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社会基盤・海洋事業領域説明会
2019年5月17日
執行役員社会基盤・海洋事業領域長
川上 剛司
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目次
1. 社会基盤・海洋事業領域の概要
2. 「グループ経営方針2019」に基づく社会基盤・海洋事業領域の事業戦略
(1)グループ経営方針2019-社会基盤・海洋事業領域の取組み
(2)3カ年の力点と個別事業戦略
3. 数値目標
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1.社会基盤・海洋事業領域の概要
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SBU 事業・製品 主要製品
橋梁・水門 ・鋼製橋梁・PC橋梁・水門
シールドシステム ・シールド掘進機
コンクリート建材 ・セグメント・土木・建築関連事業
交通システム ・鉄道車両・新交通システム・除雪機械
都市開発 ・不動産賃貸・分譲・倉庫業
売上高構成比(2018年度)
1. 社会基盤・海洋事業領域の概要
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領域計1,431
億円720億円
220億円
185億円
128億円
15億円
163億円
橋梁・水門50%
交通システム
15%
シールドシステム
13%
コンクリート建材9%
都市開発11%
その他1%
2.「グループ経営方針2019」に基づく社会基盤・海洋事業領域の事業戦略
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(1)グループ経営方針2019-社会基盤・海洋事業領域の取組み
(2)3カ年の力点と個別事業戦略
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2. - (1) 経営方針2019-社会基盤・海洋事業領域の取組み(1/2)
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社会課題への対応強靭な社会インフラの構築
• 新興国の旺盛な経済発展を導くインフラ開発
• 先進国で進行するインフラ老朽化への対策
持続可能な都市と豊かな生活
• 秩序ある都市開発の基盤となるインフラシステムの構築
• ITを駆使する生活者のクリーンで豊かな毎日を可能にするインフラシステムの確立
橋梁・トンネルを軸に安全・安心な社会インフラの実現にグローバルかつライフサイクルにわたり貢献する
目指す方向性
• 深刻化する気候変動と自然災害に適応可能なインフラ整備
• インフラ開発・運用・保全・廃却・再開発の統制ある循環の確立
最適な都市環境を実現する社会インフラ創り
将来の最適な都市環境の実現に資する社会インフラシステムの提供を目指す
ライフサイクル型事業の強化 建設を主体とした事業から,計画・運営・保守・保全まで含めたライフサイクル型事業に展開・拡大し,社会インフラの長期の運用を実現する
グローバル展開の加速 各地域の特性に合わせた事業運営を行い地域の課題に対応した社会インフラを提供する
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2. - (1) 経営方針2019-社会基盤・海洋事業領域の取組み(2/2)
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事業基盤の強化
計画・診断を含めた保全技術を強化し,ライフサイクルでお客さまの価値を向上 大規模・高難度な社会インフラの製作・建設や事後保全の施工遂行能力といった卓越した強みを追求する。
お客さまのニーズに見合う新たな発想による工期短縮と経済性向上の実現と点検・診断技術の高度化に取り組み,事後保全の包括対応や予防保全(診断・保全優先順位付け・施工)などのライフサイクル型事業を拡大する。
地域に根差す地場パートナーと,地域特性・ライフサイクルに応じた製品・サービスをグローバルに提供する。
堅固な事業運営体制の構築
あるべき工期と経済性を徹底追求するリーン&フレキシブルな体質の構築
将来に向けての準備を加速
最適な都市環境を実現する社会インフラ創り
橋梁・トンネル・道路を中心としたインフラ・ライフサイクル型事業ノウハウ,豊洲地区等の都市づくりノウハウの組合せにより,将来の最適な都市環境の実現に資する社会インフラシステム提供に向けた枠組みを構築する。
あるべき工期と経済性を実現すべく,BIM/CIM(※)モデルを基盤にデータ・情報の統合を進め,
エンジニアリング業務・工場・建設現場などの業務プロセス改革・リードタイム短縮・生産性向上等を加速するリーン&フレキシブルな体質に変革する。
3カ年の力点
※BIM/CIM: Building Information Modeling/Construction Information Modeling
橋梁・水門 シールドシステム コンクリート建材 交通システム 都市開発
ライフサイクル型事業の強化
差別化技術の開発
事後保全工事の一括受注促進・収益の拡大
予防保全事業モデル構築
マシンオペレーション
アフターサービス事業の強化
差別化技術の開発 アフターサービス事業の強化
交通リモートメンテナンス
豊洲・砂町地区を中心とした都市開発事業推進,開発・運営ノウハウの蓄積
強みの追求
調達・契約・リスク管理,グローバル管理手法の適用促進
BIM/CIM高度化と生産プロセスの整流化
グローバル展開の加速
パートナー探索・連携強化
コンセッション事業等参画による受注促進・収益の拡大
重点国におけるサプライチェーン構築の強化・促進
Terratecとのシナジー効果発現による更なる事業拡大
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契約・リスク管理の徹底,グローバルプラクティスの水平展開
当社保有技術・ノウハウの適用促進による収益向上
デジタルトランスフォーメーションの推進
SBU横断でのサプライチェーンの共有・強化
トンネル関連事業連携促進
道路・トンネル・橋梁一体での事業運営
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3カ年の力点(詳細)-事業基盤の強化・堅固な事業運営体制の構築
2. - (2) 3カ年の力点と個別事業戦略(1/9)
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
202720202017 202420222018 20262019 2021 2023 2025
国内の橋梁市場(新設/保全別)
(億円)
(年)
投資額の推移(2017-2027年)
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国内橋梁市場は,長期的には新設工事は減少
保全工事が増加することで,市場全体ではほぼ横ばいで推移
2. - (2) 3カ年の力点と個別事業戦略(2/9)
■:橋梁保全
■:鋼橋新設
■:PC新設
ライフサイクル戦略 - 橋梁保全事業
【国内橋梁市場】
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2019年~2023年(5年後)
2024年~2028年(10年後)
2029年~2033年(15年後)
2034年~2038年(20年後)
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
既点検結果の判定区分(2014~2018実施)
補修工事
補修工事
健全(41%)
予防保全段階(49%)
早期措置段階(10%)
緊急措置段階(0.1%)
補修工事補修工事
補修工事
注 : 線表の幅は各区分橋梁の増減イメージ()内数値は点検数に占める比率(%)
2. - (2) 3カ年の力点と個別事業戦略(3/9)
事後保全
予防保全
橋梁ライフサイクル戦略の基本方針
事後保全事業での安定した収益の確保,包括化による収益拡大
予防保全ビジネスモデルの構築と展開
経年劣化
ライフサイクル戦略 - 橋梁保全事業
【橋梁保全事業について】
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2. - (2) 3カ年の力点と個別事業戦略(4/9)
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一橋のみでなくエリア一帯の橋梁が対象 調査・設計業務から参画し,複数工種・工事を一括で実施
床版取替支承取替
検査路工
拡幅工
※現場写真(川端高架橋)
小田原市
平塚市藤沢市
至伊豆市
至横浜市
相模湾
B:観音寺高架橋
A:川端高架橋 (上下線)
D:萬丈橋E:早川Bランプ橋
C:風祭高架橋
小田原厚木道路
ライフサイクル戦略 - 橋梁保全事業
【橋梁の事後保全包括受注案件(施工中)】
【橋梁の事後保全包括化のイメージ】
ライフサイクル型事業
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Africa
Europe
/TurkeyI&H(ミャンマー)
North America
本社
South East Asia
India
事業計画策定ファイナンス
設計 建設調達点検・診断・保守・保全
運営(オペレーション)
Terratec(香港)
IHI事務所/IIA(ベトナム)
⇒アジア・エンジニアリング拠点へ
IIS事務所(インド)
IHI事務所(トルコ) ⇒欧州/アフリカ・エンジニアリング拠点へ
IIS支店(ルーマニア)
拡張(収益機会の拡大) 拡張(収益機会の拡大)
案件組成事業性評価
計画段階からの参画将来に向けた体制づくり
IHI事務所(イタリア)
2. - (2) 3カ年の力点と個別事業戦略(5/9)
(凡例)IIS:IHIインフラシステムIIA:IHI Infrastructure Asia
I&H:I&H Engineering
グローバル戦略の基本方針
サプライチェーンの構築・強化(事業環境調査・地場パートナー連携等)
ライフサイクル型事業への参画(コンセッション事業等)
グローバル戦略
第2ボスポラス橋 補修工事(2017)第1ボスポラス橋 補修工事(2019) トルコ耐震補強工事(2010)
旧ゴールデンホーン橋(1974) 第2ボスポラス橋(1988) 新ゴールデンホーン橋(1996)
オスマン・ガーズィー橋(2016)
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2. - (2) 3カ年の力点と個別事業戦略(6/9)
グローバル戦略 - 橋梁事業
橋梁の地場化戦略 (トルコでの50年) : 現地リソース・サプライチェーンの活用
Terratec JIMテクノロジー
グローバルに事業展開している シールド掘進機本体と後続設備を含めたトータ
ルシステムの提供が可能 マシンオペレーション及びアフターサービスが可
能 グローバル調達を実施 大型・複雑なシールドマシンには未対応
大口径シールドマシンのエンジニアリング力が高く,実績も豊富
高いブランド力 海外展開には不可欠な「トータルシステム提供
力」不足(後続設備未対応) 「海外営業力」・「アフターサービス対応力」不足
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2. - (2) 3カ年の力点と個別事業戦略(7/9)
WIN-WIN
(補完)
シールド掘進機本体
後続機械・設備
シールドシステムのグローバル戦略
インド・東南アジア・トルコを中心とした海外大型プロジェクトに参入し,将来的には世界トップレベ
ルのトンネル総合メーカーへ
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グローバル戦略 - シールドシステム事業
【シールドシステムの市場環境】
【シールドシステムのグローバル戦略について】
国内市場 : 首都圏道路トンネル整備やリニア中央新幹線向け工事等の特需により当面は大口径掘削機需要が堅調。
海外市場 : 市場規模は約4,000億円(日本の10倍超)。中国,インドやASEAN,中東を中心に市場規模の拡大が見込まれる。
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BIM/CIM高度化
受注から引渡しまでの全体でのリードタイム短縮工場・現場の生産性向上により,新設・保全両輪での収益拡大
2. - (2) 3カ年の力点と個別事業戦略(8/9)
ライフサイクル型事業や長大橋における差別化技術開発
架設計画プロセスにおける活用事例
生産プロセスの整流化
設計プロセスにおける活用事例
工場設備レイアウトの合理化
部材仕分けによる工程の整流化
3カ年の力点(詳細)-事業基盤の強化・堅固な事業運営体制の構築
2. - (2) 3カ年の力点と個別事業戦略(9/9)
16Copyright © 2019 IHI Corporation All Rights Reserved.
IHIインフラシステム製制振装置
新潟トランシス製 LRT
新潟トランシス製 新交通
駅/地下鉄(新設+O&M):IHIインフラシステム+パートナー
空港(新設+O&M):IHI+パートナー
IHIインフラシステム製 水門
IHIインフラシステム製 橋梁JIMテクノロジー製シールドマシン+後続機械
ターミナル間新交通システム:橋梁:IHIインフラシステム車両:新潟トランシス
O&M:IHI
IHI建材工業製セグメント
都市開発・街づくり
道路/橋梁(新設+O&M):IHIインフラシステム+パートナー
3カ年の力点(詳細)-将来に向けての準備を加速
※O&M:オペレーション&メンテナンス
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3.数値目標
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3. 数値目標(3カ年)
0
500
1000
1500
2000
2018年度 2019年度 2021年度
連結売上高(億円)
■:ライフサイクル
■:海外
■:国内新設他
収益構造連結売上高【億円】
2018 2019 2021
ライフサイクル型事業(保全事業等) 407 460 500
海外事業(グローバル展開) 106 360 500
国内新設他 918 880 700
合計※ 1,431 1,700 1,700
18※国内新設他には共通・重複調整を,国内ライフサイクルに都市賃貸を含む。
9.9% 10.6%8.8%営業利益率
今後3カ年の連結売上高・営業利益目標
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3. 数値目標(10年後)
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2018 短期(2019~2021) 中期(~2023) 長期(~2028)
KPI
ライフサイクル型事業の強化
グローバルでのライフサイクル型事業
グローバル展開の加速
その他
新設需要(高速道路未整備区間・リニア中央新幹線等)の着実な受注取り込み・収益性向上
2,700億円▼
コンセッション事業等の国内展開
長大橋・予防保全事業展開
(凡例) : 継続・強化
▼30%
リニア中央新幹線開業(2027)◆リードタイム短縮等ものづくり革新
パートナー連携・拠点化促進 拠点・地場化地域の拡大
コンセッション事業等本格参画(新設・運営・保全)コンセッション事業等参画による受注促進
O&Mなどサービス展開体制構築
豊洲・砂町地区を中心とした都市開発事業推進,開発/運営ノウハウの蓄積
事後保全包括化提案
予防保全モデルの構築・トライアル 予防保全本格展開
包括契約の実行
O&Mなどサービス展開促進
▼30%
40%▼
45%▼
▼1,700億円
▼グローバル比率10%
▼ ライフサイクル比率30%
▼売上高1,431億円
人材の強化・適正配置(新設からのシフト,グローバル人材の育成,若手研修,現地採用等)
中長期のロードマップ
プロジェクトマネジメント力強化/サプライチェーン強化
本資料のうち,業績見通し等に記載されている将来の数値は,現時点で入手可能な情報に基づき判断した見通
しであり,リスクや不確実性を含んでいます。従いまして,これらの業績見通しのみに依拠して投資判断を下すこ
とは控えるようお願いいたします。実際に業績は,様々な重要な要素により,これら業績見通しとは大きく異なる
結果となり得ることをご承知置きください。実際の業績に与える重要な要素には,当社の事業領域を取り巻く政
治,経済情勢,対ドルをはじめとする円の為替レートなどがあります。