厚生政策セミナー 長寿革命:驚異の寿命伸長と日本社会の課題1980 9.1 38.7...

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厚生政策セミナー 長寿革命:驚異の寿命伸長と日本社会の課題 日本の高齢者の健康問題 ―疾病予防から介護予防へ― 国立長寿医療センター研究所

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厚生政策セミナー長寿革命:驚異の寿命伸長と日本社会の課題

日本の高齢者の健康問題

―疾病予防から介護予防へ―

国立長寿医療センター研究所鈴 木 隆 雄

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表1 過去半世紀の人口動態

西 暦

(年)

老年人口(%)

(65歳以上)老化指数

平均寿命性 差

男性 女性

1950 4.9 14.5 58.00 61.50 3.50

1960 5.7 19.1 65.32 70.19 4.87

1970 7.1 29.5 69.31 74.99 5.35

1980 9.1 38.7 73.35 78.76 5.41

1990 12.0 66.2 75.92 81.90 5.98

2000 17.4 119.1 77.72 84.60 6.88

2006 20.8 152.6 79.00 85.81 6.81

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我が国の高齢社会の実像(2009年;総務省データ)

高齢者率(65歳以上) 22.7%

男性 19.9%

女性 25.4%

高齢者推計人口 2898万人

男性 1239万人

女性 1658万人

高齢者世帯 (比率) 1821万世帯 (36.7%)

高齢者就業者数 553万人

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←30年(’55)

←50年(’75)

←60年(’85)

0~4歳

5~9

10~14

15~19

25~29

30~34

40~44

45~49

50~54

55~59

60~64

65~64

70~74

75~79

20~24

35~39

80歳以上

50

100

150

200

図1 年齢階級別死亡率(人口1,000対)の年次推移(厚生労働省「人口動態統計」より引用)

昭和10年(’35)→

←平成17年(’05)

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(Ix)

(Ix)

(人)

生存数の推移(男性)

年齢(χ)

10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 (歳)

0

20,000

40,000

50,000

60,000

80,000

100,000

生存数

第20回(2005年)第19回(2004年)第14回(1975年)第10回(1955年)第 8回(1947年)

1947→

←2005

10 20 30 40 50 60 70 80 90 00 110

年齢(χ)

0

20,000

40,000

50,000

60,000

80,000

100,000

生存数

(人)

生存数の推移(女性)

図2 生命表による日本人の生存率曲線の年次推移

(厚生労働省ホームページより引用)

0

0

(歳)

第20回(2005年)第19回(2004年)第14回(1975年)第10回(1955年)第 8回(1947年)

1947→

←2005

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わが国の高齢者の健康状態について-高齢者は若返っているか?-

東京都老人総合研究所

老化に関する長期縦断研究(TMIG-LISA)から

1)前期高齢者と後期高齢者の10年間の縦断変化

2)1992年コホートと2002年コホートの比較

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加齢効果(1)Aging effect (1) 通常歩行速度の変化

Walking speed

男性 女性

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

1992 1996 2002

年度

BM

I 65-74

75+

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

1992 1996 2002

年度

BM

I 65-74

75+

体格指数の変化BMI

0.0

0.2

0.4

0.6

0.8

1.0

1.2

1.4

1992 1996 2002

年度

通常

歩行

速度

(m/se

c)

65-74

75+

0.0

0.2

0.4

0.6

0.8

1.0

1.2

1.4

1992 1996 2002

年度

通常

歩行

速度

(m/se

c)

65-74

75+

**

**

**

**

(**p<0.01)(**p<0.01)

男性 女性

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加齢効果(2)Aging effect (2) 握力の変化

Grip strength

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

35.0

40.0

1992 1996 2002

年度

握力

(kg)

65-74

75+

**

**

(**p<0.01)

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

1992 1996 2002

年度

握力

(kg)

65-74

75+**

**

(**p<0.01)

老研式活動能力指標の変化TMIG-IC (Functional capacity)

男性

0.01.02.03.04.05.06.07.08.09.0

10.011.012.013.0

1992 1996 2002

年度

老研

式活

動能

力指

標(点

65-74

75+

**

**

(**p<0.01)

0.01.02.03.04.05.06.07.08.09.0

10.011.012.013.0

1992 1996 2002

年度

老研

式活

動能

力指

標(点

65-74

75+

**

**

(**p<0.01)

男性 女性

男性 女性

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通常歩行速度の差異Walking speed

(**p<0.01)

0.0

0.2

0.4

0.6

0.8

1.0

1.2

1.4

65-69歳 70-74歳 75-79歳 80歳以上 65-69歳 70-74歳 75-79歳 80歳以上

通常

歩行

速度

(m

/se

c)

1992年

2002年

** ****

**

**

**

**

**

体格指数の差異BMI

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

65-69歳 70-74歳 75-79歳 80歳以上 65-69歳 70-74歳 75-79歳 80歳以上

BM

I 1992年

2002年

(*p<0.05, **p<0.01)

** ** **

コホート効果(1)Cohort effect(1)

男性 女性

男性 女性

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0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

35.0

40.0

65-69歳 70-74歳 75-79歳 80歳以上 65-69歳 70-74歳 75-79歳 80歳以上

握力

(kg

1992年

2002年

(*p<0.05, **p<0.01)

*

**

***

**

**

(*p<0.05, **p<0.01)

握力の変化Grip strength

老研式活動能力指標の変化TMIG-IC (Functional capacity)

コホート効果(2)Cohort effect(2)

男性 女性

男性 女性

0.0

1.0

2.0

3.0

4.0

5.0

6.0

7.0

8.0

9.0

10.0

11.0

12.0

13.0

65-69歳 70-74歳 75-79歳 80歳以上 65-69歳 70-74歳 75-79歳 80歳以上

老研

式活

動能

力指

標(点

1992年

2002年

*

*

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血清アルブミン値の差異Serum A1b.

(***p<0.001)

血清コレステロール値の差異Serum T-chol.

(*p<0.05)

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

3.5

4.0

4.5

65-69歳 70-74歳 75-79歳 80歳以上 65-69歳 70-74歳 75-79歳 80歳以上

血清

アル

ブミ

ン(g/

dL)

1992年

2002年

*** ****** *** *** *** *** ***

0.0

50.0

100.0

150.0

200.0

250.0

65-69歳 70-74歳 75-79歳 80歳以上 65-69歳 70-74歳 75-79歳 80歳以上

総コ

レス

テロ

-ル

(m

g/dL

)

1992年

2002年

*

コホート効果(3)Cohort effect(3)

男性 女性

男性 女性

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1992年コホートのデータと2002年コホートの年齢別層化データをマッチングすると、測定値分布が類似している

’02(75+) ’02(70+) ’02(65+)’92(65+)

測定値

平均値 ± SD 統計値

1992(≦65 歳)

2002(類似分布の年齢) F 1) P 値 t 2) P 値

握力

男性 30.2±6.9 69+ 30.0±6.6 1.925 0.166 0.278 0.781女性 18.2±4.9 75+ 18.2±5.3 1.405 0.236 0.013 0.990

Stork standing(片足立ち)

男性 36.6±24.0 69+ 36.8±23.0 5.155 0.024* -0.127 0.899女性 25.6±23.0 68+ 25.8±22.1 2.027 0.155 -0.167 0.868

通常歩行速度

男性 1.16±0.27 76+ 1.17±0.30 1.861 0.173 -0.304 0.761女性 1.00±0.27 76+ 1.00±0.27 0.030 0.863 -0.037 0.970

最高歩行速度

男性 1.92±0.44 69+ 1.92±0.42 1.564 0.212 -0.012 0.990女性 1.56±0.40 73+ 1.55±0.38 1.910 0.167 0.312 0.755

2002年コホートの年齢は、65歳以上の1992年コホートの測定値分布と類似している。

1)コホートの分散のF検定 2) 平均差のt検定 3) *p<0.05

’92年コホートと基準分布として 測定値

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疾病予防と介護予防-混乱の整理と明確な視点をー

総死亡曲線から見た疾病対策

疾病発症率と危険因子の推移(メタボリックシンドロームの検診とは?)

介護予防の重要性とその戦略

1)生活機能維持のための包括的健診

2)老年症候群の早期発見・早期対応

3)科学的根拠に基づく介護予防戦略

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生活習慣病予防及び介護予防の「予防」の段階生活習慣病予防及び介護予防の「予防」の段階

注)一般的なイメージであって、疾病の特性等に応じて上記に該当しない場合がある。

一次予防一次予防 二次予防二次予防健康づくり 疾病の早期発見、早期治療

健康な状態 疾病を有する状態

活動的な状態 虚弱な状態 要介護状態

一次予防一次予防 二次予防二次予防 三次予防三次予防

生活機能の維持・向上生活機能低下の早期発見、

早期対応要介護状態の改善・

重度化予防

時 間

生活習慣病予防

介護予防

→ 生活機能低下の予防、維持・向上に着目し、3段階に整理

三次予防三次予防疾病の治療、重度化予防

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GOMPERTZ 曲線

(1) (1) 平行型(加齢パターン)平行型(加齢パターン)

(2) (2) 開離型開離型(生活習慣病パターン)(生活習慣病パターン)

(3) (3) 急峻型(老年症候群急峻型(老年症候群//事故パターン)事故パターン)

0 50 100 (歳)

年齢

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1950(昭和25)年における男性年齢別、死因別死亡率

全死因(総死亡)

悪性新生物(がん)

心疾患

脳血管疾患

年齢(歳)

人口10万対死亡率

50,000

10,0005,000

1,000500

100

1

0.1

50

0.5

30 40 50 60 70 80 90

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2003(平成15)年における男性年齢別、死因別死亡率

全死因(総死亡)

悪性新生物(がん)

心疾患

脳血管疾患

年齢(歳)

人口10万対死亡率

50,000

10,000

5,000

1,000

500

100

1

0.1

50

0.5

30 40 50 60 70 80 90

5

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ウエストサイズ男性85CM以上男性85CM以上,女性90女性90CMCM以上以上で

下記の2項目以上に該当したらメタボリックシンドロームです。

血糖高値 110mg/dl以上最大血圧 180mmHg以上,最低血圧 85mmHg以上高中性脂肪血圧 150mg/dl以上低HDL-コレステロール血症 40mg/dl以下

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脳卒中の危険因子の推移 (久山町研究より)

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脳卒中の発症率の推移 (久山町研究より)

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脳卒中の年齢調整発生率(1985-2005)

秋田県脳卒中発生登録

/10万

168

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初回脳卒中の発生数(1985-2005)

秋田県脳卒中発生登録

人数

1363

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血圧 心電図、脈波伝播速度 身体能力

アンケート(認知、栄養)

骨密度

お達者検診

歯科検診

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栄養不良予防教室栄養不良予防教室

転倒予防教室

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筋肉トレーニング教室筋肉トレーニング教室

失禁予防教室

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治験の概要治験の概要 1999年8月:110名の女性参加対象者(73-90歳)を選出

58 名を除外15名はデータの不備36名は不同意7名は連絡不能

2000年5月:52名を 無作為化

28名を介入群に指定 24名を対照群に指定

2001年8月:22名を分析

2001年8月:22名を分析

2名が未終了6名が未終了

2000年6月から12月まで6か月間の介入

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16.7

40.9

54.5

14.3 13.6 13.6

05

1015202530354045505560

control

intervened

介入後8カ月、20カ月間の対照群と介入群の転倒率の比較(*: p<0.05, (a) χ2=4.125, (b) χ2=4.695)

(%)

*(a)

基礎検査(2000年7月)

介入後8か月(2001年8月)

介入後20か月(2002年8月)

*(b)

(Suzuki T et al. JBMM, 22, 602-611, 2004)

対照群対照群

介入群介入群

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基礎評価女性(70 歳以上)

1,016名

尿失禁250/1,016名 (24.6%)

766/1,016 (75.4%) 名を除外

2名が治験未終了

101/250 (40.4%) 名を除外

ストレス性尿失禁尿漏れ(月1回以上)149/250名 (59.6%) 79/149 (75.4%) 名を除外

55 名は連絡不能24名は拒否

無作為化70/149名 (47.0%)

3カ月間の第一段階の訓練 3名が治験未終了

2003年9月、33 名を分析 2003年9月、32名を分析

2003年12月、32名を分析

・ 3カ月間のクロスオーバー訓練

2004年9月、1年間のフォローアップ調査 (n=33)(面接とフィットネス試験)

2004年12月、1年間のフォローアップ調査 (n=32)(面接とフィットネス試験)

介入群= 35名 対照群= 35名

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54.5

9.40

20

40

60

Intervention Group Control Group

(%)

3カ月の訓練後の介入群(n=33) と対照群(n=32) との尿失禁治癒率の比較

*

Z=3.863P<0.001

比率

(Kim H, Suzuki T et al. JAGS 2007)

介入群 対照群

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Survival time (days)

Pro

porti

on o

f sur

viva

l (%

)

Participants

Non-participants

図 1. 総合健康調査への参加状況と3年間のフォローアップ期間中の総死因死亡率の関係を検討する未調整カプラン・マイヤー生存曲線。死亡リスクは、非参加者より参加者の方が有意に低かった。 (ログランク検定: P<.001).

(Iwasa H, Suzuki T et al: Aging Clin Exp Res 19, 240-245, 2007)

生存

比率

(%)

参加者

非参加者

生存期間(日数)

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ご清聴ありがとうございました