づき,よりよく生きるための基盤となる道徳
性を養うため,
道徳的諸価値についての理解を基に,自己を見つめ,
物事を(広い視野から)多面的・多角的に考え,自己の(人間としての)生き方についての考
えを深める学習を通して,道徳的な判断力,心情,実践意欲と態度を育てる。
児童が将来,様々な問題場面に出会った際に,その状況に応じて自己の生き方を考え,
主体的な判断に基づいて道徳的実践を行うために道徳的価値の意義やその大切さの理解が必要
道徳的価値
■よりよく生きるために必要とされるもの ■人間としての在り方や生き方の礎となるもの 学校教育では,これらのうち発達の段階を考慮して,児童一人一人が道徳的価値観を形成する上で必要なものを内容項目として取り上げている
道徳的価値の理解 ■ 人間としてよりよく生きる上で大切なことであると理解すること (価値理解)
■ 大切であってもなかなか実現することができない人間の弱さなども理解すること (人間理解)
■ 道徳的価値を実現したり,実現できなかったりする場合の考え方、感じ方は多様であるということを理解すること (他者理解)
道徳的価値が人間らしさを表すものであることに気付き,価値理解と同時に人間理解や他者理解を深めていくようにする。
■ 道徳的価値の理解のための指導をどう行うかは,授業者の意図や工夫による ■ 自立した人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を養うには,道徳的価値について理解する学習は不可欠
■ 道徳的価値の理解を図るには,児童一人一人がこれらの理解を自分との関わりで捉えることが重要 ■ 人間としてよりよく生きる上で大切な道徳的価値を自分事として考えたり感じたりすることが大切
× 特定の道徳的価値の絶対視 × 道徳的価値のよさや大切さの観念的な理解
児童が道徳的価値を実感を伴って理解できるようにすることが重要
自己を見つめる
これまでの自分の経験やそのときの考え方,感じ方と照らし合わせながら,更に考えを深めること
■ 自己を見つめる学習を通して,児童は,道徳的価値の理解と同時に自己理解を深める
■ 児童自ら道徳性を養う中で,自らを振り返って成長を実感したり,これからの課題や目標を見付けたりす
ることができるようになる
■ 道徳科の指導では,児童が道徳的価値を基に自己を見つめることができるような学習を通して,道徳性を
養うことの意義について,児童自らが考え,理解できるようにすることが大切
■ 道徳的価値を含んだ事象や自分自身の体験などを通した,そのよさや意義,困難さ,多様さなどの理解
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特別の教科 道徳 の特質
物事を多面的・多角的に考える
道徳性を養うためには
・児童が多様な考え方や感じ方に接することが大切
・多様な価値観の存在を前提にして,他者と対話したり協働したりしながら,物事を多面
的・多角的に考えることが求められる
物事を多面的・多角的に考える学習
児童は,価値理解と同時に人間理解や他者理解を深め,更に自分で考えを深め,判断し,表
現する力などを育む
→ 道徳的価値の理解を基に,自己を見つめ,物事を多面的・多角的に考えるという道徳的価
値の自覚を深める過程で,道徳的価値を自分なりに発展させていくことへの思いや課題が培
われる。
→ その中で,自己や社会の未来に夢や希望がもてるようにすることが大切
■ 物事を一面的に捉えるのではなく,児童自らが道徳的価値の理解を基に考え,様々な視点
から物事を理解し,主体的に学習に取り組むことができるようにすることが大切
例)発達の段階に応じて二つの概念が互いに矛盾,対立しているという二項対立の物事を取り
扱うなど,物事を多面的・多角的に考えることができるよう指導上の工夫をすることも大切
第1章総則の第1の2に示す道徳教育の目標に基づき,よりよく生きるための基盤となる道徳
性を養うため,
道徳的諸価値についての理解を基に,自己を見つめ,
物事を多面的・多角的に考え,自己の(人間としての)生き方についての考えを深める学習を
通して,道徳的な判断力,心情,実践意欲と態度を育てる。(中学校;広い視野から)
例
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特別の教科 道徳 の特質
自己の生き方についての考えを深める
■ 児童は,道徳的価値の理解を基に自己を見つめるなどの道徳的価値の自覚を深める過程で
同時に自己の生き方についての考えを深めているが,特にそのことを強く意識させることが
重要
■ 児童が道徳的価値の理解を基に,自己を見つめ,物事を多面的・多角的に考えることを通
して形成された道徳的価値観を基盤として,自己の生き方についての考えを深めていくこと
ができるようにすることが大切
■ 道徳的価値の理解を自分との関わりで深めたり,自分自身の体験やそれに伴う考え方や感
じ方などを確かに想起したりすることができるようにするなど特に自己の生き方についての
考えを深めることを強く意識して指導することが重要
■ 児童が道徳的価値に関わる事象を自分自身の問題として受け止められるようにする
■ 他者の多様な考え方や感じ方に触れることで身近な集団の中で自分の特徴などを知り,
伸ばしたい自己を深く見つめられるようにする
■ これからの生き方の課題を考え,それを自己の生き方として実現していこうとする思いや
願いを深めることができるようにする
道徳科では,自己の生き方についての考えを深める学習を,児童の実態に応じて計画的にな
されるように様々に指導を工夫することが必要
× 教師の一方的な押し付け
× 単なる生活経験の話合い
などに終始しないように特に留意し,相応の指導の計画や方法を講じ,
指導の効果を高める工夫をすることが大切
■ 長期的展望と綿密な計画に基づいた丹念な指導がなされ,
道徳的実践につなげていくことができるようにすることが求められる
第1章総則の第1の2に示す道徳教育の目標に基づき,よりよく生きるための基盤となる道徳
性を養うため,
道徳的諸価値についての理解を基に,自己を見つめ,
物事を多面的・多角的に考え,自己の生き方についての考えを深める学習を通して,
道徳的な判断力,心情,実践意欲と態度を育てる。
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■ 内容等
◇ いじめの問題への対応の充実や,児童生徒の発達の段階をより一層踏まえた体系的なもの
とする観点から改善。
○ より体系的なものとする観点から,現行の3の視点と4の視点の順序を入れ替える。
(四つの視点)
改正後 現 行 A 主として自分自身に関すること
B 主として人との関わりに関すること
C 主として集団や社会との関わりに関すること
D 主として生命や自然,崇高なものとの関わりに関すること
1.主として自分自身に関すること
2.主として他の人とのかかわりに関すること
3.主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること
4.主として集団や社会とのかかわりに関すること
○ それぞれの視点の下に,内容項目に応じたキーワードを併せて示す。
例:〈キーワード〉「節度、節制」
〈内容項目〉 「健康や安全に気を付け、物や金銭を大切にし、身の回りを整え、わがままをしない
で、規則正しい生活をすること。」(小学校第1学年及び第2学年)
(小学校)
A 主として自分自身に関すること
[善悪の判断,自律,自由と責任][正直,誠実][節度,節制][個性の伸長]
[希望と勇気,努力と強い意志][真理の探究]
B 主として人との関わりに関すること
[親切,思いやり][感謝][礼儀][友情,信頼][相互理解,寛容]
C 主として集団や社会との関わりに関すること
[規則の尊重][公正,公平,社会正義][勤労,公共の精神][家族愛,家庭生活の充実]
[よりよい学校生活,集団生活の充実][伝統と文化の尊重,国や郷土を愛する態度][国際理解,国際親善]
D 主として生命や自然,崇高なものとの関わりに関すること
[生命の尊さ][自然愛護][感動,畏敬の念][よりよく生きる喜び]
(中学校)
A 主として自分自身に関すること
[自主,自律,自由と責任] [節度,節制][向上心,個性の伸長][希望と勇気,克己と強い意志]
[真理の探究,創造]
B 主として人との関わりに関すること
[親切,思いやり][礼儀][友情,信頼][相互理解,寛容]
C 主として集団や社会との関わりに関すること
[遵法精神,公徳心][公正,公平,社会正義][社会参画,公共の精神][勤労][家族愛,家庭生活の充
実] [よりよい学校生活,集団生活の充実][郷土の伝統と文化の尊重,郷土を愛する態度]
[我が国の伝統と文化の尊重,国を愛する態度] [国際理解,国際貢献]
D 主として生命や自然,崇高なものとの関わりに関すること
[生命の尊さ][自然愛護][感動,畏敬の念][よりよく生きる喜び]
「特別の教科 道徳」の内容と配慮事項
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○ 中学校までの指導の系統性を図る観点やいじめの問題への対応の観点から,小学校第1学
年及び第2学年,小学校第3学年及び第4学年,小学校第5学年及び第6学年に新たな内容項
目を設ける。
※ 内容項目数の合計
小学校第 1,2学年:19,小学校第 3.4 学年:20,小学校第 5,6学年:22,中学校.:22
■ 指導に当たっての配慮事項等について(下線部は,新規事項)
◇ 指導の配慮事項として,指導方法の工夫のほか,情報モラル,環境,科学技術と生命倫理
等に関する事柄を追加。
○ 問題解決的な学習、道徳的行為に関する体験的な学習等を取り入れるとともに,多様な実
践活動や体験活動を生かすなど指導方法を工夫すること。
○ 情報モラルに関する指導を充実すること。
○ 社会の持続可能な発展などの課題に留意すること。
○ 科学技術の発展と生命倫理との関係などの課題に留意すること。(中学校)
◇ 教材についての配慮事項を新たに記載。
○ 教育基本法や学校教育法その他の法令に従い,次の観点に照らし適切と判断されるもので
あること。
・ 児童生徒の発達の段階に即し,ねらいを達成するのにふさわしいものであること。
・ 人間尊重の精神にかなうものであって,悩みや葛藤等の心の揺れ人間関係の理浮の課題も
め,児童生徒が深く考えることができ人間としてよりよく生きる喜びや勇気を与えられるも
のであること。
・ 多様な見方や考え方のできる事柄を取り扱う場合には,特定の見方や考え方に偏った取扱
いがなされていないものであること。
■ 追記した内容
小学校
〔第1学年及び第2学年〕
[個性の伸長] 自分の特徴に気付くこと。
[公正,公平,社会正義] 自分の好き嫌いにとらわれないで接すること。
[国際理解,国際親善] 他国の人々や文化に親しむこと。
〔第3学年及び第4学年〕
[相互理解,寛容] 自分の考えや意見を相手に伝えるとともに,相手のことを理解し,自分と異な
る意見も大切にすること。
[公正,公平,社会正義] 誰に対しても分け隔てをせず,公正,公平な態度で接すること。
〔第5学年及び第6学年〕
[よりよく生きる喜び] よりよく生きようとする人間の強さや気高さを理解し,人間として生きる
喜びを感じること。
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① 問題解決的な学習
② 道徳的行為に関する体験的な学習
■実際に挨拶や丁寧な言葉遣いなど具体 的な道徳的行為をして,
礼儀のよさや作法の難しさなどを考える
■相手に思いやりのある言葉を掛けたり,手助けをして親切についての考えを
深めたりする
特別の教科 道徳 の特質
多様な方法を取り入れた指導
児童の発達の段階や特性等を考慮し,指導のねらいに即して,問題解決的な学習,道徳的行為に
関する体験的な学習等を適切に取り入れるなど,指導方法を工夫すること。その際,それらの活
動を通じて学んだ内容の意義などについて考えることができるようにすること。また,特別活動
等における多様な実践活動や体験活動も道徳科の授業に生かすようにすること。
道徳科における問題 → 道徳的価値に根差した問題(単なる日常生活の諸事象ではない。)
■ 問題意識をもって学習に臨み,ねらいとする道徳的価値を追求し,多様な考え方や感じ方を基
に学べるようにするためには,指導方法の工夫が大切
➡○ 自分の体験やそれに伴う考え方や感じ方を基に自分なりの考えをもち,友達との話合いを
通して道徳的価値のよさや難しさを確かめるような問題解決的な学習が考えられる
○ 教師と児童,児童相互の話合いが十分に行われることが大切,
教師の発問の仕方の工夫などが重要
○ 話合いでは学習形態を工夫することもでき,一斉による学習だけでなく,
ペアや少人数グループなどでの学習も有効
■ 問題解決的な学習を行う場合には,その課題を自分との関わりで見つめたときに,自分にはどのような
よさがあるのか,どのような改善すべきことがあるのかなどを,考え,話し合うことを通して,
児童一人一人が課題に対する答えを導き出すことが大切。
■ 話し合う場面を設定すること,ペアや少人数グループなどでの学習を導入することが目的化してしまう
ことがないよう指導の意図に即して,取り入れられる手法が適切か否かをしっかり吟味する必要がある
読み物教材等の活用
■ その教材に登場する人物等の言動を即興的に演技して考える役割演技など
疑似体験的な表現活動を取り入れた学習
■ 単に体験的行為や活動そのものを目的とするのではなく,体験的行為などを通じて学んだ
内容から道徳的価値の意義などについて考えを深めるようにすることが重要
① ②
![Page 12: 特別の教科道徳の実施に向けた授業改善と評価情報モラルや生 命倫理など現代的課題の扱いを充実。 ④ 「特別の教科道徳」(仮称)の目標や指導のねらいに即し、対話や討論など言語活動を重](https://reader033.vdocuments.net/reader033/viewer/2022060207/5f03c37c7e708231d40aa6d3/html5/thumbnails/12.jpg)
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◇ 評価については,児童生徒の成長の様子を把握することを基本。数値評価を行わないこと
は従前と同様。
■ 数値による評価ではなく,記述式で あること。
■ 他の児童生徒との比較による相対評価ではなく,児童生徒がいかに成長したかを積極
的に受け止め,励ます個人内評価として行うこと。
■ 他の児童生徒と比較して優劣を決めるような評価はなじまないことに留意する必要が
あること。
■ 個々の内容項目ごとではなく,大くくりなまとまりを踏まえた評価を行うこと。
■ 発達障害等の児童生徒についての配慮すべき観点等を学校や教員間で共有すること。
児童生徒の学習状況の把握と評価
→ 学習指導過程における指導と評価を一体的に捉えることが重要
→ 学習指導過程の評価には具体的な観点が必要
児童生徒の道徳性に係る成長の様子
(例)・一面的な見方から、多面的・多角的な見方に発展している
・道徳的価値の理解を自分との関わりで深められるようになった など
(新)児童(生徒) の学習状況や道徳性に係
る成長の様子を継続的に把握し,指導に生
かすよう努める必要がある。ただし,数値な
どによる評価は行わないものとする。
(現行)児童(生徒)の道徳性については,常に
その実態を把握して指導に生かすよう努める必
要がある。ただし,道徳の時間に関して数値な
どによる評価は行わないものとする。
確かな指導観を基に,明確な意図をもって指導や指導方法の計画を立て,学習指導過
程で期待する児童の学習を具体的な姿で表したものが観点となる。
特別の教科 道徳 の特質
学習状況や道徳性に係る成長の様子の継続的な把握
![Page 13: 特別の教科道徳の実施に向けた授業改善と評価情報モラルや生 命倫理など現代的課題の扱いを充実。 ④ 「特別の教科道徳」(仮称)の目標や指導のねらいに即し、対話や討論など言語活動を重](https://reader033.vdocuments.net/reader033/viewer/2022060207/5f03c37c7e708231d40aa6d3/html5/thumbnails/13.jpg)
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教育活動全体を通じて行う道徳教育の進め方
学校としてどのような子供を育成するのかを明らかにする
■ 教育関係法規の規定,時代や社会の要請や課題,教育行政の重点施策 ■ 学校や地域の実態と課題,教職員や保護者の願い ■ 子供の実態と課題
基本的把握事項
■ 教育基本法、学校教育法、思いやりあふれる○○県、など ■ 核家族が多い、地域コミュニティが発展途上 ■ 人との豊かな関わりをもたせたい、思いやりの心を育みたい
学校の教育目標
豊かな創造力や実践力をもち人間性豊かな子供を育てる
○ 進んで学ぶ子供
○ 思いやりがあり助け合う子供
○ がんばりぬく子供
道徳教育の重点目標
人間尊重の精神を基盤として、他者と
の関わりの中で、思いやりの心をもち
助け合おうとする態度を育てる。
道徳教育の重点目標を明確にする
■ 基本的把握事項、学校の教育目標との整合性を図る
道徳教育の重点目標のポイントを明確にする
■ 道徳の内容との関わりを明らかにする。
相手のことを考えて思いやりのある行動
ができるようにする
■ 道徳の内容 :「親切、思いやり」に関わる内容
各学年の指導の重点を明らかにする
○道徳授業の特質を生かして、子供が自分との関わりで道徳的価値について考えられるような授業を展開する
○各学年ともに「親切、思いやり」の内容を重点として授業を創造する。
道徳授業の方針を明確にする
年間指導計画を作成する際の観点や重点目標に関
わる内容の指導の工夫,校長や教頭等の参加,他の
教師との協力的な指導等を記述
道徳授業の年間指導計画 道徳教育の全体計画 別葉
道徳授業以外の指導で、どのような場面
でどのように「親切、思いやり」の指導
をするのかを検討する。
(指導の方針、内容及び時期)
学校の全教職員が協力して、学校の道徳教育の重点にかかわる具体的な道徳指導を検討しましょう!
1 道徳教育の重点目標の明確化
2 重点内容項目の明確化
![Page 14: 特別の教科道徳の実施に向けた授業改善と評価情報モラルや生 命倫理など現代的課題の扱いを充実。 ④ 「特別の教科道徳」(仮称)の目標や指導のねらいに即し、対話や討論など言語活動を重](https://reader033.vdocuments.net/reader033/viewer/2022060207/5f03c37c7e708231d40aa6d3/html5/thumbnails/14.jpg)
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3 重点内容項目に関わる具体的な指導の機会、時期の明確化
主として道徳的実践の指導 内面的資質の育成
学校の教育活動全体を通して行う道徳教育
● 週1時間の授業で
● 子供が将来出会うであろう様々な場面で主体的に道徳的な行為ができるように
国 語 国語を尊重する態度を養い、相手の気持ちを考えて適切に伝え合う力を高める。
社 会 社会生活への理解と我が国の伝統文化を尊重する態度、国際協調の精神を養う。
生 活 身近な人や社会、自然との関わりを通して自立心を養う。
算 数 筋道を立てて考え、合理的な生活をしようとする態度を育てる。
理 科 自然を大切にしようとする態度及び生命を尊重しようとする態度を育てる。
体 育 健康の保持増進と体力の向上を図り豊かな生活を営もうとする態度を育てる。
家 庭 家族の一員として生活を豊かにしようとする態度を育てる。
音 楽 音楽活動をとおして豊
かな感性を養う。
図画工作 造形活動をとおして豊
かな情操を養う。
総合的な学習の時間 自己を振り返り、自分らしさを
生かそうとする態度を育てる。
特別活動 望ましい集団活動をとおして、個性の伸長を図り、集団の一員として自覚を高める。
各教科等の特質(目標)を視点として
日常の生徒指導をとおして
● 子供が登校してから下校するまで ● プラス面をよりプラスに、マイナス面をプラスに ● 即効性を求める
外国語活動 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成する。
道徳授業
道徳性を養う指導
いじめを例
に
いじめはやめなさ
い! いじめをやめさせる指導
親切 寛容 誠実 節度
相手のことを考えて親切にしたことはありますか?
鉄は熱いうちに打て
急がば回れ
いじめをしない
資質を育てる 指導
感謝 自律 友情 公正公平
各教科等の目標,
内容及び教材と
の関わり
学習活動や学習
態度への配慮
教師の態度や行
動による感化
■ 学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育
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(2) 学校の教育活動全体で行う道徳教育を補充,深化,統合する
各教科等における道徳教育としては取り扱う機会が十分でない内容項目に関わる指導を補う。
児童生徒や学校の実態等を踏まえて指導をより一層深める。
内容項目の相互の関連を捉え直したり発展させたりする。
補充
① 各学校の具体的な道徳教育の重点目標を設定する
② 道徳教育の重点目標のポイントを明確にする
例)相手のことを思いやり、しっかりとした規範意識をもった人間に育ってほしい
例)「思いやり」、「規範意識」
③ 道徳教育の重点目標のポイントに関わる道徳の内容を明確にする 例)思いやり、親切、規則の尊重
④ 当該の道徳の内容に関わる道徳授業以外の指導を明確にする
⑤ 道徳授業以外の指導の内容及び時期を明確にする
⑥ 重点以外の道徳の時間以外の指導の内容及び時期を明確にする
学校の教育活動全体を通して行う道
徳教育の内容や進め方は、学校の実
情によって異なる
5 道徳授業の確実な実施
(1) 計画的,発展的に指導する
学校の教育活動全体で行う道徳教育との関連を明確にし,子供の発達の段階に即しながら,道徳の内容に示された基本的な道徳的価値の全体にわたって計画的,発展的に指導する。
道徳の内容の全てについて確実に指導することができる見通しのある計画を作成する。
年間指導計画に基づく適切な指導
4 道徳教育の全体計画及び別葉の作成
各教科等で行う道徳教育は、日頃
行っている指導に、目指す子供像
などに向けた思いをこめることが
大切である
深化
統合
「第○回
道徳」の実践
「授業の足跡」の実践
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考え、議論する道徳
考え、議論する道徳授業の構想
読み物資料の心情理解に終始する授業
●気持ちの変化を捉える
●人物の気持ちに共感させる
自分との関わりで道徳的価値を考える授業
○自分自身を見つめる
○人物に共感し自分との関わりで気持ちを想像する
読み物道徳 考える道徳
望ましいと思われること、決まりきったことを言わせたり、書かせたりする授業 ●何が大切か
●どうすることが望ましいのか
自分との関わりで多面的、多角的に考える授業
○どのようわけで大切なのか ○どうすることが考えられるか
押しつけ道徳 考える道徳
考える 主体的に 自分との関わりで
多様な考え方、 感じ方と出合い 交流する
自分の考え方、感じ方を
明確にする
自分の考え方、感じ方を
より明確にする
主体的に 自分との 関わりで
子供が
■ 自らを振り返って成長を実感できるよう
に工夫する
■ これからの課題や目標を見付けたりする
ことができるよう工夫する
道徳性を養うことの意義について,子供自らが考え,理解し,主体的に学習に
取り組むことができるようにする
6 考える道徳授業の創造
主体的な学び 対話的な学び
深い学び
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その上で、自分との関わりで考えられる授業を構想し、実践する。
明確な指導観に基づく授業の創造
これまでの子供のねらいとする道徳的価値に関わる学びとその結果を明確にする
「明確な指導観」をもつとは‥ :主題設定
の理由
1 ねらいとする道徳的価値(道徳の内容)について、学習指導要領に基づき、明確な考えをもつ。
2 授業者の明確な価値観を基づくこれまでの指導と子供の学び、よさや課題を明確にし、本時の方向性を示す。
3 授業者の明確な価値観、本時の方向性を基に、教材の活用の仕方を明らかにする。
価値観
教材観
児童観
指導観
各教科等,様々な場面でこの視点で友情に関わる指導を行う
友達と活動して楽しかったことや友達と助け合ってよかったことを考えさせながら,友達と仲よくする大切さを育んでいく必要がある。
授業者の価値観
よさ:友達と仲良く遊んだり生活したりすることはできてい
課題:友達の立場に立って考え,助け合うことはまだ難しい
「仲良くする」から,「仲良くし,助け合う」ということへ意識が向くよ
うに指導していく必要がある。
その結果 児童は
実態から求められるこ
実態からどのように教材を活用するか
友達同士の助け合いのよさを感じたときの気持ちを想像させたい
涙をぽろっとこぼしたやまがらを見て,みそさざいはどんなことを考えていた
指導の工夫 発問構成 役割演技 ワークシート・・・
二わのことり
例
友達同士助け合うことのよさを自分との関わりで考えさせるために,
やまがらの涙を見たときのみそさざいの思いを考えさせたい。
児童観
教材観
![Page 18: 特別の教科道徳の実施に向けた授業改善と評価情報モラルや生 命倫理など現代的課題の扱いを充実。 ④ 「特別の教科道徳」(仮称)の目標や指導のねらいに即し、対話や討論など言語活動を重](https://reader033.vdocuments.net/reader033/viewer/2022060207/5f03c37c7e708231d40aa6d3/html5/thumbnails/18.jpg)
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ン関指導計画の
道徳教育のカリキュラムマネジメント
校長の方針
児童の実態
関係法令
行政課題
家庭、地域の願
い
教師の願い
P
P
道徳教育の
全体計画
道徳授業の年
間指導計画
各教科等での指導
体験活動等の指導
家庭、地域との連携
道徳の時間の指導
D
全体計画
年間指導計画
P
各教科等での指導
体験活動等の指導
家庭、地域と携
道徳の時間の指導
D
C
子供の道徳性の評価
観察 面接 作文
ノート 質問紙 等
授業記録 メモ
P
D
C
A
全体計画の改善・充実
年間指導計画の改善・充実
体ねn験活動等の指導
校内体制の改善・充実
教員研修の充実
道徳教育は、学校が自校の実情、子供の実態等を基にして、目標を設定し、目
標に向けて指導すべき内容を考え、指導の重点を決めて、いつ、どのような機会
に指導をするのかを明らかにした指導計画を整え、全教職員が共通理解、共通実
践をすることで初めて充実するものである。
道徳教育の充実は、校長の明確な方針とリーダーシップにかかっている。