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しら おい 川水系河川整備計画 平成 29 年 3 月 北 海 道

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白しら

老おい

川水系河川整備計画

平成 29 年 3 月

北 海 道

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白老川水系河川整備計画

目 次

第1章 流域と河川の現状 ···························································· 1

第1節 流域及び河川の概要 ························································ 1

第2節 河川の現状と課題 ·························································· 4

第2章 河川整備計画の目標に関する事項 ············································· 14

第1節 計画対象区間 ····························································· 14

第2節 河川整備計画の対象期間 ··················································· 16

第3節 洪水等による災害の発生の防止又は軽減に関する事項 ························· 17

第4節 河川の適正な利用及び流水の正常な機能の維持並びに

河川環境の整備と保全に関する事項 ········································· 17

第3章 河川の整備の実施に関する事項 ··············································· 18

第1節 河川工事の目的、種類及び施行の場所並びに当該河川工事の

施行により設置される河川管理施設の機能の概要 ····························· 18

第2節 河川の維持の目的、種類及び施行の場所 ····································· 21

第4章 河川情報の提供、地域や関係機関との連携等に関する事項 ······················· 22

第1節 河川に係る調査・研究などの推進に関する事項 ······························· 22

第2節 河川情報の提供の促進に関する事項 ········································· 22

第3節 地域や関係機関との連携等に関する事項 ····································· 22

白老川水系河川整備計画・附図 ······················································· 23

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道央自動車道

国道36号

JR室蘭本線

白老町

太平洋

伊達市

千歳市

メナ川↓

イレスナイ川↓

イサ

カナ

イ川

ユピポリウシウヨロ川→

シンスケウヨロ川→

ウヨロ川↓

ウトカンベツ川↓白

老川↓

ブウ

ベツ

川↓

ホロホロ山(1322m)

横知別川→

毛白老川↓

ポンベツ川↓

深沢川↓

トドマツ川→

赤川→

道道

白老港

白老IC

86

至苫小牧市

至登別市

白老岳(968m)

基準地点白老大橋

主要な地点大昭和下流

第1章 流域と河川の現状

第1節 流域及び河川の概要

白老川は、その源を北海道白老郡白老町のホロホロ山、白老岳を連ねる山塊の一角に発し、

ポンベツ川、毛も

白しら

老おい

川、横よこ

知し

別べつ

川、ウトカンベツ川、ウヨロ川等の支川を合流しながら、白

老本 町ほんちょう

を貫流し太平洋に注ぐ流域面積179.4km2、幹川の流路延長24.2kmの二級河川である。

河川名の由来は、一説によると、アイヌ語のシラウ・オ・イ(虻・多き・処)の意と言わ

れている。(出典名:「北海道の川の名」S47.4 発刊)

図1-1 白老川水系流域位置図

0

S=1:150,000

2000 4000 6000 8000m

札幌

室蘭

白老川

白老町

凡 例

流 域 界

市 町 村 界

法 区 間

河 川

主 要 な 地 点

基 準 地 点

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(地形・地質)

流域の地形は、道央自動車道から上流は、谷底平野を切り立った山裾に沿って流下

しており、岩盤が露出した箇所も多くみられる。

道央自動車道から下流は、比較的緩やかに流下しており、河口付近で海岸線に沿う

ように流向を西へと転じ、ウヨロ川と合流後、太平洋へと注いでいる。

流域の地質は、新第三紀の白老層、別々べ べ つ

川層、第四紀の森野も り の

層、支笏し こ つ

泥溶岩が分布

しており、河川周辺は礫、砂、粘土による河成段丘堆積物層が分布している。

(気候)

流域の気候は、太平洋側気候の胆振日高区分に属し流域内に位置する森野観測所の

年平均降水量は約2,200mmと北海道でも有数の豪雨地帯となっている。

年平均気温は約7℃で、気候の良い秋が長く続くため、冬の訪れは遅く、積雪量は

少ない地域である。

(人口・産業)

流域を構成する白老町の人口は昭和60年をピークに減少し、平成22年国勢調査では

19,376人となっている。一方、世帯数は平成17年をピークにほぼ横ばいに推移してお

り、平成22年国勢調査では8,412世帯となっている。

白老町の基幹産業は一次から三次産業まで比較的バランスよく構成されている。

一次産業では、北海道でも有数の黒毛和種「白老牛」の生産や養鶏(鶏卵)、しい

たけ栽培などの農林業が盛んである。漁業としては目前に太平洋が広がり、水産資源

に恵まれていることから、スケトウダラを中心にサケ、毛がに、ほっき貝等が盛んに

水揚げされている。

二次産業では、良質で名高い「虎杖浜たらこ」を筆頭とした水産加工業の他、北吉

原地区に位置する白老町最大の工場である日本製紙白老工場による製紙業などがあ

げられる。また、近年温和な気候を利用した太陽光パネルによる発電事業も盛んに進

められている。

三次産業では、アイヌ民族博物館や虎杖浜温泉などを中心とした観光業があげられ

る。

「白老牛の放牧」 「虎杖浜たらこ」

出典:白老町 HP

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(風土・文化)

白老町は古くから北海道の先住民族であるアイヌの人々が大きなコタン(集落)を

形成し自然を神々の化身と考え、神々との共生により豊かな生活文化を育んできた。

この貴重な文化を後生に伝承するため「ポロトコタン」と言われる博物館等の施設

群が造られ、「ユネスコ無形文化遺産」に登録された「アイヌ古式舞踊」の公開をは

じめ伝統工芸品の制作・公開を行っている。

(土地利用)

白老川の上流域は支笏し こ つ

洞爺と う や

国立公園に指定され、流域の約90%を占める広葉・針葉

樹林からなる山地で覆われており、中流域に形成された谷底平野は畑や牧草地として

利用されている。また、下流域には工場や宅地からなる白老町市街地が形成されてお

り近年、発電事業による太陽光パネルの整備も進められるなど白老町の社会・経済の

基盤をなしている。

交通網としては道央圏と道南圏を結び、地域経済の根幹を担う国道36号、JR室蘭本

線が下流市街地で横断しているほか、中流域には道央自動車道が横断し、白老インタ

ーチェンジも整備されている。

図1-2 基幹交通施設位置図

出典:アイヌ民族博物館 HP

「ポロトコタン」 「アイヌ古式舞踊」

道道

凡 例

流域界

市町村界

高速道路

河道

国道

JR線

白老町

太平洋

伊達市

千歳市

←ウヨロ川

←ウトカンベツ川

←白老川←ブウベツ川 ←

横知別川

←毛白老川

←ポンベツ川

←深沢川

トドマツ川↓

赤川↓

道道86号

白老港

白老IC

国道36号

道央自動車道

JR室蘭本線

10000 5000m2000 40003000

至登別市

至苫小牧市

出典:国土地理院発行

の2万 5千分 1数値地

図(登別温泉、飛生、

白老、社台、徳舜瞥山、

森野、錦岡、白老岳、

風不死岳)を使用。

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第2節 河川の現状と課題

1.治水の現状と課題

〔白老川〕

白老川は河川断面が狭小で大きく蛇行していたことから、昭和38年8月豪雨により

家屋79戸、昭和45年9月豪雨により農地約10haと度重なる浸水被害を受け、これを契

機として昭和46年から平成元年にかけて局部改良事業ならびに中小改修事業により

河口から6.4km区間について堤防整備、河道掘削が行われた。その間にも昭和56年8月

には台風15号と大雨前線により、下流部を中心として、家屋212戸、農地約75haにお

よぶ甚大な被害を被っている。

一連の工事により一定の治水安全度は確保されたが、白老川の河口付近には資産が

集中している市街地が広がっており、土地開発による資産の増加も顕著であり、一度

氾濫が生じれば甚大な被害が生じる恐れがある。加えて、近年、局地的な豪雨の発生

頻度も増加しており、平成26年9月には白老町で大雨特別警報が発表されたことなど

から、一層の治水安全度の向上が課題となっている。

なお、本水系は過去において、津波や高潮による被害は発生していない。

国道 36号

白老川 河口付近から上流 白老川 国道白老大橋付近から上流

白老川 道央自動車道白老川橋下流から上流 白老川 第二落差工付近から上流

道央自動車道

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〔ウヨロ川〕

ウヨロ川は昭和 38 年 8 月豪雨により家屋 63 戸、農地約 75ha、昭和 40 年 9 月豪雨により

家屋 6 戸、農地約 35ha に及ぶ甚大な被害を受け、更に翌年、昭和 41 年に融雪を伴う降雨に

より氾濫被害が発生したため、昭和 41 年から 44年にかけて災害関連事業により JR迂寄川橋

から上流 3.1km 区間について堤防整備、河道掘削が行われた。

災害関連事業により一定の治水安全度は確保されたが、平成26年9月豪雨により家屋8戸、

農地約 10ha に及ぶ甚大な氾濫被害が発生していることから、一層の治水安全度の向上が課題

となっている。

ウヨロ川 平成 26年 9月豪雨浸水状況

国道オヨロ橋付近から上流

ウヨロ川 平成 26年 9月豪雨浸水状況

KP3.9 付近

平成 26年 9月豪雨浸水状況

石山萩の里町内会

平成 26年 9月豪雨浸水状況

石山港町内会

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〔ブウベツ川〕

ブウベツ川は昭和 38 年 8 月豪雨により家屋 35 戸、昭和 40 年 9 月台風 23・24 号により農

地約 105ha に及ぶ甚大な被害を受けており、改修機運が高まっていた中、昭和 62年 8 月豪雨

により家屋 3 戸、農地約 15ha の浸水被害を受けたことから、これを契機に平成元年よりウヨ

ロ川合流点から上流 3.7km を対象に改修工事が進められている。

現在ウヨロ川合流点より約 3.0km において河道掘削、築堤工、護岸工等が施工されている

が、平成 26 年 9月豪雨により氾濫被害や河岸侵食が発生していることから早期完成が課題と

なっている。

ブウベツ川 S62.8.26 洪水写真

ブウベツ川 平成 26年 9月豪雨河岸侵食状況

道央自動車道

昭和 62年 8月豪雨浸水状況

青葉団地付近

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2. 河川の利用及び河川環境の現状と課題

〔白老川〕

(1)現状

白老川における河川水の利用については、製紙産業のための工業用水として 0.57871m3/s

の取水が行われているが、過去に渇水被害等が生じた事例はない。

白老川の河川空間の利用としては中下流部において、河川緑地や魚釣り、レクリエーショ

ン広場、祭り会場、散策などとして住民に広く親しまれている。

特に毎年 6 月第 1 土・日曜日には白老インター前の河川敷地を利用した「白老牛肉まつり」

が開催されており、道内外から多くの観光客が訪れている。

白老川の水質については、「公共用水域における生活環境の保全に関する環境基準」による

類型指定を受けており、上流水域は AA 類型、下流水域は A 類型に指定されている。

表1-1 公共用水域における生活環境の保全に関する環境基準の類型指定

水 域 名 該当類型 達成期間 基準地点名 備 考

白老川上流

ポンベツ川合流点から上流 AA イ 森野橋

S47.4.1 指定

道告示第 1093 号 白老川下流

河口からポンベツ川合流点まで A イ 白老橋

平成 17 年から 26 年までの BOD75%値の最大値は、白老川上流の森野橋地点で 0.5mg/ 、白

老川下流の白老橋地点では 0.6mg/ となっており、いずれも基準を満たしている。

「白老牛肉まつり」

出典:白老町 HP

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源流からポンベツ川合流点に至る上流域は大部分を支笏洞爺国立公園が占め、自然豊かな

環境となっている。植生は、エゾイタヤ-シナノキ群落、常緑針葉樹植林が広く分布し、標

高 1322m のホロホロ山付近には、ササ-ダケカンバ群落、エゾマツ-ダケカンバ群落などの

亜高山帯植生が分布している。

河床には広く岩盤が露出しており、白老滝付近でハナカジカが確認されている以外では魚

類の生息は確認されていないが、広範囲に及ぶ豊かな森林環境にはハイタカやヨタカなどの

森林性の鳥類の他、ヒグマ、キタキツネ、エゾユキウサギなどの生息が確認されている。ま

た、雪解けのたまりではエゾサンショウウオの産卵も見られる。

ポンベツ川合流点から第 1 落差工に至る中流域では河道周辺は一部農地として利用されて

いるものの両岸の丘陵地には広く森林が分布しており、エゾシカ、キタキツネ、エゾリスな

どが生息する自然豊かな環境となっている。

河道周辺はハンノキ-ヤチダモ群落が分布しており、河道はゆったりと蛇行を繰り返し、

サクラマス(ヤマメ)、ハナカジカ、シベリアヤツメなどが確認されている。また、侵食によ

り形成された崖地はカワセミやヤマセミなどが営巣地として利用しており、雪解けのたまり

ではエゾサンショウウオの産卵も見られる。

上流域の河道状況(道道旭橋下流)

中流域の河道状況(道央自動車道高架下より下流)

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第 1 落差工から河口に至る下流域は、周辺を住宅地、工業地域として高度に利用されてい

る。国道橋上流の河道内には、ヤナギ高木林が広く分布し、イイズナ、キタキツネなどの移

動経路となっている他、礫を主体とした河床部にはサケの産卵床も見られる。

国道橋から下流は流路が大きく西へと屈曲し、トミヨ属淡水型やウグイなどが確認されて

いる他、河口付近の緩流域はマガモやオオセグロカモメなどの水鳥の生息場となっている。

(2)課題

河川水質に関しては、良好な水質を維持できるよう今後も関係機関と連携し、水質の把握

を継続していく必要がある。

河川環境に関しては、白老川が動植物の貴重な生息・生育環境を提供し、地域の重要な自

然環境の基盤を形成していることを踏まえ、自然環境の保全に配慮した川づくりを推進する

必要がある。

ハナカジカ サクラマス(ヤマメ)

ウグイ

下流域の河道状況(町道白老橋下流)

トミヨ属淡水型

出典: 平成 16年度施工 ブウベツ川小規模改修工事 白老川水系環境調査((株)開発調査研究所)

【地形・地質・河床状況・水質・植物・魚介類・底生動物・鳥類・哺乳類・両生爬虫類・昆虫類】

平成 21年度 白老川(特対)改修工事 環境調査 報告書((株)北海道水工コンサルタンツ) 【魚類・産卵床】

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〔ウヨロ川〕

(1)現状

ウヨロ川における河川水の利用については、養魚(さけ)用水として0.02639m3/s

の取水が行われているが、過去に渇水被害等が生じた事例はない。

ウヨロ川の河川空間の利用としては、中流域において、都市緑地指定されている「萩の里

自然公園」が整備されており、ウヨロ川周辺(里山人工林やサケの遡上するウヨロ川)と合

わせ「生物多様性保全上重要な里地里山」に選定されている。

萩の里自然公園からウヨロ川中流にかけては総延長約 14km からなるフットパス(歩く道)

と呼ばれる遊歩道が整備されており、起伏が少なく歩きやすいコースは老若男女を問わず人

気がある。特に、秋にはサケの遡上・自然産卵を間近に見ることができるため、豊かな自然

を身近に感じられるスポットとしても知られている。

また、河口付近には毎年 8 月~12 月にウライが設置され、人工ふ化放流のためサケの捕獲

が行われている。

ウヨロ川の水質については、「公共用水域における生活環境の保全に関する環境基準」の類

型指定はされていないが、平成 25,27,28 年の調査結果によると、国道オヨロ橋付近における

BOD の測定値は 1mg/ 以下でAA類型に相当する値となっている。

源流からイサカナイ川合流点に至る上流域はエゾイタヤ-シナノキ群落、常緑針葉樹植林

が広く分布し、ヒグマ、エゾシカなどが確認されており、河川周辺ではヤマセミ、アオジ、

ヒヨドリなどの鳥類が確認されている。

河床は礫や玉石から構成され、サクラマス(ヤマメ)、ウグイ、ハナカジカなどが確認され

ている。

上流域の河道状況(KP7.4 付近より上流)

ウライの設置状況

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イサカナイ川合流点から JR 迂寄川橋に至る中流域はハンノキ-ヤチダモ群落が分布して

いる他、牧草地、住宅地としての利用も見られる。河道は昭和 41 年から 44 年にかけて災害

関連事業により行われた堤防が設置されており、改修後に回復したと思われるヤナギ類やサ

サ類などが河岸を覆い、エゾシカなどが確認されている。

河床は礫により構成され、サクラマス(ヤマメ)、ウグイ、イバラトミヨなどが確認されて

いる。

また、三日月状に残された旧川部が点在しており、フナ属、イトヨ、エゾホトケドジョウ

などが確認されている。

JR 迂寄川橋から河口に至る下流域は海岸線と平行に流れており、左岸側は工業地域として

利用されている。

河岸にはススキやササ類が見られ、河床は礫や砂により構成されている。潮位の影響を受

ける区間であり、イバラトミヨ、ジュズカケハゼ、ウキゴリなどが確認されている。

(2)課題

河川水質に関しては、良好な水質を維持できるよう今後も関係機関と連携し、水質の把握

を継続していく必要がある。

河川環境に関しては、ウヨロ川が道内でも有数のサケ遡上河川であり、地域の重要な自然

環境の基盤を形成していることを踏まえ、自然環境の保全に配慮した川づくりを推進する必

要がある。

出典: ウヨロ川中下流域の里山自然環境調査報告書(2006 年 12月 NPO 法人ウヨロ環境トラスト)

【植物・鳥類・哺乳類・魚介類・底生動物・昆虫類】

ウヨロ川中流部におけるサケ調査報告書(2009~2012 NPO 法人ウヨロ環境トラスト)

【魚介類(サケ)】

下流域の河道状況(国道オヨロ橋より下流)

中流域の河道状況(道道いしやま橋より上流)

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〔ブウベツ川〕

(1)現状

ブウベツ川における河川水の利用はない。また、過去に渇水被害等が生じた事例はない。

ブウベツ川の河川空間の利用としては中下流部において、魚釣りなどが挙げられる。

ブウベツ川の水質については、「公共用水域における生活環境の保全に関する環境基準」の

類型指定はされていないが、平成 14 年から 16 年の調査結果によると、新ブウベツ橋周辺に

おける BOD の最大値は 1mg/ 以下でAA類型に相当する値となっている。

源流からイシカリブウベツ川合流点に至る上流域はエゾイタヤ-シナノキ群落が広く分布

しており、ヒグマやエゾシカなどの生息が確認されている。

イシカリブウベツ川から落差工地点に至る中流域ではエゾイタヤ-シナノキ群落が山地を

占め、河道周辺にはハンノキ-ヤチダモ群落が分布し、ヨタカ、オオジシギ、カワセミなど

が確認されている。河床は砂・礫で構成され、サクラマス(ヤマメ)、ウグイ、ハナカジカ、

シベリアヤツメなど多様な種が確認されており、河岸周辺のたまりではエゾアカガエルの産

卵も見られる。

上流域の河道状況(KP10.5 付近より上流)

中流域の河道状況(町道風雨別二号橋より下流)

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落差工から河口に至る下流域は周辺を住宅地、工業地域として利用されている。ミズナラ

やヤチダモが一部でみられる以外は、河道周辺の植生は比較的乏しい状況であるが、落差工

の下流地点は旧川が保全されており、サクラマス(ヤマメ)、ウグイ、ハナカジカ、シベリア

ヤツメ、スミウキゴリなど多様な魚類が確認されている。鳥類ではカワセミやオオジシギの

他、オオワシやオジロワシなどの猛禽類も確認されている。

(2)課題

河川水質に関しては、良好な水質を維持できるよう今後も関係機関と連携し、水質の把握

を継続していく必要がある。

河川環境に関しては、ブウベツ川はこれまで旧川を保全するなど自然環境に配慮した川づ

くりを進めてきたが、その後の河道状況を継続的にモニタリングするとともに、今後も自然

環境に配慮した川づくりを推進していく必要がある。

出典: 平成 14年度ブウベツ川小規模改修工事環境調査報告書((株)開発調査研究所)

【水質・植物・魚介類・鳥類】

平成 15年度ブウベツ川小規模改修工事河道実施設計外検討報告書((株)開発調査研究所)

【哺乳類・鳥類・魚介類・底生動物】

下流域の河道状況(町道新ブウベツ橋より上流)

下流域の河道状況(国道風雨別橋より下流)

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第2章 河川整備計画の目標に関する事項

本水系における河川整備計画の基本方針としては、河川改修の経緯、水害発生の状況、及

び河川環境の保全を考慮するとともに、既存の利水施設等の機能維持に配慮し、関係機関と

の調整を図り、整備にあたっての目標を明確にして、河川環境に配慮した整備を推進する。

第1節 計画対象区間

白老川水系河川整備計画の計画対象区間は、表 2-1 に示す北海道知事管理区間である

L=44.4km 区間とする。

このうち本整備計画の対象となる優先整備区間は、北海道知事管理区間のうち、表 2-2 に

示す L=13.8km 区間とする。

表2-1 計画対象区間

河川名 北海道知事管理区間

上流端 下流端 延長(km)

白老川 左岸 白老郡白老町字森野国有林 113 林班先

右岸 同 102 林班先 海 26.5

ウヨロ川 白老郡白老町字石山 273 番地の 2地先 白老川への合流点 14.0

ブウベツ川 白老郡白老町字石山 225番地の 1地先の上流端を

示す標柱 ウヨロ川への合流点 3.9

表2-2 優先整備区間

河川名 優先整備区間

上流端 下流端 延長(km)

白老川 河口から約 8.0km 上流 海 8.0

ウヨロ川 町道新ウヨロ橋下流 ブウベツ川合流点 5.1

ブウベツ川 町道風雨ぶ う

別べつ

4 号橋上流 ウヨロ川合流点より約 2.7km 上流 0.7

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道 央 自 動 車 道

国 道 36 号

J R 室 蘭 本 線

1.0

0.0

5.0km

S=1:100,000

2.0

4.0

3.0

白老

基準

地点

白老

大橋

太平

L=8.

0km

伊達

千歳

←メ

ナ川

←イレスナイ川

←イ

サカ

ナイ

←ユピポリウシウヨロ川

←シンスケウヨロ川

←ウ

ヨロ

←ウ

トカ

ンベ

ツ川

←白

老川

←ブウベツ川

ホロ

ホロ

山(

1322

m)

←横知別川

←毛白老川

←ポンベツ川

←深沢川

ト ド マ ツ 川 ↓

赤 川 ↓

整備

済区

間L=0

.7km

当面

整備

の予

定の

ない

区間

ブウ

ベツ

優先

整備

区間

道道

86号

優先

整備

区間

凡 

当面

整備

の予

定の

ない

区間

基準

地点

流域

市町

村界

法区

整備

済区

白老

白老

IC 主

要な

地点

大昭和

下流

主要

な地

白老

(96

8m)

L=2.5

kmL=0

.7km

L=1

8.5

km

白老

白老

札幌

室蘭

位置

当面

整備

の予

定の

ない

区間

白老

川 

優先

整備

区間

当面整

備の

予定

のな

い区

間 

L=8.5

km

L=5

.1k

m

整備

済区

間優

先整

備区

間L=

0.4k

m

ウヨ

ロ川

-15-

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-16-

優先整備区間

当面整備の予定のない区間

基準地点

法区間

整備済区間

主要な地点

凡 例

白 老 川 →

ウヨロ川→

ブウベツ川→

基準地点(国道白老大橋)主要な地点(大昭和下流)

整備済区間

優先整備区間当面整備の予定のない区間

L=8.0km

L=0.7km

優先整備区間当面整備の予定のない区間

ウトカンベツ川

L=18.5km

L=0.7km

L=5.1km

横知別川

L=2.5km

当面整備の予定のない区間

L=8.5km

メナ川

優先整備区間

整備

済区

L=0

.4km

ウヨ

ロ川

図 2-2 河川整備の現状及び整備計画対象区間概略図

第2節 河川整備計画の対象期間

本整備計画の計画対象期間は、河川整備計画策定から概ね 20 年間とする。

本整備計画は、現時点での流域の社会状況・自然環境・河道状況に基づき策定するもので

あり、策定後これらの状況の変化や新たな知見・技術の進歩等の変化が生じた場合は、必要

に応じて見直しを行うものとする。

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-17-

第3節 洪水等による災害の発生の防止又は軽減に関する事項

白老川流域の河川のうち、洪水被害の発生状況、氾濫区域内の資産の状況、現況流下能力

などを踏まえて白老川、ウヨロ川及びブウベツ川について優先的に河川整備を行い、洪水に

よる災害の発生の防止又は軽減を図るものとする。

〔白老川〕

白老川は、昭和 56 年 8 月に発生した洪水を踏まえ、白老町市街の洪水による災害発生の防

止または軽減を目的とし、整備を進める。

〔ウヨロ川〕

ウヨロ川は、平成 26年 9 月に発生した洪水を踏まえ、白老町市街及び農地の洪水による災

害発生の防止または軽減を目的とし、整備を進める。

〔ブウベツ川〕

ブウベツ川は、昭和 62 年 8 月に発生した洪水を踏まえ、農地の洪水による災害発生の防止

または軽減を目的とし、整備を進める。

第4節 河川の適正な利用及び流水の正常な機能の維持並びに

河川環境の整備と保全に関する事項

河川の適正な利用及び流水の正常な機能の維持に関しては、白老川水系の水が工業用水な

どに利用されている現状を踏まえ、今後、河川の利用状況や水量・水質の把握を継続すると

ともに、流水の清潔の保持、多くの動植物の保護などの観点から調査を行い、利水者や関係

機関と連絡調整を図りながら、適正かつ合理的な水利用を目指し、良好な水環境の保全に努

めるものとする。現状の水質を悪化させる要因が認められた場合は、水質改善について関係

機関との連絡調整を図るものとする。また、流水の正常な機能を維持するために必要な流量

については、引き続きデータの蓄積に努め、今後さらに検討を行う。

河川環境の整備と保全に関しては、自然環境や河川の利用状況等について、必要に応じて

調査を実施し、豊かな川の流れに育まれてきた多様な動植物の生息・生育環境の整備と保全

を図るものとする。また、河川改修の実施にあたっては、地域の意見を踏まえつつ、治水上

支障のない限り河畔林の保全を行うなど、治水と環境が調和した、後世に残すべき良好な河

川環境となるよう配慮する。

外来種については、関係機関と連携して移入回避や必要に応じて駆除等を実施する。

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-18-

第3章 河川の整備の実施に関する事項

第1節 河川工事の目的、種類及び施行の場所並びに当該河川工事の

施行により設置される河川管理施設の機能の概要

(1)河川工事の目的

白老川水系河川整備基本方針に基づき、昭和 56 年 8 月、昭和 62年 8 月及び平成 26 年 9月

の既往洪水を踏まえ、河道の掘削、堤防の整備、護岸の設置等により洪水の安全な流下を図

る。

白老川水系河川整備の目標流量は図 3-1 に示すとおりである。

図 3-1 整備計画目標流量配分図(単位:m3/s)

基準地点

主要な地点

1200 白 老 川→

白老川優先整備区間 L=8.0km

ウトカンベツ川

白老大橋 大昭和下流地点

横知別川

ブウベツ川施工済み区間L=2.5kmブウベツ川優先整備区間L=0.7km

ウヨロ川優先整備区間 L=5.1km

ウヨ

ロ川

整備

済み

区間

L=0.

4km

ウヨロ川→

200

メナ川

ブウベツ川→

390

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-19-

(2)河川工事の種類

〔白老川〕

・施工の場所

河口から約 8.0km 上流地点までの区間 L=8.0km

・河川工事の種類

河道の掘削、護岸の設置等

・河川工事の施行により設置される河川管理施設の機能の概要

主要地点における計画高水位及び川幅などについては附図に示す。

・環境への配慮事項

河川環境の整備と保全に関しては、継続的に調査を行い、新しい知見を踏まえながら、

河道の連続性の確保、河岸や河畔林の保全などにより現況の生態系に配慮する。

〔ウヨロ川〕

・施工の場所

ブウベツ川合流点から町道新ウヨロ橋下流までの区間 L=5.1km

・河川工事の種類

河道の掘削、堤防の整備、護岸の設置等

・河川工事の施行により設置される河川管理施設の機能の概要

主要地点における計画高水位及び川幅などについては附図に示す。

・環境への配慮事項

河川環境の整備と保全に関しては、継続的に調査を行い、新しい知見を踏まえながら、

河道の連続性の確保、河岸や河畔林の保全などにより現況の生態系に配慮する。

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-20-

〔ブウベツ川〕

・施工の場所

ウヨロ川合流点より約 2.7km 上流地点から町道風雨別 4 号橋上流地点までの区間

L=0.7km

・河川工事の種類

河道の掘削、堤防の整備、護岸の設置等

・河川工事の施行により設置される河川管理施設の機能の概要

主要地点における計画高水位及び川幅などについては附図に示す。

・環境への配慮事項

河川環境の整備と保全に関しては、継続的に調査を行い、新しい知見を踏まえながら、

河道の連続性の確保、河岸や河畔林の保全などにより現況の生態系に配慮する。

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-21-

第2節 河川の維持の目的、種類及び施行の場所

(1)河川の維持の目的

河川の維持管理は、地域特性を踏まえつつ、洪水被害等の防止及び軽減、河川の適正な利

用、流水の正常な機能の維持、河川環境の整備と保全等、総合的な観点から適切な実施に努

めるものとする。

(2)河川維持の種類及び施行の場所

洪水等による災害の発生を防ぐためには、堤防、護岸、樋門などの河川管理施設の機能を

十分に発揮させることが必要である。このため、河川管理施設の現有機能の把握・評価を行

った上で機能の低下を防止するための復旧・改善・機器の更新等を行う。

平常時は定期的な河川巡視を実施し、堤防、護岸、樋門等の河川管理施設の状況(法崩れ、

亀裂、陥没等)、河道・河床の状況(土砂堆積、河床低下、河道内樹木等)について把握し、

治水上支障となる箇所の早期発見に努め適切な処置を行う。

洪水時は、降雨や河川水位の状況から、河川管理施設の状況や異常の発生の有無を把握す

るため河川巡視を行う。増水終了後・地震発生後等は、河川管理施設の被害状況確認のため

の河川巡視を行い、適切な処置を行う。

堤防法面等については、堤防機能の維持のため、河川環境の保全に支障とならないように

必要に応じて草刈り等を実施する。

備蓄資器材は、円滑な水防活動が行えるよう適性に備蓄する。また、定期的に備蓄資器材

の点検を行い、資器材の保管状況を把握するとともに不足の資器材を補充する。

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-22-

第4章 河川情報の提供、地域や関係機関との連携等に関する事項

第1節 河川に係る調査・研究などの推進に関する事項

河川整備、維持、管理の基礎資料とするため、水文観測を継続的に進めるほか、必要に応

じ河川及び河川周辺の環境調査などを行い、データの収集に努め、河川改修後の環境への影

響について、調査・研究を関係機関の協力を得ながら継続して実施する。

第2節 河川情報の提供の促進に関する事項

雨量・水位等河川情報については、平常時の河川利用や洪水時の防災情報として活用する

ためインターネット等を用い、関係機関や住民に幅広く提供し、河川情報の共有に努める。

また、計画規模や現況流下能力を超える洪水に対して極力被害の防止・軽減を図るため、

関係機関と連携を図り、浸水想定区域図の作成やハザードマップ作成の支援などを行い、地

域の防災力の向上に努める。

河川事業の紹介・河川愛護・美化思想の普及等、河川に関する広報活動、情報提供を行い、

河川事業に関して広く理解を得られるよう努めるとともに、地域住民の治水、利水、河川環

境に関する知識の向上と親水思想の高揚を図る。

水質事故が発生した場合は、事故状況を適確に把握し、関係機関への速やかな連絡、事故

後の河川・水質の継続的な監視、迅速な事故処理等を関係機関と協力して行う。

第3節 地域や関係機関との連携等に関する事項

洪水時の水防活動を迅速かつ円滑に行うため、その主体となる自治体と関係機関、河川管

理者により連絡体制の確認、重要水防箇所の合同巡視、水防訓練など、水防体制の充実を図

るとともに、備蓄資器材の備蓄状況等関連する情報について共有化を図る。

地域特性やニーズを反映させた河川整備の実施と河川管理を目指し、地域住民・関係機関

との連携によって、川づくりへの住民参加や子供達への教育環境の場を提供するなどの利活

用が図られるよう努める。

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-23-

白老川水系河川整備計画・附図

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凡例

施工

済区

法区

注)

実施

にあ

たっ

ては

、今

後の

測量

結果

等に

より

、新

たに

工事

が必

要と

なる

場合

や内

容が

変更

とな

る場

合が

ある

←ウ

ヨロ

←ブウベツ川

←白老川

河道

掘削

区間

堤防

整備

区間

完成

堤防

区間

河川

市街

工業

地区

主要

道道

・町

太 平 洋国 道 36 号

J R 室 蘭 本 線

道 央 自 動 車 道

白老

川水

系概

略平

面図

1,500m

S=1:30,000

500

1,000

0

ウト

カン

ベツ

白老

IC

←横知別川

←メ

ナ川

ブウ

ベツ

川優

先整

備区

L=0.

7km

白老

川優

先整

備区

L=8.

0km

ウヨ

ロ川

優先

整備

区間

L=5.

1km

-附 1-

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-附 2-

計画

築堤

計画

高水

勾配

整備

計画

河床

整備

計画

河床

勾配

計画

築堤

勾配

測点

計画

高水

※整

備計

画河

床高

:整

備計

画に

おけ

る河

川工

事や

施設

の維

持管

理を

行う

際の

参考

1:40,000

1:300

15.00

10.00

5.00

DL=

-10.00

0.00

20.00

25.00

35.00

30.00

25.00

DL=15.00

20.00

40.00

45.00

50.00

55.00

-5.00

30.00

25.00

DL=15.00

20.00

6.957.95 3.35

1/554

1/483

1/48

3

1/554

1/483

400-0.51

7.458.45 4.15

504922.2323.23

665034.3335.33 31.43

565026.9327.93

1003.204.20 -0.75

6053.684.68

12264.805.80

2265

29406.46

810049.5950.59 46.69

316710.5311.53

408014.4115.41 11.3115.2116.21 12.81

1/1

046

1/1

046

1/12

54

1/292

1/292

1/23

5

1/23

5

1/138

1/138

1/1

38

1/23

51/292

1/128

1/128

1/135

1/135

1/9

5

1/9

5

1/9

5

整備

計画

河床

整備

計画

河床

白萩

大橋

(道

道橋

)

SP=842

SP=239

白老

大橋

(国

道橋

)

白老

橋(町

道橋

)SP=484

第一

白老

川橋

(JR橋

)SP=522

最深

河床

最深

河床

左岸

築堤

左岸

築堤

右岸

築堤

右岸

築堤

計画

高水

計画

築堤

高計

画築

堤高

H.W.L

優先

整備

区間

L=8.

0km

道央

自動

車道

(白

老川

橋)

SP=3170

SP=100

SP=8100

白老

川縦

断図

計画

高水

注)

実施

にあ

たっ

ては

、今

後の

測量

結果

等に

より

、新

たに

工事

が必

要と

なる

場合

や内

容が

変更

とな

る場

合が

ある

H.W.L

Page 28: 白老川水系河川整備計画 - 北海道胆振総合 ... · じめ伝統工芸品の制作・公開を行っている。 (土地利用) 白老川の上流域は支笏 しこつ

-附 3-

白老

川代

表横

断図

既設

堤防

の利

用現

況河

床を

極力

保全

する

河畔

林の

保全

河畔

林の

保全

約185

m

河畔

林の

伐採

河畔

林の

伐採

10

20

0

V=1:400

H=1:800

SP=1350付

510m

030

40

50m

H.W.

L

切土

凡例

現況

断面

整備

計画

河道

※標

準断

面図

にお

ける

形状

につ

いて

はイ

メー

ジを

示し

たも

ので

、現

地の

状況

等に

より

横断

形状

が変

わる

こと

があ

る。

Page 29: 白老川水系河川整備計画 - 北海道胆振総合 ... · じめ伝統工芸品の制作・公開を行っている。 (土地利用) 白老川の上流域は支笏 しこつ

0.0

5.0

計画

高水

計画

築堤

計画

高水

勾配

整備

計画

河床

整備計画河床勾配

測点

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

35.0

ウヨ

ロ川

縦断

40000

1

1 DL=-5.00

※整

備計

画河

床高

:整

備計

画に

おけ

る河

川工

事や

施設

の維

持管

理を

行う

際の

参考

400

注)

実施

にあ

たっ

ては

、今

後の

測量

結果

等に

より

、新

たに

工事

が必

要と

なる

場合

や内

容が

変更

とな

る場

合が

ある

朔望平均満

潮位(H.W.L)

T.P=+0.6

0.00

1600.00

3800.00

5500.00

400.00-0.972.423.22

-0.643.063.86

2.115.816.61

4.948.649.44

1/1

880

1/8

001/

600

1/3

600

1/8

001/

600

オヨ

ロ橋

(国道

橋)

SP=1

623.

58迂

寄川

橋(J

R橋)

SP=1

759.

51い

しや

ま橋

(道

道橋

)

SP=

2045

.28

ウヨ

ロ橋

(町

道橋

)

SP=

5078

.71 新ウ

ヨロ

橋(町

道橋

)

SP=5

480

高速

道路

SP=

5526

.08

ブウ

ベツ

川合

流点

優先

整備

区間

L=5

.1km

SP=400

SP=5500

最深

河床

整備

計画

河床

右岸

築堤

左岸

築堤

H.W.L

-附 4-

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-附 5-

ウヨ

ロ川

代表

横断

510

0

V=1:400

H=1:400

15

20

25m

SP=4000付

現況

河床

を極

力保

全す

る。

約60m H.

W.L

河畔

林の

伐採

河畔

林の

伐採

河畔

林の

保全

河畔

林の

保全

※標

準断

面図

にお

ける

形状

につ

いて

はイ

メー

ジを

示し

たも

ので

、現

地の

状況

等に

より

横断

形状

が変

わる

こと

があ

る。

切土

凡例

現況

断面

整備

計画

河道

Page 31: 白老川水系河川整備計画 - 北海道胆振総合 ... · じめ伝統工芸品の制作・公開を行っている。 (土地利用) 白老川の上流域は支笏 しこつ

-附 6-

ウヨ

ロ川

合流

風雨

別橋

(国

道橋

SP=

450.

80

風雨

別川

橋梁

(JR橋

SP=

569.

00

新ブ

ウベ

ツ橋

(町

道橋

)

SP=

867.

40

水管

橋(

大昭

和製

紙送

水管

SP=1

208.

00

落差

SP=

1245

H=1.

70

風雨

別2

号橋

(町道

橋)

SP=2

118.

00

水道

SP=4

82.0

0

計画

高水

計画

築堤

計画

高水

勾配

整備

計画

河床

265.00

440.00

2700.00

3830.47

-0.97

-0.58

2.911.21

6.80

10.99

2.42

4.215.91

9.80

13.99

3.22

5.016.71

10.60

14.79

LEV

EL

1245.001262.00

1/3

701/2

70

1/3

701/2

70

1/4

50

1/4

50

1/10

1/10

※整

備計

画河

床高

:整

備計

画に

おけ

る河

川工

事や

施設

の維

持管

理を

行う

際の

参考

整備

済区

間優

先整

備区

L=2.5km

L=0.7km

左岸

築堤

右岸

築堤

最深

河床

B.H.W.L=2.42

朔望平均満潮

位(H.W.L)

T.P=+0.6

DL=-5.00

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

20000

300

1

1

整備

計画

河床

H.W.L

整備計画河床勾配

SP=3

424.

55

高速

道路

SP=

3656

.87

風雨

別4

号橋

(町

道橋

)

風雨

別3

号橋

(町道

橋)

SP=2

862.

00

SP=3000

SP=3700

測点ブウ

ベツ

川縦

断図

注)

実施

にあ

たっ

ては

、今

後の

測量

結果

等に

より

、新

たに

工事

が必

要と

なる

場合

や内

容が

変更

とな

る場

合が

ある

Page 32: 白老川水系河川整備計画 - 北海道胆振総合 ... · じめ伝統工芸品の制作・公開を行っている。 (土地利用) 白老川の上流域は支笏 しこつ

-附 7-

ブウ

ベツ

川代

表横

断図

510

0

V=1:200

H=1:400

SP=3100付

5m

015

20

25m

河畔

林の

伐採

河畔

林の

保全

河畔

林の

伐採

H.W.

L

河畔

林の

伐採

約55

m

4 3 2 1

現況

河床

を極

力保

全す

る。

1:2.0

1:2.0

1:2.0

1:2.0

切土

凡例

現況

断面

整備

計画

河道

盛土

※標

準断

面図

にお

ける

形状

につ

いて

はイ

メー

ジを

示し

たも

ので

、現

地の

状況

等に

より

横断

形状

が変

わる

こと

があ

る。