建築物の形態と構造との関わり -...
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建築物の形態と構造との関わり
1.自然物と人工物の関係
2.構造材料の特徴
3.基本的な形態
4.個々の形態の特徴と実例4.1 アーチとカテナリー
4.2 ヴォールトとドーム
4.3 はりと柱
4.4 トラスとスペースフレーム
4.5 シェル
4.6 吊り構造
4.7 空気膜構造
4.8 折板構造
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1.自然物と人工物との関係:「相違点」
(1) スケール
• 力学的なメカニズムが異なる
– 放散虫:表面張力
→
3次元シンメトリー
– 小スポーツパレス:重力
→
2次元シンメトリー
• 使用する材料が異なる
– 長さが2倍なら重量は8倍
→
人工物は高い材料強度 が必要
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1.自然物と人工物との関係:「相違点」
(2) 形態決定の要因
– 自然物:意志がない
• 環境,力学的要因,
効率,生命体とし
ての効率
– 人工物:意志がある
• 美的センス,宗教
観
• 技術力,経済性,
工期
Euardo Torroja研究所の石炭庫
1951
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2.構造材料の特徴
• 石 (stone)• れんが (brick) →
圧縮に強く,引張に弱い
• コンクリート
(concrete)
– ローマ時代:ポゾラニックモルタル(火山灰,凝灰岩)• 鋳鉄 (cast iron)
– 鋳物:堅くてもろい
• 錬鉄 (wrought iron)– 鋳鉄を脱炭したもの。柔らかく鍛造出来る。
• 鋼 (steel)– 錬鉄より炭素量が多く,少し堅い。
• アルミニウム(aluminum)– 軽い,柔らかい,美しい
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4.個々の構造形態の特徴と実例
4.1 アーチとカテナリー
4.2 ヴォールトとドーム
4.3 はりと柱
4.4 トラスとスペースフレーム
4.5 シェル
4.6 吊り構造
4.7 空気膜構造
4.8 折板構造
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アーチ
• 石造
ゼゴビアの水道橋
(DC.2, Spain)
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アミアン大聖堂フランス最大の盛期ゴシック大聖
堂 全長145m、天井の高さ約
42.3m、身廊幅14.6m
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リブの造形の変遷
ブールジュ大聖堂 (13世紀) キングスカレッジ礼拝堂(15世紀)